「つくばみらい市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
つくばみらい市(人口49,872人・世帯数18,137世帯・2026年1月1日、茨城県の市町村概況)には、市の総合教育支援センター内に適応支援教室「なのはな」があります。民間は、市内で公式に確認できた施設がなく、隣のつくば市と取手市の施設を、公式サイトや県の資料で確認できたことだけで整理しました。
この記事でわかること
- つくばみらい市の総合教育支援センター・適応支援教室「なのはな」の場所・時間・費用
- 隣のつくば市・取手市のフリースクールの開所日と、公式に書かれた料金
- 市の利用料補助は確認できない一方、隣のつくば市には市民限定の補助があること
- どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、市の相談窓口
この記事は、つくばみらい市・茨城県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。
つくばみらい市の今の状況を、数字と場所で確かめる
つくばみらい市は茨城県の南部にある市で、茨城県の市町村概況では、住民基本台帳の人口が49,872人、世帯数が18,137世帯です(2026年1月1日現在)。県の統計ページには、常住人口51,599人(2026年7月1日現在)も載っています。市の公式ページは、今回の確認では読み込めなかったため、人口は県の資料の値を使っています。
市内の不登校の人数は、市の施策評価の資料などでは確認できませんでした。確認できたのは、市の公式ページに載る支援の場所です。市の総合教育支援センター(上長沼・旧十和小学校内)の適応支援教室「なのはな」に加えて、伊奈中学校の校内フリースペースと、小絹中学校の校内フリースクール「らいむルーム」があります。
民間は、公式サイトで確認できた市内の施設がありませんでした。市内の居場所として、Instagramで活動する団体の情報がありますが、公式サイトがなく、住所も公表されていないため、この記事では施設として載せていません。通える民間の場所は、隣のつくば市と取手市が中心になります。
全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。茨城県の人数は、県教育委員会の調査のページで確認できた最新が令和3年度(小・中学校の合計6,411人、前年度は4,552人)で、令和6年度の数字は、県の公式ページでは確認できませんでした。つくばみらい市の人数は、市の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。
知っておきたい3つの壁
公式の記載から見えてきた、つくばみらい市ならではの事情です。
01
市内に、公式で確認できた民間の施設がない
市内で公式サイトを確認できた民間のフリースクールはありませんでした。通える民間は、つくば市と取手市の施設が中心です。
02
市のセンターの案内は2023年更新。今の運用は電話で確認を
総合教育支援センターの公式ページは、更新日が2023年のものが中心です。通室の費用は「無料」と書かれていますが、申し込みは毎年度の手続きが必要と書かれていて、今の運用は電話での確認が必要です。
03
隣のつくば市には市民限定の補助がある。つくばみらい市民は対象外
つくば市には、フリースクール等の利用料の補助(月額上限2万円)があります。対象はつくば市民なので、つくばみらい市に住んでいると使えません。
3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。
つくばみらい市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)
つくばみらい市内で、公式サイトを確認できた民間の施設はありませんでした。隣のつくば市の3か所と、取手市の志徳館を、確認できた範囲で載せています。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトに書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。
| 施設名(場所) | 対象 | 開所日 | 費用の目安 | 最寄駅・アクセス(公式) |
|---|---|---|---|---|
| TSUKUBA学びの杜学園(学びの杜学園) (つくば市吾妻3-11-5 ヴェルンハイムK103) | 小・中学生(フリースクール小中等部・公式) | 月〜金。公式は10:00〜15:00、県の一覧は10:00〜17:00 | 公式サイトに金額の記載なし(県の一覧は入学100,000円+月46,000円) | つくば駅から徒歩15分(公式のアクセスページ) |
| サドベリースクール つくば空(一般社団法人サドベリースクール つくば空) (つくば市春日4-1-15-100) | 小2〜中3が在籍中。高校生も可(公式) | 月・水・木・金 10:00〜15:00(火曜は休校・公式) | 入会金10,000円+月謝30,000〜35,000円。保険料は年800円(公式) | 最寄り駅は公式に記載なし(県の一覧は「つくば駅からバス16分」) |
| 学習塾&フリースクールroots (つくば市上ノ室773-3) | 現在は4〜5年生向けの内容。低学年の受け入れは停止中(公式) | 火・水・金(フリースクール)。9:50開始、お迎え14:45〜15:00(公式) | 入塾代10,000円+月謝 火15,000円/水10,000円/金16,000円(公式) | つくばセンターからバスで「上ノ室坂上」下車(公式) |
| チャレンジスクール志徳館(志徳館) (取手市藤代南1-5-15 千葉ビル1階) | 小学生〜高校生(公式) | 活動は10:00〜15:00。受付は月〜土の10:00〜17:00(公式)。県の一覧は月〜金 | 入学金10,000円+月25,000円(授業料20,000円+設備費5,000円・公式) | 藤代駅南口から徒歩1分(県の一覧) |
4か所を並べると、公式サイトで確認できたことの種類が違います。つくば空と志徳館は、対象・時間・料金まで書かれています。rootsは、料金と開所日が詳しい一方、現在は4〜5年生向けの内容です。学びの杜学園は、公式サイトに金額がなく、県の一覧に別の金額が載っています。通う前に、問い合わせで最新の内容を確かめてください。
通い方は、志徳館が藤代駅南口から徒歩1分(県の一覧)、学びの杜学園がつくば駅から徒歩15分(公式のアクセスページ)、rootsがつくばセンターからバスで「上ノ室坂上」下車(公式)です。つくば空は最寄り駅が公式に書かれておらず、県の一覧には「つくば駅からバス16分」とあります。つくばみらい市からの所要時間は、公式サイトでは確認できませんでした。

4か所を1か所ずつ紹介します
ここからは、4か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。
1. TSUKUBA学びの杜学園(学びの杜学園)(つくば市吾妻3-11-5 ヴェルンハイムK103)|つくば市にある、平日に通える小中学生向けのフリースクール
つくば市吾妻3-11-5のヴェルンハイムK103にある「TSUKUBA学びの杜学園」は、フリースクールの小中等部を設けています。公式サイトのアクセスのページには、つくば駅から徒歩15分と書かれています。
- 開所:月〜金。公式サイトでは10:00〜15:00、茨城県の一覧では10:00〜17:00と書かれていて、時間が食い違っています
- 費用:公式サイトには金額の記載がなく、電話・資料請求での案内です。茨城県の一覧には、入学100,000円+月46,000円とあります(県の資料の記載で、公式サイトでは確認できていません)
- 電話:029-898-9905
金額と時間が資料によって違うので、通う前に、学園へ直接確かめてください。
2. サドベリースクール つくば空(一般社団法人サドベリースクール つくば空)(つくば市春日4-1-15-100)|つくば市にある、サドベリー型のスクール
つくば市春日4丁目1-15-100にある「サドベリースクール つくば空」は、一般社団法人サドベリースクール つくば空が運営しています。茨城県の民間施設一覧にも載っています。
- 対象(公式):小学2年から中学3年が在籍中。高校生も利用できます
- 開所(公式):月・水・木・金の10:00〜15:00(火曜は休校)
- 費用(公式):入会金10,000円、保険料は年800円。月謝は、小学1〜3年が35,000円、小学4年〜中学生が30,000円。高校生は、週1回10,000円・週2回20,000円・週3回以上30,000円
- アクセス:最寄り駅は公式サイトに書かれていません。茨城県の一覧には「つくば駅からバス16分」とあります
通う曜日と時間が決まっているので、まずは見学と体験で、お子さんが自分のペースで過ごせるかを確かめるのがよさそうです。
3. 学習塾&フリースクールroots(つくば市上ノ室773-3)|つくば市にある。学習塾と一緒に運営されている
つくば市上ノ室773-3にある「学習塾&フリースクールroots」は、学習塾とフリースクールを一緒に運営しています。
- 対象(公式):現在は4〜5年生向けの内容で、低学年の受け入れは停止中と書かれています
- 開所(公式):フリースクールは火・水・金。9:50開始(登校は9:20〜9:40)、お迎えは14:45〜15:00
- 費用(公式):入塾代10,000円。月謝は、火曜15,000円、水曜10,000円、金曜16,000円
- アクセス(公式):つくばセンターからバスで「上ノ室坂上」下車
公式サイトには、つくば市の利用者向けの補助(上限月20,000円)が使えるという記載があります。この補助は、つくば市民が対象です(つくば市の公式ページより)。ほかの市に住んでいる場合は対象にならないので、通う前に確認してください。学習塾と一緒に運営されているため、フリースクールの時間に学習をどのくらい入れるかも、見学のときに聞いておくと安心です。
4. チャレンジスクール志徳館(志徳館)(取手市藤代南1-5-15 千葉ビル1階)|取手市内の民間。小学生から高校生までが通える
取手市藤代南1-5-15の千葉ビル1階にある「チャレンジスクール志徳館」は、取手市の民間のフリースクールです。同じ場所で、通信制高校のサポート校「志徳館学園」も運営しています。
- 対象(公式):小学生から高校生まで
- 時間(公式):活動は10:00〜15:00。受付は月〜土の10:00〜17:00
- 費用(公式):入学金10,000円、授業料20,000円(月)、設備費5,000円(月)。2年目以降は、4月1日に登録更新費10,000円
- アクセス:JR常磐線の藤代駅南口から徒歩1分(茨城県の民間施設一覧による)
- 電話:0297-79-5311
茨城県の民間施設一覧では、開所は月〜金の10〜15時と書かれていて、土曜の扱いが公式サイトと食い違っています。通える曜日は、問い合わせで確かめてください。サポート校と同じ場所なので、高校生の進路についても相談したいときは、フリースクールの利用とサポート校の利用が別の契約になるかどうかを、あわせて聞いておくと安心です。
つくばみらい市から通う場合の費用相場と、補助の有無
4か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。
| 施設名 | 入会金 | 月額の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| TSUKUBA学びの杜学園 | 県の一覧:100,000円(公式サイトには記載なし) | 県の一覧:月46,000円(公式サイトには記載なし) | 茨城県の民間施設一覧(令和7年7月) |
| サドベリースクール つくば空 | 10,000円(公式) | 月30,000円(小4〜中学生)/35,000円(小1〜3年)。高校生は週1回10,000円・週2回20,000円・週3回以上30,000円(公式) | 公式サイト |
| 学習塾&フリースクールroots | 10,000円(入塾代・公式) | 月謝:火曜15,000円/水曜10,000円/金曜16,000円(公式) | 公式サイト |
| チャレンジスクール志徳館 | 10,000円(公式) | 月25,000円(授業料20,000円+設備費5,000円)。2年目以降は4月に登録更新費10,000円(公式) | 公式サイト |
費用は、公式サイトの金額を並べました。志徳館は入学金10,000円+月25,000円、つくば空は入会金10,000円+月30,000〜35,000円、rootsは入塾代10,000円+月謝10,000〜16,000円です。学びの杜学園は、公式サイトに金額がなく、確認できませんでした。市の「なのはな」は、市の公式ページに「通室費用は無料」と書かれています。
補助については、つくばみらい市の公式サイトではフリースクールの利用料の補助を確認できませんでした。茨城県には「民間フリースクール連携推進事業(授業料等補助)」があります(令和8年度)。県内に住む不登校の小・中学生の保護者のうち、住民税非課税世帯・要保護世帯・準要保護世帯が対象で、授業料等の2分の1以内、1人あたり月15,000円(年18万円)までです。申請は3期制で、第Ⅲ期は令和9年3月31日必着です。ただし、対象は県の要件を満たす施設への通所で、この記事で紹介する施設が補助の対象かどうかは確認できていません。使いたいときは、通う前に県教育委員会 生徒支援・いじめ対策推進室(029-301-5229)に確認してください。市の「なのはな」は、市の公式ページ(2023年12月14日更新)に「通室費用は無料」と書かれています。なお、つくば市のフリースクール等の利用料補助(月額上限2万円)は、つくば市民が対象で、つくばみらい市民は対象外です。
費用をおさえる方法としては、①市の総合教育支援センターを中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

その前に確認したい、つくばみらい市の公的な窓口
民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。近くの市の学び場は、つくば市から通えるフリースクールや、取手市から通えるフリースクール、常総市から通えるフリースクール、茨城のフリースクール一覧でも紹介しています。
総合教育支援センター・適応支援教室「なのはな」
市の公式ページ(センター概要は2023年12月14日更新)には、次のように書かれています。
- 場所:つくばみらい市上長沼1250(旧十和小学校内)/0297-52-4332
- 開室:平日の9:00〜12:00と13:00〜16:00
- 対象:学校に行きづらい、不登校の傾向がある小・中学生
- 費用:通室費用は無料と書かれています
- 申し込み:学年末(3月31日)で全員が退室し、翌年度は改めて手続きが必要です。申し込み先(在籍校を通すのか、直接なのか)は、確認できませんでした
県の資料には、以前の所在地(福田・伊奈庁舎内)が載っていますが、古い情報です。市の公式ページは2023年更新のものが中心なので、通う前に電話で今の運用を確かめてください。
校内の居場所と、相談窓口
- 伊奈中学校:校内フリースペース(市公式ページに記載)
- 小絹中学校:校内フリースクール「らいむルーム」(市公式ページ・更新日は2024年12月25日)。利用は各学校に問い合わせます。費用は記載がありません
- 居場所「ふぁみりあ」:登校しぶりのある子と保護者向けの居場所として、伊奈中学校のページに記載があります
- 教育相談:総合教育支援センターの電話・来所相談/0297-52-4332/平日の9:00〜16:00
- 家庭児童相談室(おやこ・まるまるサポートセンター):みらい平市民センター2階/0297-44-8222/月〜金の8:30〜17:15(県の資料)
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。
通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | つくばみらい市の 公的な窓口 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 対面で人と直接会える | ○ 少人数で、人と過ごせる | ○ なのはなで、職員と会える | × 画面越し(対面の時間はない) |
| 少ない日数から始めやすい | △ rootsは曜日ごとの月謝。ほかは通う日数の記載が少ない | △ 平日に開室。通う日数は相談する形 | △ 平日毎日の授業が基本 |
| 費用を抑えやすい | △ 月10,000〜35,000円(公式の金額があるもの) | ○ 市の公式ページに「通室費用は無料」と記載 | △ 月25,443円(メタバース通学) |
| 天候・移動に左右されにくい | △ つくば市・取手市まで移動が必要 | △ 上長沼の旧十和小学校内まで通う必要がある | ○ 自宅から参加できる |
| 学校の出席扱いにつなげやすい | △ 出席扱いの記載は今回確認できず(在籍校に確認) | △ 出席扱いの記載は確認できず(在籍校に確認) | △ 在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記) |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと茨城県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。
オンラインが向いているとき
つくばみらい市内で公式に確認できた民間の施設がなく、通える場所はつくば市・取手市まで移動する形です。毎日の移動がまだ負担という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。
逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。つくばみらい市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に何日かは市の「なのはな」や、つくば市・取手市の居場所へ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと
- 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
- 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
- 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
- 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、茨城県内のどこか
この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。
NIJINアカデミーのメタバース校舎|つくばみらい市の自宅から毎日「登校」する学校
オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。
NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。
「通えない」を前提につくったメタバース校舎
公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。
01
顔も声も出さなくていい
カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。
02
関わる人数を自分で選べる
担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。
03
学年も地域もこえて学べる
現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。
「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。
1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。
学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。
先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。
| 確認したいこと | NIJINアカデミーの場合(公式の記載) |
|---|---|
| 出席の扱い | 出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です |
| 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか | 朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります |
| 料金の総額 | メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり |
| 対面の機会 | 全国52か所にリアル教室があり、リアル教室は、公式サイトの「リアル教室情報」で都道府県ごとに探せます(茨城県内には、公式の教室ページに阿見校(毎週金曜)・潮来校(毎週木曜)・下妻校(毎週水曜)があります。お住まいの場所からの所要時間は、今回確認できていません)。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる) |
合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、市の「なのはな」や、つくば市・取手市の居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。
外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。
NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。
見学で聞いておきたいこと
通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。つくばみらい市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。
- 【つくばみらい市ならでは】市外の施設へ通う手段と、市の補助の対象外であることの確認。つくば市・取手市の施設までの、電車・バスの時間と交通費を見学の前に調べる。つくば市の補助は、つくば市民だけが対象
- 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。つくばみらい市立の学校で実績があるか
- 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
- 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
- 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
- スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
- 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
- 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用
見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。市の「なのはな」との併用を考えている場合は、在籍校と総合教育支援センターにも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

よくある質問
つくばみらい市に、市が運営するフリースクールはありますか。
市が運営する「フリースクール」ではなく、総合教育支援センター内の適応支援教室「なのはな」があります。上長沼1250の旧十和小学校内にあり、平日の9:00〜12:00と13:00〜16:00に開き、通室費用は無料と市の公式ページに書かれています(2023年12月14日更新)。学年末(3月31日)で全員が退室し、翌年度は改めて手続きが必要です。電話は0297-52-4332です。
つくばみらい市内に民間のフリースクールはありますか。
今回確認した範囲では、公式サイトを確認できた市内の民間はありませんでした。市内の居場所としてInstagramで活動する団体の情報はありますが、公式サイトがなく、住所も公表されていないので、この記事には載せていません。
隣のつくば市・取手市の施設は、つくばみらい市から通えますか。
つくば市のつくば空・TSUKUBA学びの杜学園・roots、取手市の志徳館が、公式サイトや県の資料で確認できる施設です。つくばみらい市からの所要時間は書かれていないので、お住まいの場所から実際の移動時間を確かめてください。
つくば市の利用料の補助は、つくばみらい市民も使えますか。
つくば市の補助(月額上限2万円)は、つくば市民が対象です(つくば市の公式ページ・2026年9月9日更新)。つくばみらい市に住んでいる場合は、対象になりません。
つくばみらい市に、フリースクールの利用料の補助はありますか。
市の公式ページでは、確認できませんでした(「ない」とは断定できません)。県には、住民税非課税・要保護・準要保護の世帯を対象に、授業料等の2分の1以内、月15,000円までの補助があります。対象は県の要件を満たす施設への通所なので、通う前に県へ確認してください。
つくばみらい市の不登校の子は、どのくらいいますか。
市の施策評価の資料などでは、人数を確認できませんでした。全国では、令和6年度の小・中学校の不登校が35万3,970人と、文部科学省の調査で示されています。
フリースクールに通うと、学校の出席扱いになりますか。
出席扱いにするかどうかは、在籍する学校の校長が判断します。今回確認した施設の公式サイトには、出席扱いについての記載を確認できなかったので、通う前に在籍校と施設の両方に相談してください。
相談できる窓口はどこですか。
総合教育支援センター(0297-52-4332、平日の9:00〜16:00)で、電話・来所の相談ができます。家庭児童相談室(みらい平市民センター2階、0297-44-8222)は、県の資料では月〜金の8:30〜17:15です。
学校の中に、教室に入りにくい子が過ごせる場所はありますか。
市の公式ページには、伊奈中学校の校内フリースペースと、小絹中学校の校内フリースクール「らいむルーム」が載っています。利用は各学校に問い合わせる形で、費用は書かれていません。
オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。
文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。
まとめ
つくばみらい市から通える場所は、市の総合教育支援センター「なのはな」と、隣のつくば市・取手市の施設が候補になります。
- 「なのはな」は上長沼の旧十和小学校内で、通室費用は無料(2023年更新の公式ページ)
- 民間は、市内で公式に確認できた施設がなく、つくば市・取手市の施設が中心
- 市の利用料補助は確認できず、つくば市の補助はつくば市民が対象
- 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります
つくばみらい市ではフリースクールの利用料の補助が公式に確認できないので、費用は家庭の負担になる前提で考えておく必要があります。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

この記事の内容を確かめるための一次資料
- 茨城県:市町村概況(つくばみらい市・令和8年)
- つくばみらい市:総合教育支援センター(概要)
- つくばみらい市:教育相談
- つくばみらい市:小絹中学校 校内フリースクール
- つくば市:フリースクール等の利用者への補助
- TSUKUBA学びの杜学園 公式サイト(アクセス)
- サドベリースクール つくば空 公式サイト
- 学習塾&フリースクールroots 公式サイト
- チャレンジスクール志徳館 公式サイト
- 茨城県教育委員会:茨城県内の民間施設(フリースクール)について(令和7年7月)
- 茨城県教育委員会:民間フリースクール連携推進事業(授業料等補助)
- 茨城県教育委員会:不登校児童生徒への支援について
- 茨城県教育委員会:児童生徒の問題行動・不登校等の調査
- 茨城県:教育支援センター等の一覧
- 文部科学省:令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等調査(全文)
- NIJINアカデミー 公式サイト(累計入学者数・出席認定率・学費・メタバース校舎・教育モデル)
※確認日:2026年10月6日
文責:にじいろ編集部
公開日:2026年10月6日 / 最終更新:2026年10月6日


