静岡市清水区から通えるフリースクール5選|区内は無料の居場所が中心・月謝制は実質1か所【2026年版】

静岡市清水区には、静岡県の一覧に載っている施設が3か所あります。ただしそのうち2か所は会費が「無料」と書かれた地域の居場所で、1か所は受給者証が必要な福祉サービスです。月謝を払って毎日通うタイプの民間フリースクールは、清水区内では1か所しか確認できませんでした。この記事では、区内で使える無料の選択肢と、静岡市中心部まで足をのばしたときの選択肢を、公式サイトと行政の公表資料だけを根拠に並べます。
この記事でわかること
  • 清水区から通える民間フリースクール4か所と、オンライン1か所の比較
  • 清水区内にある「会費無料」の居場所と、公的な「はばたく教室」の位置づけ
  • 静岡県の補助は運営者向けで、静岡市に保護者向けの補助は確認できないこと
  • 出席扱いを決めるのは在籍校の校長で、静岡市のガイドラインが定める3つの要件
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINの編集部が書いています。5校目に自社のオンライン校舎を入れていますので、その前提で読んでください。ほかの4か所については、公式サイトと静岡県・静岡市の公表資料に書かれていることだけを載せ、書かれていないことは「記載なし」と書きました。

目次

清水区には「会費無料」と書かれた居場所が2か所あります

フリースクールを探し始めると、まず費用の壁にぶつかります。清水区の場合、その前に知っておいたほうがいいことがあります。

静岡県教育委員会が公表している「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)に、清水区の施設は3か所載っています。ひだまりはうす(清水区大坪)とこどもっ家(清水区追分)は、いずれも対象が小1〜中3で、会費の欄が「無料」と書かれています。もう1か所のえまるじょん(清水区蒲原新田)は、公式サイトに「児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援」と明記されている福祉サービスで、利用には受給者証が必要です。

ただし「無料の居場所」と「月謝制のフリースクール」は役割が違います。静岡県の子育て・教育ポータル「ふじのくにむすびば」によると、こどもっ家が開いているのは月2回(放課後15時〜18時、学校の代休日、土曜9時〜15時)です。週に何日も通える場所を探しているなら、これだけでは足りません。逆に「まず家の外に出る練習をしたい」という段階なら、費用がかからない分、始めやすい選択肢になります。

⚠️ ひだまりはうす と こどもっ家 は県の一覧に載っている電話番号が同じ(054-371-0291)で、運営団体の公式サイトは今回アクセスできませんでした。さらに こどもっ家 の住所は、県の一覧と「ふじのくにむすびば」で番地が食い違っています。この記事では住所を断定せず、電話で直接確認することをおすすめします。

清水区から通えるフリースクール5選(比較一覧)

公式サイトで確認できた情報だけを載せています。「記載なし」は、編集部が公式サイトで確認できなかったという意味です。推測では埋めていません。

スクール名エリア対象形態費用の目安
TOMARIGI 清水教室清水区下清水町(入江岡駅 徒歩約10分)記載なし(要確認)通所記載なし(要確認)
NPO法人コスモスクール未来 静岡校葵区駿府町(新静岡駅 徒歩5分)記載なし(要確認)通所週1回 月10,000円/週2回 18,000円
せいさフリースクール静岡駿河区馬渕(静岡駅 徒歩10分)小5〜中3通所月12,000円(週1)〜36,000円(週3)+年間費18,000円・設備費20,000円
NPO法人 静岡あたらしい学校葵区牛妻小学部 小1〜6通所入学金100,000円/月40,000円
NIJINアカデミー メタバース校舎オンライン・全国どこからでも小1〜中3オンライン月25,443円(初月のみ入学金33,000円)

5校を1校ずつ紹介します

1. TOMARIGI 清水教室(清水区下清水町・入江岡駅 徒歩約10分)

運営:Utaka(ユタカ)

清水区内で、月謝制の民間フリースクールとして公式サイトを確認できた唯一の場所です。同じ運営者が静岡駅前にも教室を持っています。

公式サイトには「静岡市清水区下清水町3-5-1 レンタルスタジオK&S」「入江岡駅より徒歩約10分」と書かれています。静岡駅前教室が「専用の駐車場・駐輪場はございません」としているのに対し、清水教室は駐車場8台完備と明記されているのが違いです。送迎が前提になる家庭にとっては、この差は小さくありません。

⚠️ 清水教室のページには、対象学年・開所している曜日と時間・料金の記載がありません。運営団体のトップページや紹介ページも確認しましたが、そこにも見つかりませんでした。静岡駅前教室について公表されている金額はありますが、清水教室が同じ条件かどうかは確認できていません。問い合わせのときは、料金と対象学年を最初に聞いてください。

なお、この施設は静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」には掲載されていません。県の一覧は網羅的なものではない、という例のひとつです。

  • 所在地:清水区下清水町3-5-1(公式サイト)
  • アクセス:入江岡駅より徒歩約10分(公式サイト)
  • 駐車場:8台完備(公式サイト)
  • 対象学年:記載なし(要確認)
  • 費用:記載なし(要確認)
  • 開所:記載なし(要確認)
  • 出席扱い:記載なし(要確認)

出典:TOMARIGI 公式サイト

2. NPO法人コスモスクール未来 静岡校(葵区駿府町・新静岡駅 徒歩5分)

運営:特定非営利活動法人 コスモスクール未来

清水区から静鉄で新静岡まで出れば、駅から徒歩5分で着きます。料金を細かく公開している点が、静岡市内では珍しい施設です。

所在地は葵区駿府町1-43(シリケカフェ北街道店2階)。公式サイトには新静岡駅から徒歩5分、JR静岡駅から徒歩10分と書かれています。開いているのは火曜と木曜の10時〜15時です。

費用は、お試し1日3,000円/週1回で月10,000円/週2回で月18,000円/訪問支援は1回90分3,000円。出席扱いについては「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と書かれています。

⚠️ 入会金は公式サイトに記載がありません。静岡県の一覧には5,000円と書かれており、住所も県の一覧は「1-42」で1番地ずれています。この記事では公式サイトの記載を採りました。

  • 所在地:葵区駿府町1-43(公式サイト)
  • アクセス:新静岡駅 徒歩5分/JR静岡駅 徒歩10分
  • 対象学年:記載なし(要確認)
  • 費用:週1回 月10,000円/週2回 月18,000円/お試し1日3,000円/訪問1回90分3,000円
  • 入会金:公式サイトに記載なし(県の一覧は5,000円)
  • 開所:火・木 10:00〜15:00
  • 出席扱い:「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」

3. せいさフリースクール静岡(駿河区馬渕・静岡駅 徒歩10分)

運営:星槎教育研究所

JR静岡駅から徒歩圏。清水区からはJRで静岡駅まで出る動線になります。週1回から週3回まで、通う頻度で料金が分かれています。

対象は小学5年生から中学3年生。費用は年間費18,000円と設備費20,000円に加えて、月12,000円(週1回)/24,000円(週2回)/36,000円(週3回)です。

⚠️ これらの金額と対象学年は、静岡県教育委員会の一覧(県ポータル出典)によるものです。フリースクール専用の公式ページは今回アクセスできませんでした。また番地が、県の一覧(馬渕3-16-27)と星槎側の表記(3-16-28)で食い違っています。

小学校4年生以下は対象外です。低学年のお子さんを探している場合、ここは候補から外れます。

  • 所在地:駿河区馬渕(番地は資料により3-16-27/3-16-28で相違)
  • アクセス:静岡駅 徒歩10分
  • 対象学年:小5〜中3
  • 費用:月12,000円(週1)/24,000円(週2)/36,000円(週3)
  • 別途:年間費18,000円・設備費20,000円
  • 出席扱い:記載なし(要確認)

4. NPO法人 静岡あたらしい学校(葵区牛妻)

運営:特定非営利活動法人 静岡あたらしい学校

安倍川の上流側、葵区牛妻にある学校型の居場所です。小学部は小学1年生から受け入れています。

小学部の対象は小1〜小6で、中学生以上は同じ団体のラーニングセンターが受け皿になります。小学生向けの見学説明会が案内されています。

⚠️ 費用と開所曜日は、公式サイトでは確認できませんでした。静岡県教育委員会の一覧には、会費 年3,000円/小学部の入学金100,000円/利用料 月40,000円と書かれています。入学金が10万円というのは、この記事で扱う4か所のなかで突出しています。必ず最新の金額を直接確認してください。

清水区の中心部からは距離があります。送迎の負担を含めて考える必要があります。

  • 所在地:葵区牛妻2290
  • 対象学年:小学部 小1〜6(中学生以上はラーニングセンター)
  • 費用:入学金100,000円/月40,000円/NPO年会費3,000円(いずれも県の一覧出典)
  • 開所:記載なし(要確認)
  • 出席扱い:記載なし(要確認)

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、清水区のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

清水区のフリースクール費用相場と、使える補助制度

上の比較表のとおり、公式サイトまたは静岡県の一覧で月額を確認できたのは4か所のうち3か所でした。その3か所で見ると、月10,000円〜40,000円です。ただし清水区内にある TOMARIGI 清水教室は料金が非公開なので、「清水区の相場はいくら」と断定することはできません。

参考になる全国の数字があります。文部科学省が平成27年8月に公表した「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」(平成27年3月時点・474件に送付し319件が回答)では、月額の会費(授業料)の平均は約3万3千円、入会金の平均は約5万3千円と書かれています。11年前の数字ではありますが、静岡市内で確認できた月10,000円〜40,000円というレンジは、この平均をはさんだ位置にあります。

見落としやすいのが月謝以外の費用です。今回確認できた範囲でも、静岡あたらしい学校は入学金100,000円とNPO年会費3,000円、せいさフリースクール静岡は年間費18,000円と設備費20,000円が月額とは別にかかります。コスモスクール未来は入会金の記載が公式サイトになく、県の一覧には5,000円と書かれていて食い違っています。月謝だけで比べると判断を誤ります。入会金・教材費・設備費・年会費を足した「1年間の総額」で聞いてください。

補助制度は、住んでいる自治体の制度しか使えません。近隣の自治体と、比べる材料になる制度を並べました。

自治体制度だれが対象か上限
静岡市フリースクール利用料の補助は、2026年9月時点で市の公式ページ上に確認できません
静岡県フリースクール等支援事業費補助金運営者(施設・団体)向け。保護者に直接は交付されません補助対象経費の2分の1以内/1運営主体あたり年100万円
藤枝市不登校支援のページに利用料補助の記載は確認できません
富士市「ステップスクール・ふじ」は市教育委員会が運営する公的な教室。利用料補助の記載は確認できません
〈参考〉相模原市(神奈川県)フリースクール等利用児童生徒支援事業補助金保護者向け。市のページに「フリースクール等を利用している児童生徒の保護者の人へ」と明記金額・要件は市の「申請の手引き」による(市のページ本文には記載なし)

⚠️ 補助制度は、住んでいる自治体の制度しか使えません。参考に挙げた相模原市(神奈川県)は、市のページに「フリースクール等を利用している児童生徒の保護者の人へ」と書かれた保護者向けの制度を持っています。ただしそれは相模原市の制度です。静岡市清水区にお住まいなら、他市の手厚い制度を見つけても対象にはなりません。「フリースクール 補助金」で検索すると全国の制度が並びますが、まず自分の市の制度を確認してください。

静岡県には、保護者向けの利用料補助は見当たりませんでした。県の補助金は施設を運営する団体に対するもので、補助率は対象経費の2分の1以内、1運営主体あたり年100万円が上限です。要件のひとつに「保護者等に対し、入会金や授業料等の経済的な負担について、適切な情報提供を行っていること」があります。つまり県の補助を受けている施設は、料金を説明する義務を負っているということです。見学のときに遠慮せず金額を聞いてよい理由になります。

その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください

民間のフリースクールを検討する前に、静岡市が設けている公的な窓口も確認しておいてください。清水区の場合、区内にあります。

静岡市の教育支援センターは3教室あり、そのうち「はばたく教室」は清水区港町2-1-1(キララシティ2階)にあります。ほかの2つは、ふれあい教室(葵区駿府町2-80・静岡市中央体育館3階)と、かがやく教室(駿河区中野新田57-5)です。対象は「不登校傾向の児童生徒、またはその保護者」と書かれています。

  • 問い合わせ:3教室共通で 054-351-6555(月〜金 8:30〜17:15)
  • はばたく教室の場所:清水区港町2-1-1 キララシティ2階
  • 対象:不登校傾向の児童生徒、またはその保護者
  • 見学・体験:随時受け付けている旨が案内されています

申し込みは、上の番号に保護者から直接電話する形です。学校を通す必要はありません。

⚠️ 費用について、静岡市の公式ページには記載が見つかりませんでした。公的な施設なので無料である可能性は高いのですが、この記事では「無料」と断定しません。電話のときに必ず確認してください。開室している曜日と時間も、教室ごとの記載が見当たりません。

清水区内には、このほかに静岡県の一覧に載っている「会費無料」の居場所(ひだまりはうす・こどもっ家)があります。⚠️ ただし前述のとおり、こどもっ家は開所が月2回と案内されており、住所の記載も資料によって食い違います。「毎日通う場所」ではなく「月に数回の居場所」として考えるほうが実態に近いと思われます。学校とのやりとりで迷ったときの窓口は、静岡市教育委員会 学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)です。

学びの多様化学校(不登校特例校)を探している場合、静岡市には静岡市立末広中学校分教室があります。令和8年4月に開設され、場所は葵区駒形通二丁目4番47号(静岡市立新通小学校 東校舎3・4階)、生徒は34名と公表されています。⚠️ 清水区に住む子・清水区の学校に在籍する子が入れるかどうかは、市の公式ページに書かれていません。通学区域や出願条件の記述が見当たらないため、上記の学びの多様化推進係(054-354-2522)に直接確認してください。静岡県内のもう1校は、静岡学園なごみ中学校(学校法人第三静岡学園)です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。清水区は静岡市のなかでも広く、区内で確認できた月謝制のフリースクールは1か所だけでした。しかもその1か所は、料金も対象学年も公表していません。残りの選択肢は、静鉄やJRで静岡市の中心部まで出るか、月2回の居場所を使うかになります。朝、家を出ること自体が難しい時期に、片道の移動を前提にした選択肢しかない――これは清水区に限らず、多くの地域で起きていることです。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

観点オンライン(例:NIJINアカデミー)通所フリースクール
通いやすさ自宅から参加でき、近所の目が気にならない通える距離と、体調の良い日に限られる
費用月25,443円(税込・初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない清水区内で月額を公開している施設はありません。静岡市内で確認できた範囲は月10,000円〜40,000円で、別に入学金(最大100,000円)や年会費・設備費がかかります。これに静鉄・JRの交通費と送迎が加わります。
人とのつながり学級制で毎日同じ顔ぶれ。カメラオフや見ているだけでも参加できる同じ場所に集まるぶん、関係が深まりやすい
出席扱い希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表(2026年4月時点)決めるのは在籍校の校長です。静岡市のガイドライン(令和7年12月)は対象を「静岡市立の小・中学校」とし、民間施設には月1回程度の情報提供を求めています。さかのぼりの可否は書かれていません。
始めるまでの早さ転校の手続きは不要。在籍校の籍はそのまま見学と面談を経てから。空きがないこともある
向いている時期外に出ること自体がまだ難しい段階外に出られて、場所や人に慣らしていきたい段階

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事を書いているのはNIJINアカデミーの運営会社です。自社を5番目に置いているのは、清水区の4か所が合わなかったときの選択肢として示すためで、最初から勧めているわけではありません。まずは区内の「はばたく教室」や無料の居場所、そして TOMARIGI 清水教室に問い合わせてみてください。そのうえで難しければ、オンラインを検討する順番で構いません。

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
  • 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

清水区に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
2026年9月時点で、静岡市の公式ページ上には確認できませんでした。市の不登校支援のページにも、教育委員会の「就学援助・補助・奨学金」のページにも、民間フリースクールの利用料に対する補助は載っていません。静岡県の補助金はありますが、これは施設を運営する団体に交付されるもので、保護者が申請するものではありません。
清水区のフリースクールの費用相場はどのくらいですか。
断定できません。清水区内で確認できた月謝制の施設(TOMARIGI 清水教室)が料金を公表していないためです。静岡市全体では、公式サイトまたは県の一覧で確認できた3か所が月10,000円〜40,000円でした。これに入学金や年会費が別途かかります。
藤枝市や富士市の制度を、清水区から使えますか。
そもそも、今回調べた範囲では両市に保護者向けの利用料補助が見当たりませんでした。加えて、こうした制度は一般に「その市に住所を有すること」が要件になっています。たとえば大阪府松原市の交付要綱は、対象を「松原市に住所を有する者」と定めています(第2条)。他市の制度は、原則としてその市の住民のためのものです。
フリースクールに通うと、いつから出席扱いになりますか。
決めるのは在籍している学校の校長です。静岡市の「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月発行)は、対象を静岡市立の小・中学校とし、民間施設について3つの要件を挙げています。①実施者が不登校の子への相談・指導に深い理解と知識、経験をもっていること ②学校復帰を希望した際に円滑に復帰できるための個別支援を行っていること ③活動状況報告書などで1か月に1回程度、学校へ情報提供がなされていること。手続きは、保護者への周知と意向確認、施設への訪問、保護者からの状況把握、施設からの状況把握、そして校長の判断という流れです。⚠️ さかのぼって認められるかどうかについては、ガイドラインに記載がありません。早めに学校へ相談してください。
教育支援センターとフリースクールは何が違いますか。
教育支援センター(適応指導教室)は市が設置する公的な施設です。清水区の「はばたく教室」がこれにあたります。民間のフリースクールは、NPOや企業などが運営する民間施設で、月謝がかかるのが一般的です。⚠️ まとめサイトでは、公的な教室と民間施設が同じ一覧に並べられていることがあります。「はばたく教室」「ふれあい教室」「かがやく教室」はいずれも静岡市の教育支援センターです。
小学生でも通えますか。
施設によって違います。NPO法人 静岡あたらしい学校の小学部は小1〜小6が対象です。一方、せいさフリースクール静岡は小学5年生からで、小学4年生以下は対象外です。TOMARIGI 清水教室とコスモスクール未来 静岡校は、対象学年が公式サイトに書かれていないため、問い合わせが必要です。
発達特性のある子でも通えますか。
施設ごとに対応が違うため、見学時に必ず確認してください。⚠️ 清水区にある「えまるじょん」(蒲原新田)は、公式サイトに「児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援」と明記されている福祉サービスです。利用には受給者証が必要で、フリースクールとは制度が異なります。発達特性のあるお子さんの居場所を探しているなら選択肢のひとつになりますが、「フリースクールを探していたら福祉サービスだった」という混同が起きやすいので、最初に事業の種類を確認してください。
補助金の対象施設の一覧はありますか。
静岡市に保護者向けの補助制度が確認できないため、「補助対象施設の一覧」も存在しません。静岡県教育委員会が「フリースクール等民間施設情報」という一覧を公表していますが、これは補助の対象一覧ではありません。⚠️ しかもこの一覧には、民間フリースクールではない施設も混ざっています。放課後等デイサービスや、相談・情報提供を行う団体が含まれている例が確認されています。一覧に載っているから民間フリースクール、とは限りません。
静岡県に、学びの多様化学校はありますか。
あります。静岡市立末広中学校分教室(令和8年4月開設・葵区駒形通二丁目4番47号)と、静岡学園なごみ中学校(学校法人第三静岡学園)の2校です。⚠️ 末広中分教室について、清水区の子が入れるかどうかは公式ページに記載がありません。学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)に確認してください。

まとめ

清水区は、静岡県の一覧に「会費無料」と書かれた居場所が2か所ある、めずらしい区です。区内には公的な「はばたく教室」もあります。お金をかけずに試せる選択肢が、区内にあるという点は、他の多くの市区町村より恵まれています。

一方で、月謝を払って毎日通うタイプの民間フリースクールは、清水区内では1か所しか確認できませんでした。しかもその1か所は料金も対象学年も公表していません。静岡市に保護者向けの補助はなく、県の補助は施設向けです。

この記事で挙げた4か所は、それぞれ性格が違います。まず動くなら、費用がかからない区内の選択肢(はばたく教室・無料の居場所)から当たり、並行して TOMARIGI 清水教室に料金と対象学年を聞く。そのうえで静岡市中心部の3か所を見学する、という順番が現実的です。

どこも合いそうにない、そもそも家から出るのが難しい――そう感じているなら、通わずに学ぶ形も選択肢に入れてください。まず学校に相談し、出席扱いの条件を確認するところからで構いません。

内容を確かめるための一次資料

  1. 静岡県教育委員会「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」(PDF
  2. 静岡県「フリースクール等支援事業費補助金」(ページ
  3. 静岡市「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン(令和7年12月)」(PDF
  4. 静岡市「静岡市の不登校支援」(ページ
  5. 静岡市「教育支援センター」(ページ
  6. 静岡市「学びの多様化学校(静岡市立末広中学校分教室)」(ページ
  7. 静岡市教育委員会「就学援助・補助・奨学金」(ページ
  8. Utaka「TOMARIGI(清水教室・静岡駅前教室)」(ページ
  9. えまるじょん「児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援」(ページ
  10. 静岡県「ふじのくにむすびば(こどもの居場所)」(ページ
  11. 文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査(平成27年8月5日公表)」(PDF
  12. 文部科学省「学びの多様化学校(不登校特例校)について」(ページ
  13. 藤枝市「不登校の児童生徒への支援」(ページ
  14. 富士市「ステップスクール・ふじ」(ページ
  15. 相模原市「フリースクール等を利用している児童生徒の保護者の人へ(利用支援事業補助金)」(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月13日 / 最終更新:2026年9月13日
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