渋谷区では「幼児から高校まで」を一つの学校名で考えない
渋谷区には、幼稚園から高校までを掲げる女子校、幼児・小学生・中学生の複数キャンパスを持つ学校、幼児保育と英語環境を中心にする施設、通信制高校との連携で日本の高校卒業資格を目指す高校など、学びの形が異なる選択肢があります。検索結果ではどれも「インターナショナル」と呼ばれますが、学校教育法上の学校種別や、授与される資格、受け入れる性別・年齢、卒業後の進路は同じではありません。
渋谷区内で小学校からの進学先を探す場合、International School of the Sacred Heart(ISSH)やYoyogi International Schoolのような国際カリキュラム校と、英語保育を提供する施設を区別することが第一歩です。高校段階では、渋谷女子インターナショナルスクールのように国内の通信制高校と連携し、高校卒業資格を目指す学校もあります。名前に「インターナショナル」が含まれているからといって、海外のK–12スクールと同じ制度だと判断せず、所属する高校・修了資格・学費の範囲を確認してください。
この記事では、区内の学校と施設の公式情報に基づき、対象年齢・キャンパス・費用・入学方法を比べます。費用は2026–27年度または2026年度の公表額を優先し、現行料金を確認できないものは「要問い合わせ」とします。渋谷区は複数路線が集まる一方、区の東西・南北で通学動線が異なるため、住所だけでなく最寄り駅からの徒歩・乗換え・登校時間を含めて検討しましょう。
渋谷区で検討しやすい4つの進路タイプ
今回取り上げる主な候補は、①幼稚園からGrade 12までのISSH、②Pre-KindergartenからGrade 9までのYoyogi International School、③乳幼児・幼児・放課後プログラムを持つGG International School(GGIS)代々木キャンパス、④高校段階の渋谷女子インターナショナルスクールです。最後の学校は、英語圏の外国人学校やIB校ではなく、通信制高校と連携して日本の高校卒業を目指す高校として扱います。
候補ごとに、子どもの年齢と希望する修了資格を先に照合します。たとえばISSHの小学部から高校段階は女子が対象で、幼稚園では男女の受入れがあります。Yoyogi ISは2026–27年度にGrade 9を開始予定としており、その先の学年は開設計画と実際の募集状況を確認する必要があります。GGISは0歳から12歳までのプログラムを案内していますが、代々木キャンパスで提供される学年・時間帯と、他キャンパスのサービスを混同しないようにしましょう。
| 候補 | 区内拠点・所在地 | 対象の概要 | 制度・費用の確認ポイント |
|---|---|---|---|
| International School of the Sacred Heart | 広尾4-3-1 | 幼稚園は男女3–5歳、Grade 1–12は女子 | 2026–27年度の学費を公表。初年度費用が別途必要 |
| Yoyogi International School | 代々木5-67-5/宇田川町7-1 | Pre-K・Kindergarten、Grade 1–9 | 2026–27年料金を公表。キャンパス・新設学年を確認 |
| GG International School(Yoyogi) | 本町1-30-7 | 乳幼児・幼児の全日制等。コースごとに対象を確認 | 学費・学年ごとの利用可能キャンパスは要問い合わせ |
| 渋谷女子インターナショナルスクール | 渋谷2-7-8 | 高校段階 | 提携通信制高校の学費が別途。国内高校課程として比較 |
区内にある学校でも、居住地による出願資格や通学バスの範囲、英語の必要水準は異なります。施設案内に「国際的」「バイリンガル」と書かれていることだけで、認定・卒業資格・日本の就学手続きが確認できたことにはなりません。次の学校紹介では、その区別をできるだけ明確にしています。
International School of the Sacred Heart(ISSH):広尾の女子K–12校
ISSHは渋谷区広尾4-3-1にある学校です。公式Admissions Policyでは、Pre-KとKindergarten(3~5歳)は男女を受け入れ、Grade 1からGrade 12は女子を対象としています。入学の年齢基準日は9月1日で、学年によって必要年齢が定められています。たとえばGrade 1は9月1日までに6歳、Grade 9は14歳が目安で、高校学年は取得済み単位によって判定されると説明されています。
2026–27年度の公表費用は、出願料3万円、登録料30万円、教育・建物開発費60万円が一回限りです。建物維持費は年22万円。授業料はKindergarten 3・4が256万円、Kindergarten 5が268万円、Grades 1–8が277万円、Grades 9–11が279万円、Grade 12が288万円です。初年度の例としてGrade 1–8を選ぶ場合、授業料277万円に年次建物維持費22万円と初回費用93万円を加え、掲載費目だけで392万円になります。昼食、端末、延長保育、課外活動等は別途となり得ます。
入学はrolling admissions(空席に応じて審査)で、応募可能な時期であっても希望学年に定員があるとは限りません。Grade 1–12ではスクリーニングや評価があり、過去の成績・推薦書・英語や数学の評価等が求められる場合があります。英語学習中の児童にはELA(English Language Acquisition)支援の情報が掲載されていますが、必要な支援の空きがない場合は待機リストとなることがあります。申請料を払う前に、希望学年の募集状況と必要な支援の有無をAdmissions Officeへ確認してください。
Yoyogi International School:代々木・宇田川町の学年別キャンパス
Yoyogi International Schoolは、渋谷区内に代々木キャンパスとJinnan(宇田川町)キャンパスを案内しています。2026–27年度の公式キャンパス情報では、代々木5-67-5のキャンパスはPre-Kindergarten・Kindergarten、宇田川町7-1のJinnan CampusはGrade 1からGrade 9を対象としています。キャンパスごとに年齢・学年が分かれているため、きょうだいが別校舎になるか、進級時に通学先が変わるかを確認しておきましょう。
公式発表では、2026–27年度にPre-Kindergarten(4歳)とGrade 9を開始し、中学校段階を含むMYP認定を目指す準備を進めるとしています。IBの認定は、現在の認定済みプログラムと将来の申請・目標を区別する必要があります。「IB World School」という表示だけで、Grade 9を含むすべての学年がすでにIB認定済みと受け取らないよう、希望学年と認定段階を学校へ確認してください。
2026–27年度の入学時費用は、出願料3万3,000円、登録料33万円、キャンパス開発・維持費60万円。Early YearsとPrimary(Pre-K–Grade 5)の授業料は年間270万円、教育開発費16万円です。Grade 6–9は授業料282万円、教育開発費20万円。英語追加支援(EAL)を受ける場合、年36万円の料金が示されています。全額を単純合算すると、Early Years・Primary初年度は約382万3,000円、Grade 6–9初年度は約384万3,000円が掲載費用の目安です。途中入学の按分、バス、昼食等の扱いは見積もりで確認しましょう。
授業時刻や年齢基準日は年度ごとに示され、応募時の年齢・英語力・学年配置の判断が必要です。家庭が希望するのが英語による初等教育か、中等段階のIB課程か、また日本語をどの程度使う環境かを学校説明会で質問してください。宇田川町校舎は渋谷駅から徒歩圏と案内されますが、代々木校舎とは駅・通学経路が異なるため、居住地から両キャンパスへの朝の移動を別々に試算する必要があります。
GG International School(GGIS)代々木:保育・幼児英語・放課後を確認
GGISの公式サイトは、0歳から12歳向けのプログラムとして全日制ナーサリー・プリスクール・キンダーガーテン、アフタースクール、サタデースクール、Baby & Me等を掲載しています。渋谷区の拠点はYoyogi Campusとして掲載され、住所は渋谷区本町1-30-7、初台駅から徒歩7分と案内されています。園の保育基準や東京都の認証についてはキャンパス単位で説明されているため、利用を検討するコースが同キャンパスで開講しているか、各プログラムの募集要項を確認してください。
GGISは年齢幅が広い一方、全施設に同じ課程があるわけではありません。たとえば全日制の保育・幼児教育と、小学生向けの放課後英語プログラムでは、在籍時間、保護者の送迎、学校卒業資格との関係が違います。渋谷区内のYoyogi Campusで小学生・中学生までの毎日通学課程が提供されていると決めつけず、希望学年・曜日・保育時間を指定して問い合わせましょう。
現時点で参照できる公式ページから、Yoyogi Campusの2026年度の全日制授業料を一貫した料金表として確定できないため、金額は要問い合わせとします。見積もりでは、入会金、月額授業料、延長預かり、食事、教材、季節プログラム、欠席時の振替、長期休暇の預かりを分けて確認してください。保育の基準を満たす旨の説明があっても、自治体補助の対象・上限・保護者の要件は、施設の証明状況と居住自治体の制度によって変わります。助成額を差し引いた金額だけで判断せず、適用前の利用料も予算に入れてください。
渋谷女子インターナショナルスクール:高校卒業資格を目指す国内高校
渋谷女子インターナショナルスクールは、渋谷区渋谷2-7-8に所在する高校段階の学校です。2026年度募集要項では新入生の募集、AO・一般入学・転入等の選考を記載し、提携先の通信制高校への入学手続きに関する案内もあります。したがって、幼児から高校までのK–12国際学校と同じ制度として比較せず、「日本の高校段階で、通信制高校との連携を通じて卒業を目指す学び方」として検討する必要があります。
公式募集要項の2026年度学費では、1年次の授業料84万円、入学金10万円、施設設備費・教材費12万円、実習費9万5,000円が示されています。2年次以降は授業料84万円、施設設備費・教材費12万円、実習費9万5,000円です。これに加えて、提携通信制高校の学費が別途必要と明記されています。動画制作等に使うノートパソコンの準備費も別途実費です。合計費用を比較する際は、同校の費用だけではなく、提携校側の授業料・単位履修料・教材費・スクーリング会場まで含めて見積もりを取ってください。
選考は早期エントリーやAO方式で校長面接・作文、一般入試や転入・編入では国語・数学・英語の筆記試験と面接が掲載されています。募集定員、受付期限、転編入の対象学年は年度により異なります。校内の学習・制作活動と、通信制高校で卒業要件を満たすためのレポート・スクーリング・試験の役割分担を説明してもらい、誰が単位修得状況を管理するかを書面で確認しましょう。
この学校は「渋谷区の高校進学先」として候補に入り得ますが、国際学校への転入と同じ審査・資格体系ではありません。日本の高校卒業資格を目指したい家庭、映像・SNS・クリエイティブ分野に関心のある生徒、通信制の柔軟さを必要とする生徒など、希望によって適合性が変わります。卒業後の大学・専門学校の進学条件、必要な単位、学校外活動の評価方法を事前に確認してください。
4校を「年齢・費用・修了後」で比較
渋谷区の候補は、同じ「インターナショナルスクール」という検索語に並びますが、学費や在籍制度をそのまま横比較できません。ISSHとYoyogi ISは学年に応じた年額授業料と入学時費用を公表し、GGISはプログラム別見積もりが必要です。渋谷女子インターナショナルスクールは提携通信制高校の費用が別なので、同校の授業料だけを見て総額と判断しないでください。
| 候補 | 対象・段階 | 公表年額の例 | 初年度に加わる費用の例 | 卒業・次の進路で確認すること |
|---|---|---|---|---|
| ISSH | K3–K5、Grade 1–12 | K3/4 256万円、G1–8 277万円等 | 出願3万円、登録30万円、開発60万円、年次維持22万円 | G1–12は女子対象。英語評価、空席、進学要件 |
| Yoyogi IS | Pre-K–Grade 9 | 初等段階270万円+教育費16万円 | 出願3.3万円、登録33万円、施設費60万円 | Grade 9以降の課程・認定・募集状況 |
| GGIS Yoyogi | 乳幼児・幼児等、プログラム別 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 保育施設と学校課程、提供学年を確認 |
| 渋谷女子IS | 高校段階 | 授業料84万円+施設教材12万円+実習9.5万円 | 入学金10万円等。提携通信制高校費用は別 | 単位修得、スクーリング、卒業資格の発行主体 |
ISSHのGrade 1–8の初年度は、授業料277万円、年次維持費22万円、初回費用93万円を足すと392万円が掲載額の目安です。Yoyogi ISのPrimaryの初年度は、授業料270万円、教育開発費16万円、登録関連費用96万3,000円を合わせて約382万3,000円。実際には学年と入学月により請求方法が変わり、別費用もあるため、希望する入学期の見積もりで更新してください。
学費以外の差は、通学・教材・支援・キャンパス費に出る
渋谷区は住宅地と繁華街、ターミナル駅が近接するため、住所から学校までの距離が短くても、朝の人流や駅構内移動が長くなることがあります。毎日通学する場合は、授業料だけでなく定期券・スクールバス・保護者送迎の時間、早朝・放課後の預かり費を加えて比較します。上級学年ではノートパソコン、オンライン教材、標準テスト、校外活動費が追加される可能性があるため、年度ごとの学校用品一覧も確認しましょう。
英語追加支援や日本語支援は、学校の授業料に含まれるとは限りません。ISSHではELAの案内がありますが、支援の必要性と空席によって利用可否が変わります。Yoyogi ISもEALの料金を公表しています。支援が必要な場合は、対象となる英語レベル、週あたりの授業時間、通常クラスとの併用、支援終了の基準、追加料金を聞き、子どもの学習状況に合うか確認してください。
渋谷女子インターナショナルスクールを検討する家庭は、提携通信制高校の学費を含む総額を必ず計算します。スクーリングが校内で実施されるのか、別会場へ通うのか、試験日やレポート提出がいつかによって、交通費や生活時間の負担が変わります。端末・制作ソフト・通信費、実習の材料費などは「学費」に含まれるかを分けて質問してください。奨学金や特待制度を利用する場合は、選考基準・適用額・継続条件を確認し、給付が確定する前に差し引かないようにしましょう。
渋谷区で通学を続けるための駅・地域別の考え方
ISSHの広尾キャンパスは渋谷区南東側、Yoyogi ISは代々木と宇田川町、GGISは本町、渋谷女子インターナショナルスクールは渋谷駅側にあります。渋谷区内の移動でも、広尾へ向かう日比谷線・バス経路、代々木公園周辺の小田急線・千代田線、宇田川町や渋谷駅周辺のJR・私鉄・地下鉄、本町から初台駅を使うルートでは通学の性質が違います。最寄り駅の一つだけを見ず、居住地から校門までのDoor-to-door時間を測りましょう。
電車の乗換え回数だけでなく、駅のエレベーターや階段、駅から学校までの坂・横断歩道、雨天時の待機場所、保護者が迎えに行く場合の所要時間も大切です。低学年では登下校に付き添いが必要な家庭もあり、放課後の習い事や兄弟の迎えと重ならないかも検討します。学校がスクールバスを提供している場合は、路線の現行範囲、停留所、乗車時間、乗車対象、運行費、欠席・遅延時の連絡方法を年度ごとに確認してください。
ISSHは女子校課程、Yoyogi ISは学年により別キャンパス、渋谷女子は高校課程と、将来の進級・転校で通学場所が変わる可能性もあります。小学校入学前の場所だけではなく、Grade 6、Grade 9、高校進学の節目まで通学が成り立つかを地図上で比較しましょう。遠方から渋谷区へ通う家庭は、保護者面談や行事が平日昼間にどの程度あるかも学校に尋ねると、仕事との調整を具体化できます。
国際学校・英語保育と日本の就学・卒業資格
国際学校の呼称、国際認証、IBプログラムの実施、日本の学校教育法に基づく設置区分は、それぞれ異なる確認事項です。渋谷区に施設があることや、英語で授業をすることだけで、日本の小学校・中学校の卒業資格が自動的に得られるとは限りません。東京都の学校検索ポータルや学校の募集資料は候補探しに有用ですが、児童の就学手続きや卒業後の進学資格を決める公的判断とは別です。該当する学校名・学年・課程を渋谷区教育委員会に示し、個別に確認してください。
高校段階の渋谷女子インターナショナルスクールは、提携先の通信制高校への入学書類を案内し、通信制高校側の学費が別途必要と記載しています。つまり、高校卒業資格に関わる単位修得・スクーリング等の要件は、連携先高校を含めて確認しなければなりません。学校の校名に「インターナショナル」があることから、海外の高校資格やIB資格が発行されると推測せず、卒業証書の発行主体、在籍校、単位の管理者を質問しましょう。
ISSHやYoyogi ISでは、希望する大学・高校が必要とする課程、科目、成績証明、英語試験等を早い段階で調べます。国際カリキュラムを受ければ国内外すべての進学先で同じように認められるわけではありません。日本語の教科学習を補う方法、卒業時に得られる成績証明書の形式、転校時に単位・学年を認定する資料も確認しておくと、進路変更時の選択肢を守りやすくなります。
オンラインという選択肢:NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)を比べる視点
渋谷区の通学型スクールで、希望する性別・学年・募集枠・予算・通学時間が合わない場合には、学ぶ場所そのものを変える選択肢もあります。NIJIN GLOBAL ACADEMY(NGA)は公式サイトでオンライン型の学びを案内しています。対面のインターナショナルスクールや日本の高校と同じ制度ではなく、学習の参加方法、学年相当の学び、在籍・卒業資格の扱いを別々に確かめる必要があります。
オンラインは、毎日の通学時間を小さくできる可能性があります。渋谷駅周辺の混雑や、広尾・本町・代々木など区内の移動が子どもの負担になっている家庭には、移動を前提としない学び方が合う場合があります。一方で、画面越しの交流と同じ教室で過ごす経験は異なります。端末と安定した通信、日々の参加を支える生活リズム、対面での運動・体験・友人関係をどこで確保するかを家庭と運営側で相談してください。
NGAが合う可能性があるのは、学校の環境が本人に合わず、安心できる場で興味を軸に人と学びたい家庭、通学負担を小さくしたい家庭、画一的な時間割より対話や探究を重視したい家庭です。反対に、毎日校舎で活動し、英国式・米国式等の対面カリキュラムを続けたい場合は、従来型の通学校が希望に近いかもしれません。NGAの開校予定、対象年齢、授業内容、費用、出席・資格との関係は公式サイトで最新情報を確認してください。学校に代わって日本の就学義務や高校卒業資格を自動的に満たすと考えないことが大切です。
| 比較するポイント | 渋谷区の通学型校 | NGAなどのオンライン型 |
|---|---|---|
| 過ごす場所 | 校舎・キャンパスへ登校 | 自宅等から参加する形式を確認 |
| 友人との関係 | 対面のクラス・休み時間 | オンライン交流と対面体験を分けて確認 |
| カリキュラム | 学校ごとの認定・学年構成 | 提供プログラムと在籍制度を別途確認 |
| 通学 | 路線・キャンパス間の移動 | 端末・通信と参加時刻が中心 |
| 卒業要件 | 在籍校の卒業条件・進学資格 | 資格付与の有無を公式情報で個別確認 |
渋谷区で迷いやすい3つのポイント
一つ目は、名前の似た「インターナショナルスクール」を同じ課程として見ることです。ISSHは女子の幼稚園から高校段階まで、Yoyogi ISはPre-KからGrade 9、GGISは全日制幼児プログラム等、渋谷女子は通信制高校連携の高校段階です。小学校入学先を探している家庭に高校の情報を提示したり、高校卒業資格を必要とする生徒に幼児園を勧めたりしないよう、年齢と課程で分類しましょう。
二つ目は、認定の表示を「全学年・全課程の認定」と読むことです。IB校についても、PYP、MYP、DPなどのプログラムごとに認定状態が異なり得ます。Yoyogi ISはGrade 9や将来のDPについて段階的な拡張を告知していますが、発表された開始予定と正式な認定完了は別です。学校に、今の学年に適用されている認定、認定申請中のプログラム、学年終了時に得る証明書を確認しましょう。
三つ目は、初年度の学費を授業料だけで比較することです。ISSHの初回開発費・登録費、Yoyogi ISのキャンパス費、渋谷女子の提携校費・機器代、GGISのプログラム別料金が加わります。奨学金や自治体助成も、申請条件と審査結果を確認する前に差し引けません。家庭で負担する交通・昼食・端末・保護者の送迎時間まで含む「年間総額」を複数校で並べてください。
見学・出願で確認するチェックリスト
説明会では、学校の雰囲気だけでなく、希望学年の時間割や教材、費用規程、入学後のサポート、卒業後の証明書について質問します。学校紹介ページを読んでも個別事情が分からない事項は、メールで具体的に問い合わせ、回答を保存しておきましょう。口頭説明と入学契約、学校規程の内容が違う場合は、どの書類が優先されるかも確認します。
- 子どもの性別・年齢・誕生日で出願できる学年はどれか。定員と待機リストはあるか。
- 希望プログラムはそのキャンパスで実施されるか。進級で別キャンパスに移るか。
- 英語・日本語の評価方法、ELA等の補助、追加費用、支援の終了基準は何か。
- 学費の初年度総額、翌年以降の費用、端末・制服・食事・活動・交通費はいくらか。
- 奨学金・特待・自治体助成の対象条件、申請期限、更新条件は何か。
- 退学・転校時の返金、退学予告期間、在籍・成績証明書の発行方法はどうか。
- IB・英国式課程等で、現在認定済みの学年と修了時の資格は何か。
- 通信制高校と連携する場合、単位・レポート・試験・スクーリングを誰が管理するか。
- 進学希望先が求める科目、卒業資格、英語試験、提出書類を満たせるか。
- 災害時・休校時・体調不良時の連絡、オンライン授業、保護者の迎えはどうなるか。
渋谷区で本人に合う選択肢を決める手順
まず「今の学年」と「卒業時に必要な資格」を整理し、該当する候補を選びます。幼児教育なら保育時間・保育士配置・小学校進学先、初等・中等なら授業言語・認定・支援、高校なら卒業資格・単位・スクーリングを優先して確認します。続いて、希望学年の空席と初年度・二年目以降の全費用を学校から書面で取り寄せ、家庭の移動時間と合わせて比較しましょう。
見学は本人と一緒に行い、授業や休み時間、校舎までの道のりを体験します。保護者の希望だけでなく、子どもが「どこで安心できるか」「何を学びたいか」「毎日の移動をどう感じるか」を聞いてください。渋谷区には多様な選択肢がありますが、全員に向く学校はありません。空席や制度が合わない場合には、区外の学校、国内の一条校、通信制高校、オンライン型なども同じ基準で比較し、本人の学びが続く形を探します。
本記事の料金・募集内容は、各学校が掲載する2026年度・2026–27年度の情報を基にしています。将来の入学定員、カリキュラム、校舎、授業料は変わる可能性があります。申込金の支払い前に最新資料を取り寄せ、学年・プログラム・キャンパスを指定した見積もりと、修了後の進学要件を確認してください。
よくある質問
渋谷区で小学生が通えるインターナショナルスクールはありますか?
ISSHはGrade 1–12を女子対象として案内し、Yoyogi ISはGrade 1–9の課程を公表しています。GGISは幼児や放課後のプログラムを案内しますが、学年・キャンパスごとの対象を問い合わせてください。
ISSHは男児も入学できますか?
公式Admissions PolicyではPre-KとKindergarten(3~5歳)は男女、Grade 1–12は女子が対象とされています。年度や学年の最新条件を出願前に確認しましょう。
渋谷女子インターナショナルスクールは海外のインターナショナルスクールと同じですか?
同じではありません。2026年度の公式募集要項では提携する通信制高校への入学手続きを案内し、高校卒業を目指す国内高校段階の学校として説明されています。提携校の学費と単位要件も確認してください。
Yoyogi International Schoolは高校まで通えますか?
2026–27年度の公式情報ではGrade 9までが案内されています。高校相当の学年やDPの開始は計画・告知と認定・募集状況を分けて確認してください。
学費は記事の金額だけで足りますか?
いいえ。出願料、登録料、端末、昼食、制服、交通、延長保育、課外活動、提携校の授業料などが別に生じる場合があります。希望学年の請求見積もりを依頼してください。
日本の学校へ転校できますか?
学年・履修内容・在籍証明等によって個別判断です。進学先の学校と渋谷区教育委員会に、希望する転校時期と課程を伝えて確認してください。
調査に使った学校・公的機関の一次資料
- 東京都「東京インターナショナルスクールポータル/学校検索」
- International School of the Sacred Heart「Admissions Policy and Process」
- International School of the Sacred Heart「Tuition & Fees 2026–27」
- Yoyogi International School「Tuition & Fees 2026–27」
- Yoyogi International School「Campus Locations」
- Yoyogi International School「Announcement: Expansion of Our Programs」
- GG International School「Locations and Programs」
- 渋谷女子インターナショナルスクール「2026年度募集要項・学費」
- 渋谷区教育委員会
本記事は2026年10月15日に確認できた公式資料に基づきます。学費・募集状況・認定・制度上の位置づけは更新されるため、出願や契約の際は学校および渋谷区の担当窓口で最新情報を確認してください。




