- 京都府が「私立各種学校」として名簿に載せているインターナショナル系は4校しかないこと
- 同志社国際学院では、初等部(一条校)と国際部(各種学校)が同じ住所・同じ校舎に並んでいること
- 各校の学費を、入学金・Application fee・施設設備費まで数えた実額(2026年9月時点・編集部調べ)
- 一条校でない学校に通わせたときの就学義務の扱い(文部科学省の原文)
- 通学圏に届かない、学費が届かないときに取れる次の選択肢
この記事はNGAを運営する株式会社NIJINが編集しています。後半で自社のオンラインスクール「NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)」を紹介しますが、NGAは2027年9月開校予定でまだ開校しておらず、学費も公表されていません。日本の一条校でもないため卒業資格は出ません。ほかの学校と同じ物差しで並べて書きます。
京都のインターナショナルスクールは、まず「種類」を分けて考える
「京都 インターナショナルスクール」で検索すると数十校の名前が並びます。けれどそこには、日本の法律のうえで3つのまったく違うものが混ざっています。
ひとつめが一条校。学校教育法第1条に定められた学校で、通えば就学義務を果たしたことになり、日本の卒業資格も出ます。京都では同志社国際学院初等部と立命館宇治高等学校が、一条校でありながら国際バカロレア(IB)の認定を受けています。
ふたつめが各種学校。学校教育法第134条にもとづき都道府県が認可する学校で、京都府では「私立各種学校名簿」に掲載されます。認可は受けていますが一条校ではありません。みっつめが無認可の施設です。無認可であること自体が悪いわけではなく、IB認定を受けている学校もあります。ただし制度上の扱いは各種学校よりさらに弱くなります。
これに国際的な評価団体の認定(WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBIS)の有無と、IB認定校かどうかを重ねて見ると、同じ言葉で呼ばれている学校がまったく別物だとわかります。用語そのものはインターナショナルスクールとは?1条校との違いでも整理しています。
選択肢はある。それでもつまずく3つ
京都府と各校の公表資料を突き合わせたところ、家庭がつまずく場所はほぼ3か所に集まっていました。
01
校数の少なさ
京都府の令和8年度「私立各種学校名簿」に載るインターナショナル系は4校。無認可を1校加えても、全日制で選べる学校はごく限られます。「学区内でいくつか比べる」という探し方ができません。
02
名前の近さ
「同志社国際学院初等部」と「同志社国際学院国際部」は同じ住所、「同志社国際中学校・高等学校」は別の市にある別の学校です。名前が似ているのに制度も学費も違い、資料請求の段階から取り違えが起きます。
03
費用の逆転
一条校である同志社国際中学校・高等学校の授業料は年850,000円。同じ法人の各種学校である国際部(DISK)は年1,700,000円。京都ではちょうど2倍の開きがありました。
この3つを頭に置いたうえで、公式サイトで確認できた学校だけを表にします。
京都府の主なインターナショナルスクール一覧
載せたのは、各校の公式サイトの該当ページを開いて確認できた学校だけです。プリスクール・英語幼稚園のみの施設、英会話スクール、英語イマージョンの学童は含めていません。
| 学校名 | 所在地 | 対象学年 | カリキュラム・認定 | 学費(確認できた実額) |
|---|---|---|---|---|
| Kyoto International School(京都インターナショナルスクール) | 京都市上京区北俵町317 | 幼児期〜第10学年(公式サイトに「2026年までに第12学年へ拡大」と記載) | IBのPYP・MYP・DPの認定校(文部科学省IB教育推進コンソーシアム)。公式サイトにWASC・COBISの記載。京都府の私立各種学校(外国人学校/設置 平成19年3月23日) | 公式サイトに金額の掲載を確認できず(Tuition & Fees の見出しはあるが数字なし) |
| 同志社国際学院 国際部(Doshisha International School, Kyoto/DISK) | 木津川市木津川台7丁目31-1 | ミドルスクール〜第12学年(IB DPは通常16〜19歳と公式FAQに記載) | IB DPの認定校。京都府の私立各種学校(外国人学校/設置 平成23年3月14日)。設置者は学校法人同志社 | Tuition 1,700,000円+Educational enrichment fee 150,000円=年1,850,000円。ほかに受験料20,000円、Registration fee 250,000円(一度のみ・返還なし)、Emergency supply items 3,000円(年) |
| 京都インターナショナルユニバーシティー(KIU Academy) | 京田辺市田辺勇田63-1 | 第2学年〜第12学年 | 公式サイトにWASC・ACSIの認定を掲載。京都府の私立各種学校(設置 平成15年3月31日/学科は国際関係学部・教養学部・高等部) | 初年度合計1,453,000円(内訳:Entrance Fee 300,000円、Course Registration Fee 50,000円、Facilities Fee 150,000円、Tuition 953,000円)。ほかに出願料25,000円(返還なし) |
| 京都国際フランス学園(Lycée français international de Kyoto) | 京都市下京区富小路通五条上る本神明町411 | 3歳(Petite Section)〜第12学年相当(Terminale) | フランスの教育課程。AEFE(フランス政府の在外教育機関ネットワーク)との協定を公式サイトに記載。京都府の私立各種学校(設置 令和8年2月18日) | 年間授業料は幼児部880,824円/小学部902,845円/中学部990,927〜1,012,948円/高校部1,132,392〜1,315,405円(2026-2027年度)。初回登録料は学齢により100,000〜300,000円、連帯基金5,000円 |
| AIC World College 京都 初等部(AICJ International School Kyoto) | 京都市下京区菱屋町145 | 小学1年〜6年 | IB PYPの認定校(IBO公表の認定日は2025年10月3日)。公式サイトに「学校教育法第1条に定められた教育施設ではありません。」と明記。京都府の各種学校名簿には掲載なし | 入学金300,000円、授業料1,620,000円(2026年4月以降・年額)、施設設備費180,000円(年)、教育充実費180,000円(年) |
2026年9月時点・編集部が各校の公式サイトで確認。学費は改定されます。出願前に各校の最新の募集要項をご確認ください。
京都では、この表と同じくらい大事なのが一条校でありながら国際教育を前面に出している学校です。「インターに行きたい」と検索した家庭が実際にたどり着くのは、こちらであることが少なくありません。制度上の位置づけが違うので表を分けました。
| 学校名(一条校) | 所在地 | 対象学年 | カリキュラム・認定 | 学費(確認できた実額) |
|---|---|---|---|---|
| 同志社国際学院 初等部 | 木津川市木津川台7丁目31-1 | 小学1年〜6年 | 一条校(私立小学校)。IB PYPの認定校。募集要項に「文部科学省より「教育課程特例校」の指定を受け、日英バイリンガル教育を実施しています。」と記載 | 考査料20,000円、入学金250,000円、授業料1,000,000円(年)、教育充実費150,000円(年)。ほかに前年度実績として教材費50,000円、書籍費20,000円、保護者後援会費12,000円、宿泊行事積立金150,000円、登下校ICタグ関連費、災害備蓄品費など |
| 立命館宇治中学校・高等学校 | 宇治市 | 中学1年〜高校3年 | 一条校。高等学校のIBコースがIB DPの認定校(文部科学省IB教育推進コンソーシアム) | 公式の学費ページに掲載されているのは2021年度実績。入学金120,000円、授業料638,000円(年)、教育充実費291,000円(年)。高校IBコースは「別途コース費用」600,000円と「IB諸費」139,000円(3年間の教科書代等)が加算 |
| 同志社国際中学校・高等学校 | 京田辺市多々羅都谷60-1 | 中学1年〜高校3年 | 一条校。IBの認定校ではない。帰国生徒の受け入れと「帰国生徒と国内一般生徒との共習」を教育の柱に掲げる | 入学金100,000円、授業料850,000円(年)、教育充実費130,000円(年)。中学・高校とも同額(2026年度DATA集) |
2026年9月時点・編集部が各校の公式サイトで確認。立命館宇治については、2026年9月時点で公式の学費ページに掲載されていたのが2021年度実績の金額でした。最新年度の金額は学校にお問い合わせください。
学費は実際いくらかかるのか
前提として、インターナショナルスクールの学費に全国的な「相場」を示した公的統計は存在しません。よく見る「年間200万円前後が相場」という数字には根拠がありません。ここでは京都で確認できた実額の幅だけを書きます。
年額の授業料でいちばん低いのが京都国際フランス学園の幼児部880,824円、いちばん高いのが同志社国際学院国際部の1,700,000円でした。京都の全日制インターの授業料は、年88万円から170万円の幅に収まっています。約2倍の開きです。
ただし授業料だけで決めると必ず足が出ます。実際には次の費目が積み上がります。
- 出願料・受験料(Application fee)…KIU Academyが25,000円、DISKが20,000円。いずれも返還されません。
- 入学金・登録料(Registration fee/Entrance fee)…DISKが250,000円、KIU Academyが300,000円、AIC World College 京都 初等部が300,000円。京都国際フランス学園は学齢により100,000〜300,000円。入学時に一度だけかかります。
- 施設設備費・教育充実費…毎年かかる費用です。DISKのEducational enrichment fee 150,000円、AIC World College 京都 初等部の施設設備費180,000円+教育充実費180,000円、KIU AcademyのFacilities Fee 150,000円がこれにあたります。
- コース登録料…KIU AcademyのCourse Registration Fee 50,000円のように、初年度に別途かかるものがあります。
- 給食・課外活動費…京都国際フランス学園は半寄宿(給食)が月11,500〜16,500円、課外活動が月3,400〜5,100円、スポーツ協会が年11,000円+月3,400〜5,100円と公表しています。
- その他の実費…DISKは災害備蓄品費3,000円(年)。同志社国際学院初等部は登下校ICタグの登録料・利用料、制定品、宿泊行事積立金などが別途かかります。DISKは海外・国内の遠征や研修旅行の費用がAcademic feesに含まれないと明記しています。
バス代について。DISKは公式サイトにスクールバスの案内ページを持っていますが、今回調べた範囲では、そのページ上で料金額を確認できませんでした。ほかの各校のバス代も公表額を確認できていません。
京都でいちばん注意したいのが費用の逆転です。各種学校である同志社国際学院国際部の授業料が年1,700,000円、同じ学校法人同志社が設置する一条校・同志社国際中学校・高等学校が年850,000円。ちょうど2倍です。「インターは高い、一条校は安い」は京都ではおおむね当たりますが、それは学費の話であって、中身が同じという意味ではありません。

入学の条件と、実際に見られること
公式サイトの該当ページで確認できたものだけを書きます。
英語力。DISKは出願ページに「Non-native English speakers must be able to read, speak and write English.」と明記しています。英語を母語としない子でも、読む・話す・書くができることを求めるという書きぶりです。ゼロから始められる学校ではありません。
試験と面接。DISKは「All applicants are required to take a language and math test.」として言語と算数・数学の試験を全員に課し、creative writingの課題が加わる場合もあります。試験はキャンパスでの対面のみでオンライン実施はなく、所要時間は4〜5時間程度とされています。KIU Academyは「Review of application documents and interviews (only students and parents/guardians)」として、書類審査と、生徒本人と保護者のみが参加する面接で審査すると公表しています。
クラス分け。KIU Academyは英語・日本語・数学のプレイスメントテストで在籍クラスを決めると記載しています。合否のテストとクラス分けのテストは別ものです。
学年の空き。DISKは「New students will continue to be admitted, but only into existing grade-level classes except grades 11 and 12.」としています。第11学年・第12学年での新規入学は受け付けていないという書きぶりです。
一条校側の条件。同志社国際学院初等部は出願資格を生年月日で定め、木津川市在住者を対象にした地域枠(最大5名)を設けています。入試は親子面接、志願者面接、筆記試験、グループアクティビティで構成され、試験の一部は「日本語」か「英語」を選べます。英語だけで受けなければならない学校ではありません。
保護者の英語力、国籍・在留資格。今回調べた範囲では、京都の各校の公式サイトに、保護者の英語力を条件とする記載や、国籍・在留資格による受け入れ制限の記載は確認できませんでした。
通わせる前に知っておきたい、日本の制度との関係
文部科学省は「学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」で、次のように書いています。
「保護者が日本国籍を有する子を一条校として認められていないインターナショナルスクールに就学させたとしても、法律で規定された就学義務を履行したことにはなりません。」
最初の表に載せた5校は、すべて一条校ではありません。4校は京都府の各種学校、1校は無認可です。日本国籍の子どもが小中学生の年齢でこれらの学校に通う場合、就学義務を果たしたことにはならないというのが制度上の建てつけです。通ってはいけないという意味ではありませんが、住民票のある市町村の教育委員会と、在籍や学籍の扱いを入学前に確認しておく必要があります。
大学入学資格も整理します。文部科学省「大学入学資格について」によれば、受験資格は高校卒業だけでなく、国際的な評価団体(WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBIS)の認定を受けた外国人学校の課程修了、国際バカロレア資格、GCE Aレベル、欧州バカロレア、高等学校卒業程度認定試験、18歳以上の個別入学資格審査などによっても認められます。
ここに京都固有の事実がひとつあります。文部科学省「我が国において、外国の高等学校相当として指定した教育施設一覧」(令和7年3月26日現在)を確認したところ、現在指定を受けている施設に京都府のものは1つもありませんでした。同じ一覧に廃校として「京都韓国中学」の名が残るだけです。京都の学校を通じた大学入学資格は、この「指定」ではなく評価団体の認定やIB資格というルートで考えることになります。
なおIBには注意点があります。文部科学省「大学入学資格ガイド ver.2」(令和6年6月)では、IBのCP(キャリア関連プログラム)修了者には大学入学資格が認められないとされています。IBと聞いたらプログラムの種類まで確認してください(IGCSE・A-Level・IBの違い)。
京都で「通う」以外の選択肢
「うちには届かないかもしれない」と感じた家庭は少なくないと思います。京都で行き止まりになりやすいのは3つです。
通学圏。確認できた全日制の5校は、京都市上京区・下京区、木津川市、京田辺市に集中しています。京都府は南北に長く、府北部の福知山市・舞鶴市・京丹後市などからは毎日通える距離ではありません。学費。授業料だけで年88万〜170万円、入学時にさらに10万〜30万円の一時金。きょうだいが2人なら2倍です。編入の枠。DISKが第11・12学年の新規入学を受け付けていないように、学年が上がるほど入口は狭くなります。学校数の少ない京都では「空きを待つ」戦略が取りにくいのが実情です。
このどれかに当たったとき、次に検討されるのが一条校の国際コース、そしてオンラインです。得意・不得意を正直に並べます。
通学型インター・一条校の国際コース・オンラインを5つの観点で
| 通学型 インター | 一条校の 国際コース | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 日本の卒業資格 | × 各種学校・無認可 | ○ 一条校 | × 出ない |
| 就学義務の履行 | × 履行にならない | ○ 履行になる | × 履行にならない |
| 通学圏の制約 | × 府内5校に集中 | △ 学校数は多い | ○ 府北部からも可 |
| 対面の人間関係 | ○ 毎日会える | ○ 毎日会える | △ 画面越しが中心 |
| 英語で学ぶ量 | ○ ほぼ全科目 | △ コースによる | △ 学校による |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各校の公表資料をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。
オンラインは日本の卒業資格が出ず、就学義務の履行にもならない点で、通学型インターと同じ弱点を抱えています。それでも選ばれるのは、通学圏と時間の制約から自由になれるからです。もうひとつ京都で現実的なのが、地元の学校に籍を置いたまま放課後や土曜に別の学びの場へ通うダブルスクールです。籍を動かさないので就学義務の問題が起きず、合わなければやめられます。

オンラインという選択肢(NIJIN GLOBAL ACADEMY)
ここから先は自社事業の話です。立場をはっきりさせたうえで書きます。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は、株式会社NIJINが2027年9月の開校を予定しているオンラインの国際スクールです。対象は6〜18歳で、公式サイトには「海外にお住まいの方も、日本にお住まいで国際教育を受けさせたい方も対象です」と明記されています。1クラス8名の少人数で、毎日の朝のサークルから1日が始まります。
特徴は、入学試験も選抜もなく、英語要件もないこと。まず対話(面談)から始まります。英語が話せなくても日英バイリンガルのメンターが伴走し、日本語のサポートを受けながら英語に触れていく設計です。京都のインターが出願段階で英語力を求めるのとは、入口の作り方が違います。
カリキュラムは4層です。心理的安全性の土台、コア・ラーニング(CEFRレベル別Pre-A1〜B2+の選択式授業、希望者はCambridge IGCSE・A-Level)、ソーシャル・ラーニング(社会共創PBL週2回)、放課後サークル(有料オプション)。通い方は平日昼中心のフルスクール型と、今の学校と併用するダブルスクール型(平日放課後16:00〜17:45+土曜10:00〜13:00)の2種類です。
ここは正直に書きます。NGAは(1)2027年9月開校予定で、まだ開校していません。(2)学費は未公表です。「対面のインターナショナルスクールより大きく抑えた価格を予定」「教材費は月額に含む」「入学金・施設費・制服代などの隠れ費用はない」までが公式の記載で、金額は出ていません。(3)日本の一条校ではないため、小学校・中学校・高等学校の卒業資格は出ません。(4)在籍校での「出席扱い」について、NGAの公式サイトに記載を確認できませんでした。出席扱いの可否は在籍校の校長判断です。必ず在籍校と教育委員会に相談してください。欠席時のフォローや録画視聴の方針、途中入学・退会・返金の規定も「整備中」とされています。
なお「累計入学者1,000名超」「出席認定率97%」といった数字は母体であるNIJINアカデミーの実績で、NGAの実績ではありません。無料体験クラスは2026年9月から毎月開催予定とされています。
NIJIN GLOBAL ACADEMYは2027年9月開校予定で、まだ開校していません。学費も未公表です。だからこそ開校前の情報をそのまま受け取って、自分の家庭に合うかをゆっくり見極めてください。弱点のほうも先に読んでおくことをおすすめします。
京都の家庭からよく出る、3つの誤解
誤解1「同志社国際学院に入れば、日本の小学校の卒業資格も国際教育も両方手に入る」。京都でいちばん誤解されやすいところです。同志社国際学院は、木津川市木津川台7丁目31-1という同じ住所に初等部と国際部(DISK)が併設されており、学校法人同志社の公式ページも両者が同じ校舎内にあると説明しています。
ところが制度上はまったく別の学校です。初等部は一条校の私立小学校で、IB PYPの認定校、さらに文部科学省から「教育課程特例校」の指定を受けて日英バイリンガル教育を実施しています。国際部(DISK)は京都府の私立各種学校名簿に「同志社国際学院国際部」として、学科「外国人学校(昼)」、設置年月日「平23.3.14」で掲載されている各種学校です。
結果として、同じ建物に通っていても、初等部の子は就学義務を果たしていて、国際部の子は制度上そうならないという状態が生まれます。学費も、初等部は授業料1,000,000円、国際部は1,700,000円と年70万円違います。どちらが良い悪いではなく、入る前にどちらの話をしているのかを取り違えないことが大事です。
誤解2「京都は国際都市だから、インターの選択肢は多いはずだ」。京都府が公表している令和8年度「私立各種学校名簿」を1件ずつ確認したところ、インターナショナル系・外国人学校として掲載されていたのは、Kyoto International School、同志社国際学院国際部、京都インターナショナルユニバーシティー、京都国際フランス学園、そして京都朝鮮学園が設置する朝鮮学校3校だけでした。
しかも京都国際フランス学園の設置年月日は「令8.2.18」、つまり2026年2月です。公式サイトによればこの学校自体は1997年から京都で運営されており、長く運営されてきた学校が2026年になって京都府の各種学校になったことになります。京都のインター事情は、いま動いている最中だと考えたほうが実態に近いようです。
誤解3「インターを出れば、そのまま日本の大学も海外大学も受けられる」。半分正しく、半分は条件つきです。評価団体の認定やIB資格があれば日本の大学の入学資格は認められますが、京都府には「外国の高等学校相当」として指定された教育施設が1つもありません。認定団体の名前とIBのプログラム種別は、学校ごとに自分で確かめる必要があります。
見学・説明会で必ず聞きたい8つのこと
パンフレットに書いていないことほど大事です。次の8つはその場で必ず聞いてください。
| 聞くこと | なぜ聞くのか |
|---|---|
| この学校は一条校ですか、各種学校ですか、それともどちらでもありませんか | 就学義務・卒業資格・転校のしやすさがこの一点で変わります。京都は同じ法人の中に両方がある学校があります |
| 年間にかかる費用を、授業料以外も含めて全部教えてください | 施設設備費・教育充実費・研修旅行費・給食費・バス代は公式サイトに載っていないことがあります |
| 入学時に一度だけかかる費用はいくらですか。返金はありますか | 入学金・Registration fee・出願料は「返還しない」と書かれていることが多く、京都の各校もそうです |
| 希望する学年に、いま空きはありますか | 学年によって新規募集をしていないことがあります。DISKは第11・12学年での新規入学を受け付けていないと公表しています |
| 受けているIBのプログラムはPYP・MYP・DP・CPのどれですか | 「IB校」という言葉だけでは中身がわかりません。CPは大学入学資格が認められないため、種別の確認が必要です |
| 国際的な評価団体の認定は、どの団体の、いつ時点のものですか | 大学入学資格に関わります。候補校(candidate)と認定校(authorized)は別です |
| 日本語や日本の教科は、どのくらいの時間、誰が教えますか | 日本に住み続ける予定なら、将来の進路選択の幅に直結します |
| 合わなかったとき、地元の学校に戻る道はありますか | 文部科学省も、一条校でない学校からの転校時の困難に触れています。入る前に出口を確認しておくと安心です |

迷ったときの考える順番
1. 日本の卒業資格が要るかどうかを決める。ここが分岐点です。要るなら一条校が候補になります。要らない、または別の形で大学入学資格を取るつもりなら、各種学校・無認可も選択肢に入ります。
2. 毎日通える距離かを地図で測る。片道1時間を超える通学を6年、12年続けられるかは、子どもの体力と性格によります。
3. 6年分・12年分の費用を紙に書く。年額に学年数を掛け、入学時の一時金を足し、きょうだいがいれば人数分。ここで届かないとわかったら、早めに別の道を探したほうが消耗しません。
4. 入学条件を満たしているか確かめる。今の英語力で出願できるのか、何年かけて準備するのかを逆算します。
5. それでも届かないときに、通学以外を並べる。一条校に籍を置いたままのダブルスクール、オンライン、地域のフリースクール。どれも万能ではありませんが、通学型インターだけが国際教育ではありません。
最後に、いちばん大事なことを。学校は入ることがゴールではありません。その子が毎朝起きて、行きたいと思える場所かどうかです。合わなかったときに戻れる道を先に確保しておくこと。それが遠回りに見えていちばん確実な準備です。
よくある質問
この記事の内容を確かめるための一次資料
- 京都府「京都府私立学校名簿」令和8年度 私立各種学校(名簿PDF/掲載ページ)
- 文部科学省「11. 学齢児童生徒をいわゆるインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について」(ページ)
- 文部科学省「大学入学資格について」(ページ)
- 文部科学省「我が国において、外国の高等学校相当として指定した教育施設一覧(令和7年3月26日現在)」(ページ)
- 文部科学省IB教育推進コンソーシアム「国内のIB認定校・候補校」(令和8年6月30日時点)(ページ)
- Doshisha International School, Kyoto「Academic Fees」(ページ)
- Doshisha International School, Kyoto「Admissions Application Process」(ページ)
- 同志社国際学院初等部「新1年生入試 児童募集要項」(ページ)
- 学校法人同志社「教育の概要:同志社国際学院」(ページ)
- 同志社国際中学校・高等学校「2026 DATA集」(PDF)
- 立命館宇治中学校・高等学校「学費・奨学金」(ページ)
- KIU Academy「Grade 2-12 Admissions」(ページ)
- AIC World College 京都 初等部「募集要項」(ページ)
- International Baccalaureate Organization「AICJ INTERNATIONAL SCHOOL KYOTO」(ページ)
- 京都国際フランス学園「RÈGLEMENT FINANCIER 2026-2027」(PDF)
- Kyoto International School「KIS Admission」(ページ)
- 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(ページ)


