不登校の期間があっても、インターナショナルスクールへの出願を検討できる場合はあります。ただし「不登校でも必ず入学できる」「オンラインなら在籍校の出席になる」と一律には言えません。学校の選考、法的な位置づけ、費用、在籍校との連携を分けて確認しましょう。
不登校でも出願できるかは、学校ごとに確認する
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)も同社の事業です。運営主体を冒頭で明示したうえで、制度や選択肢を公式情報に基づいて整理します。
不登校の経験だけで出願の可否が一律に決まるわけではありません。ただし、欠席日数、学習歴、年齢・学年相当、授業言語、面接や体験の方法をどう見るかは学校ごとに異なります。募集要項に書かれていないことは、本人の状況を伝えて学校へ確認してください。
ここでは、学校を順位づけず、①制度上の種別と修了資格、②対象年齢・入学条件、③通い方・学びの頻度、④費用と追加費用、⑤体験や相談、⑥在籍校との関係を判断軸にします。個別の事業を紹介する際は、公式に公表された項目を同じカード内にまとめ、未公表は「要問い合わせ」とします。NGAも株式会社NIJINの事業として紹介し、合う家庭と合わない場合の両方を説明します。
出願を考えるときは、合格可能性だけでなく、本人がどの参加方法なら負担を抑えて続けられるかも見ます。まずは本人が望むこと、避けたいことを聞き、学校への相談や体験は短時間・オンラインなど調整できるか尋ねましょう。
インターナショナルスクールの制度と、選べる学び方
「インターナショナルスクール」は法令上ひとつの学校種を指す名称ではありません。学校教育法第1条の学校(一条校)、各種学校、無認可施設などがあり、名称や授業言語だけでは制度上の位置づけが分かりません。文部科学省は、学校によって位置づけが異なることを案内しています。
通学型のインターナショナルスクール
校舎で授業を受ける形です。出席日数の扱い、英語力、学年判定、途中入学の空席、面接や体験の方法は学校ごとに確認します。授業料に加えて登録料・施設費・バス・教材などがかかることがあります。
先に聞くこと:制度上の種別、対象学年、欠席歴の扱い、授業言語、初年度と翌年度の総額、修了後の資格。
オンライン型のインターナショナルスクール
自宅から参加する形です。通学負担を減らせる一方、時刻の決まったライブ授業、画面越しの交流、端末・通信環境が本人に合うかを確認します。提供者によって、学校課程なのか学習サービスなのか、発行する証明書も異なります。
先に聞くこと:ライブ授業の頻度、欠席時の対応、参加できる地域と時差、学費・追加費用、修了証明の発行主体。
在籍校と別の学びを組み合わせる
在籍校の手続きを保ったまま、オンライン授業や教育支援センターなどを利用できるか相談する方法です。併用や出席扱いは自動ではありません。学籍・出欠・成績評価を在籍校と教育委員会に確認します。
先に聞くこと:在籍校との連絡窓口、学習計画や記録の形式、校長の判断に必要な資料、評価への反映条件。
高校段階は、卒業資格を出す主体を確認
通信制高校、サポート校、海外の高校課程、オンラインスクールは同じではありません。サポート校や民間スクールだけでは高校卒業資格を発行しない場合があります。
先に聞くこと:在籍契約と学費の支払先、単位を認定する学校、スクーリング・試験場所、修了時に得る資格。
日本国籍の学齢児童生徒について、保護者には義務教育を受けさせる義務があります。文部科学省によると、一条校として認められていないインターナショナルスクールに在籍するだけでは、就学義務を履行したことにならない場合があります。退学・転校の手続きを先に進めず、学校の制度区分を伝えて、在籍校と住所地の教育委員会へ相談してください。
出願前に確認したい条件と、本人の負担
「不登校の子を受け入れていますか」という質問に加え、具体的な選考内容を確認します。学校から明確な回答が得られない場合は、本人の状況を短くまとめたうえで、面談や体験をどう調整できるか尋ねてください。
- 欠席歴・在籍状況:出席日数や在籍校からの書類を選考でどう扱うか。退学を条件にしていないか。
- 年齢・学年相当:日本の学年と現地学年のどちらで判定するか。途中入学の空席や待機があるか。
- 言語・学習支援:授業・教材・連絡で使う言語、英語初学者への支援、学習の遅れや特性への相談先。
- 選考の負担:試験・面接・事前課題の内容と時間、保護者同席、オンライン参加や日程変更が可能か。
- 日々の参加:ライブ授業の頻度、欠席時のフォロー、録画の有無、教員に質問できる方法。
- 制度と進路:学校種別、在籍・卒業資格を出す主体、大学・高校など次の進路の要件。
- 費用と契約:入学時・月額・年額の総額、教材・端末・試験料、返金・休会・退会の規定。
学校の回答は、口頭だけでなく募集要項やメールなどで残しておくと、家族や在籍校と確認しやすくなります。体験後は「楽しかったか」だけで判断せず、参加中の緊張、授業後の疲れ、翌日の体調、本人が次も参加したいかを一緒に振り返りましょう。
オンラインスクールNGAの概要と、確認できる条件
NGAは株式会社NIJINが運営するオンラインインターナショナルスクールで、公式FAQでは2027年9月開校予定と案内しています。以下は2026年10月24日に公式FAQ・カリキュラム・利用規約で確認できた内容です。開校前の予定や規則は変わる可能性があるため、申し込み前に最新情報を確認してください。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)
- 種別・運営
- オンラインインターナショナルスクール。運営は株式会社NIJIN。
- 対象・場所
- 6〜18歳。日本在住・海外在住の家庭を対象と案内。オンラインで参加。
- 学びの内容・頻度
- 公開FAQでは8名の対話型ライブ授業(週2回のコア授業)、プロジェクト学習、朝のサークルなどを案内。通い方に平日昼のフルスクール型と、放課後・土曜のダブルスクール型がある。時間割はタイムゾーン等で調整される予定。
- 入学条件
- 公開FAQでは入学試験・選抜なし、英語要件なしと案内。入学手続きや受付時期は整備・案内中の項目があるため、最新の受付条件は公式窓口へ要問い合わせ。
- 費用
- 具体的な金額は公開FAQに掲載なし。教材費は月額に含むと案内。入学金・施設費・制服代などの追加費用はないと案内され、任意のIGCSE等の受験料は別途かかる場合がある。月額・年額の金額は要問い合わせ。
- 体験・開始時期
- 2027年9月開校予定。無料体験クラスを2026年9月から毎月開催予定と案内。開催状況・申込方法は公式情報で確認。
- 資格・在籍
- 日本の一条校ではなく、日本の高校卒業資格を発行しない。希望者はCambridge IGCSE/A-Levelに任意で挑戦できると案内。高校卒業資格や在籍校の出席扱いを希望する場合は、別の発行主体・在籍校・教育委員会に確認する。
- 公式窓口・出典
- 公式FAQ / カリキュラム・時間割 / 利用規約 / お問い合わせ
確認日:2026年10月24日
NGAが候補になる可能性がある家庭
通学の移動負担を避けたい、オンラインでも同年代との対話やライブ授業を望む、開校前の条件や費用を確認してから決めたい家庭は、相談先の一つとして情報を確かめられます。英語要件なしという公開FAQの記載は、英語の授業や学習そのものがないという意味ではありません。授業中の言語や個別支援を体験・相談で確認してください。
別の学び方を先に相談したい場合
画面を介した集団参加が強い負担になる、毎日の対面支援を必要としている、すぐに始められる校舎を探している、日本の一条校への在籍や高校卒業資格を最優先したい場合は、通学型の学校、在籍校内の別室、教育支援センターなども含めて検討できます。どの選択肢にも一律の適性はありません。本人が安心して過ごせる環境を軸にしてください。
在籍校の出席扱いと成績評価は、別々に相談する
民間のオンラインスクールに参加すると、在籍校の出席になると決まっているわけではありません。文部科学省は、義務教育段階で自宅からICT等を使って学習する場合、保護者と学校の連携、定期的・継続的な対面指導、本人の理解に沿った計画的な学習、活動状況を校長が把握できることなどを要件として示しています。これらを満たす場合でも、出席扱いは在籍校の校長が個別に判断します。
まず在籍校に、利用を検討している機関名、学習内容、参加時間、記録の方法、支援者との連絡方法を伝えます。学校から求められた資料や面談の内容を確認し、必要であれば教育委員会にも相談してください。学校外の施設で対面の相談・指導を受ける場合と、自宅でICT学習をする場合は適用される通知や条件が異なることがあります。
成績評価は、出席扱いと同じ判断ではありません。学習計画や内容が在籍校の教育課程に照らして適切かなど、学校が把握できる資料が必要です。出席日数や評価を約束する事業者の説明だけで判断せず、在籍校に確認しましょう。
本人の負担を抑えて相談・判断を進める
- 希望を聞く:英語や国際的な学びへの関心、通学・画面参加の希望、避けたいことを聞く。今は決めない選択肢も残す。
- 制度上の立場を確認する:年齢、学籍、在籍校、国籍・居住地を整理し、学校や教育委員会へ必要な確認をする。
- 公式情報をそろえる:募集要項、費用、契約・退会、資格・修了証明、相談窓口を確認する。公表されていない項目は問い合わせる。
- 質問を絞って相談する:欠席歴、入学時期、英語支援、授業時間、休んだ場合、初年度総額、資格の発行主体を具体的に尋ねる。
- 体験後に小さく判断する:本人の疲れ方や次も参加したい気持ちを確かめる。続ける場合も、在籍校との連携方法を相談してから始める。
質問をまとめるときは、「欠席日数や転校歴は選考にどう影響しますか」「英語初心者への支援はどの時間にありますか」「休んだ授業の記録やフォローはありますか」「初年度と2年目の支払総額はいくらですか」「修了時に発行する証明書と、その発行主体はどこですか」のように聞くと、確認漏れを減らせます。
学校を変えることだけが選択肢ではありません。休養を優先しながら在籍校で負担の小さい参加方法を相談する、教育支援センターや地域の教育相談を利用する、学びの記録を残すなど、本人と家庭に合う進め方を探せます。心身の不調や安全が心配なときは、進路判断と並行して学校・医療・地域の相談窓口につないでください。
よくある質問
不登校の期間だけで一律に出願不可とは限りません。ただし、出願資格や欠席の扱い、学年判定は学校ごとに異なります。募集要項を確認し、現在の在籍状況を伝えて相談してください。
学校によって異なります。NGAの公開FAQは英語要件なしと案内していますが、通学型や他のオンライン校にも当てはまるわけではありません。授業言語、必要な英語力、日本語の支援を学校ごとに確認してください。
併用の可否や在籍上の扱いは、施設の制度区分、学齢、自治体、在籍校の判断などで異なります。転校や退学の手続きに進む前に、在籍校と住所地の教育委員会へ相談してください。
自動的にはなりません。義務教育段階の自宅ICT学習について、文部科学省は要件を示しています。学習内容や学校との連携状況を在籍校に相談し、校長が個別に判断します。
出席扱いと成績評価は別の判断です。成績評価に反映する場合は、学校が把握した学習計画や内容が教育課程に照らして適切かなどを確認します。
一律ではありません。資格を出す主体と制度上の位置づけを確認してください。NGAは日本の一条校ではなく、日本の高校卒業資格を発行しないと公式FAQで案内しています。IGCSEやA-Levelも日本の高校卒業資格と同一ではありません。
施設、対象学年、授業日数、追加費用によって異なります。授業料に加え、入学時費用、教材、端末、試験、送金手数料などを含めた初年度総額と翌年度以降の金額を確認してください。NGAは具体的な学費を公開していません。
体験の有無、方法、料金は学校ごとに異なります。NGAは無料体験クラスを2026年9月から毎月開催予定と案内しています。開催状況と参加条件は、申し込み前に公式情報で確認してください。
対象地域や授業時間はスクールごとに異なります。NGAは日本在住・海外在住の6〜18歳を対象とし、アジア・オセアニアの時間帯に合わせると案内しています。参加できる時間や端末環境を確認してください。
本人が望む学び方と避けたい負担を確認し、在籍校・教育委員会に在籍や出欠の扱いを相談します。そのうえで候補校の募集要項、費用、契約、修了時の資格を公式情報で確認し、本人の体調に合わせて相談や体験を検討してください。


