中学生のオンラインインターナショナルスクール|高校進学はどうなる?学費・出席扱い・選び方

中学生から英語や国際的な学びを増やしたい。あるいは今の中学校が合っていない。そう考えてオンラインのインターナショナルスクールを調べ始めると、必ず「じゃあ高校はどうなるの」という壁にぶつかります。結論を先に書くと、日本の中学校に在籍しないまま一条校でないインターの中学課程を終えても、それだけでは日本の高校の入学資格は得られません。ただし中学校卒業程度認定試験という公式の道が用意されています。中学生だからこそ起きる論点だけを、文部科学省の資料と各校の公式サイトにあたって整理しました。
この記事でわかること
  • 一条校でないインターの中学課程を終えたとき、高校入学資格がどうなるのか(学校教育法第57条と施行規則第95条)
  • 中学校卒業程度認定試験の受験資格・出願時期・試験日・合格の効果
  • 内申点と調査書は誰が付けるのか。在籍しない場合に何が起きるのか
  • 在籍校での出席扱いは、どういうときに検討されるのか
  • Cambridge IGCSEは何歳向けで、中学生のどこから準備が始まるのか
  • 中学生を受け入れているオンラインスクールで、公式サイトから確認できた費用
編集部より

この記事は、オンラインインターナショナルスクール「NIJIN GLOBAL ACADEMY」を運営する株式会社NIJINが編集しています。記事の後半で自社の学校も選択肢のひとつとして紹介しますが、他校の情報は各校の公式サイトで確認できた内容のみを掲載し、確認できなかったことは「確認できなかった」と書いています。金額はすべて2026年9月時点・編集部調べです。制度の適用は個別事情で変わりますので、最終的な判断は在籍校・教育委員会・志望校にご確認ください。

目次

中学生の場合、小学生とは何が違うのか

小学生でオンラインのインターを検討するとき、いちばん大きい論点は就学義務でした。中学生も義務教育である点は同じです。けれども中学生には、もう一段の論点が乗ります。3年後に高校入試という出口があることです。

高校入試は、中学校が発行する書類を前提に組み立てられています。調査書があり、内申点があり、願書も中学校を通ることが多い。日本の中学校に在籍していない状態は、この前提から外れます。だからこそ中学生の場合は「英語をどれだけ伸ばせるか」より先に、「3年後の3月に、どの書類が手元にある状態か」を確認しておく必要があります。

制度上の位置づけそのものはインターナショナルスクールとは?1条校との違い・学費・メリットデメリットで解説しています。小学生・高校生の事情は、それぞれ小学生のオンラインインターナショナルスクール高校生のオンラインインターナショナルスクールにまとめました。

一条校でないインターの中学課程を終えると、高校入学資格はどうなるのか

ここがこの記事の主題です。まず、高校に入れる人の範囲は学校教育法第57条が定めています。「高等学校に入学することのできる者は、中学校若しくはこれに準ずる学校を卒業した者若しくは中等教育学校の前期課程を修了した者又は文部科学大臣の定めるところにより、これと同等以上の学力があると認められた者とする。」

この「同等以上の学力があると認められた者」の中身を具体化しているのが、学校教育法施行規則第95条です。

施行規則第95条内容
第1号外国において、学校教育における9年の課程を修了した者
第2号文部科学大臣が中学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者
第3号文部科学大臣の指定した者
第4号就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定規則により、中学校を卒業した者と同等以上の学力があると認定された者
第5号その他高等学校において、中学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者

並べてみると、日本国内のインターの中学課程を終えたことが、そのまま当てはまる号がないことに気づきます。文部科学省「高等学校入学資格Q&A」のQ2は、まさにこの点を扱っています。「日本にある外国人学校中等部は中学校ではないため、これを卒業したことをもって、高等学校入学資格を有するものではありません。しかしながら、A1にあるように、中学校卒業程度認定試験を受験し合格した上で、高等学校の入学者選抜試験を受験することができます。」

同じ回答には続きがあり、保護者が日本国籍を有しない場合は「そもそも、その保護者に就学義務は課されていないため、校長の判断により、各高等学校において、中学校卒業者と同等以上の学力があると認められた者についても、当該高等学校の入学者選抜試験を受験することができます。(学校教育法施行規則第95条第5号)」とされています。

先に結論

保護者が日本国籍を有する場合、国内のインターの中学課程を終えただけでは高校入学資格は得られず、中学校卒業程度認定試験に合格する必要があるというのが文部科学省の説明です。オンラインのインターも、日本に住みながら受けている以上、この枠組みで考えるのが安全です。迷ったら、志望する高校がある都道府県の教育委員会の高校教育課に、入学前の段階で確認してください。

なお、海外にある学校は扱いが変わります。同じQ&AのQ6は、外国にあるインターナショナルスクールについて「当該外国において正規の教育機関として認められているかどうかを在日大使館を通じて確認することが必要です。正規の教育機関であって、9年の課程を修了した者については、高等学校入学資格を有します」としています。ただし保護者が就学義務を負っている場合は「中学校等に就学させることが必要となります」とも書かれています。

そもそも中学校に行かせずインターに通わせるという選択について、文部科学省は就学事務Q&Aで「保護者が日本国籍を有する子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません」と明記しています。

中学校卒業程度認定試験(中卒認定)とは、どういう試験なのか

正式名称は「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」、略して中卒認定と呼ばれます。文部科学省が実施する国の試験で、合格すると高等学校の入学資格が与えられます。

受験資格は4つのうちどれか

令和8年度の受験案内には、次のいずれかに該当する者として4つの区分が示されています。年月日の部分は年度ごとに変わるので、受験する年度の案内を必ず確認してください。

区分受験できる人(令和8年度の場合)
1就学義務猶予免除者である者又は就学義務猶予免除者であった者で、令和9年3月31日までに満15歳以上になる者
2保護者が就学させる義務の猶予又は免除を受けず、かつ、令和9年3月31日までに満15歳に達する者で、その年度の終わりまでに中学校を卒業できないと見込まれることについてやむを得ない事由がある者
3令和9年3月31日までに満16歳以上になる者
4日本の国籍を有しない者で、令和9年3月31日までに満15歳以上になる者

注意したいのは区分1にある「就学義務猶予免除」の中身です。文部科学省の就学事務Q&Aによれば、学校教育法第18条は「病弱、発育不完全その他やむを得ない事由のため、就学困難と認められる者」を対象とし、具体例として「治療又は生命・健康の維持のため療養に専念することが必要等、教育を受けることが困難又は不可能な場合」などが挙げられています。手続きには保護者からの願い出と医師等の証明書が必要で、市町村教育委員会が判断します。

「インターナショナルスクールで学ばせたいから」という理由で就学義務の猶予・免除が認められる、という説明は、今回調べた範囲では文部科学省の資料に見当たりませんでした。つまり日本国籍の中学生の場合、現実的には区分3、すなわち満16歳以上になる年度での受験になる可能性があります。

日程は年1回。ここから逆算する

令和8年度の場合、出願期間は令和8年6月22日から8月21日まで(消印有効)、試験日は令和8年10月15日、結果通知の発送は令和8年11月24日の予定です。試験科目は国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5科目です。

高校入試の出願は多くの自治体で1月から2月ですから、10月受験・11月下旬に結果という流れは間に合う設計です。ただし実施は年1回で、1回落ちると次のチャンスは翌年になります。さらに区分3で受ける場合は「満16歳以上になる年度」ですから、同学年の子とタイミングが1年ずれる可能性があります。

内申点と調査書は、誰が付けるのか

高校入試のもうひとつの柱が調査書です。学校教育法施行規則第78条は「校長は、中学校卒業後、高等学校、高等専門学校その他の学校に進学しようとする生徒のある場合には、調査書その他必要な書類をその生徒の進学しようとする学校の校長に送付しなければならない」と定めています。第90条は、高等学校の入学は第78条により送付された調査書その他必要な書類や学力検査の成績等を資料とする選抜にもとづいて校長が許可する、と定めています。

条文の主語は「校長」、つまり在籍している中学校の校長です。ここから2つのパターンに分かれます。

通い方内申点・調査書はどうなるか
日本の中学校に在籍したまま、オンラインのインターを併用する内申点は在籍している中学校が付けます。調査書も在籍校から出ます。インターでの学習が自動的に内申に加算されるわけではありません
日本の中学校に在籍せず、インターのみにする在籍する中学校がないため、第78条にもとづく調査書は出ません。調査書に代わる資料の扱いを、志望校・教育委員会に確認する必要があります

併用型を選ぶ家庭が多いのは、この差が大きいからです。在籍を残せば、内申点も調査書も従来どおり中学校から出ます。今の学校を辞めずに学びを足す形は「今の学校を辞めなくていい」ダブルスクールという選択肢で詳しく書いています。

欠席が多い場合の配慮についての通知

在籍はしているけれど学校にはあまり行けていない、という家庭もあると思います。文部科学省は令和7年6月付の「高等学校入学者選抜等における配慮事項等について」で、「在籍する学校における出席の状況のみをもって不利益な取扱い(例えば、欠席日数のみをもって出願を制限するなど)をしないようにする」と示しています。さらに「生徒の自己申告書や学校以外の場(家庭におけるオンライン学習を含む。)における学習状況に係る資料等を選抜において適切に勘案したり」、「不登校生徒が志願しやすいように募集時の内容を工夫したりするなど、配慮を行うことが望まれます」と続きます。

「家庭におけるオンライン学習を含む」という括弧書きが入っている点は、覚えておいて損がありません。ただしこれは各都道府県教育委員会に向けた通知で、運用は自治体ごとに異なります。実際の扱いは志望校のある自治体の募集要項で確認してください。

在籍校での「出席扱い」は、どういうときに検討されるのか

整理しておくと、今の中学校に通えている子の場合、そもそも出席扱いという話は出てきません。学校に行っているのですから出席は出席で、オンラインのインターは放課後の習い事と同じ位置づけになります。

論点になるのは、その子が不登校の状態にある場合です。文部科学省は「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」で、校長が「当該児童生徒の自立を助けるうえで有効・適切であると判断する場合」に出席扱いとすることができるとしています。要件には「保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること」「訪問等による対面指導が適切に行われることを前提とすること」「当該児童生徒の学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること」などが挙げられています。

大事なのは、出席扱いは自動ではなく、最終的に在籍校の校長が判断するという点です。「このスクールを使えば出席扱いになります」と言い切る説明を見かけたら、一度立ち止まってください。決めるのは学校側で、スクール側ではありません。詳しい要件は不登校の出席扱いにまとめています。

Cambridge IGCSEは、中学生のどこから準備が始まるのか

中学生の家庭がオンラインのインターを調べると、ほぼ必ずIGCSEという言葉に出会います。Cambridge Internationalの公式ヘルプページには「Cambridge IGCSE is designed to be taught as a two year course for candidates aged 14 to 16 years」と書かれています。14歳から16歳を対象にした2年間のコースとして設計されている、という説明です。国によっては1年に圧縮される場合があることや、正式な年齢制限が設けられていない地域があることも併記されています。

この「14歳から16歳」を日本の学年に重ねると、おおむね中学3年から高校1年にあたります。IGCSEそのものは中学生の後半で始まる想定で、中学1年・2年はその準備段階という位置づけです。実際、各校のコース設計もそうなっています。

スクール中学生年代のコース区分(公式サイトの表記)
NisaiケンブリッジインターナショナルオンラインNS2=12〜13歳(小6〜中1相当)、NS3=13〜14歳(中1〜中2相当)。IGCSE中学生向けコースの1年目(Year10)が14〜15歳・中学3年生相当
Crimson Global AcademyLower Secondary & Pre-IGCSE が Grade 6〜9(11〜15歳)。IGCSE & A-Levels は Grade 10〜12
King’s InterHighMiddle School(Key Stage 3)が11〜14歳、GCSE(Key Stage 4)が14〜16歳

中学1年・2年で入る場合は「IGCSEを取る」というより「英語で教科を学ぶ体力をつける」段階です。逆に中学3年で入る場合は、いきなり2年コースの初年度に乗ることになり、英語力の前提が高くなります。入学時期によって、求められる準備がまったく違います。なおIGCSEとA-Level、IBは並べて語られがちですが、役割も取得時期も違います(IGCSE・A-Level・IBの違いをやさしく解説)。

中学生を受け入れているオンラインスクールの費用は、いくらか

先に正直に書きます。オンラインインターナショナルスクールの学費について、官公庁がまとめた公的な統計は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。ですので相場という形ではお伝えできません。代わりに、各校の公式サイトで確認できた金額をそのまま並べます。2026年9月時点・編集部調べです。

スクール中学生年代の区分公式サイトで確認できた費用
Nisai(NSコース)NS2=12〜13歳、NS3=13〜14歳入学金 33,000円(税込・初回のみ)、1科目 月額 22,000円(税込)=1科目 年額 264,000円。3科目 792,000円、5科目 1,188,000円(10%割引適用)
Nisai(IGCSE中学生向けコース)1年目 Year10=14〜15歳・中3相当入学金 33,000円(税込)、1科目 月額 24,200円(税込)=1科目 年額 290,400円。5科目 1,306,800円(10%割引適用)。Units of Sound 年額 19,800円(税込・推奨)
インターナショナルスクールJOI(中学生コース)中学生(英語力に応じて小学生も可)入学金 33,000円、Units of Sound 19,800円/年。国際英語コース 月額 28,050円〜35,970円。インターナショナルスクールコースは科目ごとに月額 24,200円〜
Crimson Global AcademyLower Secondary & Pre-IGCSE=Grade 6〜9(11〜15歳)パートタイム 1科目 504,000円。フルタイム 5科目 年額 2,300,000円
King’s InterHigh(英国)Middle School=11〜14歳(Key Stage 3)年間契約 £5,995/年(9科目)、登録料 £100(一度だけ)、追加科目 £435。ハーフターム単位の契約は £1,360/ハーフターム。デポジット £500(英国)/£1,000(国外)。2026/27年度

同じ「オンラインのインター」でも、科目単位で足していく方式と、年間パッケージで科目数が決まっている方式があり、単純な月額比較では判断できません。比べるときは「1年目の総額」と「2年目以降の年額」を分けて出してもらうことです。1年目には入学金や登録料、デポジットが乗ります。

中学生で忘れやすい費目がもうひとつ、資格試験の受験料です。King’s InterHighは公式サイトに「Exam fees are not included in the tuition fee you pay」と明記し、1資格あたりおおむね£150から£200程度としています。IGCSEを複数科目受ければ、まとまった金額になります(オンラインインターナショナルスクール比較)。

部活動や友だちが切れることは、どう考えればいいのか

制度と費用の話が続いたので、生活の話を書きます。中学生では、ここが実はいちばん揉めるところです。まず時間の衝突があります。日本の公立中学校の部活動は放課後から夕方にかけて行われ、併用型のオンラインスクールの授業も多くが平日の夕方です。週5日部活に出ながら、平日の夕方に毎日オンライン授業を入れるのは、時間割として成立しません。どちらかを削るか、平日は週2〜3回に絞って土曜に寄せるか、という選択になります。

そして人間関係です。中学生の友人関係は、教室と部活という場所に強く結びついています。そこから離れれば関係が薄くなるのは自然なことで、正直に書けば代替が効きにくい部分です。オンラインで新しい関係ができることは確かにありますが、それは「これまでの友だちの代わり」ではなく「別の関係が増える」という性質のものです(オンラインで「居場所」や「友だち」は本当につくれる?)。

先に確認したいこと

在籍を残して併用する場合、部活動だけ続けられるかどうかは学校の運用次第です。顧問の先生や学年主任に「授業には出づらいが部活には参加したい」と相談したことで、形が見つかった家庭もあります。制度で決まっているというより現場の判断で幅が出るところなので、早めに相談してみる価値はあります。

今の中学校に在籍したまま、放課後と土曜だけ通う形

選択肢のひとつとして、編集部の運営会社である株式会社NIJINが準備している「NIJIN GLOBAL ACADEMY」(NGA)を紹介します。自社の学校ですので、先に不利な事実から書きます。

NGAは2027年9月開校予定で、まだ開校していません。学費は未公表です。日本の一条校ではないため、日本の中学校・高等学校の卒業資格は出ません。したがって、この記事の前半で書いた高校入学資格の論点はNGAにもそのまま当てはまります。また、在籍校での出席扱いについて公式サイトに記載は確認できませんでした。この4点を踏まえたうえでお読みください。

そのうえで、中学生の併用という観点で噛み合いやすい点が3つあります。ひとつは時間割です。今の学校と併用する「ダブルスクール型」があり、平日は放課後16:00〜17:45、土曜は10:00〜13:00。授業時間帯はアジア・オセアニアのタイムゾーンに合わせて運営されるため、時差で深夜や早朝になることがありません。

ふたつめは、在籍を残したまま使える形だということです。内申点も調査書も従来どおり在籍校から出るので、中卒認定を受けるかどうかの判断をいったん脇に置いたまま英語の学びを足せます。

みっつめは資格への接続です。カリキュラムはCEFRレベル別(Pre-A1〜B2+)の選択式授業で、学期ごとにCEFRを測定します。そのうえで希望者はCambridge IGCSE・A-Levelに挑戦できる設計です。全員必修ではなく希望制である点は、中学生年代では現実的だと考えています。任意で受けるIGCSE等の受験料は別途生じる場合があります。なお対象は6〜18歳、1クラス8名で、入学試験や選抜はなく英語要件もありません。

今の中学校に在籍したまま、放課後と土曜だけ通う形

NIJIN GLOBAL ACADEMYのダブルスクール型は、平日放課後16:00〜17:45と土曜10:00〜13:00。希望者はCambridge IGCSE・A-Levelに挑戦できます。2027年9月開校予定・学費未公表で、日本の一条校ではありません。まずは情報を集めるところからどうぞ。

中学生の進路の組み立て方を、3つのパターンで整理する

ここまでの内容を、現実的な選択肢の形に落とします。どれが正解というものではなく、手元に残る書類と想定される出口が違うという話です。

パターン中学3年間の形高校進学の出口注意点
A:併用型日本の中学校に在籍したまま、放課後や土曜にオンラインのインターを足す中学校を卒業するので、日本の高校入試を通常どおり受けられる。調査書も在籍校から出る時間が二重になる。部活動との衝突を先に設計する必要がある
B:移行型日本の中学校に在籍せず、インターの中学課程で過ごす日本の高校を受けるには中卒認定の合格が必要になる可能性が高い。海外の高校やインターの高等部に進む道もある調査書が出ない。中卒認定は年1回。日本国籍の場合、満16歳以上の年度での受験になる可能性がある
C:高校から型中学は日本の学校で過ごし、英語は課外で伸ばす日本の高校、または高校からインターや海外校という選択高校からのインター編入は英語要件が高くなることが多い。中学のうちにどこまで積むかが効く

共通して言えるのは、中学1年の段階で決め切る必要はないということです。Aで始めて、合いそうならBに寄せる順番を取る家庭もあります。逆にBから戻ろうとすると、文部科学省が就学事務Q&Aで示すとおり「インターナショナルスクールの中学部の途中で我が国の中学校へ編入学を希望する場合」にも制約が生じます。戻りにくい方向の選択ほど、先に教育委員会に確認しておく価値があります偏差値や順位がしんどい子の進路)。

よくある質問

日本の中学校をやめて、オンラインのインターだけにすることはできますか。
日本国籍の子の場合、それでは就学義務を履行したことにならない、というのが文部科学省の見解です。就学事務Q&Aに「一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません」と明記されています。実務上は、地元の中学校に在籍を残したまま併用する形が現実的です。
一条校でないインターの中学課程を終えたら、日本の高校は受けられないのですか。
それだけでは高校入学資格を有しない、と文部科学省は説明しています。高等学校入学資格Q&AのA2は「日本にある外国人学校中等部は中学校ではないため、これを卒業したことをもって、高等学校入学資格を有するものではありません」としたうえで、中学校卒業程度認定試験に合格すれば高等学校の入学者選抜試験を受験できると続けています。道は閉じていませんが、ひと手続き挟みます。
中学校卒業程度認定試験は、いつ・何科目受けるのですか。
年1回、10月に、国語・社会・数学・理科・外国語(英語)の5科目です。令和8年度の場合、出願期間は令和8年6月22日から8月21日(消印有効)、試験日は令和8年10月15日、結果通知の発送は令和8年11月24日の予定です。合格すると高等学校の入学資格が与えられます。
中3の10月に中卒認定を受けて、そのまま高校入試に進めますか。
受験資格の区分によります。受験資格には「満16歳以上になる者」という区分があり、日本国籍で就学義務の猶予・免除を受けていない場合、この区分での受験になる可能性があります。猶予・免除は療養が必要な場合など限られた事由で認められるもので、インターで学ばせたいという理由で認められるという説明は今回確認できませんでした。時期は受験する年度の受験案内と市区町村教育委員会で必ず確認してください。
オンラインのインターでの学習は、内申点に反映されますか。
自動的には反映されません。内申点も調査書も、学校教育法施行規則第78条にもとづき在籍する中学校の校長が作成・送付するものです。学校外での学習をどう扱うかは在籍校の判断になります。ただし文部科学省は令和7年6月の通知で、不登校生徒について「学校以外の場(家庭におけるオンライン学習を含む。)における学習状況に係る資料等」を選抜で勘案するなどの配慮を求めています。
オンラインのインターに通えば、在籍校で出席扱いになりますか。
自動的にはなりませんし、学校に通えている子はそもそも対象になりません。出席扱いの制度は不登校児童生徒を対象としたもので、保護者と学校の連携、対面指導の実施、計画的な学習プログラムなどの要件があり、最終的には在籍校の校長が判断します。スクール側が決められることではありません。
中学1年からIGCSEを始められますか。
Cambridge Internationalは「14歳から16歳を対象にした2年間のコースとして設計されている」と説明しています。日本の学年でいうと中学3年から高校1年あたりです。中学1年・2年は、英語で教科を学ぶ土台をつくる段階と考えるほうが自然です。各校のコース区分も、中学前半は準備段階、中学後半からIGCSE本体という構成になっています。
英語がまったくできない中学生でも入れますか。
英語要件を設けていないスクールはあります。ただし中学生では「英語で教科を学ぶ」レベルまでの距離が学年相応に求められます。入学時点でレベル別にクラスを分けているか、日本語で相談できる窓口があるかを確認してください(不登校×英語を伸ばしたい家庭へ)。
部活を続けながら併用できますか。
時間の設計次第です。平日の放課後は部活とオンライン授業が正面から重なります。平日は週2〜3回に絞り、土曜にまとまった時間を置く組み方が現実的です。授業が平日の何時からかは、申し込み前に必ず日本時間で確認してください。海外のスクールの場合、時差で夜間や早朝になることがあります。
費用の相場はいくらぐらいですか。
公的な統計は、今回調べた範囲では確認できませんでした。そのため相場という形ではお伝えできません。公式サイトで確認できた実例は本文の表のとおりで、科目単位のものは1科目 年額26万円台から、年間パッケージのものは9科目で £5,995/年、フルタイム5科目で年額230万円でした(2026年9月時点・編集部調べ)。

この記事の内容を確かめるための一次資料

  1. 文部科学省「高等学校入学資格について」(ページ
  2. 文部科学省「高等学校入学資格 法令等」(学校教育法第57条・同法施行規則第95条)(ページ
  3. 文部科学省「高等学校入学資格 Q&A」(Q2・Q6)(ページ
  4. 文部科学省「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」(ページ
  5. 文部科学省「令和8年度就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験(中卒認定)受験案内」(ページ
  6. 文部科学省 就学事務Q&A「就学義務の猶予又は免除について」(学校教育法第18条)(ページ
  7. 文部科学省 就学事務Q&A「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(ページ
  8. 文部科学省「高等学校入学者選抜等における配慮事項等について」(令和7年6月)(PDF
  9. 文部科学省 中央教育審議会 資料「高等学校入学者選抜における部活動の評価」(学校教育法施行規則第78条・第90条)(PDF
  10. 文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」(ページ
  11. Cambridge International「Who can take Cambridge IGCSE?」(ページ
  12. Nisaiケンブリッジインターナショナルオンライン「NS小学生向けコース」(NS1〜NS3の対象年齢と学費)(ページ)/「IGCSE 中学生向けコース」(ページ
  13. インターナショナルスクールJOI「中学生コース」(ページ
  14. Crimson Global Academy「学費と奨学金」(ページ
  15. King’s InterHigh「Fees」2026/27年度(ページ
  16. NIJIN GLOBAL ACADEMY 公式サイト(カリキュラム入学案内よくある質問
入学試験も英語要件もありません

NIJIN GLOBAL ACADEMYでは、無料体験クラスを2026年9月から毎月開催する予定です。入学試験も英語要件もなく、まずは対話から始まります。2027年9月開校予定・学費未公表で、日本の一条校ではない段階であることをご承知おきください。

文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月16日 / 最終更新:2026年9月16日
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