大阪市東住吉区から通えるフリースクール5選|区内にはありません。隣の2区に6か所【2026年版】

大阪市東住吉区から通えるフリースクール5選
先に正直に書きます。大阪市東住吉区には、小中学生が平日に通えるフリースクールが確認できませんでした。大阪府の公表資料、区役所の「子どもの居場所」一覧、大阪市社会福祉協議会の活動一覧——3つの公的な資料をすべて調べても、区内に該当する施設はありません。ただし東住吉区は、阿倍野区と住吉区にはさまれた区です。電車で数駅の範囲に6か所あります。この記事ではその5か所と、区内で使える公的な窓口を整理します。
この記事でわかること
  • 東住吉区内に、小中学生が平日通えるフリースクールは確認できませんでした。大阪府の公表資料・東住吉区役所の子どもの居場所一覧・大阪市社協の活動一覧の3つで確認しています
  • そのかわり、阿倍野区に4か所・住吉区に2か所あります。天王寺・昭和町・あびこは、東住吉区から電車で数駅です
  • 費用がいちばん低いのは住吉区の「こばしょ」(月10,000円)。塾代助成のデジタルクーポンで実質0円と公式に明記されています(対象は中学生と小学6年生)
  • 小学1年生から通えるのは、住吉区のNPO法人ろ〜たすと阿倍野区のラヴニール・ラキャボ!です
  • 東住吉区には市の教育支援センターもありません。市内3か所は花園(西成区)・新大阪(東淀川区)・桃谷(生野区)です
  • 公的な通所ルーム「サテライト東住吉」は区内にあります(南田辺1-9-28)。民間はなくても、公的な通所先は区内にあります(申し込みは06-4301-3181)
  • 大阪府の「まいど」は大阪市立の在籍者を対象から外しています。大阪市民が使うのは市の2系統です
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。記事の最後に自社のオンラインスクールを選択肢のひとつとして挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。紹介する5か所は同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。

目次

区内にはありません。そのかわり、隣の2区に6か所あります

数字から始めます。大阪市の不登校は令和6年度で小学校2,294人(2.05%)、中学校4,893人(9.55%)。中学生はおよそ10人に1人です。東住吉区にも、学校に行けない子は確実にいます。

それでも、東住吉区内に、小中学生が平日に通えるフリースクールは確認できませんでした。あいまいに書きたくないので、どう調べたかを書きます。

「区内にない」ことを、こう確認しました
  • 大阪府「子どもたちの社会的な自立のために 不登校児童生徒への支援と取組み」別添資料(令和8年2月版)には大阪市内の施設が掲載されていますが、東住吉区所在の施設はありません
  • 東住吉区役所の公式ページ「ごぞんじですか?子どもの居場所」には区内16か所が掲載されていますが、すべてこども食堂・学習支援・遊び場で、不登校の子ども向けの平日日中の居場所やフリースクールは含まれていません
  • 大阪市教育支援センターの設置は花園(西成区)・新大阪(東淀川区)・桃谷(生野区)の3か所のみで、東住吉区にはありません
  • 民間のまとめサイトも複数確認しましたが、東住吉区所在の施設を挙げているものはありませんでした

ひとつ、混同しやすい点を書いておきます。NPO法人ところの法人所在地は東住吉区駒川4-11-24ですが、これは事務所の住所で、東住吉区に子どもの居場所やフリースクールを開設しているわけではありません。同法人が運営している居場所は都島区・岸和田市・平野区・八尾市にあります。

区内には、フリースクールではないものの平日の日中に開いている場所もあります。駒川てっと(西今川4-22-11・月〜土 11:00〜18:20・子ども100円)と、東住吉区 子ども・子育てプラザ(東田辺2-11-28・火〜日・無料・小学生以上)です。ただし、どちらも不登校支援を掲げている施設ではありません。「まず家以外の場所で時間を過ごす」という使い方はできますが、フリースクールの代わりとして紹介するものではない、という前提で見てください。

そのうえで、東住吉区の地理的な条件は悪くありません。北に阿倍野区(4か所)、西に住吉区(2か所)。天王寺も昭和町もあびこも、東住吉区から電車で数駅です。「区内にない」ことと「通える場所がない」ことは同じではありません。

ノートと本が並んだ机の上

大阪市東住吉区から通えるフリースクール5選(比較一覧)

東住吉区から電車で数駅の、阿倍野区3か所・住吉区2か所です。御堂筋線・谷町線・JR阪和線・近鉄南大阪線のいずれかで届きます。

スクール名 エリア(最寄り) 対象 形態 費用の目安
フリースクール「ラヴニール」 大阪市阿倍野区昭和町 小学生〜高校生年齢 平日 正午〜17時 入学金25,000円/月利用料3,000〜30,000円(府公表資料)
フリースクール「こばしょ」 大阪市住吉区南住吉(住吉区民センター図書館棟2階) 中学生・小学6年生のみ 火・金の午前/午後(105分=1コマ・月最大9コマ) 月10,000円・入会金無料/塾代助成クーポンで実質0円
NPO法人ろ〜たす 大阪市住吉区苅田 小学1年生〜高校3年生 月〜金 10:00〜17:00(土日はイベント多数) 月額20,000〜40,000円(府公表資料)
N中等部 通学コース 天王寺キャンパス 大阪市阿倍野区阿倍野筋(天王寺駅 徒歩3分) 中学1年生〜中学3年生 週1/週3/週5から選ぶ通学コース 入学金110,000円/月37,400〜73,700円+設備費11,000円
トライ式中等部 天王寺キャンパス 大阪市阿倍野区旭町(天王寺駅 徒歩約5分) 中学1年生〜中学3年生 月〜金 9:00〜18:00で通う日・時間を選べる 入学金55,000円・学費44,000円ほか(府公表資料)

5か所を1か所ずつ紹介します

1. フリースクール「ラヴニール」(阿倍野区昭和町)|2010年開設。月3,000円から使える可能性

大阪市阿倍野区昭和町2-7-2/06-7181-5549/2010年開設

東住吉区からは、御堂筋線で昭和町まで。田辺・駒川中野からなら数駅です。

2010年開設。大阪市南部でもっとも歴史の長い民間フリースクールです。対象は小学生から高校生年齢まで幅広く、開所は平日の正午から17時。午前を家で過ごしてから出かける形になります。

大阪府の公表資料の備考には「学校連携可能(出席認定の実例あり)」「『記録』を中心に自分を見つめるプログラムの導入」とあります。日々を記録して自分を振り返る、という方法を軸にしている点が他と違います。

費用は入学金25,000円、月利用料が3,000円〜30,000円と幅があります(利用頻度によると思われますが、内訳は資料に記載がなく確認できませんでした)。週1回程度なら月3,000円台から使える可能性があります。金額は電話(06-7181-5549)で確認してください。

2. フリースクール「こばしょ」(住吉区南住吉)|月1万円。塾代助成クーポンなら実質0円

大阪市住吉区南住吉3-15-56 住吉区民センター図書館棟2階(住吉区役所のすぐ隣)

東住吉区からは、住吉区役所の隣という分かりやすい場所です。長居・あびこからのアクセスになります。

中学校の元教師がつくった小規模の学習教室型フリースクールです。公式によると「不登校支援の経験がある元学校の先生が複数在籍」し、自分のペースで通える個別指導を行っています。場所は住吉区役所の隣、区民センターの図書館棟2階という公共施設の中です。

対象が限定されています。中学生と小学6年生のみで、小学5年生以下は対象外です。開所は毎週火曜と金曜の午前・午後で、105分が1コマ、月に最大9コマまで使えます。

費用が際立って安い施設です。公式の原文は「費用は1ヶ月で1万円。入会金は無料です」。さらに「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」とあり、大阪市の習い事・塾代助成の対象なら負担ゼロになります。出席扱いについて公式は「大阪市教育委員会のガイドラインに沿って運営していますので、大丈夫。これまでは、中学校に連絡し出席扱いにしてもらっています」と書いていますが、この「大丈夫」は同施設の表現です。決めるのは在籍校の校長先生です。

3. NPO法人ろ〜たす(住吉区苅田)|小1から高3まで、平日5日10時〜17時

運営:特定非営利活動法人ろ〜たす/大阪市住吉区苅田3-9-11/090-3012-2979/2019年開設

東住吉区からは、御堂筋線かJR阪和線で長居方面へ。苅田は長居公園の南側です。

大阪市南部で、小学1年生から高校3年生まで全学年を受け入れ、かつ平日5日間を10時から17時まで開けている数少ない施設です。この条件を両方満たすところは市内でも多くありません。

公式は「不登校や病気で学校に通えない子どもたちとその家族を支援するNPO法人」と掲げ、フリースクールのほかに訪問支援・学習アセスメント・個別指導塾・オンライン支援を持っています。大阪府の公表資料の備考には「医療機関や地域とチームを組みながら、学校とも密に連携」とあり、病気や医療的な背景のある子への対応も想定されています。

費用は月額20,000円〜40,000円(府の公表資料による)。土日はイベントが多数あるとされています。公式サイトは本文の自動取得ができなかったため、対象・時間・料金はいずれも府の公表資料によるものです。金額と開所時間は電話(090-3012-2979)で確認してください。

4. N中等部 通学コース 天王寺キャンパス(阿倍野区阿倍野筋)|天王寺3分。週1・週3・週5から選ぶ

運営:学校法人角川ドワンゴ学園/大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目5-36 アベノセンタービル3階

東住吉区からは、天王寺がそのままターミナルです。谷町線・近鉄南大阪線のどちらでも乗り換えなしで着きます。

公式のアクセスは「JR・大阪メトロ天王寺駅 徒歩3分」「近鉄大阪阿部野橋駅 徒歩3分」。天王寺は市南部のターミナルなので、阿倍野・住吉・東住吉・平野のどこからでも一本で着きます。対象は中学1年生〜3年生です。

通学日数を週5日・週3日・週1日から選べます。まず週1日から慣らしたい場合にも対応できる設計です。大阪府の公表資料によると開所は月〜金の9:30〜16:30、保護者会が年2回あります。

費用はこの記事のなかで高いほうです。入学金110,000円、月額が週1日37,400円・週3日56,100円・週5日73,700円、これに設備管理費11,000円/月が加わります(すべて税込)。在籍は今の中学校のまま、という形です。

5. トライ式中等部 天王寺キャンパス(阿倍野区旭町)|天王寺5分。塾代助成カードが使える

運営:トライ式高等学院/大阪市阿倍野区旭町1-1-10 竹澤ビル2階/0120-919-439

東住吉区からは、天王寺駅の地下5番出口から徒歩約5分。N中等部と同じ天王寺エリアなので、2か所まとめて見学できます。

天王寺駅の地下5番出口から徒歩約5分。梅田・京橋・なんばと同じトライ式中等部の、大阪市南部の拠点です。対象は中学生のみです。

通学・在宅・オンラインを組み合わせ、登校の頻度と時間割を個別に決める形。開所は月〜金 9:00〜18:00です。大阪市の塾代助成カードが使えます。

出席扱いについて、天王寺キャンパスが属する中等部サイトの表現は「※中学校長の判断により、中学校の出席日数として認めてもらうこともできます」。校長判断という条件を明示した、誠実な書き方です。費用は府の公表資料で入学金55,000円、システム費33,000円、行事運営費12,100円、設備費5,500円、学費44,000円となっています。

電卓とノートで費用を計算する

大阪市東住吉区から通う場合の費用相場と、大阪市に補助がない話

大阪市内のフリースクールは、月額0円から73,700円までという、他都市ではあまり見ない幅があります。入学金も0円から110,000円まで開きます。だから「月額いくらか」だけを見て比べると順位が入れ替わります。

項目 大阪市内の幅 見落としやすい点
入学金 0円(八洲学園中等部・こばしょ・なごむ)〜110,000円(N中等部) 初年度だけかかる費用。月額が安くても入学金で逆転することがあります
月額 0円(八洲学園中等部=教材費 年5,000円のみ)〜73,700円(N中等部 週5) 「週1」「週3」で倍近く変わる施設が多いので、通える日数を決めてから比べます
月額以外の固定費 保険料650円/年、空調費500円/月、設備管理費11,000円/月、学校連携費5,000円/月 など 施設ごとに名前が違います。月額に含まれるかを必ず聞いてください
交通費 通学定期が使える場合があります 大阪市内は地下鉄の定期代が意外に大きいので、総額に入れて計算します

そのうえで、お金について大阪市民が知っておくべきことを2つ書きます。

ひとつめ。大阪市には、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度が確認できませんでした。大阪府にも府独自の補助はありません。大阪府内で補助を出しているのは枚方市(月上限5,000円・年6万円)と松原市(全額・月上限5,000円)ですが、いずれもその市の市民が対象で、大阪市民は使えません。

ふたつめ。そのかわり大阪市には「習い事・塾代助成事業」(塾代助成カード/デジタルクーポン)があります。大阪市内在住の小学5年生〜中学3年生が対象で、月額上限1万円。フリースクールでも登録事業者なら使えます。この記事で塾代助成が使えると確認できたのは、志塾フリースクール(TRANSIT・クロッキオ・レヴィスタ)、フリースペースなごむ、フリースクール・フォロ、クラーク国際中等部 大阪天王寺、トライ式中等部(梅田・京橋・天王寺)、こばしょです。こばしょは「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」と公式に明記しています。

自宅のテーブルで学ぶ子ども

その前に。大阪市の公的な窓口は「2系統」あります

民間を探す前に、公的な窓口を確認してください。大阪市の場合、不登校の子どもが通える公的な場所は2系統あり、担当する部署も、申し込み方も違います。「市の教室は3か所しかない」と思い込んでいる保護者がとても多いのですが、実際にはもう1系統あって、そちらは市内12か所にあります。

大阪市の公的な受け皿は2系統
  • 系統A:大阪市教育支援センター(教育委員会)。市内に3か所=花園(西成区花園北2-16-26)/新大阪(東淀川区東中島3-7-28)/桃谷(生野区勝山北4-9-22)。対象は大阪市立の小中学校・義務教育学校に在籍している児童生徒で、開所は課業日の月〜金・原則10:00〜15:00。申し込みは在籍校に相談するか、教育委員会事務局へ(06-6208-9174)
  • 系統B:不登校児童通所事業の「通所ルーム」(こども青少年局・中央こども相談センター)。中央通所ルーム1か所+サテライト11か所の、合わせて12か所。対象は公式に「小中学生(主には中学生)の不登校の子ども」と書かれています。申し込みは中央こども相談センター教育相談グループ(06-4301-3181)への相談から始まります
  • サテライトがあるのは11区です=此花・港・西淀川・東淀川・生野・旭・住之江・住吉・東住吉・平野・西成。中央通所ルームは中央区森ノ宮中央1-17-5(中央こども相談センター分館)にあります
  • 系統Bは、在籍校を通すことが条件だとは書かれていません。公式の説明は「最初は面談による相談から始まり、相談員とのご相談の結果、保護者と子どもに通所ニーズがあり、当グループが不登校通所事業の利用が適当と判断した場合に、通所ルームの利用が可能です。」。まず保護者が電話して相談を始められます
  • 費用については、系統A・系統Bとも大阪市の公式ページに記載がなく、確認できませんでした。公的な事業ですが、金額が明記されていない以上ここで「無料」とは書けません。問い合わせのときに必ず確認してください
  • 校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)は令和8年度で80校(小40・中40)。全校にあるわけではなく、設置校は公表されていません。自分の子の学校にあるかどうかは、担任か教頭に直接聞いてください
  • 学びの多様化学校は大阪市立心和中学校(浪速区日本橋東3-1-23)。出願できるのは大阪市立中学校に在籍している生徒です

東住吉区には、系統Bのサテライト東住吉が区内にあります。場所は東住吉区南田辺1-9-28。民間のフリースクールは区内にありませんが、公的な通所ルームは区内にあります。ここは知っておいてください。系統Aの教育支援センターは東住吉区にはなく、いちばん近いのは生野区の桃谷(勝山北4-9-22)です。

ここで、大阪市民がいちばんつまずく点を書きます。「大阪府不登校支援センター まいど」は、大阪市立・堺市立・国立・府立・私立の在籍者を対象から除外しています。検索で「まいど」にたどり着いても、大阪市立の小中学校に通っている子は使えません。大阪市民が使うのは、上に書いた市の2系統です。

出席扱いについては、大阪市に独自のものがあります。大阪市教育委員会「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)です。ここには「校長は、指導要録上『出席扱い』とすること及びその成果を評価に反映することができる。」と書かれています。さらに大阪市には「民間施設 訪問票」という様式があり、学校が施設を見に行って確認する仕組みまで用意されています。施設を選ぶときは「大阪市の訪問票に対応した実績がありますか」と聞くのが、いちばん早い確認方法です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで見てきて、どれも今の子どもには難しそうだ、と感じることがあります。地下鉄で20分かかる、朝10時に家を出るのが無理、知らない人のいる部屋に入れない——理由はさまざまです。

大阪市は施設の数そのものは多い街です。それでも合わないときは、場所が足りないのではなく、「外に出る」という前提が今の状態に合っていない可能性があります。そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
家から出る必要 なし。自室から参加します あり。往復の移動が毎回発生します
所属感 担任と学級があり、毎日同じ顔ぶれに会えます 通った日にだけ人と会います
費用 交通費がかかりません 月額+定期代。大阪市内は地下鉄代が積み上がります
出席扱い 在籍校の校長判断。記録を出せる体制があるかが鍵です 同じく在籍校の校長判断です
向く時期 外出そのものがまだ難しい時期 外には出られるが、学校の集団が難しい時期

オンラインが向いているのは、こういうときです

こんなときは、まずオンラインから
  • 家から出ること自体に、まだ体力がいる
  • 午前中に起きて支度をする、が今は難しい
  • 知らない場所・知らない人がいる部屋に入るのがつらい
  • 見学に行ったが、本人が「行きたくない」と言った
  • 通える範囲に施設はあるが、送迎できる大人が家にいない

大阪市東住吉区の場合、地下鉄やJRで市内のどこへでも出られる一方で、朝の時間に家を出られるかどうかが最初の関門になります。まずオンラインで所属をつくり、動けるようになってから通所を足す、という順番でも遅くありません。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは必ず確認してください。

①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型は所属感が育ちません。②担任がいるか。毎日同じ大人が見てくれる体制かどうかで続き方が変わります。③在籍校に出す記録(出席状況・活動内容)を作ってもらえるか。大阪市には民間施設の訪問票があるので、この記録の有無は出席扱いに直結します。④体験のあとに断りやすいか。体験が実質の勧誘になっていないかを見てください。

お断り

⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つの観点は、自社に有利な項目を並べたものではなく、オンラインを選ぶときに共通して見るべき点として挙げています。他社のオンラインスクールでも同じ項目で比べてください。

テーブルで向かい合って話す親子

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。大阪市の場合、特に次の質問が効きます。

見学のときの質問リスト
  • 初年度の総額はいくらですか。入会金+(月額+保険料・設備費など)×12+定期代で計算してもらいます
  • 大阪市の塾代助成カードは使えますか。使えるなら月1万円まで軽くなります。登録事業者かどうかで決まります
  • 大阪市の「民間施設 訪問票」に対応した実績はありますか。大阪市には学校が施設を見に行く様式があります。対応実績があるかは出席扱いの実務に直結します
  • 在籍校に出す記録は、どんな形式で、どのくらいの頻度で出しますか。「連携しています」だけでは中身がわかりません
  • 今いる子は何人で、来る曜日はばらけていますか。「定員20名」でも、実際に同じ日に来るのが2人なら雰囲気は全く違います
  • 合わなかったときの辞め方はどうなりますか。違約金、返金、休会の扱いを先に聞いておきます
  • 途中で日数を減らしたり増やしたりできますか。週5から週1に落とせるかどうかは、続けられるかを大きく左右します

そして、できれば本人を連れて行く前に、保護者だけで一度見に行ってください。本人が「行きたくない」と言ったときに、その場所の何が合わなかったのかを保護者が言葉にできます。

よくある質問

大阪市東住吉区にフリースクールはありますか。
確認できませんでした。大阪府の公表資料(令和8年2月版)、東住吉区役所の「子どもの居場所」一覧、大阪市社会福祉協議会の活動一覧の3つを確認しましたが、東住吉区所在の小中学生向けフリースクールは掲載されていません。近いところでは阿倍野区に4か所、住吉区に2か所あります。
東住吉区内に、平日の日中に行ける場所はありますか。
フリースクールではありませんが、区役所の一覧に掲載されている場所がいくつかあります。駒川てっと(西今川4-22-11・月〜土 11:00〜18:20・子ども100円/高校生以上500円)と、東住吉区 子ども・子育てプラザ(東田辺2-11-28・火〜日 9:30〜12:00/13:00〜17:00・無料・小学生以上)です。ただし、どちらも不登校支援を掲げている施設ではなく、不登校の子どもへの対応が可能かどうかは確認できませんでした。行く前に直接問い合わせてください。
大阪市に、フリースクールの利用料を補助する制度はありますか。
確認できませんでした。大阪府にも府独自の補助はありません。大阪府内で補助を出しているのは枚方市(月上限5,000円・年6万円)と松原市(全額・月上限5,000円)ですが、いずれもその市の市民が対象で、大阪市民は使えません。
大阪市の塾代助成カードは、フリースクールでも使えますか。
登録事業者であれば使えます。対象は大阪市内在住の小学5年生〜中学3年生で、月額上限は1万円です。施設ごとに違うので、見学のときに必ず確認してください。フリースクール「こばしょ」のように「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」と明記している施設もあります。
大阪府の「まいど」は使えますか。
大阪市立の小中学校に在籍している場合は使えません。大阪府不登校支援センター「まいど」は、大阪市立・堺市立・国立・府立・私立の在籍者を対象から除外しています。大阪市民が使うのは、大阪市教育支援センター(市内3か所)と、こども相談センターの通所ルーム/サテライト(中央1か所+サテライト11か所の計12か所)です。
公的な相談は、学校を通さないとできませんか。
大阪市には公的な窓口が2系統あり、申し込み方が違います。大阪市教育支援センター(花園・新大阪・桃谷の3か所)は、在籍校に相談するか教育委員会事務局(06-6208-9174)へ連絡する流れです。もうひとつの「不登校児童通所事業」の通所ルーム(中央1か所+サテライト11か所の計12か所)は、中央こども相談センター教育相談グループ(06-4301-3181)への相談から始まります。公式には「最初は面談による相談から始まり、相談員とのご相談の結果、保護者と子どもに通所ニーズがあり、当グループが不登校通所事業の利用が適当と判断した場合に、通所ルームの利用が可能です。」と書かれており、在籍校を通すことが条件とは書かれていません。なお費用については、どちらも公式ページに記載がなく確認できませんでした。
フリースクールに通うと、必ず出席扱いになりますか。
なりません。決めるのは在籍校の校長先生です。大阪市には「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)があり、「校長は、指導要録上『出席扱い』とすること及びその成果を評価に反映することができる。」と書かれています。「できる」であって「する」ではありません。施設のサイトに「出席にカウントされます」「ほぼ100%」と書いてあっても、それは各施設の実績や方針の表現です。
窓辺で本を読む子ども

まとめ

大阪市東住吉区内に、小中学生が平日通えるフリースクールは確認できませんでした。それでも、通える場所がないわけではありません。北の阿倍野区に4か所、西の住吉区に2か所。天王寺も昭和町もあびこも、電車で数駅の距離です。

費用を最優先するなら、住吉区の「こばしょ」(月10,000円・入会金無料)です。公式に「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」と明記されています。ただし対象は中学生と小学6年生に限られます。小学校低学年なら、住吉区のNPO法人ろ〜たす(小1〜高3・月〜金 10:00〜17:00)が候補になります。

最初の一歩としておすすめしたいのは、こども相談センターの通所ルーム(06-4301-3181)に、保護者から直接電話してみることです。民間のフリースクールが区内にない東住吉区では、ここがいちばん現実的な入口です。しかも公的な通所ルーム「サテライト東住吉」(南田辺1-9-28)は区内にあります。在籍校を通すことが条件とは書かれておらず、まず保護者が電話して相談を始められます。

あわせて、在籍校の担任か教頭に「この学校に校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)はありますか」と聞いてください。令和8年度は市内80校にありますが、設置校は公表されていません。区内に通う先がない場合、まず学校の中に居場所があるかを確認するのは現実的な手です。

この記事の内容を確かめるための一次資料

  1. 大阪府「子どもたちの社会的な自立のために 不登校児童生徒への支援と取組み」別添資料(令和8年2月版)(PDF)
  2. 大阪市「いじめ、不登校、教育に関する相談についてよくある質問」(不登校児童通所事業の通所ルーム一覧)(大阪市)
  3. 大阪市「不登校児童生徒支援のための大阪市教育支援センターについて」(大阪市)
  4. 大阪市教育委員会「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)
  5. 大阪市「学びの多様化学校等の開設について」(大阪市)
  6. 大阪市立心和中学校(学校サイト)
  7. 大阪市「習い事・塾代助成事業」
  8. フリースクール「こばしょ」(公式)
  9. 特定非営利活動法人ろ〜たす(公式)
  10. N中等部 通学コース 天王寺キャンパス(公式)
  11. トライ式中等部(公式)
  12. 東住吉区「ごぞんじですか?子どもの居場所」(大阪市)
NIJINアカデミー|オルタナティブスクール小中高一貫校

「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。大阪市内では都島区高倉町にリアル教室があり、毎週水曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月17日 / 最終更新:2026年9月17日
目次