フリースクールと在籍校を併用する家庭はありますが、毎週決まった日数を通う共通ルールがあるわけではありません。本人の体調や希望、学校との連絡、施設の利用条件を合わせ、無理なく続けられる形を相談するための7項目を紹介します。
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「併用」は一つの決まった通い方ではない
学校とフリースクールの併用とは、在籍校をそのままにして学校外の学びや相談の場も利用することを指す場合がありますが、全国共通の曜日・日数・順番はありません。在籍校に登校する日を少しずつ増やす家庭もあれば、学校外の場を先に試す家庭もあり、本人の体調と希望によって組み合わせは変わります。
「週1日から通える」と施設が案内していても、それは当該施設の利用方法や募集条件です。すべての施設に週1日コースがある、週1日が誰にとっても適切、週1日から必ず利用できるという意味ではありません。見学時には、対象学年、利用できる曜日、最低利用回数、欠席連絡、費用、休会・変更の手順を一つずつ確かめます。
子どもが在籍校とのつながりを保ちたいか、今は学校のことを考えるのが負担かも、通い方を考える材料です。保護者の希望だけで予定を決めず、本人が「試してみたい」「見学だけならよい」「まだ決めたくない」など意思を示せるよう、複数の小さな選択肢を用意します。返事がないときに即座に同意と扱わず、時間を置く方法もあります。
施設の活動は、教科学習中心、自由な活動中心、相談や居場所中心などさまざまです。同じ「フリースクール」という呼び名でも、利用時間、スタッフ配置、個別支援、集団活動、オンライン参加、保護者との連絡は違います。名称や写真の印象だけで学校との併用のしやすさを決めず、本人が実際に過ごす時間と大人の関わり方を見学で確かめましょう。
学校へ通う日、施設へ行く日、自宅で休む日を同じ週の予定表に入れると、移動と回復の時間も見えます。月曜日から金曜日まで活動を詰めると、本人が新しい場所に慣れる前に疲れがたまることがあります。開始時は予定を仮置きにし、本人が振り返ってから増減できる前提にすると、利用開始を「続けなければならない約束」にしにくくなります。
| 問い | 確認先 | 一緒に決めること |
|---|---|---|
| どんな場を使うか | 本人・施設 | 活動、対象年齢、利用条件 |
| 在籍校とどうつながるか | 本人・保護者・学校 | 連絡担当、相談頻度、共有する内容 |
| 一週間をどう過ごすか | 本人・家庭・施設 | 曜日、移動、休息、変更方法 |
| 記録をどう扱うか | 在籍校・施設 | 報告の有無、形式、提出先 |
在籍校との連絡と出席扱いを分けて確認
フリースクールに通う契約と、在籍校がその活動を出席扱いにするかは別の判断なので、施設の利用開始前に学校の相談窓口へ確認します。文部科学省の通知は、一定の要件を確認したうえで校長が指導要録上の出席扱いを判断できる仕組みを示しています。通所日が自動で在籍校の出席日になる制度ではありません。
学校外の施設について、通知は保護者と学校の連携、本人の状況、施設での相談・指導の内容、学校や教育委員会との確認などを挙げています。地域が定めるガイドラインや提出資料、報告頻度にも違いがあり得ます。見学先が「出席扱いに対応」と説明していても、個々の子どもの認定を決めるのは在籍校の校長です。施設側の案内と学校の判断を同じものとして扱わないようにします。
学校への最初の連絡は、「施設に通うので出席にしてください」と結論を求めるより、「本人が利用を検討している。学校として確認したい資料や相談の手順を教えてほしい」と聞く方法があります。活動予定、支援内容、施設の概要、本人が望む共有範囲のうち何が必要か、いつ誰に渡すかを確認します。学校が求める前に、家庭の細かな事情や本人の記録をまとめて送る必要があるかも尋ねます。
出席扱いの相談と学習評価の相談も分けておきます。施設へ通った日数が出席扱いとなるか、施設での学びを教科評価へ反映できるかは別の論点です。文科省は義務教育段階の学習評価に関して、学習計画・内容が在籍校の教育課程に照らして適切であること、学校と保護者等の連携、本人への継続的な関わり等を示しています。どの記録が必要か学校へ確認してください。
学校の担当者がすぐに答えられない場合は、判断主体、校内で確認する人、教育委員会へ相談する必要性、返答の目安を聞きます。校内の連絡先が変わることもあるので、担任・学年主任・教育相談担当・校長のどこへ連絡すればよいかを記録します。前年度の説明や知人の経験だけから現在の扱いを決めつけず、本人の在籍校の案内を基準にします。
出席扱いにならない場合でも、施設の利用が無意味と決まるわけではありません。安心できる居場所や相談先として利用することと、在籍校の出欠記録をどう扱うかは目的が異なります。学校の回答を受け取ったら、理由や追加条件を確認し、施設での活動を本人の生活にどう役立てるかを別に話し合います。
文部科学省「義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」 文部科学省「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」(学校・教育委員会等向け資料。公表日は確認できず、2026年11月6日確認)週の予定は本人の状態から組み立てる
通う日数を先に固定せず、移動後の疲れ、活動中の休憩、翌日の回復も含めて仮の週予定をつくり、本人と見直します。週1日という数字は始める回数の目安にできる場合がありますが、通える回数や負担の感じ方は子どもごとに異なります。
予定を考える時は、施設の開室時間と本人が参加できる時間を分けます。施設が朝から午後まで開いていても、初回から終日過ごす必要があるとは限りません。見学・体験・短時間利用を選べるか、途中で帰る場合の連絡方法、保護者の送迎が必要な時間、遅刻や欠席時の取り扱いを問い合わせます。
在籍校へ行く日が週にある場合、学校の行事、教科の授業、面談予定と施設利用が重ならないように整理します。予定が重なったらどちらかを必ず優先するという決め方ではなく、本人が大切にしていること、欠席連絡の期限、疲れやすさ、施設の予約条件を見て相談します。学校に出席する日が増えることを施設利用の終了条件にしないよう、両方の場で本人の目標を確かめます。
通所と移動だけでなく、朝起きる時間、食事、帰宅後の休憩、家での用事も書きます。家庭では「施設で何をしたか」を毎日聞くより、「行く前と帰った後の疲れはどうだった?」「次回は時間を短くしたい?」など、本人が答えやすい質問を選べます。答えを得ることが目的にならないよう、話したくない日はそのままにする選択を認めます。
予定表に「未定」「休み」「当日判断」の欄があると、通所できない時に失敗と感じにくくなります。開始時は一か月分の予定を確定せず、次回の利用だけ決めて振り返る方法もあります。施設に予約変更の期限やキャンセル料がある場合は、契約書で条件を確認し、本人が当日参加を迷ったときにどのように連絡するかを事前に決めておきましょう。
初めて施設へ行く前に、建物の見学だけ、短時間の訪問、活動に参加せず外から見る方法が用意されているか施設へ確認します。初回に選べる形は施設の受入条件によって異なるため、本人には実際に可能と確認できた選択肢を伝えます。利用初日に長時間過ごすことを前提にせず、受付から帰宅までの流れを確かめることを目標にできるかも相談しましょう。
予定を家族で確認する時は、保護者が「行く日」を決める前に、本人に予定を見せる時期も考えます。前日に初めて知らせると心の準備が難しい子もいれば、先の予定が長く見えると不安が続く子もいます。本人が予定を見て落ち着けるタイミングを尋ね、紙・カレンダー・口頭など分かりやすい形にします。
施設利用日に在籍校から連絡が来る、学校の提出物や面談が入ることもあります。どちらかを一律に優先するのではなく、連絡の緊急度、本人が楽しみにしている活動、施設の欠席連絡期限、学校の行事内容を確認します。保護者が判断を迫られる時は、本人に選べる範囲を短く伝え、理由を理解できる言葉で説明すると予定変更の納得につながります。
学校の課題や配布物を施設で取り組みたいと本人が希望する場合は、施設がその支援を行えるか、在籍校の先生へどのように確認するかを相談します。施設が学校の授業を代替できるとは限らず、教科書や端末の扱いも学校の規則に従う場合があります。本人が持ち込む資料、施設側のサポート範囲、学校への提出方法を事前に確認してください。
週の計画には、送迎担当が変わる日や公共交通を使う日も記載します。本人が一人で移動する場合は、施設への到着連絡、帰宅時の連絡、遅延時の対応を本人と施設・家族で決めます。本人が連絡を忘れたりスマートフォンを使えなかったりする可能性も含め、代わりに確認する方法を用意すると、保護者も勤務中の連絡を整理しやすくなります。
| 視点 | 予定表に書く例 | 確認する相手 |
|---|---|---|
| 活動 | 学校・施設・自宅での学び・休息 | 本人、学校、施設 |
| 移動 | 出発・帰宅・乗換・送迎担当 | 本人、家族、施設 |
| 負担 | 食事・休憩・帰宅後の余白 | 本人、家族 |
| 変更 | 欠席連絡、予約変更、代替案 | 学校、施設 |
申し込み前に確認したい7項目
「通える曜日」だけでなく、本人が困った時の対応、学校との情報共有、利用費用と変更条件を含めて施設ごとに確認します。次の7項目は保護者向けの質問例で、施設共通の申込基準ではありません。
| 項目 | 質問例 | 確認する事実 |
|---|---|---|
| 1 対象 | 利用対象の学年・年齢・地域は? | 対象条件、定員、待機 |
| 2 曜日・時間 | 利用できる曜日や時間、短時間参加は? | 開室時間、最低回数、予約 |
| 3 活動内容 | 自由時間、教科学習、行事はどう選べる? | 活動例、参加・見学の選択 |
| 4 大人の関わり | 困った時は誰に話せる? | 担当、スタッフ体制、相談方法 |
| 5 連絡・記録 | 保護者・学校へ何をどの頻度で共有する? | 記録の有無、本人確認、共有先 |
| 6 費用・変更 | 月謝以外の費用、休会・変更は? | 入会金、教材、返金、解約条件 |
| 7 安全・移動 | 来所・帰宅時と緊急時の手順は? | 引渡し、連絡先、事故時の対応 |
見学の時は、案内された活動だけでなく、子どもが休んでいる場所、途中で活動をやめる時の対応、スタッフが本人の意見をどう確認するかを観察します。保護者が質問している間、本人が退屈したり緊張したりしないよう、本人が見学に参加する時間や退出できる場所も相談しておきましょう。
学校と施設の連携を希望する場合は、保護者が毎回連絡を仲介するのか、施設が学校と直接話せるのか、本人の同意をどのように確認するのかを尋ねます。施設から在籍校へ報告があると説明された場合、報告書の内容を利用前に保護者や本人が読めるか、本人の言葉がどのように記録されるかも確認します。
体験利用の前に、持ち物、服装、昼食、交通費、到着時の受付方法を聞きます。保護者が付き添う必要があるか、建物への入退室を誰が確認するか、帰宅時に本人が一人で帰ることを想定しているかは施設ごとに異なります。具体的な安全体制や緊急時の連絡は、口頭だけでなく書面や利用案内で確かめると後から確認できます。
費用は月謝の金額だけで判断しないようにします。入会金、教材費、昼食、交通費、行事費、休会中の費用など、家庭が負担する可能性のある項目を聞きます。補助制度がある場合も自治体ごとに対象者・申請期間・必要書類が違うので、施設の案内だけで確定せず、自治体の公式ページで確認します。
「見学後すぐに入会を決めてほしい」と言われた場合は、契約条件を家族で確認する時間が必要だと伝え、申込の期限、返金、退会、休会の規定を読みます。本人が継続を望んでいるかは、体験当日の気分だけで判断せず、帰宅後に休んでから聞く方法もあります。利用を見送る、別の施設を探す、次回の見学だけ予約する選択も検討できます。
見学先が複数ある時は、同じ質問を全施設に行い、比較できる記録を残します。たとえば「利用時間」「一日の主な流れ」「活動を断った時」「本人が困った時に話す人」「保護者連絡の方法」「料金」「休会・退会」を同じ順に聞きます。施設ごとの説明を一つのメモに混ぜると条件を取り違えやすいため、施設名・聞いた日・資料の種類を各回答の横に記載します。
見学中に本人の様子を観察する時は、笑顔の多さだけで相性を判断しないようにします。本人が質問できたか、休憩したい時に伝えられたか、活動を選ぶ余地があったか、帰宅後にどんな感想を話したかなど、場面ごとに振り返ります。緊張してほとんど話せなかった場合も、初回の様子だけで合わないと決めず、本人がもう一度見たいか、スタッフがどのようにフォローしたかを確認できます。
契約前に見学へ行く際は、施設の利用規約、保護者との連絡頻度、写真撮影や活動記録の取り扱い、緊急時対応の文書があるか尋ねます。子ども本人が写る写真を広報等に使う場合、同意の範囲を別に確認できるかも見ておきます。利用申し込みと広報への同意が一体になっているように見える場合は、断る選択ができるか運営者に尋ねてください。
学校・施設・家庭の情報共有
三者で共有する情報は「誰のために、何を決めるために使うか」を明確にし、本人が望む範囲を確かめます。連絡を多くすれば支援がうまくいくとは限らず、本人のプライバシーや家庭の負担も考慮します。
学校と施設で担当者が違う時は、保護者が伝言を一人で抱え込まないよう、連絡の役割を決めます。たとえば利用予定の変更は施設へ、在籍校の面談日や授業予定は学校へ、それぞれ直接知らせる方法があります。学校との連絡を施設に依頼する場合は、どの職員がいつ連絡し、どの内容を共有するかを事前に確認します。
本人の相談内容を学校と施設が共有する必要がある時も、すべての会話を共有する前提にしません。本人が安心して話せる場を確保しながら、支援に必要な情報だけを伝えられるか聞きます。本人の安全に関わる場合は、保護者・施設・学校で必要な対応を相談しますが、通常の活動記録や友人との会話まで一括して共有する必要があるとは限りません。
連絡帳、メール、面談記録など複数の方法を使う場合は、どれが正式な連絡で、誰が確認するかを揃えます。大切な予定変更を口頭で伝えた時は、保護者から短い確認メッセージを送り、認識が合っているか確認する方法があります。本人に関する記録を共有する場合、保存先や転送先を限定し、他の利用者の情報が含まれていないかを確認してください。
学校側の担当者が変わる時は、本人が一から全て説明しなくてもよいよう、保護者が要点をまとめることもできます。その際、本人が前の担当者に話した内容を新しい人へ伝えてよいか、本人に確認します。記録のうち過去の説明で十分なものと、現在の状況に合わせて更新したいものを分け、本人の意思を尊重します。
一度決めた連絡方法が使いづらい場合は変更を相談します。たとえば毎週の報告が家族に負担であれば月ごとの確認にできるか、本人が電話を苦手とするならメールや書面で受けられるか、学校へ連絡する時間を保護者の勤務時間と調整できるか尋ねます。施設や学校に希望どおりの方法がない時は、代替手段や担当者を相談してください。
情報共有の前に、記録の誤りを誰が直せるかも聞いておきます。活動日が違う、本人の言葉が意図と異なる、支援内容の記載が抜けていると感じた時、本人・保護者が確認を依頼する窓口が分かれば、記録への不信感を減らしやすくなります。施設が学校へ直接送る場合は、送信前に本人と保護者が内容を確認できるか、必要な範囲に修正を相談できるか確認します。
連携会議や三者面談を開くことになった場合、話題を事前に本人と整理します。本人が同席するか、保護者だけで先に話すか、本人が参加するならどの話題に同席したいかを学校・施設に伝えます。会議の目的、参加者、記録の作成者、終了後に誰へ何を共有するかも確認し、本人が知らないところで話が進んだと感じにくい形を考えます。
保護者が日中勤務している場合、学校と施設の連絡時間が就業時間と重なることがあります。緊急時と通常連絡を分け、折り返し可能な時間、メールへの返信目安、代理で連絡を受ける人を登録できるか相談します。本人が施設にいる間に保護者へ連絡が必要になった際、本人へどのように説明し、どの程度本人の意思を聞いてから連絡するかも確認しておくと、家庭・施設の双方で対応しやすくなります。
家庭の記録を学校へ渡す時は、施設の公式報告と同じ情報が重複していないかを見ます。異なる記載がある場合は片方を消すのではなく、作成者と観察時点の違いを説明できるようにします。たとえば、施設が記録した利用時間と保護者が記録した帰宅後の疲れは、対象が異なる情報です。どちらが学校との相談目的に必要かを担当者へ尋ねましょう。
学校へ欠席連絡をする人、施設へ利用変更を伝える人が違う場合は、連絡をした記録を同じ場所に残します。連絡帳、メール、電話メモのどれを使ったか、日時、相手、次に必要な手続を簡単に記入すれば、保護者が勤務中に別の家族へ引き継ぐ時にも状況を共有できます。これは学校や施設の公式記録の代わりではなく、家庭の連絡漏れを減らすメモです。
利用料の支払い方法や欠席時の扱いも、家庭の予定に影響します。月謝のほかに登録料、教材、活動費がかかるか、休会や退会をいつ申し出るか、予定した回数を利用できない月の費用がどうなるかを契約前に確認します。費用の負担が大きいと感じた場合は、利用頻度を変えられるか、自治体の支援制度があるかをそれぞれ問い合わせましょう。
学校と施設で説明が食い違った場合は、その場でどちらが正しいか決めるのではなく、異なる点を具体的に書き出します。「利用日の出席扱い」「活動報告の提出頻度」「学校の面談時期」など、話題を分けてそれぞれの資料や担当者へ確認します。口頭で聞いた内容は、日時と説明した人をメモし、後日短く照会すると行き違いを整理しやすくなります。
始めた後に見直すサイン
利用を始めた後は「通えた回数」だけで継続を判断せず、本人の疲れ、安心感、活動の選びやすさ、家族の調整負担を一緒に見直します。最初に決めた曜日や時間を守り続けることが目標ではありません。
見直しの目安には、通所前に強い緊張が続く、帰宅後の休息が長く必要、食事や睡眠のリズムが変わる、本人が活動の選択をできない、施設との連絡に家庭が追われるなどがあります。こうした変化の理由は一つとは限らず、医療的な診断を家庭だけで決めるものでもありません。本人の話を聞き、必要に応じて学校や相談機関に伝えて、予定や支援を調整します。
施設に慣れてきて活動を増やしたい場合も、いきなり日数を増やす必要はありません。利用時間を少し延ばす、本人が興味を持つ活動だけ参加する、送迎を変える、学校の予定と重ならない週を選ぶなど、変更点を一つずつ試します。どの変更が過ごしやすさに関係したか本人が振り返れるようにします。
反対に、施設利用を休止・終了したいという希望が出たら、退会や費用の条件、記録の保管・削除、学校への連絡を確認します。利用しない期間ができても、家庭の選択が失敗だったと決める必要はありません。本人が別の方法を試す余地を残し、継続を求められているように感じないよう説明します。
学校への登校が増えた場合も、施設を続けるかどうかは本人の希望と利用条件を見て相談します。学校に行く日数が増えたら施設を卒業しなければならない、施設に通い続けるなら学校へ戻れない、という二択にする必要はありません。学校、施設、本人の予定を定期的に見直し、学びや相談の場が今の本人に合っているかを考えます。
利用を始めて数週間経ったら、本人と一緒に「行く前の気持ち」「活動中に選べたこと」「帰宅後の疲れ」「次回変えたいこと」を簡単に振り返ります。出席日数や活動量で採点するのではなく、予定のどこが楽で、どこが難しかったかを本人が見つけるためです。本人が話さない場合は、保護者が見た事実を記録するか、振り返り自体を休むか選びます。
施設側から「もっと利用日数を増やせる」と提案された時も、提案を受け入れるかは本人と話して決めます。施設の空き状況やプラン変更期限があるなら、いつまでに返事が必要かを確認し、本人に検討する時間を伝えます。利用日数を増やさない選択も含めて、現在の過ごし方が本人の希望や家庭の予定に合っているかを振り返ります。
学校から登校日を増やす提案があった場合は、施設の利用とどちらを減らすか即決するのではなく、提案の目的、試す期間、本人が困った時の連絡先、再検討する日を尋ねます。短い時間の登校、保健室・相談室など別室の利用、行事のみの参加などが学校から提案されることもありますが、利用できる場所や条件は学校ごとに異なります。具体的な校内の手続を確認し、本人と段階を選びます。
調整の提案は一度に多くしない方が変化を把握しやすくなります。曜日を変えたうえに活動内容や送迎担当も変えると、何が過ごしやすさに影響したのか分かりにくくなります。まず利用時間だけ短くする、到着後の流れだけ変更するなど、一つの条件を相談してから次の予定を考えましょう。もちろん本人が強い負担を感じている場合は、試行を続ける前に休止を相談します。
保護者の仕事やきょうだいの予定が変わる時も、通い方の見直しが必要です。送迎を親族や外部サービスに頼む場合、施設が引渡しに必要とする確認書や本人への説明、緊急連絡先の登録方法を確かめます。家族の都合を隠して無理に続けるより、利用日を減らす、時間を変更する、一定期間休むなど可能な条件を施設と話し合います。

コピー・編集できる併用確認シート
施設・学校・家庭の予定と未確認事項を一枚に並べ、利用日数を固定する前に本人の負担と連絡方法を点検します。以下は編集部の整理例で、学校・自治体・施設の正式様式ではありません。
併用の予定・相談メモ
本人の希望:______ 見直し日:______
| 曜日・時間 | 学校/施設/自宅 | 移動・休息 | 変更時の連絡 |
|---|---|---|---|
| 月____ | ______ | ______ | ______ |
| 火____ | ______ | ______ | ______ |
| 水____ | ______ | ______ | ______ |
| 木____ | ______ | ______ | ______ |
| 金____ | ______ | ______ | ______ |
必要な場合だけ使う追加確認
施設の対象・曜日・費用・変更条件:______
学校の相談窓口・必要資料・次回確認日:______
本人が共有したいこと/共有したくないこと:______
本人が疲れた時の対応:______ 次の予定を相談する日:______
すべての曜日を埋める必要はありません。初回は見学だけ、予定は当日相談、休息日を優先など、未確定の部分をそのままにして使えます。シートを家族や学校と共有する前には、本人に共有先を説明し、必要のない個人情報を含めないようにしてください。
よくある質問
通う日数や出席扱いに迷う時は、本人の希望、施設の条件、在籍校の手続を別々に確認して組み合わせます。
1. フリースクールと学校を同時に利用できますか?
在籍校を変えずに学校外の施設を利用する家庭はありますが、利用日数や連絡方法に全国共通のルールはありません。本人の希望、施設の受入条件、学校との相談手順をそれぞれ確認してください。
2. 週1日から通える施設は多いですか?
施設により利用曜日、最低回数、短時間参加の可否が異なります。「週1日から」という案内はその施設の条件として確認し、すべての施設に共通する基準と考えないでください。
3. フリースクールに行けば在籍校の出席扱いになりますか?
自動で出席扱いになるわけではありません。義務教育段階では一定の要件や本人の状況を確認し、校長が判断する仕組みです。利用を始める前に、在籍校へ必要な相談・資料を尋ねてください。
4. 施設に通う日は在籍校を欠席してよいですか?
施設利用日の連絡や在籍校の扱いは学校へ確認します。出席扱いとなるかは別の判断なので、通所予定を伝えたうえで欠席連絡や必要手続を聞いてください。
5. 学校と施設のどちらへ先に相談すればよいですか?
見学・利用条件は施設へ、在籍校との連絡や出席記録の相談は学校へ、それぞれ確認できます。個人情報を共有する場合は、本人に説明したうえで誰が何を伝えるか決めましょう。
6. 学校に施設の利用を伝えたくない場合は?
共有する内容や時期は本人・保護者の希望も踏まえて相談できます。ただし出席扱いや学校との連携を希望する場合は、学校側が必要とする情報があるか確認してください。共有目的と範囲を具体的に尋ねましょう。
7. 学習ができる施設を選んだ方がよいですか?
施設の活動内容はさまざまです。教科学習、自由活動、相談、居場所など、本人が今必要としていることと合うか見学で確かめてください。学習の有無だけで本人との相性を決める必要はありません。
8. 通所を始めて疲れたら回数を減らせますか?
変更や休止の条件は施設の契約・利用案内によります。疲れの理由や本人の希望を聞き、曜日や時間、休息を見直せるか施設へ相談してください。利用継続を当然の前提にしないことも大切です。
9. 学校外の活動記録を学校へ提出する必要がありますか?
提出資料や頻度は在籍校・地域の運用で異なります。学校に必要な情報、施設の報告の有無、本人・保護者が内容を確認できるか、提出方法を尋ねてください。
10. 学校へ戻る予定がなくても施設を利用できますか?
施設の利用条件と本人の希望を確認してください。出席扱い等の制度には要件がありますが、居場所や相談先として利用する目的とは分けて考えられます。個別の利用可否は施設へ問い合わせます。
参考にした資料
- 文部科学省「学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受ける場合の出欠の取扱い」(2019年通知、2026年11月6日確認)
- 文部科学省「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」(学校・教育委員会等向け資料。公表日は確認できず、2026年11月6日確認)
- NIJINアカデミー公式サイト(2026年11月6日確認)
- NIJINアカデミー「NIJINアカデミーとは」(運営主体・施設案内、2026年11月6日確認)
7項目表、予定シート、質問例は編集部作成です。個別の通所条件は施設、出席扱い・評価は在籍校と自治体へ確認してください。

