大阪市北区から通えるフリースクール10選|梅田・天満に6か所、学費無料の中等部も【2026年版】

大阪市北区のフリースクール10選アイキャッチ
大阪市北区は、梅田と天満に民間のフリースクールが6か所ある、市内でもっとも密度の高い区です。そのなかには入学金も授業料も無料で、年間の費用が教材費5,000円だけという中等部もあります。一方で、市の教育支援センターは北区にはありません。この記事では区内6か所と、京橋・土佐堀・玉造の4か所を並べ、大阪市の公的な窓口が「2系統」あることまで含めて整理します。
この記事でわかること
  • 北区内で平日に通えるフリースクールは6か所。大阪市24区のなかで最多クラスです
  • ただし6か所のうち、小学1年生から通えるのは2か所だけ(フリースクールみなも/MARBLE WORLD)。残りは中学生のみ、または小4・小6以上です
  • 八洲学園中等部 梅田キャンパスは入学金・授業料が無料。公式に「年度内(年間)の学費は教材費の5,000円のみです。」と書かれています
  • 大阪市に、フリースクール利用料の保護者向け補助は確認できませんでした。枚方市・松原市の補助は、その市の市民だけが対象です
  • そのかわり「習い事・塾代助成」(月上限1万円)が使える施設があります
  • 大阪府の「まいど」は大阪市立の在籍者を対象から外しています。大阪市民が使うのは市の2系統です
  • 市の教育支援センターは3か所(西成・東淀川・生野)で、北区にはありません。ただし、こども相談センターの通所ルームは保護者から直接電話して相談を始められます
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。10番目に自社の教室(大阪都島校)とオンラインを挙げていますので、自社の紹介を含む記事であることを先にお伝えします。ほかの9か所と同じ項目・同じ粒度で書き、公式サイトに書かれていないことは「非公開」「確認できず」とそのまま書いています。

目次

北区は「市内で最多」。ただし小学生が通える場所は2か所です

数字から始めます。大阪市の不登校は令和6年度で小学校2,294人(2.05%)、中学校4,893人(9.55%)。中学生はおよそ10人に1人です。クラスに3人か4人、学校に来られない子がいる計算になります。

その大阪市のなかで、北区は民間のフリースクールが6か所ある、もっとも選択肢の多い区です。梅田・中崎町・天満・南森町という、電車でも歩いても届く範囲に集まっています。

ただし、数が多いことと「うちの子が通える」ことは別です。6か所のうち、小学1年生から受け入れているのは2か所だけです。フリースクールみなも(6歳〜)とMARBLE WORLD シティスクール(新1年生・低学年中心)。残りは、八洲学園中等部とトライ式中等部が中学生のみ、学研WILL学園が小学6年生と中学生、せいさフリースクールぼちぼちが小学4年生からです。

北区の6か所を「対象学年」で分けると
  • 小学1年生から通える:フリースクールみなも(6歳〜20歳)/MARBLE WORLD シティスクール(新1年生・低学年中心)
  • 小学4年生から:せいさフリースクール ぼちぼち(小4〜中3)
  • 小学6年生から:学研WILL学園 大阪梅田キャンパス(初等部課程は小6のみ/中等部課程は中1〜中3)
  • 中学生のみ:八洲学園中等部 梅田キャンパス/トライ式中等部 梅田キャンパス

お金の話も先に書きます。大阪市には、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度が確認できませんでした。そのかわり北区には、入学金も授業料も無料の八洲学園中等部 梅田キャンパスがあります。公式サイトの原文は「年度内(年間)の学費は教材費の5,000円のみです。」。対象が中学生に限られますが、費用が理由で諦めている家庭にとっては、市内でもっとも大きな選択肢です。

もうひとつ。市の教育支援センター(適応指導教室)は市内に3か所しかなく、北区にはありません。花園(西成区)・新大阪(東淀川区)・桃谷(生野区)の3か所です。ただし、公的な窓口はこれだけではありません。後半でその「2系統目」を説明します。

北区でつまずきやすいところ

選択肢は市内で最多。それでもつまずく3つ

北区は民間のフリースクールが6か所ある、市内でもっとも選択肢の多い区です。それでも保護者が足を止めるのは、だいたい次の3つです。

01

学年の壁

6か所のうち小学1年生から受け入れているのは2か所だけ。残りは小4から、小6から、中学生からです。

02

費用の幅

この記事の10か所でも月額0円〜66,000円。入学金も0円〜55,000円と開きます。

03

補助がない

大阪市にはフリースクール利用料の補助が確認できませんでした。府内で出しているのは枚方市と松原市だけです。

3つのうち費用は、大阪市の「塾代助成」(小5〜中3・月上限1万円)が使える施設を選べば下げられます。この10か所ではトライ式中等部(梅田・京橋)が対象です。

大阪市北区から通えるフリースクール10選(比較一覧)

区内6か所に、京橋・土佐堀・玉造の4か所を足した10か所です。いずれも地下鉄またはJRで北区から乗り換えなし、または1回で着きます。

スクール名 エリア(最寄り) 対象 形態 費用の目安
八洲学園中等部 梅田キャンパス 大阪市北区梅田(大阪駅前第1ビル2階) 中学生 午前クラス・午後クラスの週5日制 入学金・授業料 無料/教材費 年5,000円のみ
フリースクールみなも 大阪市北区東天満(南森町駅 徒歩約5分) 6歳〜20歳(入会は18歳まで) 月・火・水・金 11:00〜16:30の通所型 入学金25,000円/月謝19,200円(月4日まで)・39,600円(月5日以上)
学研WILL学園 大阪梅田キャンパス 大阪市北区中崎西(中崎町駅 徒歩1分) 小6/中1〜中3/高校生 総合(週5)・選択(週3)・メタバースの3コース 入学金24,200円/中等部 月44,000〜66,000円
せいさフリースクール ぼちぼち 大阪市北区天満(大阪天満宮駅 徒歩3分) 小学4年生〜中学3年生 月・火・水・金のゼミ形式(木曜休み) 公式は年会費20,000円+週1日10,000円〜/要確認
トライ式中等部 梅田キャンパス 大阪市北区芝田(梅田駅 徒歩約3分) 中学1年生〜中学3年生 通学・在宅・オンラインを組み合わせる個別型 入学金55,000円・学費44,000円ほか(府公表資料)
MARBLE WORLD シティスクール 大阪市北区西天満(大阪JAビル4階) 新1年生・小学校低学年が中心 火・水・木 10:00〜16:00+月2回の土曜クラス 金額は公式サイトに記載なし(要相談)
トライ式中等部 京橋キャンパス 大阪市都島区東野田町(京橋駅周辺) 中学1年生〜中学3年生 月〜金 9:00〜18:00で通う日・時間を選べる 入学金55,000円・学費44,000円ほか(府公表資料)
YMCA学院 中等部 〜J-IVY〜 大阪市西区土佐堀 中学1年生〜中学3年生 火・水・木・金 11:00〜16:30の少人数クラス 入会金31,000円/月16,250円〜(府公表資料)
八洲学園中等部 大阪中央校 大阪市中央区玉造 中学生 月・火・木 12:40〜14:30 教材費 5,000円/年(府公表資料)
NIJINアカデミー 大阪都島校 大阪市都島区高倉町 小学1年生〜中学生 水曜のリアル教室(週1回・定員6名)+メタバース校舎 ハイブリッド通学 月49,643円(入学金33,000円)

10か所を1か所ずつ紹介します

1. 八洲学園中等部 梅田キャンパス(北区梅田)|入学金も授業料も無料。年5,000円だけ

運営:八洲学園高等学校(通信制)/大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第1ビル2階/06-6343-1173

この記事のなかで、費用が突出して安い施設です。公式サイトに「年度内(年間)の学費は教材費の5,000円のみです。」と書かれており、入学金も授業料も無料。大阪駅前第1ビルの2階という立地で、各線の梅田駅・大阪駅から徒歩約5分です。

クラスは午前と午後に分かれています。大阪府の公表資料によると月・水・金が9:00〜11:50、火・木が12:40〜15:30。朝起きるのがつらい時期は午後のクラスから始める、という調整ができます。対象は中学生のみで、小学生は受け入れていません。

出席扱いについて、公式サイトは「文部科学省が定めた要件を満たし、校長先生が認めた場合、フリースクールへの登校が学校の「出席」として記録されます。」と書いています。条件を明示した誠実な書き方です。

2. フリースクールみなも(北区東天満)|2004年開設。月4日までなら19,200円

運営:特定非営利活動法人フリースクールみなも/大阪市北区東天満1-4-3/06-6881-0803

2004年開設。この記事のなかでもっとも歴史の長いNPOのフリースクールです。公式のアクセスは「大阪メトロ谷町線・堺筋線「南森町」駅、及び JR東西線「大阪天満宮」駅 8号出口から徒歩約5分」。天満エリアの住宅地の中にあります。

対象は6歳から20歳(入会は18歳まで)と幅が広く、小学1年生の年齢から受け入れる数少ない施設です。フリースクールのほかに個別指導塾の併用コース、通信制高校サポート校コースがあり、親カフェ・父親カフェという保護者どうしの場も用意されています。

月謝は使う日数で2段階。月4日までなら19,200円なので、週1回から始めたい家庭にも入りやすい設計です。出席扱いについて公式は「当法人の担当者から在籍校に対して……お願いしております」としたうえで、「上記について実施可能かは学校長判断となり、学校ごとに対応が異なります。」と書いています。

3. 学研WILL学園 大阪梅田キャンパス(北区中崎西)|中崎町駅1分。ただし小学生は6年生のみ

運営:学研グループ/大阪市北区中崎西1-2-13 サプライズビル3F・4F/06-6292-8230

公式サイトのアクセスは「谷町線中崎町駅4番出口 徒歩1分」「各線大阪駅・梅田駅 徒歩10-15分」。梅田から歩ける距離にありながら、繁華街の真ん中ではない場所です。

ここで必ず確認してほしいのが対象学年です。キャンパスのページには「不登校の小学生・中学生」とありますが、入学案内の課程別の要件を見ると初等部課程は「入学時点で小学6年生に該当する者」、中等部課程は中学校在籍者。つまり小学1年生から5年生は対象外です。「小学生OK」と読んで問い合わせると行き違いになります。

費用は入学金24,200円、中等部で総合コース月66,000円・選択コース月44,000円・メタバースコース月44,000円。出席扱いについて公式は「出席認定の最終判断は在籍校の校長先生判断となります。」と明記しています。あわせて「公立校の97.5%に出席認定をしてもらっており」という実績も掲げていますが、この数字はあくまで同校の実績値です。

4. せいさフリースクール ぼちぼち(北区天満)|星槎グループ。週1日から足していける

運営:星槎グループ(星槎国際高等学校 大阪学習センター内)/大阪市北区天満4-13-11/06-6147-3830

星槎グループが通信制高校の学習センター内で開いているフリースクールです。公式の表記は「不登校および不登校傾向の小学4年生から中学3年生」。大阪天満宮駅・南森町駅の8号出口から徒歩3分で、みなもと同じ天満エリアにあります。

中身は「教科学習」「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」「総合学習」「イベント」をゼミ単位で選ぶ形。人とのやりとりの練習をカリキュラムに組み込んでいる点が、居場所型のフリースクールとは違います。週1日から始めて、慣れたらゼミを足していく設計です。

費用は注意が必要です。公式サイトは「年会費:20,000円(年度始めのみ)」「週1日(水曜日)で10,000円 その後1ゼミ追加につき5,000円」と書いていますが、大阪府の公表資料は「週1回20,000円/月〜週4回45,000円/月」と別の体系を載せています。金額は必ず公式サイトか電話で最新を確認してください。出席扱いについては「出席認定は、在籍している小・中学校の規定により異なります」とだけ書かれています。

5. トライ式中等部 梅田キャンパス(北区芝田)|梅田駅3分。通学・在宅・オンラインを組む

運営:トライ式高等学院(家庭教師のトライ)/大阪市北区芝田2-7-18 LUCID SQUARE UMEDA 1F/0120-919-439

公式のアクセスは「阪急各線・JR各線・地下鉄梅田駅より徒歩約3分」。この記事のなかで、梅田駅からもっとも近い施設です。対象は中学生のみで、小学生は受け入れていません。

特徴は個別設計です。公式は「お子さまの体調や目標に合わせて利用場所や登校頻度、時間割を自由に決めることができます」と書いており、通学・在宅・オンラインを組み合わせられます。マンツーマン指導が軸なので、学習の遅れを取り戻したい・高校進学を目標にしたい中学生向きです。

費用は公式サイトに金額の掲載がなく、大阪府の公表資料に入学金55,000円、システム費33,000円、行事運営費12,100円、設備費5,500円、学費44,000円と記載があります。出席扱いについて公式は「学校長の許可の元、トライ式のキャンパスに通うことで出席にカウントされます」と書いていますが、これは同校サイトの表現です。可否を決めるのは在籍校の校長先生です。

6. MARBLE WORLD シティスクール(北区西天満)|小学校低学年が中心。探究とフィールドワーク

運営:NPO法人Future Education Support/大阪市北区西天満1丁目2番5号 大阪JAビル4F

この記事のなかで唯一、小学校低学年を中心に据えている施設です。公式の表現は「新一年生および低学年のお子さんを中心に、ご相談をお受けしています。学年に関わらず、状況によってはご相談いただける場合もあります」。

掲げているのは「問いから始まる探求学習」「生活と学びをつなぐ教育」「対話を大切にした少人数制」「自然体験・フィールドワーク」の4つ。昼食づくりや対話、フィールドワークを通じて学びを生活につなげる形で、一斉授業の形そのものが合いにくい子に向きます。活動日は火・水・木の10:00〜16:00に、月2回の土曜クラスが加わります。

費用は公式サイトに金額の記載がありません。「費用はプログラムにより異なります。まずはご相談ください。」とだけ書かれているので、金額は問い合わせて確認してください。出席扱いについても公式サイトに記載がなく、確認できませんでした。

7. トライ式中等部 京橋キャンパス(都島区東野田町)|京橋。市の東側からなら乗り換えなし

運営:トライ式高等学院/大阪市都島区東野田町2-4-20/0120-919-439

北区からは、梅田から環状線で京橋まで2駅。地下鉄なら東梅田から谷町線で天満橋乗り換えです。

梅田キャンパスと同じ運営・同じ仕組みで、場所が京橋です。JR・京阪・地下鉄が集まる京橋は、大阪市の東側・北側のどこからでも乗り換えなしで着きやすい駅なので、梅田より京橋のほうが近い家庭はこちらが候補になります。

対象は中学生のみ。通学・在宅・オンラインを組み合わせ、登校の頻度と時間割を個別に決められる点も梅田と同じです。大阪府の公表資料では開所が月〜金 9:00〜18:00となっており、午後からの登校もできます。

費用は府の公表資料で入学金55,000円、システム費33,000円、行事運営費12,100円、設備費5,500円、学費44,000円。大阪市の塾代助成カードが使えます(市内在住の小5〜中3が対象・月額上限1万円)。

8. YMCA学院 中等部 〜J-IVY〜(西区土佐堀)|YMCAの少人数クラス。月16,250円から

運営:YMCA学院/大阪市西区土佐堀1-5-6/06-6459-1771

北区からは、地下鉄四つ橋線で西梅田から肥後橋まで1駅。歩いても中之島を渡るだけの距離です。

YMCAが運営する中学生向けの中等部です。大阪府の公表資料の備考に「教科教員による学習支援、少人数クラス運営、専門家によるソーシャルスキルトレーニング」とあり、学習支援と対人スキルの練習の両方を持っている点が特徴です。

開所は火・水・木・金の11:00〜16:30。月曜は開いておらず、始まりが11時なので、朝が苦手な時期でも組み立てやすい時間割です。土佐堀は京阪中之島線・地下鉄四つ橋線の肥後橋駅が近く、北区・中央区からも一駅圏です。

費用は入会金31,000円、月16,250円〜。月額は大阪市内のフリースクールのなかでは低いほうです。対象は中学生のみです。

9. 八洲学園中等部 大阪中央校(中央区玉造)|玉造。費用は年5,000円の教材費のみ

運営:八洲学園高等学校/大阪市中央区玉造1-3-15/06-6762-1248

北区からは、JR大阪環状線で大阪駅から玉造まで6駅、約13分です。

梅田キャンパスと同じ八洲学園の中等部で、場所が玉造です。大阪府の公表資料によると費用は教材費5,000円/年のみ。梅田校と同じく、費用のハードルがほとんどありません。

開所は月・火・木の12:40〜14:30と、1日1時間50分・週3日。毎日通う場所ではなく、「週に何度か、決まった時間だけ出かける先」として考えるのが実態に合います。備考には「学習は自習中心、フリー時間ではボードゲームなど」とあります。

対象は中学生のみ。玉造はJR大阪環状線と大阪メトロ長堀鶴見緑地線が通っており、天王寺・京橋の両方から近い場所です。

10. NIJINアカデミー 大阪都島校(都島区高倉町)|週1日の教室と、平日のオンライン学級

運営:株式会社NIJIN(当サイトの運営会社)/大阪都島校=大阪市都島区高倉町/リアル教室は毎週水曜・定員6名

最後に自社の教室を挙げます。大阪都島校は毎週水曜のリアル教室(定員6名)と、平日のメタバース校舎を組み合わせた形です。リアル教室だけに通うのではなく、週4日はオンラインの学級に所属し、週1日だけ教室に行く、という設計になっています。

オンラインの部分には担任がいて、学級があり、時間割があります。朝の会があり、同じ学年の子と毎日顔を合わせます。「家から出るのがまだ難しい」段階でも、所属だけは先につくれるのがこの形の意味です。

費用はハイブリッド通学で月49,643円、初月のみ入学金33,000円。出席扱いについては、希望した方の97%が認定されています(2026年8月時点・当社調べ)。ただし最終判断は在籍校の校長先生です。

電卓とノートで費用を計算する

大阪市北区から通う場合の費用相場と、大阪市に補助がない話

大阪市内のフリースクールは、月額0円から73,700円までという、他都市ではあまり見ない幅があります。入学金も0円から110,000円まで開きます。だから「月額いくらか」だけを見て比べると順位が入れ替わります。

項目 大阪市内の幅 見落としやすい点
入学金 0円(八洲学園中等部・こばしょ・なごむ)〜110,000円(N中等部) 初年度だけかかる費用。月額が安くても入学金で逆転することがあります
月額 0円(八洲学園中等部=教材費 年5,000円のみ)〜73,700円(N中等部 週5) 「週1」「週3」で倍近く変わる施設が多いので、通える日数を決めてから比べます
月額以外の固定費 保険料650円/年、空調費500円/月、設備管理費11,000円/月、学校連携費5,000円/月 など 施設ごとに名前が違います。月額に含まれるかを必ず聞いてください
交通費 通学定期が使える場合があります 大阪市内は地下鉄の定期代が意外に大きいので、総額に入れて計算します

そのうえで、お金について大阪市民が知っておくべきことを2つ書きます。

ひとつめ。大阪市には、フリースクールの利用料を保護者に補助する制度が確認できませんでした。大阪府にも府独自の補助はありません。大阪府内で補助を出しているのは枚方市(月上限5,000円・年6万円)と松原市(全額・月上限5,000円)ですが、いずれもその市の市民が対象で、大阪市民は使えません。

ふたつめ。そのかわり大阪市には「習い事・塾代助成事業」(塾代助成カード/デジタルクーポン)があります。大阪市内在住の小学5年生〜中学3年生が対象で、月額上限1万円。フリースクールでも登録事業者なら使えます。この記事で塾代助成が使えると確認できたのは、志塾フリースクール(TRANSIT・クロッキオ・レヴィスタ)、フリースペースなごむ、フリースクール・フォロ、クラーク国際中等部 大阪天王寺、トライ式中等部(梅田・京橋・天王寺)、こばしょです。こばしょは「デジタルクーポンのご利用で、実質0円で当教室に通うことができます」と公式に明記しています。

その前に。大阪市の公的な窓口は「2系統」あります

民間を探す前に、公的な窓口を確認してください。大阪市の場合、不登校の子どもが通える公的な場所は2系統あり、担当する部署も、申し込み方も違います。「市の教室は3か所しかない」と思い込んでいる保護者がとても多いのですが、実際にはもう1系統あって、そちらは市内12か所にあります。

大阪市の公的な受け皿は2系統
  • 系統A:大阪市教育支援センター(教育委員会)。市内に3か所=花園(西成区花園北2-16-26)/新大阪(東淀川区東中島3-7-28)/桃谷(生野区勝山北4-9-22)。対象は大阪市立の小中学校・義務教育学校に在籍している児童生徒で、開所は課業日の月〜金・原則10:00〜15:00。申し込みは在籍校に相談するか、教育委員会事務局へ(06-6208-9174)
  • 系統B:不登校児童通所事業の「通所ルーム」(こども青少年局・中央こども相談センター)。中央通所ルーム1か所+サテライト11か所の、合わせて12か所。対象は公式に「小中学生(主には中学生)の不登校の子ども」と書かれています。申し込みは中央こども相談センター教育相談グループ(06-4301-3181)への相談から始まります
  • サテライトがあるのは11区です=此花・港・西淀川・東淀川・生野・旭・住之江・住吉・東住吉・平野・西成。中央通所ルームは中央区森ノ宮中央1-17-5(中央こども相談センター分館)にあります
  • 系統Bは、在籍校を通すことが条件だとは書かれていません。公式の説明は「最初は面談による相談から始まり、相談員とのご相談の結果、保護者と子どもに通所ニーズがあり、当グループが不登校通所事業の利用が適当と判断した場合に、通所ルームの利用が可能です。」。まず保護者が電話して相談を始められます
  • 費用については、系統A・系統Bとも大阪市の公式ページに記載がなく、確認できませんでした。公的な事業ですが、金額が明記されていない以上ここで「無料」とは書けません。問い合わせのときに必ず確認してください
  • 校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)は令和8年度で80校(小40・中40)。全校にあるわけではなく、設置校は公表されていません。自分の子の学校にあるかどうかは、担任か教頭に直接聞いてください
  • 学びの多様化学校は大阪市立心和中学校(浪速区日本橋東3-1-23)。出願できるのは大阪市立中学校に在籍している生徒です

北区には、系統Aの3か所も、系統Bのサテライトもありません。系統Aでいちばん近いのは東淀川区の新大阪(東中島3-7-28)で、御堂筋線で新大阪まで出る経路です。系統Bは中央区森ノ宮中央1-17-5の中央通所ルームか、東淀川区のサテライト東淀川(東淡路4-15-1)が近い部類になります。まずは06-4301-3181に電話して、北区から通える場所があるかを聞いてみてください。

ここで、大阪市民がいちばんつまずく点を書きます。「大阪府不登校支援センター まいど」は、大阪市立・堺市立・国立・府立・私立の在籍者を対象から除外しています。検索で「まいど」にたどり着いても、大阪市立の小中学校に通っている子は使えません。大阪市民が使うのは、上に書いた市の2系統です。

出席扱いについては、大阪市に独自のものがあります。大阪市教育委員会「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)です。ここには「校長は、指導要録上『出席扱い』とすること及びその成果を評価に反映することができる。」と書かれています。さらに大阪市には「民間施設 訪問票」という様式があり、学校が施設を見に行って確認する仕組みまで用意されています。施設を選ぶときは「大阪市の訪問票に対応した実績がありますか」と聞くのが、いちばん早い確認方法です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで見てきて、どれも今の子どもには難しそうだ、と感じることがあります。地下鉄で20分かかる、朝10時に家を出るのが無理、知らない人のいる部屋に入れない——理由はさまざまです。

大阪市は施設の数そのものは多い街です。それでも合わないときは、場所が足りないのではなく、「外に出る」という前提が今の状態に合っていない可能性があります。そのときに検討したいのが、家から参加できるオンラインです。

3つの選択肢を正直に比較

通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
大阪市の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
北区内に場所がある ○
6か所
×
市内3か所
北区にはなし
○
自宅から
小学1年生から通える △
6か所中2か所
△
系統Bは主に中学生
○
家から出ずに参加できる × × ○
交通費がかからない ×
月額+定期代
× ○
対面で人と直接会える ○ ○ ×

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※北区の6か所と大阪市の公表資料をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
家から出る必要 なし。自室から参加します あり。往復の移動が毎回発生します
所属感 担任と学級があり、毎日同じ顔ぶれに会えます 通った日にだけ人と会います
費用 交通費がかかりません 月額+定期代。大阪市内は地下鉄代が積み上がります
出席扱い 在籍校の校長判断。記録を出せる体制があるかが鍵です 同じく在籍校の校長判断です
向く時期 外出そのものがまだ難しい時期 外には出られるが、学校の集団が難しい時期

オンラインが向いているのは、こういうときです

こんなときは、まずオンラインから
  • 家から出ること自体に、まだ体力がいる
  • 午前中に起きて支度をする、が今は難しい
  • 知らない場所・知らない人がいる部屋に入るのがつらい
  • 見学に行ったが、本人が「行きたくない」と言った
  • 通える範囲に施設はあるが、送迎できる大人が家にいない

大阪市北区の場合、地下鉄やJRで市内のどこへでも出られる一方で、朝の時間に家を出られるかどうかが最初の関門になります。まずオンラインで所属をつくり、動けるようになってから通所を足す、という順番でも遅くありません。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは必ず確認してください。

①録画を見るだけなのか、人と会う時間があるのか。動画配信型は所属感が育ちません。②担任がいるか。毎日同じ大人が見てくれる体制かどうかで続き方が変わります。③在籍校に出す記録(出席状況・活動内容)を作ってもらえるか。大阪市には民間施設の訪問票があるので、この記録の有無は出席扱いに直結します。④体験のあとに断りやすいか。体験が実質の勧誘になっていないかを見てください。

お断り

⚠️ NIJINアカデミーは当サイトの運営会社が運営しています。上の4つの観点は、自社に有利な項目を並べたものではなく、オンラインを選ぶときに共通して見るべき点として挙げています。他社のオンラインスクールでも同じ項目で比べてください。

テーブルで向かい合って話す親子

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞いても意味がありません。書いていないことを聞いてください。大阪市の場合、特に次の質問が効きます。

見学のときの質問リスト
  • 初年度の総額はいくらですか。入会金+(月額+保険料・設備費など)×12+定期代で計算してもらいます
  • 大阪市の塾代助成カードは使えますか。使えるなら月1万円まで軽くなります。登録事業者かどうかで決まります
  • 大阪市の「民間施設 訪問票」に対応した実績はありますか。大阪市には学校が施設を見に行く様式があります。対応実績があるかは出席扱いの実務に直結します
  • 在籍校に出す記録は、どんな形式で、どのくらいの頻度で出しますか。「連携しています」だけでは中身がわかりません
  • 今いる子は何人で、来る曜日はばらけていますか。「定員20名」でも、実際に同じ日に来るのが2人なら雰囲気は全く違います
  • 合わなかったときの辞め方はどうなりますか。違約金、返金、休会の扱いを先に聞いておきます
  • 途中で日数を減らしたり増やしたりできますか。週5から週1に落とせるかどうかは、続けられるかを大きく左右します

そして、できれば本人を連れて行く前に、保護者だけで一度見に行ってください。本人が「行きたくない」と言ったときに、その場所の何が合わなかったのかを保護者が言葉にできます。

よくある質問

大阪市北区にフリースクールはありますか。
あります。この記事で確認できたのは6か所です。八洲学園中等部 梅田キャンパス(梅田1-3-1)、学研WILL学園 大阪梅田キャンパス(中崎西1-2-13)、フリースクールみなも(東天満1-4-3)、せいさフリースクール ぼちぼち(天満4-13-11)、トライ式中等部 梅田キャンパス(芝田2-7-18)、MARBLE WORLD シティスクール(西天満1-2-5)です。大阪市24区のなかでも最多クラスです。
北区で、小学生が通えるフリースクールはどこですか。
小学1年生から受け入れていると確認できたのは、フリースクールみなも(6歳〜20歳)とMARBLE WORLD シティスクール(新1年生・低学年が中心)の2か所です。小学4年生からならせいさフリースクール ぼちぼち、小学6年生からなら学研WILL学園が加わります。八洲学園中等部とトライ式中等部は中学生のみです。
いちばん安いのはどこですか。
八洲学園中等部 梅田キャンパスです。公式サイトに入学金・授業料が無料と明記されており、「年度内(年間)の学費は教材費の5,000円のみです。」と書かれています。ただし対象は中学生のみで、特別クラスを取る場合は別途クラス費(前期・後期 各30,000円)がかかります。
大阪市に、フリースクールの利用料を補助する制度はありますか。
確認できませんでした。大阪府にも府独自の補助はありません。大阪府内で補助を出しているのは枚方市(月上限5,000円・年6万円)と松原市(全額・月上限5,000円)ですが、いずれもその市の市民が対象です。
枚方市や松原市の補助は、大阪市民でも使えますか。
使えません。どちらもその市に住んでいる方が対象です。「枚方のフリースクールに通えば枚方市の補助が使える」ということもありません。補助は施設の場所ではなく、住んでいる自治体で決まります。
大阪市の塾代助成カードは、フリースクールでも使えますか。
登録事業者であれば使えます。対象は大阪市内在住の小学5年生〜中学3年生で、月額上限は1万円です。この記事のなかで使えると確認できたのは、トライ式中等部(梅田・京橋)、志塾フリースクール、フリースペースなごむ、フリースクール・フォロ、クラーク国際中等部 大阪天王寺、こばしょです。施設ごとに違うので、見学のときに必ず確認してください。
大阪府の「まいど」は使えますか。
大阪市立の小中学校に在籍している場合は使えません。大阪府不登校支援センター「まいど」は、大阪市立・堺市立・国立・府立・私立の在籍者を対象から除外しています。大阪市民が使うのは、大阪市教育支援センター(市内3か所)と、こども相談センターの通所ルーム/サテライト(中央1か所+サテライト11か所の計12か所)です。
公的な相談は、学校を通さないとできませんか。
大阪市には公的な窓口が2系統あり、申し込み方が違います。大阪市教育支援センター(花園・新大阪・桃谷の3か所)は、在籍校に相談するか教育委員会事務局(06-6208-9174)へ連絡する流れです。もうひとつの「不登校児童通所事業」の通所ルーム(中央1か所+サテライト11か所の計12か所)は、中央こども相談センター教育相談グループ(06-4301-3181)への相談から始まります。公式には「最初は面談による相談から始まり、相談員とのご相談の結果、保護者と子どもに通所ニーズがあり、当グループが不登校通所事業の利用が適当と判断した場合に、通所ルームの利用が可能です。」と書かれており、在籍校を通すことが条件とは書かれていません。なお費用については、どちらも公式ページに記載がなく確認できませんでした。
フリースクールに通うと、必ず出席扱いになりますか。
なりません。決めるのは在籍校の校長先生です。大阪市には「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)があり、「校長は、指導要録上『出席扱い』とすること及びその成果を評価に反映することができる。」と書かれています。「できる」であって「する」ではありません。施設のサイトに「出席にカウントされます」「ほぼ100%」と書いてあっても、それは各施設の実績や方針の表現です。
窓辺で本を読む子ども

まとめ

大阪市北区は、民間のフリースクールが6か所ある、市内でもっとも選択肢の多い区です。ただし小学1年生から通えるのは、フリースクールみなもとMARBLE WORLD シティスクールの2か所。中学生なら選択肢は一気に広がり、八洲学園中等部 梅田キャンパスは入学金も授業料も無料です。

最初の一歩としておすすめしたいのは、こども相談センターの通所ルーム(06-4301-3181)に、保護者から直接電話してみることです。学校に言いにくい段階でも、親から相談できます。あわせて、在籍校の担任か教頭に「この学校に校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)はありますか」と聞いてください。令和8年度は市内80校にありますが、設置校は公表されていません。

民間を検討するなら、比べ方は「月額×12」ではなく「入学金+(月額+保険料・設備費)×12+定期代」です。北区の6か所は入学金が0円から50,000円まで、月額が0円から66,000円まで開きます。月額の順位と初年度総額の順位は一致しません。

そして、どの施設を選ぶ場合でも、「大阪市の民間施設 訪問票に対応した実績はありますか」と聞いてください。大阪市には学校が施設を確認するための様式まで用意されています。出席扱いを本気で考えるなら、この一言がいちばん実務的です。

この記事の内容を確かめるための一次資料

  1. 大阪府「子どもたちの社会的な自立のために 不登校児童生徒への支援と取組み」別添資料(令和8年2月版)(PDF)
  2. 大阪市「いじめ、不登校、教育に関する相談についてよくある質問」(不登校児童通所事業の通所ルーム一覧)(大阪市)
  3. 大阪市「不登校児童生徒支援のための大阪市教育支援センターについて」(大阪市)
  4. 大阪市教育委員会「不登校児童生徒が民間施設及び学校外で相談・指導を受けている場合の指導要録上の『出席扱い』に関するガイドライン」(令和4年4月)
  5. 大阪市「学びの多様化学校等の開設について」(大阪市)
  6. 大阪市立心和中学校(学校サイト)
  7. 大阪市「習い事・塾代助成事業」
  8. 八洲学園中等部 梅田キャンパス(公式)
  9. 学研WILL学園 大阪梅田キャンパス(公式)
  10. 特定非営利活動法人フリースクールみなも(公式)
  11. せいさフリースクール「ぼちぼち」(公式)
  12. トライ式中等部(公式)
  13. MARBLE WORLD シティスクール/NPO法人Future Education Support(公式)
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文責:にじいろ編集部(編集部について/訂正・修正に関する方針)
公開日:2026年9月17日 / 最終更新:2026年9月17日
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