- 小中学生の「なりたい職業」でVTuberがどの位置にいるか
- VTuber市場はいくらの規模になっているのか(矢野経済研究所)
- キャラクターを作る道具は、いくらかかるのか(無料でどこまでできるか)
- 配信アプリごとの年齢条件(IRIAM・REALITY・ツイキャス・ニコニコ)
- 顔を出さなくても身元が伝わってしまう、よくある経路
- 18歳未満の収益化が保護者名義になる理由
- 「Vtuberになる」を分解すると、どんな仕事の集まりなのか
- 「配信させない」以外の選択肢
この記事は、学校に行きづらい子や、好きなことに没頭する子の学びを取材してきたにじいろ編集部が、公式規約と公的資料にあたって構成しています。子どもの「やってみたい」を否定せずに、危ないところだけ先に手当てする、という考え方で書きました。数字は2026年9月17日時点で確認したものです。
「Vtuberになりたい」は、いまの小学生にとって特別な夢ではない
ニフティ株式会社が運営する「ニフティキッズ」の調査(2025年1月27日公開)では、小学生のなりたい職業の1位はイラストレーター、2位が歌い手、3位が学校の先生、そして4位にVTuberが入り、YouTuberを上回りました。調査期間は2024年11月12日〜12月9日、有効回答は2,313人でした。
さらに翌年(2026年2月13日公開、有効回答2,469人)の同じ調査でも、小学生では「イラストレーター」につぎ「VTuber」や「アイドル」が上位、と本文に記されています。一過性の流行ではなく、子どもの職業観のなかに定着しつつある、と読めます。
つまり、この言葉が出てきたことそのものは、驚くようなことではありません。問題は「では、何から確認するか」です。

NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、イラストが好き・Vtuberになりたい小中学生が自分で立ち上げたVtuberプロジェクトが動いています。キャラクターづくりから企画・トーク・編集・発信まで、全国の仲間と一緒に進められます。今の学校に通いながら、放課後に参加できます。
市場としては、どれくらいの規模になっているのか
「そんなもので食べていけるのか」という疑問には、数字で答えられます。矢野経済研究所の「VTuber市場に関する調査」(2025年)によると、2023年度のVTuber市場は前年度比153.8%の800億円、2025年度は前年度比120.0%の1,260億円と予測されています。
| 内訳(2023年度) | 金額 | 構成比 |
|---|---|---|
| グッズ | 445億円 | 55.6% |
| ライブストリーミング(投げ銭等) | 160億円 | 20.0% |
| BtoB(企業案件など) | 131億円 | 16.4% |
| イベント | 64億円 | 8.0% |
ここで注目したいのは、いちばん大きいのが「配信の投げ銭」ではなく「グッズ」だという点です。市場の半分以上は、キャラクターを作り、デザインし、ものにして届ける仕事でできています。「配信で稼ぐ」というイメージだけで捉えると、この領域が見えなくなります。
なお、この調査の対象は事務所・プロジェクトを運営する企業です。VTuberとして活動している人の「人数」を示す公的な統計は、今回の取材では確認できませんでした。
作る道具は、ほとんど無料から始められる
意外と知られていないのが、ここです。キャラクターを作って動かすところまでは、お金をかけずに試せます。
| ツール | 提供元 | 費用・条件 |
|---|---|---|
| VRoid Studio(3Dキャラ制作) | pixiv | 公式に「VRoid Studioの利用は無料」。Windows・macOS・iPadOSに対応。「制作した3Dモデルデータやテクスチャ・アイテムデータは、商用・非商用を問わずさまざまな用途に利用可能です」 |
| Live2D Cubism(2Dキャラを動かす) | Live2D | FREE版は「ずっと無料」。制限はテクスチャ2048px1枚・アートメッシュ100・パラメータ30など。PRO版は42日間の体験版あり |
| VSeeFace(表情トラッキング) | — | 完全無料。Windows 8以上の64bit版のみ。「営利・非営利問わずご自由にお使いください」 |
本格的にやるなら Live2D Cubism PRO が必要になりますが、その場合の価格も公開されています(Indieプランで年間1年目 15,708円・単月2,288円、税込)。学生・教職員向けの割引もあります。
まず無料の範囲で1体作ってみて、続きそうなら道具を買う。この順番なら、最初の出費はゼロで済みます。ちなみに、VRoid Studioの利用規約上の年齢制限については、今回の取材では公式ページで確認できませんでした。

確認1|配信アプリは、何歳から使えるのか
ここがいちばん現実的な壁です。アプリによって年齢の条件がまったく違います。公式の規約・ヘルプで確認できたものを並べます。
| サービス | 公式に書かれている年齢の条件 |
|---|---|
| Googleアカウント/YouTube | 日本を含む多くの国で、自分で管理できる最低年齢は13歳。それ未満は保護者が管理対象アカウントを作成・管理する |
| IRIAM | 「15歳以下のユーザーの方は、視聴・配信を含めアプリの利用ができません。」16〜17歳は22:00〜5:00の配信不可、ポイント購入は月1万円の上限あり |
| REALITY | 未成年は法定代理人の事前同意が必要。「13歳未満の未成年者は、法定代理人の同意の有無を問わず、本アプリを利用することができません。」 |
| ツイキャス | 禁止事項に「13歳未満の方の本サービスの利用行為」。法定代理人の同意なき登録は不可 |
| ニコニコ | 「利用者が未成年者の場合には、親権者に本利用規約及び個別規約を確認して頂き、親権者の同意を得て『ニコニコ』をご利用ください。」/禁止事項に「13歳以上の未成年者が法定代理人(親権者)の同意を得ずに、『ニコニコ』を利用する行為」 |
IRIAMの「15歳以下は視聴すらできない」は、多くの保護者が知らない条件です。中学生が「あのアプリで配信したい」と言ってきたときに、まずここを確認してください。
もうひとつ押さえておきたいのは、13歳未満でも「見る」ことはできても、「投稿・配信する」ことが同じように認められているとは限らないという点です。実際に始める前に、保護者のアカウントで規約を読み直すことをおすすめします。
年齢を偽って登録するのは規約違反です。後からアカウントが停止されれば、それまでに積み上げたフォロワーも作品も一緒に失います。「いま使えないアプリがある」ことは、活動できないことと同じではありません。この記事の後半に書くとおり、配信以外の工程は今日からできます。

確認2|顔を出さなくても、身元は伝わってしまうことがある
Vtuberはキャラクターの姿で活動するため、「顔を出さないから安全」と思われがちです。ただ、身元が伝わる経路は顔だけではありません。窓の外の景色、制服、給食の話題、方言、部活の大会名、家族の呼び名、配信を切り忘れたときの生活音。これらが積み重なると、住んでいるおおよその地域や学校は絞り込めてしまいます。
警察庁は「なくそう、子供の性被害。」のページで、SNSを通じて知り合った面識のない相手にだまされ、自分の裸体を撮影して送ってしまう被害が増加傾向にあるとしたうえで、「画像は一度流出すると回収が困難です」と注意を呼びかけています。
数字も公表されています。警察庁の資料(令和7年12月23日)によると、令和6年の児童ポルノ事犯のうち「児童が自らを撮影した画像に伴う被害」は462人、SNSに起因する事犯の被害児童数は1,486人でした。
「言わないこと」を禁止事項として並べるより、言っていいことを一緒に決めるほうが子どもは守りやすくなります。学校名・地名・通学路・きょうだいの名前・撮影場所が分かる背景は出さない。困ったことがあったら、怒られる心配なしに親にすぐ言える。この2つを最初の約束にしておくと、後の会話がずいぶん楽になります。
確認3|18歳未満の収益化は、保護者の名義になる
「稼げるかもしれない」という期待も、不安も、ここで整理しておきましょう。YouTubeの公式ヘルプには、YouTube向けAdSenseに参加するには18歳以上である必要があると明記されています。18歳未満が収益化を始めるには、チャンネルを「両親のいずれか、または18歳以上の保護者が所有する承認済みのYouTube向けAdSenseアカウント」にリンクさせる必要があります。Google AdSense側のヘルプでも、収益はすべて成人である責任者に支払われるとされています。
そもそも収益化の入り口も低くはありません。YouTubeパートナープログラムの条件は、チャンネル登録者1,000人以上かつ直近12か月の総再生時間4,000時間以上、またはチャンネル登録者1,000人以上かつ直近90日のショート視聴回数1,000万回以上です。
この事実は、がっかりさせるために書いているのではありません。「お金のために始める活動ではない」という前提を、親子で共有しておくためです。そこが揃っていると、再生数が伸びない時期に子どもが折れにくくなります。
なお、IRIAMのように16〜17歳のポイント購入に「月の上限を1万円とする購入制限」を設けているサービスもあります。使う側としての上限も、公式に決められていることがあるということです。
確認4|キャラクター・音楽・ゲーム画面の権利
アバターのイラストを誰が描くのか。既存のキャラクターに似せていないか。BGMは使っていいものか。ゲーム実況をする場合、そのゲーム会社は配信を認めているか。ここは大人が一度、一緒に調べる価値があります。
ゲーム実況の可否は会社ごとに「配信ガイドライン」として公開されていることが多く、収益化の可否まで書かれている場合もあります。「調べてから始める」という手順そのものが、創作活動の一部です。権利を守る側に立つ経験は、後々その子の武器になります。
逆の立場も教えておきたいところです。自分が作ったキャラクターを勝手に使われたらどう感じるか。権利の話は、守られる側と守る側の両方を経験して初めて実感になります。

確認5|いつ・どれくらいやるかを、始める前に決める
労働に関する法律の話も、知っておくと判断の助けになります。厚生労働省の労働局が公表している資料によると、労働基準法では満15歳に達した日以後の最初の3月31日が終わるまで、児童を労働者として使用してはならないとされています。例外は映画の製作や演劇の事業で、この場合も労働基準監督署長の許可が必要です。許可を受けた場合の労働時間は修学時間を通算して1日7時間・1週40時間まで、夜は午後8時から午前5時まで就業させられません。
年少者(18歳未満)の深夜業の原則は午後10時から午前5時までで、許可を受けた児童の場合はさらに早い午後8時から、という2段構えになっています。
ただし注意が必要です。個人でのVTuber活動・動画配信がこの「使用」にあたるかどうかを述べた公的な資料は、今回の取材では確認できませんでした。事務所に所属して雇用関係が生じる場合と、家庭で個人的に活動する場合は分けて考える必要があります。
とはいえ、この基準は家庭のルールを決めるときの目安としては使いやすいものです。IRIAMが16〜17歳に課している「22:00〜5:00は配信不可」という制限とも、方向は同じです。「睡眠と学校生活を削らない範囲でやる」という線引きは、最初に引いておくほど守りやすくなります。

「Vtuberになる」を分解すると、8つの仕事がある
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。「Vtuberになりたい」は、ひとつの職業の話ではありません。実際にやることを分解すると、こうなります。
| 工程 | やること | 近い職業 |
|---|---|---|
| キャラクター設計 | 見た目・性格・設定を決める | キャラクターデザイナー |
| イラスト制作 | 立ち絵・表情差分を描く | イラストレーター |
| モデリング | 絵を動く状態にする | Live2Dモデラー・3Dモデラー |
| 企画 | 何を配信するか、何回やるかを決める | 企画・ディレクター |
| 台本 | 話す内容を組み立てる | 構成作家 |
| トーク・演技 | 声で届ける | 声優・パーソナリティ |
| 編集 | 切り抜き・字幕・サムネイル | 動画編集者 |
| グッズ・宣伝 | 作ったものを届ける | マーチャンダイザー・広報 |
この8つのうち、配信そのものは1つだけです。そして残りの7つは、年齢制限に関係なく今日から練習できます。市場の55.6%がグッズであることを思い出してください。配信できない期間は、活動できない期間ではなく、他の7つを積む期間です。
子どもと話すときは、「どれがいちばんやりたい?」と聞いてみてください。絵を描きたいのか、しゃべりたいのか、企画を考えたいのか。ここがはっきりすると、応援の仕方が具体的になります。
NIJIN放課後プロジェクトスクールでは、イラストが好き・Vtuberになりたい小中学生が自分で立ち上げたVtuberプロジェクトが動いています。キャラクターづくりから企画・トーク・編集・発信まで、全国の仲間と一緒に進められます。今の学校に通いながら、放課後に参加できます。
「配信させない」以外の選択肢もある
ここまで読んで、「やっぱり早いかもしれない」と感じた方もいると思います。ただ、選択肢は「公開の場でいきなり配信する」か「やらせない」かの二択ではありません。
キャラクターを設計する、声を当てて短い動画を作る、台本を書く、企画を考える、編集する——さきほど見たとおり、Vtuberの活動は配信以外の工程のほうがずっと多いのです。まずは公開しない前提で作ってみて、身近な人に見せるところから始める。これだけでも、子どもが得るものは十分あります。
段階を踏むなら、こんな順番が現実的です。
①キャラクターを1体作る(VRoid Studioなら無料)→②家族に見せる→③非公開で1本録ってみる→④限定公開で身近な人に見せる→⑤年齢条件を満たしてから公開
そのうえで、同じことに取り組む同年代と一緒にやれる場があると、続きやすくなります。にじいろでも、イラストを突き詰めて中学生Vtuberとして活動を始めた子の話を取材しています。

NIJIN放課後プロジェクトスクールという選択肢
「配信以外の7つを、誰と一緒に積むか」。ここでひとつの選択肢として、NIJIN放課後プロジェクトスクールを紹介します。運営はにじいろと同じ株式会社NIJINです。
Vtuberになりたい子が、自分で立ち上げたプロジェクトがある
このスクールのプロジェクトは、大人が用意したコースに子どもを当てはめるものではなく、子ども自身が立ち上げるものです。実際に動いているVtuberプロジェクトは、公式サイトの言葉を借りれば「イラストが好き!Vtuberになりたい小中学生が立ち上げたプロジェクト」で、「プロのVtuberとの交流や企業との共創プロジェクトで、活動の幅を広げています」と説明されています。
トップページの紹介はさらに具体的です。「自分だけのキャラクターをつくり、配信に挑戦。さらに、企画・トーク・編集・発信まで、伝える力を総合的に磨きます」。この記事で分解した8つの工程が、そのまま活動の中身になっているということです。
プロのVtuber・イラストレーターが、実際に関わっている
ここが家庭ではいちばん用意しにくい部分です。公式サイトに掲載されている共創クリエイターには、Vtuberの佐佐咲キキさん、イラストレーター・Vtuberのかわいい信仰さん、イラストレーターのみりんさんが名前を連ねています。
実績として挙がっているのが、アイビスペイントとの共創企画です。生徒が「理想のVtuber」イラストコンテストの企画・実行まで主体的に推進し、佐佐咲キキさんとかわいい信仰さんが審査員として参加。40名以上の応募を集めました。担当したのは中学2年生のるかさんです。
注目したいのは、この子はコンテストに「出た」のではなく「開いた」という点です。憧れのVtuberを審査員に迎えて、自分でコンテストを企画する。ファンから主催者側に回るという経験が、実際に起きています。
発表の場が、毎月2回ある
作ったものを見てもらう場も用意されています。進行中のプロジェクトの成果を月2回の発表会でプレゼンし、それがYouTubeで生配信されます。保護者も家族も、その様子を見届けられます。さらに月1回以上のイベント・コンテストにも参加でき、参加費は月謝に含まれています。
年齢制限で自分のチャンネルが持てない子にとって、「人前で話す経験」を安全な形で積める場所があるのは大きいはずです。実際、公式サイトには小学4年生の生徒の変化が載っています。人前で話すことが苦手で学校では手を挙げなかった子が、YouTube配信でのプレゼンに挑戦し、その結果「学校でも発言ができるように」なったという記録です。
用意されているもの
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 週1回のクラス会議 | 担任の先生と少人数の仲間でプロジェクトを進める。あおたりクラス(毎週月曜17:00〜18:00・クリエイティブ系/「好き」を深めていくこと)/せれてぃクラス(毎週水曜17:00〜18:00・地方創生やイベント企画) |
| 月2回の発表会 | YouTubeで生配信。本物の大人からの講評つき |
| メタバース校舎 | oviceを使った校舎に平日毎日いつでも入れる。金曜は自由活動デー |
| Slack | 描いた絵や作ったキャラクターを、思い立ったときに先生や仲間へ共有できる |
| 企業・クリエイターとの共創 | これまでに10社以上 |
| リアル校舎 | 千葉・東金校(毎週木曜15:30〜17:30)/神奈川・武蔵新城校 |
費用と、確認しておきたいこと
| メタバース校舎 | リアル校舎 | |
|---|---|---|
| 月謝 | 12,683円/月(税込) | 23,683円/月(税込) |
| 入学金 | 22,000円(税込・初回のみ) | |
| 対象 | 小学生・中学生 | |
月謝に含まれるのは、週1回のプロジェクト活動、メタバース校舎の使い放題、企業・地域と連携したプロジェクトへの参加、イベント・発表会の参加費、教材費、保護者からの相談・面談です。
学費ページには「教材費・イベント参加費などの追加費用はいただきません」とありますが、よくある質問のページには「そのほか、備品・教材費や、希望選択制の特別行事(社会科見学など)で追加費用が必要になる場合があります」との記載もあります。実際にかかる費用は、無料体験や説明会の場で直接確認することをおすすめします。
なお、公式サイトに載っている「累計入学者数900名超」「リアル教室52か所」という数字は、母体であるNIJINアカデミーの実績です(公式サイト自身がそう注記しています)。プロジェクトスクールは、その教育基盤の上に立つ、放課後・休日のコースという位置づけです。
憧れのVtuberを審査員に迎えて、自分でイラストコンテストを開いた中学生がいます。プロのVtuber・イラストレーターとの交流、企業との共創、月2回のYouTube発表会。Vtuberになりたい子どもたち自身が立ち上げたプロジェクトが、いま動いています。まずは1回、のぞいてみてください。
家庭でできる、応援のしかた
最後に、今日から試せることを5つ挙げておきます。どれもお金はかかりません。
1|「どの工程がやりたいのか」を聞く。さきほどの8つの工程を見せて、どれがいちばんやりたいか本人に選ばせてください。「Vtuberになりたい」という言葉の中身は、子どもによってまったく違います。絵なのか、しゃべりなのか、企画なのか。ここが分かると、次に用意するものが決まります。
2|作ったものを説明してもらう。キャラクターができたら、「この子はどういう設定なの?」と聞いてみてください。設定を言葉にする作業は、そのまま台本づくりの練習になります。親が詳しくないほうが、いい質問ができます。
3|公開しない録音から始める。スマートフォンのボイスメモで3分話すだけでも、想像以上に難しいことが分かります。「配信は、しゃべり続けられる人だけができる」という現実を、先に体験しておくほうが親切です。そのうえで続けたいと言うなら、本気だということです。
4|本数を評価軸にする。再生数は本人にコントロールできません。「今月何本作ったか」「先月より編集が速くなったか」を一緒に数えてください。数えられるものがあると、伸びない時期を越えられます。
5|「困ったら言う」を、成果より先に約束する。コメントで傷ついた、知らない人からDMが来た、年齢を聞かれた。こういうときに真っ先に言える相手が家庭の中にいるかどうかが、いちばんの安全装置です。叱られる心配がある状態では、子どもは報告しません。
「有名になったらね」と条件をつけるのは避けてください。数は本人の努力と直結しないため、達成できない約束になります。同じように、「勉強がちゃんとできたら」も、活動を人質にする形になりやすい条件です。生活の固定部分(就寝時刻・宿題に取りかかる時刻)を先に決めて、残った時間の使い方は本人に任せる。この形のほうが、結果的に長く続きます。

よくある質問
まとめ
「Vtuberになりたい」は、いまの小学生にとって現実的な選択肢のひとつです。市場は2025年度予測で1,260億円規模、その55.6%はグッズが占めています。制作ツールの多くは無料で、キャラクターを1体作るだけならお金はかかりません。
一方で、配信アプリには年齢の壁があります。IRIAMは15歳以下は視聴すらできず、REALITYとツイキャスは13歳未満を明確に除外しています。収益化は18歳から、または保護者名義です。
だからこそ、止めるか任せるかの二択ではなく、年齢の条件・身元の守り方・収益の名義・権利の確認・時間の決め方という5点を先に押さえておくと、親子で同じ方向を向いて話せます。そして「Vtuberになる」を分解した8つの工程のうち、配信は1つだけ。残りの7つは今日から始められます。
この記事の内容を確かめるための一次資料
- ニフティキッズ「なりたい職業で『VTuber』が『YouTuber』を上回る人気に!」2025年1月27日(ページ)/「小中学生の75%が将来なくなってしまう職業があると予測。」2026年2月13日(ページ)
- 矢野経済研究所「VTuber市場に関する調査を実施(2025年)」(ページ)
- pixiv「VRoid Studio」(ページ)
- Live2D「Cubism 機能比較」(ページ)/Live2Dストア(ページ)
- VSeeFace 公式(ページ)
- Googleアカウントヘルプ「Googleアカウントの年齢制限」(ページ)
- YouTubeヘルプ「管理対象のお子様のアカウント(13歳未満)を設定する」(ページ)/「YouTubeパートナープログラムの概要と利用資格」(ページ)/「動画を収益化したいですが、18歳未満とのことで不承認となりました」(ページ)
- IRIAM ヘルプ「年齢に応じた利用制限について」(公式サイト)
- REALITY 利用規約(公式サイト)
- モイ株式会社「ツイキャス利用規約」(ページ)
- 株式会社ドワンゴ「ニコニコ生放送利用規約」(ページ)
- 警察庁「なくそう、子供の性被害。」(ページ)/「児童ポルノ事犯等の現状」令和7年12月23日(PDF)
- 厚生労働省栃木労働局「年少者使用の際の留意点」(PDF)
- NIJIN放課後プロジェクトスクール 公式(トップ/プロジェクト一覧/学費/よくある質問)


