開成町から通えるフリースクール5選|隣の南足柄に月3,000円の居場所。小田原駅近くの2か所も【2026年版】

開成町のフリースクール5選(青空とあじさい)

「開成町で、学校のかわりに通える場所はありますか」
開成町は、神奈川県でいちばん面積が小さく、子どもの割合が高い町です。町には、町単独の教育支援センター「あじさいルーム」があり、通う時間を本人の希望も聞きながら相談して決められます。一方で、町内の民間フリースクールは、神奈川県の一覧にも公式サイトでも確認できませんでした。通える場所は、隣の南足柄市と、小田急線で8分の小田原市に集まっています。この記事では、開成町から通える5か所と町の窓口について、公式の記載だけをもとに整理しました。

この記事でわかること

  • 開成町から通えるフリースクール5か所の場所・対象・開所日・費用(公式サイトと県・小田原市の資料で確認できた範囲)
  • 隣の南足柄市のくだかけ会(月3,000円)と、小田原駅の近くの2か所
  • 町の教育支援センター「あじさいルーム」の通い方と申込の流れ
  • 町の計画に書かれた不登校の状況
  • 補助が確認できなかったことと、費用の抑え方
  • 「通える場所がない」と感じたときに残る選択肢と、自宅から毎日「登校」できるNIJINアカデミーのメタバース校舎の特徴

この記事は、町・県の公式ページと各施設の公式サイト(公式に記載がない場合は神奈川県の団体シートや小田原市の一覧)に書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年9月時点)。

目次

開成町の今の状況を、数字と場所で確かめる

まず、開成町という町の形を公式の資料で確かめます。町の公式サイトには、「町域は東西1.7km、南北3.8km、総面積6.55㎢と神奈川県内で一番面積が小さなまちです」と書かれています。そして「令和2年国勢調査では、人口増加率、年少人口割合が神奈川県内で1位になるなど…人口が増え続けている『躍動感あふれるまち』です」とも紹介されています。町立の学校は、開成小学校・開成南小学校・文命中学校の3校です。

交通は小田急線の開成駅で、町の公式サイトでは「『小田原駅』から8分」「『新宿駅』から約1時間20分」と案内されています。6月には、あじさいの里で約5,000株のあじさいが咲く「あじさいまつり」が開かれる町でもあります。

開成町の不登校の人数は、町の公表資料では確認できませんでした。ただ、町の前の教育振興基本計画(2019〜2024年度)には、「不登校児童生徒数は、平成27年度から増加傾向にあり、適応指導教室やフリースクール等への通室もあり改善がなされていますが、深刻な課題となっています」と書かれています。町の計画の中で、フリースクールへの通室が「改善」の一つとして挙げられているのは、保護者にとって心強い記述です。町は令和7〜10年度の第4次計画も策定していますが、本文は今回確認できませんでした。

神奈川県全体では、令和6年度の公立小・中学校の不登校は24,250人(小学校10,192人・中学校14,058人)で、前年度から621人増えています。

学校の外の居場所については、神奈川県が公開している「フリースクール等の紹介」(令和8年度)に、開成町の団体は掲載されていませんでした。県の西部で載っているのは、隣の南足柄市のくだかけ会、小田原市のCLCA、二宮町ののぞみ教室の3団体です。小田原市は、市内の民間施設の一覧(令和8年6月更新)も公表しています。

開成町ならではの事情は、「小さな町で、選択肢が町の外に広がっている」ことです。町の端から端までが近い一方で、フリースクールに通うなら、隣の南足柄市か、小田急線で小田原市に出ることが前提になります。

開成町で保護者がつまずきやすいところ

知っておきたい3つの壁

公式の記載から見えてきた、開成町ならではの事情です。

01

町内の民間施設が見つからない

県の一覧にも公式サイトでも、町内の民間フリースクールは確認できませんでした。通い先は南足柄市・小田原市です。

02

町の教室の費用が書かれていない

あじさいルームは時間を相談して決められますが、費用・出席の扱い・所在地は町のページに記載がありません。

03

補助が確認できない

保護者向けのフリースクール利用料の補助は、町の公式サイトで確認できませんでした。

3つとも「電話で確かめれば前に進める」壁です。窓口の番号はこの記事の後半にまとめています。

開成町から通えるフリースクール5選(比較一覧)

隣の南足柄市の1か所と、小田原市の4か所です。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは神奈川県の団体シート(県シート)や小田原市の民間施設一覧(市一覧)の金額を、出典を明記して載せています。

スクール名エリア・最寄り対象開所費用の目安
NPO法人 くだかけ会南足柄市関本
大雄山線 富士フイルム前駅 徒歩5分(県の紹介ページ)
小学1年生から火・木 10:00〜16:00(県シート)年会費5,500円・月3,000円(県シート)
不登校支援「ゆりゆりルーム」小田原市栄町
小田原駅 徒歩3分ほど(公式)
幼・小・中・高(市一覧)火・水 13:30〜16:30(市一覧)学習支援 月5,000円または10,000円・入会金なし(市一覧)
せいさフリースクール おだわら小田原市根府川
(旧片浦中学校)
小4〜中3月〜金 午前10:40〜12:30/午後13:20〜15:10(公式)週3日 全日 月36,000円・半日 月20,000円(公式)
寄宿生活塾 はじめ塾小田原市城山
小田原駅西口 徒歩約4分(公式)
幼・小・中・高(市一覧)通塾9:00〜16:00(市一覧)平日通い 月77,000円(税込・公式)
子どもと生活文化協会(CLCA)小田原市城山
(活動場所へは車で移動)
小1〜高校生(県シート)月〜金 9:00〜17:00(県シート)1週間の体験 通い27,500円(県シート)。月額は確認できず

表の見方のポイントは3つです。1つ目は、費用をいちばん抑えられるのは隣の南足柄市のくだかけ会(月3,000円)と、小田原駅近くのゆりゆりルーム(月5,000円〜)だということ。2つ目は、小田原駅から歩ける場所に2か所(ゆりゆりルーム・はじめ塾)があり、開成駅から小田急線で8分の小田原駅を起点にすれば通いやすいこと。3つ目は、平日毎日通える施設は費用も高くなる(はじめ塾は月77,000円)ことです。

小田原市の施設については、小田原市から通えるフリースクール10選|市が費用まで公表した一覧と、出席扱いガイドライン【2026年版】や、南足柄市から通えるフリースクール5選|市内のくだかけ会は月3,000円。小田原・二宮まで比較【2026年版】でも紹介しています。

白い机の上の文房具と観葉植物

5か所を1か所ずつ紹介します

1. NPO法人 くだかけ会(南足柄市関本)|隣の市で、月3,000円・自然の中の居場所

開成町の西隣、南足柄市にあるNPO法人です。神奈川県の「フリースクール等の紹介」に載っている、県西部の3団体のうちの1つです。神奈川県のNPO紹介ページでは、アクセスが「小田原から大雄山線『富士フィルム前』駅より徒歩5分」、新松田駅からの関本行きバス「竜福寺前」から徒歩5分と案内されています。

県の団体シートでは、活動は毎週火曜・木曜の10:00〜16:00、対象は小学1年生から、費用は年会費5,500円・Earth会費 月3,000円です。散歩、畑・田んぼの作業、料理、音楽、自然観察会、合宿、芸術療法など、体を動かしながら過ごす活動が中心です。申込は「電話にて来所、面談のご相談をしてください」とされています。公式サイトは今回閲覧できず、出席扱いについての記載も確認できませんでした。

  • 所在地:南足柄市関本44-1/富士フイルム前駅 徒歩5分(県の紹介ページ)
  • TEL:0465-74-4770
  • 対象:小学1年生から(県シート)
  • 開所:火・木 10:00〜16:00(県シート)
  • 費用:年会費5,500円・月3,000円(県シート)
  • 出席扱い:記載なし

2. 不登校支援「ゆりゆりルーム」(小田原市栄町)|小田原駅から3分、午後の学習支援

小田原駅から歩いてすぐの場所にある、不登校の子の支援の場です。公式サイトでは「小田原駅から徒歩3分ほど」と案内されています。所在地は小田原市栄町1丁目5-20 大邦ビル2階です。

開所日と費用は、公式サイトでは文字で確認できませんでした。小田原市の民間施設一覧では、毎週火曜・水曜の13:30〜16:30、入会金なし・学習支援 月5,000円または10,000円とされています。公式サイトには「利用料を低額に設定」という説明もあります。

注意点:公式サイトには、発達に偏りのある小学生〜中学生向けの「個別療育」のページもあります。不登校支援の利用と療育の利用は区別して、問い合わせのときにどちらの枠組みかを確認してください。午後の時間帯なので、朝が苦手な子が最初に通う場所として検討しやすい施設です。

  • 所在地:小田原市栄町1-5-20 大邦ビル2階/小田原駅 徒歩3分ほど(公式)
  • TEL:070-8474-0225(市一覧)
  • 対象:幼・小・中・高(市一覧)
  • 開所:火・水 13:30〜16:30(市一覧)
  • 費用:入会金なし・学習支援 月5,000円または10,000円(市一覧)
  • 注意:個別療育の事業もあり。出席扱いの記載なし

3. せいさフリースクール おだわら(小田原市根府川)|週3日、午前だけ・午後だけも選べる

NPO法人星槎教育研究所が、旧小田原市立片浦中学校(小田原市根府川41)で開いているフリースクールです。最寄駅と徒歩の分数は公式サイトで確認できませんでした。

対象は小学4年生〜中学3年生で、公式サイトでは月曜〜金曜の午前の部(10:40〜12:30)と午後の部(13:20〜15:10)があり、費用は週3日で全日36,000円・半日20,000円(1か月あたり)です。小田原市の一覧には、入学金免除・施設費 年25,000円とも書かれています。出席扱いについての記載はありませんでした。

  • 所在地:小田原市根府川41(旧片浦中学校)
  • TEL:0465-28-3830
  • 対象:小学4年生〜中学3年生
  • 開所:月〜金 午前10:40〜12:30/午後13:20〜15:10(公式)
  • 費用:週3日 全日 月36,000円・半日 月20,000円(公式)+施設費 年25,000円(市一覧)
  • 出席扱い:記載なし

4. 寄宿生活塾 はじめ塾(小田原市城山)|小田原駅から4分、通いも寄宿もできる

小田原市城山にある「寄宿生活塾」です。公式サイトでは「小田原駅西口より徒歩約4分」と案内されていて、開成駅から小田急線で小田原駅まで出れば、歩いて行ける場所です。

公式サイトの料金ページでは、不登校などの理由での利用について「平日通い 70,000円/月×1.1(消費税)=77,000円/月」とされています。寄宿(泊まり)の場合は月154,000円(税込)です。小田原市の一覧では、対象は幼児から高校生まで、通塾は9時〜16時、ほかに塾生登録費15,000円(税別・初回のみ)と父母会費5,000円がかかるとされています。

生活そのものを一緒につくることを大事にしている場所で、費用はほかの施設より高めです。なお、はじめ塾は葉山町のフリースクール補助の認定施設にも入っていますが、これは葉山町民向けの制度で、開成町民は対象になりません。出席扱いについての記載はありませんでした。

  • 所在地:小田原市城山1-11-7/小田原駅西口 徒歩約4分(公式)
  • TEL:0465-34-6033
  • 対象:幼・小・中・高(市一覧)
  • 開所:通塾 9:00〜16:00(市一覧)
  • 費用:平日通い 月77,000円(税込・公式)+塾生登録費・父母会費(市一覧)
  • 出席扱い:記載なし

5. 子どもと生活文化協会(CLCA)(小田原市城山)|1週間の体験から始める

小田原市のNPO法人で、神奈川県の一覧にも載っています。事務所は小田原市城山1-6-32 Sビル2Fで、県のNPO紹介ページでは、主な活動場所の小田原市久野の「宏南庵」へは、小田原駅西口前の事務所から車で移動すると書かれています。

県の団体シートでは、対象は小学1年生から高校生まで、日時は月〜金の9:00〜17:00です。申込は「相談室に電話(0465ー35ー9527)の後、面談し、本人の意思を確認した後、1週間の体験」という流れで、体験費用は通い27,500円・宿泊38,500円です。通常の月額は、公式サイト・県シートとも確認できませんでした。

  • 所在地:小田原市城山1-6-32 Sビル2F(活動場所は久野の宏南庵)
  • TEL:0465-35-8420(相談室 0465-35-9527)
  • 対象:小学1年生〜高校生(県シート)
  • 開所:月〜金 9:00〜17:00(県シート)
  • 費用:1週間の体験 通い27,500円・宿泊38,500円(県シート)。月額は確認できず
  • 出席扱い:記載なし

開成町から通う場合の費用相場と、補助の有無

5か所の費用を、同じ条件で並べ直してみます。ここでは「週2〜3回くらい通う」場合の月額で比べました。

スクール週2〜3回くらいの月額最初にかかるお金毎日通う場合
くだかけ会月3,000円(県シート)年会費5,500円開所は火・木
ゆりゆりルーム月5,000円または10,000円(市一覧)入会金なし開所は火・水
せいさ おだわら週3日 全日36,000円・半日20,000円(公式)施設費 年25,000円(市一覧)基本は週3日
はじめ塾平日通い 月77,000円(税込・公式)塾生登録費15,000円(税別)ほか平日通いに含まれる
CLCA確認できず1週間の体験 通い27,500円確認できず

こうして並べると、月3,000円から月77,000円まで、施設によって大きな差があります。週に数回の居場所なのか、生活をともにする塾なのかで、費用の考え方がまったく変わります。開成町から通う場合は、小田急線や大雄山線の交通費も加わります。

補助について。開成町の公式サイトで、保護者向けのフリースクール利用料や交通費の補助を探しましたが、確認できませんでした。神奈川県は、フリースクール等に通う子どもの保護者を支援する市町村に補助する事業を行っていますが、県のページで実施市町として挙がっているのは相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町の6市町で、開成町は含まれていません。県は「保護者の方に直接補助する制度ではございません。お住まいの市町村が事業を実施している必要があります。」と説明しています。

費用をできるだけ抑えたいときは、①町のあじさいルーム(費用は電話で確認)→②くだかけ会やゆりゆりルームで、週2日の居場所をつくる→③必要に応じて通う日数の多い施設を検討する、という順番で考えると無理がありません。

机の上に並べたはさみと文房具

その前に確認したい、開成町の公的な窓口

民間のフリースクールを探す前に(あるいは同時に)、町の窓口も確認しておきましょう。開成町には、町単独で設置している教育支援センター「あじさいルーム」があります。

開成町教育支援センター「あじさいルーム」(通う場所)

町の公式ページでは、あじさいルームについて「『学校に行きたいけれど行けない』『不安があり登校できない』等、様々な思いで学校に行けないでいる開成町内の小・中学生が、学校に籍を置いたまま通室し、自分のペースで学習したり様々な体験をしたりする教室です」と説明されています。

  • 開室:「原則、在籍学校の授業日です。9:00~16:30の中で本人の希望等相談のうえ通室時間を決めています」
  • 活動:「心の安らぐ場であることを優先し、教科学習、読書、レク、スポーツ等、本人の希望をもとに、担当教諭と相談のうえ活動内容を決めていきます」
  • 申込の流れ:在籍校の先生と相談→学校が担当教諭に連絡→見学・相談→1〜2週間の体験通室→在籍校に通室申出書を提出して正式通室
  • 直接の連絡:「直接、開成町役場学校教育課0465-82-5221に連絡をいただくこともできます」
  • 所在地:町のページには記載がなく、確認できませんでした(問い合わせ先は開成町延沢773の学校教育課)
  • 費用:町のページに記載がなく、確認できませんでした
  • 出席の扱い:町のページに記載がなく、確認できませんでした

あじさいルームの特徴は、「心の安らぐ場であることを優先」し、通う時間も活動内容も本人の希望をもとに決めることです。学校を通さず、学校教育課に直接連絡できるとはっきり書かれているので、学校に言い出しにくい時期も相談を始められます。電話のときに「どこで開いていますか」「費用はかかりますか」「通った日は出席扱いになりますか」の3つを聞いてみてください。

また、町の広報では、神奈川県教育委員会とフリースクール等による「不登校相談会」の告知も行われています。県内のフリースクールの人と直接話せる機会なので、案内が出たら参加を検討してみてください。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「週2日の居場所だけでは足りない」「毎日通える施設は費用が高い」と感じた方もいると思います。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。

3つの選択肢を正直に比較

通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
開成町の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
開成町内に場所がある×
町内の民間は
確認できず
○
あじさい
ルーム
○
自宅から
送迎・移動がいらない×
南足柄・小田原へ
電車かバス
△
町内だが
移動は必要
○
移動なし
平日毎日通える△
平日毎日は
一部の施設
○
在籍校の
授業日
○
時間割が公開
費用が事前にわかる△
公式に金額がない
施設もある
×
費用の記載なし
○
料金表が公開
対面で人と直接会える○
同じ部屋で
過ごせる
○
担当教諭と
過ごせる
×
画面越し
(対面はない)

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと神奈川県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

表のとおり、オンラインは移動がいらない・時間割や料金が公開されている点で強い一方、同じ部屋で人と直接会うことはできません。どれか1つが正解というより、お子さんの今の状態に合わせて組み合わせるものだと考えてください。

オンラインが向いているとき

開成町から平日に通える民間の施設は、町の外にあります。「まず生活のリズムを戻したい」「毎日電車で通うのはまだ負担」という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。人が多い場所が苦手な子にとっても、最初の一歩としてハードルが低いことがあります。

逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。開成町の場合は、町内に時間を相談して決められるあじさいルームがあり、隣の南足柄市には週2日・月3,000円のくだかけ会もあるので、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に何日かは対面の場所へ」という組み合わせがしやすい地域でもあります。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  • 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
  • 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
  • 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
  • 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、神奈川県内のどこか

この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。

NIJINアカデミーのメタバース校舎|開成町の自宅から毎日「登校」する学校

オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。

NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。

NIJINアカデミーならではの3つの特徴

「通えない」を前提につくったメタバース校舎

公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。

01

顔も声も出さなくていい

カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。

02

関わる人数を自分で選べる

担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。

03

学年も地域もこえて学べる

現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。

「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。

1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。

学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。

先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。

確認したいことNIJINアカデミーの場合(公式の記載)
出席の扱い出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です
同じ時間に同じ仲間と過ごせるか朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります
料金の総額メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり
対面の機会全国52か所にリアル教室があり、神奈川県内では座間市(グランワルツ相武台校)・横浜市(横浜反町校など)・川崎市(武蔵新城校)に教室があります。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる)

合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額はくだかけ会(月3,000円)やゆりゆりルーム(月5,000円〜)より高いこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、あじさいルームやくだかけ会と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

それでも、平日毎日通える施設の費用(月3万〜7万円台)と比べると、月25,443円(税込)で毎日同じ時間に先生や仲間と過ごせるメタバース校舎は、ほかの5か所とは違う役割を持つ選択肢です。

電車に乗れない日も、
自宅から「登校」できる学校。

NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。

出席認定 希望者の97%カメラOFFでもOK42都道府県から通学
NIJINアカデミーを見てみる →

見学で聞いておきたいこと

通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。開成町から通う場合に特に大事なものに印をつけています。

  • 【開成町から通う場合に特に大事】乗り換えと帰りの時間。開成駅から小田原駅までは小田急線で8分(町の案内)ですが、そこから先の道のりや、南足柄市へのバス・大雄山線の乗り継ぎを確認しましょう。帰りの時間帯の本数も大事です
  • 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。開成町立の学校で実績があるか
  • 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
  • 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
  • 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
  • スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
  • 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
  • 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用

見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。見学は1か所で決めず、できれば町のあじさいルームと、民間の1か所の両方を比べてみてください。

本棚と鉢植えのある図書スペース

よくある質問

開成町内にフリースクールはありますか。

神奈川県の「フリースクール等の紹介」(令和8年度)には、開成町の団体は掲載されていませんでした。今回の調査では、町内の民間フリースクールを公式サイトで確認することもできませんでした。町内にあるのは、町の教育支援センター「あじさいルーム」です。

あじさいルームはどこにありますか。無料ですか。

町の公式ページには、あじさいルームの所在地と費用の記載がなく、確認できませんでした。この記事では推測で「無料」とは書いていません。開室は原則として在籍校の授業日で、9:00〜16:30の中で通う時間を相談して決めます。学校教育課(0465-82-5221)に確認してください。

あじさいルームに通うには、学校を通す必要がありますか。

町の公式ページでは、まず在籍校の先生と相談する流れが案内されていますが、「直接、開成町役場学校教育課0465-82-5221に連絡をいただくこともできます」とも書かれています。見学・相談のあと、1〜2週間の体験通室があります。

開成町の不登校の人数はどれくらいですか。

開成町の人数は、町の公表資料では確認できませんでした。町の前の教育振興基本計画には「不登校児童生徒数は、平成27年度から増加傾向にあり」「深刻な課題となっています」と書かれています。神奈川県全体では、令和6年度の公立小・中学校の不登校は24,250人です。

開成町にフリースクールの利用料の補助はありますか。

開成町の公式サイトでは、保護者向けのフリースクール利用料や交通費の補助は確認できませんでした。神奈川県が支援している市町村の補助事業の実施市町(相模原市・鎌倉市・海老名市・藤沢市・葉山町・二宮町)にも、開成町は含まれていません。

フリースクールに通うと、学校の出席扱いになりますか。

出席扱いにするかどうかは、在籍している学校の校長が判断します。今回紹介した5か所は、いずれも公式サイト・県や市の資料で出席扱いの記載を確認できませんでした。見学や面談のときに、在籍校との連携の実績を聞いてください。

オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。

文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。

開成駅から通いやすい施設はどこですか。

開成駅から小田急線で小田原駅に出れば、ゆりゆりルーム(小田原駅から徒歩3分ほど)とはじめ塾(小田原駅西口から徒歩約4分)に歩いて行けます。隣の南足柄市のくだかけ会は、大雄山線の富士フイルム前駅から徒歩5分、または新松田駅からのバスで向かえます。

午後から通える場所はありますか。

小田原市のゆりゆりルームは、小田原市の一覧で火・水の13:30〜16:30とされています。せいさフリースクール おだわらにも午後の部(13:20〜15:10)があります。朝が苦手な子は、午後の時間帯から始めるのも1つの方法です。

まとめ

開成町でフリースクールを探すときに押さえておきたいことを、もう一度まとめます。

  • 開成町は県内でいちばん小さく、子どもの割合が高い町。町の計画では不登校が「平成27年度から増加傾向」とされている
  • 町内の民間フリースクールは確認できず、通い先は隣の南足柄市(くだかけ会・月3,000円)と小田原市
  • 小田原駅から歩けるゆりゆりルーム(月5,000円〜・火水の午後)とはじめ塾(平日通い 月77,000円)、週3日のせいさ おだわらもある
  • 町の公的な受け皿はあじさいルーム。通う時間を相談で決められ、学校教育課に直接連絡してもよい。所在地・費用・出席の扱いは公式ページで確認できなかった
  • 保護者向けの利用料補助は確認できなかった

最初の一歩としては、①学校教育課(0465-82-5221)に電話して、あじさいルームの場所・費用・出席の扱いを聞く、②くだかけ会かゆりゆりルームに、見学や面談の相談をする、の2つを同じ週に進めるのがおすすめです。町の窓口と民間の居場所を並べて比べられるので、お子さんに合う場所を選びやすくなります。焦らず、お子さんのペースで進めていきましょう。

一面に咲く青いあじさい

この記事の内容を確かめるための一次資料

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文責:にじいろ編集部

公開日:2026年9月29日 / 最終更新:2026年9月29日

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