「笛吹市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
笛吹市(人口66,044人・世帯数31,087世帯・2026年8月31日現在、市公式)には、市の教育支援センター「ステラ」があり、「フリースクール利用支援事業」もあります。公式サイトで確認できる市内の民間はなかったため、近隣の山梨市・甲州市・甲府市にある4か所を、公式サイトに書かれたことだけで整理しました。
この記事でわかること
- 市の教育支援センター「ステラ」の場所・時間・申込・問い合わせ先
- 近隣の山梨市・甲州市・甲府市にある民間4か所の、公式サイトに書かれた時間・料金
- 笛吹市の「フリースクール利用支援事業」の有無と、確認できなかったこと
- どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、相談窓口
この記事は、笛吹市・山梨県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。
笛吹市の今の状況を、数字と場所で確かめる
笛吹市は山梨県にある市で、市公式のプロフィールには、人口66,044人、世帯数31,087世帯と載っています(2026年8月31日現在)。
市内の不登校の児童生徒数は、今回確認した市の資料では、見つかりませんでした。市は、民間施設を利用した場合の指導要録上の出席扱いの目安を、2024年4月に策定したと、公式ページに書いています。
市の教育支援センター「ステラ」は、石和町市部にあります。市内の民間は、今回の調べでは、公式サイトで確認できたものがありませんでした。
全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。山梨県では、県教育委員会の資料で、令和5年度の公立小・中学校の不登校が小学校788人(前年度686人)、中学校1,401人(同1,213人)で、合計2,189人でした。令和6年度の県の小・中別の人数は、今回確認した範囲では、県の一次資料で数字を確認できませんでした。笛吹市の人数は、市の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。
知っておきたい3つの壁
公式の記載から見えてきた、笛吹市ならではの事情です。
01
市内の民間は、公式サイトで確認できなかった
笛吹市内で、公式サイトに情報がある民間のフリースクールは、今回は見つかりませんでした。県の一覧ページにも、笛吹市の施設はありません。近隣の山梨市・甲州市・甲府市の4か所を載せています。
02
近隣の施設までの交通は、確認できなかった
4か所とも、笛吹市からの所要時間や交通手段は、公式サイトには書かれていませんでした。通う手段を決めてから、見学してください。
03
市の補助は、条件や金額が書かれていない
市の公式ページには「フリースクール利用支援事業」があり、利用に要する経費に補助金が交付されると書かれていますが、金額・対象者・申請方法は書かれていませんでした。
3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。
笛吹市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)
笛吹市内で公式サイトに情報がある民間は、今回確認できませんでした。近隣の山梨市(WakuWaku Mate)、甲州市(牧丘わくわく学園)、甲府市(ステップアップくらぶ・KAI高等学院 中学生部)の4か所を載せています。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトや市の資料に書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。
| 施設名(場所) | 対象 | 開所日 | 費用の目安 | 最寄駅・アクセス(公式) |
|---|---|---|---|---|
| WakuWakuの家「WakuWaku Mate」 (山梨市北/仮移転先は万力) | 小学1〜6年・中学1〜3年 | 月〜金(主な活動は10:00〜14:30、受け入れ9:00〜) | 月額11,000〜25,000円+年会費5,000円 | 公式サイトに最寄り駅の記載なし/職員の車での送迎(公式ブログ) |
| 牧丘わくわく学園 (甲州市塩山上井尻) | 小学生 | 週4日開校(曜日・時間は公式サイトに記載なし) | 体験は3回まで1回2,000円(登録料なし) | 公式サイトにJR駅の記載なし |
| 甲府フリースクール ステップアップくらぶ (甲府市美咲) | 小学3年〜高校3年 | 月〜金 8:15〜13:00(出入り自由) | 月額29,000円(税込)、入会金なし | 公式サイトに最寄り駅の記載なし |
| KAI高等学院 中学生部 (甲府市・北口本部教室) | 中学生 | 毎週火・木 13:00〜15:30 | 受講料無料(公式) | 公式サイトに最寄り駅の記載なし |
4か所を並べると、費用の幅が大きく違います。KAI高等学院 中学生部は受講料無料、牧丘わくわく学園は体験3回まで1回2,000円、WakuWaku Mateは週1日11,000円〜週5日25,000円、ステップアップくらぶは月額29,000円です。
4か所とも、笛吹市からの所要時間や交通手段は、公式サイトには書かれていませんでした。市の「ステラ」も、駅やバスの案内は確認できていません。通う手段を決めてから、見学してください。WakuWaku Mateは、職員の車での送迎が無料と公式ブログに書かれています。

4か所を1か所ずつ紹介します
ここからは、4か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。
1. WakuWakuの家「WakuWaku Mate」(山梨市北/仮移転先は万力)|古民家で過ごす、山梨市のNPOのフリースクール部門
NPO法人WakuWakuの家が運営する、フリースクール部門「WakuWaku Mate」です。公式サイトには、所在地は山梨市北676で、耐震補強工事のため、現在は山梨市万力3200に一時移転していると書かれています。放課後事業など、ほかの事業も運営している団体です。ここで紹介するのは、フリースクール部門だけです。
- 対象(公式ブログ):小学1〜6年・中学1〜3年
- 時間(公式ブログ):月〜金。受け入れ9:00〜、主な活動10:00〜14:30、お迎え18:30
- 費用(公式ブログ):月額は週5日25,000円、週4日23,000円、週3日20,500円、週2日16,500円、週1日11,000円。都度利用は1回3,000円、年会費5,000円。ブログの投稿日は確認できなかったので、最新かどうかは問い合わせで確かめてください
- 送迎(公式ブログ):職員の車での送迎が無料と書かれています
- 電話:050-8883-6260(公式サイト)
公式ブログには、築100年を超える古民家と約600坪の敷地で、学習・創作・調理・野外活動をして過ごすと書かれています。移転中は場所が変わっているため、見学の前に、今の所在地と通い方を電話で確認してください。
2. 牧丘わくわく学園(甲州市塩山上井尻)|みいづ保育園内にある、甲州市の小学生向けの場
公式サイトには、所在地は甲州市塩山上井尻692-1(みいづ保育園内)、令和4年4月1日に開設された、小学生を対象にした場で、週4日開いていると書かれています。
- 対象(公式):小学生
- 開校日(公式):週4日。曜日と時間は、公式サイトで確認できませんでした
- 体験(公式):3回まで、1回2,000円で利用でき、登録料はかかりません。4回目から登録が必要と書かれています
- 電話:0553-33-6842(公式サイト)
山梨県の紹介資料には、山梨市牧丘町の所在地や、月額の金額が載っていますが、公式サイトの所在地・開校日・費用と食い違います。この記事では、公式サイトに書かれたことだけを載せています。山梨市から通う場合は、場所が甲州市であることを、見学の前に確かめてください。
3. 甲府フリースクール ステップアップくらぶ(甲府市美咲)|午前中を中心に、出入り自由で過ごせる甲府市の場所
甲府市美咲2-14-17にある、小学3年から高校3年までを対象にしたフリースクールです。公式サイトによると、月曜日から金曜日の8:15〜13:00に、出入り自由で利用できます。
- 対象(公式):小学3年〜高校3年
- 時間(公式):月〜金 8:15〜13:00(出入り自由)
- 費用(公式):月額29,000円(税込)、入会金なし。県の紹介資料には、所得に応じた減免があると書かれています
- 支援(公式):公認心理師による支援があり、出席扱いの認定へのサポートをすると書かれています。無料のLINE相談と、1週間の体験があります
- 電話:055-207-8128
公式サイトには、併設の子ども食堂が毎週日曜日にあることも書かれています。山梨県の紹介資料の金額・時間と、公式サイトが一致していました。通う前に、最新の金額を問い合わせで確かめてください。
4. KAI高等学院 中学生部(甲府市・北口本部教室)|受講料が無料と公式に書かれている、甲府市の中学生向けの場
甲府市の北口本部教室で開かれている、中学生のためのフリースクールです。公式サイトには、毎週火曜日・木曜日の13:00〜15:30で、受講料は無料と書かれています。
- 対象(公式):中学生
- 時間(公式):毎週火・木 13:00〜15:30
- 費用(公式):受講料無料
- 電話:055-251-5560
公式サイトには、番地までの所在地の記載が確認できませんでした。山梨県の紹介資料には甲府市武田1-2-19と書かれていますが、公式の「北口本部教室」と同じ場所かどうかは確認できていません。見学の前に、電話で場所を確かめてください。
笛吹市から通う場合の費用相場と、補助の有無
4か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。
| 施設名 | 入会金 | 月額の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| WakuWaku Mate | 年会費5,000円 | 週1日11,000円/週3日20,500円/週5日25,000円/1回3,000円 | 公式ブログ・県の資料 |
| 牧丘わくわく学園 | 体験のあいだは登録料なし | 体験3回まで1回2,000円。4回目以降の費用は公式に記載なし | 公式サイト |
| ステップアップくらぶ | なし(公式) | 月額29,000円(税込。県の資料には所得に応じた減免あり) | 公式サイト・県の資料 |
| KAI高等学院 中学生部 | 公式に記載なし | 受講料無料(公式) | 公式サイト |
費用は、公式サイト・公式ブログの金額で並べました。KAI高等学院 中学生部は受講料無料です。牧丘わくわく学園は体験3回まで1回2,000円で、登録料はかかりません。WakuWaku Mateは月額が週1日11,000円〜週5日25,000円、1回3,000円、年会費5,000円、ステップアップくらぶは月額29,000円(税込)で入会金はありません。市の「ステラ」の費用は、市の公式ページに書かれていませんでした。
補助については、笛吹市に「フリースクール利用支援事業」があると、市の公式ページに書かれています。利用に要する経費に対して補助金を交付し、条件があると書かれていますが、補助額・対象者・申請方法・対象施設の一覧は、公式ページでは確認できませんでした(問い合わせ先は学校教育課 055-261-3337)。山梨県には、「フリースクール利用支援事業費補助金」の交付要綱があります(令和7年4月施行、令和8年4月に改正)。実施するのは市町村や市町村教育委員会で、対象は在籍校が指導要録上の出席扱いを認めたフリースクールを使う、生活困窮世帯・ひとり親世帯・多子世帯(22歳までの就学中の子が3人以上)です。補助は対象経費の2分の1以内で、1人あたり月額15,000円が上限と書かれています。この枠組みを笛吹市が実施しているかどうかは、笛吹市の公式ページでは確認できませんでした。通い始める前に、学校教育課に、対象の条件と対象の施設を確認してください。
費用をおさえる方法としては、①市の教育支援センター「ステラ」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

その前に確認したい、笛吹市の公的な窓口
民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。
教育支援センター「ステラ」
市の公式ページには、次のように書かれています。
- 場所:笛吹市石和町市部524(山梨県新環状道路建設事務所3階)
- 対象:市内の小中学校に在籍する、小学4・5・6年生と中学生
- 開室:月〜金の9:00〜16:00(長期休業中も開設)
- 費用:市の公式ページには書かれていませんでした
- 申込:見学・入室の相談は、在籍校またはステラに問い合わせます
- 電話:055-262-2202
- 活動:学習・体験・創作・読書・スポーツ・ゲーム・栽培
教育相談室と学校教育課
「ふえふき教育相談室」は、笛吹市石和町市部809-1(市役所 市民窓口館3階)にあり、電話は055-261-3344と0120-57-7830、平日の8:30〜17:00です。学校教育課は、同じ住所で、電話055-261-3337です。
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。
通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | 笛吹市の 公的な窓口 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 対面で人と直接会える | ○ 4か所とも対面で過ごす場所(移動が必要) | ○ 「ステラ」は対面の教室 | × 画面越し(対面の時間はない) |
| 少ない日数から始めやすい | ○ WakuWakuは週1日11,000円。牧丘は体験1回2,000円 | △ 「ステラ」は在籍校かステラに入室を相談 | △ 平日毎日の授業が基本 |
| 費用を抑えやすい | ○ KAIは無料。ステップアップは月29,000円 | △ 「ステラ」の費用は、市の公式ページに記載なし | △ 月25,443円(メタバース通学) |
| 天候・移動に左右されにくい | △ 4か所とも市外。WakuWakuは送迎あり | △ 「ステラ」は通う手段の確認が必要 | ○ 自宅から参加できる |
| 学校の出席扱いにつなげやすい | △ 出席扱いは在籍校長の判断。市が目安を策定(2024年4月) | △ 「ステラ」の出席扱いは、市の公式ページで確認できなかった | △ 在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記) |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと山梨県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。
オンラインが向いているとき
笛吹市から近隣の市の施設に通うには、移動が必要になり、毎日の移動や人の多い環境が、まだ負担になる段階があります。「まず生活のリズムを戻したい」「外に出るのがまだ負担」という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の都合に左右されずに続けられます。
逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。笛吹市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に1日は市の「ステラ」や、近隣の居場所へ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと
- 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
- 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
- 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
- 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、山梨県内のどこか
この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。
NIJINアカデミーのメタバース校舎|笛吹市の自宅から毎日「登校」する学校
オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。
NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。
「通えない」を前提につくったメタバース校舎
公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。
01
顔も声も出さなくていい
カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。
02
関わる人数を自分で選べる
担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。
03
学年も地域もこえて学べる
現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。
「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。
1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。
学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。
先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。
| 確認したいこと | NIJINアカデミーの場合(公式の記載) |
|---|---|
| 出席の扱い | 出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です |
| 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか | 朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります |
| 料金の総額 | メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり |
| 対面の機会 | 全国52か所にリアル教室があり、NIJINアカデミーには、山梨県内に「山梨甲府校」があります。公式サイトの教室ページには、山梨県立青少年センター内(甲府市)で、毎週木曜日の10:00〜15:00、対象地域は「甲府市・甲斐市・南アルプス市・笛吹市周辺」と書かれています。オンライン(メタバース)の校舎なら、山梨県のどこからでも参加できます。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる) |
合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、市の「ステラ」や近隣の居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。
外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。
NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。
見学で聞いておきたいこと
通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。笛吹市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。
- 【笛吹市ならでは】市内の民間が確認できず、市外へ通う形。4か所とも山梨市・甲州市・甲府市なので、通う手段と所要時間を先に決める。市の「フリースクール利用支援事業」は、金額・条件が公式ページに書かれていないので、学校教育課に確認する
- 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。笛吹市立の学校で実績があるか
- 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
- 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
- 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
- スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
- 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
- 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用
見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。市の「ステラ」や補助事業との併用を考えている場合は、在籍校と学校教育課にも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

よくある質問
笛吹市に、市が運営するフリースクールはありますか。
市が運営する「フリースクール」ではなく、教育支援センター「ステラ」があります。笛吹市石和町市部524にあり、月〜金の9:00〜16:00に開いています(長期休業中も開設)。電話は055-262-2202です。
「ステラ」の対象や費用は?
対象は、市内の小中学校に在籍する小学4〜6年生と中学生です。費用は、市の公式ページには書かれていませんでした。見学・入室の相談は、在籍校またはステラに問い合わせます。
笛吹市に民間のフリースクールはありますか。
今回確認した範囲では、公式サイトで確認できる市内の民間は見つかりませんでした。山梨県の一覧ページにも、笛吹市の施設は載っていません。近隣の山梨市・甲州市・甲府市の4か所を載せています。
市の「フリースクール利用支援事業」とは何ですか。
市の公式ページには、フリースクールの利用に要する経費に対して補助金を交付する事業で、条件があると書かれています。補助額・対象者・申請方法・対象施設は、公式ページでは確認できなかったので、学校教育課(055-261-3337)に聞いてください。
近隣の4か所の料金は、いくらですか。
公式サイト・公式ブログには、KAI高等学院 中学生部は受講料無料、牧丘わくわく学園は体験3回まで1回2,000円、WakuWaku Mateは月額11,000〜25,000円(1回3,000円・年会費5,000円)、ステップアップくらぶは月額29,000円(税込)と書かれています。
牧丘わくわく学園は、どこにありますか。
公式サイトには、所在地は甲州市塩山上井尻692-1(みいづ保育園内)と書かれています。山梨県の紹介資料には山梨市牧丘町の所在地が載っていますが、公式サイトと食い違うため、この記事では公式サイトの記載を載せています。
フリースクールに通うと、学校の出席扱いになりますか。
出席扱いにするかどうかを決めるのは、在籍校の校長です。山梨県は、令和6年8月に「指導要録上の出席扱い」等に関するガイドラインを出しています。県の一覧ページにも、出席扱いは個別の対応で、出席扱いとなることを保障するものではないと書かれています。通う前に、在籍校に相談してください。
「笛吹市」の不登校の子は、どのくらいいますか。
笛吹市の人数は、今回確認した市の資料では見つかりませんでした。県全体では、令和5年度の公立小・中学校で、小学校788人・中学校1,401人です(県教育委員会の資料)。令和6年度の県の小・中別の人数は、今回、県の一次資料で確認できませんでした。
最初に、どこに相談すればよいですか。
まずは在籍校の先生か、笛吹市の教育委員会の窓口です(本文の公的な窓口の節に書きました)。山梨県総合教育センターの相談支援センターには、「やまなし子どもSOSダイヤル」(電話相談 0120-0-78310、24時間365日)と、予約制の面接相談(055-267-5887、月〜金の9:00〜17:00)があります(県の資料・令和7年度)。
オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。
文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。
まとめ
笛吹市から通える場所は、市の教育支援センター「ステラ」と、近隣の山梨市・甲州市・甲府市にある民間4か所が候補になります。
- 「ステラ」は月〜金の9:00〜16:00。費用は市の公式ページに書かれていない
- 民間は市内に確認できず、近隣に4か所(無料〜月額29,000円)
- 市の「フリースクール利用支援事業」はあるが、金額と条件は確認できなかった
- 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります
笛吹市には、市の教室と補助事業がありますが、市内の民間は確認できませんでした。まず学校教育課と在籍校に相談し、見学で通い方と最新の金額を確かめることが大切です。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

この記事の内容を確かめるための一次資料
- 笛吹市:教育支援センター「ステラ」
- 笛吹市:フリースクール利用支援事業
- 笛吹市:民間施設を利用した場合の出席扱いの目安
- 笛吹市:ふえふき教育相談室のご案内
- 笛吹市:人口と世帯数(2026年8月31日現在)
- WakuWakuの家:公式ブログ(WakuWaku Mate)
- NPO法人WakuWakuの家 公式サイト
- 牧丘わくわく学園 公式サイト
- 甲府フリースクール ステップアップくらぶ 公式サイト
- KAI高等学院 中学生部 公式サイト
- 山梨県:フリースクール利用支援事業費補助金交付要綱
- 山梨県:教育支援センター・フリースクール等(県の一覧ページ)
- 山梨県教育委員会:不登校児童生徒の状況(令和6年11月の県教育委員会資料)
- 山梨県:不登校児童生徒の「指導要録上の出席扱い」等に関するガイドライン(令和6年8月)
- 山梨県総合教育センター:相談機関のご案内(令和7年度)
- 文部科学省:令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等調査(抜粋)
- NIJINアカデミー 公式サイト(累計入学者数・出席認定率・学費・メタバース校舎・教育モデル)
※確認日:2026年10月7日
文責:にじいろ編集部
公開日:2026年10月7日 / 最終更新:2026年10月7日


