静岡市駿河区から通えるフリースクール5選|県の補助は施設向け・無料のかがやく教室は区内【2026年版】

静岡市駿河区でフリースクールを探すとき、最初に知っておきたいことが2つあります。ひとつは静岡県のフリースクール補助が「運営者(施設)向け」で、保護者が利用料の補助を受けられる制度ではないこと。もうひとつは、静岡市が「出席扱い」のガイドラインを公開していることです。補助は期待できない一方、出席扱いの道筋は文書で示されている。その前提で、駿河区から実際に通える4か所と、通所が難しい時期の第三の選択肢を1つ、公式サイトで確認できた情報だけでまとめました。
この記事でわかること
  • 駿河区から通える民間フリースクール4か所の対象学年・費用・出席扱いの実際
  • 静岡県の補助が運営者向けである理由と、静岡市に保護者向け補助が見当たらないこと
  • 静岡市の出席扱いガイドラインが求めている3つの条件(月1回の情報提供など)
  • 通所がまだ難しい時期に、オンラインという第三の選択肢をどう見極めるか
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと静岡市・静岡県・文部科学省の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。

目次

静岡県の補助は「施設向け」です。かわりに、出席扱いの手順が公開されています

フリースクールを探し始めると、まず費用の壁にぶつかります。静岡市にお住まいの方には、先にこの点をお伝えしておきます。

静岡県のフリースクール等支援事業費補助金は、補助の対象がフリースクールの運営者(民間の団体)です。補助率は補助対象経費の2分の1以内、限度額は1運営主体あたり年100万円。つまり保護者が利用料の補助を申請できる制度ではありません。静岡市についても、市の不登校支援ページと教育委員会の「就学援助・補助・奨学金」の一覧を確認しましたが、2026年9月時点で、フリースクール利用料に対する保護者向けの補助は見当たりませんでした。

⚠️ ただし「無い」と断定はしません。制度は年度ごとに変わりますし、公表の場所が変わることもあります。上に挙げた2つのページを、申し込みの前にご自身でも確認してください。

そのかわり、静岡市には「静岡市不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月発行)があります。要件を満たせば校長の判断により出席扱いとすることができると明記され、民間施設の場合に何が必要かも書かれています。お金の支援はないけれど、学校との関係をどう整えるかは文書になっている——これが静岡市の状況です。詳しい中身は費用の章のあとで扱います。

静岡市駿河区から通えるフリースクール5選(比較一覧)

公式サイトと静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)で確認できた情報だけを載せています。「記載なし」は、編集部が確認できなかったという意味です。⚠️ なお、駿河区の「かがやく教室」は民間のフリースクールではなく、静岡市の公的な教育支援センターです。名前が似ているので取り違えないでください(詳しくは後の章で)。

スクール名 エリア 対象 形態 費用の目安
TOMARIGI 静岡駅前教室 葵区御幸町(JR静岡駅 徒歩約3分) 小学5年生以上 通学(月〜金 10:30〜13:00) 入会金19,800円/月16,500円(月4回)〜49,500円(月12回)
せいさフリースクール静岡 駿河区馬渕(静岡駅 徒歩10分) 小学5年生〜中学3年生 通学 年間費18,000円+設備費20,000円/月12,000円(週1日)〜36,000円(週3日)
NPO法人 静岡あたらしい学校 葵区牛妻 小学1年生〜6年生(中学生以上は別コース) 通学 入学金100,000円/月40,000円+年会費3,000円
フリースクールゆいパーク 焼津市柳新屋 小学1年生〜中学3年生 通学(火〜金 9:00〜13:00/土 9:00〜11:00) 入塾料10,000円/月25,000円+諸経費2,000〜3,300円
NIJINアカデミー メタバース校舎 オンライン(全国どこからでも) 小1〜中3 オンライン 入学金33,000円/月25,443円

5校を1校ずつ紹介します

1. TOMARIGI 静岡駅前教室(葵区御幸町・JR静岡駅 徒歩約3分)

運営:TOMARIGI(運営法人名は公式サイトに記載なし)

所在は葵区ですが、JR静岡駅から徒歩約3分。駿河区は静岡駅の南側に広がっているので、駅を使える家庭にとってはいちばん行きやすい場所にあります。

開所は月曜〜金曜。10:30に始まって13:00に帰宅という流れが公式サイトに書かれています。休みは土日、ゴールデンウィーク(5月3日〜5日)、夏季(8月11日〜17日)、年末年始(12月29日〜1月3日)。午前中の3時間弱という短めの設計なので、「一日そこで過ごす」ことがまだ負担な段階から始めやすい形です。

費用は入会金19,800円。月額は月4回16,500円/月8回33,000円/月12回49,500円で、単発は1回4,950円です。回数で選べるので、週1回から試すこともできます。受付は054-291-4155(月〜金 13:00〜20:00)。清水区下清水町にも教室があります(入江岡駅 徒歩約10分)。

⚠️ 対象学年の記載が資料で食い違っています。公式サイトは「小学5年生以上」、静岡県教育委員会の一覧は「小学4年生以上」。この記事では公式サイトの記載を採りました。いずれにしても小学校低学年は対象外なので、その場合は下のゆいパークや静岡あたらしい学校を見てください。

⚠️ 出席扱いへの対応と運営法人名は、公式サイトに記載がありませんでした。静岡市のガイドラインは民間施設について「活動状況報告書等を使用するなどして、学校に定期的な情報提供(1か月に1回程度)」を求めているので、この報告をしてもらえるかを最初に確認してください。

  • 所在地:静岡市葵区御幸町11-8 レイアップ御幸町ビル2階(054-291-4155/JR静岡駅 徒歩約3分)
  • 対象:小学5年生以上(県一覧は小学4年生以上と記載)
  • 費用:入会金19,800円/月16,500円(月4回)・33,000円(月8回)・49,500円(月12回)/単発4,950円
  • 開所:月〜金 10:30開始・13:00帰宅(土日・GW・夏季・年末年始は休み)
  • 出席扱い:記載なし(要確認)
  • そのほか:清水教室あり(清水区下清水町3-5-1/入江岡駅 徒歩約10分)

出典:TOMARIGI 公式サイト静岡県「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」(2026年9月13日確認)

2. せいさフリースクール静岡(駿河区馬渕・静岡駅 徒歩10分)

運営:学校法人 国際学園(星槎国際高等学校 静岡学習センター内)

駿河区内にある民間のフリースクールです。静岡県教育委員会の一覧で駿河区所在として載っている施設は実質ここだけで、区内で探すならまず候補になります。公式サイトは「静岡駅より徒歩10分」と案内しています。

対象は小学5年生〜中学3年生。費用は年間費18,000円と設備費20,000円のほか、月額が週1日12,000円/週2日24,000円/週3日36,000円です(県一覧より)。週1日12,000円は、この記事の4か所でいちばん低い月額で、「まず週に1回、家以外の場所に行ってみる」という始め方ができます。

⚠️ ただし情報の出どころに限りがあります。費用と対象学年の根拠は静岡県教育委員会の一覧(令和8年2月5日現在)で、施設のフリースクール専用ページは編集部が確認したときに取得できませんでした。星槎の学習センターのページには「フリースクール」の記載自体がありません。金額と対象は、054-287-3830へ電話して最新のものを確認してください。

⚠️ 番地も資料で食い違っています。県の一覧は「馬渕3-16-27」、公式サイトは「馬渕3-16-28」。訪問の前に電話で確かめることをおすすめします。

開所曜日・時間と、出席扱いへの対応は、県の一覧・公式サイトのいずれにも記載がありませんでした。

  • 所在地:静岡市駿河区馬渕3-16-28(公式サイト表記。県一覧は3-16-27/054-287-3830)
  • 対象:小学5年生〜中学3年生
  • 費用:年間費18,000円+設備費20,000円/月12,000円(週1日)・24,000円(週2日)・36,000円(週3日)
  • 開所:記載なし(要確認)
  • 出席扱い:記載なし(要確認)
  • 運営:学校法人 国際学園

出典:星槎国際高等学校 静岡学習センター静岡県「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」(2026年9月13日確認)

3. NPO法人 静岡あたらしい学校(葵区牛妻)

運営:NPO法人 静岡あたらしい学校

小学1年生から6年生までの小学部がある点が、この記事のなかでの特徴です。TOMARIGIもせいさフリースクール静岡も小学校高学年からなので、低学年のお子さんの居場所を探している場合、静岡市内で選べる先は一気に少なくなります。中学生以上はラーニングセンターという別の枠組みになります。

費用は小学部の入学金100,000円、利用料が月40,000円、これにNPO法人の年会費3,000円が加わります。この記事のなかでは最も高い水準です。ただし、開校日の8:00〜17:00という長い受け入れ時間が公式サイトに書かれていて、日中をまるごと過ごせる設計になっています。共働きの家庭には、この時間帯の広さが効くことがあります。

⚠️ アクセスが課題です。牛妻は市街地から離れた安倍川の上流側にあり、公式サイトのアクセス案内も「曙橋をこえて右手の坂を上ってください」という車を前提とした書き方です。最寄り駅・送迎バス・駐車場についての記載はありませんでした。駿河区から通うなら、毎日の送り迎えが現実的かをまず考えてください。ここが成り立たないなら、他の選択肢を先に検討したほうが早いです。

⚠️ 開所曜日と、出席扱いへの対応は公式サイトに記載がありませんでした。「開校日の8:00〜17:00」という書き方なので、週に何日開いているのかは054-340-0099で確認してください。

  • 所在地:静岡市葵区牛妻2290(054-340-0099)
  • 対象:小学部 1年生〜6年生(中学生以上はラーニングセンター)
  • 費用:入学金100,000円/月40,000円/NPO法人年会費3,000円(年間)
  • 開所:開校日の8:00〜17:00(曜日は記載なし)
  • 出席扱い:記載なし(要確認)
  • アクセス:最寄り駅・送迎バス・駐車場の記載なし。車での来所が前提と思われる

出典:NPO法人 静岡あたらしい学校 公式サイト同「アクセス」静岡県「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」(2026年9月13日確認)

4. フリースクールゆいパーク(焼津市柳新屋)

運営:フリースクールゆいパーク

駿河区の西側、用宗のあたりに住んでいるなら、葵区の奥に向かうより焼津のほうが近いことがあります。用宗駅は駿河区内(JR東海の駅ページで確認)、そこから東海道本線で焼津方面へ抜ける形です。

対象は小学1年生〜中学3年生。公式サイトと県の一覧で一致しています。開所は火曜〜金曜の9:00〜13:00と、土曜の9:00〜11:00土曜に開いているのは、この記事の4か所のなかでここだけです。

出席扱いについて、公式サイトに「文部科学省の通達により、学校ごとの基準を満たすことで、出席扱いすることができます」と書かれています。「学校ごとの基準を満たすことで」という条件つきの書き方で、静岡市のガイドラインが示す「校長の判断」という枠組みとも整合しています。

費用は入塾料10,000円、月額はフリースクール型(小4〜6)で25,000円、これに諸経費が月2,000〜3,300円。オンライン学習型は月20,000円です(県一覧)。

⚠️ 入会金の扱いが資料で食い違っています。公式サイトは入塾料10,000円、県の一覧は「入会金無料」。この記事では公式サイトの記載を採りました。070-2681-6819で確認してください。また、最寄り駅とアクセスについては記載が見当たりませんでした。

  • 所在地:焼津市柳新屋429-1-2F(070-2681-6819)
  • 対象:小学1年生〜中学3年生
  • 費用:入塾料10,000円(県一覧は入会金無料と記載)/月25,000円+諸経費2,000〜3,300円/オンライン学習型 月20,000円
  • 開所:火〜金 9:00〜13:00/土 9:00〜11:00
  • 出席扱い:「学校ごとの基準を満たすことで、出席扱いすることができます」と記載
  • アクセス:最寄り駅の記載なし(要確認)

出典:フリースクールゆいパーク 公式サイト静岡県「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」JR東海「用宗駅」(2026年9月13日確認)

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、静岡市駿河区のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

静岡市駿河区のフリースクール費用相場と、使える補助制度

上の比較表のとおり、駿河区から通える4か所はすべて月額を公開していて、レンジは月12,000円〜49,500円です。週1日なら12,000〜16,500円、週3日前後なら25,000〜40,000円というのが実際の分かれ方で、一つの数字で「駿河区の相場」とは言えません。通う頻度を決めてから比べてください。

参考になる公的な数字があります。文部科学省が平成27年に公表した「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」は、民間施設の月額の会費について「1〜3万円・3〜5万円とする団体・施設が、それぞれ4割弱、平均額は約3万3千円」としています。駿河区から通える4か所は、週1〜2日なら平均よりかなり安く、毎日通う設計になると平均を上回ります。⚠️ なお「入会金の平均は約53,000円」という数字がよく引用されますが、編集部が確認した範囲では、この文部科学省の資料に入会金の平均額の記載はありませんでした。この記事では月額の数字だけを使っています。

月謝以外にかかるものの差が、静岡では特に大きいです。初期費用は、ゆいパークの10,000円から、静岡あたらしい学校の100,000円まで10倍の開きがあります。せいさフリースクール静岡は年間費18,000円と設備費20,000円という別立ての費用があり、ゆいパークは月額のほかに諸経費が月2,000〜3,300円。月謝だけを並べると判断を誤ります。1年間の総額で聞いてください。

補助制度については、静岡は保護者が直接使える制度が見当たらないのが現状です。誤解を避けるため、近隣も含めて確認できたことを並べておきます。

自治体 制度 だれが対象か 上限
静岡県 フリースクール等支援事業費補助金 フリースクールの運営者(民間の団体)。保護者は申請できません 補助対象経費の2分の1以内・1運営主体あたり年100万円
静岡市 保護者向けの利用料補助は、2026年9月時点で市の公式ページ上に確認できません
藤枝市 同上(不登校支援ページに補助の記載なし。教育支援センター「藤の子教室」の案内あり)
焼津市・島田市・富士市・浜松市・沼津市 保護者向けの利用料補助は、2026年9月時点で公式ページ上に確認できません

⚠️ ここで取り違えやすいのが「県が補助を出している」という言い方です。静岡県の補助は出ていますが、受け取るのは施設であって、保護者ではありません。施設側の運営費が支えられることで利用料が抑えられる可能性はありますが、家庭の口座に振り込まれるお金ではないということです。まとめサイトで「静岡県に補助あり」と読んで期待してしまう方が多いので、ここははっきり書いておきます。

そのかわり、静岡市には出席扱いのガイドラインがあります(令和7年12月発行)。民間施設で出席扱いにするために必要なこととして、①実施者が不登校の子どもへの相談・指導について深い理解と知識、経験をもっていること ②学校復帰を希望した際に円滑に進むための個別支援を行っていること ③施設での学習の状況などについて、活動状況報告書等を使用して学校に定期的な情報提供がなされていること(1か月に1回程度)——の3点が挙げられています。手続きは、保護者への意向確認 → 民間施設への訪問 → 保護者と施設からの状況把握 → 校長の判断という流れです。⚠️ さかのぼれるかどうかはガイドラインに記載がありませんでした。在籍校と学校教育課(054-354-2522)に確認してください。

その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください

民間のフリースクールを検討する前に、静岡市が設けている公的な窓口も見ておいてください。駿河区には、市の教育支援センターがあります。

静岡市の教育支援センターは市内3教室。学校に行きづらい小中学生のための市の施設で、費用は無料と市の公式ページに明記されています。

  • かがやく教室(駿河区中野新田57番5号「大里複合施設」)
  • ふれあい教室(葵区駿府町2番80号「静岡市中央体育館3階」)
  • はばたく教室(清水区港町二丁目1番1号「キララシティ2階」)
  • 申し込み:保護者が直接センターへ連絡します(電話 054-351-6555/月〜金 8:30〜17:15)。専用フォームからの面談相談の申し込みも可能
  • 見学・体験:「教室通級の見学や体験を、随時受付けています」と公式ページに記載

⚠️ 「かがやく教室」は民間のフリースクールではありません。まとめサイトなどで民間施設と並べて紹介されていることがありますが、静岡市の公的な教育支援センターです。無料で、駿河区内にあります。民間の施設を探す前に、まずここに電話してみる価値があります。教室ごとの開設曜日・時間は公式ページに記載がないので、あわせて聞いてください。

学校とのやりとりで迷ったときの窓口は、静岡市教育委員会の学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)です。そのほか子ども若者相談センター(054-221-1314)24時間子ども若者電話相談(054-254-6811)児童生徒支援課(054-354-2533)があります。教育支援センターの相談窓口は054-351-6555です。

⚠️ もう一つ、静岡市の窓口で注意したいことがあります。相模原市などでは教育支援センターの対象が「市立学校に在籍していること」と限定されていますが、静岡市の公式ページには対象を「学校に行きづらい小中学生」「不登校傾向の小中学生」とだけ書かれていて、学年の細かい区分や在籍校の条件までは記載がありません。私立・国立に在籍している場合に利用できるかは、054-351-6555で確認してください。

学びの多様化学校を探している場合、静岡市には2026年4月に開設された「静岡市立末広中学校分教室」があります。場所は葵区駒形通二丁目4番47号(静岡市立新通小学校 東校舎3・4階)。年間総授業時数850時間で、新設教科「リフレクション」を置く教育課程です。定員は34名。⚠️ ただし、駿河区に住む子が入れるかどうかは公式ページに書かれていません。通学区域や出願の条件についての記述がないため、学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)への確認が必要です。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。駿河区の事情ははっきりしています。県の補助は施設向けで、家庭には届きません。市の保護者向け補助も見当たりません。そして静岡県教育委員会の一覧で駿河区所在とされている民間のフリースクールは、実質1か所だけ。あとは葵区・清水区・焼津市まで足を延ばすことになりますが、そこには送り迎えという別の負担が出てきます。制度の説明は整っているのに、費用と距離の両方を満たす場所が近くにない。駿河区で起きているのは、そういうことです。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
通いやすさ 自宅から参加でき、近所の目が気にならない 通える距離と、体調の良い日に限られる
費用 月25,443円(税込・初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない 月12,000〜49,500円が中心。別途、交通費と送り迎えの負担
人とのつながり 学級制で毎日同じ顔ぶれ。カメラオフや見ているだけでも参加できる 同じ場所に集まるぶん、関係が深まりやすい
出席扱い 希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表(2026年4月時点) 施設ごとに実績の差が大きい。静岡市はガイドラインがあり、月1回程度の情報提供を経て校長が判断
始めるまでの早さ 転校の手続きは不要。在籍校の籍はそのまま 見学と面談を経てから。空きがないこともある
向いている時期 外に出ること自体がまだ難しい段階 外に出られて、場所や人に慣らしていきたい段階

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。静岡市駿河区から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。

見学で聞いておきたいこと

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
  • 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

静岡市駿河区に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
2026年9月時点で、静岡市の公式ページ上に保護者向けの利用料補助は確認できませんでした。市の不登校支援ページと、教育委員会の「就学援助・補助・奨学金」の一覧の両方を確認した結果です。静岡県の補助はありますが、こちらはフリースクールの運営者(施設)向けで、保護者が申請できる制度ではありません。かわりに、駿河区には市の教育支援センター「かがやく教室」があり、こちらは無料です(054-351-6555)。
静岡市駿河区のフリースクールの費用相場はどのくらいですか。
駿河区から通える4か所はすべて月額を公開していて、月12,000円〜49,500円です。週1日なら12,000〜16,500円、週3日前後なら25,000〜40,000円が目安になります。⚠️ それ以上に差が大きいのが初期費用で、10,000円から100,000円まで10倍の開きがあります。月謝だけで比べず、1年間の総額で見てください。文部科学省の平成27年の調査が示す民間施設の月額平均は約3万3千円です。
静岡県の補助は、静岡市の家庭も使えますか。
保護者は使えません。静岡県のフリースクール等支援事業費補助金は、補助の対象が「フリースクールの運営者(民間の団体)」で、補助率は対象経費の2分の1以内、限度額は1運営主体あたり年100万円です。施設の運営を支える制度であり、家庭の口座に振り込まれるお金ではありません。「静岡県に補助あり」という表現を見かけたら、だれが受け取る制度かを確かめてください。
フリースクールに通うと、いつから出席扱いになりますか。
静岡市には「静岡市不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月発行)があり、要件を満たせば校長の判断により出席扱いとすることができると明記されています。民間施設の場合に求められるのは、実施者の理解と経験、学校復帰に向けた個別支援、そして学校への定期的な情報提供(活動状況報告書等・1か月に1回程度)です。⚠️ いつからさかのぼれるかについては、ガイドラインに記載がありませんでした。在籍校と学校教育課(054-354-2522)に確認してください。
教育支援センター(かがやく教室)とフリースクールは何が違いますか。
かがやく教室は静岡市の公的な施設で、費用は無料です(駿河区中野新田57番5号「大里複合施設」)。民間のフリースクールは有料で、この記事の4か所は月12,000円〜49,500円でした。⚠️ 名前が似ているため、まとめサイトで民間施設として紹介されていることがありますが、かがやく教室は市の教育支援センターです。申し込みは保護者が直接054-351-6555へ。見学・体験も随時受け付けているとされています。
小学生でも通えますか。
低学年から通えるのは、静岡あたらしい学校(小学1年生〜6年生)とフリースクールゆいパーク(小学1年生〜中学3年生)の2か所です。TOMARIGIは小学5年生以上、せいさフリースクール静岡は小学5年生からで、小学校低学年は対象外です。駿河区で低学年の居場所を探す場合、選択肢がかなり絞られる点は早めに知っておいてください。
発達特性のある子でも通えますか。
今回調べた4か所の公式サイトには、発達特性のある子の受け入れ方針についての明記を確認できませんでした。⚠️ あわせて気をつけたいのが、放課後等デイサービス・児童発達支援とフリースクールの違いです。駿河区内には受給者証を前提とした福祉サービスの事業所もあり、県の一覧で名前が並んでいてもフリースクールとは制度が異なります。見学のときに「どちらの枠組みか」を確認してください。
補助金の対象施設の一覧はありますか。
静岡市に保護者向けの補助がないため、「補助の対象施設一覧」というものはありません。かわりに参照できるのが、静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)というPDFで、県内の民間施設の名称・住所・電話・対象・会費が一覧になっています。⚠️ ただしこの一覧にはフリースクールではない施設(放課後等デイサービス、相談・情報提供を行う団体)も含まれています。一覧に載っているから民間フリースクール、とは限らないので、必ず各施設に確認してください。
静岡県に、学びの多様化学校はありますか。
静岡市に、2026年4月に開設された「静岡市立末広中学校分教室」があります。場所は葵区駒形通二丁目4番47号(静岡市立新通小学校 東校舎3・4階)、定員34名、年間総授業時数850時間で、新設教科「リフレクション」を置く教育課程です。⚠️ 駿河区に住む子が入れるかどうかは公式ページに記載がありません。通学区域や出願の条件は、学校教育課 学びの多様化推進係(054-354-2522)にお問い合わせください。

まとめ

静岡市駿河区でフリースクールを探すとき、最初に押さえておきたいのは「県の補助は施設向けで、家庭には届かない」という一点です。期待して調べ始めると、必ずどこかでつまずきます。そのかわり、駿河区には無料の公的な教育支援センター「かがやく教室」があり、静岡市には出席扱いのガイドラインがあります。お金の支援はないが、学校との関係を整える道筋は示されている。これが駿河区の前提です。

民間では、静岡駅から徒歩3分のTOMARIGIが午前中だけの短い設計で始めやすく、区内のせいさフリースクール静岡は週1日12,000円という低い月額から入れます。小学校低学年なら静岡あたらしい学校(葵区牛妻・車が前提)かゆいパーク(焼津市・土曜も開所)。用宗のあたりからなら、葵区の奥より焼津のほうが近いこともあります。

⚠️ 費用は月謝だけで比べないでください。初期費用が10,000円から100,000円まで10倍の開きがあり、年間費・設備費・諸経費が別立ての施設もあります。1年間の総額で聞くこと。そして出席扱いを希望するなら、「学校へ月1回程度の活動状況報告をしてもらえますか」を見学のときに必ず確認してください。静岡市のガイドラインが求めているのは、まさにこの報告です。

そして、家から出ること自体が今いちばんの壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。その段階では、オンラインを含めて考えたほうが早く動けます。まずは無料の「かがやく教室」(054-351-6555)に電話してみるところからでも構いません。どれか一つに絞らず、併用も含めて検討してください。

内容を確かめるための一次資料

  1. 静岡県「フリースクール等民間施設情報(令和8年2月5日現在)」(PDF
  2. 静岡県「民間施設(フリースクール)等との連携について」(ページ
  3. 静岡県「フリースクール等支援事業費補助金」(ページ
  4. 静岡市「不登校の児童生徒への支援」(ページ
  5. 静岡市「不登校児童生徒の指導要録上の出席扱いに関するガイドライン」(令和7年12月)(PDF
  6. 静岡市「教育支援センター(ふれあい教室・かがやく教室・はばたく教室)」(ページ
  7. 静岡市「学びの多様化学校(静岡市立末広中学校分教室)」(ページ
  8. 静岡市「就学援助・補助・奨学金」(ページ
  9. 静岡市「子どもの相談先」(ページ
  10. 藤枝市「不登校の子どもへの支援」(ページ
  11. 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」(ページ
  12. 文部科学省「出席扱いの主な要件について(義務教育段階)」(PDF
  13. 文部科学省「不登校児童生徒による学校以外の場での学習等に対する支援について」(民間施設の月額会費 平均約3万3千円)(PDF
  14. JR東海「用宗駅」(ページ
  15. TOMARIGI 公式サイト(ページ
  16. 星槎国際高等学校 静岡学習センター(ページ
  17. NPO法人 静岡あたらしい学校 公式サイト(ページ
  18. 同「アクセス」(ページ
  19. フリースクールゆいパーク 公式サイト(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

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文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月13日 / 最終更新:2026年9月13日
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