にじいろは株式会社NIJINが運営しています。この記事で紹介するNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)も同社の事業です。オンラインのインターナショナルスクールを修了しても、日本の高校卒業資格が自動で得られるわけではありません。日本の大学へ進む道はありますが、学校の認定、取得する資格、高卒認定試験、通信制高校との併用など、本人が選ぶ経路ごとに必要な確認が異なります。
本記事では、制度を文部科学省の資料で整理し、高校生年代を受け入れるオンライン課程を公式情報で比較します。掲載する候補は、16歳前後からA-Level等の高校段階プログラムを公式に案内しているCrimson Global Academy(CGA)、King’s InterHigh、開校前のNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)、Nisaiです。選定基準は対象年齢と高校段階の課程が公式に確認できること。掲載順は英字名のアルファベット順で、教育の質や入学しやすさの順位ではありません。共通軸は対象年齢・課程、オンラインでの学び方、学費と別費用、日本の高卒資格を発行する学校かどうかです。
オンラインのインターだけで日本の高校卒業資格は得られない
「海外の高校課程をオンラインで学ぶこと」と「日本の高等学校を卒業すること」は別のことです。文部科学省の大学入学資格案内では、高校卒業のほかに、外国の正規の12年課程、指定課程、国際資格、高卒認定など複数の大学入学資格が示されています。つまり、日本の高卒資格がなくても大学へ進む制度上の道はありますが、通っている学校の名称だけでは適用経路を判断できません。
進路を決める際は、①ほしい証明書は日本の高卒資格か大学出願資格か、②その資格を誰がどの課程の修了で発行するのか、③志望大学がその資格・科目・成績を受け入れるか、を分けて確認します。オンライン課程を選ぶ場合は、入学前に高校卒業証書の有無、外部試験の受験要件と会場、学習記録の発行主体を学校へ質問してください。
日本の高卒資格が必要な家庭には、通信制高校など日本の高等学校に在籍し、レポート・スクーリング・試験を履修する経路があります。海外課程を併用する場合は、時間割、費用、取得資格が二重に必要となる点も含めて検討します。国際教育とオンライン学習を検討中で、2027年9月開校予定のNGAの対象・カリキュラムを知りたい家庭は、公式情報で最新条件を確認できます。
大学入学資格と高校卒業資格を分けて考える
日本の大学の入学資格は高校卒業だけではありません。文部科学省が示す経路には外国の正規12年課程の修了、一定の国際資格、指定された外国の学校課程、高卒認定、大学ごとの個別入学資格審査などがあります。ただし、オンラインの外国課程を受ければ自動的に「外国の正規12年課程」に当たるとは限りません。修了課程の位置付けは、運営校と志望大学の両方へ確認してください。
| 進路で使いたいもの | 確認する内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 日本の高校卒業資格 | 日本の高等学校に在籍し、卒業要件を満たすか | オンライン海外課程だけでは発行されない |
| 日本の大学の入学資格 | 学校の課程・認定、取得資格、科目、年齢条件を志望大学へ確認 | 大学や入試方式によって必要書類・科目が異なる |
| 高卒認定 | 受験科目、合格要件、受験年度、大学側の入試条件 | 合格は高校卒業そのものではない |
| 海外大学の出願資格 | 志望国・大学・学部が求める資格、科目、成績、英語要件 | A-Level等でも科目選択や成績条件は大学・専攻ごとに異なる |
国際的な資格が大学入学資格に該当しても、入学が保証されるわけではありません。文部科学省の制度案内で「出願できる資格」と、志望大学の選抜要件(成績、必修科目、英語試験、提出期限)を別々に照合します。IBについてもDiploma ProgrammeとCareer-related Programmeは同じ資格として扱えないため、コース名だけで判断しないでください。

令和8年度から高卒認定試験に「情報」が加わる
2026年度(令和8年度)の高等学校卒業程度認定試験では、新科目「情報」が追加され、選択により合格に必要な科目数は9〜10科目です。受験資格は、令和9年3月31日までに満16歳以上となること(すでに大学入学資格を有する人を除く)です。出願日・試験日は年度ごとに定められるため、申込み前に文部科学省の最新実施要項を確認してください。
高卒認定に合格すると大学・短大等の受験資格を得られますが、文部科学省は高校を卒業しなければ最終学歴は高校卒業にならないと説明しています。また、合格科目を通信制高校の単位に認定するかは在籍校の判断です。高認を「高校を卒業した証明」と考えず、志望先で何に使う資格かを先に決めます。
高認を選ぶ場合は、外部課程との学習負荷を見積もり、9〜10科目の学習計画を年度単位で作ります。令和8年度の第2回試験は2026年11月7・8日実施予定です。願書の受付は終了しているため、これから受験準備を始める場合は次年度の要項を待ち、科目免除・過去の単位や検定の扱いを公式案内で確認してください。
高校段階のオンライン課程を同じ軸で比較する
下記はオンラインで高校段階の課程・資格を学ぶ選択肢の例です。いずれも日本の高等学校卒業資格を発行する一条校と同じ制度ではありません。各社の対象年齢・授業形態・授業料の単位をそろえて見られるよう、公式ページで確認できた範囲を記載しました。金額は為替や年度改定の影響を受けるため、確認日現在の公式料金表を出願時に再確認してください。
Crimson Global Academy(CGA)
- 対象・課程:A-Levelは主に16〜18歳。IGCSEは主に15〜16歳。条件を満たせば下の年齢も受講できる場合があります。
- 学び方:オンライン。A-Levelは1〜3科目のパートタイム、4科目のフルタイム課程を公式ページで案内。
- 学費:A-Levelは1科目あたり年額55万円、フルタイム4科目は年額240万円。
- 別費用:外部試験料は地域・科目により別途。受講環境としてPCと安定したインターネットが必要。
- 資格上の確認:日本の高校卒業資格とは別の課程。試験科目、資格の発行元、志望大学の受入条件を確認。
確認日:2026年10月23日。CGA公式の学費・奨学金。
King’s InterHigh
- 対象・課程:A-Levelは16〜19歳向け。1〜5科目を選択。
- 学び方:オンライン。教師によるライブ授業、録画ライブラリ、課外活動等を公式ページに掲載。
- 学費:2026/27年度の年契約は3科目を基準に年額£7,585。半期契約は3科目を基準に£1,780。
- 別費用:登録料£100、英国外の預り金£1,000。試験料は学費に含まれず、試験会場に支払う(公式FAQの目安£150〜200/資格)。
- 試験会場:同校のAbergavenny(ウェールズ)試験会場も案内。会場の空席・科目・時期を個別に確認。
- 資格上の確認:日本の高卒資格とは別。A-Levelの科目・試験を志望大学の要件と照合。
確認日:2026年10月23日。King’s InterHigh公式料金、公式試験情報。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)
- 対象・課程:6〜18歳。オンラインのインターナショナルスクールとして2027年9月開校予定。
- 学び方:海外・日本在住者を対象に、アジア・オセアニアの時間帯に配慮。公式FAQはコアのライブ授業を週2回と案内。
- 入学条件:入学試験・英語要件なしと案内。開校前のため、受入・退会条件など整備中の項目があります。
- 学費:具体額は公式の開校情報メールで案内。教材費は月額に含み、任意のIGCSE等の受験料は別途の場合があります。
- 資格上の確認:日本の一条校ではなく、日本の高校卒業資格は発行しません。希望する大学・資格の要件に合わせて進路を別途設計します。
Nisai
- 対象・課程:AS/A-Levelは16〜19歳を対象とする2年間のプログラムとして案内。
- 学び方:完全オンライン。1科目につき週3回・各60分のライブ授業のほか、課題と自主学習を案内。
- 学費:1科目あたり月額26,400円(税込、年額を12分割した表示)。3科目の年額は950,400円。
- 別費用:入学時に33,000円(税込)。任意のUnits of Soundは年19,800円と個別トレーニング費。
- 資格上の確認:AS/A-Level課程。日本の高校卒業資格とは別で、受験する試験資格と大学側の条件を確認。
確認日:2026年10月23日。Nisai高校生向けA-Level公式案内。同ページの申込期限表示は「10月中旬まで」のため、2026年10月23日時点では次回の受付時期を公式窓口へ確認してください。
| 比較軸 | 出願前にそろえる情報 | 家計・進路での見方 |
|---|---|---|
| 課程と対象年齢 | 対象年齢、入学時の科目・英語条件、修了時に得る証明 | 学年名だけでなく、科目数・既修歴を含めて適合を見る |
| 学習時間 | 週のライブ授業数、録画、宿題、自主学習 | 通信制のレポート・スクーリング・試験勉強と重ねて時間を試算 |
| 学費と追加費用 | 1科目かフルタイムか、契約期間、入学料、保証金、教材、試験料 | 比較単位を1年間または2年間に統一し、為替も別に見積もる |
| 試験と進学 | 資格試験の科目、試験実施主体、受験地、志望大学の要件 | 授業料に試験料・渡航費が含まれると決めつけない |
| 日本の高卒資格 | 日本の高等学校の卒業要件を満たす在籍先があるか | 海外オンライン課程だけで日本の高校卒業と扱わない |

通信制高校と併用するなら、卒業要件を先に書き出す
通信制高校の卒業には、一般に在籍期間、必履修科目を含む単位修得、レポート、スクーリング、試験などの要件があります。オンラインの海外課程も並行するなら、まず通信制高校に「卒業までに必要な残単位」「スクーリング日・場所」「単位認定試験」「科目履修の期限」を確認し、海外課程はその残り時間に入る科目数から検討します。
- 通信制高校の必須予定(レポート締切、スクーリング、単位認定試験)を記入。
- A-Level等の各科目についてライブ授業、課題、自主学習、外部試験前の準備時間を加える。
- 睡眠、休養、食事、通院や家族の予定を先に確保。
- 負荷が重い週を一つ作り、両方の学校に履修変更・休講・科目減の条件を確認。
「資格を多く取る」ことを目標にしすぎず、本人が継続できる科目数にします。学校間で単位互換があると推測せず、書面で認められる科目・手続き・期限を確認してください。
志望する進路から、必要な資格を逆算する
進路が未定でも、「日本の大学」「海外大学」「日本の高卒資格を得る」「学び直し・就職」では必要な準備が変わります。大まかな分岐を書き出し、学校選びを始める前に志望先へ質問します。
| 希望する出口 | 先に確認する質問 | 相談先 |
|---|---|---|
| 日本の大学 | この課程・資格で出願資格になるか。必要科目・成績・英語試験は何か | 志望大学の入試窓口、文部科学省の入学資格一覧 |
| 海外大学 | 国・大学・専攻で必要なA-Level科目、成績、英語力、締切は何か | 志望大学の公式募集要項、学校の進路担当 |
| 日本の高校卒業資格 | 通信制高校等の卒業要件、併修の扱い、試験会場、卒業見込み時期は何か | 在籍または検討中の高校 |
| 高卒認定を利用 | 受験資格、9〜10科目のうち免除対象、志望先での受入条件は何か | 文部科学省、志望大学・専門学校 |

よくある質問
1. オンラインのインターナショナルスクールを卒業すれば、日本の高校卒業資格を得られますか?
自動では得られません。日本の高卒資格を必要とする場合は、日本の高等学校の卒業要件を満たす在籍先があるかを確認してください。
2. 日本の高卒資格がなくても、日本の大学を受験できますか?
大学入学資格は複数の経路があります。外国の正規課程、所定の国際資格、高卒認定、個別入学資格審査などがあり、本人の課程や年齢、大学の募集要項によって異なります。志望校へ書類を示して確認してください。
3. A-Levelを取れば、どの日本の大学にも出願できますか?
一律ではありません。文部科学省の大学入学資格に関する案内に資格の類型がありますが、科目・成績・提出書類などの選抜条件は大学や学部ごとに異なります。
4. 高卒認定に合格したら、最終学歴は高校卒業になりますか?
なりません。高卒認定は大学等の受験資格に使えますが、高等学校を卒業したことにはなりません。
5. 令和8年度の高卒認定は何科目必要ですか?
科目の選択により9〜10科目です。令和8年度から「情報」が加わりました。免除科目の有無や自分の必要科目は、当年度の実施要項で確認してください。
6. IBのCPとDPは、大学出願資格として同じですか?
同じとは限りません。文部科学省の大学入学資格ガイドはIBのCP修了者についてDP資格と異なる扱いを示しています。コース名と修了証を志望大学へ確認してください。
7. 通信制高校に在籍しながら海外のオンライン課程も受講できますか?
同時受講自体の可否だけでなく、通信制高校の卒業要件、学習時間、単位認定を学校に確認します。海外課程の学習が日本の高校の単位になるとは限りません。
8. A-Levelは何科目受けるとよいですか?
志望大学・専攻の条件によります。学校が案内する標準科目数をそのまま選ぶのではなく、必須科目、成績条件、試験実施時期を大学と学校へ確認してください。
9. 海外のオンライン課程の授業料には、試験料や機材費も含まれますか?
一律ではありません。教材、試験料、受験会場、機材、為替や決済手数料などを学校の公式料金表で分けて確認してください。掲載した金額は確認した課程と契約条件の例です。
10. NGAは現在入学できますか?
NGAは2027年9月開校予定と公式FAQに案内されています。対象は6〜18歳で、費用や募集手続きは公式の最新案内を確認してください。日本の高校卒業資格を発行する課程ではありません。
公式情報と確認日
以下を2026年10月23日に確認しました。大学入学資格・高卒認定・料金・開校予定は更新されることがあるため、出願時に各公式ページを再確認してください。


