オンラインインターナショナルスクールを比較するときは、学費の安い順に並べる前に「何科目を、何時間、どの時間帯に学ぶか」を揃えることが大切です。日本の学校と併用したい家庭には科目単位や放課後型、日中の学びを中心にしたい家庭にはフルタイム型が候補になります。この記事では現行の公式情報をもとに5つの選択肢を比べ、見積もりと進路確認の手順を示します。
- 5つの選択肢の対象年齢、履修の単位、ライブ授業、費用の公表状況
- 初年度総額を同じ条件で比べるための計算式
- 日本の学校への在籍、英国資格、日本の高校卒業資格の違い
- 併用する家庭が授業時刻・宿題・睡眠を点検する方法
オンラインインターナショナルスクール比較の結論は?
「学校を主にするか、今の学校へ学びを足すか」を最初に決めると、比較が具体的になります。英語で科目を学ぶことが目的なら科目単位の受講を、英国式・米国式の課程をまとめて学びたいならフルタイム課程を調べます。対話や探究を重視する家庭には、開校予定校も将来の検討対象になります。ただし現時点で入学できる学校と同列に扱わず、募集時期と学費公表の状況を分けて確認してください。
「オンラインだから安い」「インターという名前だから日本の学校と同じ卒業資格が出る」という判断はできません。最終的な選択は、受講科目数、現地時刻に直した授業時間、費用の総額、在籍校や志望先との接続を確認してから行います。日本に住む日本国籍の学齢児童生徒について、文部科学省は一条校として認められていないインターナショナルスクールへの就学だけでは就学義務を履行したことにならないと説明しています。文部科学省の説明も先に読んでください。
対話や探究を重視し、将来のオンライン校も比較したい家庭には、2027年9月開校予定のNIJIN GLOBAL ACADEMYも候補です。今すぐ受講できる学校が必要な場合は現行の科目追加型やフルタイム型を先に検討し、NGAの正式な学費と募集時期は公式情報で確認してください。
比較の前に「科目追加」「フルタイム」「開校予定」を分ける
オンラインの国際教育は一つの制度名ではありません。同じ「オンラインインターナショナルスクール」でも、1科目を週に数回受ける形と、1週間の大部分を英語で学ぶ形があります。料金表の「月額」と「年額」をそのまま比較すると、学ぶ時間や科目数が違うため結論がずれます。
| 検討する形 | 家庭の主な目的 | 見積もりで揃える条件 |
|---|---|---|
| 科目追加型 | 今の学校を続け、英語で学ぶ科目を足す | 科目数、週のライブ回数、課題量、入学時費用 |
| フルタイム型 | 日中の主な学びをオンラインに置く | 年間授業時間、提供科目、サポート、外部試験費 |
| 放課後・週末型 | 現在の学籍を保ち、対話や国際交流を追加する | 帰宅後の開始時刻、土曜の予定、月額に含む範囲 |
| 開校予定校 | 将来の入学を検討し、今から情報を集める | 開校時期、募集条件、学費公表日、体験機会 |
学校を探すときは、名称よりも実際の契約と教育内容を見ます。英語の会話練習、英語で算数や科学を学ぶ授業、英国式の試験に向けた課程では、必要な英語力も家庭の伴走時間も異なります。選択する前に子ども本人へ「友達と話したい」「教科を英語で学びたい」「資格試験を受けたい」のどれが近いかを聞くと、不要な科目や費用を減らせます。

5つの選択肢を、学び方と費用の単位で比較
次の表は2026年10月17日に各校の公式ページで確認した内容です。金額の列は「同じ内容の学費」ではなく、各校が公開した代表例を示しています。対象年齢やカリキュラムはコースで変わるため、表だけで入学可否を決めず、希望コースの案内を確認してください。にじいろはNIJIN GLOBAL ACADEMYを運営する株式会社NIJINのメディアです。
| 学校・サービス | 確認した学び方 | 費用の公開例 | 先に確認する点 |
|---|---|---|---|
| Nisai | NS、IGCSE、A-Levelなど。科目ごとのライブ授業 | NSは1科目年264,000円、初回入学金33,000円 | 希望する学年・英語力・科目数 |
| JOI | Nisaiの授業と日本語の学習支援、国内受験対策の組み合わせ | 公式料金ページは一部が画像表示。希望コースの総額は要見積もり | 選ぶ支援と各費目、Nisaiとの役割分担 |
| Crimson Global Academy | 英国式・米国式のフルタイム/パートタイム | PrimaryのEmiはフルタイム年2,300,000円、パートタイム1科目年675,000円 | 学年・課程・外部試験費・受講条件 |
| King’s InterHigh | 英国式のPrimaryからSixth Form、A-LevelとIB Diploma | 公式の学年別計算機で算出。地域・支払方法を含め個別確認 | 居住国の授業時刻、登録・技術費、試験会場 |
| NIJIN GLOBAL ACADEMY | 対話・探究を中心とするフルスクール型とダブルスクール型を計画 | 具体的な学費は未公表。2027年9月開校予定 | 開校・募集の最新情報と正式な料金 |
JOIはNisaiの教師による授業を案内しており、両者を同じ教育内容の完全に独立した学校として数えないことも大切です。日本語の支援や国内受験対策をどこまで加えるかで選択が変わります。JOI公式サイトの説明と、料金案内で個別の見積もりを依頼しましょう。
学費は「月額」ではなく初年度総額で比べる
見積もりの共通式は、初年度総額=授業料+初回費用+毎年の費用+希望するオプション+外部試験・機器費です。最初に「受講する科目」と「その科目が何カ月続くか」を揃えます。月額を12倍してよいのは、その月額が年額の12分割だと公式に示されている場合だけです。
| 確認項目 | 何を聞くか | 例 |
|---|---|---|
| 授業料 | 1科目・フルタイム・期間のどれが単位か | Nisai NSは1科目年264,000円 |
| 初回費用 | 入学金、登録料、デポジットの有無 | Nisaiの初回入学金は33,000円 |
| 毎年の費用 | 学校管理費、教材、システム利用料 | 各校の見積書で確認 |
| 追加費用 | 個別指導、英語準備、試験、会場、端末 | CGAは外部試験費が地域・科目で変動 |
| 通貨 | 請求通貨・為替・税・海外送金 | 英国校を検討する場合は円換算日も記録 |
計算例として、NisaiのNSを1科目だけ1年間受講し、公式の初回入学金33,000円が適用される場合、公開額による初年度の基礎部分は264,000円+33,000円=297,000円です。これは他の科目、英語準備、試験などを加えていない試算であり、家庭の最終請求額ではありません。Nisai料金表ではNSの「月額22,000円」は年額を12分割した表示と明記されています。
CGAのPrimaryは公式の日本語料金表に、Emiのフルタイム年2,300,000円とパートタイム1科目年675,000円が並びます。両者は科目数も支援内容も違うため、同じ「1年」として単純に値段だけを比較しません。CGA公式料金表で希望する課程の含有項目を確認してください。King’s InterHighは公式の学費計算機に登録料、Technology Fee、授業料、分割払い時のデポジットを表示します。居住国や学年を入力した見積もりを保存して比べると、条件の取り違えを防げます。
NGAの具体的な学費は公式の入学案内でまだ公表されていません。教材費は月額に含む、入学金・施設費・制服代は設けないと案内されていますが、現時点で他校より何円安いと計算することはできません。予算表では「未公表」とし、正式な料金の発表後に更新してください。
授業時刻は日本時間と居住地の時差で書き直す
オンラインの強みは移動を減らせることですが、ライブ授業なら決まった時刻に参加します。海外の学校を選ぶ際は「何時から何時までか」を、スクールの基準時刻ではなく子どもの居住地の時刻へ直しましょう。サマータイムのある地域の学校は季節によって差が変わります。録画がある場合も、討論や発表をライブで受けられるかは別の確認事項です。
- 学校から希望学年・希望科目の現行の週時間割をもらう。
- 各授業を居住地の時刻へ変換し、季節の時刻変更を学校へ確認する。
- 通学、夕食、習い事、入浴、睡眠、課題の時間を同じ表に置く。
- 欠席時の録画・振替と、時差に合うクラスの有無を確認する。
JOIの公式サイトは平日の昼・夕方・夜のライブ授業と録画での復習を案内しています。NGAは計画中のモデル時間割として、フルスクール型の日本時間9:30開始、ダブルスクール型の平日16:00以降と土曜を掲載し、各国のタイムゾーンに合わせて調整すると説明しています。JOI公式・NGA公式カリキュラムの現行表を見たうえで、実際に割り当てられるクラスの時刻を問い合わせてください。
英語力と授業形式は、入学条件と学び方を別々に確認
「英語がまだ話せない」ことと「英語で学びたい」ことは両立します。ただし英語の準備に必要な時間を見込まず、最初から複数の教科を英語だけで履修すると、教科そのものが分かりにくくなることがあります。説明会では、入学時の英語要件、授業中に質問できる言語、進級判定を別々に聞きましょう。
NisaiはNSへの受講前に英語力や学習状況を確認すると公式コース案内で説明しています。CGAは英語を第二言語とする生徒向けのESOLを料金表で案内しています。NGAは入学試験・英語要件を設けず、日英バイリンガルのメンターとCEFR別の選択式授業を計画しています。これは開校後の実施実績ではなく、公式の募集案内とカリキュラム計画に基づく説明です。
画面越しの授業にも違いがあります。録画を自分のペースで見る時間、教師とライブで話す時間、同級生と共同制作する時間を区別してください。子どもが「発言は楽しいが長時間の画面はつらい」と感じるなら、短いライブ授業と教室外での活動を組み合わせる方法もあります。オンラインだけで運動や地域の友人関係をすべて満たすと考えず、実際の生活全体で判断します。

日本の学籍と卒業資格はオンライン校の契約と別問題
日本に居住し日本国籍を持つ学齢期の子どもでは、就学義務と、オンラインの海外カリキュラムの受講は分けて考える必要があります。文部科学省の公式Q&Aは、一条校でないインターナショナルスクールだけへの就学では就学義務の履行にならないと説明します。オンライン校への登録だけで日本の在籍校の出席や卒業が自動的に認められるわけでもありません。家庭の個別事情は在籍校と教育委員会に相談してください。
| 書類・資格 | 何を証明するか | 必ず確認する相手 |
|---|---|---|
| 日本の小中学校の学籍・出席 | 国内の義務教育段階での在籍・学習状況 | 在籍校と教育委員会 |
| IGCSE、A-Level、IBなど | 各制度の課程・試験に関する成績や資格 | 提供校、試験機関、志望先 |
| 日本の高校卒業資格 | 日本の高等学校を卒業したこと | 在籍する高等学校、進学先 |
英国資格や米国課程の名称に「High School」が含まれていても、日本の高校卒業資格と同一とは限りません。NGAは公式FAQで日本の一条校ではなく、日本の高校卒業資格そのものは発行しないと説明しています。中高生が海外大学や日本の大学を目指す場合も、資格名から出願可否を推測せず、志望先の入学資格・必要科目・試験会場を各機関に確認しましょう。
各校が合いやすい家庭を、目的から考える
Nisai:まず科目を絞って英国式を試したい
NisaiのNSでは1科目あたり週4回・30分のライブ授業と課題が案内されています。英語で教科を学ぶ経験を少数科目から始めたい家庭に検討しやすい形です。複数科目を取れば時間も費用も増えます。希望する学齢・英語力に対するコースの可否を公式コース案内で確かめてください。
JOI:日本語の伴走や国内受験対策も相談したい
JOIはNisaiの授業に加え、日本人トレーナーによる学習相談や国内進学向けのハイブリッドコースを案内しています。英語で学ぶ授業だけでなく、日本語での進捗確認も求める家庭が比較できます。一方で、どの支援が標準で何が追加料金かはコースによって異なります。料金ページは一部の金額を画像で示すため、書面の見積もりを取りましょう。
Crimson Global Academy:英国・米国課程を広く検討したい
CGAはPrimary、Lower Secondary、IGCSE・A-Level、米国High School Diplomaなどを案内し、フルタイムとパートタイムの料金を分けています。目指す進路に合わせ、どの課程が必要かを相談できる家庭に向きます。価格帯だけで判断せず、希望学年の科目構成、大学出願支援の対象、外部試験費の扱いを公式料金表から確認してください。
King’s InterHigh:英国式の学年進行を重視したい
King’s InterHighはPrimaryからGCSE、Sixth Formまで学年に沿った英国式の課程を示し、Sixth FormでA-LevelとIB Diplomaの選択肢を案内しています。科目だけを足すより、学年単位で計画したい家庭に検討しやすい構成です。居住地からのライブ参加時間と試験の実施場所、公式計算機の各費目は個別に確認してください。
NIJIN GLOBAL ACADEMY:対話・探究を重視し、開校を待てる
NGAの計画では、6〜18歳を対象に、8名の対話型クラス、CEFR別の選択授業、社会共創プロジェクトなどを掲げています。今の学校に通いながら放課後と土曜に学ぶダブルスクール型も案内しています。英語力だけでなく、仲間との対話や探究の時間を求める家庭には方向性が合うかもしれません。一方、2026年10月17日時点では2027年9月開校予定で、具体的な学費と開校後の成果は確認できません。今すぐ在籍できる学校が必要な家庭は、現在受講できる選択肢を先に検討してください。NGA入学案内。
日本の学校と併用するなら、1週間の余白を先に確保
併用型を考える家庭は、申し込む前に1週間の生活表を作ってください。授業時間だけでなく、課題、移動、食事、運動、友人と過ごす時間を入れます。「受けられる」時間と「無理なく続く」時間は別だからです。試しに1科目から始め、1カ月後に本人の疲れや楽しさを確認する方法もあります。
| 家庭の状況 | 最初の設計 | 見直す目安 |
|---|---|---|
| 平日は夕方に余裕がある | 放課後のライブ授業を少数回から | 夕食・睡眠が遅れないか |
| 平日は部活や習い事が多い | 週末や録画の利用可否を確認 | 週末の休息が減りすぎないか |
| 海外在住で時差がある | 現地時刻の時間割を学校に依頼 | 季節の時刻変更で深夜化しないか |
| 進路の資格を重視する | 必要科目と試験会場から逆算 | 志望先の条件と科目が一致するか |
オンライン授業の良し悪しは画面上の説明だけでは分かりません。体験や説明会では、子ども自身が発言しやすかったか、教師が分からない点へどう応じたか、家庭の生活時間に収まるかを記録します。NGAの入学案内には無料体験クラスを2026年9月から毎月開催予定とありますが、実施日と申込可否は公式の開校情報で確認してください。

説明会に持っていく比較チェックリスト
公式サイトに情報があっても、希望する学年や居住地に当てはまるとは限りません。次の質問を同じ順序で各校へ送り、答えを一枚の表に転記すると比較できます。未回答の項目は「なし」ではなく「未確認」として残します。
- 希望学年で、受講する科目と週のライブ授業は何回ですか。
- 授業は居住地の時刻で何時ですか。時刻変更はありますか。
- 英語要件、入学時評価、日本語での相談はありますか。
- 初年度総額と2年目以降の総額を、同じ科目数で書面にできますか。
- 入学金、システム料、教材、外部試験、端末は含まれますか。
- 欠席時の録画・振替、休会・解約・返金の規定は何ですか。
- 修了時に出る書類は何ですか。日本の学校や志望大学での扱いは誰に確認すべきですか。
- 保護者が週に必要な支援は、年齢ごとにどれくらいですか。
答えを比較しても迷う場合は、優先順位を「子どもが続けやすい時間」「必要な進路」「家計の上限」の3つに絞ります。すべての学校がすべての家庭に合うわけではありません。体験で子どもの感想を聞き、学校側の説明と合わせて決めましょう。
よくある質問
Q. オンラインインターナショナルスクールは日本の学校と両立できますか?
科目単位や放課後型の選択肢があります。ただし両立可能な時間割かは学校、学年、科目で変わります。今の学校を続ける予定なら、帰宅後の時間に課題も含めて収まるか確認してください。
Q. 学費は月にいくらですか?
一律の相場は出せません。Nisai NSは1科目の年額264,000円を月22,000円の12分割で表示しています。CGAは課程により科目単位と年額フルタイムがあり、NGAの具体額は未公表です。同じ科目数と期間の初年度総額で比較してください。
Q. 英語が初めてでも入れますか?
各校の条件が異なります。NGAは開校に向けた案内で英語要件なしと示しています。Nisaiは受講前に英語力・学習状況を確認すると説明しています。無料体験や事前相談で、授業を理解できる支援を確認しましょう。
Q. 日本の小中学校を辞めてオンライン校だけにできますか?
日本に住む日本国籍の学齢児童生徒について、一条校でないインターナショナルスクールだけでは就学義務を履行したことにならないという文部科学省の説明があります。学校の法的位置付けと個別事情を、在籍校・教育委員会へ確認してください。
Q. 海外の高校資格を取れば日本の高卒資格にもなりますか?
自動的にはなりません。IGCSE、A-Level、IB等の資格・課程と日本の高卒資格は区別します。海外大学、日本の大学、高卒資格が必要な進路のいずれを考えるかを決め、志望先の最新要件を確認してください。
Q. 海外在住でも日本向けの授業を受けられますか?
対象地域を案内する学校でも、希望学年・科目の授業が現地で無理のない時刻かは別です。必ず実際のクラス時間を現地時刻に変換し、季節の時刻変更と録画・振替を確認してください。
Q. NGAは今すぐ入学できますか?
2026年10月17日に確認した公式の入学案内では、2027年9月開校予定です。現在の具体的な学費も未公表です。今できるのは公式の開校情報や案内を確認し、説明会・体験の実施状況を確かめることです。
まとめ:同じ条件の見積もりと子どもの生活で選ぶ
オンラインインターナショナルスクールを比較する際は、科目数、ライブ授業時間、初年度総額、進路に必要な書類を同じ表へ置いてください。Nisai・JOI・CGA・King’s InterHighには現在のコース情報があり、NGAは2027年9月の開校を予定する選択肢です。今必要な学びと将来の候補を分けて考えれば、価格だけに引っ張られず決められます。小学生のオンライン校の選び方、中学生の進路と併用、高校生の資格と進学も学齢別の確認に役立ちます。
2026年10月17日に、文部科学省の就学義務Q&A、Nisai料金、JOI料金、CGA料金、King’s InterHigh計算機、NGA入学案内とカリキュラムを確認しました。費用・募集・時間割は変更されるため、出願前に各校の最新資料を取得してください。掲載写真は学習場面を表すイメージで、各校の授業記録ではありません。


