不登校の子どもへの家庭訪問が親子にとって負担なら、訪問の目的を聞いたうえで、保護者だけで話す、玄関先で短時間にする、電話やオンラインに変えるなど、無理の少ない方法を学校へ相談できます。家庭訪問を一律に拒否できると決めつけず、子どもの安心と安全確認の両方を考えながら、次の連絡方法を決めましょう。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJINアカデミーも同社の事業です。記事では学校の家庭訪問に関する相談方法を整理し、学校外の学び方の例としてNIJINアカデミーを紹介します。
不登校で家庭訪問が負担なときは、目的と方法を学校に相談しましょう
先生の訪問を負担に感じたら、「来ないでください」と伝える前に、何のための訪問か、子ども本人が会う必要があるかを確認し、代わりの方法を相談できます。文部科学省は、不登校の子どもへの家庭訪問について、プライバシーに配慮し、訪問の意図・目的・方法・成果を確かめながら適切に行うよう学校に示しています。一方で、家庭訪問や電話を重ねても安否を確認できない場合には、自治体や児童相談所などと連携した対応が必要になる場合も示されています。家庭訪問の負担を伝えることと、子どもの安全について連絡を絶つことは分けて考えましょう。
相談するときは、まず「訪問の目的」「当日話す内容」「子どもに会う必要があるか」「誰が来るか」を聞きます。そのうえで、次のような方法を希望として伝えます。どれが実施できるかは学校や状況によるため、代替案を一緒に決めてください。
| 家庭訪問の負担 | 相談できる方法 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 子どもが先生と顔を合わせたくない | 保護者だけで話す、子どもとは別日にする | 本人への声かけをどうするか |
| 家に人を入れるのがつらい | 玄関先で短時間、電話、オンライン | 学校が利用できる連絡方法 |
| 訪問のたびに緊張する | 日時・頻度を決める、次回までの期間を空ける | 次回の連絡時期と緊急時の連絡先 |
| 担任とのやり取りが難しい | 学年主任、養護教諭、管理職など別の担当者に相談 | 校内で支援を調整する担当者 |
学校へ相談する例文は、「家庭訪問の目的を先に教えていただけますか。今は子どもが先生と会うことに強い負担を感じています。まずは保護者だけで電話でお話しし、子どもの様子を共有する方法にできないでしょうか。安全確認に必要な連絡方法も一緒に決めたいです」です。希望を伝えた後、学校と相談して日程や方法を調整します。
学校とのやり取りそのものや登校への不安について、学校外の学び方も含めて考えたい家庭には、オンラインで学べる選択肢もあります。NIJINアカデミーは小中学生を対象とするオンライン・ハイブリッド型の学び場です。家庭訪問や在籍校との連絡を代行するサービスではなく、学校の出席扱いも在籍校の判断です。
訪問前に聞いておきたいことは4つあります
家庭訪問の目的や進め方を事前に共有してもらうと、当日に何を話すか分からない不安を減らせます。学校が示す支援方針を確認しながら、親子に負担の少ない形を相談しましょう。
- 訪問の目的:子どもの安否確認、本人との会話、保護者との相談、学習状況の確認など、今回の主な目的を尋ねます。
- 参加する人:担任だけか、養護教諭やスクールカウンセラー等も同席するかを確かめます。本人が会うことを希望しない場合は、無理に同席させずに済むか相談します。
- 話す内容と時間:近況の確認だけか、今後の支援計画も話すか、目安の時間を聞きます。家庭で話したくない内容があれば、先に伝えられます。
- 次の連絡方法:訪問後の連絡をどの方法・頻度で行うか、安否確認が必要な場合にどこへ連絡するかを決めます。
文部科学省の通知は、学校関係者、家庭、必要に応じた関係機関が情報を共有し、子どもの状況に応じて組織的・計画的に支援する重要性を示しています。訪問を「登校を促す場」と決めつけず、子どもの状態や家庭の希望を共有する機会として、学校と目的をすり合わせることが大切です。
子どもが先生に会いたくないときは、本人の負担を分けて考えます
子どもが会いたくない理由は、先生との関係、訪問そのものへの緊張、学校の話題が出る不安など一人ひとり異なります。本人の気持ちをすぐに説明させたり、訪問への参加を約束させたりせず、まず保護者が学校と話せる方法を相談します。
本人に伝えるときは、「先生が来るから会おう」ではなく、「お母さん・お父さんが先に話しておくよ」「玄関で挨拶するかどうかは、当日でも相談できるよ」など、本人が選べる範囲を明確にします。本人の了承なしに部屋へ入る、突然連れてくる、訪問を登校の条件にするなどは避け、訪問の前に学校と家庭の約束をそろえます。
子どもの安全確認に関わる事情がある場合は、学校に事実を伝え、訪問の代わりにできる確認方法を相談します。学校が子どもと連絡を取れない状況が続く場合など、訪問以外の関係機関との連携が必要になる場合があります。単に「断れば終わる」と考えず、保護者が応答できる連絡先や時間帯を学校に伝えてください。
担任との話し合いが難しいときは、学校内外の相談先を使います
担任に希望を伝えても話し合いが進まないときは、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、管理職など、校内の別の担当者と相談できるか尋ねます。文部科学省の通知は、担任だけでなく複数の学校関係者が子どもや保護者と話し合い、個別の支援を組織的に検討することを望ましいとしています。
学校内で相談先が分からない場合は、市区町村教育委員会の教育相談窓口や、文部科学省の地域別相談窓口一覧から居住地の相談先を探せます。相談するときは、訪問が負担な理由、希望する方法、子どもの安全について共有できる事実を分けて伝えると、次の対応を話し合いやすくなります。
不登校の家庭訪問についてよくある質問
負担に感じることは学校へ伝えられます。ただし、家庭訪問を一律に拒否できると決めつけず、まず目的を確認し、保護者だけの電話やオンラインなど代替方法を相談してください。学校は子どもの安全確認も担うため、連絡を絶たず、安否を共有できる方法を決めましょう。
本人が会うことに強い負担を感じる場合は、保護者だけで話す方法を希望として伝えられます。訪問の目的や子どもの安全確認に必要なことを学校と話し合い、本人と会うかどうかや方法を個別に相談してください。
はい。文部科学省は家庭訪問を行う際、意図・目的・方法・成果を検証して適切に行うよう示しています。訪問前に、何を確認・相談したいのか、誰が来るのか、どの程度の時間かを尋ねて構いません。
玄関先で短時間話す方法を希望として学校へ伝えられます。実施できるかは学校や状況によるため、訪問の目的、プライバシーへの配慮、必要な話し合いができるかを確認して決めてください。
電話やオンラインを代替案として相談できます。全国一律で変更できる制度があるわけではないため、子どもの状態と安全確認に必要な連絡方法を伝え、学校が対応できる方法を話し合ってください。
日時や頻度について希望を伝えられます。文部科学省は定期的な訪問と、目的・方法・成果を確かめた適切な実施を示しています。訪問が負担な理由と、代わりに応答できる方法を学校へ伝え、次回の連絡時期も決めてください。
「訪問の目的を教えてください。今は子どもが先生と会うことを負担に感じています。まず保護者だけで電話で近況を共有し、安全確認に必要な連絡方法も相談できませんか」と伝える方法があります。希望する方法と連絡可能な時間を具体的に添えましょう。
会えなかった事実だけでなく、子どもの現在の様子、保護者が確認できている安全面、次回に応答できる方法を学校へ共有しましょう。学校が訪問を続ける意図や、保護者と相談したい内容も確認してください。
文部科学省の通知は、家庭訪問や電話を繰り返しても安否が確認できない等の場合、自治体や児童相談所への通告、警察への情報提供など適切な対処が必要と示しています。状況に応じた対応なので、保護者から学校へ子どもの安全に関する事実と連絡方法を共有してください。
校内では学年主任、養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、管理職などに相談できるか尋ねられます。学校外では市区町村教育委員会の教育相談窓口が候補です。子どもの状況に応じて利用可能な窓口を確認してください。
確認した公式情報
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(2026年10月25日確認)
- 文部科学省「不登校対策(COCOLOプラン等)について」(地域の相談窓口一覧、2026年10月25日確認)
- NIJINアカデミー「対象・学び方」(2026年10月25日確認)
- NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年10月25日確認)


