長野県で探すなら、学校名より先に「どの地域で何歳から」を決める
長野県でインターナショナルスクールを探すとき、最初に知っておきたいのは、選択肢が長野市や松本市の一か所にまとまっていないことです。松本エリア、長野・中野エリア、佐久エリアには、インターナショナルスクールオブ長野(ISN)の複数キャンパスがあります。さらに、軽井沢町には小学生向けのEtonHouseと高校段階のUWC ISAK Japan、白馬村には中高段階のHakuba International Schoolがあります。県内を横断する記事では、学校の所在地と対象年齢を合わせて見ないと、通える候補を取り違えます。
同じ「インターナショナルスクール」という検索語でも、乳幼児の認定こども園、小学生の一条校、学校外の学び場として案内される小学部・中学部、英語で授業を行う寮制の中高など、制度と生活は同じではありません。例えば、ISNは運営法人とキャンパスによって施設区分が異なり、五常小学部だけは一条校として明示されています。白馬インターナショナルスクールは長野県の名簿で各種学校として確認できる一方、軽井沢のUWC ISAK Japanは一条校の高校で、卒業時に日本の高校卒業資格とIBディプロマの取得を目指す制度です。
この記事は、特定の市内の学校を網羅し直すものではなく、長野県内を移動・転居する家庭が、幼児期から高校段階までの候補を「場所・年齢・制度・費用」で比較するための県域ガイドです。長野市・松本市を主対象とする既存記事は各市の個別情報をそちらに譲り、本稿では複数地域にまたがる通学圏、キャンパス間の制度差、寮制進学の選択を扱います。
この県域ガイドで確認すること
ここでいう「インターナショナルスクール」は、英語で保育・授業を行う施設や国際教育を取り入れた学校を広く探す家庭の検索意図を想定しています。ただし、名称だけで一括りにせず、学校教育法上の一条校か、認定こども園か、各種学校か、学校外のフリースクール等かを本文中で分けます。候補に挙げるのは、所在地・対象年齢・教育段階を公式ページまたは県の資料で確認できた施設に限ります。
本稿では、主に次の点を整理します。
- 松本・長野/中野・佐久・軽井沢・白馬の配置と、どの年齢の子どもに向けた学校か
- ISNのキャンパスごとに異なる幼児教育、小学部、中学部の制度区分
- 2026年度または2026–27年度の公式ページに掲載された費用と、合計に含まれない可能性がある費目
- 英語で学ぶ準備、選抜、出願時期、内部進学・編入について事前に聞く内容
- 一条校、各種学校、認定こども園、学校外の学び場を区別する方法
- 通学型が合わない場合、オンラインを含む別の学び方を比較するときの観点
料金・募集枠は更新されるため、記事に記載した金額は調査日に公式ページで見つけた年度のものです。家庭の所得、利用日数、バスや給食、寮の部屋、支援の利用などで請求総額は変わります。出願前には希望する年度の募集要項と個別見積もりを学校へ直接確認してください。
長野県は「3つの通学圏」と「軽井沢・白馬の進学圏」で考える
ISN公式アクセス案内は、県内キャンパスを松本、長野・中野、佐久の3エリアに分けています。そこへ軽井沢町と白馬村の独立した学校を重ねて見るのが、県域で候補を漏らしにくい方法です。東京からの新幹線所要時間が案内されていても、それは県外から見学に来る移動目安であり、日々の自宅通学時間やスクールバスの所要時間を示すものではありません。
| エリア | 公式に確認できる主な候補 | 年齢・教育段階の目安 | 生活上の検討軸 |
|---|---|---|---|
| 松本市周辺 | ISNの五常小学部・中学部、南松本・島内のプレスクール | 幼児期から中学段階 | 通学路、学校間の移動、冬季の車移動 |
| 長野市・中野市 | ISN長野キャンパス、中野キャンパス | 幼児期、学校外の小学部等。学年構成は年度ごとに要確認 | 北信エリア内の移動と、キャンパス別の施設区分 |
| 佐久市 | ISN佐久切原キャンパス | 生後7か月から就学前のプレスクール | 保育認定区分、定員、送迎バスの対象地域 |
| 軽井沢町 | EtonHouse、UWC ISAK Japan | EtonHouse小学校低学年、UWC ISAK高校段階 | 日中通学と全寮制を分け、居住地・寮費を確認 |
| 白馬村 | Hakuba International School | 2026–27年度はGrade 7–12 | 寮生活と通学の違い、英語での授業への準備 |
この区分は学校公式のキャンパス案内をもとにした地理的な整理です。通学圏の境界を表すものではありません。住んでいる市町村から実際に通えるか、バスが運行するか、始業時刻に間に合うかは、学校へ住所を伝えて確認してください。県内で転居を伴う場合は、学区、自治体の保育制度、兄弟の通学先、保護者の就労場所も同じ地図に載せると、学校だけを見て判断する失敗を減らせます。

年齢と学校種別を先に決めると、候補の比較が短くなる
「インターナショナルスクールに行かせたい」という希望を、そのまま校名探しに置き換える前に、お子さんの現在の年齢と次の進級時期を確認します。乳幼児の保育を必要としているのか、小学課程を日本の一条校で学びたいのか、英語中心の環境で中学・高校まで進みたいのかで、見るべき学校は変わります。特に長野県は、0歳から高校までを同じ運営制度で連続して選べるわけではありません。
簡単な絞り込み方は、次の順番です。
- 年齢:生後7か月〜就学前、小学生、中学生、高校生のどこか
- 日々の形:自宅から通う、保育認定を利用する、寄宿舎で生活する、オンラインで学ぶ
- 制度上の希望:一条校の在籍を必要とするか、学校外の教育環境も候補にできるか
- 言語:授業で使う英語の量、国語・数学等の日本語学習、英語支援の要否
- 移動・費用:冬の送迎を含めた時間と、授業料以外を含む初年度予算
例えば、長野市に住み、保育園相当の利用先を探す家庭と、白馬の寮で中学生から学ぶ進路を探す家庭は、同じ検索語を使っていても選び方は別です。幼児期から英語環境に通った後に小学生段階で一条校を希望する場合は、認定施設の卒園がそのまま小学部への入学を保証するか、出願・選考を改めて受けるかを聞きます。寮制高校を考える家庭なら、願書の時期だけでなく、本人が親元を離れる準備、帰省の交通費、休暇期間の過ごし方まで確認対象です。
県内の主なインターナショナルスクール・国際教育の候補一覧
一覧は県域で学校やキャンパスの配置を知るための入口です。幼児向けプレスクールを一つずつ市別に比較する情報は、長野市・松本市などの既存記事と重なるため本稿では深掘りしません。県をまたいで進路を考えるときに必要な、運営のまとまり、教育段階、制度、学費の公開状況を並べています。
| 学校・教育機関 | 地域 | 対象・教育段階 | 制度・通学形態 | 公式情報で確認すること |
|---|---|---|---|---|
| International School of Nagano(ISN) | 松本・長野/中野・佐久 | 乳幼児から中学段階まで、キャンパスごとに異なる | 五常小学部は一条校。その他の施設は認定こども園、認可外保育施設、フリースクール等を含む | 希望キャンパスの年齢・在籍区分・次段階への進学条件 |
| EtonHouse International School Karuizawa | 軽井沢町 | 2026–27年度はGrade 1・2を募集対象として案内 | 小学校相当の英語環境。学年を段階的に拡大中 | 2026–27の対象学年、出願枠、学校教育法上の位置づけ |
| Hakuba International School(HIS) | 白馬村 | 2026–27年度Grade 7–12 | 英語を主言語とする中高段階。通学・寄宿の区分あり | 寮費、日中通学の条件、英語力の目安、進学・卒業制度 |
| UWC ISAK Japan | 軽井沢町 | Grade 10–12、高校1〜3年相当 | 一条校の全寮制高校。G10直接出願とG11のUWC経由の選考を区別 | 出願ルート、2027年度入学日程、奨学金の適用条件 |
「国際教育」「英語を使う授業」「IBの考え方を授業に取り入れること」「IB機構から特定プログラムの認定を受けていること」は別々です。プログラムを比較するときは学校名だけでなく、キャンパス、学年、認定の状態をその年度の公式ページで照合してください。県内の私立小学校名簿には、英語や国際理解に力を入れる一条校も掲載されていますが、学校の正式な種類は「インターナショナルスクール」とは限りません。検索範囲を広げる場合は、学校名簿上の学校種を必ず確認します。
ISNは県内6キャンパスでも、運営法人と教育制度は一つではない
ISNの現行アクセスページは、松本・長野/中野・佐久の3エリアに6キャンパスを案内しています。松本エリアには五常小学部・中学部、島内と南松本のプレスクール、長野側には長野キャンパス、中野側には中野キャンパス、東信側には佐久切原キャンパスがあります。公式会社概要では、認定こども園・認可外保育施設・フリースクール等を運営するWIP合同会社と、五常キャンパス小学部を設置する学校法人インターナショナルスクールオブ長野が分けて説明されています。
この構造を理解することが、ISNを比較するうえで特に重要です。ロゴやブランドが同じだからといって、すべてのキャンパスが一条校であったり、幼児部から高校卒業まで同じ学籍・カリキュラムで連続したりするわけではありません。公式ページのキャンパス一覧では、五常小学部が「Article 1 School」、中学部が「Free School」、幼児施設が「Certified ECEC Center」または「unlicensed childcare facility」等として区別されています。入園説明会で小学校・中学校への進級について説明があっても、入学資格、枠、費用、選考を個別に確かめてください。
公式アクセスページが示す県内の交通時間は、東京から長野まで北陸新幹線で約90分、佐久平まで約75分、新宿から松本まで特急あずさで約2時間40分などです。これは県外の家庭が見学や転居先を検討するときの広域アクセスの目安です。毎朝の通学時間は、駅からキャンパスまでのバス・車の移動を含めると別の数字になります。「県外から来やすい」ことと「県内で毎日通いやすい」ことを混同しないようにしましょう。

松本の五常小学部は、一条校の在籍と英語の探究学習を確認する候補
ISN五常キャンパス小学部の公式ページは、対象をG1〜G6とし、日本の学校教育法上の一条校であると明記しています。英語でのプロジェクト型学習やIBの枠組みを活用しながら、国語と算数は日本語で学習指導要領に沿って実施すると説明されています。日本の学校としての学籍と、英語による探究型の授業を合わせて検討したい家庭にとって、県内で制度を確認しやすい候補です。
2026年度の公式料金表では、入学登録料3万円、授業料月額9万8,000円・年額117万6,000円、施設費年12万5,000円が掲載されています。公開額を単純合算した初年度の基礎部分は133万1,000円ですが、これを請求総額とは見なせません。給食は1食324円、EAL(英語支援)は30分1回1,000円、スクールバスは別紙、放課後プログラムは利用頻度に応じて月4,500円または6,500円と案内されています。実際の利用日数によって年間負担は変わります。
2027年度からは授業料が月額10万7,500円、IBプログラム費が月額4,500円となる予定のほか、給食単価も改定予定と掲載されています。入学年度をまたぐと月謝だけでなくプログラム費も変わるため、見積書は「2026年度」と「2027年度」を分けて用意してもらいましょう。スクールバスのルートや利用条件、途中入学者への英語支援、放課後の終了時刻も併せて確認すると、松本市外からの通学判断に役立ちます。
五常中学部は日本語教科と英語の探究を組み合わせるが、高校は別に探す
五常中学部の公式ページは、英語の概念学習・探究に加え、国語・数学・社会・理科を日本語で学ぶこと、学校教育法上の中学校学習指導要領を教育課程の基礎とすることを説明しています。週の時間割例では、午前に英語でのMonthly Concept Learning、午後に日本語での教科学習と個別学習を置き、金曜日に自然環境での活動を行う構成が示されています。英語だけの環境ではなく、日本語での教科学習も重視したい家庭は授業の実例を見せてもらうとよいでしょう。
2026–27年度の中学部公開費用は、登録料3万円、授業料月額9万8,000円、施設費年12万5,000円、送金手数料月165円です。昼食を注文する場合は1日850円、EAL支援は1回2,500円、制服の目安は約4万円で、バスと放課後プログラムは問い合わせとなっています。授業料・登録料・施設費を単純合算すると、年額基礎は約133万1,980円(授業料12か月分、施設費、登録料、送金料12か月分)です。ただし、昼食、制服、EAL、行事費、送迎等を含まない概算です。
大切なのは、中学校の在籍・卒業後にどの高校へ進むかを中学入学前から確認することです。ISNの中学課程があることだけで、同じ制度の高校課程まで連続しているとは限りません。国内の高校へ進む場合に必要な在籍証明・調査書・学習履歴、海外校へ進む場合の成績証明・推薦状・英語資格を、候補進路ごとに聞いてください。高校進学先について学校が案内する場合も、受入校が公表する出願要件を別に確認します。
乳幼児期はプレスクールの英語環境と保育認定を混ぜない
ISNの幼児キャンパスは、松本、長野・中野、佐久と複数エリアに分かれています。しかし、幼児施設の種類は一律ではありません。会社概要では認定こども園と認可外保育施設の両方を運営していると説明され、佐久切原は生後7か月から6歳までの認定こども園、長野キャンパスは公式プログラム紹介上で認可外の保育施設として案内されています。各キャンパスの年齢、1号・2号・3号認定の対象、保育料、入園条件を個別に確認する必要があります。
佐久切原キャンパスの2026–27年度公式ページでは、保育料について0〜2歳は佐久市の規定・世帯所得により、3歳以上は無償と掲載されています。一方で英語プログラム提供料は0・1歳月1万円、2歳月2万7,500円、3歳以上月4万9,000円で、ページ上では金額が確定前で変更の可能性があると明記されています。給食月8,800円、設備費年10万円、バス月7,500円なども掲載されています。保育料無償の制度が英語プログラム料や設備費までなくすわけではありません。
認定区分によって開園時間と申請方法も変わります。同キャンパスの公式情報では、1号認定は原則として平日9時から16時、2・3号認定は標準時間・短時間で利用枠が異なり、自治体が申請・選考を行う場合があります。自治体の保育認定と、園の英語教育・募集枠は別の確認事項です。転居前に園の見学だけを済ませず、市町村窓口に住所・勤務状況を伝え、申請可能な時期と選考方法も照会してください。

軽井沢のEtonHouseは2026–27年度に募集する学年が限定される
EtonHouse International School Karuizawa Learning Hubは、北佐久郡軽井沢町大字長倉1690にある英語環境のエレメンタリースクールです。公式の学年表では、2026–27年度の募集対象はGrade 1とGrade 2で、Grade 3以降は児童の進級に合わせて段階的に開設する計画が掲載されています。学校ページには、G1は6〜7歳、G2は7〜8歳という学年年齢の目安も示されています。現時点で小学校高学年まで全学年がそろっていると考えず、入学する年度に実施される学年を確認してください。
2026–27年度の5日通学費用は、Term 1が75万8,000円、Term 2が92万4,000円、Term 3が51万8,000円です。3タームを合計すると授業・教育プログラムの掲載費は220万円になります。出願料2万2,000円、家族単位の登録料22万円が別に掲示されているため、初年度にこの表の金額を全て払う場合の合計は244万2,000円です。年度途中からの入学や兄弟在籍で扱いが変わる可能性があるため、この合計は一般的な請求額を保証するものではありません。
入学の流れは、学校見学・オリエンテーション、オンライン出願、児童のアセスメントと家族面接、入学許可と登録確認の順です。late August entryを基本としつつ、空き枠がある場合のローリング入学を受け付けると案内されています。住所は軽井沢町内ですが、校名だけで通学を決めず、平日8時30分〜15時の学校時間、家庭からの送迎、冬の道、延長保育の有無を確認しましょう。公式ページが学校法上の区分を明記していない点は、就学義務や卒業資格を検討する際に学校へ問い合わせる事項です。
白馬インターナショナルスクールは自然体験と寮生活を含めて中高を選ぶ
Hakuba International School(HIS)は、白馬村北城にある英語を主な授業言語とする中高段階の学校です。学校の2026–27年度の案内ではGrade 7からGrade 12までを対象とし、寮生と通学生の区分を設けています。学校は、現実社会の課題を扱うプロジェクト学習、屋外での応用学習、自然環境での活動をカリキュラムの特徴として説明しています。スキーリゾートの近くという立地は魅力にもなりますが、教育内容と寮生活の適性を分けて考えます。
英語の期待水準は学年別に例示されています。Grade 7では英検準2級・CEFR A2等、Grade 8では英検2級・CEFR B1等、Grade 9〜12では英検準1級・CEFR B2等が期待の目安です。公式ページは、示された検定スコアが全員に一律必須の試験合格条件とは限らず、英語で行われる複雑なディスカッションに参加できる準備が必要と説明しています。英語が伸びる前提で出願する場合は、現在の読解・作文・会話力をどのように評価するのか、EAL等の追加支援があるのかを相談してください。
長野県の私立専修・各種学校名簿(2026年4月1日現在)には、白馬インターナショナルスクールが各種学校として掲載されています。県の審議会資料は、各種学校は一条校の教育課程が適用されないこと、施設の認可条件などを記載しています。したがって、県名簿に掲載されていることと、日本の一条校の中学校・高校と同じ在籍・卒業制度であることは同義ではありません。卒業証書の発行主体、国内高校への転入・進学条件、大学受験資格の確認方法を、学校と進学先の双方に聞く必要があります。
UWC ISAK Japanは一条校の全寮制高校で、入学経路が二つある
軽井沢町のUWC ISAK Japanは、学校教育法第1条の高校であり、Grade 10〜12の全寮制国際高校です。学校の公式ガバナンス案内は、原則として日本の学習指導要領に準拠し、11・12年次にIBディプロマ・プログラム(IBDP)を行い、日本の高校卒業資格も取得できると説明しています。一般的な「IB校だから日本の高校卒業資格は取れない」という理解は当てはまりません。学校の卒業条件・IBディプロマの取得条件は別に確認してください。
入学経路は学年で異なります。学校の入学事務局が受け付けるのはGrade 10(高校1年相当)から3年間在籍するプログラムで、2027年度入学の出願資格は2026年時点の公式要件を確認します。Grade 11(高校2年相当)からの2年課程は学校への直接出願ではなく、UWC国内委員会またはGlobal Selection Programme経由です。GSPは奨学金の対象外と説明され、入学時期・選考・支援制度は応募経路で異なります。寮制のため、長野県内から毎日通学する学校としてではなく、本人が家族から離れて暮らす進学先として検討します。
2026–27年度の公開費用は、授業料490万円、寮費182万5,000円、施設費50万円、合計722万5,000円です。旅費や個人的な生活費を含めるか、休暇期間に寮が閉まる場合の滞在先・交通費がいくらかは学校資料だけで判断せず、出願窓口に聞きます。ニード型の返済不要支援について、学校は全生徒の約70%が全額または一部支援を受け、年額総額約6億円を給付すると公表していますが、各家庭の受給額を約束する数字ではありません。2027年入学では奨学金申請の時期も出願と同時です。
「通える学校」か「寮で学ぶ学校」かを、地図と生活表で分ける
通学型の学校は、毎日の往復が家族の暮らしに組み込めることが条件です。寮制の学校は、距離の問題を解決する代わりに、家庭から離れる期間、週末・休暇中の過ごし方、生活面の支援、帰省費が加わります。白馬HISは寮生・通学生の区分があると案内していますが、通学圏や寮の空きは住所・年度ごとに学校へ確認してください。UWC ISAK Japanは全寮制の学校として案内されており、地元住民向けの日々の通学枠を前提にした比較とは異なります。
家族会議では、学校までの所要時間だけを比べず、以下の一日の見取り図を作ると現実性が見えます。
| 確認項目 | 通学型の学校で聞く | 寮制の学校で聞く |
|---|---|---|
| 朝と夕方 | 始業・終業、最寄り駅からの移動、バス停の場所 | 起床、点呼、夜の学習、就寝時間 |
| 天候 | 大雪・道路凍結時の休校判断、遅延連絡、送迎 | 悪天候時の校内生活、交通遮断時の対応 |
| 休日 | 放課後の預かり、クラブ、帰宅時刻 | 外出、週末の活動、保護者・後見人との連絡 |
| 年間費用 | バス、昼食、延長、行事、冬用装備 | 寮費、寝具、洗濯、帰省、休暇中の宿泊・航空鉄道費 |
| 家族の支援 | 早退・急病時に迎えへ行く担当 | 心身の相談体制、ホームシック、生活上の自立支援 |
長野駅や松本駅から学校までの車移動を実際に試し、平日朝と夕方、雪の日に近い時期も確認してください。学校の案内する「駅から何分」は標準ルートの場合があります。祖父母や親族が送迎を担うなら、毎週の負担が無理なく続くかも見積もります。寮費が授業料に含まれない学校では、年額だけでなく、週末・夏季・冬季休暇に必要な宿泊費と帰省費を予算に加えます。
学費は「授業料」だけでなく、初年度・毎年・選択費用に分ける
長野県の候補校は、料金を月額で示すところ、タームごとに示すところ、授業料・寮費・施設費を年間合計で掲示するところに分かれます。比較をそろえるには、①初年度のみ(出願料・入学登録料)、②在籍中毎年(授業料・施設費・寮費)、③利用した分だけ(食事・送迎・EAL・制服・行事)という3列で家計表を作ります。同じ「年間授業料」でも、食事や教材、寮、交通を含む範囲は異なります。
調査日に公式サイトから読み取れた基礎額を並べると、次のようになります。
| 学校・対象 | 公式掲載の基礎費用 | 初年度に加わる主な費用 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ISN五常小学部・2026年度 | 授業料117万6,000円+施設費12万5,000円 | 登録料3万円 | 給食、バス、EAL、放課後は別途。2027年度改定予定あり |
| ISN五常中学部・2026–27年度 | 授業料117万6,000円+施設費12万5,000円 | 登録料3万円 | 食事、EAL、制服、バス等は別途または問い合わせ |
| ISN佐久切原プレスクール・2026–27年度 | 年齢・認定区分で異なる | 登録料、施設費、給食等 | 英語プログラム料は確定前と学校が注記。保育料は市の制度による |
| EtonHouse軽井沢・2026–27年度 | 3ターム合計220万円(週5日) | 出願料2万2,000円、家族登録料22万円 | 募集対象はG1・G2。料金改定、日割りの扱いを要確認 |
| Hakuba International School・2026–27年度 | 中学授業料393万円、高校授業料445万円 | 登録料30万円(国内)または50万円(海外)、出願料2万5,000円 | 寮費215万円、設備費42万円または53万円を加算 |
| UWC ISAK Japan・2026–27年度 | 授業料490万円+寮費182万5,000円+施設費50万円=722万5,000円 | 詳細は最新の出願案内を確認 | 経済支援は審査制。旅費等が別途となる可能性 |
金額は学校公式ページの掲載に基づくもので、入学時の条件や請求書に代わるものではありません。例えば、HISの授業料と寮費を足した後に設備費、出願料、登録料を加えるかで初年度は大きく変わります。ISN中学部の月額授業料は同じでも、EALを受講する回数、昼食の利用日数、制服購入の有無で費用が変動します。比較表に「要問い合わせ」と書かれている項目を空欄のままにせず、見学後にメールで金額を確認してください。

白馬HISと軽井沢UWC ISAKは同じ「中高」でも学校制度が違う
高校段階を中心に比較する家庭は、白馬インターナショナルスクールとUWC ISAK Japanを同じカテゴリにまとめてしまいがちです。両校とも英語を使い、長野県の自然環境を教育に取り入れる特色がありますが、学校制度、授業料、IB、卒業時に得られる資格が異なります。HISは県の私立各種学校名簿に掲載された中高段階の教育機関で、UWC ISAK Japanは文部科学省認定の一条校の高校と自ら説明しています。
HISは2026–27年度にGrade 7–12を対象とし、学費ページは中学授業料393万円、高校授業料445万円、寮費215万円、設備費は寮生53万円・通学生42万円を示しています。志願者には英語での授業参加の準備を求め、学年ごとに英検・CEFRの目安を掲示しています。入試はローリング方式と説明される一方、年度途中の入学は枠に限りがあるとされます。掲載目安の検定級だけを「合否基準」と読み替えず、実際の選考でどの技能を評価するか聞きましょう。
UWC ISAK Japanの2026–27年度は、授業料・寮費・施設費を合わせた公式合計が722万5,000円です。Grade 10からの直接応募は3年間のプログラムで、日本の高校卒業資格とIBディプロマの双方を目指せます。Grade 11からの入学は学校への直接応募ではなく、UWCの選考ルートを通ると案内されています。授業料だけを見るとHISと単純に比較できず、全寮制生活の支援、奨学金の条件、卒業後の進路支援、本人の希望を合わせて確認します。
学校教育法上の区分は、進学先と出席・在籍の希望から考える
学校選びの相談で「ここはインターナショナルスクールだから高校卒業資格が取れる/取れない」と一言で判断しないでください。国際的な教育内容と、日本国内の学校制度上の認可は別の軸です。長野県の公式名簿や学校の運営法人の説明を照らし合わせると、同じISNの中でも、五常小学部は一条校、幼児施設は認定こども園または認可外保育施設、中学部などは学校外の学び場として説明されるケースがあることが分かります。
白馬HISは長野県が公表する各種学校の一覧に掲載され、県の審議会資料にも各種学校としての説明があります。UWC ISAK Japanは学校教育法第1条の高校と公式に明記し、日本の高校卒業資格とIBディプロマについて説明しています。EtonHouse軽井沢の学校ページは学年・出願方法・料金を詳しく案内していますが、学校教育法上の位置づけを同じページだけでは確認できないため、希望する在籍・卒業の形に合うかを問い合わせる必要があります。
| 見たい点 | 学校へそのまま聞く質問 |
|---|---|
| 法的位置づけ | 「学校教育法第1条校ですか。各種学校・認定こども園・認可外施設等のどれに当たりますか」 |
| 学籍 | 「子どもの学籍はどこに置かれますか。自治体の学校への在籍手続きは必要ですか」 |
| 卒業 | 「卒業時に発行される証明書・卒業資格は何ですか。発行主体も教えてください」 |
| 転編入 | 「国内の小中学校・高校へ移るとき、学年判定や受入校の確認が必要ですか」 |
| 海外進学 | 「成績証明・推薦状・出席記録・科目単位は、希望する大学の要件に合いますか」 |
在籍や就学義務、出席扱いは、子どもの学籍と居住自治体、学校種、自治体教育委員会の判断が関係します。学校の説明を聞いたら、教育委員会と進学先候補にも同じ質問をして記録を残すとよいでしょう。「一条校ではない」ことを理由に教育内容を一律に評価したり、「国際バカロレアの授業がある」ことから卒業制度を推定したりせず、希望する進路に必要な書類・資格で照合します。
IBの名称はPYP・DPと「認定済み・候補校」を分けて読む
IB(国際バカロレア)の表記は学校ごとに細かく異なります。PYPは主に初等教育段階、DPは高校段階の2年間を対象にするプログラムです。「IBの理念を取り入れている」「IB認定校の候補校」「IB World Schoolとして認定されている」は同義ではありません。学校が使う略称やページの印象だけで、すべてのキャンパス・学年が正式認定を受けていると判断しないようにします。
ISNの現行公式ページには、キャンパスごとにPYP認定または候補校の表示があります。例えば五常小学部は公式案内上PYP候補校として、認定に向けた取り組みを説明しています。幼児キャンパスにはIB World Schoolの表示がある施設もあります。キャンパスと学年、候補校から認定校へ移行した時期を、入学する年度の表示で確認してください。IBの枠組みを利用していることは、五常小学部の一条校のような日本の学校制度上の区分を置き換えるものではありません。
UWC ISAK Japanは高校2・3年相当でIBDPを実施する認定校と公式に記載しています。Grade 10のPre-IB学年とGrade 11・12のIBDPを分けて理解し、2年次からの出願ルートも確認しましょう。HISのページに見られるWASC認定の記述は「検討中」と案内されている年度があるため、認定済みと書かず現在の状態を確認する必要があります。認定は進学要件に影響する場合がありますが、最終判断は出願先大学の募集要項に照らし合わせます。

入学条件は英語力だけでなく、選考と定員・募集学年を確認する
国際教育の学校に入るとき、すべての学校が同じ英語試験を課すわけではありません。EtonHouse軽井沢は学校見学、オンライン出願、児童アセスメント、家族面接を案内し、2026–27年度はG1・G2の受入れを掲示しています。HISは学年ごとの英語力の期待目安と、提出書類・オンライン面接を含む入学プロセスを公表しています。UWC ISAK Japanは出願年齢・学年・経路による資格要件を定めています。ISNもキャンパスや学齢、保育認定区分で手続きが異なります。
出願前に確かめるべき点は、次の通りです。
- 希望学年の募集があるか、定員が埋まっているか、年度途中の編入枠があるか
- 英語試験が必須か、それとも入学後の授業参加の目安か。読む・書く・話すのどれを評価するか
- 日本語での教科学習をどの程度求めるか、英語支援・母語支援の追加費用はいくらか
- 過去の成績、推薦状、在籍証明、健康・配慮に関する資料をどの言語で提出するか
- 出願料・登録料は不合格や家庭都合の辞退で返金されるか
- 面接は児童本人・保護者のどちらが参加するか。日程を変更できるか
HISの英語力の例は、Grade 7で英検準2級相当、Grade 8で2級相当、Grade 9〜12で準1級相当とされています。ただし、学校が「英語での複雑な話し合いに参加できる準備」を説明しているため、級だけで合否を断定できません。UWC ISAK Japanの2027年度Grade 10出願は、2026年9月から受付開始、12月1日締切、選考後に結果を通知する日程が公式に掲載されています。入学年度を間違えないよう、カレンダー上に出願締切と奨学金書類の期限を別々に記録してください。
転入・編入を考える家庭は「今の学校での在籍」と「次校の受入」を両方確認
海外からの帰国や県内転居を含む途中入学では、いま通っている学校の在籍証明と、次に通う学校の入学判定を並行して確認します。入学枠が空いていることと、前籍校の学年がそのまま認められることは別です。英語で学んできた子どもが国語・数学・理科など日本語の学習内容をどの範囲まで修了しているか、逆に日本の学校から英語中心の学校へ移る場合に授業参加へどのような支援があるかを面談で相談します。
HISはローリング入学を行い、年度途中の受け入れは限定的と案内しています。UWC ISAK JapanはGrade 12の編入を受け付けず、Grade 10とGrade 11で応募ルートが異なります。EtonHouseは空き状況に応じたローリング入学を案内しますが、年度途中の学年配置は年齢や学習歴の評価によります。ISNのように複数キャンパスを持つ運営法人では、キャンパスを移るときにも席・学年・制度が同じとは限りません。電話だけでなく、担当者名と確認日を含むメール回答を保存してください。
在籍を続けながら別の学習サービスを利用する選択肢を考える場合も、現籍校の校則、出席の扱い、自治体教育委員会への手続きを確認します。転校・退学を先に決めず、学校の見学、費用試算、入学可否の通知、通学ルートを確認した後に家族内で判断するのが安全です。特に寮制への進学は、本人が学校に合格することと、本人・保護者が寮生活を選べることを別々に考える必要があります。
県内の都市別記事は、県域比較と役割を分けて読む
長野県全体の一覧を読んだ後は、居住予定地域の詳細記事で送迎や個別施設を確認してください。すでに「長野市のインターナショナルスクール」記事と「松本市のインターナショナルスクール」記事が公開されています。本稿では市内の校名・費用の説明を重ねず、県内の複数地域を移動する家庭の比較を中心にしています。
例えば、北信から中野キャンパスへ通う候補を比べたい家庭は長野市記事の通学圏の説明も確認し、松本周辺で五常小学部・中学部を検討する家庭は松本市の記事にある市内情報を参照します。県域記事だけで詳細なバスルートや各幼児園のクラス空きまで分かるわけではありません。反対に、都市別記事だけでは軽井沢・白馬の高校段階や、長野県内に点在する6つのISNキャンパスを同じ表で比較できません。記事の役割を分けることで、地域名を変えただけの同内容を増やさず、読者が必要な深さのページを選べます。

通学型の候補が合わないときは、オンラインも「別の学校形態」として検討
県内の学校が遠い、希望学年を募集していない、日々の通学や寮生活が難しい場合は、地元の学校に在籍しながら学びを足す方法や、オンラインの教育サービスを比較できます。オンラインは、現地校に登校するインターナショナルスクールと同じ生活経験を提供するものではありません。登下校、対面の友人関係、給食、部活動、実験・実習、自治体の学校との学籍関係など、通学型とは異なる点を先に確認してください。
NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は公式サイトで、アジア・オセアニアの6〜18歳向けオンラインインターナショナルスクールとして紹介され、2027年9月開校予定とされています。少人数クラスで対話を中心としたライブ学習、プロジェクト学習、バイリンガルメンターによる伴走などを案内しています。公表内容によれば、平日日中を中心に参加するフルスクール型と、在籍校に通いながら放課後・土曜を利用するダブルスクール型があり、家庭の生活時間に合うか確認できます。カリキュラムや開校時期、対象学年、参加時間は変更の可能性があるため、申込前に公式の最新案内を見てください。
重要な制度上の注意点として、NGA自身のFAQは、日本の一条校ではなく、日本の高校卒業資格そのものを発行しないと説明しています。従って、日本の高校卒業資格を希望する場合、現在の在籍校を続けるか、別の高校課程を併用・選択する必要があるか、自治体・学校と話し合う必要があります。オンラインで学ぶことで長野県内の学校に自動的に在籍した扱いになるわけではありません。また、NGAは2027年9月開校予定であり、2026年10月時点で開校済みの通学型学校と同一条件の比較はできません。
通学型・寮制・オンラインを比べるときは、「授業の魅力」だけでなく、在籍・卒業資格・生活時間・対面支援が家庭の要件に合うかを同じ表で確認しましょう。費用の具体額が公式サイトにまだ掲載されていない場合は、予定料金を推測せず、募集案内の受け取りや相談窓口で最新情報を確認してください。
「インターナショナル」という名前だけで進路が決まるわけではない
県域の学校を探している保護者から出やすい誤解を、3点にまとめます。
誤解1:英語で授業をする学校なら日本の学校と同じ卒業資格を得られる
授業言語と学校制度は別です。五常小学部とUWC ISAK Japanは公式に一条校と説明していますが、ISNの他キャンパスやHIS、EtonHouseは同じ区分とは限りません。学校教育法上の種類、学籍、卒業資格を学校単位で確かめましょう。
誤解2:IBの表示があるなら全学年がIB認定済み
PYP・DPなどのプログラムの段階と認定状況は、学校・キャンパスごとに異なります。候補校の公式情報に「候補校」と記載がある場合は、認定校と書き換えず、希望学年での認定範囲を確認します。授業にIB的な探究を取り入れていることと、IB認定プログラムを提供することも区別します。
誤解3:寮があれば長野県内の遠距離通学を解決できる
寮は通学時間をなくす一方で、家族と離れて生活する負担、費用、休日や長期休暇の住まい、本人の心身のケアを必要とします。HISの通学生の範囲・寮の空き、UWCの全寮制の生活ルールを個別に確認し、子ども本人がどう感じるかを説明会で聞いてください。
見学・説明会で聞きたい12項目
県内の学校は、各地の気候・交通・生活圏が異なるため、見学は授業だけでなく、登下校や施設運営まで確認する機会にします。学校のパンフレットを受け取る前に、家庭の希望と心配を箇条書きにし、質問の回答を学校ごとに同じフォーマットで記録します。
- 2026–27年度に実際に募集する学年と定員、空き枠はあるか
- 年度途中入学を受け付けるか。願書締切と合否通知はいつか
- 法的な学校・施設区分と、児童生徒の学籍はどこに置くか
- 卒業時に得られる資格・証明書・成績表と、発行主体は何か
- IB等の認定プログラムは、希望キャンパス・学年で認定済みか候補段階か
- 英語力をどのように評価し、入学後の英語支援に追加費用がかかるか
- 国語・数学・理科・社会は何語で、どの基準・教材を使って学ぶか
- 授業料、登録料、施設費、昼食、バス、制服、教材、行事を含めた初年度見積はいくらか
- 2年目以降の年間費用と、翌年度の値上げ・料金改定の予定はあるか
- スクールバスの運行地域、停留所、冬季運行、欠便時の対応はどうか
- 寮がある場合、閉寮日、帰省、休暇中の宿泊、病気・緊急時の対応はどうなるか
- 国内外への進学・転校時、どの書類を発行し、進学先に何を確認すべきか
回答を比較する表には、口頭説明か文書回答かも記入します。学費に含まれるサービスを同じに揃えないと、年間100万円台の学校と700万円台の学校を数字だけで判断することになります。寮・EAL・バスなど家庭ごとに選択する項目は、学校ごとに「利用する」「利用しない」の両パターンで試算を依頼してください。入学後に追加費用が判明することを避けるには、初年度だけでなく卒業までの費用改定方法も確認します。

迷ったときの比較フロー
学校選びで情報が増えすぎたら、まず「必要な在籍制度」と「移動可能な範囲」を決めてから候補を減らします。学校の評判や英語教育の強さを先に順位付けするのではなく、通学・在籍が成立しない選択肢を最初に外すと、見学の予定を組みやすくなります。
| 順番 | 確認すること | 次の判断 |
|---|---|---|
| 1 | 子どもの年齢 | 幼児・小学生・中学生・高校生で候補を絞る |
| 2 | 希望する学校種・在籍制度 | 一条校・認定こども園・各種学校・学校外の学び場を分ける |
| 3 | 現実的な生活圏 | 松本/北信/佐久/軽井沢/白馬から移動可能な場所を選ぶ |
| 4 | 日々の学び方 | 通学・寮・オンラインが家族に成り立つか相談する |
| 5 | 募集条件と総額 | 学年・英語条件・学費を公式資料で照合する |
| 6 | 見学と面談 | 書面の見積もりを受け取り、学籍・進路を確認する |
| 7 | 家族で決定 | 本人の希望と家族の暮らしを合わせる |
この図の最初に来るのは、学校名ではなく子どもの年齢と制度上の希望です。例えば、幼児期の保育認定が必要なら、プレスクールが近くても自治体の認定条件や申請枠が利用できない場合があります。中学生の家庭なら、HISとUWC ISAK Japanを比較する前に、通学型か全寮制かを本人と確認します。小学生なら、五常小学部の一条校在籍を重視するか、EtonHouseの英語環境を重視するかで見学先が変わります。
長野県の家庭に合う候補は、教育方針と移動・制度の組み合わせで変わる
松本近郊で一条校の小学部を探す家庭は、ISN五常小学部の学年、通学ルート、給食・バス、翌年度の授業料改定を確認します。中学段階まで探す場合は、同じキャンパス内の教育課程がどのように組まれ、卒業後の高校進路がどうなるかを聞きます。五常小学部が一条校であることを、ISNのすべての施設へ一般化しないよう注意してください。
乳幼児期から英語環境を希望する家庭は、長野・中野・松本・佐久の幼児キャンパスを比較します。保育認定区分、自治体が決める保育料、英語プログラム料、給食・バス・設備費、募集定員が比較項目です。近隣にキャンパスがあっても希望年齢や認定区分の枠があるとは限らないため、最初の問い合わせで児童の生年月日と希望開始月を伝えましょう。
小学生で軽井沢への通学を希望する家庭は、EtonHouseの2026–27年度募集学年がGrade 1・2であることと、今後の学年拡大計画を確認します。進級時に同じキャンパスで希望学年が開設されるか、英語力や学習歴の評価、学校法上の位置づけを問い合わせ、帰国・転居後の進路も合わせて見ます。
中学・高校で自然環境と英語を重視する家庭は、白馬HISの通学または寮、学年別の英語目安、各種学校の卒業・進学制度を比較します。一条校の高校・IBDP・日本の高校卒業資格を希望する家庭は、UWC ISAK Japanの入学経路、全寮制、支援制度、出願資格を優先して確認します。教育方針が魅力的でも、本人が寮生活を希望しない場合は別の通学型を探す必要があります。
一校が全ての家庭に最適とは限りません。授業が英語中心であること、学費の公開が詳しいこと、自然体験に力を入れること、大学進学支援があることは選択の要素ですが、それぞれの優先度は子どもによって違います。見学の後に「楽しかったか」だけで決めず、翌朝も無理なく通えるか、友人関係を築けそうか、制度・費用が家庭の条件に合うかを本人と確認しましょう。
よくある質問
長野県内にインターナショナルスクールはいくつありますか?
「インターナショナルスクール」の定義により数え方が異なります。ISNは公式に県内3エリア・6キャンパスを案内しますが、そこには幼児向け施設や学校外の小学部・中学部も含まれ、すべてが一条校という意味ではありません。白馬HIS、軽井沢のEtonHouse、UWC ISAK Japanのように、学校制度や対象学年が違う施設もあります。数だけでなく、年齢と制度区分で絞り込んでください。
長野市の記事や松本市の記事と、この記事はどう違いますか?
市の記事は、その市を主な通学先として、地域内の学校、周辺校、個別の通学・費用情報を扱います。本稿は、松本・長野/中野・佐久に広がるISNと、白馬・軽井沢の中高・寮制を県域で比べる記事です。市内の詳しい学校一覧は、本文中の長野市・松本市ガイドも併せてご覧ください。
英語が初めてでも入学できますか?
学校と学年により異なります。ISNは英語支援(EAL)の費用を公開する学部があります。HISは英語での授業に参加するための期待水準を学年別に示しています。UWC ISAK Japanの出願資格は英語力だけではありません。事前に英語力を測る方法、補習の有無と費用、入学後どこまで日本語支援があるかを確認してください。
EtonHouse軽井沢では全学年を募集していますか?
公式の2026–27年度学年表ではGrade 1・2が開設対象です。Grade 3以降は段階的に開設する計画が示されています。入学希望年度の学年、定員、開設スケジュールは更新される可能性があるため、最新の募集状況を学校へ確認してください。
白馬と軽井沢の学校は自宅から毎日通えますか?
住所と学校の通学・寮制度によります。HISは通学生・寮生を案内しますが、毎日の通学が可能な範囲やスクールバスの設定は学校に確認してください。UWC ISAK Japanは全寮制高校として案内されています。地図上の距離だけで通学可否を判断せず、通学時間、冬季の交通、宿泊形態を個別に照会します。
UWC ISAK Japanでは日本の高校卒業資格を取れますか?
学校公式のガバナンス・教育案内によると、学校教育法第1条校の高校であり、日本の高校卒業資格とIBディプロマの両方を目指せます。IBDPを取得する条件と、日本の高校を卒業する要件は同じとは限らないため、希望する進路に必要な条件を入学前に確認してください。
NGAに入れば長野県内の学校に在籍した扱いになりますか?
そのようには限りません。NGA公式FAQは、日本の一条校ではなく、日本の高校卒業資格を発行しないと説明しています。2027年9月開校予定で、長野県内の通学型学校とは学び方や制度が異なります。現籍校の在籍継続、自治体の手続き、別の高校課程の必要性は、教育委員会や学校に確認してください。

この記事の内容を確かめるための一次資料
本記事は2026年10月16日に確認できた学校・自治体の公式情報をもとにしています。学費、募集学年、出願日程、制度区分は変更されることがあります。以下のリンクを開き、入学を希望する年度の最新案内を確認してください。
- International School of Nagano:県内6キャンパスへのアクセス
- International School of Nagano:運営法人とキャンパスの制度区分
- International School of Nagano:五常小学部・学年、カリキュラム、2026年度費用
- International School of Nagano:五常中学部・2026–27年度費用
- International School of Nagano:佐久切原プレスクール・対象年齢、認定区分、2026–27年度費用
- 長野県:私立専修・各種学校名簿(2026年4月1日現在)
- 長野県私立学校審議会:白馬インターナショナルスクール設置資料
- Hakuba International School:入学プロセス、学年、英語の目安、2026–27年度費用
- Hakuba International School:カリキュラム
- EtonHouse International School Karuizawa:対象学年、費用、出願、所在地
- UWC ISAK Japan:一条校・カリキュラム・IB認定の説明
- UWC ISAK Japan:2027年度入学の出願日程と選考方法
- UWC ISAK Japan:2026–27年度学費・奨学金
- NIJIN GLOBAL ACADEMY:対象・学び方・開校情報
この記事の費用・募集情報は、掲載時点で公開されていた一次情報の要約です。出願を決める前に、学校へ希望学年・年度・通学先を伝え、制度と総額を書面で確認してください。


