二学期の終業式が近づき、学校から通知表や荷物の受け取りの連絡が来た。「子どもは行きたくないと言っているけれど、親だけで行ってもいい?」「冬休みに入ったら、先生に会えるの?」と迷うことがあります。
子どもが終業式へ行けないときは、欠席の連絡をしたうえで、通知表や荷物をどう受け取るか学校へ相談しましょう。保護者だけの受け取り、別日・別の場所での受け渡しなどが可能か、担任に確認できます。
「通知表をもらうために、本人が式へ出なければ」と一つにまとめず、出席・受け取り・冬休み中の連絡をそれぞれ決めると、必要なことが整理できます。受け渡しの方法や学校の開いている日は一律ではないため、冬休み前に調整しておくと安心です。
この記事は、小中学生の不登校や行き渋りがある家庭に向けて、二学期末の実務をまとめたものです。通知表の斜線や成績評価の制度は、不登校の通知表・成績評価のルールで詳しく説明しています。
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終業式に行けないとき、通知表や荷物はどう受け取る?
最初に「本人は式に参加するか」「受け取りに本人も行きたいか」を分けて聞きます。学校へ近づくこと自体が負担なら、受け取りを登校の練習にする必要はありません。反対に、「教室には入りたくないけれど、先生から渡してもらいたい」という気持ちも相談できます。
郵送や家庭での受け渡しを希望する場合も、対応できるか、手続きや費用はどうなるかを学校に尋ねます。どの学校でも必ず利用できる方法だとは決めつけないでください。
「終業式だけでも」と誘う前に、今の負担を確かめる
親には「区切りの日だから」という気持ちがあっても、子どもには教室で会う人や、学校での出来事への不安があるかもしれません。「最後の日くらい」「通知表をもらうだけ」と軽く扱わず、「式は難しい? 受け取りも誰かに頼みたい?」と尋ねます。
文部科学省は、不登校支援の目標を登校という結果だけに置かず、本人の希望を尊重し、個々の状況に応じた支援を行う考え方を示しています。終業式に出られたかだけで、その学期の親子の歩みを評価する必要はありません。
欠席と受け取りの連絡例文|日時・場所・面談の有無をそろえる
学校への連絡では、詳しい経緯を毎回最初から説明するより、「終業式当日の欠席」「受け取りの希望」「確認したいこと」を分けます。普段の連絡アプリや連絡帳で予定の調整が難しければ、電話やメールなど学校が使える方法を確認しましょう。
二学期末の通知表と荷物について、ご相談です。本人は現在、終業式への参加が難しいため、当日は欠席いたします。通知表と持ち帰る物を、保護者だけで受け取ることは可能でしょうか。
○日○時以降、または○日の午後を希望しています。受け取り場所と、荷物をまとめておいていただけるかを教えてください。今回は受け取りのみを希望しており、今後の相談は別の機会にお願いできれば幸いです。
本人は終業式への参加は難しいものの、先生から通知表を受け取りたい気持ちがあります。式や教室への参加とは分けて、人の少ない時間に、○○で短時間受け取る方法を相談できますでしょうか。
当日の体調によっては保護者だけの受け取りへ変更したいと考えています。変更する場合の連絡先も教えてください。
返事が来たら、当日の予定を1枚にしておく
- 日時・場所
- ○月○日 ○時 / ○○玄関・職員室など
- 行く人・渡してくれる人
- 保護者○○ / 担任・学年の先生など
- 受け取る物・こちらから返す物
- 通知表・配布物・荷物 / 図書や借りた物など
- 面談と予定変更
- 受け取りのみ・短い相談あり / 変更時の連絡先
本人が行く場合は、予告なくクラスの友だちと会う場面や、大勢の前で近況を聞かれる場面を避けたいかも確認します。本人が望む範囲を、事前に先生へ伝えてください。
親も学校へ行くのがつらいとき
保護者だけの受け取りであっても、気が重い日はあります。「受け取りだけにしたい」「相談はオンラインや別日にしたい」と、負担を具体的に伝えてかまいません。家族に代わりを頼む場合は、誰が受け取るか学校に知らせ、必要な確認方法を聞きましょう。
担当の先生と話しにくい事情がある場合は、学年主任や管理職など別の窓口へ、受け渡しを含めた調整を依頼できます。学校との連絡のたびに疲れ切ってしまうなら、家庭の外にも話せる人を持つことを考えてみてください。
受け取り忘れを防ぐ|通知表・荷物・返却物のチェックリスト
学校によって配布物や持ち帰り品は異なります。以下をそのまま全部そろえる必要はありません。担任から案内された物と照らし合わせ、必要な項目だけ確認してください。
| 確認する物 | 学校へ尋ねること | 家庭で決めること |
|---|---|---|
| 通知表・学期末の書類 | 受け取り方法、返す書類や署名の有無、期限 | 本人といつ、どこまで見るか |
| 上履き・体育着・作品・教材 | 持ち帰る物、学校に置ける物、まとめて渡せるか | 袋や車が必要か、本人の物を誰が整理するか |
| 図書・借りた教材や端末 | 返却期限、端末を冬休みも使うか、充電器の扱い | 持ち込み忘れがないか |
| 冬休みの課題・配布物 | 課題の内容、提出方法、負担が大きい場合の相談先 | 今の状態でできそうな範囲 |
| 三学期の案内 | 始業日の予定、連絡窓口、別室などの相談時期 | 登校を約束せず、いつ相談するか |
通知表は、他の荷物と別に受け取れるか確認する
大きな作品や重い教材と、個人情報を含む通知表では、受け渡しの条件が違うことがあります。「通知表は保護者へ手渡し、作品は後日」など分けられるかを確認します。友だちやきょうだいに頼む場合も、家庭だけで決めず学校と相談してください。
冬休みに入ってから行く場合は、開いている日を確認する
冬休み中でも、先生が毎日校内にいるとは限りません。学校閉庁日や担当の先生の不在日を含め、受け取れる日時を先に決めます。「近くを通るから寄ってみる」より、受け渡しの約束をしておく方が、親子も先生も動きやすくなります。
受け取ったあと|通知表の話と、子どもへの声かけを分ける
受け取った直後に「ほら、こんな成績になっている」と見せたり、翌学期の登校を約束させたりする必要はありません。「受け取ってきたよ。今、見る? 後でにする?」と、本人の気持ちを確かめます。
一方で、返却期限や手続きがある書類は保護者が確認し、対応が必要なものを分けておきましょう。成績の理由が分からない場合は、子どもを問い詰める前に学校へ評価の材料や説明を求めます。制度の詳しい確認は、不登校の通知表に斜線が付く場合と成績評価を参考にしてください。
「学校に行けなかった」以外の事実も、振り返りに入れる
大きな成果を探さなくても、「つらいと伝えられた」「好きなことの話をした」「家族以外の人へ返事をした」など、実際にあった出来事は残せます。見つからない日まで無理に成長を探す必要はありません。
NIJINアカデミーの専任サポート公式ページでは、ふうたさんがSlackの返信を試み、のちに自分からDMを送るようになった過程を、実際の画面とともに紹介しています。登校日数だけでは見えにくい、人との関わりの変化を具体的に捉える例です。

この記録が在籍校の成績や出席扱いにそのまま反映されるという意味ではありません。家庭でその学期を振り返るとき、「本人が実際にしたこと」を言葉にする視点として参考にできます。
冬休み明けの結論を、受け取りの日に出さない
先生から三学期の話が出たら、「現在の様子ではまだ決められないため、○日頃に改めて相談したいです」と、次に話す時期を決める形でもかまいません。受け取りが無事に終わったことと、翌学期に毎日通えることは別の話です。
休み中の連絡は、連絡できる日・窓口・緊急時の相談先を確認しておきます。学校が閉まっている間に誰へ相談すればよいかも、普段利用している教育相談窓口などで確かめておくと、親だけで抱え込まずに済みます。
終業式を休むときのよくある質問
Q.不登校の子が終業式だけ休んでもいいのでしょうか?
まず本人の状態を優先し、学校の方法に従って欠席を連絡してください。終業式の参加と、通知表・荷物の受け取りは分けて相談できます。式へ出ることだけを学期の目標にする必要はありません。
Q.通知表を親だけで受け取りに行けますか?
保護者だけで受け取れるか、担任に確認しましょう。誰が行くか、日時と場所、必要な確認方法を決めます。全校共通の受け渡し方法ではないため、事前の連絡が必要です。
Q.終業式当日は無理なので、別日にしてもらえますか?
希望日をいくつか挙げ、対応できる日時を相談します。冬休み中の学校閉庁日や先生の不在日も確認してください。本人の予定が変わる場合の連絡方法も決めておくと安心です。
Q.通知表を郵送してもらうことはできますか?
学校によって対応が異なります。郵送が可能か、申請や費用、返却書類の扱いなどを確認してください。郵送してもらえることを前提に、連絡をせず受け取りを放置しないようにします。
Q.荷物だけなら、友だちに持ってきてもらってもいい?
まず学校に相談します。重さや量、個人情報を含む書類、学校が貸している物など、本人たちだけでは判断できない点があります。渡す物と方法を、保護者と学校で確かめましょう。
Q.親も先生に会うのがつらいです。
受け取りだけにする、相談を別日にする、別の先生を窓口にするなど、負担を具体的に伝えます。家族による代理の受け取りが可能かも相談できます。保護者が一人で全て引き受ける必要はありません。
Q.終業式を休むと、その学期の成績が下がりますか?
終業式当日の出欠と、学期の学習評価を一つにして断定はできません。不安な点は担任へ確認してください。不登校中の学習成果を評価する制度については、本文で案内した通知表の専用記事を参照できます。
Q.通知表を子どもが見たがらないときは?
すぐ一緒に見ることを強制せず、何が不安なのかを聞ける範囲で確かめます。保護者は返却期限や必要な手続きを先に確認し、本人と内容を話すタイミングは別に考えてもかまいません。
まとめ|式への参加を急がず、受け取りの予定を一つずつ
終業式に行けないときは、欠席連絡、通知表・荷物の受け取り、冬休み中の連絡先を分けて相談しましょう。誰が・いつ・どこで受け取るかが決まれば、「本人が学校へ行けないと全部止まってしまう」という不安を減らせます。
受け取る日は、親子の歩みを採点する日ではありません。必要な手続きを済ませ、無理のない形で学校とのつながりを保ちつつ、家庭での小さな出来事にも目を向けてみてください。


