海外在住で親自身の日本語に自信がなく、「子どもの日本語をどう支えればいいのだろう」と迷うことがあります。親が日本語だけで話したり、先生役を担ったりする必要はありません。家庭で気持ちを伝えやすい言語を大切にしながら、絵本、教材、先生や同年代との活動など、子どもが日本語に触れる機会を足していく方法があります。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するともだちじゃぱんも同社の事業です。比較を目的としたランキングではなく、家庭でできることから外部の学習機会へ、利用できる年齢・形態の順に整理しています。家庭の会話については文部科学省・国際交流基金、教材やサービスについては各運営元の公開情報を選定基準とし、人気順や効果の順位付けはしていません。
制度・提供内容・費用の確認日:2026年10月26日確認。家庭や子どもによって状況が異なるため、以下は一般的な情報整理です。
親が日本語に自信がなくても、子どもの日本語は支えられる?
支えられます。最初に大切にしたいのは、親が流暢な日本語を話すことより、親子が十分に会話できることです。文部科学省の日本で日本語支援を必要とする子どもと保護者向け資料は、家庭で母語を使うか日本語を使うかは各家庭の判断であり、家族の会話が何より大切だと説明しています。海外在住家庭とは状況が異なる部分があるため、家庭内言語の考え方を参照する資料として紹介します。「家でも日本語で」と簡単に求めないことも示されています。文部科学省「多言語の子どもたちと保護者のみなさまへ」家庭内言語(2026年10月26日確認)。
そのうえで、日本語の本や学びの場を取り入れると、親が日本語の先生にならなくても、子どもが日本語と出会う相手や素材を増やせます。国際交流基金は、海外で日本とつながる子どもの家庭言語や育つ環境は多様で、複数の言語・文化が資源になると紹介しています。国際交流基金の説明(2026年10月26日確認)。
外部の学習機会の一つとして、ともだちじゃぱんは海外で育つ子ども向けのオンライン日本語スクールを案内しています。2026年10月26日現在、公式サイトでは開校前の準備期間と2026年12月のパイロット開校予定が示され、現在の専任サポート体験プランと将来の8人制クラスは別の形態・料金です。開校状況・対象・料金は申込み前に最新案内で確認してください。
ともだちじゃぱん|海外で育つ子ども向けオンライン日本語スクール
- 対象
- 公式FAQは年長ごろから高校3年生を中心に案内。公式FAQ(2026年10月26日確認)。
- 学び方
- オンライン。公式案内は対話・探究の8人制クラスと、教員が母語で支える学び方を説明。学びのしくみ(2026年10月26日確認)。
- 現況
- 開校前。入学案内は2026年12月のパイロット開校予定を掲示し、現在の専任サポート体験プランを説明。入学案内(2026年10月26日確認)。
- 現在案内中の費用
- 専任サポート体験プランは月16,500円(税込)、同プランから開始した場合の入会金は0円。本来の開校後の学費とは別。料金(2026年10月26日確認)。
- 体験・相談
- 無料体験・相談を受付。子どもが同席しなくても保護者のみで相談可能。無料体験・相談(2026年10月26日確認)。
家庭で始める3つのこと|流暢さより会話の土台
親が日本語に自信がない場合でも、家庭の中でできることはあります。日本語の正しさを採点する役になるより、親子が安心して言葉を交わせることを大切にし、日本語を使う機会は別の方法で補います。
家庭で話しやすい言語を保つことと、日本語に触れる機会を作ることは両立できます。たとえば子どもが日本語の絵本を持ってきたら、親は現地語で感想を聞き、知っている日本語の言葉だけ一緒に探す。読めない漢字や表現は、その場で全部教えなくてもかまいません。絵や音声、家族の知っていることばを手がかりに、内容を共有できます。
国際交流基金の「みんなの教材サイト」は、年齢・目標・活動期間が異なる6つの実践例を紹介し、そのまま使うだけでなく現場に合わせたアレンジもできると説明しています。家庭向けの唯一の正解を示すというより、子どもの興味や環境に合わせて活動を組み立てる参考にできます。日本につながる子どもの実践(2026年10月26日確認)。
- 会話中に日本語の間違いを毎回直すより、話したい内容を最後まで聞く
- 親が説明しにくいときは、得意な言語や絵・写真を使って内容を確かめる
- 子どもが好きな本・遊び・趣味から、日本語で話す場面を少しずつ足す
- 学習時間や目標は、子どもの反応と家族の生活に合わせて調整する

日本語の教材や学びの場は、家庭の負担に合わせて選ぶ
親が教材の説明や添削をすべて担うのが難しいときは、学習内容と保護者に必要な役割を事前に確認します。以下は順位表ではなく、公式情報で対象・形式を確かめられる選択肢を、提供形態で整理したものです。費用や受付状況など、確認できない条件は補っていません。
| 選択肢 | 対象・形態 | できること | 申込前に確認すること |
|---|---|---|---|
| 家庭の会話を軸にする | 家庭内の実践。親が話しやすい言語と日本語素材を組み合わせる。 | 親子の会話を続けながら、絵本や遊びで日本語に触れる場面を作る。文部科学省と国際交流基金の資料を参考に家庭で調整。 | 家族の負担にならない頻度、子どもの興味、親子で話しやすい言語。 |
| JOESの配本サービス | 海外在住または日本に一時帰国中の日本の子ども向け。0〜6歳と小学1〜2年生の絵本・児童書コース。 | 年齢に応じた日本の絵本・児童書を定期的に届け、読み聞かせを通して日本語に触れる機会を作る。 | 居住国への発送可否、申込条件、最新のコース内容・費用。JOES公式案内(2026年10月26日確認)。 |
| ともだちじゃぱん | 海外の子ども向けオンライン日本語スクール。開校前の個別プランと将来の8人制クラスを区別。 | 公式情報は、対話・探究と日本の同年代との学び、教員が母語を使って支える方法を案内。 | 開校・募集状況、現在の専任サポート体験プランと将来のクラスの違い、時間帯、最新料金。公式入学案内(2026年10月26日確認)。 |
JOESの児童書コースは、保護者が日本語を教える講座ではなく、絵本や児童書を定期的に届ける配本サービスとして案内されています。対象年齢の子どもが本に関心を持てるか、郵送先に届けられるか、受講費用が合うかを確認してください。小学3年生から中学3年生向けには理科・社会コースもありますが、これは日本語を教える講座ではないため、この記事では日本語学習の選択肢と混同しません。
JOES 海外子女向け通信教育|幼児・児童書コース
各項目の出典URLと確認日はカード内に記載しています。料金の金額、発送日数、申込締切など公開情報から確かめられない値は比較に加えていません。
無理のない1週間の日本語機会を組み立てる
「日本語だけの時間」を増やす目標が重く感じる場合は、何曜日に何をするかを小さく決めます。家族が会話の先生役にならずにできる活動を中心にし、続けられるかを一週間ごとに見直す方法です。
| 機会の例 | 親がすること | 子どもが選べること | 続け方の確認 |
|---|---|---|---|
| 日本語の本・読み聞かせ | 同じ本を一緒に見て、親が話しやすい言語も使いながら内容を楽しむ。 | 本、読む人、読む場所を選ぶ。 | 配本や教材を使う場合は対象・送料・費用を公式案内で確認する。 |
| 日本の親族との連絡 | 短い音声や写真のやりとりを設定する。 | 話題や使う言葉を決める。 | 返事の正しさを採点せず、やりとりを続けやすい頻度にする。 |
| 先生・同年代との活動 | 対象・時差・内容・保護者の役割・費用を調べる。 | 個別の体験か、仲間と学ぶ形かを試す。 | 体験後に本人の疲れや楽しさ、続けたい気持ちを確かめる。 |
毎日何時間と決めるより、家族の予定に合わせて本を読む日や、親族と話す日を置く方が続けやすい家庭もあります。学びの機会を作るときは、子どもが「できない」と感じる時間が続かないよう、内容や頻度を調整してください。子どもが日本語に興味を持てない時期は、日本語以外の会話も保ちながら、好きなことを起点にした短い機会から試せます。

オンライン日本語スクールを検討する家庭の確認リスト
オンライン学習は、親が説明や添削を担う負担を分けられる可能性があります。ただし、スクールごとに年齢、授業内容、時間帯、先生との関わり方、開校状況が異なります。公式の案内を開き、以下を一つずつ確認してから比較してください。
- 子どもの年齢・居住地・日本語の現在地が対象に含まれるか
- 話す・聞く・読む・書くのうち、授業で扱う内容は何か
- 親が授業に同席したり、宿題を教えたりする必要があるか
- 個別か少人数か、同年代の子どもと話す機会があるか
- 現地時間で参加可能な時間帯と、欠席時の扱い
- 募集開始・開校予定・現在の体験プランが将来の授業とどう異なるか
- 月額だけでなく入会金・教材・追加費用を含めた支払総額
- 体験後に家族で検討できるか、申込期限やキャンセル条件は何か
ともだちじゃぱんの公式サイトでは、日本語がほとんど話せない子どもについても相談できること、保護者だけの無料相談が可能なことを案内しています。一方、2026年10月26日現在は開校前であり、実際に受付中の専任サポート体験プランは通常の8人制クラスとは異なります。無料体験の時間帯や現在の受入状況、費用は申込み前に公式体験・相談ページと料金案内で確認してください。
日本語の場を探すことと、家庭の会話で使う言語を守ることは競合しません。親が背負う役割を減らし、子ども本人が使ってみたいと思える機会を選ぶことが、長く続けるための判断材料になります。
関連するテーマは、海外で子どもが日本語と現地語を混ぜるときの家庭対応、子どもが日本語を嫌がるときの考え方、近くに日本語補習校がない家庭の選択肢でも整理しています。親の日本語力そのものと、子どもの言語学習への気持ちは別のテーマとして扱っています。
よくある質問
はい。親が完璧な日本語を話したり、日本語の先生になったりする必要はありません。文部科学省が日本で日本語支援を必要とする子どもと保護者向けに作成した資料は、家庭で使う言語は各家庭の判断であり、家族の会話が大切だと説明しています。海外在住家庭とは状況が異なるため、家庭内言語に関する参考資料として扱います。家庭で無理なく会話を続けながら、読書やオンライン学習など家庭外の日本語機会を加える方法があります。
一律に日本語だけにする必要はありません。文部科学省の日本で日本語支援を必要とする子どもと保護者向け資料は、周囲の人が「家でも日本語で」と簡単に求めないよう説明し、親子が豊かな会話を続ける大切さを示しています。海外の家庭では学校制度や言語環境が異なるため、家庭に合う形で参考にしてください。家庭で一番話しやすい言語を大切にし、日本語に触れる時間は子どもと相談しながら別に設けられます。
親の日本語力だけで子どもの学習環境が決まるわけではありません。気持ちを十分に伝えられる言語で会話し、日本語の読み聞かせや教材、先生との活動を組み合わせる方法を検討できます。家庭内で日本語をどれほど使うかは家庭によって異なると、国際交流基金も紹介しています。
家庭で現地語や英語を使うことだけから、日本語を忘れるとは判断できません。国際交流基金は、海外で日本とつながりのある子どもの家庭内言語や環境は多様で、複数の言語・文化が資源になると説明しています。日本語を維持したい場合は、子どもが使う機会を家庭の負担に合わせて加えます。
まず、表情や状況も使って伝えたいことを確かめ、親が話しやすい言語で会話を続けて構いません。日本語で言える範囲の言葉を一緒に探したり、絵本や辞書を使ったりする方法もあります。親がその場で正確に直すことを目標にせず、話したい気持ちを途切れさせないことを優先してください。
毎日の勉強時間を一律に決める根拠はありません。文部科学省資料が重視するのは、豊かな親子の会話です。数分の読み聞かせ、好きな動画の感想を日本語で話す、祖父母に音声メッセージを送るなど、家庭で続けやすい機会から試し、子どもの反応に合わせて調整してください。
JOESは海外在住または日本に一時帰国中の日本の子ども向けに、0〜6歳・小学1〜2年生向けの絵本・児童書の配本と、小学3〜中学3年生向けの理科・社会コースなどを案内しています。公式公開ページから保護者の日本語力に関する条件は確認できないため、教材の読み方や支援内容は申込前に公式窓口でご確認ください。
公式FAQは、ひらがなが読めない場合や日本語がほとんどできない場合も対象として案内し、会話レベルに応じたクラス分けを説明しています。ただし、2026年10月26日現在は開校前で、案内中の専任サポート体験プランは将来の8人制クラスと提供形態・料金が異なります。最新状況を公式案内でご確認ください。
対象年齢と居住地域、授業で扱う内容、子どもの日本語レベルへの対応、親の参加が必要か、時差に合う時間、個別か同年代との学びか、現在利用できるプラン、費用、開始時期を同じ条件で比べます。公開情報で確認できない項目は推測せず、契約前に運営元へ確認してください。
あきらめる必要はありませんが、親が無理に日本語だけで会話する必要もありません。家族が話しやすい言語で関係を築きながら、日本語を話せる親族や先生、同年代の子ども、絵本など、親以外の相手・素材で日本語に触れる機会を組み合わせられます。どの方法が合うかは家庭と子どもの希望を見て決めます。
公式情報・出典
制度・対象・提供内容・料金・開校状況は公開日の2026年10月26日に確認しました。内容は更新される場合があるため、申込み時にはリンク先の最新案内をご確認ください。
- 文部科学省「多言語の子どもたちと保護者のみなさまへ」家庭内言語の説明(2026年10月26日確認)
- 国際交流基金「みんなの教材サイト|日本につながる子どもの実践」(2026年10月26日確認)
- 国際交流基金「海外在住の『日本につながる子ども』に対する日本語教育支援」(2026年10月26日確認)
- 海外子女教育振興財団(JOES)「海外子女のための通信教育」(2026年10月26日確認)
- ともだちじゃぱん「オンライン日本語スクールのしくみ」、よくある質問(2026年10月26日確認)
- ともだちじゃぱん「入学案内」、料金、無料体験・ご相談(2026年10月26日確認)
まとめ
親自身の日本語に自信がなくても、子どもの日本語を支える方法はあります。家庭では親子が話しやすい言語を大切にし、日本語は本や先生、同年代との活動などから補うことができます。サービスを比べるときは対象・学び方・親の役割・時差・費用・現在の募集や開校状況を公式情報で確認し、家庭と子どもの希望に合う方法を選んでください。


