日立市から通えるフリースクール5選|市内0件でも県の補助(月15,000円)は使えます【2026年版】

日立市には、民間のフリースクールが「県の最新の一覧では0件」という事情があります。茨城県教育委員会がまとめた令和7年(2025年)7月版の一覧に、日立市の施設は1件も載っていません。ただし茨城県には保護者が受け取れる利用料の補助があり、1か月あたり15,000円・年間180,000円まで出ます。この記事では、その制度を前提に、日立市から通える5つを比較します。
この記事でわかること
  • 茨城県の補助の金額・対象世帯・⚠️ 令和8年度の申請期限(第Ⅰ期はすでに終了)
  • ⚠️ 日立市内で公式サイトを確認できた民間施設は1か所だけで、その受け入れ状況は要確認
  • 常陸太田市が「市内の民間のフリースクール等」として名前を出している施設、1日単位で払える施設、平日毎日開いている施設
  • 近くに合う場所がないときの3つ目の選択肢と、オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと
この記事について

掲載しているのは、日立市・常陸太田市・茨城県の公式サイトおよび各施設の公式サイトで実在を確認できた場所だけです(2026年9月13日確認)。掲載は推薦や保証ではありません。NIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。その前提でお読みください。費用や開設日は変わることがあるので、最終的にはかならず各施設に直接ご確認ください。

目次

日立市内の民間フリースクールは、県の最新一覧では0件です

先に、いちばん大事な事実からお伝えします。茨城県教育委員会が公表している「茨城県内の民間施設(フリースクール)について 令和7年(2025 年)7月」に、日立市の施設は1件も掲載されていません。1年前の令和6年7月版には1件だけ載っていました。市内で探すつもりで検索を始めると、ここで行き詰まります。

ただ、日立市に住んでいるなら、施設探しの前に押さえておきたい制度があります。茨城県の「民間フリースクール通所に係る授業料等の補助」です。補助を受け取るのは保護者で、金額は保護者が支払う金額の2分の1以内(1か月あたり100円未満切り捨て)、上限は1か月あたり15,000円(年間180,000円)。対象は「経済的な事情のある世帯(住民税非課税世帯、要保護世帯又は準要保護世帯)」です。

もうひとつ重要なのは、対象になるフリースクールの範囲です。県のページは対象を「申立書(様式3号)の2~6の要件を満たす県内外のフリースクール」と書いています。つまり「県の一覧に載っていること」が条件だとは書かれていません。⚠️ ただし要件を満たすかどうかを判断するのは県なので、施設と県の両方に確認してください。

⚠️ そして申請には期限があります。令和8年度は3期で、第Ⅰ期=令和8年8月31日必着(すでに終了)、第Ⅱ期=令和8年12月26日必着、第Ⅲ期=令和9年3月31日(水)必着。提出書類は交付申請書兼実績報告書(様式第1号)・通所証明書(様式第2号)・申立書(様式第3号)・利用確認書(様式第4号)です。通所証明書は施設に書いてもらうものなので、見学の段階から相談しておくのが安全です。窓口は茨城県教育庁学校教育部 生徒支援・いじめ対策推進室(029-301-5229)。

日立市から通えるフリースクール5選(比較一覧)

費用や開設日は変わることがあります。最終的にはかならず各施設の公式サイト・電話でご確認ください。

スクール名 エリア 対象 形態 費用の目安
ひたち未来アカデミア 日立市川尻町1丁目39-13 小学生・中学生 毎週月・水・金 9:00〜15:00 入会金10,000円/月額利用料22,000円
えーぽいんと 常陸太田市春友町592 小学生・中学生(県ポータル出典) 月・水・金 9:00〜16:00 入会金なし/利用1回2,500円(2人目半額)※県の令和7年7月版より
フリースクール ふらっと ひたちなか市中根4505-1 不登校・行き渋りの小中学生 学校開校日の毎週月・火・水・金 9時半〜14時半(時間内出入り自由) 1日1,000円(昼食代込み)/年間諸経費 半期5,000〜7,000円/送迎1回300円
自由の学校 那珂市額田南郷2071-1 小学生・中学生・高校生 月曜日から金曜日 9:30〜15:00 入学金30,000円/2,500円/日(月謝の上限30,000円)/保険 年800円
NIJINアカデミー メタバース校舎 オンライン(自宅から) 小1〜中3(就学前も入学可/高校段階は別組織) 平日毎日開校。月100コマ以上の授業から選んで受講 月25,443円(税込)/入学金33,000円(初月のみ)

5校を1校ずつ紹介します

1. ひたち未来アカデミア(日立市川尻町・市内で唯一)

運営:特定非営利活動法人ひたちNPOセンター・with you

日立市内で公式サイトを確認できた民間の受け入れ先は、いまのところここだけです。ただし受け入れ状況は要確認です。

公式サイトに書かれているのは、毎週月・水・金曜日 9:00 ~ 15:00、対象は小学生・中学生、入会金10,000円、月額利用料22,000円。あわせて「準要保護世帯・生活保護世帯はご相談ください」という記載があります。この「準要保護世帯」は、さきほどの茨城県の補助の対象世帯と重なります。費用の相談ができると書いてある施設は多くないので、経済的な事情がある場合の入り口になります。

⚠️ 一方で、注意しておきたいことがあります。茨城県の「令和7年(2025 年)7月」版の一覧には日立市の施設が1件も載っていません(令和6年7月版には、この施設が載っていました)。公式サイトは現在も閲覧できますが、法人サイトの新着情報は数年前で止まっています。見学を申し込む前に、090-4792-4162 に「いま受け入れているか」を必ず確認してください。この記事では推測で判断しないため、受け入れ状況は「要確認」とします。

出席扱いについての記載は、公式サイトには見当たりません。「対応している」とも「していない」とも書かれていないので、そこは電話で聞く項目になります。利用の流れとしては、児童・生徒とともに臨床心理士がアセスメントを行う日程が案内されています。

  • 所在地:茨城県日立市川尻町1丁目39-13
  • 開所:毎週月・水・金曜日 9:00 ~ 15:00
  • 対象:小学生・中学生
  • 費用:入会金10,000円/月額利用料22,000円(「準要保護世帯・生活保護世帯はご相談ください」と記載)
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし(要確認)
  • 受け入れ状況:⚠️ 県の令和7年7月版の一覧に掲載がないため要確認
  • 問い合わせ:090-4792-4162

出典:ひたち未来アカデミア(特定非営利活動法人ひたちNPOセンター・with you)(2026年9月13日確認)

2. NPO法人こどもの新しい居場所えーぽいんと(常陸太田市春友町・市が名前を出している1か所)

運営:NPO法人こどもの新しい居場所えーぽいんと

常陸太田市が「市内の民間のフリースクール等」として挙げている、唯一の施設です。

常陸太田市の公式サイトには「市内の民間のフリースクール等」というページがあり、そこに名前が出ているのはこの1か所だけです。行政が名前を出しているという事実そのものが、最初に見に行く理由になります。問い合わせ窓口は常陸太田市教育委員会の指導室(0294-72-3111 内線561・562・539)です。

開所は月・水・金曜日 9:00–16:00。県の令和7年7月版の一覧も同じ曜日・時間なので、公式サイトと一致しています。見学については「見学は随時受け付けております。お問い合わせフォームから、もしくはお電話にてご相談ください」と書かれています。電話は0294-78-0257です。

⚠️ 費用は公式サイトに料金ページがなく、県の一覧に載っている数字だけが手がかりになります。令和7年7月版は「入会金なし 利用 1 回 2,500 円(2 人目半額)」。ところが令和6年7月版は「入会金 10,000 円 ・利用 1 回 2,500 円」でした。入会金の有無が新旧で食い違っているので、金額は施設に直接確認してください。ごきょうだいで通う場合の半額扱いも、現在も同じかどうかは確認が必要です。

  • 所在地:〒311-0321 茨城県常陸太田市春友町592
  • 開所:月・水・金曜日 9:00–16:00
  • 対象:小学生・中学生(県ポータル出典)
  • 費用:入会金なし/利用1回2,500円(2人目半額)※県の令和7年7月版の一覧より。⚠️ 令和6年版は入会金10,000円と記載されており要確認
  • 見学:随時受付(お問い合わせフォームまたは電話 0294-78-0257)
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし(要確認)

出典:NPO法人こどもの新しい居場所えーぽいんと(2026年9月13日確認)

3. フリースクール ふらっと(ひたちなか市中根・勝田駅までの送迎あり)

運営:NPO法人ただいま

費用が1日単位で、勝田駅までの送迎があります。行ける日数が読めない時期に組みやすい形です。

ここは月謝ではありません。参加費 1,000円/1日(昼食代込み)で、これに年間諸経費 5,000円~7,000円/半期 (4月~9月/10月~3月)、送迎は300円/1回。行けた日だけ払う形なので、体調によって通える日数が読めない段階に向いています。昼食代が参加費に含まれているのも、実費の見通しが立てやすい点です。

送迎については「勝田駅までの送迎可」と明記されています。また開所は「学校開校日の 毎週 月・火・水・金曜日 9時半~14時半(時間内出入り自由)」。途中で帰ることを前提にした書き方になっているのは、行き渋りの段階では大きな意味があります。見学は「2時間以内、2回まで無料 まずはお電話ください」(029-274-5623)。

⚠️ 公式サイトと県の一覧で記載が2点食い違います。所在地は公式が「〒312-0011 茨城県ひたちなか市中根4505-1」、県の令和7年7月版は「ひたちなか市中根3542」。開所曜日は公式が月・火・水・金の4日、県の一覧は月・火・金の3日です。どちらが現在の情報かは電話で確認してください。なお公式サイトには「※非課税世帯等は茨城県により半額補助の制度があります」と書かれており、県の補助を実際に使っている施設だと分かります。

  • 所在地:〒312-0011 茨城県ひたちなか市中根4505-1(⚠️ 県の一覧は「中根3542」と記載)
  • 開所:学校開校日の毎週月・火・水・金曜日 9時半~14時半(時間内出入り自由)
  • 対象:不登校・行き渋りの小中学生
  • 費用:参加費1,000円/1日(昼食代込み)/年間諸経費5,000円~7,000円/半期/送迎300円/1回
  • 見学:2時間以内、2回まで無料(まず電話 029-274-5623)
  • 県の補助:「非課税世帯等は茨城県により半額補助の制度があります」と公式に記載
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし(要確認)

出典:フリースクールふらっと(NPO法人ただいま)(2026年9月13日確認)

4. 自由の学校(那珂市額田南郷・平日毎日開所)

運営:一般社団法人ライツ

月曜から金曜まで開いていて、体験期間が10回ぶん無料です。入校までの手順がていねいです。

開所は月曜日から金曜日 9:30〜15:00。ここまでの3か所は週3〜4日なので、平日毎日という点はこの記事のなかで唯一です。対象は小学生・中学生・高校生。学年の幅が広いので、ごきょうだいで年齢が離れている場合にも相談しやすい形です。

費用は公式の表記どおり「入学金」30,000円(「入会金」ではありません)と、学費が2,500円/日。そして「月13日以上の利用になったとしても月謝の上限は30,000円」と書かれているので、通う日数が増えても月30,000円で止まります。このほかに「スポーツ安全保険(年800円掛け捨て)」、そして「行事費・諸経費は都度徴収」(金額の記載はありません)。⚠️ 月額以外にかかるお金があるので、1年間の総額で見積もってください。

入校までの流れが、この記事のなかでいちばんていねいです。まず「10回は体験期間として学費の徴収は致しません」。そのうえで「親子で見学にいらして下さい。その後、親子での面談、お子さんとの面談、お子さんの入校意思を数回に分けて確認してからの入校となります」。本人の意思を数回に分けて確かめると明記している施設は、それほど多くありません。

⚠️ 一方で確認が必要な点も2つあります。ひとつは出席扱いについての記載が公式サイトに見当たらないこと。もうひとつは、県の令和7年7月版の一覧の那珂市欄には別の3施設(フリースペース田園・とんぼ塾 フリースクール・サドベリースクール edit)が載り、この学校は掲載されていないことです(令和6年版には掲載されていました)。なお公式サイトには「住民税非課税世帯に対する茨城県からの補助制度があります」と書かれています。

  • 所在地:茨城県那珂市額田南郷2071−1
  • 開所:月曜日から金曜日 9:30〜15:00
  • 対象:小学生・中学生・高校生
  • 費用:入学金30,000円/学費2,500円/日(月謝の上限30,000円)/スポーツ安全保険 年800円掛け捨て/行事費・諸経費は都度徴収
  • 体験:10回は体験期間として学費の徴収なし
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし(要確認)
  • 問い合わせ:029-298-9885

出典:自由の学校(一般社団法人ライツ)「利用方法」(2026年9月13日確認)

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、日立市のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

その前に。無料で使える公的な窓口も確認してください

日立市の教育支援センターは「ちゃれんじくらぶ」という名前で、市内2か所にあります。ちゃれんじくらぶ 多賀=日立市末広町1丁目1番4号(日立市立多賀図書館4階)、ちゃれんじくらぶ 日立=日立市神峰町1丁目6番11号(日立市教育プラザ3階)。電話は0294‐22‐3111(内線 681 682)または050‐5528‐5129です。

⚠️ 対象に条件があります。「本市在住または小・中・義務教育学校在籍の原則として小学校4年生から中学校3年生」。小学3年生以下は原則として対象外です。開室は「水曜日を除く月曜日~金曜日の週4日間」で、時間は「午前9時から午後3時30分まで(月曜日は午後1時から午後3時30分まで)」。入室は、保護者がお子さんと検討したうえで学校に相談し、学校から教育研究所に連絡が入る流れです。費用については市のページに記載がないため、上の番号で確認してください。

📌 相談だけしたい段階なら、教育相談の窓口が別にあります。場所はこども発達相談センター(日立市教育プラザ3階)と市立各小・中・義務教育学校の相談室、電話は0294-22-2525。対象は「日立市在住または日立市の園・学校に通う4歳から義務教育修了までの児童生徒とその保護者」。電話相談は月曜日~金曜日の午前9時30分~午後4時30分と第2・第4土曜日の午前9時30分~午後3時、来所面接相談は月曜日~金曜日の午前9時50分~午後4時10分と第2・第4土曜日の午前9時50分~午後3時です。相談内容は「学校生活、不登校、発達の悩みなど」。小学3年生以下でちゃれんじくらぶの対象にならない場合も、ここは4歳からが対象です。

そして茨城県が民間施設の一覧をPDFで公表しています。「茨城県内の民間施設(フリースクール)について 令和7年(2025 年)7月」で、費用の欄まで載っているのが特徴です。⚠️ ただし冒頭に「施設紹介については、県が様式を定め、各民間施設(フリースクール)に提出していただいたものです」と書かれているとおり、これは提出があった施設の一覧です。日立市の掲載は0件ですが、掲載がないことは施設がないことと同じではありません(この記事の1か所目がその例です)。掲載されているのは常陸太田市に1件、ひたちなか市に3件(ふらっと・環 学 舎・茨城ゼミナール)、那珂市に3件です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。日立市は南北に長く、市内で公式サイトを確認できた民間の受け入れ先が実質1か所という状況です。県の一覧を見ても、常陸太田市に1件、ひたちなか市に3件、那珂市に3件。フリースクールの数と性格は地域によって大きく違い、都市部と同じ前提で探すと必ず行き詰まります。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。日立市から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。日立市から通う場合は、県の補助に直結する1つを必ず聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 茨城県の補助(民間フリースクール通所に係る授業料等の補助)を使っているご家庭はありますか。通所証明書(様式第2号)を書いてもらえますか
  • これまで何人が在籍校で出席扱いになりましたか
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

日立市に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
日立市独自の制度は確認できませんでした(2026年9月13日時点)。使えるのは茨城県の「民間フリースクール通所に係る授業料等の補助」で、保護者が支払う金額の2分の1以内(1か月あたり100円未満切り捨て)、1か月あたり15,000円(年間180,000円)が上限です。対象は「経済的な事情のある世帯(住民税非課税世帯、要保護世帯又は準要保護世帯)」。窓口は茨城県教育庁学校教育部 生徒支援・いじめ対策推進室(029-301-5229)です。
県の一覧に載っていない施設は、補助の対象外ですか。
県のページは対象を「申立書(様式3号)の2~6の要件を満たす県内外のフリースクール」と書いていて、一覧への掲載が条件だとは書かれていません。県外の施設も範囲に入っています。⚠️ ただし要件を満たすかどうかを判断するのは県なので、施設と県の両方に確認してください。日立市の施設は令和7年7月版の一覧には載っていません。
申請はいつまでですか。
令和8年度は3期です。第Ⅰ期=令和8年8月31日必着(すでに終了)、第Ⅱ期=令和8年12月26日必着、第Ⅲ期=令和9年3月31日(水)必着。提出書類は交付申請書兼実績報告書(様式第1号)・通所証明書(様式第2号)・申立書(様式第3号)・利用確認書(様式第4号)。⚠️ 通所証明書は施設に書いてもらう書類なので、見学の段階から相談しておくと締切に間に合います。
小学校低学年でも通えますか。
民間では、ひたち未来アカデミアが小学生・中学生、自由の学校が小学生・中学生・高校生を対象としています。⚠️ 一方、日立市の教育支援センター「ちゃれんじくらぶ」は「原則として小学校4年生から中学校3年生」なので、小学3年生以下は原則対象外です。低学年の場合は、まず教育相談(0294-22-2525/4歳から対象)に相談するのが現実的です。
日立市内に民間のフリースクールは何か所ありますか。
県の令和7年7月版の一覧では0件です。今回、公式サイトで実在を確認できたのはひたち未来アカデミア1か所で、その受け入れ状況は要確認としています。近隣は、常陸太田市に1件、ひたちなか市に3件、那珂市に3件が県の一覧に掲載されています。⚠️ 東海村・高萩市・北茨城市は、県の一覧に掲載がなく、今回の調査でも確認できませんでした。

まとめ

日立市は、市内の選択肢が少ない一方で、県に保護者向けの利用料補助がある地域です。1か月15,000円・年間180,000円まで、対象は住民税非課税世帯・要保護世帯・準要保護世帯。申請には期限と、施設に書いてもらう書類があります。ここを知らずに月謝だけで判断すると、選べたはずの施設を外してしまいます。

施設の性格ははっきり分かれています。市内で唯一なのがひたち未来アカデミア(受け入れ状況は要確認)、市が名前を出しているのがえーぽいんと、1日単位で払えて勝田駅まで送迎があるのがふらっと、平日毎日で体験が10回ぶん無料なのが自由の学校。費用の形も、月額・1回あたり・1日あたりとまったく違います。

そして、どれも難しいと感じたなら、それは探し方の問題ではありません。開いている日数、参加のしかたの自由度、出席扱いの実績、学校とのやりとりを誰がやるのか。この4つを最初に聞いておけば、選び方を大きく間違えることはありません。

内容を確かめるための一次資料

  1. 茨城県教育委員会「民間フリースクール連携推進事業」(ページ)
  2. 茨城県教育委員会「民間フリースクール通所に係る授業料等の補助(令和8年度)」(ページ)
  3. 茨城県教育委員会「茨城県内の民間施設(フリースクール)について 令和7年(2025 年)7月」(ページ)
  4. 日立市「教育支援センター「ちゃれんじくらぶ」」(ページ)
  5. 日立市「教育相談」(ページ)
  6. 常陸太田市「市内の民間のフリースクール等」(ページ)
  7. ひたち未来アカデミア(特定非営利活動法人ひたちNPOセンター・with you)(ページ)
  8. NPO法人こどもの新しい居場所えーぽいんと(ページ)
  9. フリースクールふらっと(NPO法人ただいま)(ページ)
  10. 自由の学校(一般社団法人ライツ)「利用方法」(ページ)
  11. NIJINアカデミー「学費・プラン」(ページ)
  12. NIJINアカデミー「NIJINアカデミーとは」(ページ)
NIJINアカデミー|オルタナティブスクール小中高一貫校

日立市で「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、メタバース校舎に平日毎日通えるオルタナティブスクールです。全国どこからでも同じ条件で参加でき、出席扱いの申請も担当がサポートします。まずはオンラインの無料体験会から、様子だけ見てみてください。

文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月13日 / 最終更新:2026年9月13日

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