- 市内のフリースクールは2か所(UGO学院・あなたの居場所ルクラ)
- 県境をまたいだ愛知県まで含めた5か所を、費用つきで比較
- 5か所の費用は1回1,000円/月3,000円〜44,000円
- 公的な「湖西市チャレンジ教室」は月〜金の午前9時〜12時だけ。費用の記載はありません
- 入級の条件に「在籍校の校長が入級を依頼した児童生徒」とあり、学校を通す形です
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。記事の最後に自社のオンラインスクールを選択肢のひとつとして挙げていますが、5か所の紹介には広告費を受け取っていません。施設の情報は2026年9月24日に静岡県・湖西市のページと各施設の公式サイトで確認したものです。確認できなかったことは「確認できませんでした」と書いています。料金や開所日は変わることがあるので、申し込む前に各施設にご確認ください。
湖西市の今:市内に2か所、県境の向こうにも選択肢がある
静岡県全体では、県の令和6年度の調査で小学校5,112人・中学校6,792人、合わせて11,904人(県内の公立学校・政令市を含む)でした。なお、この資料には「1,000人当たり」の出現率は印刷されていないので、この記事では実数だけを使います。
湖西市単独の不登校児童生徒数は、今回調べた範囲では市の公表資料で確認できませんでした。
湖西市のフリースクールを考えるときに大事なのは、県境です。静岡県教育委員会の一覧(令和8年2月5日現在)に載っている湖西市内の施設は、UGO学院(鷲津1063-30)とあなたの居場所ルクラ(古見895-6)の2か所。ただし湖西市は愛知県豊橋市と接していて、鷲津・新所原からは豊橋へのほうが出やすい地域もあります。静岡県内だけで探すと選択肢を狭めてしまうので、この記事では愛知県側の施設も入れています。
市内は2か所。県境と午前だけの3つ
数は少なくありませんが、開いている時間と対象が限られているので、そこを先に押さえておきます。
01
公的な教室は午前だけ
湖西市チャレンジ教室の開室は「月曜日~金曜日 9時00分~12時00分」です。午後は開いていないので、1日の後半をどう過ごすかは別に考えることになります。
02
市内2か所の時間帯が違う
UGO学院は通所型のフリースクール、あなたの居場所ルクラは14時30分〜17時00分の放課後の時間帯です。「日中の居場所」として使えるかどうかで、意味合いが変わります。
03
県境をまたぐと制度が変わる
豊橋市や田原市の施設は通いやすい一方で、静岡県・湖西市の制度の対象になるかどうかは別の話です。出席扱いの相談も含め、在籍校と先に話しておくほうが確実です。
このうち「どの時間帯が埋まるか」は、下の一覧表で先に見分けられます。まずは表から見てください。
湖西市から通えるフリースクール5選(比較一覧)
静岡県教育委員会「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)に載っている湖西市内の2か所に、愛知県側と浜松市側から3か所を加えた5か所です。いずれも公式サイトで現在の活動と費用を確認できたものだけを選んでいます。
| スクール名 | エリア・最寄り | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| UGO学院 (市内) | 湖西市鷲津1063-30(JR鷲津駅) | 小学生〜高校生 | 通所(曜日・時間は公式サイトに記載なし) | 入学金0円/週1〜2回11,000円・週3回22,000円・週4〜5回33,000円(月額) |
| あなたの居場所ルクラ (市内) | 湖西市古見895-6 古見公会堂(JR鷲津駅) | 小学生・中学生(卒業生は高校生も可) | 通所(14:30〜17:00) | 参加費1回1,000円/農園活動は無料/入会金なし |
| NPO法人てら | 愛知県豊橋市新本町76-1 | 小3〜中3 | 通所(10:00〜16:00) | 入会金10,000円/週1日15,400円・週3日33,000円・週5日44,000円(月額・税込) |
| ゆずりは学園 | 愛知県田原市野田町田尻15-14 | 小学生・中学生 | 通所 | 入学金50,000円+NPO会員費10,000円/年+通信費2,000円/年/授業料1日2,500円(税込) |
| 星槎フリースクール浜松 | 浜松市中央区上浅田2-4-30 | 小4〜中3 | 通所(平日9:30〜15:00) | 入学金10,000円(初年度)+施設設備費500〜2,500円/月+授業料2,500〜10,000円/月 |
※UGO学院の料金は公式サイトの「料金体系の変更について」(2023年12月5日付)に掲載されている金額です。税込・税抜の別は書かれていないため、最新かどうかも含めて申し込む前に直接ご確認ください。

5か所を1か所ずつ紹介します
1. UGO学院(湖西市鷲津1063-30)|市内で唯一の通所型、入学金0円
JR鷲津駅の近くにある、湖西市内で唯一の通所型フリースクールです。公式サイトには「湖西市初の通信制高校のサポート校」とあり、小学生・中学生・高校生を受け入れています。プログラミング・パソコン教室も併設しています。
費用は入学金0円で、月額は週1〜2回11,000円、週3回22,000円、週4〜5回33,000円。入学金がかからないのは、今回の5か所ではここだけです。「1ヶ月間の無料体験が可能」とも書かれているので、合うかどうかを確かめてから決められます。公式には「資格取得や遠足、宿泊訓練、スクーリングなどで別途費用がかかる事があります」ともあります。
開いている曜日と時間は公式サイトに書かれていませんでした。また、料金の案内は2023年12月付の記事です。静岡県の一覧(令和8年2月5日現在)にも掲載されているので現在も活動していますが、通える曜日と最新の料金は、必ず電話(053-415-8712)で確かめてください。
2. あなたの居場所ルクラ(湖西市古見895-6 古見公会堂)|1回1,000円、農園活動は無料
JR鷲津駅が最寄りと公式サイトに明記されています。公会堂を会場にしていて、14時30分から17時00分という放課後の時間帯です。対象は小学生・中学生で、卒業生であれば高校生も参加できます。運営者は小・中・特別支援学校で30年教えたあと心理カウンセラーになった方だと公式サイトに書かれています。
費用は1回1,000円、農園活動は無料、入会金なし。公式サイトには2026年9月の「ルクラ食堂」の告知が出ていて、今も動いています。日中の居場所ではありませんが、「学校の時間が終わったあとに、家以外に行ける場所がある」というのは、生活のリズムを保つうえで小さくない意味があります。費用の面でも、いちばん試しやすい場所です。
※静岡県の一覧では所在地が「湖西市古見148」となっていますが、公式サイトの「古見895-6 古見公会堂」のほうを本文では採っています。活動によって場所が変わることがあるとも書かれています。
3. NPO法人てら(愛知県豊橋市新本町76-1)|料金が税込で明示されている
県境を越えた豊橋市にあります。対象は小学3年生から中学3年生、開いているのは10時から16時(最長9時〜19時)です。
費用は入会金10,000円、月会費が週1日15,400円、週3日33,000円、週5日44,000円で、公式サイトにすべて税込と明記されています。今回調べた静岡県西部・愛知県東部の施設のなかで、税の扱いまではっきり書いてあるのはここだけでした。高校生年代(16〜20歳程度)のコースや、訪問サポート(60分月2回10,000円など)もあります。保護者向けの「不登校を解消する会」が毎月第1水曜の夜に無料で開かれているのも、親のほうが先に相談したいときには使いやすい入り口です。
4. ゆずりは学園(愛知県田原市野田町田尻15-14)|1日ごとに払う
渥美半島の田原市にあり、豊橋校・豊川稲荷校もあります。費用の決め方が独特で、授業料は1日2,500円(税込)。月額ではなく「行った日ぶんだけ」払う形です。ただし最初に入学金50,000円とNPO会員費(年間)10,000円、連絡網通信費(年間)2,000円がかかるので、始めるときの負担は小さくありません。
その代わり、通う回数が月によって変わる家庭には向いています。初回体験は無料、1日体験は4,000円です。動物とふれあう体験やホースセラピーの無料体験会も定期的に開かれています。湖西市からは新所原から豊橋へ出て乗り継ぐことになるので、通う頻度をどのくらいにするかは、交通の負担と合わせて考えてください。
5. 星槎フリースクール浜松(浜松市中央区上浅田2-4-30)|授業の数で月謝が決まる
浜松側の選択肢です。星槎国際高等学校の浜松学習センター内にあり、対象は小学4年生から中学3年生、利用時間は平日9時30分〜15時00分。授業は10:30から14:50まで4コマに分かれています。
入学金10,000円(初年度)に、施設設備費が月500円〜2,500円、授業料が月2,500円〜10,000円。選ぶ授業の数で金額が変わるので、1つだけなら月3,000円台から始められます。湖西市からはJR東海道本線で浜松へ出ることになり、距離はありますが、「少ない回数から始めて、慣れたら増やす」という組み立てができる料金体系です。
費用の相場と、湖西市の補助のこと
今回の5か所を並べると、1回1,000円で参加できる場所から、月44,000円までと幅があります。月額で決まる施設(UGO学院・てら・星槎)、1回ごとの施設(ルクラ)、1日ごとの施設(ゆずりは学園)が混じっているので、「週に何日通えそうか」を決めてから見積もると比べやすくなります。始めるときの費用も、入学金0円のUGO学院から、入学金5万円+年会費1万2千円のゆずりは学園まで差があります。
湖西市に、保護者向けのフリースクール利用料の補助は、今回調べた範囲では市の公式ページで確認できませんでした。交通費の補助も見つかりませんでした。
静岡県の制度については誤解が多いので、はっきり書いておきます。静岡県のフリースクール補助は「施設(運営者)向け」で、保護者が受け取れるものではありません。県の制度の補助対象は「不登校児童生徒に対し社会的自立を目指す目的をもって学校以外の場において行われる学習活動、教育相談、体験活動等の事業を行う民間の団体」で、補助率は「補助対象経費の実支出額の2分の1以内」、上限は「1運営主体あたり年1,000千円」です。保護者向けの利用料補助は、静岡県のページでは確認できませんでした。
なお、愛知県側の施設に通う場合、静岡県・湖西市の制度との関係は施設によって異なります。出席扱いについても、最終的には在籍する学校の校長先生の判断になるので、通い始める前に学校と話しておくほうが確実です。

湖西市の公的な受け皿「チャレンジ教室」
湖西市の教育支援センターは「湖西市チャレンジ教室」という名前です。市のページには、目的として「学校・家庭・教育委員会などの機関と連携を図りつつ、不登校児童生徒及びその傾向のある児童生徒に応じた指導や、保護者を含めた相談活動をとおして、集団への適応力を育み、自立への支援を行います。」と書かれています。
開いているのは「湖西市内の小中学校の開校日」の「月曜日~金曜日 9時00分~12時00分」です。午前だけ、という点は先に知っておいてください。活動は「(1) 自主学習タイム・・・自分のペースで学習する時間」と「(2) ふれあいタイム・・・児童生徒同士で交流する時間(運動、ゲーム等)」の2つが挙げられています。
費用については、市のページに記載がありませんでした。「無料」とも書かれていませんし、金額も書かれていません。公表されていないことを「無料」と書くわけにはいかないので、費用は市のページでは確認できませんでした、とだけ書いておきます。学校教育課(053-576-4798)に確かめてください。
対象として市のページに挙げられているのは、「湖西市内の小中学校に通学する児童生徒」「情緒の不安等を原因として不登校になった児童生徒及びその傾向のある児童生徒」「本人が希望し、在籍校の校長が入級を依頼した児童生徒」「その他、教育委員会で必要と認めた児童生徒」の4つです。3つめの条件から、在籍校を通す形だと読み取れます。保護者が直接申し込めるという記載は、市のページにはありませんでした。所在地も市のページには書かれていません。
校内の居場所については、市の「湖西市不登校対策連絡協議会」のページに「校内教育支援センター指導員」が協議会の構成員として挙げられているので、市内に置かれていることは分かります。ただし設置校数や名称は確認できませんでした。お子さんの学校にあるかどうかは、担任の先生に聞くのが早いと思います。
学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)は、文部科学省の設置者一覧に載っている静岡県内の学校が静岡市の2校(静岡学園なごみ中学校、末広中学校の分教室)だけです。湖西市内にはありません。
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
湖西市は選択肢が少ない市ではありませんが、公的な教室は午前だけ、市内の2か所も開いている時間帯が限られています。県境を越えれば選択肢は増えますが、そのぶん移動の時間と送り迎えの負担が増えます。そういうときに、自宅からつながるオンラインという形が選択肢に入ります。
通所・公的な教室・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | 湖西市チャレンジ教室 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 湖西市内に場所がある | ○ 2か所 | ○ 市内に設置 (所在地の記載なし) | ○ 自宅から |
| 午後も過ごせる | ○ | × 9:00〜12:00 午前のみ | ○ |
| 費用 | △ 1回1,000円〜 月44,000円 | △ 市のページに 記載なし | △ 月額制 |
| 保護者から直接 申し込める | ○ | × 在籍校の校長が 入級を依頼 | ○ |
| 対面で人と 直接会える | ○ | ○ | × 画面ごしのみ |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※湖西市の公式ページと各施設の公式サイトをもとにした一般的な傾向です。費用・制度は2026年9月時点。
オンラインが向いているとき
朝は起きられるけれど家から出るところでつまずく、人の多い場所が苦手、送り迎えができる大人が家にいない——こうした状態のときは、移動をなくすだけで一日の組み立てがうまくいくことがあります。時間割があって、同じ時間に同じ顔ぶれが集まる形なら、生活のリズムも保ちやすくなります。午前だけの公的な教室と組み合わせて、午後をオンラインにするという使い方もできます。
申し込む前に確かめたい4つのこと
①在籍校の校長先生が出席として扱ってくれるか(これは学校ごとの判断です)、②担任にあたる大人が決まっていて毎日顔を合わせられるか、③子ども同士が話す時間があるか、④体験してから決められるか。この4つは、オンラインでも通所でも同じように確かめておくと失敗しにくくなります。
見学のときに聞いておきたいこと
①費用の内訳。月謝のほかに入会金・年会費・教材費・行事費がかかるか。②休んだときの扱い。行けない日が続いたとき月謝はどうなるか。③開いている曜日と時間。とくにUGO学院は公式サイトに記載がないので、必ず確かめてください。④出席扱いの実績。在籍校に出す書類を用意してもらえるか。⑤通い方。鷲津・新所原のどちらから行くか、雨の日はどうするか。⑥県をまたぐ場合の手続き。愛知県側の施設に通うとき、学校や市との連絡はどうなるか。
そして、いちばん大事なのは子ども本人が「ここならいられそう」と思えるかです。体験を受け入れている施設が多いので、決める前に一度行ってみてください。UGO学院は1か月の無料体験、ゆずりは学園は初回体験が無料です。

よくある質問
まとめ
湖西市は、市内にフリースクールが2か所ある一方で、公的なチャレンジ教室が午前9時〜12時だけという市です。費用の記載がなく、入級の条件に「在籍校の校長が入級を依頼した児童生徒」とあるので、まずは学校に相談するところから始まります。
民間の選択肢では、市内のUGO学院が入学金0円・1か月の無料体験あり、あなたの居場所ルクラが1回1,000円・農園活動は無料と、始めるときの負担が軽い場所がそろっています。日中の居場所がほしいならUGO学院、放課後の居場所ならルクラ、という使い分けになります。
そして湖西市の強みは、県境の向こうにも選択肢があることです。豊橋市のNPO法人てらは料金を税込ではっきり書いていますし、田原市のゆずりは学園は1日ごとに払う形です。静岡県内だけで探さず、鷲津・新所原から豊橋方面も含めて見てみてください。

この記事の内容を確かめるための一次資料
- 静岡県教育委員会「民間施設(フリースクール)等との連携について」(フリースクール等民間施設情報・令和8年2月5日現在)
- 静岡県「フリースクール運営費助成制度」(補助対象は民間の団体=運営者向け)
- 静岡県「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等調査」結果(県内公立・政令市を含む)
- 文部科学省「学びの多様化学校」設置者一覧
- 湖西市「湖西市チャレンジ教室(湖西市教育支援センター)」(対象・開室日時・活動内容)
- 湖西市「湖西市不登校対策連絡協議会」(構成員に校内教育支援センター指導員)
- UGO学院(所在地・対象・料金)
- あなたの居場所ルクラ(所在地・最寄り駅・開催日時・参加費)
- NPO法人てら(対象・時間・料金/税込表記)
- ゆずりは学園(学費)
- 星槎フリースクール浜松(対象・活動時間・費用)


