孫が不登校になったと聞いたとき、「何とか元気づけたい」「学校へ戻れるよう背中を押したい」と思うのは自然なことです。一方で、善意からの言葉が、本人やその親にとってプレッシャーになることもあります。
不登校の孫には、「学校へ行きなさい」より「会えてうれしい」「ここではそのままでいいよ」と、学校と切り離した関係を残すことが大切です。
祖父母だからこそ、親子とは少し違う距離で「評価されない場所」になれます。答えを急がず、本人と親の両方を孤立させない関わりを意識しましょう。
不登校の孫にかけやすい言葉
避けたいのは「正論で動かそうとする言葉」
| 避けたい声かけ | 受け取り方の例 | 言い換えるなら |
|---|---|---|
| 「学校くらい行かないと」 | 今の自分は認められていない | 「今はどんなふうに過ごしてる?」 |
| 「昔はみんな我慢した」 | つらさを分かってもらえない | 「今の学校では何が大変なんだろうね」 |
| 「このままで将来大丈夫?」 | 未来まで否定されたように感じる | 「今できることを一緒に考えよう」 |
| 「お母さんが甘やかすから」 | 親子とも責められている | 「あなたたちも大変だったね」 |
孫だけでなく、親を責めないことも大きな支援
不登校になると、保護者は学校への連絡、生活リズム、学習、進路など多くの判断を抱えます。そこへ「親の育て方のせいでは」「もっと厳しくした方がいい」と言われると、相談できる相手がさらに減ってしまいます。
文部科学省は、不登校支援について「登校するという結果のみ」を目標とせず、本人の社会的自立を目指す考え方を示しています。祖父母も「学校へ戻す役」を担う必要はありません。
祖父母にできる5つのこと
- 学校の話をしない時間を意識してつくる
- 食事や趣味など、いつも通りの関係を続ける
- 親の判断をすぐ評価せず、まず話を聞く
- 親が疲れているとき、できる範囲で家事や送迎などを支える
- 本人が望むなら、第三の居場所や活動を一緒に探す
「何も言わない」のも支援になる?
なります。会うたびに学校や将来の話をすると、孫にとって「また説明しなければならない相手」になってしまいます。
好きなお菓子を一緒に食べる、ゲームの話をする、散歩する。そうした普通の時間が、「自分は学校に行けなくても家族の一員だ」と感じられる支えになる場合があります。
大人の「よかれと思って」が負担になることもある
NIJINアカデミーで学ぶごんべさんのご家庭では、不登校の当初、お母さま自身も「甘えているだけでは」と感じていた時期があり、学校からも登校を促す言葉を受けていました。
その後、本人のペースを尊重できる環境につながったことで、少しずつ自分のペースを取り戻していきました。祖父母の立場でも、「行かせる」より先に「安心できる関係」を残すことが大切です。
親から「口を出さないで」と言われたら
まずは、そのお願いを尊重するのが基本です。「心配だからこそ口を出したくなる」と伝えつつ、必要なときに頼ってもらえる関係を残しましょう。
不登校への対応には正解が一つではありません。祖父母が情報を集める場合も、「これが正解だからやって」と渡すのではなく、「必要ならこんな情報もあったよ」程度にとどめる方が受け取りやすくなります。
よくある質問
Q. 孫に「いつ学校に戻るの?」と聞いてはいけませんか?
本人から学校の話をしていないときは、急いで聞く必要はありません。未来の期限より、今の状態を尊重する方が話しやすいことがあります。
Q. 勉強の遅れが心配です
心配は自然ですが、本人が消耗している時期は休息が優先される場合もあります。学習を始めるなら、本人の興味や負担感に合わせて少量から考えましょう。
Q. 孫の親に何と言えばいいですか?
原因を決めつけず、「大変だったね」「手伝えることがあれば言ってね」と支える姿勢が安心につながります。
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