通信制高校の単位認定試験に不合格でも、すぐに退学や卒業不可と決まるわけではありません。まず在籍校に再試験・追加課題・次年度の再履修のどれに当たるか、期限と卒業への影響を確認しましょう。学校ごとに対応は異なります。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN高等学院も同社の事業です。学校選びでは制度と学習支援を分けて確認できるよう、文部科学省と各校の公式情報をもとに整理しました。
単位認定試験に落ちたら、まず「その科目の次の手続き」を確認
単位認定試験に合格できなかった場合、すぐに高校を辞めることになったり、これまでに取ったすべての単位がなくなったりするとは限りません。多くの場合、最初に確認するのは不合格になった科目を再試験・追加課題・次年度の再履修のどれで扱うかです。対応は在籍校の教務規程や年度の案内によって違います。
文部科学省は、通信制課程の試験について、レポート(添削指導)やスクーリング(面接指導)などの学習成果とあわせて学習状況を評価し、単位認定につなげるものと説明しています。そのため、テストの点だけでなく、レポートの合格状況、スクーリングの出席、学校が定めた評価基準を合わせて確認する必要があります。文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」
結果通知を受け取ったら、まず担任または教務担当へ連絡し、次の5点を確認してください。
- 不合格なのは試験だけか、レポートやスクーリングにも未完了があるか
- 追試・再試験・再提出・追加課題のどれが用意されているか
- 申込方法、提出先、実施日、締切はいつか
- 追試にも不合格、または欠席した場合はどうなるか
- その科目が必履修科目か、卒業予定時期に影響するか
登校や学習の継続が難しく、学習の進め方や相談相手を見直したい家庭には、通信制高校本体の制度確認に加え、学習を支援するサポート校という選択肢もあります。NIJIN高等学院は通信制高校サポート校で、通信制高校への在籍・単位認定試験の条件は在籍する高校が定めます。試験の追試制度を保証するものではありません。NIJIN高等学院の公式FAQでは、提携する通信制高校に在籍しながら学ぶ仕組みを案内しています。
単位認定試験は、レポートやスクーリングとあわせて単位を判定するもの
通信制高校では、一般にレポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験を組み合わせて学び、科目ごとに単位修得を目指します。全国一律の「合格点」や「追試の回数」が法律で決まっているわけではありません。学校が科目ごとの計画や評価基準を定め、在校生に示します。
文部科学省のガイドラインは、試験を添削指導・面接指導等の内容と十分関連付け、教科の目標に照らして学習状況を評価するよう示しています。試験の合否だけを見るのではなく、その科目について必要な学習と評価がどこまで完了しているかを、学校の学習記録で確認しましょう。
| 確認する項目 | 単位認定との関係 | 結果通知で見ること |
|---|---|---|
| レポート・添削課題 | 科目ごとの指定回数、提出期限、合格条件がある | 提出済みか、合格済みか、再提出が必要か |
| スクーリング | 必要な面接指導の出席が単位修得の条件になる | 出席時間が足りているか、補講等があるか |
| 単位認定試験 | 学習成果の評価の一部として扱われる | 追試、課題、次年度の再履修のどれか |
| 学校独自の評価基準 | 評定や提出物など、試験以外の条件を組み合わせる場合がある | 科目別の基準と、未達項目が何か |
同じ「試験に落ちた」という言い方でも、点数が基準に届かなかったケース、受験資格を満たしていなかったケース、当日欠席したケースでは手続きが異なり得ます。結果通知の用語が分からない場合は、自分で意味を決めず、学校に「この科目の単位認定状況はどうなっていますか」と尋ねてください。

不合格後の対応は学校ごとに違う
各校の公式案内には、再試験を行う学校、追加課題を案内する学校、合格科目の単位を積み上げる制度を説明している学校があります。以下は公開情報で確認できた例です。全校共通の制度ではなく、年度・科目・在籍コースによる条件がある場合は本人向けの最新案内を優先してください。
掲載対象は、学校公式の一次情報で試験不合格後の具体的な対応や必要書類を確認できた学校です。順位や優劣は付けず、再試験の案内があるQ&A、再試験等の受験願がある在校生向けページ、再提出・再試験を案内する公式FAQ、2021年公開の追加課題例の順に掲載しています。NIJIN高等学院は試験を実施する高校ではなく学習支援を行うサポート校のため、学校別の対応例には含めていません。
| 公式情報を確認した学校 | 公式情報に記載された試験後の対応 |
|---|---|
| 大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程 | 公式Q&Aでは、仕事や健康上の事情で受験できなかった場合や、合格点に届かなかった科目は追試験・再試験を受けると案内 |
| 聖隷クリストファー高等学校 通信制課程 | 在校生向けページで、単位認定試験の欠席に関わる通院証明と、追認試験・再試験の受験願を配布 |
| 本庄第一高等学校 通信制課程 | 公式Q&Aでは、レポートや試験の内容が不十分な場合、再提出・再試験となる旨を案内 |
| 鹿島学園高等学校(教職員メッセージ) | 2021年公開の教職員記事で、30点未満の場合に再試験課題を提出する例を紹介。現行の全校共通基準とは扱わない |
この違いから分かるのは、他校の合格点や救済策を自分の学校に当てはめないことです。たとえば「30点なら大丈夫」「通信制なら追試がある」とは一律に言えません。学校が公表している制度と、本人の科目・年度に適用される具体的な案内を分けて聞きましょう。
欠席・受験資格未達・不合格を分けて考える
追試が必要かどうかは、試験の結果だけでなく、受験できなかった理由やそれまでの学習状況で変わる場合があります。学校に連絡するときは、どの状態なのかを一緒に整理してください。
- 受験して基準点に届かなかった:再試験、追加課題、次年度の再履修など学校の定める手続きを確認します。
- 病気や交通事情などで当日欠席した:欠席連絡の期限、証明書の要否、振替の扱いを確認します。理由によって必ず振替になるとは限りません。
- レポートやスクーリングが未完了で受験できなかった:不足分をいつまでに整えれば受験できるか、当年度内に間に合うかを確認します。
- 受験資格や出願手続きの確認中:提出物・学費納入・登録など、試験以外の条件が未完了でないか担当者と確認します。
欠席後すぐに自己判断で再試験を待つのではなく、当日または学校が指定する期限内に連絡を入れることが大切です。連絡先が担任・学習センター・本校のどこか、ウェブ上の欠席届が必要かも、年間案内で確認してください。
単位や卒業時期への影響を確認する手順
不合格の後に気になるのは「留年するのか」「卒業が遅れるのか」という点でしょう。通信制高校には単位制を採用する学校が多く、学年制のように一律に進級・留年を決める形とは異なることがあります。ただし、修得していない科目の再履修や必履修科目、年間の履修計画、在籍期間によって卒業時期への影響は変わります。
文部科学省は単位制高校について、学年による教育課程の区分を設けず、必要な単位を修得すれば卒業が認められる仕組みと説明しています。ルネサンス高等学校グループの公式FAQも、単位制は無学年制で、修得済みの単位を積み上げて卒業すると案内しています。これは「何科目落としても卒業時期は変わらない」という意味ではありません。必履修科目や次年度の履修計画も確認してください。文部科学省「単位制高等学校について」・ルネサンス高等学校グループ よくあるご質問
- 不合格科目名と単位数、必履修科目かどうかを確認する
- 再試験・追加課題で当年度内に単位認定される見込みがあるか聞く
- 未修得のままの場合、次年度にいつ履修できるか確認する
- 卒業に必要な修得単位、在籍期間、特別活動など他の要件と照らす
- 転入・編入の経験があれば、前籍校分の在籍期間と修得単位の扱いも確認する
学校には「卒業できますか」とだけ聞くより、この科目を今年度に取れない場合、最短でいつ再履修でき、卒業予定日にどう影響するかと具体的に尋ねると、次の行動を決めやすくなります。最終的な単位認定や卒業判定は在籍校が行います。
次の試験に向けて、学校へ聞く質問と学習の立て直し方
勉強を再開する前に、試験範囲と未達条件を特定しましょう。レポートの解答を丸暗記するより、間違えた設問がどの単元に関係するかを見直し、教科書や学校指定教材で該当箇所を復習します。学校が補習・質問対応・学習相談を用意している場合は、利用できる対象と予約方法を聞いてください。
連絡前にまとめるメモ
- 科目名、試験日、結果が分かった日
- レポートの提出・合格状況とスクーリングの出席状況
- 欠席・体調不良・受験上の配慮など、学校に伝える事情
- 追試等の申込期限、必要書類、再受験の時期
- 単位が取れなかった場合の再履修時期と卒業計画への影響
相談時は、点数そのものへの不安だけでなく、教材の使い方や学習時間の確保で困っていることも伝えましょう。NIJIN高等学院のようなサポート校は、在籍する通信制高校とは別の立場から学習を支える仕組みです。どの範囲を誰が支援するか、追加費用があるか、試験・単位認定・スクーリングの問い合わせ先はどこかを入学前に確認します。制度面は必ず在籍予定の通信制高校にも確認してください。
通信制高校の学習全体を知りたい方は、レポート提出と進め方、スクーリングの出席要件、1年間に取れる単位数の記事もあわせてご覧ください。
「試験不合格」と「試験を受けられなかった」は分けて確認
試験結果が出た後は、「得点が基準に届かなかった」のか、「レポート・スクーリングなどの条件が未完了で受験できなかった」のかを区別します。後者は試験そのものを受け直す前に、不足している課題の再提出や補講が必要な場合があります。学校の記録上の状態が分からないままでは、申込期限を逃したり、必要のない勉強だけを続けたりすることがあります。
状況の整理には、結果通知、学習システムの科目別表示、提出済みレポート、出席記録を手元に置き、教務担当に次のように聞いてみてください。
| 状況 | 確認する質問 | 次にすること |
|---|---|---|
| 基準点に届かなかった | 再試験か追加課題か。申込・提出の期限はいつか | 案内された教材・範囲と日程を確認し、申し込む |
| 欠席した、受験画面に入れなかった | 欠席連絡やシステム障害の申告期限、証明の方法はあるか | 経緯をすぐ学校へ伝え、受付番号や案内を記録する |
| 受験資格を満たしていなかった | 未提出・未合格の課題は何か。追加提出後の受験機会はあるか | 不足科目と完了条件を一覧にし、期限順に対応する |
| 結果が表示されない | 結果の確定日、表示更新の時期、確認窓口はどこか | 画面の記録を残し、学校からの正式な通知を待つ |
欠席後すぐに自己判断で再試験を待つのではなく、当日または学校が指定する期限内に連絡を入れることが大切です。欠席連絡が担任・学習センター・本校のどこ宛てか、ウェブ上の届出が必要かも年間案内で確認してください。オンライン試験の通信切断や端末トラブルが起きた場合は、発生時刻、画面の表示、端末の状態を記録して学校へ報告します。再受験の可否は、学校側がログや試験規程を踏まえて判断します。
追試・追加課題に向けた勉強は、学校の案内から組み立てる
不合格の理由を確認できたら、再試験の形式、範囲、教材、提出物、制限時間を先に確かめます。レポート課題が基礎になっている学校もありますが、他校の問題やネット上の「よく出る問題」が自校の試験に出るとは限りません。学校から配られた範囲表、教科書、学習システムの解説を基準にします。
- 範囲を小さく分ける:試験範囲を単元ごとにし、理解できている内容と質問したい内容を分けます。
- 間違えた問題を復習する:答えだけを覚え直すのではなく、用語や計算手順など、間違いにつながった箇所を教科書や解説で確認します。
- 質問をまとめる:科目名・教材のページ・問題番号を添えて担当教員に質問します。個別質問の方法や予約が必要かも確認します。
- 本番条件を確認する:試験会場、日時、持ち物、オンライン接続、本人確認、再提出の方法を直前にチェックします。
たとえば再試験まで1週間ある場合は、初日に学校へ条件を確認し、次の数日で苦手単元とレポートを復習、途中で教員に質問し、前日に時間・持ち物・接続環境を確認する計画が考えられます。これは一例です。実際に必要な学習量と提出期限は科目や学校の案内に合わせて調整してください。
体調や特性のために一斉日程での受験が難しい場合は、試験前に在籍校へ相談します。受験上の配慮、別室や時間変更、オンライン受験が可能かは学校の規程や手続きによるため、希望する内容と理由、必要書類、相談期限を具体的に尋ねましょう。配慮の内容は本人の状態や学校の判断に応じて決まり、一律に認められるものではありません。

通信制高校の単位認定試験に関するよくある質問
以下は一般的な確認事項です。個別の点数・期限・再試験の有無は、在籍校の最新案内を基準にしてください。
単位認定試験の不合格だけですぐ退学になるとは限りません。不合格科目の再試験、追加課題、次年度の再履修など、在籍校が定める対応を確認してください。
全国共通の回数はありません。学校や科目、年度によって扱いが異なるため、教務担当に回数と申込期限を確認してください。
欠席時の振替や追試の条件は学校の規程によります。欠席理由の連絡期限、証明書の要否、代替日程をできるだけ早く在籍校へ確認しましょう。
合格点や評価方法は学校が科目ごとに定めます。インターネット上の他校の点数を当てはめず、在籍校の学習案内や教務担当に確認してください。
受験資格は学校と科目の計画によります。レポートの提出・合格が受験条件の学校もあるため、未提出や再提出が受験資格にどう影響するか確認してください。
まず不合格の科目と未達条件を確認します。ただし卒業にはほかの必履修科目や在籍期間なども関係するため、科目だけを見て卒業可否を判断せず学校に履修計画を確認してください。
単位制の学校では学年制と進級の仕組みが異なる場合があります。不合格科目の再履修時期や必履修科目、在籍期間によって卒業時期への影響が変わるため、在籍校に確認してください。
追試後に当年度の単位が認定されない場合でも、すぐ卒業不可とは限りません。次の再履修時期、必履修科目かどうか、卒業予定時期への影響を教務担当に確認しましょう。
相談できます。本人が話しづらい場合は、本人の同意や学校の連絡ルールを確認したうえで、保護者から担任・教務担当へ連絡し、次の手続きと本人への伝え方を相談してください。
単位を認定するのは在籍する通信制高校です。サポート校は学習支援を行う機関で、追試の実施や単位認定の条件は在籍校に確認してください。
まとめ:結果の意味と期限を在籍校に確認し、次の選択肢を決める
単位認定試験に不合格だったときは、退学や留年と決めつけず、不合格科目・未完了の学習条件・次の手続き・期限・卒業計画への影響を順に確認しましょう。学校によって再試験や追加課題の扱いは異なるため、他校の基準をそのまま当てはめないことが大切です。
試験制度の確認と並行して、学習を続けるための相談先が必要な場合は、在籍校の学習支援に加え、サポート校を検討できます。制度を担う高校と、日々の学習を支える機関の役割、費用、問い合わせ先を分けて確認し、本人に合う学び方を選んでください。
出典と情報確認日
- 文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」:https://www.mext.go.jp/tsushinseikoukou/quality/
- 文部科学省「単位制高等学校について」:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/seido/04033102.htm
- 大阪府立桃谷高等学校 通信制の課程 Q&A:https://www2.osaka-c.ed.jp/momodani-c/folder11/qa
- 聖隷クリストファー高等学校 通信制課程 在校生・保護者の方へ:https://seirei.ed.jp/cc/students/index.html
- 本庄第一高等学校 通信制課程 Q&A:https://tsushin.hon1.ed.jp/faq/
- 鹿島学園高等学校「単位認定試験について」:https://www.kg-school.net/gakuen/oneword.html?id=79
- ルネサンス高等学校グループ よくあるご質問:https://www.r-ac.jp/faq/
- NIJIN高等学院 よくある質問:https://highschool.nijin.co.jp/faq/ / ニジ高とは:https://highschool.nijin.co.jp/guidance/
確認日:2026年10月25日。学校の制度・日程・評価基準は年度や科目により変わることがあるため、在籍校が発行する最新の学習案内と個別の通知を基準にしてください。



