MENU
  • 不登校・行き渋り
  • 発達障害
  • 体験談
  • 学費計算
  • 施設の検索
    • 教育支援センター検索
    • フリースクール検索
  • 手続き・支援制度
  • 会員登録
  • English
にじいろ
  • 不登校・行き渋り
  • 発達障害
  • 体験談
  • 学費計算
  • 施設の検索
    • 教育支援センター検索
    • フリースクール検索
  • 手続き・支援制度
  • 会員登録
  • English
  • English
にじいろ
  • 不登校・行き渋り
  • 発達障害
  • 体験談
  • 学費計算
  • 施設の検索
    • 教育支援センター検索
    • フリースクール検索
  • 手続き・支援制度
  • 会員登録
  • English
  1. ホーム
  2. 教育ニュース
  3. 都立蔵前工科が国の高校改革事業に採択 上限25.4億円で都市インフラDX人材を育成へ

都立蔵前工科が国の高校改革事業に採択 上限25.4億円で都市インフラDX人材を育成へ

2026 10/24
教育ニュース
2026年10月24日
AI生成イメージ。明るい工科高校の実習室で生徒が都市インフラの模型を囲む様子に「都立高校改革 インフラDX人材を育成」の文字を重ねた教育ニュースのサムネイル。実在の学校・人物ではありません。

目次

  1. 採択された事業の概要
  2. 「25.4億円」は確定した支出額ではない
  3. 都市インフラを学ぶ教育へ
  4. 学科を越えるプロジェクト学習
  5. 高校生にとっての学びの変化
  6. 進路選びで確認したいこと
  7. 家庭・学校が押さえたい注意点
  8. 今後の評価と地域への広がり
  9. まとめ
  10. 公式資料

発表日:2026年10月23日。発表主体:文部科学省、東京都教育委員会。東京都立蔵前工科高等学校が、国の「産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業」の改革先導拠点として採択されました。事業計画の上限額は25億4,000万円で、都市インフラの維持管理や防災をデジタル技術で支える人材の育成を掲げています。

目次

採択された事業の概要

東京都教育委員会は10月23日、都立蔵前工科高等学校が文部科学省の高校教育改革事業に採択されたと発表しました。事業計画の名称は「東京の都市インフラ強靭化人材育成拠点の創出」。蔵前工科高校を中心に、都市を支える橋、道路、建築、設備、電気、情報、防災などを横断して学ぶ教育モデルをつくる計画です。発表資料では、拠点校を全日制の工業科高校とし、社会基盤のデジタル化や維持管理の高度化を担う「社会基盤DX人材」を育成すると説明しています。

この事業は、学校の設備を新しくするだけの採択ではありません。東京都の計画は、実社会の都市インフラ課題を授業の題材として扱い、学科横断型のプロジェクト学習、企業・大学・行政との連携、ロボットや3Dプリンターなどを用いた実習環境の整備を一体で進める構想です。インフラのデジタル化や予知保全を学ぶ場を設け、データを使って維持管理の方法を考えることも含まれます。

計画には協力校として都立葛西工科、総合工科、墨田工科、北豊島工科の4校が記載されています。東京都は、共同で教育モデルをつくり、都立工科高校15校へ広げる方針も示しました。つまり、蔵前工科高校の一校だけに閉じた取り組みではなく、複数校が専門分野を持ち寄って、工業教育の内容や連携方法を共有することが意図されています。

事業計画に記載された連携先には、鉄道、電力、通信、建設などの企業、東京都立大学、台東区などがあります。連携の具体的な回数や、すべての生徒が参加するプログラムの範囲は今後の実施計画で確認する必要がありますが、地域の社会基盤を題材に、学校の教室だけでは得にくい現場の視点を学習に取り込む方向が見えます。

今回のニュースを読むうえで大切なのは、「採択された事業計画」と「すでに実施され、成果が確認された教育」を区別することです。東京都が公表したのは採択結果と計画の概要です。すべての施設が完成した、全ての授業が始まった、卒業生の就職や進学の成果が出たという発表ではありません。現時点では、改革の計画が公的な支援対象に選ばれた段階です。

「25.4億円」は確定した支出額ではない

東京都教育委員会の発表と文部科学省の採択一覧には、蔵前工科高校の計画上限額として25.4億円が示されています。これは採択事業に設定された上限額であり、「学校に25億4,000万円が一括で交付され、すでに使える」という意味ではありません。支援期間や交付の条件、年度ごとの事業費、対象となる設備・人件費などは、採択一覧だけでは読み取れない項目です。具体的な財源の執行状況は、今後の東京都の予算資料や事業報告で確認する必要があります。

金額が大きいからといって、教育効果も金額に比例して大きいと決まるわけではありません。実習設備が整っても、その機器を使う授業時間、指導できる教員や外部人材、機器の保守・更新、授業と資格取得・進路支援との接続が伴わなければ、学びの経験として十分に生かしにくくなります。教育投資の評価では、購入した設備の数だけでなく、生徒が何を学び、どんな課題に取り組み、学習の成果をどう説明できるようになったかを見る必要があります。

また、国の採択は、計画の全項目が同じ日から自動的に始まることを意味しません。学校の時間割や教員配置、企業・大学との協議、実習の安全管理、必要な機器の調達など、実施には準備が伴います。外部の専門家が授業に関わる場合には、教員との役割分担、生徒の安全、個人情報の取り扱い、事故時の責任などをあらかじめ整える必要があります。開始年度、対象学年、参加条件、実習の頻度は、学校から今後公表される情報を待ちたいところです。

保護者が進路選択の材料としてこの金額だけを見ると、「高額の設備投資があるので、入学すれば誰もが最先端機器を使える」「就職に直結する資格が必ず取れる」と受け止めてしまうかもしれません。しかし、採択発表は個々の生徒に対する利用機会、資格取得、就職を保証するものではありません。学校説明会では、実際にどの学年のどの授業で設備を使うのか、選択科目や定員があるのか、学習成果をどのように評価するのかを具体的に尋ねることが大切です。

都市インフラを学ぶ教育へ

道路や橋、上下水道、電力・通信設備、公共施設などは、日々の暮らしを支える一方、老朽化への対応や災害への備えが課題になっています。東京都の事業概要は、公共建築物や橋梁の更新需要、建設分野の担い手不足などを背景として挙げています。こうした数字は事業計画の問題意識を示すものであり、個々の高校生の将来の就職先や賃金を予測するものではありません。それでも、社会の基盤をどのように維持し、限られた人手や予算の中で安全を高めるかというテーマを、高校生が現実の課題として学ぶ意義はあります。

工業高校で学ぶ内容は、単に機械を操作したり、決められた手順で作業したりすることに限られません。現場の課題を見つけ、必要な情報を集め、設計や測定を行い、試作品や改善案をつくり、他者に説明する一連の過程が含まれます。デジタルツインや予知保全のような概念を扱う場合も、実際の設備や地域の状況と、センサー・図面・データ上の情報を照らし合わせることが学びの核になります。

東京都の資料には、蔵前工科高校での教育モデルとして、1年次に都市構造への理解を深め、2年次に専門性と学科横断型のプロジェクト学習を重ね、3年次に分析・提案を社会に返す流れが示されています。年度ごとの授業内容や必修・選択の別、すべての生徒が同じ体験をするのかは、概要図だけでは確定できません。それでも、専門科目を学んだ後に地域課題と結び付けるのではなく、都市全体の仕組みを共通の土台にして、複数分野の技術を統合する意図が読み取れます。

「社会基盤DX人材」という言葉は新しく聞こえますが、デジタル技術だけを学ぶ人材という意味ではないでしょう。現場で安全に作業する技能、建築や電気などの基礎、データを扱う知識、複数の専門職と協働する力が組み合わさって初めて、地域の課題に対応できます。技術や設備は変化しても、根拠を確認し、リスクを見積もり、他者と合意形成する姿勢は重要です。高校教育がそうした複数の力をどう結び付けるかが、計画の実質を左右します。

この学びは、工科高校への進学を考える生徒だけの話ではありません。地域の橋や道路が誰によって点検され、災害時にどのような仕組みで復旧するのかを考えることは、生活者としての市民性にもつながります。学校外の専門家が関わることで、教科で学んだ知識が社会の仕事や地域の課題とどう結び付くかを知る機会にもなります。ただし、専門高校の教育を「将来の職業への早期選抜」とだけ捉えるのではなく、基礎学力や進学の選択肢を含む幅広い学びとして見ることが必要です。

学科を越えるプロジェクト学習

東京都の計画で特徴的なのは、学科の枠を越えて都市インフラを扱うプロジェクト学習です。たとえば橋の維持管理を考える課題には、構造や材料の知識だけでなく、電気・通信、測定、データの記録、住民への説明、防災上の優先順位などが関係します。生徒が一つの専門分野を深めながら、別分野の考え方も用いて課題に取り組む設計は、実社会で複数の専門家が連携する状況に近づける可能性があります。

ただし、プロジェクト学習は、グループで発表をすれば成立するものではありません。課題の設定が明確で、根拠となる資料を調べ、実験・試作・検証を行い、途中の失敗から次の手立てを考える時間が必要です。専門家との交流も、講演を聞いて終わりではなく、生徒が問いを持ち、専門家から助言を得て、提案を修正するような往復があるかが重要です。学校説明会では、成果発表の形式だけでなく、日頃の授業の進め方や生徒が担当する作業の具体例を聞くと、実態をつかみやすくなります。

設備面では、ロボットや3Dプリンター、デジタル技術を用いる環境の整備が予定されています。これらは魅力的な機器ですが、利用の前提として基礎的な設計・安全教育が必要です。造形物やセンサーのデータをつくることそのものを目的にせず、何を確かめるための道具なのかを授業の中で共有できるかがポイントです。機器に触れた経験に加えて、設計変更の理由を説明したり、結果を比較して考察したりすることが、学びを深めます。

学校間連携では、4校がそれぞれの特色を生かしながら共同モデルをつくるとされています。学校によって学科や設備、地域の課題、生徒の関心は異なります。共通の教材や評価方法をそのまま配るだけでなく、地域や学校の事情に合わせて実践を調整できる設計が求められます。普及先を15校とする構想も、すべての学校で同じ成果を出すと約束するものではなく、共有可能な授業方法を整理し、学校間で試しながら改良していく取り組みと考えるのが適切です。

また、企業や大学と連携する授業では、特定の製品・企業の宣伝にならないよう、教育目的や評価基準を明確にする必要があります。複数の技術や進路を比較し、生徒が一つの進路だけに誘導されないようにすることも大切です。企業から教わる実践知と、学校が担う基礎教育や多角的な検討を両立できるよう、教員が学習内容を設計し、外部講師との役割分担を整えることが必要です。

高校生にとっての学びの変化

計画が実現すれば、生徒は教科書の知識を使って、地域の橋や公共施設、交通・通信などの課題を調べる機会を得る可能性があります。たとえば、老朽化の状況を示す資料を読む、現場を観察してデータを集める、複数の改善策の安全性や費用を比べる、関係者に提案を説明するといった学習が考えられます。どの活動を実施するかは学校の正式なカリキュラムによりますが、地域の実情と専門科目を結び付けることが本計画の目指すところです。

専門高校への進学を検討する本人には、「ものづくりが好きか」だけでなく、どんな課題に関心があるか、手を動かす学習と座学の両方にどう取り組みたいか、卒業後に進学・就職のどちらを考えているかを整理することが役立ちます。工科高校であっても、基礎科目や一般教養、資格や専門科目の学習が関わります。新しいプロジェクトがあることと、授業全体が自由な探究だけになることは同じではありません。入学後の時間割や評価、進路実績を確認しましょう。

また、デジタル機器を使う授業が増えるからといって、すべての生徒が同じ方法で学びやすくなるわけではありません。機械音や作業環境、長時間の立ち仕事、複数人での共同作業、課題の指示の出し方など、学習環境との相性は人によって異なります。必要な配慮や支援がある場合は、入学前に学校の相談窓口へ問い合わせ、実習の安全要件や相談方法を確認することができます。特性や診断名から適性を一律に判断するのではなく、本人がどの環境で力を発揮しやすいかを具体的に話し合うことが大切です。

学校がプロジェクト学習を行うとき、成果は製品や発表資料だけでは測れません。初めて扱うデータを理解した、試作の問題に気づいて修正した、役割分担を調整した、助言を受けて提案を変えたなど、過程で得た力をどう評価するかも問われます。評価の軸が曖昧だと、発表が得意な生徒が目立ち、調査や制作を支えた生徒の貢献が見えにくくなる場合があります。学習の目標と評価方法を生徒に事前に伝え、振り返りの機会を用意することが望まれます。

保護者ができることは、計画の発表を見て進路を即決することではありません。学校の公式説明を確認し、学科・授業・実習・通学・費用・卒業後の進路を、本人の希望と照らし合わせることです。特に、連携企業の名前が掲載されていることは、その企業への就職が保証されることや、採用枠が確保されていることを示しません。就職や進学に関する情報は、学校が公開する年度別の実績と、選考・資格の条件を分けて確認しましょう。

進路選びで確認したいこと

学校説明会や個別相談では、計画が魅力的に紹介される一方、家庭が知りたい実務的な情報は説明資料の概要だけでは不足することがあります。確認したいのは、どの学年で何を学ぶのか、必修か選択か、協力校の生徒がどのように参加するのか、企業・大学の連携は単発か継続型か、設備を利用する授業の時間数、実習場所への移動方法などです。計画の全体像がまだ調整中なら、決定済みの内容と今後決まる予定を分けて説明してもらうとよいでしょう。

費用については、国の採択上限額と家庭負担を混同しないようにします。公立高校の授業料、教材費、実習に伴う費用、資格試験料、通学費などは、それぞれ制度や学校の案内で確認が必要です。設備整備の予算があるからといって、個々の生徒の負担がゼロになるとは限りません。逆に、上限額が大きいことだけで、家庭が高額な追加費用を負担するとも言えません。学校の募集要項や説明会で、授業料以外の費用を含めて確認してください。

安全面も重要です。ロボット、工作機械、電気設備、現場見学などを取り入れる場合、事前の安全指導、保護具、監督体制、体調不良時の対応、保険の範囲が欠かせません。現場見学で写真撮影やデータ収集を行うなら、施設管理者や地域住民のプライバシー・情報管理に関するルールも必要になります。学校が安全管理をどのように行うかは、生徒が安心して実習に参加するための判断材料です。

進路の出口については、就職だけでなく、大学・専門学校への進学や、専門分野を学び直す道も含めて質問しましょう。工科高校のカリキュラムが高度化することは、就職に有利になる可能性を示唆しても、特定の企業や職種への採用を約束するわけではありません。資格取得に必要な科目や実技、受験条件は資格ごとに異なります。学校の進路指導が、複数の選択肢をどのように支援するのか、過年度の進路実績をどの範囲で公開しているのかを確認すると、本人に合う選択を考えやすくなります。

学校の特色を比べる際は、事業の名称や設備の新しさだけでなく、学習内容、教員の支援、通学、校風、進路、本人の関心という共通の軸を使うと整理しやすくなります。見学では、完成した設備だけでなく、生徒がどのように使っているか、授業中に質問や相談ができるか、異なる学科の生徒が協働しているかを見てください。パンフレットの将来像と、現在の授業の様子は分けて確認し、今後の計画については実施時期を質問しましょう。

家庭・学校が押さえたい注意点

採択事業の背景には、人材不足やインフラ更新という社会課題があります。しかし、その課題があるからといって、すべての生徒にインフラ関連分野への進学・就職を促すことが適切とは限りません。高校の役割は、産業界の需要に応えることだけでなく、生徒自身が進路を選ぶための幅広い知識や判断力を育てることです。特定産業の人材育成を掲げる場合にも、学びの内容が一つの職業に限定されず、別の分野へ進むための基礎や汎用的な力を養う構成になっているかを見たいところです。

また、DXという言葉は、機器を導入したり、授業でパソコンを使ったりすることと同義ではありません。デジタル技術によって、仕事の手順や意思決定、情報共有がどのように変わるのかを理解し、安全性や費用、環境への影響も含めて検討することが必要です。生徒がソフトウェアやセンサーを扱う機会を得ても、技術の限界やデータの偏りを考える学習がなければ、技術を使うこと自体が目的化するおそれがあります。

協力企業や大学が多いことも、そのまま学びの質の証明にはなりません。連携先との協議で、授業の到達目標を誰が決めるのか、外部講師の説明を生徒がどう検証するのか、学校側の教員がどのように学習を支えるのかが重要です。教員の負担が増えないよう、教材や連携の運営を支える体制、引き継ぎの仕組み、継続的に授業を改善する時間も必要です。新しいプロジェクトを行うことで、他の授業や生徒指導の時間が圧迫されないようなカリキュラム設計も求められます。

学校間でプログラムを広げるときには、設備や人員に差があることを前提にしなければなりません。モデル校で可能だった実習が、同じ設備を持たない学校でも同じ形で実施できるとは限りません。だからこそ、教材、協働の手順、必要な安全基準、費用、教員研修などを分解して共有し、各校が導入できる形に調整する必要があります。普及の進み具合は、参加校数だけでなく、各校でどの生徒がどのような学びを経験できたのかによって評価されるべきです。

東京都の概要資料には、都市インフラや建設業の人材に関する将来推計が記載されています。推計には一定の前提があり、実際の雇用や技術の需要は経済、政策、人口、技術革新などで変化します。これらは今後の教育を考える背景情報であり、将来の職業が確実に不足するという断定や、特定の進路が安全だという保証ではありません。進路を考えるときには、最新の求人や産業動向だけでなく、本人の希望や働き方、健康、安全を含めて総合的に判断してください。

最後に、採択後の成果を測る方法が重要です。生徒の学習意欲、専門知識、探究の質、資格取得、進学・就職、地域との関係など、何を成果として追うのかを明確にする必要があります。単年度の進路実績だけでは、プログラムが成果を生んだか、入学前の希望や地域の雇用状況が影響したかを切り分けられません。採択事業の実績は、開始時期、参加者の範囲、比較対象、評価方法を確認しながら読むことが大切です。

今後の評価と地域への広がり

蔵前工科高校を拠点とする計画が、都立工科高校15校へ広がるためには、授業の設計と現場の運用を継続して見直す必要があります。どの分野を共通教材にするか、どの部分を各校の地域課題に合わせて変えるか、協力校の生徒がどんな活動をするかなど、具体のルールは事業の進行とともに示されるでしょう。初年度の実施計画や学校の案内が公表された際には、対象学年や授業時数、必要な設備、協力先との活動の頻度を確認したいところです。

評価では、参加者数や設備の稼働率だけでなく、学びの過程を丁寧に記録することが有効です。生徒が課題をどのように見つけたか、使ったデータの信頼性をどう確かめたか、複数の提案をどう比べたか、他者との議論を通じて考えがどう変わったかなどを振り返ります。成果物を地域に提示する場合は、地域の専門家からどのような意見があり、その後の学習にどう生かしたかを確認することもできます。

一方、評価項目を多くしすぎると、教員が記録や報告の作業に追われ、授業改善や生徒との対話に使う時間が減る可能性があります。評価のための評価にしないよう、現場で無理なく使える方法を設計することが必要です。生徒の個人情報を含む学習記録を扱う場合は、共有範囲や保存期間、外部連携先への提供方法を明確にしなければなりません。取り組みの成果を公表する際にも、個人や学校を不必要に順位付けするのではなく、実践から何を学んだかを共有する視点が望まれます。

地域にとっては、高校と企業・大学・行政が継続的に協力することで、若い世代がまちの課題を知る機会が増える可能性があります。ただし、学校が地域の人材不足を補う労働力として生徒を扱うことのないよう、活動の教育目的と生徒の選択権を守ることが前提です。地域の仕事に触れる機会を用意しつつ、別の進路を選ぶ自由も尊重される必要があります。生徒が地域に提案する場合も、その提案を実際の行政判断や施設整備に採用する義務があるわけではなく、学習としての意義を丁寧に説明することが大切です。

家庭が今できる確認は、東京都教育委員会の発表資料を読み、学校の公式サイトや募集案内、説明会情報を継続して見ることです。採択発表の直後には、実施内容や受け入れ体制が未確定の項目もあります。学校に問い合わせる際には、「今決まっていること」「これから決めること」「次に情報が出る時期」を分けて尋ねると、計画と確定事項を混同せずに済みます。進路相談では、本人が関心を持つ分野、通学上の条件、学習上の支援、卒業後の選択肢を一緒に整理しましょう。

まとめ

文部科学省と東京都教育委員会は、都立蔵前工科高等学校を「産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業」の改革先導拠点として採択したと発表しました。計画は都市インフラの維持管理や防災を支える社会基盤DX人材の育成を掲げ、プロジェクト学習、企業・大学・行政との連携、実習設備の整備を組み合わせる構想です。4校の協力を得て都立工科高校15校へモデルを広げることも示されています。

上限額25億4,000万円は採択計画の上限であり、確定支出額や家庭への費用補助、就職の保証ではありません。教育改革の成果は、設備や連携先の数だけでは判断できず、生徒がどのように学び、進路をどう広げられたかを継続的に確かめる必要があります。開始時期、対象学年、実施授業、費用、安全管理などは、学校から公表される情報で確認してください。

進路を検討している家庭は、東京都教育委員会の採択発表と事業計画概要を確認したうえで、蔵前工科高校の学校説明会や個別相談で、授業の具体例、設備利用の機会、通学・実習時の配慮、資格・進学・就職の支援を尋ねてみてください。本人の関心と学びやすさを中心に、計画段階の情報と現在の学校生活を分けて選択肢を考えることが、納得できる進路選びにつながります。

公式資料

  • 東京都教育委員会「国の基金を活用した都立高校改革の取組について(採択結果)」2026年10月23日
  • 東京都教育委員会「都立蔵前工科高等学校・事業計画の概要資料」
  • 文部科学省「令和7年度 産業イノベーション人材育成等に資する高等学校等教育改革促進事業の採択結果」2026年10月23日
  • 文部科学省「採択結果一覧」
教育ニュース

記事を読んだ方におすすめ

  • 明るい会議室で高校生と地域の大人が話し合う写真に「千葉県 高校改革の 計画づくりへ」と記したサムネイル
    千葉県が高校改革実行計画の策定へ 10月21日に初会合、骨子案を議論
    2026年10月16日
  • 「他の都道府県にある施設のことは、制度上つかめない」。通信制高校の国の指針づくりで、都道府県10団体程度へのヒアリング結果が公開されました(9月29日・第2回)
    2026年10月16日
  • 高卒認定試験の結果と多様な進路
    高卒認定試験とは?高校卒業との違いと2026年度の科目・進路
    2026年10月22日
  • 通信制高校のルールが変わる。2026年7月に法改正、学校選びで見るべき4点
    2026年10月16日
  • 通信制高校が過去最多の31万2千人に。小学生・中学生は過去最少|学校基本調査2026
    2026年10月16日
  • 高校生が明るい教室でスマートフォンの使い方を話し合う様子。記事見出し「高校生が考えるネットのマナー」
    宮城県が高校生マナーアップフォーラムを11月開催 32人の生徒が運営にも参加
    2026年10月21日
  • 教育支援センターの予算が12億→25億円へ倍増要求。2027年度、不登校支援はどう変わるか
    2026年10月16日
  • 秋の都立小学校へ保護者と子どもが向かう明るい写真。海外帰国児童枠の第1次抽選を実施しなかったことを伝える文字入りサムネイル
    都立小の海外帰国・在京外国人児童枠、応募18人全員が第1次通過 次は11月1日に適性検査
    2026年10月21日
NIJINアカデミー 学校に合わない個性が輝く(NHK・内閣総理大臣奨励賞)

FREE SCHOOL / 日本最大級

フリースクールなら、
NIJINアカデミー

累計1,000名超が入学した、日本最大級の不登校の小・中学生のためのオルタナティブスクール。オンライン×リアルで、自分らしく学べる居場所を。

くわしく見る

人気のイベント情報

NIJIN教育万博2026|子ども×企業×教育者がつながる社会共創フェス11/21(土)-22(日)|東京・港区NIJIN教育万博2026|子ども×企業×教育者がつながる社会共創フェス詳細・お申し込み ›子どもブース出展|自分らしい“好き”を、そのまま社会へ開いてみませんか?11/21(土)-22(日)|東京・港区子どもブース出展|自分らしい“好き”を、そのまま社会へ開いてみませんか?詳細・お申し込み ›プログラミングコンテスト|身近な困りごとを解決しよう(参加無料・小中学生)11/21(土)-22(日)|東京・港区プログラミングコンテスト|身近な困りごとを解決しよう(参加無料・小中学生)詳細・お申し込み ›アート・デザインコンテスト|作品にして、物語を届ける11/21(土)-22(日)|東京・港区アート・デザインコンテスト|作品にして、物語を届ける詳細・お申し込み ›パフォーマンスコンテスト|学校では測れない才能に、レインボーブザーを11/21(土)|東京・港区パフォーマンスコンテスト|学校では測れない才能に、レインボーブザーを詳細・お申し込み ›子どもプレゼンコンテスト|好きで社会を動かせ!11/22(日)|東京・港区子どもプレゼンコンテスト|好きで社会を動かせ!詳細・お申し込み ›

アクセスランキング

よく読まれている記事を、総合とテーマ別にご案内します。

タツロー校長のおすすめ動画

不登校・発達特性の「今」に効くヒント。

【母子分離不安】をはじめとする「学校に行けない子」の問題にはある共通点があります【母子分離不安】をはじめとする「学校に行けない子」の問題にはある共通点があります【発達障害なら支援級に入れるべき?】教育現場を知る不登校専門家兼オルタナティブスクール校長が本音で解説します【発達障害なら支援級に入れるべき?】教育現場を知る不登校専門家兼オルタナティブスクール校長が本音で解説します【不登校】になりやすい親の特徴【不登校】になりやすい親の特徴

NIJINの学び・サービス

学校の外にも、選択肢があります。

NIJIN GLOBAL ACADEMYNIJIN GLOBAL ACADEMY脱偏差値のオンラインインターナショナルスクールニジ高ニジ高不登校からの通信制サポート校放課後プロジェクトスクール放課後プロジェクトスクール好きから始まるプロジェクト型の学びともだちじゃぱんともだちじゃぱん子どもの日本語オンラインスクール
NIJIIRO にじいろ
不登校の基礎知識/ 専門家コラム/ 悩み別ガイド/ 体験談・事例/ 手続き・お金/ お問い合わせ/用語集
LINEでつながる「NIJINアカデミー」

不登校の「確かな選択肢」を、
いち早くLINEでお届け。

  • 全国・オンラインで開催のイベント情報
  • 教育の専門家による記事や動画配信
  • NIJINアカデミー・全国のリアル校情報
LINE友だち追加する 登録・相談は無料/いつでも解除できます

全国の通信制高校情報

  • 東京の通信制高校
  • 長野の通信制高校
  • 愛知の通信制高校
すべての通信制高校

フリースクール助成金情報

  • 関東地方の助成金
  • 近畿地方の助成金
  • 中部地方の助成金
  • 中国・四国・九州の助成金
  • 北海道・東北の助成金
すべての助成金情報
NIJINグループの関連サービス

新しい教育の創造

  • NIJINアカデミー→
  • ニジ高→
  • 放課後プロジェクトスクール→
  • NIJIN GLOBAL ACADEMY→
  • ともだちじゃぱん→
  • NIJIN ACADEMY ALL HAPPY→

既存教育の変革

  • 授業てらす→
  • 中学校てらす→
  • 先生キャリアコーチ→

PROJECT & MEDIA

  • にじいろ→
  • 星野起業塾→
  • 脱・学校のタツロー校長→
  • NIJIN教育ラボ→
© 不登校ポータルサイト にじいろ|親の悩み・フリースクール・体験談 お問い合わせ 運営会社
運営者情報編集部について編集体制訂正についてプライバシーポリシー体験談を送るお問い合わせにじいろは株式会社NIJINが運営する、不登校・発達障害・ギフテッドなど「学校に合わない個性」を応援する教育情報サイトです。
会員登録
無料会員登録

© 教育情報メディア「にじいろ」

目次