千代田区でインターナショナルスクールを探すなら、まず「校種」と「通学先」を分けて考える
千代田区でインターナショナルスクールを調べるときは、区内にある学校と、区外でも通学圏に入る学校を分けて見るのが出発点です。区内には、五番町にある東京中華学校があり、中国語・日本語・英語を学ぶ12年一貫の華僑学校として独自の選択肢になります。一方、英語を主な授業言語とする一般的なインターナショナルスクールの多くは、港区・江東区・豊島区などの近隣にあります。
大切なのは、名前に「インターナショナル」と付くかどうかだけで学校を比べないことです。東京中華学校は東京都の私立各種学校一覧に載る学校で、英語圏カリキュラムの学校とは授業言語・教育課程・入学試験・卒業後の進路が異なります。英語で学びたい家庭と、中国語・台湾につながる教育を希望する家庭とでは、候補の順位が変わります。区内の保育施設にある英語プログラムも、学校課程を持つインターナショナルスクールとは別枠です。
この記事では、千代田区内の東京中華学校、区内の英語保育を行う施設、通学可能な近隣校を分けて整理します。「所在地・学校種・授業言語・年齢・費用」を一つずつ確認することで、名称の印象だけで選ぶ失敗を避けやすくなります。各校の募集枠や金額は年度で変わるため、出願前には必ず最新の募集要項をご確認ください。
「インターナショナルスクール」は一つの制度区分ではない
日本では「インターナショナルスクール」という呼び方だけで、学校教育法上の設置区分や卒業資格まで一律に決まるわけではありません。東京都の学校情報ポータルには、学校の所在地、幼稚園から高校までの区分、カリキュラム、学費などを確認できる学校が掲載されています。また、東京都の各種学校一覧は、都知事所轄の学校を所在地とともに公表しています。検索結果の表示だけで判断せず、学校の公式案内と行政の名簿を照合しましょう。
比較時には、少なくとも次の四つを区別します。
| 確認する種類 | 具体例 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 学校としての課程 | 小学部・中学部・高等部など | 卒業時に得られる資格や進学要件は学校ごとに異なる |
| 幼児教育・保育 | プリスクール、幼稚園、認可外保育施設 | 英語で過ごす保育と、初等・中等の学校課程は別 |
| 授業言語・カリキュラム | 英語中心、中国語中心、複数言語など | 「英語の時間がある」ことと、授業の大半が英語で行われることは異なる |
| 認証・制度上の位置づけ | 各種学校、学校法人、国際認証など | 認証の有無だけで日本の就学義務や卒業資格の扱いを判断しない |
東京都私学財団の各種学校一覧では、東京中華学校が千代田区五番町14に掲載されています。所在地の近さと、教育課程の制度上の扱いは別々に確認することが、千代田区で比較を始めるときの基本です。行政名簿は掲載時点の情報なので、最新年度の校名簿も併せて確認してください。
千代田区内の中心的な選択肢、東京中華学校の基本情報
東京中華学校は、千代田区五番町14にある学校法人の華僑学校です。学校公式サイトは、小学部・中学部・高等部の12年間一貫教育を案内し、中国語・日本語・英語の三言語教育を掲げています。住所と電話番号は学校案内で確認でき、JR・地下鉄各線の市ケ谷駅から徒歩圏にある都心立地です。正確な通学経路は、利用する出口や登校時刻を含め、学校のアクセス案内と交通機関の運行情報で確かめてください。
同校を「英語圏のインターナショナルスクール」と同じものとして紹介するのは正確ではありません。教育理念では中華文化と道徳を大切にし、学校生活の中で中国語、日本語、英語を学ぶ方針が示されています。台湾とのつながりを持つ教育課程や、家庭で継承したい言語・文化がある場合には具体的な検討対象になりますが、英語だけで学ぶ環境を希望する家庭は、近隣の英語課程校も併せて見学する必要があります。
入学の対象学年、学年ごとの募集人員、選考方法は年度・空席によって異なります。区内に校舎があることだけでなく、家庭が希望する言語環境と卒業後の進路が合うかを先に確かめましょう。学校は中華民国政府から12年間課程修了校として承認されている旨を説明していますが、個々の大学出願要件は志望先に直接確認するのが確実です。

三言語教育と学校生活——英語中心校とは違う学びの設計
東京中華学校の教育理念は、中国語・日本語・英語の三言語を掲げています。これは、日常の授業をすべて英語で行う学校とは異なる設計です。学校の公式資料を読む際は、「何語を教科として学ぶか」「どの言語で算数・理科などを学ぶか」「学年が上がると授業言語の比率がどう変わるか」を分けて質問してください。Web上の概要だけでは、学年別の授業時間数や児童生徒一人ひとりの習熟目標までは確認できない項目があります。
家庭で日本語を中心に使いながら中国語も身につけたい場合と、海外生活から日本へ移り、既に中国語の学習歴がある場合とでは、入学前に必要な準備も違います。転入・編入では、教科書の言語、漢字・作文、算数用語、既習単元の差を確認し、学校から提示される試験科目や面接内容をもとに検討します。受験に使う言語についても、年度の募集要項を基準にしてください。
英語を主な授業言語とする近隣校では、国際バカロレアや英国式など、学校ごとに別の教育課程を採用しています。「三言語を学ぶ学校」と「英語で教科を学ぶ学校」は、英語学習時間だけでは比較できないため、体験授業や説明会で一日の流れを聞き、家庭の希望と照らし合わせることが大切です。
東京中華学校の2027年度募集と入学試験で確認したいこと
2026年10月15日に確認した学校公式の入学案内では、2027年度小学部1年生の募集人員は定員40名、受験資格は2020年4月2日から2021年4月1日生まれと案内されています。願書受付日は2026年9月28日・29日で、この記事の調査日にはすでに終了しています。公式案内にある10月17日(土)の試験は、受付期間中に出願した受験者向けです。これから検討を始める家庭は、通常の受付に間に合う前提で予定を立てず、追加募集・欠員補充・転編入の有無を学校へ直接確認してください。
新1年生の出願には、願書、受験料、志願者の生年月日を確認できる書類などが必要とされています。日本国籍以外の志願者・保護者については、在留資格が分かる書類の確認も案内されています。転編入は各学年の定員に空席がある場合に限られるとされ、欠員の有無は教務課への問い合わせが必要です。入学できることを前提に引っ越しや退園を決めず、書類審査・試験・面接の流れを確認してから判断しましょう。
募集情報の更新は検索エンジンの抜粋ではなく、東京中華学校の入学案内を確認します。願書受付は調査日現在終了しているため、追加募集・転編入の受付可否を学校へ確認することが重要です。兄弟姉妹の在籍や居住地に関する条件があるか、入学時にどの言語力を期待するかなど、公開ページだけで確定できない点も問い合わせてください。
東京中華学校の2027年度費用——初年度の合計と別途費用
学校の入学案内には、2027年度の年間予定学費が公開されています。下表の「初年度合計」は学校掲載の合計を転記したもので、旅行積立金、遠足費、卒業雑費などは別途徴収される場合があります。高等部は学年・入学条件による違いがあり、年度途中の編入時の精算も学校の案内で確認してください。
| 区分 | 学年 | 初年度合計(学校公表) | 次年度以後の年額(学校公表) |
|---|---|---|---|
| 小学部 | 1・2年 | 779,600円 | 629,600円 |
| 小学部 | 3年 | 755,600円 | 605,600円 |
| 小学部 | 4年 | 731,600円 | 581,600円 |
| 小学部 | 5年 | 707,600円 | 557,600円 |
| 小学部 | 6年 | 683,600円 | 533,600円 |
| 中学部 | 1・2年 | 832,000円 | 632,000円 |
| 中学部 | 3年 | 882,000円 | 532,000円 |
| 高等部 | 学校案内記載の区分 | 918,000円 | 568,000円 |
費用を比べるときは授業料だけでなく、入学金、施設費、家長会費、教材・端末、制服、通学、昼食、旅行費などを含めます。公開された表の金額が「一人目」「兄弟姉妹」で分かれている学校では、家庭の在籍人数に合う欄を見る必要があります。総額を同じ費目で並べ、初年度と継続年度を分けて比較すると、入学金のある年だけ費用が高くなる学校も正しく見比べられます。

通学写真ではなく、実際の経路を平日朝に確かめる
千代田区は鉄道・地下鉄の駅が多く、区内住所から区外の学校へ通う候補を探しやすい地域です。ただし、学校までの距離が短く見えても、複数路線の乗換、駅構内の移動、登校時刻の混雑、スクールバスの乗降場所によって、子ども本人の負担は大きく変わります。平日朝の時間帯に、候補校の最寄り駅から校門まで歩くことを含めて、家庭ごとに通学を試算してください。
学校説明会では、登下校の出入口、遅延時の連絡、低学年の駅までの付き添い、スクールバスの対象学年と停留所、帰宅時の預かり時間を確認します。区の住所だけで路線や所要時間を決めつけず、実際の出発駅・居住地・勤務先・きょうだいの園を含む動線を地図上に置いてみると、候補が現実的か判断しやすくなります。
この記事内の写真は、千代田区や個別校の実際の施設を撮影した記録ではなく、通学環境や学びを説明するためのイメージです。入学後に毎日続けられる通学時間と、帰宅後の生活リズムを一緒に確認することが、学校の教育内容と同じくらい大切です。
区内で英語環境を探す場合、保育施設と学校課程を分けて見る
千代田区内には、英語に触れる保育・幼児教育の選択肢もあります。たとえば区の2026年度保育園・こども園等の入園案内には、ハイブリッドマムプリスクールナーサリー千代田富士見が掲載されています。保育施設に英語のプログラムがあることは、毎日英語に触れる機会として比較できますが、それだけで小学校・中学校の国際課程を持つ学校になるわけではありません。
入園案内では保育利用の枠と、別料金となるプリスクール受講料が区別されています。申込対象年齢、保育認定の要件、通常保育と英語プログラムの時間、延長保育、給食、空き状況はそれぞれ異なります。区の募集案内に掲載された金額は特定年度の資料なので、2026年度途中の募集や翌年度の実費は施設へ確認してください。通園型の英語保育を選ぶときは、英語の時間数だけでなく、日本語での生活支援、昼寝・食事、集団の人数、卒園後の小学校を見ます。
プリスクールは幼児期の保育・教育の候補として、学校課程を持つ校とは別に比較するのが適切です。小学校以降も同じ校舎で学び続けたい家庭は、進級先が内部にあるか、別の学校へ出願する必要があるかを必ず質問しましょう。
さくらインターナショナルスクール千代田校は2025年3月に閉園
千代田区内の過去の候補として検索結果に残りやすいのが、さくらインターナショナルスクール千代田校です。運営法人の公式案内によると、同校は建物設備の老朽化に伴う建替えのため、2025年3月31日をもって閉園し、2025年4月1日から日本橋校と統合されました。したがって、現在の千代田区内の通園先として校舎が稼働しているかのように案内するのは誤りです。
日本橋校は中央区にある別所在地のキャンパスです。千代田区の住所から通える場合はありますが、記事上でも「区外の通学圏校」として扱い、区内の施設数に加算しないようにします。検索結果の古い地図、口コミ、過年度のブログには閉園前の住所が残っていることがあるため、現行キャンパス一覧と運営法人のお知らせを確認してください。
過去に区内にあった施設と、現在募集している施設を混同しないことは、学校一覧記事で特に重要です。日本橋校への入園を検討する場合は、現在の対象年齢・費用・募集状況を同校の公式案内から改めて確認します。

東京インターナショナルスクールは2026年8月に港区三田へ移転
東京インターナショナルスクール(TIS)は、千代田区内ではなく、港区三田のTAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCEにあります。学校公式アクセス案内では2026年8月からの新所在地が示され、最寄りとして都営浅草線の泉岳寺駅とJR高輪ゲートウェイ駅が案内されています。東京都の学校ポータルは、2026年度の掲載情報としてキンダーガーテンから高校課程まで、国際バカロレアの枠組みや年齢区分を掲載しています。
教育課程・学年を調べるときは、新しいキャンパスの開校後に公開された学校案内を見ます。過年度の記事には旧所在地が掲載されている場合があります。スクールバスの経路・停留所、運行開始日、乗車可能な学年は年度で変わるため、住所が都心にあることだけからバス利用を前提にしないでください。
東京都ポータルで表示される授業料は、2026年度掲載の学年別授業料で、学校に支払う費用の全項目と必ずしも同じではありません。移転後のアクセス・学年・追加費用を、2026年度の最新学校案内で照合することが必要です。説明会や校内見学の実施状況も、移転に伴う変更がないか公式ページを確認しましょう。
ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウは麻布台の初等部と昭和の中高等部
ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ(BST)は、千代田区外の通学圏候補です。公式サイトは麻布台ヒルズのキャンパスをNurseryからYear 6まで、3歳から11歳までの初等部として案内しています。Year 7以降のセカンダリーは昭和キャンパスとされ、同じ学校名でも、幼児・初等部と中高等部の場所が異なる点に注意が必要です。進級後のキャンパス移動と通学手段を、入学前に確認してください。
2026–27年度の公式費用ページでは、出願料40,000円、入学時の登録費500,000円、教育リソース費680,000円が一回費用として掲載されています。年間授業料は初等部(Nursery・Receptionを含む)2,960,000円、Year 7–9が2,980,000円、Year 10–13が3,070,000円です。さらに全校共通のCapital Development Tuition Feeが年100,000円として示されています。昼食、通学、行事、制服などを含む総額かどうかは、入学案内で追加確認してください。
英国式の学年名と、キャンパスの場所・学年帯をセットで確認するのがBST比較の要点です。見学ツアーは予約制で、公式サイトに掲載される日程や対象学年は変わるため、申し込み前に最新の学校ツアー案内を読みます。
K.インターナショナルスクール東京は江東区白河、K1からGrade 12まで
K.インターナショナルスクール東京(KIST)は、江東区白河1-5-15にあり、清澄白河駅からのアクセスを公式に案内しています。幼稚園からGrade 12までの共学校で、IBワールドスクールの課程を提供しています。千代田区内の学校ではありませんが、区外通学先として複数の交通経路を比較できます。住所・最寄り駅は学校公式アクセスを確認してください。
2026–27年度費用は、出願料30,000円、入学料300,000円、Capital Fee 700,000円、建物維持費200,000円、コミュニティ会費1,000円などが公表されています。授業料はK1–K3が3,020,000円、Grades 1–9が2,850,000円、Grades 10–12が2,970,000円です。キャンプ費、海外試験費、書籍など別途費用があり、学年・入学時期により必要な金額が変わります。
募集では年齢基準、英語力、選考テスト、保護者面接などが関係します。費用表と出願時期を同じ年度のAdmissions Handbookで確認することが大切です。2026年10月時点では、次の年度の出願開始日も掲載されているため、希望学年の受付が始まっているかを学校へ確認してください。
New International School of Japanは豊島区南池袋の二言語・マルチエイジ校
New International School of Japan(NewIS)は豊島区南池袋にある学校で、公式サイトではPre-Kの3歳からGrade 12までを対象として案内しています。教育の特徴として、日本語と英語を使う二言語教育と、年齢の異なる子どもが学ぶマルチエイジの考え方を掲げています。千代田区からの候補に含める場合は、区外の通学先であることを明記し、所在地・出入口・登下校を学校と確認しましょう。
2026–27年度の費用ページでは、入学金330,000円、施設費450,000円(第一子)、授業料は入学学年・兄弟順位により異なる金額、年間リソース・プログラム開発費200,000円などが掲載されています。たとえば第一子の授業料はPre-Kが年1,960,000円、K–Grade 1が2,360,000円、Grades 2–6が2,450,000円、Grades 9–12が2,600,000円とされています。延長保育やスクールバスは別費用です。
入学手続きでは、説明会への参加、出願フォーム、健康情報、成績資料、子どもと保護者の面接が案内されています。二言語の割合だけでなく、教科学習の進め方と家庭が求める日本語力を確認することが、候補を選ぶうえで重要です。

近隣校の比較表——通学圏・課程・授業料を混ぜない
ここまでの学校を、区内校と区外校に分けて整理します。以下は公式ページで確認できた対象・所在地・授業料の抜粋です。授業料の表示方法や追加費用の範囲が各校で違うため、金額だけを見て単純な順位をつけることはできません。
| 学校 | 所在地 | 対象・特徴 | 公開授業料の目安 |
|---|---|---|---|
| 東京中華学校 | 千代田区五番町 | 小学部〜高等部、三言語教育 | 2027年度は小学部1年の授業料519,600円/年、別途費用あり |
| 東京インターナショナルスクール | 港区三田 | K〜Grade 12、IB枠組み | 2026年度ポータル掲載は学年別310万〜340万円 |
| BST | 港区麻布台・世田谷区昭和 | Nursery〜Year 13、英国式、学年でキャンパス移動 | 2026–27年度は296万〜307万円/年+諸費用 |
| KIST | 江東区白河 | K1〜Grade 12、IB課程 | 2026–27年度は302万円、285万円、297万円の学年別授業料+諸費用 |
| NewIS | 豊島区南池袋 | Pre-K〜Grade 12、二言語・マルチエイジ | 2026–27年度の第一子授業料は196万〜260万円/年+諸費用 |
上記は校舎が千代田区にあることを示す表ではありません。東京中華学校以外は通学圏の区外校です。所在地、授業言語、課程、年間総費用、キャンパス移動の有無を横並びで確認すると、学校の特色と家庭の条件を混同せずに比較できます。
通学かオンラインか、家庭の条件から学び方を組み立てる
千代田区での選択は、校舎へ毎日通う学校だけに限られません。近隣の通学型校は、対面の授業・校内生活・同じ地域の友人関係を求める家庭に向く一方、毎日の移動時間や授業料、英語力要件、入学試験が負担になることがあります。希望校の募集時期が合わない場合も、翌年度までの学びをどうつなぐかを考える必要があります。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、公式サイトで2027年9月開校予定のオンラインインターナショナルスクールと案内されています。6〜18歳を対象とし、少人数クラスでの対話、日英バイリンガルのメンター、選択授業、社会共創プロジェクトなどを掲げています。現時点では将来の選択肢として情報を確かめる段階で、千代田区の通学型校や現行の在籍先と同じものではありません。公式サイトは日本の一条校ではなく、高校卒業資格そのものを発行しないと説明しています。将来の募集・学費・制度の最新情報は公式発表を確認してください。
通学型の環境が第一希望なら、現地校の見学と通学試算を優先しましょう。移動や環境の変化が難しい、毎日の登校よりオンラインの対話型学習を試したい、世界各地の同年代と学ぶ選択肢を知りたい家庭は、NGAの開校案内も比較材料になります。オンライン校は近隣校の代用品と決めつけず、学び方・在籍・卒業資格を別に確認することが必要です。
年間費用を比べるときの簡易試算と、含まれない支出
初年度費用を概算するときは、授業料のほかに、入学・登録費、施設費、教育リソース費、年間の維持費、バス代、昼食、制服、試験料を足します。たとえばBSTのPrimaryで、公式掲載の授業料2,960,000円、出願料40,000円、入学費500,000円、教育リソース費680,000円、Capital Development Fee100,000円を合算すると、掲載費目だけで4,280,000円です。これは食費・通学・その他活動費を含めた最終総額ではありません。
KISTのGrades 1–9では、授業料2,850,000円に、出願料30,000円、入学料300,000円、Capital Fee700,000円、維持費200,000円、CA Fee1,000円を加えると、確認できた費目だけで4,081,000円です。学年によりキャンプ費・外部試験費などが異なります。NewISも施設費、年間リソース費、バス・延長保育などが加わるため、授業料だけでは初年度予算を把握できません。
一方、東京中華学校は公表の初年度合計が小学校で約68万〜78万円、中学・高等部で約83万〜92万円ですが、旅行積立・遠足等が別途必要と案内されています。同じ年齢・同じ年度の初年度総額と、2年目以降の定常費用を別々に見積もることが、家計の比較として有効です。試算結果は公式請求書ではないため、入学検討時には各校の最新見積書を取り寄せましょう。
英語力・中国語力・日本語力は、入学時と卒業時の両方で確認する
英語課程校では、授業を理解するための英語力、英語補習の有無、学年途中の編入基準が入学判断に関わる場合があります。KISTの入学案内は年齢基準や選考過程、学年による英語力の確認について説明しています。NewISはGrade 9〜12の出願者にカリキュラムに対応できる英語または日本語の力を求めると案内しています。希望校の条件を、SNS上の体験談ではなく現行のAdmissions Handbookで確認してください。
東京中華学校を検討する場合は、中国語・日本語・英語をどの程度既に学んでいるか、編入学の試験科目・面接で何を確認するかを質問します。家で中国語に触れる機会がない子どもでも応募できるか、補習や入学後の支援があるかは公開情報だけで確定できないことがあります。入学条件だけでなく、入学後に必要な支援と卒業時の言語目標も聞くと、学習負担を具体的に見通せます。
見学では、教師がどの言語で説明しているか、子どもが質問するときに使える言語、保護者面談の言語、連絡アプリの言語も確認しましょう。入学試験に合格できるかだけではなく、毎日の授業で理解を積み重ねられる環境かを判断する材料になります。

学校の制度上の位置づけと、日本の学校へ戻るときの確認
「インターナショナルスクール」と呼ばれる学校の制度上の位置づけは一律ではありません。千代田区の東京中華学校については、東京都の私立各種学校一覧に掲載されていることを確認できます。同校は、中華民国政府から12年間課程修了校として承認されていることと、日本国内の大学受験資格に関する説明を学校公式サイトに掲載しています。個々の入試資格・必要書類は大学や選抜方式によって異なるため、進学先にも確認してください。
ほかの学校も、国際認証、教育課程、設置認可、国内での在籍上の扱いがそれぞれ違います。認証機関のロゴがあることだけを根拠に、国内の学校制度上の扱いや卒業証書の効力を断定しないでください。特に、日本の小中学校へ戻る可能性がある家庭は、住民登録している自治体の教育委員会と、転入予定校に早めに相談します。
確認項目は、在籍証明・成績証明の発行形式、教科書・学年相当の説明、帰国・転校時に必要な書類、卒業後の中学校・高校・大学への進路です。学校独自の認証と、日本の法令・進学先が求める条件を分けて確認することが、進路変更時の行き違いを防ぎます。
千代田区から通うときの生活リズムと、見学で見るポイント
登校時刻に家を出て、最寄り駅から学校まで実際に歩き、教室に着くまでの時間を測ります。小学校低学年では、乗換回数だけでなく、ホーム移動、階段、改札、雨天時の経路、駅周辺の歩道を見ます。帰りの時間帯に習い事や保護者の勤務終了が重なるか、きょうだいの送迎が可能かも含めて、一週間の生活表を作ると続けやすさが見えてきます。
説明会では、授業中の言語、宿題の量、欠席時のフォロー、昼食、保護者参加の頻度、健康・安全の連絡方法を質問しましょう。スクールバスがある場合も、区内の自宅付近まで運行されるとは限りません。バスの利用条件、費用、乗り場、運行曜日を文書で確認します。
学校見学は建物の印象より、授業の実際・支援体制・通学動線を確かめる場です。子ども本人が「何をしている時間が楽しそうか」「困ったとき誰に相談できそうか」を話せるよう、見学後に家庭で振り返る時間も取りましょう。
希望別の選び方——どの家庭にどの候補が合いやすいか
| 家庭の希望 | 比較を始める候補 | 追加で確認したい点 |
|---|---|---|
| 中国語・台湾につながる教育と三言語を重視 | 東京中華学校 | 2027年度募集、選考言語、転編入枠、国内外の進路 |
| 英語で教科を学ぶK–12課程を希望 | TIS、KIST、NewIS | 英語要件、学年帯、学費総額、卒業後の進路 |
| 英国式の学年制度を希望 | BST | PrimaryからSecondaryへのキャンパス移動、学年年齢、通学と総額 |
| 幼児期の英語環境を探している | 区内の保育施設・プリスクール | 保育認定、対象年齢、英語プログラムの時間、卒園後の進学先 |
| 通学負担や学校環境を見直したい | オンライン校も含めて比較 | 在籍の扱い、学習時間、対話・支援、開校時期、資格の範囲 |
選択肢を絞るときは、まず年齢と希望学年を固定し、次に教育言語、校種、通学経路、費用、進路の順で確認します。幼児の保育を探す家庭と、小学生以降の学校課程を探す家庭では、見るべき制度・時間・卒園後の接続が違います。
「英語を学ばせたい」という希望を、生活の中で何語を使い、何を学ぶかまで具体化すると、候補校に質問しやすくなります。見学前に家族で譲れない条件を三つ程度決め、すべてを満たさない学校については、妥協できる条件とできない条件を分けて話し合いましょう。
問い合わせ前に用意しておく情報と、確認質問のチェックリスト
学校へ問い合わせる前に、子どもの生年月日・希望学年・現住所の最寄り駅・在籍校・使用言語・転居予定を整理します。情報がまとまっていると、空席の有無や出願可能な時期を確認しやすくなります。成績資料を求める学校では、英訳・翻訳の要件や、現校から学校へ直接送る必要があるかも尋ねてください。
問い合わせ時は、次の質問を使えます。
- 2026–27年度または2027年度の希望学年に募集枠はありますか。
- 出願前に必要な説明会・見学・アセスメントは何ですか。
- 入学時に必要な英語・中国語・日本語の力はどのように確認しますか。
- 1年間の授業料以外に、必須の費用はいくらありますか。
- 入学後に利用できる言語支援・学習支援は何ですか。
- 校舎、学年、スクールバスの停留所は何年度から変わりますか。
- 日本の学校へ転校する場合、成績証明や在籍証明を発行できますか。
口頭説明だけで決めず、年度・金額・条件を記した最新資料を受け取ることをおすすめします。募集枠や費用の回答は、その後に変更される場合もあるため、出願直前に再度確認してください。
よくある質問
千代田区内に英語で学ぶインターナショナルスクールはありますか?
千代田区内には東京中華学校がありますが、同校は中国語・日本語・英語の三言語教育を掲げる華僑学校です。英語を主な授業言語とする近隣の学校とは教育課程が異なるため、希望する授業言語を確認してください。区内の保育施設にある英語プログラムは、学校課程とは別に扱います。
東京中華学校は日本人も入学できますか?
学校の公式案内には入学試験と応募資格が掲載されています。年度・学年・国籍によって必要書類が異なる場合があるため、募集要項を確認し、疑問点は教務課に問い合わせてください。欠員がない学年は転編入試験を実施しないと案内されています。
千代田区から通える英語課程校はどこですか?
港区のTISやBST、江東区のKIST、豊島区のNewISなどが区外の候補になります。住所だけでは通いやすさは判断できません。実際の最寄り駅からの経路、登下校時刻、学年別キャンパスを学校へ確認してください。
インターナショナルスクールに通うと日本の義務教育を修了したことになりますか?
学校の制度上の位置づけは学校ごとに異なり、一律の回答はできません。学校の設置区分、認証、在籍証明の内容を確認し、必要に応じて居住する自治体の教育委員会や進学先へ相談してください。
千代田区のプリスクールは小学校まで進学できますか?
プリスクール・保育施設の英語プログラムと、小学校課程のある学校は別です。内部進学制度の有無、卒園後の進学先、出願条件は施設ごとに異なるため、入園前に具体的な接続先を確認してください。
2026年10月15日時点の調査資料と、最新情報の確認先
本記事は2026年10月15日に、東京都・千代田区・各学校の公式サイトで確認できた情報を整理しています。学費・募集要項・キャンパス所在地・募集人数は更新されるため、実際の出願時はリンク先の最新情報をご確認ください。
- 東京都私学財団:私立各種学校一覧
- 東京都Tokyo International Schools Portal:スクール一覧
- 千代田区:2026年度保育園・こども園等の入園案内
- 東京中華学校:入学案内・2027年度学費
- 東京中華学校:教育の特徴
- さくらインターナショナルスクール千代田校:閉園・統合のお知らせ
- 東京インターナショナルスクール:所在地・アクセス
- 東京都ポータル:東京インターナショナルスクール
- BST:麻布台ヒルズキャンパス
- BST:2026–27年度費用
- KIST:アクセス
- KIST:2026–27年度授業料
- KIST:Admissions Handbook・資格と年齢
- NewIS:2026–27年度授業料・諸費用
- NewIS:入学手続き
- NIJIN GLOBAL ACADEMY:公式サイト・開校情報
募集状況と総費用を確認し、子どもの学び方・通学・進路に合う学校を選ぶことが、千代田区での学校探しの確かな進め方です。


