高学年になって学童に行きたがらないときは、すぐに退会を決める前に、友だち関係・活動内容・疲れ・自分で過ごしたい気持ちを分けて確かめましょう。学童の利用方法を調整したり、対面の活動とオンラインの居場所を組み合わせたりする選択肢があります。本人の納得と、家庭で安全に過ごせる条件の両方を整えることが大切です。
高学年になると、放課後に求めるものも変わる
学童に楽しく通っていた子が、「もう行きたくない」と言い始めることがあります。学年が上がり、過ごしたい相手や遊び、自由に使いたい時間が変わったのかもしれません。ただし、理由を聞く前から「高学年だから飽きたのだろう」と決めつけないことが大切です。
保護者には仕事や安全面の事情があり、本人の希望だけで退会できない場合もあります。まずは「行かせるか、やめるか」の二択をいったん置き、何を変えると過ごしやすくなるのかを探しましょう。
こども家庭庁も重視する「本人にとっての居場所」
こども家庭庁は、子ども本人が居心地よく感じることを居場所の重要な視点に置き、大人の想定とのずれを、子どもの声を聴きながら埋めていくことを示しています。参考:こども家庭庁|こども・若者の居場所づくり。「安全だから行くべき」と結論を急ぐ前に、どの時間や関わりがつらいのかを聞いてみましょう。
放課後児童クラブは、遊びと生活の場を担う制度でもあります。参考:こども家庭庁|放課後児童健全育成事業。本人の希望を受け止めることと、帰宅後の安全を確保することは、両方必要です。学童での過ごし方の調整、別の対面の場、オンラインの活動などを比較し、試した後の本人の感想で見直す進め方を提案します。
行きたがらない理由を4つに分けて考える
1.一緒に過ごしたい友だちが少ない
仲のよい友だちが退会したり、通う曜日が変わったりすると、同じ場所でも感じ方が変わることがあります。「誰と何をしているときは楽しい?」と具体的な場面から聞いてみましょう。
友だち関係の困りごとがある場合は、本人の話を受け止めたうえで職員へ相談します。詳しく話すことを急がせず、いつ・どこで困るのかを少しずつ整理しても構いません。
2.活動や過ごし方が今の興味に合わない
低学年の頃に楽しかった遊びが、今は物足りなく感じられることもあります。自由に読書したい、ものづくりを深めたい、年齢の近い子と話したいなど、望む過ごし方を確認してみてください。
学童の中で選べる活動や役割、持ち込めるものを相談すると、調整できる場合があります。施設ごとにルールが異なるため、可能なことを具体的に尋ねましょう。
3.学校の後は静かに休みたい
授業や人との関わりで疲れ、放課後は刺激の少ない場所にいたい子もいます。集団が嫌なのか、帰宅が遅いのか、予定が多いのかで必要な対応は変わります。
利用日を減らす、早く帰れる日を設けるなど、調整の余地を検討しましょう。別の習い事をすぐに足すと疲れが増えることもあるため、休む時間も選択肢に含めます。
4.自分で過ごし方を決めたい
高学年になると、自分の予定を自分で決めたい気持ちが出てくることがあります。「何がしたいか」と「どこまで一人でできるか」を分けて話すと、具体的な相談になります。
帰宅の連絡、鍵の管理、困ったときの連絡など、必要な準備を一つずつ確認します。年齢だけで留守番ができると判断せず、その子と家庭の状況に合わせて段階を考えましょう。
退会の前に試せる、放課後の調整方法
| 方法 | 試せること | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 学童の利用を調整 | 曜日・帰宅時間・過ごし方を相談 | 施設の規則と変更手続き |
| 地域の場を組み合わせる | 児童館、図書館、地域の活動など | 対象年齢、開館時間、見守りと移動 |
| 習い事を取り入れる | 関心に合う分野で仲間と関わる | 送迎、終了後の過ごし方、費用 |
| オンラインの活動を使う | 自宅から対話・制作・探究に参加 | 家庭の安全、接続、スタッフ対応時間 |
どれか一つですべての時間を埋める必要はありません。学童の日、自宅で休む日、オンラインで活動する日を分けるなど、家庭が続けられる組み合わせを考えましょう。
オンラインの居場所が候補になるのは、どんなとき?
近所に同じ興味の子が少ない、送迎が難しい、学校とは別の仲間と関わりたいときに、オンラインの活動が候補になります。高学年の子には、ただ時間を過ごすだけでなく、自分の意見や役割がある活動が合う場合もあります。
例えば、ゲームの仕組みを考える、マイクラで建物を設計する、発表の準備をするなど、テーマを持って集まる方法です。好きなことを共有できても、画面越しの会話が負担になる子もいるので、本人が試して選べることを大切にしましょう。
実例|放課後に、企画や作品を形にする
株式会社NIJINは2024年の夏のプレスリリースでも、オンラインで取り組むプロジェクトの企画を紹介しています。以下は当時の紹介画像です。日付や募集条件は過去のもので、現在の申込案内ではありません。

現在のNIJINアカデミー放課後プロジェクトスクールでは、子どもの「好き」を入口に、仲間や大人と企画・制作に取り組む活動が紹介されています。ゲームやデジタル作品だけでなく、興味に応じて身近なものや地域に目を向けるプロジェクトもあります。
「何を習うか」だけでなく、「自分の案を出せるか」「誰かに見てもらえるか」という視点で選ぶと、高学年の子の気持ちに合う場所を探しやすくなります。活動テーマや募集対象は、最新の公式案内で確認してください。
自宅で過ごす時間を増やす前の確認リスト
| 場面 | 家庭で決めること |
|---|---|
| 帰宅 | 帰宅したことを誰にどう伝えるか |
| 連絡 | 電話や通信が使えない場合にどうするか |
| 来客・外出 | ドア対応、外へ出るときの約束 |
| オンライン活動 | ログイン方法、困ったときの相談先、終了時間 |
| 緊急時 | けが・体調不良・災害時に頼れる人と行動 |
オンラインにつながっている時間も、家の中の安全管理が自動的に代わりになるわけではありません。保護者の在宅・同席条件とサービスが対応する範囲を確認し、家庭の状況に合わない場合は対面の見守りを組み合わせましょう。
本人と話すときは「試す期間」を決める
すぐに学童をやめると、戻りたくなったときに再入所の条件が変わることもあります。退会や利用変更の規則を確認したうえで、まずは可能な範囲で一日だけ過ごし方を変えるなど、小さく試す方法を考えましょう。
振り返るときは「ちゃんとできた?」ではなく、「困った時間はあった?」「誰かと話せた?」「次はどう過ごしたい?」と尋ねます。子どもの感想と保護者の負担を両方確認し、必要なら調整してください。
よくある質問
高学年なら学童をやめても大丈夫ですか?
学年だけで判断できません。本人の希望に加え、安全に過ごす条件、帰宅後の連絡、頼れる大人、保護者の予定を確認しましょう。
オンラインの活動だけで留守番を任せられますか?
サービスによって支援範囲が異なります。室内の安全確保や緊急対応まで任せられるとは限らないため、家庭での見守りと分けて考えてください。
子どもが新しい場所にも行きたがりません。
新しい活動を足すより、疲れや不安の理由を聞くことから始めましょう。見学、短い体験、しばらく休むことも選択肢です。
まとめ|成長に合わせて、放課後の形を選び直そう
学童に行きたがらない気持ちは、過ごし方を見直すきっかけになります。本人の理由を聞き、学童で調整できることを相談しながら、対面とオンラインを含む選択肢を探してみてください。安心できる条件の中で、自分が選んだ時間を少しずつ増やしていきましょう。

放課後に、自分で選んだ挑戦を。
「好きなことなら、誰かと一緒にやってみたい」。そんな気持ちを入口に、NIJINアカデミー放課後プロジェクトスクールで、仲間と作品や企画を形にする時間をつくってみませんか。
対象は小学生・中学生・高校生(公式料金ページの案内)。募集状況・活動内容・参加条件は最新の公式案内をご確認ください。

