にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN GLOBAL ACADEMYも同社の事業です。インターナショナルスクールへの出願では、願書のほかに成績記録、本人確認、推薦書、健康情報などを求められることがあります。ただし、必要書類や提出方法は学校・学年・出願時期で異なり、どの学校にも共通する一律の書類セットはありません。
この記事では、公式の入学案内で書類の条件を確認できる学校を例に、何を本人・保護者が用意し、何を在籍校や医療機関に依頼するかを分けて整理します。出願先の最新チェックリストを基準にし、例をそのまま別の学校へ当てはめないことが基本です。
最初に整理するのは「誰が発行し、誰が送る書類か」
書類の準備は、名前の似た資料をひとまとめにせず、発行元と送付者で分けると進めやすくなります。まず志望校の出願ページから、必須・任意・該当する場合のみの区別、対象学年、提出期限、提出方法を控えましょう。
| 書類のまとまり | よくある例 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| 本人確認・家庭情報 | パスポートまたは氏名・生年月日を確認できる証明、写真、住所・在留情報、家族情報フォーム | 本人の法的氏名の表記、必要なページ、保護者写真・家族写真の指定、外国籍家庭の在留情報が必要か |
| 在籍校・前籍校が作るもの | 通知表・学校レポート、公式成績証明書、在籍・在学証明、推薦書、学校質問票 | 対象年度・学年、学校印や封緘、推薦者の条件、学校から志望校へ直接送る必要があるか |
| 本人・家庭が記入するもの | 願書、本人の作文・志望理由、自己紹介動画、家庭方針の質問、健康・予防接種フォーム | 記入者、指定言語、書式、医療機関の証明が必要か、共有する健康情報の範囲 |
「成績表」「公式成績証明書」「推薦書」は別の書類として扱われる場合があります。学校が発行できる名称と志望校の指定名を照らし合わせ、同じものとして提出してよいか入学担当へ確認してください。推薦書が「confidential」または学校からの直接送付と指定されている場合、保護者が開封・転送しない手順を選びます。
下の学校例は、2026年10月25日時点で、入学書類や提出方法を公式ページまたは公式ハンドブックで確認できる学校を選びました。掲載順は札幌、東京、名古屋、福岡の所在地順で、その後にオンライン校を置いています。順位や評価順ではありません。全候補で対象・所在地/学び方、必要書類、在籍校からの提出物、翻訳・提出方法、出願料・相談先を同じ軸で記載し、未公表の項目は要問い合わせとします。
オンラインで学ぶ候補を探す家庭には、NGAのような選択肢もあります。ただし、オンラインであることから書類不要、在籍校の出席扱い、国内の卒業資格が自動的に決まるわけではありません。対象や手続き、学校制度との関係は公式窓口に確認してください。
学校別に確認できる出願書類と提出方法
以下は各校の公式入学案内を要約した例です。学校の年度改定、学年、空席状況で条件が変わることがあります。手元の旧版チェックリストではなく、申し込む年度の最新版を開いてください。
Hokkaido International School(HIS)
- 対象・所在地
- 札幌。Early Years(Pre-School)〜Grade 12。年齢に基づく学年配置は公式Grade Placement Chartで確認。
- 本人・家庭が用意
- 各志願者のパスポート写真ページ。オンライン願書は志願者1人につき1件。
- 在籍校からの書類
- 過去2学年分の公式レポートカードまたは成績記録。Early Years/Kindergartenは任意。前の担任または管理職による推薦書1通も、Early Years/Kindergartenでは任意。
- 提出方法・翻訳
- 推薦書は前籍校の教員等から入学担当へ直接メール。成績記録の翻訳条件は掲載ページで確認できないため、英訳の要否・認証方法は要問い合わせ。
- 出願料・手順
- 返金不可の出願料30,000円。2026–27年度は公式ページで待機リスト受付と案内。全入学者に子どもと保護者の面接があり、必要に応じて追加書類や英語・MAP評価を求める場合がある。訪問は事前予約。
K. International School Tokyo(KIST)
- 対象・所在地
- K1〜Grade 12、東京。2026–27 Admissions Handbookを参照。
- 本人・家庭が用意
- 氏名・生年月日の証明、本人の顔写真、家族写真、出願料の支払証明。パスポートがない場合に受け付ける代替書類も公式ハンドブックに記載。
- 在籍校からの書類
- Grade 3以上は直近3年分の公式成績記録。Grade 2以上は学校からの機密推薦フォーム、Grade 8以上は本人が英語で手書きするPersonal Statement。K1〜Grade 1の成績記録は、手元にあるものを提出。
- 提出方法・翻訳
- 成績記録は英語。必要な翻訳は家庭が用意できると案内。Grade 3以上の記録は学校の公式アカウントからPDFを送る、または学校印のある封筒で封緘提出するなどの方法が指定される。推薦書も学校から直接送付。
- 出願料・手順
- 返金不可の出願料30,000円、銀行振込。オンライン出願ポータルで提出。通常入学時期以外は、申請前に空席を問い合わせるよう案内。
Nagoya International School(NIS)
- 対象・所在地
- Preschool〜Grade 12、名古屋。ELC Preschool/KindergartenとGrade 1〜12で出願フォームが分かれる。
- 本人・家庭が用意
- 過去2年分の成績記録、パスポートまたは日本の在留情報、本人・保護者の写真、家族写真、短い自己紹介動画、保護者記入の健康フォームなど。推薦フォームは応募学年に応じて指定される。
- 在籍校からの書類
- 教員の機密推薦書。高校段階は公式成績証明書が必要で、志願者の学校から直接送付するか、開封されていない封緘済み証明書を提出。小・中学段階も原本を学校から直接、または封緘済みで提出するよう案内。
- 提出方法・翻訳
- 出願ポータルを使い、書類の仕様はApplication Guideで確認。学校から直接送る必要のある成績書類と、家庭がポータルへアップロードする書類を分ける。翻訳の形式は学年・書類ごとに入学担当へ確認。
- 出願料・手順
- 志願者ごとに返金不可の50,000円。Admissions Portalでクレジットカード決済。書類到着後に面接や評価が行われる場合があり、学校は通常の処理に4〜6週間を案内。
Fukuoka International School(FIS)
- 対象・所在地
- 福岡市、3〜18歳以上のEarly Years〜Secondary。学年配置は年齢や学習歴をもとに学校が判断。
- 本人・家庭が用意
- 本人のパスポート、写真、学校履歴フォーム、医療・行動記録など。外国籍家庭は在留資格・期間等のビザ情報を準備。小学2年相当から高校までの作文例、MAPテスト結果等は該当学年・審査段階に応じて確認。
- 在籍校からの書類
- 通学歴がある場合、過去2年分の成績表・通知表。高校は公式成績証明書も必要。推薦書もチェックリストに記載。
- 提出方法・翻訳
- オンライン出願システムOpenApplyで提出。成績表・通知表が英語でない場合は英語訳を添付。推薦書の指定様式・送付者や、その他学校発行書類の封緘要件は出願前に確認。
- 出願料・手順
- 出願ごとに返金不可の52,000円。OpenApply経由のクレジットカード払い。随時受け付けるが学年により空席・待機がある。資料がそろった後にレベル確認や家族面談が行われる。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)
- 対象・所在地
- 6〜18歳向けのオンラインインターナショナルスクール。2027年9月開校予定。
- 本人・家庭が用意
- 公開FAQでは、申込書や本人確認書類の一覧・提出形式は公開されていないため要問い合わせ。書類が不要とは案内されていない。
- 在籍校からの書類
- 成績記録や推薦書の提出条件は公開ページで確認できず、要問い合わせ。通学型校の書類条件をそのまま当てはめない。
- 提出方法・翻訳
- 公開FAQは、入学試験・英語要件はなく、体験対話と体験クラスから始めると案内。出願時の必要書類や提出方法、在籍校との調整は公式窓口で確認する。
- 費用・相談
- 無料体験クラスは2026年9月から毎月開催予定、個別相談を受付中。2027年9月の開校予定。金額や正式な出願書類は開校前の案内で確認。
この比較は「必要書類の多さ」や合格しやすさを順位づけるものではありません。学校によって対象年齢、授業言語、必要な支援、学費、学校の制度上の位置づけが異なります。出願書類が少ないことだけで学校を決めず、通学負担、子どもの学び方、費用、修了時の資格を別に確かめてください。
NGAは、通学先が遠い家庭や、オンラインの対話型授業を体験してから考えたい家庭が候補に加えられる選択肢です。一方、通学キャンパスやすぐに入学できる学校、公開済みの正式な出願書類・学費額が必要な家庭には、開校前の現時点では合わない場合があります。開始時期や制度上の扱い、申込要件を公式情報で確認してください。
在籍校へ依頼する前に、志望校へ確認する5項目
現在の学校へ何度も依頼し直すことを避けるには、提出先に先に確認するのが近道です。公式サイトの一般的なリストに書かれていない学年・転入時期の条件もあるため、児童・生徒の応募学年と入学希望時期を添えて尋ねましょう。
- 必要な年度と書類名:「過去2年」といった期間の起点、学期ごとの通知表でよいか、公式成績証明書が別に要るかを確認。
- 記録の内容と認証:校長所見・教員コメント・出欠情報が必要か、学校印、公証、認証翻訳が必要かを確認。掲載要件にない認証を自己判断で手配しない。
- 翻訳の条件:英語訳が必要か、保護者が用意した訳を受け付けるか、翻訳者の宣誓・署名・資格が要るかを確認。
- 推薦の依頼手順:推薦者の職位、学校指定フォーム、機密扱い、提出先メール、封筒の封緘・学校印を確認。本人が内容を読めない方式のときは、締切に余裕を持たせる。
- 提出と期限:保護者のアップロード、在籍校からの直接送信、郵送のどれか。ファイル形式、受領確認、原本の返却有無、書類不備時の猶予を確認。
特に、提出者が家庭か在籍校かを記録するのが大切です。推薦書や公式記録は、家庭が内容を確認できないまま学校同士で送るケースがあります。現校には、志望校名、必要書類、提出先、締切、送付方法をひとつの依頼にまとめ、本人の同意と学校の手続きに沿って依頼します。
入学許可や開始日が確定する前に在籍を終了すると、記録の発行や学籍の扱いに影響することがあります。現在の学校と志望校に、いつまで在籍を保つべきか、正式な転入・退学日をいつ決めるか確認してください。
日本語の記録を英訳するときの頼み方
「英訳を付けてください」とだけ伝えると、通知表全体の翻訳なのか、成績欄だけなのか、先生の所見や出欠も含むのかが曖昧です。依頼前に志望校の指定範囲と翻訳条件を確認し、その回答を在籍校へ共有します。KISTの2026–27ハンドブックは、該当書類の英語記録と、必要な場合に家庭が翻訳を手配できることを案内しています。この条件を他校に一般化せず、各校の規定を優先してください。
在籍校へ日本語で依頼する文面例
学校で英訳を行えない場合は、志望校へ「日本語原本と保護者作成の英訳」「翻訳会社の証明付き翻訳」「学校作成の英文証明」のどれが受理されるか尋ねます。回答はメールなどで残し、原本と訳文の対応関係が分かるようにしておきましょう。機械翻訳だけで公式提出が可能と決めつけたり、本人の記録を無関係な提出先へ転送したりしないようにします。
志望校に英語で提出条件を尋ねる文面例
英文は問い合わせのひな形です。学校名、対象学年、入学年度、書類名を入れ、公式サイトの問い合わせフォームまたは指定された連絡先へ送ります。願書の回答、推薦書の内容、児童の医療情報など機微な情報は、学校が案内する出願ポータルや正式な送付手段を使い、一般の問い合わせメール本文には不要な情報を書かないでください。
締切から逆算する書類準備チェックリスト
在籍校や医療機関の発行日数は一律ではありません。志望校の締切から逆算し、まず処理日数を問い合わせ、家族が作る書類と学校に依頼する書類を分けて管理します。ひとつの表に書類名、担当者、依頼日、発送予定日、受領確認を記録すれば、漏れを見つけやすくなります。
| 時点 | 保護者が行うこと | 完了の目安 |
|---|---|---|
| 出願先を絞ったら | 該当学年のチェックリストを保存し、必須/任意/該当時のみを色分け。記録の対象年度、翻訳、提出者、出願料、期限を入学担当に確認。 | 最新版の公式案内と問い合わせ回答が同じフォルダにある。 |
| 締切まで余裕がある時期 | 在籍校に成績記録、推薦書、学校質問票の発行日数と手続きを尋ねる。医療フォームの記入者・必要な添付資料も確認。 | 担当者と受付日が分かり、学校側が必要な様式を受け取っている。 |
| 書類を受け取ったら | 法的氏名、学年・期間、ページ数、署名・学校印、封筒の開封可否を確認。翻訳と原文のページ対応を確認。 | 提出要件を満たし、必要な学校直送が手配されている。 |
| 出願ポータルの提出前 | ファイル名、PDFの向きと読める画質、アップロード先、支払い・送信の完了表示を確認。送信日時と受領通知を保存。 | 家庭提出分が送信済みで、学校提出分の到着も確認できている。 |
| 審査中・不足連絡時 | 不足項目、差し替え期限、審査への影響、追加の翻訳や原本が必要かを確認してから再提出。 | 追加提出の受領確認と次の予定が記録されている。 |
書類の準備だけでなく、入学時の費用、通学・オンラインの別、授業言語、学校の制度上の位置づけ、本人に必要な支援も同時に確認します。出願料は返金されない場合があります。出願前に応募学年の空席や選考の順序を確認し、学校が受理可能と答えていない書類の翻訳・認証に先払いしないでください。
よくある質問
いいえ。必要書類や翻訳、提出方法は学校・学年・出願時期で異なります。志望校の最新の公式チェックリストを確認し、書類名や対象年度が曖昧なら入学担当へ問い合わせてください。
学校によって異なります。通知表と公式成績証明書を別に求める場合があります。必要な年度、学校印・封緘、提出者を応募学年ごとに確認してください。
指定方法によります。保護者のアップロードでよい書類と、在籍校から直接送る書類があります。学校指定フォームや機密推薦書は指示された送付者と方法を守ってください。
受け付けるかどうかは学校によります。家庭が翻訳を用意できると明記する学校もあれば、条件が公開されていない学校もあります。翻訳者の証明や学校作成の英文が必要か、先に確認してください。
学校指定の機密推薦書では、推薦者や在籍校から直接提出するよう求められることがあります。開封や内容閲覧の可否を自己判断せず、提出先の指示と現在の学校の手続きを確認してください。
一律ではありません。例としてHISは直近2学年分、KISTはGrade 3以上に直近3年分を求めています。応募校・学年の最新要件を基準にしてください。
代替書類を認める学校もあります。KISTの2026–27ハンドブックは氏名と生年月日が確認できる別書類の例を示しています。他校では同じ扱いとは限らないため、先に入学担当へ問い合わせてください。
学校指定の健康フォームと必要範囲に限って提出します。NISは保護者記入の健康フォームと予防接種記録を案内しています。診断書や追加記録の要否、提出先、管理方法は各校へ確認してください。
いいえ。出願料の支払いは審査の開始条件の一部で、入学を保証しません。空席、書類確認、面接や評価など、学校が公表する選考手順を確認してください。
一律には言えません。NGAは入学試験なしで体験対話・体験クラスから始めると案内していますが、必要書類の詳細は公開FAQで確認できません。在籍校の学籍・出欠・資格の扱いも、在籍校や自治体へ別途相談してください。
確認に使った公式情報
以下は2026年10月25日に確認した公式情報です。募集要項や出願料は改定される可能性があるため、実際に申し込む学年度の最新案内を確認してください。
- Hokkaido International School「Admissions」「Admissions Policy and Process / Grade Placement Chart」
- K. International School Tokyo「Admissions Handbook 2026–27」
- Nagoya International School「Applying to NIS」「Admissions FAQ」
- Fukuoka International School「出願」「入学方針」
- NIJIN GLOBAL ACADEMY「よくある質問」「利用規約」
この記事のカードは学校公式情報の掲載内容を要約したものです。家庭の状況により追加書類が必要になる場合があります。最新情報と個別条件は必ず各校へ確認してください。


