- 京都市教育委員会の一覧で左京区に載っている団体は2つ(わく星学校/学び舎「峠下」)
- 今回の5か所は、区内にあるのは2か所です(わく星学校・学び舎「峠下」・安養寺フリースクール・トライ式中等部 丸太町・YUME School 京都二条)
- 費用は1日1,000円〜月55,000円と、通い方によって大きく違います
- 京都市には、フリースクールに通う世帯への助成金はありません(市の回答:「現在のところ実施の予定はございません」)
- 市の教育支援センター「ふれあいの杜」は市立の小4〜中3が対象で、申込は在籍校を通します。費用は公式ページに記載がなく、確認できませんでした
- 全国の不登校は令和6年度に小学校137,704人・中学校216,266人。京都市・区ごとの最新の人数は、公式ページで確認できませんでした
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。記事の最後に自社のオンラインスクールを選択肢のひとつとして挙げていますが、5か所の紹介には自社の教室を含めていません。施設の情報は2026年9月22日に確認したもので、料金や曜日は変わることがあります。通う前に、必ず各施設に確かめてください。
京都市左京区のフリースクールと不登校の今
文部科学省の調査では、令和6年度の全国の不登校は小学校137,704人、中学校216,266人、合計353,970人でした。京都市全体や左京区だけの最新の人数は、京都市教育委員会の公式ページでは確認できませんでした。数字がはっきりしない分、「うちの子だけ」と思わなくて大丈夫です。
京都市教育委員会は、フリースクール等の民間団体の情報を38団体(令和8年4月1日現在、うち京都市内25団体)公表しています。掲載の条件のひとつは「京都市立学校から指導要録上の出席扱いとされた実績がある」ことです。京都市教育委員会の一覧で左京区に載っている団体は2つ(わく星学校/学び舎「峠下」)です。
公的な受け皿としては、京都市の教育支援センター「ふれあいの杜」(6つの学習室と2つのサテライト学習室)と、学びの多様化学校の洛風中学校・洛友中学校があります。左京区から使いやすい場所は、後半の「公的な窓口」で説明します。
探し始めた保護者がつまずく3つ
京都市教育委員会の公表資料と各施設の情報を並べてみると、左京区ならではのつまずきが見えてきます。
01
区が広い
左京区は南北に長く、岩倉・修学院・北白川・下鴨など、地域によって使う路線(叡山電鉄・京阪・地下鉄烏丸線・バス)が違います。
02
毎日か週数日か
わく星学校は月〜金、峠下は月〜木の午後だけです。「毎日通いたいのか、週に数日の居場所がほしいのか」で選び方が変わります。
03
補助がない
京都市には、フリースクールに通う世帯への助成金は現在ありません。1日1,000円の場所もあれば、月41,000円〜55,000円の場所もあります。
「毎日か週数日か」を先に決めると、5か所の中から候補がしぼれます。まずは一覧で見てみましょう。
京都市左京区から通えるフリースクール5選(比較一覧)
左京区からの行き方と、対象・費用の目安を一覧にしました。費用は入会金などを除いた、毎月または1回あたりの目安です。
| スクール名 | エリア・最寄り | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| わく星学校 | 左京区/岩倉 | 義務教育年限(小中学生) | 通所・平日 | 月41,000円 |
| 学び舎「峠下」 | 左京区/修学院 | 主として中学生年齢 | 通所・週4日の午後 | 1日1,000円(登録料5,000円) |
| 安養寺フリースクール | 上京区/千本中立売 | 4歳〜高校生(京都市の資料) | 通所・週4日 | 1日2,500円 |
| トライ式中等部 丸太町 | 中京区/丸太町 | 小学5年生〜中学3年生 | 通所・平日 | 月44,000円+設備費3,300円 |
| YUME School 京都二条 | 中京区/二条 | 小学3年生〜高校3年生(小学1・2年生は要相談) | 通所・週1〜5回 | 月38,500円〜55,000円 |
※金額は各施設の公式サイト、または京都市教育委員会のページに掲載された団体作成の資料(令和8年7〜9月現在)によります。税込・税別の表記がない資料もあります。

5か所を1か所ずつ紹介します
左京区からの行き方を先に書き、そのあとに公式サイトや京都市の資料で確認できたことをまとめました。「確認したページ」から原文を見られます。
1. わく星学校(左京区)|1990年から続く、岩倉のフリースクール
左京区から:京都バス「岩倉村松」から徒歩10分(区内・岩倉)
京都府の「府認定フリースクール」の一覧(令和2年3月)にも載っており、京都市教育委員会との連携事業「ぷらねっとクラブ」(参加費1日500円)の実施団体でもあります。英語版の古い公式ページには月額42,000円とあり、京都市の資料(41,000円)と違うため、見学時に確認してください。
| 所在地 | 京都市左京区岩倉長谷町745 |
|---|---|
| 最寄り | 京都バス「岩倉村松」から徒歩10分 |
| 対象 | 義務教育年限(小中学生) |
| 日時 | 月〜金 9:30〜16:00 |
| 費用 | 参加費 月41,000円(京都市の資料) |
| 出席扱い | 学校との連携として「出席日数・学習状況報告」 |
| 確認したページ | 京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年7月31日現在) |
2. 学び舎「峠下」(左京区)|午後だけ、1日1,000円の小さな学び舎
左京区から:左京区修学院開根坊町(区内・修学院)
スタッフ1名の小さな場です。公式ブログの更新は2021年が最後で、現在の活動は京都市のページの令和8年9月の資料で確認しました。
| 所在地 | 京都市左京区修学院開根坊町4-10 |
|---|---|
| 最寄り | 資料に記載なし(修学院地域) |
| 対象 | 主として中学生年齢 |
| 日時 | 月〜木 13:00〜17:00(延長あり。金曜も開く場合あり) |
| 費用 | 新規登録料5,000円、利用料1日1,000円(10枚綴りの利用券) |
| 出席扱い | 「出席扱いの可否を含めて、必要があれば当該学校との連携に努めます」 |
| 確認したページ | 京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年9月1日現在) |
3. 安養寺フリースクール(上京区)|府認定の、お寺のフリースクール
左京区から:市バス「千本中立売」(上京区)
京都府の「府認定フリースクール」の一覧(令和2年3月)に載っている施設です。公式サイトには料金の記載がなく、金額は京都市のページの資料によります。
| 所在地 | 京都市上京区中立売通千本東入田丸町379-3 |
|---|---|
| 最寄り | 市バス「千本中立売」 |
| 対象 | 4歳〜高校生(京都市の資料) |
| 日時 | 月・火・木・金(時間は公式サイトと京都市の資料で異なるため要確認) |
| 費用 | 1日2,500円(京都市の資料) |
| 出席扱い | 「小中学生のほぼすべてのケースにおいて在籍校の出席日数として取り扱っています」(京都市の資料) |
| 確認したページ | 公式サイト/京都市教委掲載の団体作成資料 |
4. トライ式中等部 丸太町キャンパス(中京区)|丸太町駅から徒歩1分
左京区から:地下鉄烏丸線で「丸太町」へ。7番出口から徒歩約1分(中京区)
公式サイトには料金の記載がなく、金額は京都市教育委員会のページに掲載された団体作成の資料によります。
| 所在地 | 京都市中京区夷川通烏丸西入少将井町230-1 トライグループ烏丸ビル1F |
|---|---|
| 最寄り | 地下鉄烏丸線「丸太町」駅7番出口から徒歩約1分 |
| 対象 | 小学5年生〜中学3年生 |
| 日時 | 平日9:00〜16:00 |
| 費用 | 月額44,000円+設備費3,300円/月+行事運営費12,100円/年。3か月以上続けて利用する場合は、別途入学金55,000円とシステム費33,000円/年 |
| 出席扱い | 「出席カウントも学校長との相談の上、可能です」 |
| 確認したページ | 京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年8月18日現在) |
5. YUME School 京都二条校(中京区)|二条駅から通える、週1回から選べる
左京区から:地下鉄烏丸線で「烏丸御池」、東西線に乗り換えて「二条」へ(中京区)
公式サイトの金額は、京都市の資料の税抜金額に消費税10%を足した額と一致します。
| 所在地 | 京都市中京区西ノ京職司町63-2 フィルパーク京都二条2F |
|---|---|
| 最寄り | JR・地下鉄東西線「二条」駅 |
| 対象 | 小学3年生〜高校3年生(小学1・2年生は要相談) |
| 日時 | 平日10:00〜16:00 |
| 費用 | 公式サイト:週1・2回コース 月額38,500円、週5回コース 月額55,000円。京都市の資料では税抜で入会金50,000円、週1・2日35,000円/週3・4日45,000円/週5日50,000円、システム利用料500円/月 |
| 出席扱い | 「在籍の小中学校の学校長の判断のもと、フリースクールへの出席が在籍の学校の出席日数としてカウントされます」 |
| 確認したページ | 公式サイト/京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年8月6日現在) |
京都市左京区から通う場合の費用相場と、補助の有無
今回の5か所の費用は1日1,000円〜月55,000円でした。施設によって、月額制・1回ごとの支払い・年額制と払い方も違います。入会金の有無や金額も施設ごとに違うので、「最初にいくらかかるか」も合わせて確かめてください。
京都市には、フリースクールに通う世帯への助成金はありません。市民からの手紙への回答で、京都市は「フリースクールに通う世帯への助成金等については、現在のところ実施の予定はございません」と答えています(令和7年11月27日)。京都府にも「府認定フリースクール」への助成がありますが、これは施設に対する助成で、保護者に直接支払われる補助ではありません。
費用をおさえたいときは、京都市教育委員会と民間団体の連携事業も選択肢になります。たとえば、わく星学校が行う「ぷらねっとクラブ」は参加費1日500円です(2026年6月1日更新の市のページ)。

公的な窓口:ふれあいの杜と学びの多様化学校
京都市の教育支援センターは「ふれあいの杜」です。京都市は「今、在籍している学校とは『長い廊下でつながった別室』です」と説明しています。令和8年度は6つの学習室(四条大宮・烏丸御池・西大路御池・京都駅南・伏見・北)と、2つのサテライト学習室(太秦天神川・醍醐)があります。
今回確認した範囲では、左京区内にふれあいの杜の学習室は見当たりませんでした。近いのは、地下鉄烏丸線で出られる「烏丸御池学習室」(中京区・こども相談センターパトナ4階)と、北区鷹峯の「北学習室」です。
| 対象 | 京都市立小学校4年生〜中学校3年生で、入級が適切と判断された子(西大路御池学習室は中学生のみ) |
|---|---|
| 開室 | 月・火・木・金曜日、基本は10時〜15時 |
| 申込 | 在籍校を通じて「不登校相談支援センター」(075-254-8125)に相談申請。保護者から直接は申し込めません |
| 費用 | 公式ページとリーフレットに記載がなく、確認できませんでした |
学びの多様化学校は、洛風中学校(中京区)と洛友中学校(下京区・昼間部)の2校です。対象は京都市立の小学6年生・中学生で不登校や不登校傾向にある子で、こちらも在籍校を通じて不登校相談支援センターに相談申請します。転入学の時期は5月1日と10月1日で、洛友中学校の昼間部は、定員を満たしているため令和8年度の後期募集をしないと案内されています。
保護者自身の相談先としては、こども相談センターパトナのカウンセリングセンター(京都市在住または市立学校在籍の小学生〜高校生と保護者・無料・予約075-254-1108)と、日曜日の不登校相談(075-254-8107)があります。
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
見学してみても合う場所が見つからないときや、毎日外に出ること自体がまだ難しいときは、自宅から参加できるオンラインの学びの場も選択肢になります。京都市にも、市立の小4〜中3で長期欠席傾向(30日以上が目安)の子が、在籍校を通じて参加できる「オンラインの居場所」があります(費用は市のページに記載がなく、確認できませんでした)。
通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | 京都市の ふれあいの杜 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 左京区内に 場所がある | ○ 区内2か所 | × 区内に学習室なし | ○ 自宅から |
| 費用 | △ 1日1,000円〜月55,000円 | △ 記載なし (確認できず) | △ サービスによる |
| 対象学年 | ○ 施設により 小1から | △ 市立の 小4〜中3 | ○ 小学生から 選べるものが多い |
| 申込の窓口 | ○ 保護者から 直接 | △ 在籍校を通す | ○ 保護者から 直接(民間) |
| 対面で人と 直接会える | ○ | ○ | × 画面越し |
○=対応 △=一部・条件あり ×=非対応 / ※京都市教育委員会の公表資料と各施設の情報をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。
オンラインが向いているとき
朝の電車やバスがつらい、人の多い場所に出るとぐったりしてしまう、近くに合う場所がない――そんなときは、自宅で過ごしながら人とのつながりを少しずつ取り戻す、という順番でも遅くありません。一方で、オンラインでは人と直接会う体験は得にくいので、落ち着いてきたら通所の場所と組み合わせる家庭もあります。
オンラインを選ぶときに確認したい4つのこと
| 出席扱い | 在籍校とどう連携するか(報告の方法・頻度)。最終的な判断は在籍校の校長です |
|---|---|
| 費用 | 月額のほか、入会金・教材費・端末の用意が必要か |
| 時間割 | 毎日決まった時間があるか、好きな時間に参加できるか |
| 大人との関わり | 担任のような大人がいるか、保護者の相談にものってくれるか |
見学で聞いておきたいこと
京都市の資料と公式サイトで料金が違っていたり、曜日の書き方が違っていたりする施設もありました。見学のときは、次のことを直接聞いておくと安心です。
- 今の料金:月額・入会金・教材費・行事費。税込か税別か
- 開いている曜日と時間:資料と違っていないか、長期休みはどうなるか
- 在籍校との連携:出席扱いのための報告をしてくれるか、その費用はかかるか
- 対象学年と今いる子の年齢:同じくらいの年の子がいるか
- 体験の回数と費用:何回まで体験できるか
- 通う道のり:駅から歩く道、混む時間帯、送り迎えが必要か

よくある質問
まとめ
左京区内には、岩倉の「わく星学校」と修学院の学び舎「峠下」の2か所がありました。地下鉄烏丸線を使えば、丸太町・二条の施設にも出られます。費用は1日1,000円〜月55,000円と幅があり、京都市にはフリースクールに通う世帯への助成金はありません。公的な窓口「ふれあいの杜」は在籍校を通して申し込むので、まずは学校と一緒に「見学だけ」から始めるのでも遅くありません。

この記事の内容を確かめるための一次資料
- わく星学校(京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年7月31日現在))(リンク)
- 学び舎「峠下」(京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年9月1日現在))(リンク)
- 安養寺フリースクール(公式サイト/京都市教委掲載の団体作成資料)(リンク)
- トライ式中等部 丸太町キャンパス(京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年8月18日現在))(リンク)
- YUME School 京都二条校(公式サイト/京都市教委掲載の団体作成資料(令和8年8月6日現在))(リンク)
- 京都市教育委員会「教育支援センター『ふれあいの杜』」(2026年4月3日更新)(リンク)
- 京都市教育委員会「ふれあいの杜」令和8年度リーフレット(リンク)
- 京都市教育委員会「不登校相談支援センター」(リンク)
- 京都市教育委員会「不登校児童生徒の支援に係るフリースクール等民間団体の情報提供」(令和8年4月1日現在)(リンク)
- 京都市「不登校への助成金について」(市長への手紙への回答・令和7年11月27日)(リンク)
- 京都市教育委員会「洛風中学校」(リンク)
- 京都市教育委員会「洛友中学校(昼間部)」(リンク)
- 京都市教育委員会「オンラインの居場所」(2026年4月14日更新)(リンク)
- 京都市教育委員会「民間団体との連携事業」(2026年6月1日更新)(リンク)
- 京都市こども相談センターパトナ「カウンセリングセンター」(リンク)
- 京都府教育委員会「不登校児童生徒への支援」(府認定フリースクール連携推進事業)(リンク)
- こども家庭庁「不登校対策」資料(令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査〔文部科学省〕の数値)(リンク)
※施設の情報は2026年9月22日に確認しました。料金・曜日・対象は変わることがあるため、通う前に必ず各施設に確認してください。


