- TikTokは何歳から使えるのか(公的資料での確認)
- 13〜15歳・16〜17歳に自動で適用される制限
- 保護者が管理できる機能(ペアレンタルコントロール)
- 10代アカウントの60分制限という仕組み
- 「やめられない」の正体と、家庭のルールの作り方
利用規約の本文そのものは、今回の取材では取得できませんでした。この記事の内容は、TikTok公式ニュースルーム(日本語)の発表と、総務省の検討会ワーキンググループ資料(令和8年4月)で確認できた範囲です。実際の設定は変わることがあるため、使い始める前にアプリ内の設定画面で必ずご確認ください。
何歳から使えるのか
総務省「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会 青少年保護ワーキンググループ」の参考資料(令和8年4月)には、主要なプラットフォームの年齢条件が整理されています。そこにはTikTokについて「13歳以上(13歳未満はアカウント作成不可)」、年齢確認方法は「アカウント作成時に生年月日を入力(自己申告)」し、13歳未満と疑われる場合は身分証等で確認、と記載されています。
TikTok自身も、2020年1月の公式発表で「TikTokがサービス規約により規定している、13歳以上のユーザーの利用をより明確にするため」に日本で年齢認証を導入したと説明しています。
つまり小学生は、規約上そもそも使えません。ここが出発点です。
13〜15歳には、自動で制限がかかる
TikTok公式ニュースルームの発表から、年齢別の制限を整理します。
| 年齢 | 自動で適用される内容 |
|---|---|
| 13〜15歳 | アカウントはデフォルトで「非公開」/ダイレクトメッセージ機能とライブ配信機能は利用不可(16歳以上に制限)/午後9時以降はプッシュ通知を受信しない |
| 16歳未満 | デュエット機能とリミックス機能が無効/作成した動画のダウンロードを「オン」にできない |
| 16〜17歳 | ダイレクトメッセージはデフォルトで「オフ」/午後10時からプッシュ通知を無効化 |
福井県が県民向けに出している「インターネット安全・安心通信」でも、「16歳未満のユーザーはDM(ダイレクトメッセージ)の送受信ができない他、初期設定でアカウントが『非公開』になり、ユーザーが承認した人だけをフォローや動画の視聴ができるようになる」と説明されています。
ここで保護者が見ておきたいのは、「非公開のままかどうか」です。デフォルトが非公開でも、本人が公開に変えることはできます。

保護者が管理できること
TikTokには保護者が自分のアカウントと子どものアカウントを連携して管理する機能があります(日本語での公式名称は「ペアレンタルコントロール」、機能のURLには family-pairing と表記)。2025年3月の公式発表によると、保護者ができるのは次のようなことです。
・1日のスクリーンタイム制限の設定(カスタマイズ可能)
・16歳未満の子どもがアカウントを「公開」に変更した場合に、標準設定である「非公開」へ再変更する
・子どもがフォローしているアカウント、フォロワー、ブロックしたアカウントの確認
・子どもが無効にしたSTEMフィードの再有効化
・「休憩タイム」の設定
とくに2つ目は重要です。公開に変えられても、保護者が戻せる。この機能があることを知っているかどうかで、対応が変わります。
60分で止まる仕組みがある
TikTokは2023年3月の発表で、「18歳未満(13歳以上)のユーザーが所有するすべてのアカウントに、1日60分の視聴時間制限が自動的に設定されるようになります」としています。総務省の資料でも「1日60分の視聴時間制限(パスコードの入力が必要)」と整理されています。
ただしこの制限は解除できます。同社は「60分のデフォルト設定を解除し、1日に100分以上TikTokを利用した場合、1日のスクリーンタイム制限を設定するよう通知が送られる」とも説明しています。
機能があることと、それが守られることは別です。だから家庭のルールが要ります。
「やめられない」のは、意志の弱さではない
総務省「インターネットトラブル事例集(2026年版)」の事例4「ついついスマホを使いすぎちゃって」には、こう書かれています。
事例:「面白い動画を見ているうちに、いつのまにか次から次へと表示される動画を、見ることがやめられなくなってしまい、気づいたら深夜まで見続けていた」
解説:「SNSは、あなたが興味や関心を持っている写真や、動画が次々と表示されるように設計されているため、やめ時が難しいのです」
これは重要な指摘です。やめられないのは、そう作られているからです。「意志が弱い」と本人を責めても解決しません。
同事例集が示す対処は具体的です。「スマホでネット情報に触れるにあたっては、マイルールを作ることが大切です」「ルールを守るのが難しいと感じたときは、家族にルールを宣言するとか、試験前だけスマホを預けるといった工夫も有効」。

家庭で決めておく4つのこと
1|非公開のままにするか、公開するか。公開に変えたいと言われたときが、話し合いのタイミングです。「なぜ公開したいのか」を本人の言葉で聞いてください。
2|顔と、身元が分かるものを出すか。総務省の事例17には、「投稿した写真の背景などから、居場所が分かってしまうこともあります」「どんなに気を付けていても、他のアカウントやSNSの内容を組み合わせると、その人の行動が分かってしまいます」とあります。制服、通学路、部屋の窓の外。撮る前に一度止まる習慣をつけてください。
3|知らない人とやりとりするか。同事例集の事例3には「ネットでのやり取りだけで親しくなった人と独りで会うのはとても危険!」「誘い出せそうな相手を狙って、近づいてくる人もいる」とあります。警察庁の資料によると、SNSに起因する事犯の被害児童数は令和6年で1,486人。減少傾向にあるものの、依然として高い水準です。
4|時間と、置き場所。何時まで、どこに置いて寝るか。60分制限は解除できるので、機能に任せきりにしないでください。
どれくらいの子が使っているのか
こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、「投稿やメッセージ交換をする(SNS等)」の利用率は小学生48.6%、中学生80.8%でした。
中学生になると8割が使っている一方、小学生では半数以下。「みんな使っている」は、中学生については概ね当たっていて、小学生については当たっていない、というのが数字の示すところです。

よくある質問
まとめ
TikTokは13歳から。13〜15歳のアカウントはデフォルトで非公開になり、DMとライブ配信は16歳以上に制限されます。保護者は連携機能で、公開に変えられた設定を非公開に戻すことができます。10代アカウントには1日60分の制限が自動でかかりますが、解除も可能です。そして「やめられない」のは、そう設計されているからだ、と総務省の資料が明言しています。禁止か解禁かの二択ではなく、非公開のままにするか・顔を出すか・知らない人とやりとりするか・何時までか。この4つを決めることから始めてください。
この記事の内容を確かめるための一次資料
- 総務省「デジタル空間における情報流通の諸課題への対処に関する検討会 青少年保護ワーキンググループ(第4回)参考資料」令和8年4月(PDF)
- TikTok Newsroom「TikTokが青少年保護のため、新規登録時の年齢認証を導入」2020年1月15日(ページ)
- TikTok Newsroom「TikTokの10代向けの安全と、プライバシーへの取り組みのさらなる促進」2021年8月12日(ページ)
- TikTok Newsroom「TikTok、青少年のオンライン上でのプライバシー保護に関する安全性を強化」2021年1月13日(ページ)
- TikTok Newsroom「保護者向けサポートの強化と10代の子どもたちの健全なデジタル習慣づくり」2025年3月11日(ページ)
- TikTok Newsroom「TikTok、10代の子どもたちとその保護者のための新機能を発表」2023年3月2日(ページ)
- 福井県「インターネット安全・安心通信」2024年5月29日(PDF)
- 総務省「インターネットトラブル事例集(2026年版)」事例4(ページ)/事例3(ページ)/事例17(ページ)
- こども家庭庁 掲載 警察庁資料「インターネット利用に伴う子供の被害等の状況について」2025年6月26日(PDF)
- こども家庭庁「令和6年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(ページ)
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