学校や教育委員会のホームページをめぐって、2026年10月下旬に2つの発表がありました。滋賀県教育委員会は、PHPの重大な脆弱性への対応として、県立学校などのホームページを一時閉鎖して修正を進めました(10月22日〜27日)。埼玉県は、県立川越高等学校の文化祭問合せフォームの利用者について、個人情報が漏えいした可能性があると発表しました(10月28日)。この記事は、発表の内容を発表元と日付つきで整理し、保護者・子ども、先生・学校、教育委員会、教育系企業・塾の4つの立場ごとに「何を確認するか」をチェックリストにします。攻撃の手口など、技術の詳細は書きません。通信制高校やオンラインで学ぶ家庭が学校選びで確かめたい点、学校がそのまま使える「ホームページ一時停止のお知らせ」文例、印刷用のPDFもあります。この記事は2026年11月2日時点の内容です。追加の発表があれば更新します。
1. いま公表されていること(発表元と日付つき)
1-1. 結論:「発表されている事実」と「確認中のこと」を分けて読みます
今回の発表から読み取れることは、次の3点です。(1)PHPの重大な脆弱性について、IPAとJPCERT/CCが注意喚起を出している。(2)滋賀県教育委員会は、攻撃から守る緊急措置としてホームページを一時閉鎖し、修正を進めた。(3)埼玉県は、県立川越高等学校の文化祭問合せフォームの個人情報(39名分)が漏えいした可能性があるとしている。(2)と(3)は、別々の発表です。埼玉県の発表には、PHPの脆弱性との関連は書かれていません。「漏えいした」と決めつけず、発表元が書いている表現のまま読むことが大切です。
1-2. 発表の一覧(2026年10月21日〜28日)
| 日付 | 発表元 | 内容 |
|---|---|---|
| 10月21日 | IPA | 「【事前準備のお願い】PHPのセキュリティリリース公開予定について」。PHPの利用状況の棚卸しと、修正を速やかに適用する準備を呼びかけ |
| 10月22日 | 滋賀県教育委員会 | 第1報。PHPの重大な脆弱性に備え、攻撃を防ぐ緊急措置としてホームページの一時閉鎖などを実施。修正プログラムの適用を進めている |
| 10月22日 | IPA | 「PHPの脆弱性対策について(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)」。11月2日まで更新。国内の被害事例は把握していない(10月27日の更新時点) |
| 10月22日 | JPCERT/CC | 注意喚起。10月29日の更新で、攻撃活動が観測されたとの報告を追記 |
| 10月24日 | 一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA) | 企業サイトが確認すべきことの解説記事を公開 |
| 10月26日 | 滋賀県教育委員会 | 第3報(12時時点)。県立学校などのホームページの公開・閉鎖の状況を一覧で公表 |
| 10月27日 | 滋賀県教育委員会 | 最終報(12時時点)。修正プログラムの適用などのメンテナンスが終了し、各ホームページは公開 |
| 10月28日 | 埼玉県教育局 | 県立川越高等学校の文化祭問合せフォーム利用者の個人情報について、漏えいした可能性があると発表 |
表の出典は、各発表元のページです(記事末尾の参考を参照)。
1-3. 滋賀県教育委員会の発表:攻撃を防ぐための一時閉鎖と、修正
滋賀県教育委員会は、ホームページの作成に使われるPHPに重大な脆弱性が見つかったことを受け、悪質な攻撃から守るための緊急対策として、ホームページの一時閉鎖などを行いました。第3報(10月26日12時時点)では、県立学校6校(草津高等学校・八幡商業高等学校を除く)がホームページ全体を閉鎖、県立学校55校(同)は、メンテナンス対応済みのため公開、八幡商業高等学校はPHPを使っていないため公開、総合教育センター・びわ湖フローティングスクール・県立図書館・におねっとは、メンテナンス対応済みのため公開、と示されました。一時閉鎖は「緊急措置」とされ、対応が終わり次第、ホームページ等で再開を知らせるとしています。最終報(10月27日12時時点)では、修正プログラムの適用などのメンテナンスが終了し、各ホームページは公開になっています(第3報・最終報)。発表の本文に、情報漏えいに関する記載はありません。教育関係団体には、関係課から注意喚起を行い、必要な対策を依頼しているとされています。
1-4. 埼玉県の発表:文化祭の問合せフォームで、漏えいした可能性
埼玉県教育局は、2026年10月28日16時に、「県立川越高等学校文化祭問合せフォーム利用者の個人情報の漏えいの可能性について」を発表しました(埼玉県)。発表によると、県立川越高等学校は、令和4年度(2022年度)に文化祭の問合せフォームで利用していたStudio株式会社のクラウドサービスで、10月26日に第三者による不正アクセスが発生したことを確認しました。このため、フォームに入力された「氏名」「メールアドレス」など、39名分の個人情報が漏えいした可能性があるとしています。現時点で、情報が悪用されるなどの二次被害は確認されていない、とも書かれています。県は、引き続き漏えいの状況などを確認し、必要な対応を進めるとしています。発表には、なぜ令和4年度のフォームの情報が対象になったのかは書かれていません。この点から、使わなくなったフォームと入力データの扱いを、3章のチェックリストに入れています。
2. 公的機関と発表元が呼びかけている確認事項
2-1. IPAとJPCERT/CCの注意喚起:PHPの利用状況と、修正の適用
IPAは、PHPを使うウェブサイトの運営者などに、PHPの利用状況を可能な範囲で棚卸しし、修正プログラムが公開されたら速やかに適用できるよう準備することを呼びかけました(IPA 10月21日)。10月22日公開の注意喚起では、運営者への対応として、修正版(8.2.35、8.3.36、8.4.27、8.5.12以降)への更新、サポート終了のPHP 8.1以前からの移行の検討、更新や移行までの暫定対策を挙げています。有効な対策が難しい場合は、外部からのアクセス遮断やサービスの一時停止の要否を判断する、ともされています(IPA)。JPCERT/CCも、修正版の適用と、過去のログなどから侵害の痕跡を確認することを挙げ、痕跡が見つからなくても、攻撃を受けていないとは断定できないとしています(JPCERT/CC)。
2-2. WACAの解説:「普段どおり表示される」だけでは判断できません
一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)は、10月24日の解説記事で、企業サイトが確認することを4つ挙げています(WACA)。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 修正の適用状況 | サーバー会社や管理会社に、PHPの修正が適用されているかを問い合わせる。サイトが普段どおり表示されることだけでは、修正済みかどうかは判断できない |
| PHPのバージョン | PHP 8.1以前は通常のセキュリティサポートが終了している。提供会社に修正の有無を確認し、サポートされる環境への移行も相談する |
| WordPressとの関係 | WordPress本体の更新とは別に、PHPの修正が適用されているかを確認する |
| 管理体制 | 制作契約と保守契約の間の空白を埋める。更新情報を確認する担当、作業する担当、バックアップの保存先と復旧手順、異常時の連絡先を明確にする |
2-3. 学校サイトで「管理者が分からない」を減らす
IPAの注意喚起は、長期間更新していないシステムでは、担当者や保守契約がなく、対策が難しい場合があることにも触れています。学校では、ホームページ本体のほかに、文化祭・説明会・部活動などの外部フォームやクラウドサービスを、教職員が個別に作ることがあります。「誰が作り、誰が管理し、いつまで使うのか」を一覧にすることが、確認の最初の一歩です。使わなくなったものは、公開終了とデータの削除を検討します。
3. 役割別チェックリスト:保護者・先生・教育委員会・教育系企業
3-1. 保護者・子どもが確認すること
保護者や子どもが、サイトの修正作業をすることはありません。できるのは、自分がどこに何を入力したかを思い出し、不審な連絡に備えることです。次の表で、場面ごとに確かめてみてください。
| 入力した場面 | 入力した可能性のある情報 | 確認すること |
|---|---|---|
| 学校・塾の問い合わせフォーム(文化祭、行事など) | 氏名、メールアドレス、電話番号、問い合わせの内容 | いつ、どのサイトで入力したか。控えのメールが残っていないか |
| 説明会・体験授業・見学の申込 | 子どもの学年・学校名、保護者の氏名、連絡先 | 申込先が公式サイトか。案内メールの送信元が、申込先のものか |
| 学校の連絡システム・学習アプリ | ID、パスワード、メールアドレス | 他のサービスと同じパスワードを使っていないか |
| 資料請求・出願 | 氏名、住所、出身校、保護者の情報 | 利用目的と保管についての案内があるか。不要になったデータの削除を頼めるか |
✅ 保護者・子ども向けチェックリスト
- 学校・塾・習い事の問い合わせフォームや申込フォームに、いつ・何を入力したかを思い出す(氏名、メールアドレス、電話番号など)。控えのメールがあれば探しておく
- 入力先が学校や事業者の公式サイトかを、公式サイトの案内から確かめる。メールやSMSのリンクからは開かない
- 学校や塾をかたる不審なメール・SMS・電話に注意する。パスワードや認証コードを聞かれても、その場で答えない
- パスワードを他のサービスと使い回さない。心当たりのあるサービスは変更し、使える場合は二段階認証を設定する
- 子どもにも「知らない人からのメッセージのリンクは開かず、まず家族に見せる」と伝えておく
- 心当たりがあるときは、まず入力先の窓口に連絡する。情報セキュリティの相談はIPA、契約やお金のトラブルは消費者ホットライン188、犯罪が疑われるときは警察に相談する
相談先は、入力先の学校・塾などの窓口が最初です。そのほか、情報セキュリティの技術的な相談はIPAの情報セキュリティ安心相談窓口(03-5978-7509、10時〜17時、土日祝日・年末年始を除く)、契約やお金のトラブルは消費者ホットライン188、犯罪が疑われるときは警察のサイバー事案の相談窓口があります(IPA安心相談窓口)。
3-2. 先生・学校が確認すること
学校では、管理者の一覧、委託先への確認、公開を止める基準の3つが中心です。
✅ 先生・学校向けチェックリスト
- 学校ホームページと、文化祭・説明会・問い合わせなどの外部フォームについて、管理者(担当の教職員と委託先)を一覧にする
- 一覧にないサイトやフォーム、管理者が分からないものがないかを探す(部活動・行事・PTAのサイトも含める)
- 委託先・制作会社に、PHPの修正が適用されているか、PHPのバージョンがサポート中かを、書面やメールで確認する。サイトが普段どおり表示されることだけでは、修正済みかどうかは判断できない
- 公開を止める基準を、管理職・委託先・教育委員会と先に決めておく(修正状況が確認できない、委託先と連絡が取れない、など)
- 使っていない古いフォームと、入力された情報の保管状況を確認し、不要なものは削除や公開終了を検討する
- 保護者への連絡手段(メール、連絡アプリ、掲示)を確かめ、一時停止のお知らせの文例を用意しておく
3-3. 教育委員会が確認すること
教育委員会は、多くの学校のサイトを所管します。滋賀県教育委員会の発表は、サイトごとの「閉鎖・公開」の状況を一覧で示しています。このように、対応状況を一覧で把握しておくと、保護者や学校への説明がしやすくなります。
✅ 教育委員会向けチェックリスト
- 所管する学校・施設のホームページと外部フォームを一覧にし、委託先と保守契約の有無を把握する
- 委託先に、PHPの修正状況とバージョンのサポート状況の報告を求め、サイトごとの対応状況を一覧で管理する
- 更新情報を確認する担当、作業する担当、異常時の連絡先を、学校・委託先と共有して明確にする
- 公開を止める基準と、再開を判断する人・条件を決める。対策が難しいときは、一時停止の要否を判断する
- 保護者・学校への連絡の流れ(誰が、いつ、何で伝えるか)を決める。「可能性」「確認中」を、断定せずに伝える
- 学校や関係団体への注意喚起と、問い合わせ窓口を用意する
3-4. 教育系企業・塾が確認すること
塾や教育系企業のサイトには、申込フォーム、会員ページ、キャンペーンページなど、個人情報を集める場所が多くあります。PHPの確認に加えて、「使っていない古いフォームとデータ」の整理が大切です。
✅ 教育系企業・塾向けチェックリスト
- 自社サイト・申込フォーム・会員サイトでPHPを使っているかを、制作会社やサーバー会社に確認する
- 修正の適用状況と、PHPのバージョンのサポート状況を確認する。サポートが終わったバージョンは、移行も相談する
- WordPressを使っている場合は、WordPress本体の更新とは別に、PHPの修正が適用されているかを確認する
- 使っていない古いフォームやキャンペーンページ、不要になった入力データを洗い出して削除する
- 個人情報の保管期間を決め、期間を過ぎたデータを消す手順を作る。漏えい等が起きたときの報告・本人への通知は、個人情報保護委員会のページで確認し、必要に応じて専門家に相談する
- 更新の担当者、作業の担当者、バックアップの保存先、異常時の連絡先を決める。利用者への連絡文も用意しておく
3-5. 印刷して使える役割別チェックリスト(PDF)
4つの役割のチェックリストを、A4の印刷用にまとめました。職員室や会議の資料にお使いください。
📄PDF・A4役割別チェックリスト(印刷用PDF)保護者・先生・教育委員会・教育系企業の4つの立場。出典と更新日つきダウンロード↓4. 通信制高校・オンラインで学ぶ家庭が確認したいこと
4-1. 個人情報を入力する場面は、多くあります
通信制高校やオンラインで学ぶ場合、手続きや連絡の多くが、画面の上で行われます。そのぶん、学校や事業者のフォームに個人情報を入力する場面が増えます。特定の学校の話ではなく、どの学校・サービスを選ぶ場合でも当てはまる、一般的な確認点として整理します。
| 場面 | 入力・提出する情報の例 |
|---|---|
| 資料請求・説明会の予約 | 氏名、メールアドレス、電話番号、学年 |
| 出願・入学手続き | 氏名、住所、生年月日、出身校、保護者の情報、調査書などの書類 |
| 学習システムへの登録・ログイン | ID、パスワード、メールアドレス、学習の記録 |
| 面談・相談の日程調整 | 連絡先、相談したい内容(不登校や体調についての記述を含むことがある) |
| 学費の支払い・就学支援金の申請 | 保護者の氏名、口座や決済の情報、申請書類 |
4-2. 学校選びで確認できる点
説明会や個別相談で、個人情報の扱いについても、次のように聞いておくと安心です。聞くことは失礼ではありません。学校や事業者の側でも、答えを用意しておくことが望ましい内容です。
✅ 学校に聞く質問リスト(個人情報の扱い)
- 入力フォームを運営しているのはどの法人か。問い合わせ先はどこか
- 個人情報を何の目的で使うのか。保管する期間は、どれくらいか
- 資料請求のあと、入学しなかった場合のデータは、削除してもらえるか
- 書類の提出は、メール添付か、専用のシステムか。パスワードの設定や、二段階認証はあるか
- サイトやシステムに問題が起きたとき、保護者にどの手段で、いつ連絡するか
- 外部の委託先(システム会社、決済会社など)に、情報を預けることはあるか
4-3. 家庭でできる備え
家庭では、学校や塾からの連絡を、「公式サイトの案内から確かめる」習慣をつけておくと安心です。メールやSMSで届いたリンクの先で、パスワードや決済の情報を入れるように求められたら、いったん手を止めて、学校の公式サイトに載る連絡先に電話で確かめます。学費の支払いや就学支援金の申請は、不審な連絡と本物の連絡が紛れやすい場面です。学校選びの全体は、あわせて次の記事も参考にしてください。
コース別の3年間総額が、その場ですぐ分かる
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5. 公開を止める判断と、保護者への連絡:そのまま使える文例
5-1. 公開を止める基準は、先に決めておきます
IPAは、更新や移行が終わるまでの間にアクセス制限などの暫定対策を行い、有効な対策が難しい場合は、外部からのアクセス遮断やサービスの一時停止の要否を判断するよう挙げています。学校や教育委員会では、問題が起きてから話し合うと、判断が遅れます。次のような状況を「止める」「止めない」の目安として、先に話し合っておきます。基準は、自治体や学校のきまりに合わせて決めてください。
| 状況の例 | 判断の例 |
|---|---|
| 委託先から、PHPの修正が適用済みとの報告がある | 公開を続ける。報告の日付と担当者を記録する |
| 修正の適用状況が、確認できない | 確認が取れるまで、一時停止を検討する |
| PHPがサポート終了のバージョンで、修正版が出ない | サポートされる環境への移行まで、一時停止や公開終了を検討する |
| 管理者や委託先と、連絡が取れない | 管理者を確定するまで、一時停止を検討する |
| 個人情報の漏えいの可能性が、疑われる | 該当フォームを止め、教育委員会・委託先に報告する。保護者への連絡を始める |
判断の例は、IPA・JPCERT/CC・WACAの呼びかけをもとにした一般的な整理です。実際の判断は、管理職・委託先・教育委員会と相談してください。
5-2. 保護者への連絡の流れ
図:保護者への連絡の流れ。
5-3. 保護者に出す「ホームページ一時停止のお知らせ」文例
次の文例は、そのままコピーして使えます。【 】の部分を、学校の実際の状況に書き換えてください。漏えいの有無は、実際に分かっていることだけを書きます。
📋 コピーして使える文例
枠の中をクリックすると、文章がすべて選択されます。そのままコピーしてください。
5-4. 文例を使うときの注意
お知らせには、発表や調査で分かっていることだけを書きます。分からないことを推測で書いたり、「漏えいした」「していない」と先に決めたりしないことが大切です。滋賀県の発表は「攻撃から守るための緊急対策」、埼玉県の発表は「漏えいの可能性」と、状況に合わせて表現を分けています。また、お知らせには、不審なメールやSMSへの注意と、問い合わせ先を必ず入れます。個人情報の漏えい等が起きたときの報告や本人への通知の決まりは、個人情報保護委員会のページで確かめ、必要に応じて専門家に相談してください。
通信制高校・全日制高校と両立しながら通う、先輩の1週間
オンラインで学ぶことに、不安があるのは自然なことです。ニジ高の在校生が、どんなふうに毎日を過ごしているか、のぞいてみてください。さきはN高に、ゆっきーは全日制高校に通いながら、ニジ高にも参加している在校生です。
6. NIJIN高等学院の入学までの流れ
6-1. 入学までの流れを知っておくと、不安が少なくなります
ここまで、学校サイトの脆弱性と情報漏えいの発表、役割別の確認事項を見てきました。このあとは、選択肢の一つとして、NIJIN高等学院(ニジ高)の入学までの流れを紹介します。ニジ高は通信制高校のサポート校です。公式サイト(トップ・入学案内、2026年11月2日時点)の内容をもとに書きます。なお、株式会社NIJINは、義務教育段階(小学1年生〜中学3年生)向けの「NIJINアカデミー」も運営しています。
6-2. 入学までの5つのステップ
図:NIJIN高等学院の入学までの流れ(公式サイトの案内をもとにした図)。提携する通信制高校への出願・手続きは、別に必要です(6-4)。
図:NIJIN高等学院の入学までの流れ(公式サイトの案内をもとにした図)。提携する通信制高校への出願・手続きは、別に必要です(6-4)。
6-3. 出願費用と、入学の条件について
公式サイトの入学案内には、「出願に、費用はかかりません。」と書かれています。選考料や検定料も必要ありません。また、「学力や出席状況は入学の条件ではありません」と案内されています。よくある質問には、ニジ高に「必修科目」や「出席必須のイベント」はないこと、朝起きられない日や体調に波がある場合も問題ないこと、授業のアーカイブ視聴に対応していることが書かれています。学費については、提携通信制高校の学費は就学支援金の対象で、実際の負担額は体験説明会で試算される、と案内されています。体験説明会では、「申込のフォームで入力した個人情報は、どのように保管されますか」と聞いてみてください。
6-4. 卒業資格を出す提携校の手続きは、別にあります
学校選びで確かめたい、大切な点です。ニジ高はサポート校なので、高校卒業資格を出すのは、提携する通信制高校です。提携校は、ワオ高等学校(岡山県)、鹿島山北高等学校(神奈川県)、開志創造高等学校(新潟県)の3校で、スクーリングの頻度は、ワオ高等学校が年2回、鹿島山北高等学校が年1回、開志創造高等学校が年8日間です。レポート、スクーリング、単位認定は、在籍する通信制高校が行います。そのため、出願や入学の手続きで入力する個人情報の扱いは、ニジ高と提携校で、それぞれ確かめることになります。体験説明会では、「提携校への出願で入力する情報は、どちらが預かりますか」と聞いてみてください。提携校への出願と入学手続きは、ニジ高の手続きとは別に必要で、出願には、在籍校または出身校からの調査書等が必要です。すでに別の通信制高校に在籍している場合は、この手続きは不要です。
6-5. 入学金・授業料(公式サイトの金額)
ニジ高の料金は、公式サイトの入学案内(2026年9月時点の表記、2026年11月2日に確認、税込)では、入学金が55,000円(入学時のみ。NIJINアカデミーの元在籍者は免除)、授業料(メタバース校舎の利用料を含む)が年額398,000円(4月〜翌年3月)、月払いは月額39,800円です。ほかに、希望制のオプションがあります。提携校の学費は、ニジ高の学費とは別にかかります。納入した学費・入学金は返金されませんので、申し込みの前に、公式サイトで最新の内容をご確認ください。
まとめ
2026年10月下旬、PHPの重大な脆弱性に対して、IPAとJPCERT/CCが注意喚起を出し、滋賀県教育委員会は、攻撃から守る緊急措置としてホームページを一時閉鎖して修正を進めました。埼玉県は、県立川越高等学校の文化祭問合せフォームの個人情報(39名分)が、漏えいした可能性があると発表しています。いずれの発表も、書かれている表現のまま受け取ることが大切です。
確認することは、立場ごとに整理できます。保護者・子どもは、どこに何を入力したかを思い出し、不審な連絡に備えます。先生・学校は、管理者の一覧、委託先へのPHPの確認、公開を止める基準を決めます。教育委員会は、対応状況の一覧と、保護者への連絡の流れを用意します。教育系企業・塾は、PHPの確認に加えて、使っていない古いフォームとデータを整理します。通信制高校やオンラインで学ぶ家庭は、学校選びのときに、個人情報の扱いも聞いておくと安心です。
チェックリストは、印刷用のPDFにもまとめています。慌てずに、ひとつずつ確かめてください。
なお、この記事の情報は2026年11月2日時点のものです。追加の発表があれば更新します。最新の状況は、各発表元のページでご確認ください。
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