同じインターナショナルスクールの中等部へ上がるなら、準備はいらないのでしょうか。学校名が変わらなくても、日課や先生との連絡、課題の管理が変わる場合があります。初等部から中等部への校内進級に絞り、家庭が確かめたい6点と、本人の相談をつなぐ方法を紹介します。
にじいろは株式会社NIJINが運営する教育情報メディアです。本記事には、同社のNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)の案内を含みます。
この記事の要点
- 同じ校名でも、日課・校舎・担当・連絡方法は次の部門の案内で確認する。
- 自立を一人での解決に置き換えず、相談できる大人と方法を把握する。
- 支援は役立った具体的な対応から整理し、必要な共有範囲を学校と相談する。
同じ学校に残る安心と、新しく確認する条件を分ける
校内進級では、知っている学校であることを生かしながら、次の部門で何が変わるかを具体的に確認します。
通い慣れた場所、知っている友人や先生がいることは、次の段階へ進むときの手掛かりになります。一方、初等部で一人の担任へ聞けば分かったことが、中等部では教科や担当ごとに分かれるかもしれません。本人が新しい仕組みを知らないことを、自立が足りないと受け取らず、学校の案内と相談先を先に確かめることから始めます。
BSTのYear 7–11の公式ページは、PrimaryのYear 6からSecondaryのYear 7への移行を、同じ学校で学び続ける利点として説明しています。また、Years 7–9の学習の幅や深さ、教科を越えた探究などを紹介しています。これはBSTが自校の移行をどう考えているかの説明で、他校でも同じ学年の区切りや授業体制になることを示すものではありません。
同校のNew Joinersページには、Year 7向けのTransition Information Bookletと、Year 7–13向けのSecondary School Welcome Bookletへの案内があります。移行に関する資料の入口がどこにあるかは、在校生の家庭にも確認したい点です。ただし、資料へのリンクがあることだけから、特定の面談、支援、行事が全員へ提供されると推測しません。自分の学年・年度の正式な案内を学校から受け取ります。
この記事は、日本の小学校から別のインターナショナルスクールへ出願する手順や、大学へ向けた科目選択を説明するものではありません。既に在籍している学校の中で、学ぶ部門が変わる家庭を想定しています。校内進級にも手続きや条件があるかは学校へ確認し、外部からの新規入学の選考と混同しないようにします。学年の呼び方を日本の小学校・中学校へ機械的に対応させないことも大切です。
6つの確認は、日課、教科担当、学習管理、相談先、支援の引継ぎ、本人の準備です。学校の方針を評価する点数表ではなく、これまでの生活と次の生活を比べる質問として使えます。何が変わるか分からない場合は、保護者向け説明、本人向けの見学、現在の担任との面談など、学校が案内する方法を尋ねてください。新しい仕組みを家庭だけで予測して教え込む必要はありません。
| 主確認 | 学校へ聞くこと | 家庭で残すこと |
|---|---|---|
| 日課 | 時刻・移動・校舎・持ち物 | 今との違いと本人の疑問 |
| 教科担当 | 教科と生活の連絡窓口 | 役割・方法・保護者の範囲 |
| 学習管理 | 出題・締切・提出・質問 | 本人が使える方法と大人の支え |
| 相談先 | 頼れる人・時間・場所 | 困った場面の短い案内 |
| 支援引継ぎ | 担当・共有範囲・見直し | 役立った対応と希望 |
| 本人の準備 | 見学・説明・必要な準備 | 楽しみと確かめたいこと |
確認1 日課・教室移動・通学先はどう変わるか
時間割の教科名だけでなく、登校から帰宅まで本人が動く順路と時刻を確認します。
まず現在と次の部門の一日を並べます。始業・終業、休憩、昼食、教室移動、荷物を置く場所、課外活動の開始を確認できます。毎日同じ時間割なのか、曜日や周期で変わるのかも、学校の現行案内で確かめます。別の学校で採用されている制度名を聞いて、そのまま自校も同じだと思い込まないようにしてください。
初等部から中等部へ上がるときに、校舎やキャンパスが変わるかも尋ねます。同じ敷地であっても、朝の入口、集合場所、下校の方法が変わる場合があります。学校へ「どこへ来ればよいか」を本人が確認できる地図や案内があるかを聞けます。進級前に見られる機会があるなら、保護者が代わりに全部覚えるのではなく、本人が迷ったときに頼れる人や場所も一緒に確かめます。
移動のある日課では、教科書や端末をどこへ持っていくか、忘れた場合どう相談するかが実務的な質問になります。ロッカーや教室の利用、体育等の持ち物がある日は、学校の指示を受けて準備します。まだ分からない段階で用具を買いそろえず、必要品と推奨品、手持ちの物でよいものを分けて確認してください。制服や端末の規則も、次の部門に適用される版を見ます。
通学方法が変わる場合は、本人の年齢だけで一人通学が可能と決めず、学校のルールと家庭の事情を照らします。バスの対象、下校後の活動、きょうだいとの帰宅時刻が異なる日も考えます。本人が自分で移動する範囲を広げるとしても、遅れたときの連絡や迎えの代替を大人側で整えておくことができます。進級を機に急に全てを一人へ任せる必要はありません。
予定表は通常日だけでなく、説明会、面談、短縮日、初日の集合も分けて書きます。学校からまだ確定版が出ていないなら、いつ更新され、どの連絡で知らされるかを聞きます。過去の在校生の話は雰囲気を知る参考になりますが、現在の校舎・学年の予定を確定する資料にはしません。本人が学校へ質問する場合にも、年度と部門を添えると確認しやすくなります。
確認2 教科担当と家庭の連絡窓口は誰になるか
教科の質問先と、学校生活をまとめて相談する相手を、別々に把握しておきます。
Enishi International SchoolのFAQは、Primaryでは学級担任に加え教科の専門の先生が担当し、Secondaryでは教科ごとに専門の先生が教えると説明しています。これは同校の案内で、すべての学校の初等部・中等部が同じ人数や仕組みとは限りません。ただ、進級前に「どの種類の質問を誰へ送るか」を確認する必要があると分かる具体例として読めます。
課題の内容が分からないとき、提出した物が届いているか聞くとき、体調や友人関係を相談するときでは、担当が違う可能性があります。教科担任、学級・学年の担当、Advisor、部門責任者など、自校の役職と連絡方法を確認します。英語の名前を日本の担任や学年主任と完全に同じ役割だと決めつけず、学校がどう分担しているかを尋ねてください。
家庭への連絡も、初等部と同じアプリ・配信先なのか、本人が見る情報と保護者が見る情報が分かれるかを聞きます。保護者へ全課題の通知が届くと考えると、本人が必要な情報を確認できているかを見落とす場合があります。一方、本人向けの仕組みになったからといって、家庭は一切関われないと考える必要もありません。保護者が見られる範囲と、支援の相談先を学校へ確かめます。
本人が先生へ質問する練習は、特別な英作文を大量に用意することではなく、誰へ何を聞くかを具体化するところから始められます。「この課題の提出先を確認したい」「締切の見方が分からない」といった短い問いを、本人が使いやすい形にします。学校が求める連絡方法があるならそれを優先し、保護者が本人の代わりに常に全教科へ連絡する形を当然の前提にはしないようにします。
同時に、本人だけでは相談が難しいときの経路も残します。先生へ話しにくい、複数の教科で困っている、どの担当か分からない場合は、全体をつなぐ相手へ相談できます。家庭は、何を本人に任せ、どの場面で大人が手伝うかを学校と話し合えます。自立を目指すことと、必要なときに支援へつながれることは、両方の条件として確認できます。
| 相談内容 | 確かめる担当 | 本人と共有すること |
|---|---|---|
| 課題の内容 | その教科の担当 | 質問する方法と時間 |
| 提出の確認 | 教科担当・指定の窓口 | 届いたかを確認する方法 |
| 複数教科の負担 | 全体を調整する担当の有無 | 一つの窓口へまとめて相談する方法 |
| 友人・休憩の困りごと | 学校が指定する生活相談先 | どこへ行き誰を呼ぶか |
| 家庭向けの連絡 | 保護者の正式窓口 | 本人に任せる範囲との区別 |
確認3 課題・教材・提出の管理をどう引き継ぐか
宿題が何倍になるかを予想するより、出題・提出・質問の仕組みを本人が使えるかを確認します。
中等部では宿題が増えると聞いても、自校の実際は学年・教科・期間により異なります。家庭は、一律の学習時間を先に決めるより、どこに課題が出るか、締切がどう示されるか、提出済みをどう確認するかを聞けます。課題を読み取ること、取り組むこと、提出操作をすることは別の段階なので、どこで困っているかを分けて見ることができます。
長い期間の課題がある場合、途中の確認や相談はどこで行うかを尋ねます。全体の締切だけでなく、計画を立てる機会、先生から助言をもらう場面があるかを聞けます。学校がどの仕組みを提供するかは正式な説明が必要です。保護者が自分の方法で細かい予定を作り、その通りに進めさせる前に、授業内でどう学習管理を扱うかを確かめると、家庭と学校の支えを重ねやすくなります。
教材や端末も、推奨規格、アカウント、持参開始日、校内で困ったときの窓口を確認します。BSTのNew JoinersページはSecondaryで使う端末の案内を掲載していますが、それを他校の購入条件にしないでください。現在使っている物が使えるか、設定を家庭で行うのか、学校の説明を待つかを自校へ確認します。この記事では特定の端末を勧めず、進級で新たに必要な準備を把握する問いとして扱います。
家庭で手伝う範囲も聞けます。課題の指示を一緒に読む、必要な道具をそろえる、学校へ質問する準備をすることと、保護者が答えや作品を代わりに完成させることは異なります。学校の学習支援や評価の方針を読み、本人が自分で取り組んだ部分が分かる形を大切にします。学習内容が難しい場合には、家庭が授業を再現するのではなく、教科担当へ質問をつなぎます。
新しい連絡ツールを使う場合は、学校が案内する範囲で本人が一度アクセスできるか、課題の場所や質問先を見つけられるかを確認できます。保護者用と本人用の入口が分かれるなら、どちらへどの情報が来るかをメモします。本人のアカウントを家族で共有する前に学校の利用規則を読み、保護者が閲覧するための正式な方法があるかを尋ねてください。
提出忘れが起きたときは、注意だけで済ませず、どこで止まったかを整理します。締切を見落としたのか、提出操作が分からなかったのか、内容の理解に時間が必要だったのかで、相談する相手と方法が違います。学校の規定を確認し、再提出や遅れの相談ができるかを聞きます。家庭で成績や処分の結果を予想して不安を大きくするより、現在できる手続きを確かめます。
確認4 本人が頼れる大人と、休める場所が分かるか
相談先は連絡先の一覧で終わらせず、いつ、どこで、どう話しかけるかまで確認します。
次の部門に相談担当がいると聞いても、本人がその人を知らなければ使いにくいことがあります。担任やAdvisor等の役割、話せる時間、予約が必要か、急に困った場合の窓口を学校へ尋ねます。初等部で頼っていた先生が引き続き担当するとは限らないため、今までの関係を生かしながら新しい接点を作る方法を相談できます。
ASIJのMiddle School公式ページは、責任感や協働、自分で学ぶ習慣を含む学び方を紹介しています。ただし、学校が自立的な学習を重視することは、困りごとを一人で解決するよう求めることと同じではありません。自校では支援を求める行動をどう案内しているか、本人が複数教科にまたがる相談をするときの相手は誰かを質問する材料にできます。
友人関係やクラス編成が変わる場合、学習とは別に気になる点があるかもしれません。誰と同じクラスになれるかを家庭が先に約束するのではなく、編成の説明時期、困りごとを伝える窓口、見学等の機会を学校へ確認します。本人が楽しみにしている点も聞き、不安だけを列挙する準備にしないことが大切です。話したくないときは時間を置くこともできます。
休憩や静かな場所の利用など、本人に役立つ方法がある場合は、次の部門でどう相談するかを聞きます。初等部の先生が知っている配慮が、新しい全担当へ自動的に届くとは考えないでください。利用できる場所や手続きが変わる場合は、その内容を本人に説明できるようにします。大人が使えると思っている方法と、本人が実際に頼れる方法をそろえるための確認です。
本人へ伝える相談の案内は、短いもので十分な場合があります。「分からない課題はこの先生」「休み時間に困ったらこの場所」「誰へ聞くか分からないときはこの担当」という具合に整理できます。学校から指定のカードや案内があれば優先します。本人が毎回自分の事情を一から説明せずに済むよう、何を共有し、どこから本人が話すかも学校と相談します。
確認5 これまでの支援は、誰へどこまで引き継がれるか
過去の記録を全部渡すことより、次の学びで必要な情報と共有先を、本人・家庭・学校で確認します。
初等部で言語や学習、体調、感覚面等の支援を受けていた場合、次の部門の担当へ何が伝わるかを尋ねます。校内の進級だから共有されるだろうと考えるより、担当者、引継ぎの機会、保護者へ確認する内容を具体化します。学校によって運用が異なるため、支援の頻度や形が同じまま続くことを、案内なしに保証しないようにします。
家庭が準備する情報は、本人に役立った対応と、現在困っている場面を分けると整理しやすくなります。「説明は短く区切ると理解しやすい」「課題の提出場所を一緒に確認すると進めやすい」など、授業で使える具体例です。診断名や過去の資料を広く送ることを優先せず、学校が必要とする情報と提出経路、共有する相手を確認します。医療的な内容は、必要に応じて医療機関や学校の指示に沿って相談します。
本人が自分の支援についてどう理解しているかも、年齢に合わせて聞けます。新しい先生へどこまで説明してほしいか、自分で言いたいことは何かを確認し、大人が安全や学習のために共有する必要のある内容と併せて考えます。本人へすべての判断を委ねるのでも、本人を抜きに説明を進めるのでもなく、学校がどう関わるかを相談できます。
教科担当が複数いる場合は、必要な配慮を誰がまとめて伝えるかを聞きます。保護者が全員へ別々に資料を送り続ける形になっていないか、学校内の調整窓口があるかを確認します。正式な支援計画等がある場合は、その見直し時期と次年度の扱いを学校の手順に沿って尋ねます。家庭用メモは、学校の計画や専門的な評価を置き換える資料ではありません。
進級後に支援の使い方が合わないと感じた場合の相談も、先に聞いておけます。新しい教科や日課で困り方が変わることがありますが、過去の支援が役に立たないとすぐ結論づけず、どの場面で何が必要かを学校へ伝えます。本人の負担を見ながら、調整できる条件を一つずつ確認することができます。支援の変更が決まったら、担当と本人への説明もそろえます。
| 項目 | 具体化すること | 学校に確認すること |
|---|---|---|
| 役立った対応 | 場面と具体的な助け方 | 次の部門で相談できる形 |
| 今の困りごと | 本人の言葉・発生する場面 | 必要な確認や面談 |
| 共有範囲 | 誰へどの情報を渡すか | 提出方法・家庭の同意 |
| 見直し | 何が変わったら相談するか | 担当・機会・連絡方法 |
確認6 進級前の見学や準備を、本人の疑問から考える
準備の量を増やすより、本人が知りたい場所・人・一日の流れを確かめることから始めます。
学校のTransitionやOrientationの案内があれば、対象、日程、保護者と本人の参加範囲を確認します。新入生向けと在校生の校内進級向けで、説明が同じかも尋ねられます。BSTはYear 7向けの移行冊子への入口を公開していますが、他校にも同じ名称の行事や資料があるとは限りません。自校がどの方法で次の部門を知らせるかを聞いてください。
見学の機会があれば、教室や設備の数を覚えるだけでなく、本人が気になっている場面を確かめる時間にできます。最初の朝はどこへ行くか、昼食はどうするか、教室を間違えたら誰に聞くか、持ち物を忘れたらどうするかといった小さな疑問です。保護者が質問を全部代わりに答えず、本人が学校の説明を聞ける方法を探します。
先取り学習をどこまで行うべきか迷ったら、学校が入学前・進級前に求める課題や案内を確認します。中等部の全教科を家庭で予習することが必要とは限りません。読書、持ち物の整理、端末の準備などを案内された場合も、必須か提案か、困ったときの質問先はどこかを確認します。学校から求められていない準備を、進級の条件のように本人へ伝えないようにします。
友人との関係が気になる場合は、移行期に誰とどの場面で交流できるか、学校が案内する機会を確認します。前のクラスと同じ友人がいることを保証するのではなく、本人が新しい集団で困ったときの相談先を確かめます。学校の外の活動や家庭の時間も含め、休める余地を残して準備できます。進級を楽しみにしている気持ちも、不安な気持ちも、どちらかへ決めつけず聞いてください。
保護者向けの説明会では、質問を6点へ分類しておくと、聞き漏らしを探しやすくなります。日課と教科担当は説明されたが、支援の引継ぎは個別面談が必要、というように次の行動へ分けられます。全家庭向けの場で詳しい個人情報を話す必要はなく、個別窓口と日程を確認してから必要な資料を準備します。本人にも、どの質問は学校へ聞けたかを短く共有できます。
学校へ聞きたいことは、全体説明で分かる質問、本人が見学で聞ける質問、個別面談が必要な質問にも分けられます。例えば初日の集合や教材の案内は全体資料を探し、休み時間の場所は本人が確認し、これまでの支援の具体的な共有は個別に相談する、という整理です。学校の受付方法に合わせて振り分けると、同じ質問を複数の担当へ重ねて送ることを減らせます。

進級後は、一度に自立できたかではなく仕組みを見直す
新しい生活で起きた困りごとを、本人の努力不足だけにせず、相談や管理の方法へ戻して考えます。
初日や最初の週に全てうまくできるかだけを基準にしないでください。本人がどの先生へ聞けばよいか分かった、提出先を一つ確認できた、休み時間に頼れる場所を知ったなど、使えるようになった手掛かりも見ます。家庭の役割は、毎日の成否を採点することではなく、本人が何を分かり、どこで助けが必要かを学校へつなぐこととして考えられます。
忘れ物や提出の行き違いが起きた場合は、本人の説明と学校の案内を照らします。予定の見方が分からないのか、複数の連絡先が混ざったのか、内容が難しいのかを分けると、対策も変わります。保護者が全てを代行する前に、学校のどの支えを使えるかを確認し、本人が取り組める部分と大人が補う部分を調整します。
一方、疲れや不安が続く場合は、本人に慣れるまで我慢することだけを求めず、学校と日課や支援の相談ができます。体調や心身の判断が必要な場合は適切な専門家へつなぎ、この記事のチェック表で原因を診断しないでください。家庭が把握している場面と時期、本人が話した希望を短く伝えることが、次の相談の材料になります。
家庭での見直しも、毎日長い面談をする必要はありません。「分かったこと」「まだ学校へ聞きたいこと」を分けるだけでも、本人が相談を始めやすい場合があります。話したくない日は無理に全部を聞かず、学校からの案内と連絡窓口を保護者側で把握します。本人にとって大きい不安が見つかったら、小さい準備項目の消化より、その相談を優先できます。
学校へ相談した後は、今回決まった方法を本人が使えたかに戻ります。課題の場所を一緒に確認することになったなら、次に困ったときどこを見るか。相談担当を紹介されたなら、その人へどう声をかけるか。大人同士で合意したことだけで終わらせず、本人へ伝わり使える形かを短く確かめます。うまく使えなかった点は、また学校と調整するための情報になります。
次のシートは、現在と進級後の違い、本人の疑問、学校の回答、次の行動の基本4項目を先に使えます。具体的な担当や引継ぎの希望は追加欄へ分けてあります。学校が正式な様式や計画を用意している場合はそちらを優先し、このシートは面談へ持っていく家庭用メモとして使ってください。同じ学校の中の変化でも、必要な確認をし直すことは本人を支える準備になります。
初等部から中等部への引継ぎメモ
今と次の違い、本人の疑問、学校の回答、次の行動の4つから、進級の準備を始められます。
編集部による家庭用メモです。学校の正式な支援計画や進級手続きを置き換えません。基本4項目を先に使い、担当者や支援の詳しい条件は必要なときに追加欄を開いて記入してください。
まずは基本4項目
1. 今と次の段階:[学校・対象年度・現在と次の学年/校舎や日課の違い]
2. 本人の疑問と希望:[楽しみなこと/知りたい人・場所/困ったときの相談方法]
3. 学校に確認した回答:[窓口・確認日/確定と確認中/入手した正式資料]
4. 次の行動:[本人が準備すること/家庭が手伝うこと/学校へ聞くことと時期]
必要なときだけ追加項目・問い合わせ文例を開く
【6項目の追加欄】日課・教室移動:[ ]/教科と生活の連絡窓口:[ ]/課題の出題・提出・質問:[ ]/頼れる大人・休める場所:[ ]/支援の共有範囲:[ ]/見学や説明の予定:[ ]
【支援の引継ぎ】役立った対応と具体的な場面:[ ]/現在の困りごと:[ ]/誰へ何を伝えるか:[ ]/本人へ説明する内容:[ ]/調整後に確認すること:[ ]
【問い合わせ文例】次年度の校内進級に向けて、本人の準備と支援の引継ぎを相談したくご連絡しました。現在は[学年]、次年度は[学年]の予定です。日課や教科担当、課題の管理、生活相談の窓口について、保護者・本人向けの案内をご紹介いただけますか。現在役立っている[対応]を次の部門でどう相談するか、担当と共有範囲も確認したいです。個別資料は指定の方法で提出します。
【進級後のメモ】使えるようになった仕組み:[ ]/止まった場面:[ ]/本人が希望する助け:[ ]/学校へ相談する担当・日:[ ]
編集部作成の家庭用メモです。学校の正式な申請書・報告書に代わるものではありません。個人情報の提出は学校の指定した安全な方法を使ってください。
よくある質問10問
校内進級の準備は、本人を急に一人にすることでなく、新しい仕組みと支えを使えるようにする確認です。
同じ学校内の進級でも、準備は必要ですか?
学校名が変わらなくても、日課や校舎、教科担当、課題の管理や相談先が変わる場合があります。現在の仕組みと次の部門を6項目で比べ、自校の年度別案内を確認します。既に知っている学校であることは生かしながら、本人が新しく知る必要のある条件を学校へ尋ねてください。
インターの初等部・中等部は日本の小中学校と同じですか?
名称や区切りは学校ごとに異なり、数字を機械的に日本の学年へ対応させられません。BSTはYear 6からYear 7への移行を説明していますが、全校共通の境目ではありません。自分の学校の部門、学年、年度と進級手続きを確認し、日本から別校へ新規出願する場合の条件と分けて考えます。
教科ごとに先生が変わるなら、家庭は全員へ連絡しますか?
学校が示す連絡方法によります。Enishiの公式FAQには学齢による教員体制の違いが説明されていますが、他校へ一律に当てはめません。教科の内容は誰へ、複数教科や生活の相談は誰へ送るかを確かめ、保護者が全教科へ同じ説明を繰り返す前に全体の窓口を確認できます。
中等部の宿題はどれくらい増えますか?
学校・学年・教科・時期により異なるため、この記事は共通の量を示しません。出題先、締切の表示、提出方法、途中で質問する機会を学校へ確認します。本人がどの段階で困るかを分けると、管理の方法を相談するのか、学習内容の助けが必要かを整理しやすくなります。
進級前に新しい端末を買う必要はありますか?
現在の機器が使えるか、次の部門の規則と必要時期を自校へ確認します。BSTのNew JoinersにはSecondaryの端末案内がありますが、それを他校の規格へ転用しません。必要品と推奨品、設定を家庭で行う範囲、校内の相談先を確認してから、購入や準備を考えてください。
初等部で受けていた支援は自動的に続きますか?
同じ形で自動的に続くとは決めつけず、次の担当、共有する情報、面談や見直しの手順を学校へ確認します。本人に役立った具体的な対応と今の困りごとを分け、必要な情報を指定経路で提出します。保護者が全ての資料を広く配るより、共有する相手と範囲を先に尋ねます。
新しい先生へ本人が質問できるか心配です。
誰に、いつ、どの方法で話すかを学校と確認し、本人が使いやすい短い質問を一緒に考えられます。本人だけで難しいときの代替窓口も残します。自立を、すべて一人で解決することに置き換えず、学校で使える支えと家庭が補う部分を調整することができます。
オリエンテーションでは何を見ればよいですか?
本人が知りたい場面を先に聞きます。初日の集合、教室移動、昼食、持ち物、困った場合の大人や場所などを確認できます。学校の説明会・見学等の対象と日程は正式案内を優先し、他校に移行冊子があることから自校にも同じ支援があるとは考えないようにします。
進級後に忘れ物や提出の行き違いが増えたら?
注意や代行だけで済ませず、予定の見方、提出操作、課題理解など、どこで止まったかを本人と学校へ確かめます。学校の再提出等の手続きも確認します。本人の努力不足だけに結び付けず、必要な支えや仕組みを調整できるか、担当窓口へ具体的な場面を伝えて相談してください。
校内進級を機にオンライン校も比べてよいですか?
候補を比較することと、現在の学校の進級手続きを止めることは別です。NGAなど開校予定の情報を見る場合は、対象・開始予定・家庭の役割・学籍や資格の扱いを別に確認します。本人の希望と現校で調整できる支援を確かめ、新しい学び方が個別支援を保証すると考えずに比較します。
参考にした公式資料
- BST Year 7–11(The British School in Tokyo、2026-11-06確認)
- BST New Joiners(The British School in Tokyo、2026-11-06確認)
- Enishi International School FAQ(Enishi International School、2026-11-06確認)
- ASIJ Middle School(The American School in Japan、2026-11-06確認)
- NGA 入学案内(NIJIN GLOBAL ACADEMY、2026-11-05確認)
- NGA 学びのしくみ(NIJIN GLOBAL ACADEMY、2026-11-05確認)

