- 埼玉県で公式サイトまで確認できた学校と、その学費の実額
- コロンビアインターナショナルスクールが「一条校」ではなく、学年によって制度上の立場が変わること
- 県内のIB認定校7校のうち6校が一条校で、非一条校のIBは1校しかないこと
- 一条校でない学校に通わせたときの、就学義務と大学入学資格の扱い
- 通学圏に学校がない家庭が取れる、通う以外の選択肢
この記事はNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)を運営する株式会社NIJINが編集しています。記事の後半で自社のオンラインスクールを紹介しますが、NGAは2027年9月開校予定でまだ開校しておらず、学費も公表していません。日本の一条校ではないため、日本の小・中・高等学校の卒業資格は出ません。在籍している学校での「出席扱い」についても、NGAの公式サイトに記載は確認できませんでした。他校の情報は各校の公式サイトと官公庁の公表資料で確認し、確認できなかった項目はその旨を書いています。
埼玉県のインターナショナルスクールは、まず「種類」を分けて考える
「インターナショナルスクール」という言葉に、法律上の定義はありません。同じ呼び名でも、日本の制度のなかでの立場はまったく違います。次の4つを分けて考えると混乱が減ります。
1つめは、学校教育法第1条の「学校」(一条校)かどうかです。一条校なら、卒業すれば日本の小学校・中学校・高等学校の卒業資格が出ます。2つめは、各種学校や専修学校として都道府県の認可を受けているか。3つめは、どの認可も受けていない無認可の施設か。4つめが、国際的な評価団体(WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBIS)やIBの認定を受けているかです。
埼玉県が独特なのは、この4分類で見たときに「全日制のインターナショナルスクール」に当てはまる学校がほとんど残らない点です。文部科学省IB教育推進コンソーシアムの認定校一覧(令和8年6月30日現在)で埼玉県の欄を見ると認定校は7校。うち6校が一条校で、非一条校は1校だけ、それもプリスクールを主軸とする施設でした。
つまり埼玉県で「インターに通わせたい」と考えたとき、現実的な選択肢は、所沢市の1校に通うか、一条校のIBコースに入るか、都内へ出るかの三択です。ここを最初に知っておくと、探し方が変わります。
候補は少ない。それでもつまずく3つ
埼玉県の家庭から相談を受けるとき、同じところで止まることが多いポイントを3つにまとめました。
01
選択肢の数
全日制のインターナショナルスクールが県内に1校しかありません。学校を比べて選ぶという前提が成り立たず、「合うかどうか」ではなく「通えるかどうか」が先に来てしまいます。
02
制度上の立場
所沢市の1校は、高校課程だけが学校法人の専修学校高等課程で、小学部・中等部・幼稚部は株式会社が運営しています。同じ校舎なのに、学年によって日本の制度上の扱いが変わります。
03
通学の距離
県内唯一の全日制校はJR武蔵野線の東所沢が最寄りです。スクールバスの路線は大宮・ふじみ野・川口・和光市・所沢・東所沢で、県東部や県北部からは片道の負担が大きくなります。
では実際に、どの学校が何を提供しているのか。公式サイトで確認できた範囲だけを並べます。
埼玉県の主なインターナショナルスクール一覧
下の表は、各校の公式サイトを開いて確認できた内容だけをまとめたものです。英会話教室・英語学童・プリスクールのみの施設は含めていません。全日制で正規の課程を提供している学校と、一条校でIB認定を受けている学校を、区分がわかる形で並べました。
| 学校名 | 所在地 | 対象学年 | カリキュラム・認定/区分 | 学費(確認できた実額) |
|---|---|---|---|---|
| コロンビアインターナショナルスクール | 所沢市松郷153 | 幼稚部(年少)〜高等課程(Grade 12) | カナダ・オンタリオ州教育省のカリキュラム/卒業時にOSSD(Ontario Secondary School Diploma)。高校課程=学校法人カナダ学園の専修学校高等課程。小1〜中3と幼稚部=株式会社ユーエスカナダ学園が運営(一条校ではない) | 初年度合計(一括納入):幼稚部1,984,500円/小学部2,652,000円/中等部・高等課程2,727,000円。入学金210,000円・施設費420,000円・給食費を含む。検定料25,000円は別 |
| さいたま市立大宮国際中等教育学校 | さいたま市大宮区三橋4-96 | 1〜6年(中学・高校相当) | IB MYP・DP認定/一条校(市立の中等教育学校) | 公立のため授業料は公費負担。制服・端末・研修などの実費の金額は、今回調べた範囲では公式サイトで確認できず |
| 浦和学院高等学校(国際類型) | さいたま市緑区 | 高校1〜3年 | IB DP認定/一条校(私立高校)。国際類型は「国際バカロレア」「グローバル」の2コース、募集定員30名 | 入学手続時:入学金250,000円・施設費100,000円。毎月:授業料38,000円ほか計54,000円。毎年:施設費100,000円(2026年度生徒募集要項) |
| 開智中学・高等学校(一貫部) | さいたま市岩槻区徳力186 | 中1〜高3(DPは5・6年次) | IB DP認定(2024年11月認定、2025年4月に一期生が開始)/一条校(私立中高一貫校) | 初年度の入学金+授業料638,000円。ほかにフィールドワーク積立金 約160,000円、制服等指定用品(男子178,200円/女子193,160円)、タブレット代77,500円、諸会費54,000円 |
| 昌平中学校・昌平高等学校 | 北葛飾郡杉戸町 | 中1〜高3(MYPは中1〜3) | IB MYP認定(2017年3月17日・埼玉県初)、高校でDP/一条校(私立中高一貫校)。MYPの授業は日本語 | 高校の初年度校納金807,280円(入学金230,000円・施設設備費70,000円・授業料月33,000円ほか)。IBコース費用 月額33,000円・年額396,000円が別途(令和7年度生徒募集要項) |
| 筑波大学附属坂戸高等学校 | 坂戸市千代田1-24-1 | 高校1〜3年 | IB DP認定/一条校(国立高校)。総合科学科160名のうちSGクラス120名でIBDP・IBCP・SGプログラムを実施 | 入学料56,400円、授業料115,200円(年間)。ほかに海外研修費・教材雑費等(2027年度生徒募集要項) |
2026年9月時点・編集部が各校の公式サイトで確認しました。学費は改定されます。出願前に必ず最新の募集要項でご確認ください。
なお、さいたま市にはIB PYPの認定を受けたカルガモイングリッシュスクール(緑区三室・浦和区大東)があります。埼玉県内で唯一の、一条校ではないIB認定校です。ただし公式サイトで確認できた範囲では主軸はプリスクール・英語保育で、小学生向けは「After Class」「Grads Class」という放課後のプログラムでした。全日制の小学部は公表資料で確認できなかったため、表には入れていません。
戸田市・春日部市などにも「インターナショナルスクール」を名乗る施設がありますが、公式サイトを確認した範囲では保育施設・英語スクールで、全日制の小学部・中学部は確認できませんでした。まとめサイトの「埼玉のインター◯◯校」という数字には、こうした施設が含まれています。
学費は実際いくらかかるのか
先に大事なことを書きます。インターナショナルスクールの学費に、全国的な「相場」を示した公的統計はありません。ですから「埼玉の相場は年間◯◯万円」とは書きません。確認できた実額だけを並べます。
県内唯一の全日制校であるコロンビアインターナショナルスクールの初年度合計は、幼稚部1,984,500円、小学部2,652,000円、中等部と高等課程2,727,000円です(一括納入の場合。2026年9月時点・編集部調べ)。
費目ごとに分けると、入学金210,000円(全課程・初年度のみ)、施設費420,000円(小学部以上・初年度のみ)、学費(授業料)は幼稚部1,762,500円・小学部1,860,000円・中等部と高等課程1,935,000円(毎年)、メンテナンス費150,000円(小学部以上・毎年)、PTSA年会費12,000円(毎年)、選択制の給食費は幼稚部115,200円・小学部以上127,800円です。
これに加えて、出願時の検定料25,000円。任意の学校充実費は一口200,000円と案内されています。スクールバスは大宮・ふじみ野、川口・和光市、所沢、東所沢の4ルートが運行されていますが、バス代・制服代・教材費の金額は、今回調べた範囲では公式サイトで確認できませんでした。
割引制度もあります。きょうだいの同時入学・在学で施設費が免除され、2人同時在籍で授業料10%割引、3人同時在籍で30%割引と案内されています。
一方、一条校のIBコースは桁がひとつ違います。筑波大学附属坂戸高等学校は入学料56,400円・授業料115,200円(年間)。昌平高等学校は初年度校納金807,280円にIBコース費用月額33,000円が加わります。浦和学院高等学校は入学手続時350,000円、毎月54,000円という構成です。
埼玉県では、いちばん学費の低いIB認定校と全日制インターナショナルスクールの差が、年額で10倍以上あります。この差は、進路の決め方そのものを変える数字です。

入学の条件と、実際に見られること
コロンビアインターナショナルスクールのFAQには、入学に英語力が必要かという問いに対して「いいえ、新入学(年少、小1、中1、高1)においては要件としていません。」と書かれています。一方で転入・編入については「はい、クラス等の空き状況によります。中上級クラスへの入学には英語での授業経験が要件となります。」とあります。つまり入口の学年(年少・小1・中1・高1)は英語力を問わないが、途中から入る場合は英語での授業経験が求められるという整理です。
選考については「願書受領順に書類審査し、試験及び保護者同伴の面接日を通知」と案内されています。保護者同伴の面接があること、出願期間が課程ごとに分かれていること(幼稚部・小学部は7月の一次、10月の二次など)は、早めに確認したい点です。
一条校のIBコースは日本の入試の枠組みで選抜されます。編入の条件はかなり具体的です。さいたま市立大宮国際中等教育学校が公表した後期課程4年次の9月編入学生徒募集要項では、募集人員は「若干名(男女の別は問わない)」、応募資格として「出願締切日の時点で海外にある教育機関に連続して1年と1日以上在籍している者」「原則として令和6(2024)年8月末時点で保護者とともに埼玉県内に居住する者」といった条件が並びます。選考は数学の学力検査、日本語と英語で答える作文、日英での個人面接です。
つまり「海外から戻ってきた子」を想定した枠であり、日本国内で英語を伸ばしてきた子がそのまま入れる枠ではありません。ここを誤解したまま準備を進めてしまう家庭が少なくありません。保護者の英語力や在留資格・国籍の要件については、今回調べた範囲では各校の公表資料で確認できませんでした。
通わせる前に知っておきたい、日本の制度との関係
ここがいちばん大事な部分です。文部科学省の就学事務Q&Aには、次のようにはっきり書かれています。「保護者が日本国籍を有する子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません。」これは埼玉県に限った話ではなく、全国共通の説明です。
ここで注意が必要なのが、コロンビアインターナショナルスクールの成り立ちです。公式サイトの沿革には「学校法人カナダ学園設立(高校課程High School)に伴い、(株)ユーエスカナダ学園コロンビアインターナショナルスクールが小学課程~中学課程(小1~中3)を運営する。」と書かれています。学校法人カナダ学園の設立は2010年4月で、法人化されたのは高校課程です。
整理すると、同じ所沢の校舎に通っていても、高校課程は学校法人が設置する専修学校高等課程、小1から中3までと幼稚部は株式会社が運営する施設ということになります。どちらも学校教育法第1条の「学校」ではありませんが、制度上の位置づけは同じではありません。まとめサイトではこの学校を「各種学校」と紹介していたり、単に「インターナショナルスクール」とだけ書いていたりして、説明が一致していません。義務教育段階の学年については、市区町村の教育委員会に事前相談してください。
大学入学資格についても、制度を知っておくと落ち着いて判断できます。文部科学省「大学入学資格について」では、高等学校の卒業者のほか、指定された専修学校の高等課程の修了者、国際バカロレア・GCE Aレベル・国際Aレベル・欧州バカロレアなどの資格保有者、WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBISの認定を受けた教育施設の12年の課程修了者、高等学校卒業程度認定試験の合格者、大学において個別の入学資格審査により認めた18歳以上の者などが挙げられています。
コロンビアのFAQには、日本の大学へも進学できるかという問いに「はい、それぞれの大学指定の条件にもよります。」と書かれています。「行けます」でも「行けません」でもなく、大学ごとの条件次第という書き方です。志望校の募集要項で、出願資格の欄を必ず自分の目で確認してください。
IBについてもう一点。文部科学省「大学入学資格ガイド ver.2」(令和6年6月)では、IBのCP(キャリア関連プログラム)修了者には大学入学資格が認められません。筑波大学附属坂戸高等学校の2027年度生徒募集要項にはSGクラスの内容としてIBDPとIBCPの両方が記載されていますが、文部科学省IB教育推進コンソーシアムの認定校一覧ではDPの認定のみでした。DPとCPで大学入学資格の扱いが変わる以上、この食い違いは進路に直結します。学校説明会で必ず確認してください。
埼玉県で「通う」以外の選択肢
ここまで読んで、「うちは通えないかもしれない」と感じた方もいると思います。埼玉県は、それがそのまま現実になりやすい県です。県内に全日制のインターナショナルスクールは1校だけで、そこに通えなければ池袋や新宿方面へ出ることが前提になります。小学生が毎日片道1時間以上かけて都県境を越えるのは、体力的にも費用的にも簡単ではありません。
学費が届かない場合も同じです。年額200万円を超える学費に、制服・教材・バス・課外活動が積み上がります。編入枠が空いていない場合、中上級クラスには英語での授業経験が求められることも先に書きました。こうしたとき、選択肢は「通学型インター」「一条校のIBコース」「オンライン」の3つに整理できます。
通学型インター・一条校のIBコース・オンラインを5つの観点で
| 通学型 インター | 一条校の IBコース | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 日本の卒業資格 | × 一条校ではない | ○ 一条校 | × 出ない |
| 通学圏の制約 | × 県内は所沢1校 | △ 通える範囲なら可 | ○ 住む場所を問わない |
| 学費の負担 | × 初年度200万円超 | △ 公立は公費負担 | △ NGAは未公表 |
| 対面の人間関係 | ○ 毎日会える | ○ 毎日会える | × 画面越しが基本 |
| 途中からの参加 | △ 空き状況次第 | △ 編入枠は若干名 | ○ 入試・選抜なし |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各校の公表資料をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。
表のとおり、オンラインは万能ではありません。日本の卒業資格は出ませんし、毎日顔を合わせる関係のつくりやすさでは通学型に及びません。オンラインが効くのは「住んでいる場所のせいで選択肢がない」という一点です。埼玉県はまさにその条件に当てはまります。今の学校に在籍したまま放課後や週末だけ使うダブルスクールという形も含めて、考えてみる価値があります。

オンラインという選択肢(NIJIN GLOBAL ACADEMY)
ここからは自社の事業の話です。不利なことも先に書きます。NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、株式会社NIJINが2027年9月の開校を予定しているオンラインの国際スクールです。まだ開校していません。1期生は100名を予定し、無料体験クラスを2026年9月から毎月開催予定と公表されています。対象は6歳から18歳で、公式サイトには「海外にお住まいの方も、日本にお住まいで国際教育を受けさせたい方も対象です」と書かれています。
正直に書くべきことが、あと3つあります。1つめは学費が未公表であること。「校舎を持たないオンラインのため、対面のインターナショナルスクールより大きく抑えた価格を予定」「教材費は月額に含む/入学金・施設費・制服代などの隠れ費用はない」「きょうだい割引を予定」までは公表されていますが、具体的な金額はまだ出ていません。2つめは、日本の一条校ではないため、日本の小・中・高等学校の卒業資格は出ないこと。3つめは、在籍校での「出席扱い」について、NGAの公式サイトに記載を確認できなかったことです。出席扱いの可否は在籍校の校長判断ですので、必ず在籍校と教育委員会に相談してください。
そのうえで、埼玉県の家庭にとって意味がありそうな点を挙げます。1クラス8名の少人数で、入学試験・選抜はなく、英語要件もありません。英語が話せなくても日英バイリンガルのメンターが伴走します。学びの中心はCEFRレベル別(Pre-A1からB2+)の選択式授業で、希望者はCambridge IGCSE・A-Levelに挑戦できます。通い方はフルスクール型と、平日放課後16:00〜17:45+土曜10:00〜13:00のダブルスクール型の2種類です。
欠席時のフォローや録画視聴の方針、途中入学・退会・返金の規定は「開校に向けて整備中」と公表されています。なお、「累計入学者1,000名超」「出席認定率97%」といった数字は母体であるNIJINアカデミーの実績であり、NGAの実績ではありません。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校予定のオンライン国際スクールです。学費はまだ公表されていませんが、開校情報や無料体験クラスの案内は先に受け取れます。オンラインの弱点も正直に書いた記事を、あわせて読んでみてください。
埼玉県の家庭からよく出る、3つの誤解
誤解1「あの有名私立にもIBコースがあるらしい」。文部科学省IB教育推進コンソーシアムの認定校一覧(令和8年6月30日現在)で埼玉県の認定校を確認すると、掲載されているのは浦和学院高等学校、開智高等学校(中高一貫部)、さいたま市立大宮国際中等教育学校、昌平中学校、昌平高等学校、筑波大学附属坂戸高等学校、Karugamo English Schoolの7校でした。この一覧に載っていない学校はIB認定校ではありません。「国際教育に力を入れている」ことと「IB認定を受けている」ことは別の話です。
誤解2「インターに入れれば英語が自然に身につく」。コロンビアのFAQには、新入学の年少・小1・中1・高1では英語力を要件としないと書かれています。入口は開いています。ただし編入では「中上級クラスへの入学には英語での授業経験が要件となります」とあり、途中からの参加には言語の壁があります。授業も生活も英語で進む環境で、子どもは相応の負荷を引き受けます。家庭で日本語の学習をどう支えるかは、入学前に決めておきたい部分です。
誤解3「インターを出れば日本の大学に行けなくなる」。これも正確ではありません。文部科学省「大学入学資格について」には、指定された専修学校の高等課程の修了者、IB・GCE Aレベルなどの資格保有者、国際的な評価団体の認定を受けた教育施設の12年の課程修了者、個別の入学資格審査で認められた18歳以上の者など、複数の道が挙げられています。ただしどの道を通れるかは学校と大学の組み合わせで変わります。「行ける/行けない」の二択で考えず、一条校との違いから整理した記事を先に読んでおくと、質問の精度が上がります。
見学・説明会で必ず聞きたい8つのこと
埼玉県は候補が少ないぶん、1回の学校説明会の重みが大きくなります。下の8つは、公表資料だけでは埋まらなかった項目をもとにしています。
| 聞くこと | なぜ聞くのか |
|---|---|
| この学年は、日本の制度上どの区分にあたりますか(一条校・専修学校・各種学校・無認可) | 同じ学校でも学年で区分が違うことがあります。就学義務の扱いが変わるためです |
| 卒業時に出る修了証・ディプロマの名称と、日本の大学出願でどう扱われた実績がありますか | 大学入学資格の根拠が何になるのかを確かめるためです |
| スクールバスの路線と年間の費用はいくらですか | 公式サイトに金額が出ていない学校があり、通学費は学費に次ぐ固定費だからです |
| 学費以外に毎年必ずかかるものを、費目ごとに全部教えてください | 制服・教材費・課外活動費・研修費は公表されていないことが多いからです |
| 途中の学年から入る場合、英語力はどの水準を見ますか | 編入は入口の学年と条件が違います。「空き次第」の裏にある基準を具体的に聞きます |
| 日本語と日本の教科の学習は、どの程度カバーされますか | 日本の学校に戻る可能性を残す場合、ここが最大の分かれ目になります |
| 合わなかったとき、地域の公立校に戻る手続きはどうなりますか | 戻る道筋を先に確認しておくと、入学の決断が軽くなります |
| 英語が苦手な子・集団が苦手な子への支援体制はどうなっていますか | 少人数であることと、支援があることは別だからです |

迷ったときの考える順番
情報が多いほど迷います。1つめに、子どもの状態を真ん中に置きます。いま英語を伸ばしたいのか、それとも今の環境がしんどくて別の場所が必要なのか。この2つは似て見えて、選ぶ先がまったく違います。
2つめに、日本の卒業資格が必要かどうかを決めます。必要なら一条校のIBコースか、今の学校に在籍したままのダブルスクールが候補です。ここを決めないまま学校見学に行くと、比較の軸が定まりません。
3つめに、通学時間と費用の上限を家族で数字にします。県内唯一の全日制校は所沢です。県東部・県北部からの往復時間を実際に調べてみてください。費用は学費だけでなく、通学費と毎年の実費を足した金額で考えます。
4つめに、戻る道を確認しておきます。一条校でない学校に移ったあと、地域の公立校に戻る手続きはどうなるか。市区町村の教育委員会に、入学前の段階で聞いておくと安心です。
そして5つめに、まだ決めなくていいものを決めないことです。学校説明会に行くことと、入学を決めることは別です。うちの子に合う学びの場を整理するところから始めても、遅くはありません。
よくある質問
この記事の内容を確かめるための一次資料
- コロンビアインターナショナルスクール「Admission(出願手続き・学費)」(ページ)
- コロンビアインターナショナルスクール「About(沿革)」(ページ)
- コロンビアインターナショナルスクール「FAQ」(ページ)
- コロンビアインターナショナルスクール「School Life(スクールバス)」(ページ)
- コロンビアインターナショナルスクール「Ontario Program」(ページ)
- 文部科学省IB教育推進コンソーシアム「国際バカロレア認定校・候補校」(令和8年6月30日現在)(ページ)
- 文部科学省「11. 学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(ページ)
- 文部科学省「大学入学資格について」(ページ)
- 浦和学院高等学校「生徒募集要項 2026年度入試」(PDF)
- 開智中学・高等学校(一貫部)「FAQ(よくあるご質問)」(ページ)
- 開智中学・高等学校(一貫部)「国際バカロレアDP認定校」(ページ)
- 昌平中学校・高等学校「IB教育」(ページ)
- 昌平高等学校「生徒募集要項(令和7年度)」(PDF)
- 筑波大学附属坂戸高等学校「2027年度生徒募集要項」(PDF)
- さいたま市立大宮国際中等教育学校「(後期課程)4年次 9月編入学生徒募集要項」(PDF)
- カルガモイングリッシュスクール「国際バカロレア認定校について」(ページ)
- 埼玉県「私立専修学校一覧」(令和8年4月1日現在)(ページ)/「私立各種学校一覧」(同)(ページ)※名簿はExcelファイルで公開されており、今回はファイル本体を開いて各校名を照合できませんでした
- NIJIN GLOBAL ACADEMY 公式サイト(ページ)/入学案内(ページ)


