高校1年でまだ単位を修得できていなくても、通信制高校への転入を検討できます。ただし、同級生と同じ時期に卒業できるかは一律に決まりません。転入先が受け入れる時期、前籍校の在籍期間と単位の扱い、卒業までに履修できる科目、スクーリングと特別活動の予定を学校ごとに確認する必要があります。
この記事では「単位0でも必ず3年で卒業できる」とは断定せず、確認する制度と質問の順番、学校公式の募集情報を整理します。2026年10月26日に文部科学省・各校の公式情報を確認しました。募集日程・費用は更新されることがあるため、出願時にはリンク先の最新要項もご覧ください。
高1で単位0でも通信制高校へ転入できる?まず確認すること
単位がまだ修得できていないことだけで、転入先の候補がなくなるわけではありません。一方で、受け入れ可否と卒業見込みは別の確認事項です。転入先の高校が本人の在籍状況・書類・出願時期を確認し、卒業に必要な履修計画を組めるかを判断します。
高卒資格を得るには、通信制課程では原則として3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動など各校の卒業要件を満たす必要があります。文部科学省の学習指導要領では卒業までの必要単位数を74単位以上とし、通信制の教育課程では特別活動を卒業までに30単位時間以上指導する扱いが示されています。転入・編入前の単位をどう扱うか、在籍期間をどのように通算するかは書類を見た転入先へ確認してください。文部科学省「高等学校学習指導要領・第1章 総則」 / 文部科学省「通信制高等学校について」。
在籍中なら「転入」、退学後に別の高校へ入る場合は「編入」と呼ぶのが一般的です。現在の高校に在籍している方は、転入先へ出願時期や必要書類を確認する前に退学届を出さず、手続き上の在籍日がどうなるかを現在校と転入先の双方に確認しましょう。体調や安全面の事情がある場合は無理に登校を求めず、本人の状態を優先して相談してください。
NIJIN高等学院は通信制高校そのものではなく、提携する通信制高校に在籍して高卒資格を目指すサポート校です。学院の入学可否と、提携高校の受け入れ・単位認定・卒業見込みは別に確認します。オンラインで相談先を探したい場合は、NIJIN高等学院の入学案内で対象条件や費用、提携校の手続きを確認できます。
卒業時期は「残りの期間」と「これから修得できる単位」で確認
「高1で0単位」という情報だけでは、卒業時期を判断できません。単位は科目ごとの履修、レポートや面接指導、試験などを経て学校が認定します。転入時点で未修得でも履修途中の科目がある場合、修得済み単位と同じ扱いになるとは限らないため、前籍校の単位修得証明書・成績証明書と在籍期間をもとに個別の卒業見込を出してもらうのが確実です。
| 確認すること | 本人・保護者が用意する情報 | 転入先に聞く質問 |
|---|---|---|
| 在籍期間 | 入学日、休学・復学の記録、転学予定日 | 卒業要件の在籍期間にどの日から何か月算入されますか? |
| 単位 | 修得済み科目、履修中科目、成績・単位修得証明 | 何単位を認定し、卒業までに何単位をいつ履修しますか? |
| 出願・受入時期 | 現在の学年、希望する入学月 | この月の転入を受け付けていますか?出願締切と選考日はいつですか? |
| 学習計画 | 学習できる時間、必要な配慮、通学可能な場所 | レポート、面接指導、試験、特別活動はいつ・どこで行いますか? |
| 費用 | 希望する通学・サポートの範囲 | 入学時と年間の費用、教材・施設・スクーリング等の追加費用はいくらですか? |
同級生と同じ卒業時期を目指せるかは、転入後の残り期間に必要単位を履修・修得できるか、必修科目や特別活動を完了できるか、学校の受入枠と日程が合うかで変わります。学校に「卒業までの単位・科目・時期の一覧」を作ってもらい、無理のない計画か本人と一緒に確かめましょう。確認の結果、卒業時期を延ばす案や別の進路を提案されることもあります。
転入・編入の違い
転入は高校に在籍している状態で他校へ移る手続き、編入は退学後に別の高校へ入る手続きです。具体的な必要書類・出願月・選考は学校ごとに異なります。例えば鹿島山北高等学校は、公式募集要項で転入・編入を随時受け付け、原則毎月1日付の入学、前月25日までの書類必着と案内しています。これは同校の条件であり、すべての通信制高校に共通する締切ではありません。鹿島山北高等学校「生徒募集要項・出願書類」。
「単位0」の書類上の意味をそろえる
口頭で「単位がない」と聞いていても、履修中科目の評価や年度末の認定が未確定という場合があります。在籍校に、修得済み単位と履修中科目を分けた書面を依頼してください。転入先にはその書面を見せ、どの科目を認定するかを確認します。文部科学省の記録要領でも、前籍校で修得した単位を卒業単位として認める場合は適切に記録することが示されています。文部科学省「高等学校及び特別支援学校高等部の指導要録に記載する事項等」。
学校ごとに違う転入条件|公式情報から分かる例
次の学校情報は、転入相談を始める際の確認例です。掲載順は優劣やおすすめ順位ではなく、NIJIN高等学院の案内で提携校として確認できる学校のうち、各校が公式に公開する募集情報を比較しやすい順に並べています。NIJIN高等学院はサポート校、鹿島山北高等学校・開志創造高等学校は通信制高校です。選考、スクーリングの場所、費用や単位認定は各高校へ最新要項を確認してください。
開示:にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するNIJIN高等学院も同社の事業です。比較候補の募集条件は各校の公式案内を基に記載し、順位付けはしていません。
NIJIN高等学院(サポート校)
学校・サービスの種別:通信制高校サポート校。高卒資格は提携する通信制高校で取得します。
対象・開始時期:公式入学案内では、入学時点で20歳未満の方を対象に転入・編入を通年受付と案内しています。学院の入学手続きと提携高校の出願手続きは別です。
学び方:オンライン中心の活動と、希望に応じた通学を組み合わせる方法が案内されています。提携高校のスクーリングは各高校の指定場所で行われます。
費用:公式入学案内(2026年9月時点)では入学金55,000円、授業料398,000円/年。提携高校の学費、施設費、スクーリング費等は別途です。
相談先: 入学案内・無料相談
出典:NIJIN高等学院「入学案内」(2026年10月26日確認)
サポート校を利用する場合は、「高卒資格を出す高校はどこか」「高校の学費とサポート校の費用を合算した総額」「スクーリング・試験の会場」を分けて書面で比較してください。NIJIN高等学院は自身が高校本体ではないと公式に明示しています。
鹿島山北高等学校(通信制高校)
学校の種別:広域通信制高等学校。
転入・編入:2026年度の公式募集要項では随時受付、原則として毎月1日付の入学、出願書類は毎月25日までに本校必着。書類選考と必要に応じた面接です。出願前の学習センター見学または本校への相談が案内されています。
費用:入学検定料10,000円(税込)。授業料等は前籍校の在籍期間・履修状況・入学月などで異なるため、公式学費案内で個別確認が必要です。
所在地:〒258-0201 神奈川県足柄上郡山北町中川921-87
連絡先:0465-78-3900
出典:生徒募集要項・出願書類、学費・ローンについて(2026年10月26日確認)
鹿島山北高等学校の公式学費ページは、高1・4月入学生の試算と、年度途中の転入・編入では請求額が異なること、教科書・副教材・スクーリング等が別途必要になることを案内しています。新入生向けの合計額を転入者の総額として引用しないようにしましょう。
開志創造高等学校(通信制高校)
学校の種別:広域通信制高等学校。
転入・編入:公式入学案内では2026年度の途中入学について、5月から12月まで毎月入試を開催し、Zoomによる約10分の個別面接と案内しています。年度や出願状況によって日程が変わるため、最新の募集要項を確認してください。
費用:公式案内の2027年度新入学では入学金30,000円、授業料337,200円、システム利用料・教科書代・副教材費約65,000円。スクーリング交通費・宿泊費や専攻受講料等は別途です。この金額は2027年度案内で、2026年度途中入学の請求額とは同一ではありません。
所在地:〒950-0916 新潟県新潟市中央区米山3丁目1番53号
連絡先:0120-662-117/025-250-0662
開志創造高等学校の本校所在地は新潟市ですが、オンライン学習とスクーリングの条件は別に確認してください。転入・編入の審査を受ける場合は、単位修得証明書や在籍期間の資料が必要になることがあります。書類・出願締切は同校の該当年度の募集要項を確認し、サポート校を利用するなら本校費用と別契約費用も合わせて見積もりましょう。
出願前にやること|卒業見込みを確かめる5ステップ
- 現在の高校に記録を依頼する。在籍期間、修得済み単位、履修中科目、成績、休学等の期間が分かる書類を確認します。取得できる書類名と発行日数も尋ねます。
- 転入先へ書類を見せ、転入・編入のどちらになるか確認する。希望月の出願期限、選考、入学日、必要書類を学校の募集要項と照合します。
- 単位の認定見込みを科目別に確認する。「何単位認められるか」だけでなく、卒業までの必修科目、年間に履修できる単位数、レポート・面接指導・試験時期も確認します。
- 卒業見込みの根拠を受け取る。卒業予定年月、残りの単位と科目、特別活動、スクーリング・試験日程を一覧にしてもらい、余裕のない予定になっていないかを確認します。
- 費用と通学負担を総額で比べる。入学金・授業料だけでなく、教材、施設、通学、宿泊、サポート校の費用、就学支援金の申請条件を確認します。
転入先の受入れや単位認定は校長・学校の判断を含み、同じ「単位0」でも履修状況や在籍月数によって卒業見込みが異なります。相談では次のように聞くと、回答を比較しやすくなります。
「現在の在籍開始日と単位修得証明を確認したうえで、最短の卒業予定月、卒業までに必要な科目・単位、スクーリングと試験の場所・日程、総費用を書面で教えてください。今の高校を退学する前に、転入手続きの日程と在籍期間の扱いも確認したいです。」
卒業時期を延ばす選択は失敗を意味しません。本人の体調や学習の負担を踏まえ、在籍校への相談、転入先の比較、必要であれば進路相談の窓口を使いながら、続けられる計画を選びましょう。
高1で単位が取れていないときのよくある質問
単位が未修得でも転入の相談はできます。募集時期、選考、在籍状況、履修中科目の扱いは高校ごとに異なるため、現在校の在籍記録と成績・単位の書類を用意して、転入先へ受入れ可否を確認してください。
可能性を一律には判断できません。卒業には3年以上の在籍や74単位以上の修得などが必要で、特別活動等の条件もあります。残り期間で学校の履修計画を完了できるか、転入先に書面で卒業見込みを確認してください。
高校に在籍したまま別の高校へ移る手続きが転入、退学後に別の高校へ入る手続きが編入です。必要書類や受付時期は学校ごとに異なるため、現在の在籍状況を伝えて確認します。
単位修得数だけでは在籍期間の算入を判断できません。入学日、休学等の記録、転入日を示す書類を転入先に提出し、卒業要件の在籍期間をどのように数えるか確認してください。
履修中科目が自動的に修得単位になるとは限りません。単位認定は各校の教育課程と成績記録をもとに扱われるため、科目ごとの修得状況を証明する書類を転入先に確認してもらいましょう。
学校により異なります。例として鹿島山北高等学校は、公式募集要項で転入・編入を随時受け付け、原則毎月1日付、前月25日までの書類必着と案内しています。これは同校の条件です。
毎日の通学が必要か、年に何日・何回参加するかは学校・コース・履修科目で異なります。スクーリングの場所、日数、宿泊の有無、試験会場を入学前に確認してください。
授業料だけでなく、入学金、教材・施設費、スクーリングの交通・宿泊費、希望するサポート校の料金等を含めて確認します。前籍校の在籍期間や入学月、就学支援金の対象条件で変わるため、個別見積りを依頼してください。
NIJIN高等学院は通信制高校サポート校で、学院そのものは高校ではありません。提携する通信制高校への出願・在籍と、その高校の卒業要件を満たすことで高卒資格を目指します。高校本体とサポート校の手続き・費用を分けて確認してください。
高卒認定試験の合格は大学・専門学校等の受験資格につながりますが、高校を卒業したことにはなりません。高校卒業資格が必要か、進学先が高卒認定をどう扱うかを進路先に確認してください。
確認した公式情報
- 文部科学省「高等学校学習指導要領 第1章 総則」(2026年10月26日確認)
- 文部科学省「通信制高等学校について」(2026年10月26日確認)
- 文部科学省「高等学校及び特別支援学校高等部の指導要録に記載する事項等」(2026年10月26日確認)
- 鹿島山北高等学校「生徒募集要項・出願書類」(2026年10月26日確認)
- 鹿島山北高等学校「学費・ローンについて」(2026年10月26日確認)
- 開志創造高等学校「入学案内・学費」(2026年10月26日確認)
- 開志創造高等学校「学校概要」(2026年10月26日確認)
- NIJIN高等学院「入学案内」(2026年10月26日確認)
転入・編入の可否や卒業時期は個別の記録と学校の判断によって変わります。この記事は制度と公式募集情報を整理したもので、卒業時期を保証するものではありません。具体的な見込みは現在の高校と転入候補校に書類を見せて確認してください。


転入後の学び方や卒業までの計画を相談する