- 静岡県の民間施設情報(令和8年2月5日現在)で、沼津市所在の施設は1つだけ。裾野市・長泉町・清水町は掲載ゼロです
- 沼津市にも静岡県にも、保護者向けの利用料補助はありません。静岡県の補助金は運営者(施設)向けで上限は年100万円です
- 市のはばたき教室は「沼津市に在住又は沼津市に通学している小学生・中学生」が対象。在住か通学のどちらかで足ります
- 富士市の適応支援教室アルファーが無料で出席扱いになるのは富士市・富士宮市在住の子です。沼津市からは同じ扱いになりません
この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと沼津市・静岡県の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。
県の一覧に載っている沼津市の施設は、1つだけです
静岡県教育委員会は「フリースクール等民間施設情報」というPDFを公開しています。施設名・所在地・対象学年・入会金や月額・連絡先まで載っている、県内で最も確実な公式情報です。その令和8年2月5日現在の版で、沼津市所在の施設は1つだけでした(静岡アカデミー高等学院)。
東部の内訳を見ると、三島市1、伊豆の国市2、富士市2、御殿場市2。そして裾野市・長泉町・清水町は掲載ゼロです。沼津市に隣接する町に、県が把握している民間施設がない、ということです。この地域で選択肢が見つかりにくいのは、探し方の問題ではありません。
そのうえで補助制度の話です。沼津市の「各種補助金等の支援制度一覧」を最初から最後まで見ました。教育関係で載っているのは高等教育修学支援、高校授業料無償化、専門実践教育訓練給付金、沼津市育英奨学金、就学援助制度、特別支援教育就学奨励費、家庭教育講座支援事業、地域学習講師派遣です。フリースクール・不登校関連の補助は1件もありません。市の教育委員会のページにも、不登校・フリースクール・出席扱いを専門に扱う項目はありませんでした。
静岡県には「静岡県フリースクール等支援事業費補助金」があります。ただしこれは運営者(施設)向けです。補助率は対象経費の2分の1以内、上限は1運営主体あたり年1,000千円(100万円)。要件には県内所在であること、1年以上の支援実績があること、県教育委員会の連携協議会の名簿に登載されていること、学校との情報共有体制があること、保護者への経済的負担についての情報提供をすること、県税を完納していることなどが並びます。保護者が申請して受け取る制度ではありません。
近隣の三島市・裾野市・長泉町・清水町・富士市・御殿場市についても、保護者向けの補助を実施している自治体は確認できませんでした。ただしこれは各市町の公式サイトを1件ずつ網羅的に確認した結果ではないので、「絶対に無い」と断定はしません。もし新しく制度ができた場合も、この種の制度は通例「市内在住かつ市立学校在籍」が要件になりますので、沼津市民が使える見込みは低いと考えておいてください。
ここで、沼津市の保護者がいちばん取り違えやすい点を書いておきます。隣の富士市には「適応支援教室アルファー」という施設があり、公式サイトに「富士市・富士宮市在住の小・中学生は通級した日が学校の出席の扱いになります」と書かれています。富士市・富士宮市の教育委員会の委託を受けているためです。沼津市在住の子は、この委託の対象ではありません。通うこと自体はできても、同じ出席扱いにはならない、ということです。
沼津市から通えるフリースクール5選(比較一覧)
沼津市内と、東海道線で通える三島市・伊豆の国市の施設を並べました。「県ポータル出典」と付けたものは、静岡県が公開している一覧に載っている数字で、施設の公式サイトで裏が取れていないものです。
| スクール名 | エリア | 対象 | 形態 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 静岡アカデミー高等学院 | 沼津市上土町6 第一ビル2F | 小学4年〜高校3年(県ポータル出典) | 開所曜日・時間は記載なし | 入学金5,000円+月10,000円(県ポータル出典) |
| リベラスコーレ | 三島市本町(沼津駅から東海道線で5分) | 不登校の小中高生・通信制・定時制高校生 | 開所曜日・時間は記載なし | 入会金なし+標準世帯 月4,600円(県ポータル出典/収入による減免あり) |
| オルタナティブスクールあおぞら学校 | 伊豆の国市天野 | 約4歳(年少)〜18歳 | 月〜木(時間は要相談) | 入学金30,000円+月30,000円(ビジター 週1日12,000円〜) |
| MOAスクール大仁校 | 伊豆の国市浮橋(大仁瑞泉郷内) | 小学1年〜中学3年(県ポータル出典) | 開所曜日・時間は記載なし | 入会金なし+月14,000円(給食付き週1回の場合・県ポータル出典) |
| NIJINアカデミー メタバース校舎 | オンライン・全国どこからでも | 小学生・中学生 | オンライン・少人数の学級制 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円) |
5校を1校ずつ紹介します

1. 静岡アカデミー高等学院|沼津市内で、県の一覧に載っている唯一の施設
運営:記載なし
沼津市の中心市街地にあります。ただし公式サイトの中身を確認できていません。
所在地は沼津市上土町6 第一ビル2F。沼津駅から歩ける中心市街地です。電話は055-954-5188。静岡県教育委員会の連携協議会名簿にも「静岡アカデミー(沼津市・R6登録)」として載っています。
対象は小学4年生から高校3年生。費用は入学金5,000円、月額10,000円です。ただし、これらはすべて静岡県が公開している一覧に載っている数字で、施設の公式サイトで裏が取れていません。公式サイト(www4.hp-ez.com)はrobots.txtの設定により内容を取得できませんでした。
開所の曜日と時間についての記載はなく、出席扱いの扱いも確認できませんでした。この記事で紹介するなかで、いちばん情報が少ない施設です。それでも最初に挙げているのは、沼津市内で県の一覧に載っている唯一の施設だからです。
入学金5,000円・月額10,000円という金額は、全国の水準(入会金約53,000円・月額33,000円程度)と比べてかなり低い部類です。もしこの条件で通えるなら、沼津市内では有力な候補になります。
まずは電話(055-954-5188)で、通える曜日・時間・現在の料金・出席扱いの扱いを直接聞いてください。この記事の情報だけで判断しないでください。
- 所在地:沼津市上土町6 第一ビル2F/TEL 055-954-5188
- 対象:小学4年生〜高校3年生(県ポータル出典)
- 費用:入学金5,000円+月10,000円(県ポータル出典)
- 開所曜日・時間:記載なし
- 出席扱い:確認できず(公式サイトの内容を取得できませんでした)
2. リベラスコーレ|三島市。世帯収入に応じた自己負担で、標準世帯は月4,600円
運営:NPO法人リベラヒューマンサポート
費用の仕組みが他と違います。ただし利用に条件が付く可能性があります。
所在地は三島市本町9-3(055-972-4344)。沼津駅から三島駅までは東海道線で5分ほどなので、沼津市内から通うことは十分できます。
対象は不登校の小学生・中学生・高校生と、通信制・定時制高校生です。費用の仕組みが特徴的で、入会金はなく、世帯収入に応じた自己負担額。静岡県の一覧では「標準世帯 月額4,600円」となっています。公式サイトにも「世帯収入による減免制度(20〜50%)」という記載があります。この記事で紹介するなかで、最も負担が軽くなり得る仕組みです。
ただし大事な注意点があります。静岡県の一覧の対象欄には「原則として受給者証保有が条件」と書かれています。放課後等デイサービスや日中一時支援との併設事業として運営されているためです。受給者証の取得には市の障害福祉の窓口での手続きが必要になりますので、いますぐ通い始められるとは限りません。まず電話で、現在の利用条件を確認してください。
公式サイトには「定期的に通所できることが条件」という記載もあります。体調の波が大きく通所が不安定な時期には、条件に合いにくい可能性があります。
開所の曜日と時間、出席扱いの扱いについては、公式サイトに記載を見つけられませんでした。法人のトップページはSSL証明書のエラーで開けなかったため、確認できた範囲での記載です。
- 所在地:三島市本町9-3(沼津駅から東海道線で5分)/TEL 055-972-4344
- 対象:不登校の小中高生・通信制・定時制高校生
- 費用:入会金なし+世帯収入に応じた自己負担(標準世帯 月4,600円・県ポータル出典/減免20〜50%)
- ⚠️条件:県の一覧に「原則として受給者証保有が条件」と記載。公式には「定期的に通所できることが条件」
- 開所曜日・時間/出席扱い:いずれも記載なし
3. オルタナティブスクールあおぞら学校|伊豆の国市。カリキュラムもテストも評価もない
運営:一般社団法人あおぞら学校
サドベリー型のスクールです。学校に近づけるのではなく、まったく違う形を選ぶという選択肢です。
所在地は伊豆の国市天野304-5(090-9371-0530)。旧・伊豆サドベリースクールで、カリキュラム・テスト・評価がないサドベリー型の運営をしています。子どもが自分でやることを決める形です。
対象は静岡県の一覧では「4歳から18歳まで」、公式サイトでは約4歳(年少)からとなっています。未就学の年齢から18歳まで受け入れているところは、この地域では他にありません。
開所は月曜日から木曜日。時間については「要相談」と書かれています。
費用は公式サイトに明記されています。入学金30,000円(1人)、正規生徒が月30,000円(2人目以降は10,000円)。ビジターは週1日12,000円、週2日18,000円、週3日24,000円。体験入学は1日3,000円、未就学児も1日3,000円です。この記事のなかでは最も高い水準ですが、月〜木の4日通える形での金額です。
出席扱いについては、公式サイトに記載がありませんでした。サドベリー型は教科書に準拠した学習プログラムを持たないことが多く、出席扱いの一般的な要件とは相性が良くない面があります。この点は、在籍校と施設の両方に確認してください。沼津駅から伊豆の国市までは伊豆箱根鉄道で40分前後かかりますので、通いの負担もあわせて考えてください。
- 所在地:伊豆の国市天野304-5/TEL 090-9371-0530
- 対象:約4歳(年少)〜18歳
- 開所:月〜木(時間は要相談)
- 費用:入学金30,000円+正規生徒 月30,000円(2人目以降10,000円)/ビジター 週1日12,000円・週2日18,000円・週3日24,000円/体験入学 1日3,000円
- サドベリー型(カリキュラム・テスト・評価なし)/出席扱いの記載なし
4. MOAスクール大仁校|伊豆の国市。2005年開講で130人以上の受け入れ実績
運営:一般社団法人MOAインターナショナル
この地域で最も長く続いている場所のひとつです。相談は無料と明記されています。
所在地は伊豆の国市浮橋1601-1(大仁瑞泉郷内・0557-84-2030)。公式サイトによれば2005年4月の開講で、130人以上の受け入れ実績があると書かれています。
対象は静岡県の一覧では「小学1年生から中学3年生まで」、公式サイトでは「不登校児童、生徒、仕事に就いていない若者」となっています。中学を出たあとの年齢も視野に入っている書き方です。
費用は入会金なし、月額14,000円(給食付き週1回の場合)。これは静岡県の一覧に載っている数字で、公式サイトには金額の記載がありませんでした。給食が付いてこの金額というのは、地域のなかでは負担の軽いほうです。
開所の曜日と時間については、公式サイトにも県の一覧にも記載がありませんでした。「給食付き週1回の場合」という条件付きの金額なので、週何日通えるのか、その場合いくらになるのかは必ず確認してください。
出席扱いについての記載もありません。公式サイトには「相談無料」と書かれていますので、まず相談だけしてみる、という使い方ができます。沼津駅から大仁までは伊豆箱根鉄道で40分前後です。
- 所在地:伊豆の国市浮橋1601-1(大仁瑞泉郷内)/TEL 0557-84-2030
- 対象:小学1年〜中学3年(県ポータル出典)/公式では「不登校児童、生徒、仕事に就いていない若者」
- 費用:入会金なし+月14,000円(給食付き週1回の場合・県ポータル出典)
- 開所曜日・時間:記載なし
- 出席扱い:記載なし/相談は無料と明記
5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)
運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)
家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。
ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、沼津市のどこに住んでいても条件は変わりません。
メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。
費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。
- 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
- 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
- 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
- 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
- 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
- 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
- サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
- 体験:オンラインの無料体験会あり
出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)
なお、NIJINアカデミーのリアル教室は静岡県東部にありません。2026年9月時点で公式サイトから確認できる静岡県内の教室は掛川市の静岡掛川校(静岡県掛川市上内田2040)1校だけで、公式ページが通学圏として案内しているのは掛川市・浜松市・磐田市・袋井市です。沼津市は含まれていません。沼津から掛川までは東海道線で約2時間かかり、通学は現実的ではありません。ですから沼津市から使えるのはメタバース校舎のほうです。ごまかさずに書いておくと、この記事で紹介した4か所のうち2か所は伊豆の国市で、沼津駅から40分前後かかります。開所曜日が公開されていない施設も複数あります。そうした地域だからこそ、移動がゼロで曜日が確定している選択肢を1つ持っておくという考え方はあると思います。また、この記事を書いているにじいろ編集部は、NIJINアカデミーを運営する株式会社NIJINの編集部です。他の4か所と同じ項目・同じ粒度で書くようにしていますが、そのうえでお読みください。
沼津市のフリースクール費用相場と、使える補助制度
まず相場です。金額が分かっているのは、静岡アカデミー高等学院が入学金5,000円+月10,000円、リベラスコーレが入会金なしで標準世帯 月4,600円、あおぞら学校が入学金30,000円+月30,000円、MOAスクール大仁校が入会金なしで月14,000円(給食付き週1回)。ただしこのうち3つは静岡県の一覧に載っている数字で、施設の公式サイトで裏が取れていません。公式サイトで確認できたのはあおぞら学校だけです。そのため、沼津市周辺の相場を断定することはしません。
全国の数字と比べます。文部科学省のフリースクール等に関する調査では、入会金が約53,000円、月額の利用料が33,000円程度とされています。沼津市周辺で分かっている金額は、あおぞら学校を除けばこれよりかなり低い水準です。ただし、その金額が週何日ぶんなのかが公開されていないところがほとんどです。MOAスクールの月14,000円は「給食付き週1回の場合」と条件が付いています。安いかどうかは、週何日通えるかとセットでないと判断できません。
月謝以外にかかるものも確認してください。どの施設も教材費・保険料・行事費についての記載を見つけられませんでした。そしてこの地域でいちばん大きいのが交通費です。あおぞら学校とMOAスクールは伊豆の国市で、沼津駅から伊豆箱根鉄道で40分前後。週4日通えば、定期代が毎月の固定費として乗ります。見学のときは月謝ではなく1年間の総額で聞いてください。
そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にまとめます。
| 自治体 | 制度 | だれが対象か | 上限 |
|---|---|---|---|
| 沼津市 | フリースクール利用料の補助は確認できませんでした。市の「各種補助金等の支援制度一覧」に該当項目がありません | — | — |
| 静岡県 | 静岡県フリースクール等支援事業費補助金(運営者=施設向け。保護者向けではありません) | 県内所在/1年以上の支援実績/県教委の連携協議会名簿に登載/学校との情報共有体制/県税完納 等を満たす運営主体 | 補助対象経費の1/2以内・1運営主体あたり年100万円 |
| 三島市・裾野市・長泉町・清水町・富士市・御殿場市 | 保護者向けの利用料補助は確認できませんでした | — | — |
| (参考)富士市・富士宮市 | 補助金ではなく適応支援教室アルファーへの委託。通級した日が出席扱いになります | 富士市・富士宮市在住の小・中学生(沼津市在住は対象外) | — |
取り違えやすいところをもう一度書きます。富士市の適応支援教室アルファーは、公式サイトに「富士市・富士宮市在住の小・中学生は通級した日が学校の出席の扱いになります」と明記しています。これは富士市・富士宮市の教育委員会から委託を受けているからです。沼津から富士までは東海道線で20分ほどなので通うこと自体はできますが、沼津市在住の子は委託の対象ではありません。「富士市に無料で出席扱いになる場所がある」という話を聞いたときは、必ず居住要件まで確認してください。
もうひとつ、沼津市内で新しい動きがあります。沼津市の民間まちづくり事業(令和7年度)の採択資料に、沼津市大岡744-2 大岡テラスE棟で、子ども新聞と金融教育を核にした不登校児童生徒向けの事業を開設する計画が載っています。月謝55,000円・定員20名想定・2025年11月以降の開設という記載です。ただしこの資料には実施団体名の記載がなく、現在の開所状況も確認できませんでした。ここでは「そういう計画が市の資料に載っている」という事実だけをお伝えします。詳しくは沼津市にお問い合わせください。
補助対象施設の一覧についても補足します。静岡県は「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)と「公的教育機関と民間施設等の連携協議会名簿」(令和8年6月17日現在)の2つのPDFを公開しています。東部の施設を探すにはこれがいちばん確実な公式情報です。ただし連携協議会名簿は補助金の対象一覧ではありません。名簿に載っていることは、県の枠組みに参加しているという意味です。
その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください
沼津市には、市が運営している場所と、県が運営しているオンラインの場所があります。民間の施設を探す前に、この2つを確認してください。
ひとつめが相談指導学級(愛称:はばたき教室)です。場所は沼津市八幡町97の沼津市青少年教育センター内(055-951-3440)。開設は月曜日から金曜日の9時〜16時(年末年始・祝日を除く)です。
対象の書き方に注目してください。「沼津市に在住又は沼津市に通学している小学生・中学生」で、学校欠席を主訴とする児童生徒とされています。在住か通学のどちらかを満たせばいいという要件で、これは近隣の市より緩やかです。たとえば三島市の「ふれあい教室」は「三島市内の小中学校に在籍し、三島市内に在住する児童生徒」と、両方を求めています。沼津市外にお住まいでも沼津市の学校に通っているなら、はばたき教室は候補になります。
活動は個別学習、レクリエーションや運動などの「ふれあい」の時間、個別面接です。市のページには「1時間、午前、午後、週1日だけなど、状況に応じた利用が可能」と書かれています。いきなり毎日通う必要はありません。費用については公式サイトに記載がありませんでしたので、無料とは書きません。オンライン対応についての記載もありません。
相談の入口は電話です。市のページには「まずは、お電話で青少年教育センターへご連絡下さい。相談員が相談の概要を伺います」と書かれていて、そのあと来所して初回面接、継続面接は1回1時間程度、体験活動「はばたき」へ、という流れです。担当は「専任の相談員」とのみ記載されており、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置状況は確認できませんでした。メールは seisyonen(at)city.numazu.lg.jp です。
ふたつめが、県がやっているしずおかバーチャルスクールです。対象は「静岡県内に在住する義務教育段階の児童生徒」のうち、在籍校に継続的に通っていない、または病気等で長期欠席していて、主にオンラインでの学習を希望する児童生徒。沼津市在住・市立小中学校在籍のお子さんは対象になり得ます(最終的には県義務教育課が「仮想空間上の学びの場による支援が適当」と判断した方が対象です)。
実施時間は午前10時から正午、午後1時から午後3時まで(入退室は自由)。開設日は原則として水曜日、土曜日、日曜日および休日を除く日です。申し込みは様式1の参加申込書を在籍校に提出する形で、問い合わせは県教育委員会義務教育課(054-221-2828)。出席の扱いについて県は「個人情報保護方針に同意いただいている場合、出席日数や学習状況を在籍している学校へ情報提供しますので、在籍する学校における出席の扱いとなる場合があります」と書いています。「場合があります」という書き方で、断定はしていません。費用についても記載がありませんでした。
なお、沼津市が民間施設利用時の出席扱いについて公開しているガイドラインは、確認できませんでした。静岡県のレベルでも、出席扱いのガイドラインのページは県の不登校支援ポータル内に見当たりません。出席扱いは最終的に在籍校の校長判断です。また、沼津市教育委員会が校内のフリースペースの全校設置を検討しているという報道がありますが、市の公式サイト側に該当する事業ページを見つけられなかったため、設置状況は確認できていません。この点は在籍校か市教委に直接お尋ねください。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。
そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。沼津市独自の補助は確認できず、隣の宇部市の補助も市内居住が要件で沼津市民は使えません。フリースクールの数と性格は地域によって大きく違い、都市部と同じ前提で探すと必ず行き詰まります。
そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。
| 観点 | オンライン(例:NIJINアカデミー) | 通所フリースクール |
|---|---|---|
| 通いやすさ | 自宅から参加でき、近所の目が気にならない | 沼津市内は1か所。三島まで5分だが、伊豆の国市の2か所は伊豆箱根鉄道で40分前後 |
| 費用 | 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない | 月4,600円〜30,000円(大半が県ポータル出典の数字)。ここに定期代が毎月加わる |
| 人とのつながり | 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる | 同じ場所に集まって、同じものを見ながら過ごせる強みがある |
| 出席扱い | 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) | この記事の4か所はいずれも記載なし、または確認できず。沼津市にも公開ガイドラインが確認できないため、在籍校との個別相談になります |
| 始めるまでの早さ | 転校の手続きは要りません | 見学・面談が必要。リベラスコーレは受給者証が条件の可能性があり、時間がかかることがあります |
| 向いている時期 | 外に出ること自体がまだ難しい段階 | 家の外に出られるようになり、慣らしていく段階 |
オンラインが向いているのは、こういうときです
- 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
- 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
- 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
- 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
- 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい
とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。
オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと
ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。
- ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
- ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
- ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
- ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します
③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。
⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。沼津市から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。
沼津市の実情をそのまま書くと、民間の選択肢が少なく、開所曜日が公開されていない施設も多いということです。そのぶん、市のはばたき教室(月〜金 9〜16時・在住か通学のどちらかでOK)と、県のしずおかバーチャルスクールという公的な受け皿を先に確認する価値が高い市でもあります。そのうえで、曜日と時間が確定していて移動がゼロの選択肢を1つ持っておくと、平日の過ごし方を組み立てやすくなります。ひとつに決めきらず、組み合わせで考えてみてください。
見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。
- 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
- 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
- うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
- 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
- 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
- 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか
よくある質問
まとめ
静岡県が公開している民間施設情報で、沼津市所在の施設は1つだけ。裾野市・長泉町・清水町は掲載ゼロです。選択肢が見つかりにくいのは探し方の問題ではなく、地域の実情です。まずそこを前提にしてください。
沼津市にも静岡県にも、保護者向けの利用料補助はありません。静岡県の補助金は運営者(施設)向けで上限は年100万円。近隣の市町にも確認できませんでした。富士市のアルファーが「無料で出席扱い」なのは富士市・富士宮市在住の子の話で、沼津市からは同じ扱いになりません。
そのかわり沼津市には、市のはばたき教室があります。対象は「沼津市に在住又は沼津市に通学している小学生・中学生」で、在住か通学のどちらかで足ります。三島市のふれあい教室が両方を求めているのと比べると、要件は緩やかです。開設は月〜金の9時〜16時で、1時間だけ・週1日だけといった使い方もできます。まず055-951-3440に電話してみてください。
県のしずおかバーチャルスクールも、静岡県内在住であれば沼津市から利用できます。実施は午前10時〜正午と午後1時〜3時で、入退室は自由。出席の扱いについては「出席の扱いとなる場合があります」という書き方です。申し込みは在籍校に参加申込書を提出する形です。
民間では、沼津市内の静岡アカデミー高等学院(入学金5,000円+月10,000円・県ポータル出典)、三島市のリベラスコーレ(標準世帯 月4,600円・受給者証が条件の可能性あり)、伊豆の国市の2か所が候補になります。ただし開所曜日が公開されていない施設が多いので、記事の情報だけで判断せず必ず電話で確認してください。曜日と時間が確定していて移動のない選択肢を1つ持っておくと、平日の過ごし方を組み立てやすくなります。
内容を確かめるための一次資料
- 沼津市「各種補助金等の支援制度一覧」(ページ)
- 沼津市「青少年教育センター」(ページ)
- 沼津市「相談指導学級(はばたき教室)」(ページ)
- 沼津市「面接相談の進め方」(ページ)
- 沼津市「民間まちづくり事業 令和7年度 採択事業計画書」PDF(ページ)
- 静岡県「不登校児童生徒への支援」(県ポータル出典)(ページ)
- 静岡県「フリースクール等支援事業費補助金(運営費助成制度)」(県ポータル出典)(ページ)
- 静岡県「フリースクール等民間施設情報」PDF(令和8年2月5日現在・県ポータル出典)(ページ)
- 静岡県「公的教育機関と民間施設等の連携協議会名簿」PDF(令和8年6月17日現在・県ポータル出典)(ページ)
- 静岡県「しずおかバーチャルスクール」(県ポータル出典)(ページ)
- 静岡県「しずおかバーチャルスクール 参加者募集」(県ポータル出典)(ページ)
- 三島市「ふれあい教室」(ページ)
- 静岡市「学びの多様化学校」(ページ)
- オルタナティブスクールあおぞら学校「入学・料金」(ページ)
- 一般社団法人MOAインターナショナル「MOAスクール」(ページ)
NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

