「インターナショナルスクールに通わせたいけれど、何の書類を用意すればいいの?」
願書だけでなく、成績表や推薦状、英訳も必要とわかると、どこから手をつければよいか迷いますよね。「日本の学校に英文の資料を頼めるのかな」と、相談をためらうこともあるかもしれません。
まずは、志望校が求める書類と、在籍校にお願いすることを分けて整理するところから始めましょう。必要な資料は、学校・学年・入学時期によって異なります。
この記事では、2校の公式案内をもとに書類の違いを確かめながら、問い合わせから提出までの進め方をまとめました。英文メールや依頼文も、必要なところを置き換えて使えます。
- 必要書類と、在籍校へ依頼する内容を整理する
- FIS・KISTの公式案内で違いを確かめる
- 5つの非公式テンプレートで問い合わせ・依頼を始める
インターナショナルスクール出願で必要になる書類とは?
まず志望校の「入学年度・希望学年」に合う募集案内を開きましょう。次の表は準備する可能性のある資料の整理です。全校共通の必須リストではありません。
| 書類・目的 | 用意する人・発行元 | 準備方法と注意点 |
|---|---|---|
| 入学願書/家庭・本人の情報を伝える | 保護者・学校指定システム | 希望年度のフォームで入力。入力者の指定も確認する。 |
| 成績表・学校記録/これまでの学習を伝える | 在籍校・前籍校 | 必要な年度・学期・所見欄・学校印・英訳を確認し、発行を依頼。通知表と正式な成績証明書を同じものと考えない。 |
| 推薦状・学校指定の推薦フォーム/学校での様子を伝える | 条件に合う担任など・在籍校 | 推薦者の資格と公式様式を先に確認。機密扱い・直接送付の場合は保護者が回収しない。 |
| 志望理由書・Personal Statement/本人の考えを伝える | 学校が指定する本人・保護者 | 指定の設問・文字数・記入者に従う。本人記入の課題を保護者が代筆しない。 |
| 健康・予防接種関連/安全な生活や支援に備える | 保護者・医療機関等、指定に従う | 必要な記録・診断書・指定フォームと提出時期を確認。母子健康手帳を丸ごと送る前に必要範囲を相談する。 |
| 本人確認書類/正式氏名・生年月日等を確かめる | 保護者が公的書類を用意 | パスポート等の指定ページを確認。代替書類・在留資料の条件は学校ごとに確認。 |
具体例:FIS公式:Apply/KIST公式:入学手続き §3.05。健康・予防接種書類の種類や提出時期は個別確認が必要です。
保護者が直面する5つの「書類の壁」
困りやすいのは、英語の難しさだけではありません。誰が書くのか、誰が送るのかがわからず、準備が止まってしまうこともあります。一つずつ、確認する相手と次の行動を見ていきましょう。
1. 英語で書類を作らなければならない
最初から長文を書こうとせず、入学希望時期・学年・確認したい項目を整理し、テンプレートAで問い合わせます。翻訳ツールを使う場合も氏名・数字・否定表現を原文と照合してください。KISTは願書を英語で、保護者本人が入力するよう指定し、フォーム上のブラウザ自動翻訳を使わないよう案内しています。
2. 在籍校に推薦状や証明書を依頼しなければならない
「忙しい先生に頼んでもいいのかな」と感じたら、まずは発行や記入が可能かを相談するだけでもかまいません。担任と事務窓口に、出願先の公式案内・対象期間・締切・送付方法を伝えます。先に対応の可否と所要日数を相談し、発行できない書類は志望校へ代替方法を確認しましょう。推薦文の内容は先生に委ねます。
3. 何を翻訳すればよいかわからない
表紙だけでなく、成績・所見・評価基準・裏面のうちどの範囲が必要かを問い合わせます。これは確認すべき範囲の提案で、全訳義務という意味ではありません。原本と訳文を対応させ、認証・翻訳者条件の有無を確認してから手配します。
4. 学校ごとに提出ルールが異なる
「書類名・対象期間・翻訳条件・送付者・方法・期限」の6項目を学校別に記録します。保護者のアップロードと在籍校からの直接送付を分けて管理すると、送ったつもりの漏れを防げます。
5. 書類の準備が締切に間に合わない
学校の休業日と発行日数を先に聞き、家庭内の送付目標を締切より前に置きます。遅れそうなら期限前に不足資料と見込み日を志望校へ連絡し、後日提出が可能か確認してください。延長や仮受付が認められるとは限りません。
学校固有の記述の根拠:KIST公式:Applications/KIST公式:入学手続き §3.05。手順・逆算日程は本記事の実務上の提案です。
実際のインターナショナルスクールでは何が必要?
同じ「成績資料」でも学年・年数・送付方法が違います。以下は公式公開ページで確認できた範囲の比較です。日本の学年から自己判断で置き換えず、出願学年を学校に確認してください。
| 項目 | 福岡インターナショナルスクール(FIS) | K. International School Tokyo(KIST) |
|---|---|---|
| 願書 | OpenApplyの出願フォームを案内。 | 希望年度のオンライン願書。保護者が入力。 |
| 成績・学校記録 | 就学経験がある場合は過去2年分。英語以外は英訳を添付。高校のみ公式成績証明も掲載。 | G3以上は最新分を含む過去3年の公式資料。英訳が必要。学校公式メールのPDF、学校印付き封緘封筒を保護者が提出する方法、郵送を案内。G2以下は手元にあれば写し・スキャンをアップロード。 |
| 推薦・本人記述 | Recommendation Formを掲載。G2〜12は作文サンプル。 | G2以上は機密の学校推薦フォームを在籍校から直接送付。G8以上は本人が英語で手書き・署名・日付記入するPersonal Statement。 |
| 健康・本人確認等 | 医療・行動、学校歴のフォーム、パスポート、顔写真、該当する在留情報、関連記録、MAP結果を掲載。 | 氏名・生年月日の証明、本人写真、家族写真、出願料支払証明。健康・予防接種書類は§3.05の一覧では確認できず、別途確認。 |
出典:FIS公式:Apply Step 2/KIST公式:入学手続き §3.05。一覧の抜粋です。FISの推薦者・直接送付条件、MAP結果がない場合の扱い、両校の予防接種資料の詳細は要問い合わせ。
確認日:2026年10月15日。KISTのApplicationsには2026–2027年度の案内と、2027–2028年度(2027年8〜10月入学)の受付を2026年10月17日に開始する旨の案内があります。一方、手続きページには過去の募集日程も残っています。古い締切を次年度へ流用しないでください。FISのApplyページは対象年度の明示を確認できなかったため、希望年度への適用を問い合わせてください。
学校に伝えるときの文例・準備に使えるテンプレート
伝えたいことがあっても、書き始めるまでに時間がかかることがあります。次の文例は、必要な資料とお願いしたいことを伝えるためのものです。すべてを使う必要はありません。今の準備に合うものを選んでください。
AからEまで、必要なものだけ使えます。角括弧[ ]または [ ] をご家庭の情報に置き換え、不要な任意項目を削除してください。下の欄は直接編集でき、編集後の内容をコピー・印刷できます。
すべて非公式の依頼文・管理用資料です。学校指定フォーム、正式な成績証明書、医療証明書の代用にはできません。推薦・本人記述の公式課題に回答するひな型でもありません。
入力内容はこのページから外部送信されません。再読込すると編集内容とチェックは消えます。保存が必要ならコピーまたは印刷してください。
A. 英文問い合わせメール(日英対訳)
送る文面の [ ] を置き換え、不要な任意項目を削除してください。英語と日本語は別々にコピーできます。
日本語訳を確認・編集する
入力内容は外部へ送信・保存されません。再読み込みや画面を閉じる前にコピー・印刷してください。学校の公式書式・証明書の代用にはできません。
B. 成績証明書・学校記録の発行依頼文
依頼先や必要資料など、文中の [ ] を置き換えてからコピーしてください。
入力内容は外部へ送信・保存されません。再読み込みや画面を閉じる前にコピー・印刷してください。学校の公式書式・証明書の代用にはできません。
C. 推薦状・指定フォーム記入依頼文(日英対訳)
送る文面の [ ] を置き換え、不要な任意項目を削除してください。英語と日本語は別々にコピーできます。
英語版を確認・編集する
入力内容は外部へ送信・保存されません。再読み込みや画面を閉じる前にコピー・印刷してください。学校の公式書式・証明書の代用にはできません。
D. 出願書類チェックリスト
基本情報を記入し、確認したい項目を開いて書き込んでください。全部を埋める必要はありません。
※書類ごとに「必要・不要・要確認」を記入し、必要な書類の欄を埋めてください。
入学願書未記入
成績表・学校記録未記入
公式成績証明(必要な場合)未記入
推薦状・指定フォーム未記入
Personal Statement未記入
健康・予防接種資料未記入
本人確認・在留資料未記入
写真・支払証明・その他指定資料未記入
コピー・印刷する内容を確認
入力内容は外部へ送信・保存されません。再読み込みや画面を閉じる前にコピー・印刷してください。学校の公式書式・証明書の代用にはできません。
E. 出願準備スケジュール表
基本情報を記入し、確認したい項目を開いて書き込んでください。全部を埋める必要はありません。
※下記は家庭用の逆算例です。学校の公式日程や発行所要日数を優先してください。
締切8〜6週間前未記入
締切6〜4週間前未記入
締切4〜2週間前未記入
締切2〜1週間前未記入
締切1週間前までを家庭の目標に未記入
締切前未記入
提出後未記入
コピー・印刷する内容を確認
入力内容は外部へ送信・保存されません。再読み込みや画面を閉じる前にコピー・印刷してください。学校の公式書式・証明書の代用にはできません。
書類を提出する前のチェックポイント
氏名はパスポートなどの正式表記と一致していますか。PDF・画像などの形式、容量、ページの向き、判読性を確認し、翻訳の要否と翻訳者の条件も照合します。写真の撮影時期、証明書の発行日や有効期限、在籍校からの直接送付、締切の時刻・時間帯まで確認しましょう。
例えばKISTは本人写真を過去6か月以内とし、正式氏名の使用を求めています。すべての証明書に「6か月」の条件があるわけではありません。
出願準備チェックリスト
学校によって必要書類は異なります。これは共通の準備項目の例です。チェック完了は出願完了を意味しません。
よくある質問
Q. 英語が苦手な保護者でも出願できる?
保護者の英語条件や通訳の可否は学校ごとに確認が必要です。書類作成を支援してもらえることと、入学条件を満たすことは別です。KISTは英語での出願と保護者による入力を指定しています。テンプレートAで言語支援を問い合わせましょう。
根拠・確認範囲:学校公式案内
Q. 日本の通知表は提出できる?
通知表が志望校の求めるSchool reportsに当たるか、対象期間・公式性・英訳を確認してください。FISは英語以外の学校記録に英訳添付を案内しています。日本の通知表なら無条件に受理される、という保証ではありません。
根拠・確認範囲:学校公式案内
Q. 推薦状は誰にお願いする?
指定の推薦者条件を確認してから担任等に相談します。KISTはG2以上で在籍校が記入する機密フォームを指定し、学校からの直接送付を求めています。個人の知人による自由形式の推薦状に置き換えないでください。
根拠・確認範囲:学校公式案内
Q. 書類の英訳は自分でしてもよい?
学校に確認してから着手しましょう。KISTは成績資料の翻訳を家庭が手配できるとしていますが、「家庭が手配」と「保護者の自己翻訳を無条件に受理」は同じではありません。翻訳者資格・認証・原本添付の条件を確認してください。
根拠・確認範囲:学校公式案内
Q. 不登校期間がある場合はどうする?
両校の参照ページだけでは、不登校期間に対応する一律の代替資料・合否条件は確認できません。KISTは教育歴と特別な学習上の事情を十分に伝えるよう求めています。記録がない期間を架空の成績で埋めず、在籍校で出せる記録と学習の経過を整理し、必要な説明・資料を入学担当者に相談してください。
根拠・確認範囲:学校公式案内
Q. 途中入学でも同じ書類が必要?
途中入学だから書類が減るとは考えず、年度・学年の一覧で確認します。KISTは主要入学時期以外の出願も案内していますが、空席確認を勧めています。必要書類とその時点の受付対象期間を先に問い合わせましょう。
根拠・確認範囲:学校公式案内
まとめ|今日できることを、一つだけ
英語の書類がそろっていなくても、確認や相談から始められます。今日のうちにすべて終わらせようとせず、次のうち一つを選んでみてください。
- 志望校の希望年度・学年の案内を開き、テンプレートDに必要書類と締切を記録する。
- わからない点をテンプレートAで入学担当者に問い合わせる。
- 在籍校へテンプレートB・Cを添えて相談し、発行日数をテンプレートEへ書き込む。
問い合わせを一通送る、先生に相談する日を決める。それだけでも、次にすることが見えてきます。お子さんの学びの選択肢を考えるために、まずはご家庭で無理なくできるところから進めていきましょう。
参考資料・出典
最終確認:2026年10月15日。学校案内は改定されます。出願前に対象年度の公式案内を再確認してください。

