香港のインターナショナルスクールを探すとき、学校名だけでなく、香港島・九龍・新界のどこに住むか、幼児部と中高等部が同じ校舎か、授業料以外の資本負担金をどう払うかを確かめる必要があります。2026/27年度の学校公式資料を使い、English Schools Foundation(ESF)、Kellett School、Hong Kong International School(HKIS)の通学先、学費、出願を比較します。通学が難しい家庭には将来のオンライン校も選択肢として示します。
にじいろは株式会社NIJINが運営しています。この記事で紹介するNIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)も同社の事業です。NGAは2027年9月開校予定であり、現在授業を提供する香港の通学校とは開始時期が違います。確認日:2026年10月21日。
香港のインターは校舎の位置と課程から候補を絞る
住まいからの毎日の移動と、子どもが入る学年の校舎を先に重ねると候補が絞れます。香港教育局の学校検索には多くの国際校が載ります。ここでは、公式サイトに2026/27年度の費用と入学手順があるESF、Kellett、HKISを通学型の例として選び、通学が難しい家庭の2027年以降の選択肢としてNGAも同じ軸で並べます。掲載順は学校ネットワーク、香港島・九龍に校舎を持つ学校、香港島南部の学校、オンラインの順であり、人気や優劣の順位ではありません。費用は香港ドル(HK$)です。
| 候補・種別 | 対象と学び方 | 校舎・通学頻度 | 公表授業料 | 出願・見学・開始時期 | 資格・追加費用の確認点 |
|---|---|---|---|---|---|
| ESF・通学校ネットワーク | 小中高等部はYear 1〜13。学校・学年で課程を確認 | 香港島・九龍・新界に複数校。校舎へ平日通学 | 2026/27の小学校年HK$145,000、中等部は学年でHK$174,200または188,300 | Year 1・7の翌年度入学は中央申請期間あり。見学・途中入学は要確認 | 出願料、deposit、capital levy等。校舎と資格課程を要確認 |
| Kellett School・通学校 | Reception〜Year 13。英国系課程。学年別の資格を確認 | Pok Fu LamのPrep、Kowloon BayのPrep・Seniorへ平日通学 | 2026/27の年HK$218,200〜279,100 | 期限を一律に設けない出願案内。2026/27は満席と公表 | 出願料、debentureまたはAnnual Capital Levy、バス等 |
| HKIS・通学校 | Reception 1〜Grade 12。米国系課程 | 低学年はRepulse Bay、中高等部はTai Tam方面へ平日通学 | 2026/27の半期HK$115,800〜136,300、年額は半期2回 | 学年別締切・評価。校舎ツアーは公式で確認 | 各半期のCapital Levy、出願料、入学料、バス等 |
| NGA・オンライン校予定 | 6〜18歳。フルスクール型と併用型を計画 | 香港の校舎へ通学しない。週の授業時刻・頻度は要確認 | 確定額未公表 | 2027年9月開校予定。受付・体験の詳細は今後案内 | 日本の高校卒業資格は単独で付与しない。学籍・現地制度を確認 |
同じ香港島でもRepulse Bay・Tai TamとPok Fu Lamでは通学路が異なり、Kellettの中等部は九龍湾です。ESFは学校ごとに所在地・受け入れる学年が違います。学校を決める前に住まいからの朝夕の経路、希望学年の空席、契約時の一時金を確認してください。NGAは校舎移動を減らせますが、2026年中に主な学び場が必要な家庭の即時の入学先にはなりません。
ESFは一つの校舎ではなく香港各地の学校ネットワーク
ESFの公式入学案内は小学校9校、中等学校5校、幼児から中高等部までの一貫校3校を示します。「ESFなら香港中どこでも同じ校舎に通える」という意味ではありません。香港島、九龍、新界の学校から希望学年に合う校舎を探し、実際の住所と交通手段を確認します。
Year 1またはYear 7の翌年度入学には中央申請の期間があり、2027年8月開始の案内では2026年9月1〜30日と記されています。この期間後の申請は遅延申請として扱われるため、2026年10月時点で同じ優先順位を得られるとは限りません。ほかの学年や年度途中については、空席がある学校の手順を個別に確認してください。
ESFの選考手順は英語で授業を受ける力を確認し、空席があると面接や評価へ進むと説明します。出願料の支払いは面接や入学の保証ではありません。通いたい学校、子どもの学年、英語支援の要否を出願前に問い合わせると、期待と実際の手順を合わせられます。
KellettはPok Fu LamとKowloon Bayで対象学年が違う
Kellettの校舎案内によると、Pok Fu Lamは2 Wah Lok PathのPreparatory(Reception〜Year 6)、Kowloon Bayは7 Lam Hing StreetのPreparatoryとSenior(Year 7〜13)です。香港島側で小学校に入っても、中高等部で同じ校舎に通い続けるとは限りません。住まいと将来の学年の校舎を並べて確認してください。
入学手順はPrepの出願を出生時から、Seniorを2年前から受け付け、固定の申込締切を設けないと説明する一方、2026/27年度のクラスは満席と公表しています。書類には本人確認、直近2年の成績、Sixth Formでは志望理由と希望するA Level科目などが含まれます。「申込フォームが開いている」ことと「今年入れる」ことを混同しないでください。
同校の費用案内は2026/27年度の年額をPrep HK$218,200、Year 7〜11 HK$271,300、Year 12〜13 HK$279,100と示します。入学する全生徒にはdebentureまたはAnnual Capital Levyの条件があり、授業料だけで初年度費用は決まりません。資本負担の種類と返金条件を契約書で確認することが必要です。
HKISはRepulse BayとTai Tamの校舎・米国系課程を確認
Hong Kong International School(HKIS)の公式案内は香港島南部のRepulse BayとTai Tamに校舎を持ち、年齢に応じて校舎が分かれると説明します。学校名だけで交通を調べず、子どもの入るdivisionと対応校舎を確認してください。香港島の北側や九龍からなら、海を越える移動や丘陵部の交通を家族の生活に合わせて実測します。
出願手順はオンライン申請、家族への質問票、必要書類、出願料を求めます。2027/28年度の締切は幼児・小学生と中高生で異なり、締切後の受付は個別判断と示されています。面接や事前評価へ進む対象も学校側が選びます。現在の在籍校の成績、英語での学習歴、希望開始年度をまとめてから相談しましょう。
費用は2026/27年度の公式表で学年別の半期授業料、各半期のCapital Levy、出願HK$2,000、新入生のEntry Fee HK$15,000が分かります。学校バス、昼食、制服、学年に応じた活動費等は別です。年額に換算するときは半期授業料だけでなくCapital Levyも2期分見ることが必要です。

香港島・九龍・新界の通学圏を朝夕の動線で比べる
香港は公共交通が発達していますが、教育局も所在地を学校探しの条件に挙げています。乗り換えの回数、学校バスの乗車地点、放課後活動がある日の帰りは学校によって変わります。住む地区が決まる前に学校を決める場合は、通学路を少なくとも二つの住まい候補から比べましょう。
| 住まい・通学の条件 | 先に調べる校舎 | 実際に確認する移動 |
|---|---|---|
| 香港島の西・南側 | Kellett Pok Fu Lam、HKIS Repulse Bay・Tai Tam、近隣ESF校 | 子の学年の校舎、朝のバス・公共交通、帰宅時刻 |
| 九龍側 | Kellett Kowloon Bay、九龍のESF校 | 島側校舎へ通うなら海を越える経路と乗換 |
| 新界側 | 新界のESF校、居住地に近い教育局掲載校 | 最寄りの学校に空席がない場合の代替校への距離 |
| 引っ越しが続く家庭 | 入学前に校舎変更・転校条件を確認 | 将来の学年で校舎が変わるか、転居後も通えるか |
Kellettは小学校の校舎を2つ持ち、HKISも学年により校舎が違います。ESFは複数校のネットワークです。小学部の見学先だけで中高等部の通学計画を決めないことが大切です。見学の日には子どもの下校時刻に合わせた帰り道も試してください。
2026/27年度の費用は授業料・資本負担・交通費に分ける
香港の国際校では年額表示、半期表示、学期請求が混在します。さらにdeposit、capital levy、debentureなどの名前があり、返金の有無も異なります。教育局の保護者向け案内も、授業料以外のlevy・debentureを確認するよう説明します。以下は各校の2026/27年度公式情報を請求単位のまま並べたものです。異なる学年・単位の最安額だけを比べて結論を出さないでください。
| 候補 | 公表額の例 | 出願・入学時 | 資本負担・交通など | 確認したい返金・契約 |
|---|---|---|---|---|
| ESF小中高等部 | 小Year 1〜6 年HK$145,000/中Year 7〜11 年HK$188,300/Year 12〜13 年HK$174,200 | 出願HK$2,800。入学受諾時にdeposit | capital levy等の適用を学校・学年別に確認。バス別 | depositと資本負担の返金条件 |
| Kellett | Prep 年HK$218,200/Year 7〜11 年HK$271,300/Year 12〜13 年HK$279,100 | 出願HK$2,000または2,500 | debentureかAnnual Capital Levy。バス・昼食等別 | 選ぶ資本負担の条件、年度途中の授業料按分 |
| HKIS | 半期HK$115,800〜136,300。授業料は2期 | 出願HK$2,000、Entry Fee HK$15,000 | 各半期Capital Levy HK$12,250。バス・活動費等別 | 入学時Reservation Deposit、退学時期 |
| NGA | 確定学費未公表 | 受付時期は今後案内 | 香港からの利用条件・追加費用を要確認 | 開校後の契約と退会・返金条件 |
たとえばHKISのGrade 6〜8は半期授業料HK$122,250が2期でHK$244,500、Capital Levy HK$12,250が2期でHK$24,500です。そこに新入生のEntry Fee HK$15,000と出願料HK$2,000が加わるため、これらの単純合計はHK$286,000になります。学校バスや昼食等は含まず、実際の支払時期や返金可能額も別です。Kellettは授業料が学期3回で40%・30%・30%の請求、年度途中開始では授業料を按分すると案内します。ESFは年額授業料を10か月で支払う形式です。
NGAの確定料金は公式FAQにまだありません。通学校との差額を予測で埋めず、2027年以降の案内で実額を確認します。家計では初年度の総支払額と、最初の請求日に必要な現金を別に見ると準備しやすくなります。

出願日は学校・学年で変わり、満席なら待機が必要
香港教育局の入学手順の説明は、学校によって一年前からの出願、年間を通した受付、固定の締切があると記します。ESFのYear 1・7、Kellettの年度途中、HKISの幼児・小学生と中高生では申請時期が違います。希望開始月だけでなく、子の生年月日、現在の課程、どの校舎へ通えるかを先に整理してください。
2026年10月時点でESFの2027年8月Year 1・7中央申請期間は終了しています。Kellettは2026/27クラスを満席と公表しています。HKISの2027/28入学は学年別締切があり、公式の最新ページで確認が必要です。募集ページの「Apply」表示を空席や入学許可の意味に読み替えないようにします。出願料を支払う前に、希望学年の待機人数や返金条件を聞くことも重要です。
学年名と卒業資格は英国系・米国系・オンラインで違う
ESF・KellettはYear表記、HKISはGrade表記を使います。同じ年齢でも誕生日の区切りと履修済みの単元で配置が異なります。KellettのSixth FormはA Level科目の希望を出願書類で求め、HKISは米国系の課程です。ESFは校舎と学年に応じた修了・資格課程を学校へ確認してください。NGAは開校前で、単独で日本の高校卒業資格を発行しません。
| 学校へ伝える情報 | 確認したい理由 |
|---|---|
| 生年月日と現住所 | 年齢に合うYear・Gradeと通える校舎を決める |
| 直近2年の成績・履修科目 | 英語での学習と試験学年への合流を照合する |
| 希望する資格・進学先 | A Level、IB、米国系等の履修と出願条件を確認する |
| 希望開始日と帰国予定 | 途中入学・修了書類・学籍の空白を避ける |
| 必要な言語・学習支援 | 学年別の受入と費用を確かめる |
「香港のインター卒業」と一括りにせず、実際に取得する証明書・資格と発行主体を確認しましょう。日本の学校へ戻る可能性がある家庭は、成績表、在籍証明、教科の学習履歴をどの時期に受け取れるかも尋ねます。
ビザ・居住条件と家族の就学計画を分けて確認
香港へ転居する家族は、学校の入学許可と滞在資格を別々に考える必要があります。香港教育局の保護者向け案内は、香港非永住の18歳未満の子が転居して学ぶ場合のdependent visaについて説明します。個別の在留資格と学校への提出書類は、香港の入境当局と学校へ確認してください。
現地校に通うなら、保護者が働く時間帯と送迎の方法も就学の条件です。NGAのようなオンライン校を検討する場合も、居住地での就学にどう位置づくかを家庭ごとに確認し、在籍校を離れる前に学籍・資格・進路を整理します。学校へ入れることと、香港で住み続けられることは別の条件です。
通学が合わない家庭にはNGAを2027年以降の候補に
NGAはアジア・オセアニアの6〜18歳向けに2027年9月開校予定と案内するオンライン校です。カリキュラムのモデルにはフルスクール型と、今の学校に通いながら学びを加える併用型があります。香港で住まいが変わりやすい家庭、長い通学が難しい家庭、既存校を続けながら英語を用いた学びを追加したい家庭には検討余地があります。
一方、毎日同年代と教室で過ごしたい子、学校の実験室・スポーツ施設を使いたい子、2026年中に入学したい子には現行の通学校が先です。NGAの確定学費、香港での授業時刻、体験日、学年別の募集枠、退会条件は今後の公表を待つ必要があります。香港は日本より1時間遅いですが、公式のモデル時間割を現地の確定授業時刻とみなさないでください。時間帯の考え方は海外在住家庭の時差記事にもあります。
NGA単独で日本の高校卒業資格は得られません。通学負担が軽くなるかと、必要な学籍・進路を満たせるかを別々に確かめると、オンラインの利点と限界を見誤りません。香港の制度上の扱いも家庭の国籍・在留状況に応じて学校と関係当局へ確認します。

見学・問い合わせでは5つの条件を同じ書式で聞く
学校のウェブサイトにある年齢・金額は出発点です。校舎見学またはオンライン面談では、まず子どもの希望学年と生活地点を伝え、次の項目を同じ順で聞くと比較しやすくなります。公表情報で空欄の項目を推測で埋めず、学校の回答をそのまま残すようにしてください。
- 希望学年と開始月の空席、待機の扱い。
- 実際の校舎、週の登校日、授業と放課後活動の時刻。
- 入学前の見学・面接・英語評価、提出書類。
- 授業料に加え、deposit、levy、debenture、交通、試験の初年度総額。
- 卒業・修了時の書類、転校時の成績証明と返金条件。
ESF、Kellett、HKISのすべてに同じ質問を送ったうえで、学校ごとの追加条件を確認します。NGAは開校前のため「今の空席」の代わりに、募集開始日・学年別の受入と香港向け時間割を確認します。
香港のインターナショナルスクールでよくある質問
香港島に住めば香港島の校舎へ必ず入れますか?
いいえ。通学できる距離でも学年の空席と選考条件があります。ESFの校舎選択、KellettのPok Fu Lam、HKISのRepulse Bay・Tai Tamそれぞれを確認してください。
ESFの出願料を払えば面接を受けられますか?
出願料は面接や入学を保証しないと公式は明記しています。学年と希望校の空席・待機条件を確認してください。
Kellettの授業料に資本負担は含まれますか?
授業料とは別にdebentureまたはAnnual Capital Levyの条件があります。種類、支払先、返金の扱いを出願前に学校へ確認します。
HKISの半期学費を2倍すれば初年度費用になりますか?
授業料の年額にはできますが、各半期のCapital Levy、出願料、新入生のEntry Fee、バスや活動費が別です。
2026年中にNGAへ入学できますか?
NGAは2027年9月開校予定です。2026年中の主な学び場が必要な家庭は現行校を先に探してください。
香港の通学校とオンライン校を同時に利用できますか?
NGAは併用型のモデルを示していますが、具体的な時間割・費用・現地校との両立条件は要確認です。今の在籍校と家庭の生活時間を基に相談してください。
最終的な出願日、空席、費用は各校の最新の書面で確認し、この記事の確認日以後の変更も反映して判断してください。
まとめ:住所・校舎・初年度費用の3点を先に確かめる
香港では、ESFは各地の学校ネットワーク、KellettはPok Fu LamとKowloon Bay、HKISはRepulse BayとTai Tamというように、学校の仕組みと校舎が異なります。2026/27年度の授業料に加え、capital levyやdebenture、バス代、出願料を区別して比較してください。NGAは通学負担を減らす2027年以降のオンライン候補ですが、開校前の条件を現行校と同一視できません。子どもの学年で本当に通う場所と、最初の1年間の支払額を学校ごとに並べることから始めましょう。
日本語で学ぶ香港の学校や補習校を探す場合は香港の日本人学校一覧をご覧ください。この記事は国際校の校舎・費用・出願を主題にしています。
主な一次資料:香港教育局の学校検索・出願案内、ESF入学案内・費用、Kellett校舎・費用・出願、HKIS入学案内・費用、NGA FAQ。確認日:2026年10月21日。


