御殿場市は、静岡県東部でフリースクールの選択肢がいちばん多い市のひとつです。静岡県がまとめている民間施設の一覧を見ると、三島市も裾野市も長泉町も清水町も掲載が0件か放課後等デイサービスだけなのに対し、御殿場市には2か所のフリースクールが載っています。
しかも、そのうち1か所は週1回5,000円から通えて、リモートも同じ料金。もう1か所は曜日ごとにコンセプトが違い、金曜は探究とギフテッド対応です。この記事では、市内の2か所を中心に、御殿場から通える5か所を公式サイトで1つずつ確認してまとめました。その一方で、御殿場市の教育支援センターについては、名称も場所も公式ページで見つけられませんでした。そのことも正直に書いています。
この記事でわかること
- 御殿場市内にある2か所の費用・曜日・送迎(公式サイトで確認したもの)
- 週1回5,000円という、静岡県東部でいちばん低い月額の選び方
- 御殿場市の教育支援センターが公式ページで確認できないという問題
- 御殿場市・静岡県にフリースクール利用料の補助があるかどうか
- 市外まで足を延ばす場合の3つの選択肢
この記事で「県の一覧」と書いているのは、静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)のことです。この資料の冒頭には「この様式を用いての施設紹介は任意となっており、名簿登載している団体すべての情報が掲載されているわけではありませんので、御承知おきください。」と書かれています。つまり、ここに載っていない施設もあります。「一覧にない=存在しない」ではない、という前提でお読みください。
御殿場市の今:県東部でいちばん選択肢が多い市
静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)で、御殿場市の住所で載っているのはふりースペース にこはぴ(御殿場市竈838-1)とこどもカレッジ(御殿場市神山416-2)の2か所です。近隣を見ると、三島市は放課後等デイサービスが1か所、裾野市・長泉町・清水町・富士宮市は0件。御殿場市に2か所あるというのは、静岡県東部ではかなり恵まれた状況です。
しかも性格が違う2か所です。にこはぴは月〜金の9:00〜15:00で、時間は自由。週1コース月5,000円から週5コース月18,000円まで刻みがあり、リモートも同じ料金です。こどもカレッジは曜日ごとにコンセプトが違い、月曜はレジリエンス、火曜は基礎学習、金曜は探究(ギフテッド対応)。「毎日行ける場所」と「曜日で選べる場所」が両方ある、ということです。
一方で、公的な受け皿については正直に書かなければなりません。御殿場市の教育支援センター(適応指導教室にあたるもの)の名称・所在地・開室時間を、今回、市の公式ページで見つけることができませんでした。この点は後の章で詳しく書きます。
静岡県教育委員会がまとめた令和6年度の調査では、県内の公立小学校で5,112人、公立中学校で6,792人、あわせて11,904人が不登校でした(政令市を含む数字です)。前の年度は小学校4,679人・中学校6,845人でしたから、小学校で大きく増えています。なお、この資料には「1,000人当たり何人」という出現率が印刷されていないため、この記事では実数だけを使います。市ごとの人数は、後述のとおり公表されていない市が多く、今回は確認できませんでした。
市内に2か所ある。それでも情報の少なさでつまずく
御殿場市は選択肢そのものはある地域です。つまずくのは、その先の「調べても出てこない」ところにあります。
01
公的が不明
御殿場市の教育支援センターの名称・場所・開室時間を、市の公式ページで見つけられませんでした。学校教育課(0550-82-4534)に直接聞く必要があります。
02
料金が非公開
市内2か所のうち、こどもカレッジは公式サイトに料金を載せていません。県の一覧には「入会金3,300円・1回1,650円」とありますが、コースの区切りは公式と食い違います。
03
補助がない
静岡県の補助は施設(運営者)向けで、家庭の月謝が安くなる制度ではありません。御殿場市の利用料補助も、今回調べた範囲では見つかりませんでした。
このうち「料金が非公開」は、電話1本でほぼ解けます。まずは市内2か所に問い合わせてみてください。
御殿場市から通えるフリースクール5選(一覧で比べる)
御殿場市から通える5か所です。市内の2か所を先に、そのあとに市外を距離の順で並べました。費用は、公式サイトに載っているものは公式サイトから、載っていないものは静岡県の一覧から採り、どちらなのかを1か所ずつ本文に書いています。
| スクール名 | 所在地・行き方 | 対象 | 形態・開所 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| ふりースペース にこはぴ | 御殿場市竈838-1 御殿場市竈。 電車の場合は南御殿場駅まで送迎あり | 小学1年生〜高校3年生(県の一覧の記載) | 通所+オンライン(月〜金 9:00〜15:00) | 週5 18,000円/週4 15,000円/週3 10,000円/週2 8,000円/週1 5,000円/単発1,500円(いずれも月額・単発は1日) |
| こどもカレッジ(みんカレくすのき) | 御殿場市神山416-2 御殿場市神山 | 小学1年生〜中学3年生(高校生は応相談・県の一覧の記載) | 通所(週3コース/週2以下のチケットコース) | 入会金3,300円/回数制 1回1,650円 |
| NPO法人コスモスクール未来 富士校 | 富士市松岡1515-17 JR御殿場線で沼津へ出て、 JR東海道線で富士駅方面へ | 小学生・中学生(高校生・通信制高校生の支援も実施) | 通所(水・金 10:00〜15:00) | 週1回 月10,000円/週2回 月18,000円/お試し1日3,000円(入学金は別途・金額の記載なし) |
| オルタナティブスクールあおぞら学校 | 伊豆の国市(伊豆長岡駅から車で約6分) 沼津・三島経由、伊豆箱根鉄道駿豆線で伊豆長岡駅へ。 公式サイトは「伊豆長岡駅より車で約6分」 | おおむね6歳〜18歳(おおむね4歳からビジター制度) | 通所(月〜木 10:00〜16:00) | 入学金30,000円/正規(週4日)月30,000円、ビジター 週1 月12,000円・週2 月18,000円・週3 月24,000円 |
| MOAスクール大仁校 | 伊豆の国市浮橋1601-1 沼津・三島経由、伊豆箱根鉄道駿豆線で大仁駅方面へ。 県の一覧は「熱海駅から車で約30分」 | 小学1年生〜中学3年生(高校生以上は要相談) | 通所(個別対応) | 入会金なし/月額14,000円(給食付きで週1回受講の場合) |
市内の2か所(にこはぴ・こどもカレッジ)だけで、週5日通う・曜日で選ぶ・回数制で通う、のどれもが選べます。富士市・伊豆の国市の3か所は、御殿場からだと乗り換えが入り、片道1時間を超えることもあります。急がずに、まずは市内の2か所から見てみてください。

5か所を1か所ずつ紹介します
1. ふりースペース にこはぴ(御殿場市竈)|週1回5,000円から、リモートも同じ料金
御殿場市竈にあるフリースペースです。運営は株式会社ぴっぴーの。公式サイトの「フリースクール」ページに、開所時間も料金も送迎も、めずらしいほどはっきり書かれています。
オープン時間は9:00〜15:00(月〜金、祝日はお休み)で、「9:00〜15:00内であれば時間は自由です」。オンライン(リモート)対応は9:15〜14:45。料金は週5コース18,000円/週4コース15,000円/週3コース10,000円/週2コース8,000円/週1コース5,000円(いずれも月額)、単発1,500円/日で、「リモートも上記の料金になります」と書かれています。週1回5,000円という価格は、この記事で紹介する5か所の中でいちばん低い月額です。
送迎は「基本的にご自身かご家族でお願いします」としたうえで、希望者には片道100円・往復150円。電車で来る場合は南御殿場駅までの送迎があります。昼食は1食350円(みんなで作る方式。公式サイトには「現在コロナ対策のため、昼食作りは中止しております」とあります)。お弁当も可です。
「慣れるまでは保護者の同伴可、またスタッフがご自宅まで伺います。(無料)」「フリースクールについての説明も必要に応じてご自宅まで伺わせていただきます。(無料)」「ご希望に応じて学校との連携も行います」と書かれているのも、外に出ることがまだ難しい段階では大きいと思います。「非課税世帯や諸事象により、利用料のお支払いが難しい方はご相談ください」という一文もあります。
注意点を2つ。①対象学年は公式サイトに書かれていません。県の一覧には「小学1年生から高校3年生まで」とあります。②県の一覧の料金(週5コース20,000円など)は、公式サイトの現行料金より高く、旧料金と見られます。また、運営会社は放課後等デイサービス(「ゆーもぁ」「ゆーもぁ+」)も運営しています。フリースクールはそれとは別のサービスですが、問い合わせのときにどちらの話かを明確にしておくと行き違いがありません。
2. こどもカレッジ(御殿場市神山)|曜日ごとにコンセプトが違う。金曜は探究、ギフテッド対応
「みんカレくすのき」という、おとなの生涯学習と子どもの居場所・学習の場をあわせて運営する団体のフリースクールです。公式サイトによれば、2022年から市民ボランティア活動として不登校の子どもの学習支援を行ってきた流れの上にあります。
この施設の特徴は、曜日ごとにコンセプトを変えていることです。公式サイトの原文は「主に、月曜日はレジリエンス(ストレス耐性)、火曜日は基礎学習(教科)、金曜日は探求(ギフテッド対応)です」。金曜の探究クラスには音楽体験・英会話・プログラミングが加わり、アメリカの学校で導入されているSEL(情動学習)メソッドも取り入れているとあります(定員5名)。「今日は勉強、今日は好きなこと」と曜日で切り替えられるので、教科学習が苦しい時期でも通う日を選べます。
月曜日には市民ボランティアも参加します。公式サイトには「ボランティアは、不登校対応や子どもの心理について学んでいます。土日に来る、高校生ボランティア(メンタルフレンド)や、様々な経歴を持つ市民らと関わる中で、他者に『ありのまま受け入れられる経験』を重ね、社会性を身につけていきます」とあります。自力で通う子の場合、入退室と同時に保護者にメールが届くチェックインシステムも採っています。
申し込みは「個別説明会(または個別LINE)⇒ 体験 ⇒ 保護者面談 ⇒ 入会」。公式サイトは見学より体験をすすめていて、「1時間程度でもいいので、実際に現地で何かして過ごしてみます。勉強道具を持ってきてもいいし、タブレットやパソコン、お絵描き道具、漫画など、好きなグッズを持ち込みOK」と書かれています。
料金は公式サイトに書かれていません。県の一覧には「入会金3,300円、回数制 1回1,650円」とあります。コースは公式サイトの申込欄に「週3コース」「週2以下チケットコース」の2つが出てきます。また、開校曜日は県の一覧が「月火木金(週4回)」なのに対し、公式サイトで説明されているのは月・火・金の3つだけで、木曜については書かれていません。曜日と金額は、問い合わせのときに必ず確認してください。
3. NPO法人コスモスクール未来 富士校(富士市松岡)|生徒2〜3名にスタッフ1名。出席カウントを明記している
静岡校(静岡市葵区)と富士校(富士市松岡)の2教室をもつNPO法人です。富士校は水曜と金曜の10:00〜15:00の開校で、公式サイトに「生徒2〜3名に対し、1名の経験豊富なスタッフがマンツーマンで勉強を教え、わからなかった勉強を”わかる”に変えて自信をつけていきます」と書かれています。
料金も公式サイトに明記されています。小学生・中学生学習サポートコースは週1回(10時から15時)で月額10,000円、週2回で月額18,000円。いきなり決めなくてよいように「お試しコース(1〜2ヶ月)」があり、週1〜2日・120分で1日3,000円、最長2か月程度まで利用できます(前日までに予約)。訪問学習サポートは1回90分3,000円で、「訪問学習は、静岡市内・富士市内に限ります」という条件つきです。入学時に別途入学金が発生すると書かれていますが、金額はサイトに載っていないので問い合わせが必要です。
この記事で紹介する5か所の中で、出席の扱いについていちばんはっきり書いているのがここです。公式サイトのトップに「出席カウント 在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます。」とあります。ただし最終的に出席と認めるかどうかを決めるのは在籍校の校長なので、「連携の実績がある」と読むのが正確です。
見学・相談は随時・無料で、「通常の開校日なので、実際に生徒さんが勉強している様子を見ることもできます」とのこと。なお、県の一覧の富士校の料金欄は「入会金無し/月額8,000円〜18,000円(週2回)」となっていて、公式サイトの金額と食い違います。この記事では公式サイトの金額を採りました。
4. オルタナティブスクールあおぞら学校(伊豆の国市)|カリキュラムもテストも評価もない、会議で決める学校
アメリカ・マサチューセッツ州のサドベリー・バレー・スクールをモデルに、2019年4月に開校しました(旧・伊豆サドベリースクール)。公式サイトの説明は明快です。「カリキュラム、テスト、評価は一切なく、学ぶ内容は全て生徒自身が決め、自らの好奇心をとことん追求していきます」。同時に、ルール設定・イベント企画・予算など学校運営のすべてを「スクール会議」で決め、決まったことは生徒・スタッフ・保護者全員で守ります。
開校日は月曜〜木曜(祝日を含む)の10時〜16時、入学年齢はおおむね6歳〜18歳。おおむね4歳(年少の学年)からはビジター制度があり、年少は週1日まで、年中は週2日まで、年長は月10日まで(おおむね週3日)利用できます。
料金は公式サイトにはっきり書かれています。正規生徒(週4日利用)は入学金30,000円、学費は1人月30,000円(2人目以降は1人月10,000円)。ビジター生徒(週1〜3日)は入学金30,000円で、週1コース月12,000円・週2コース月18,000円・週3コース月24,000円。体験入学は1日3,000円です。ビジター生徒の枠には限りがあるとも書かれています。
入学には条件があります。公式サイトの原文は「本人が希望していること、学校で決められたルール、会議での決定事項を守れること、保護者はあおぞら学校の理念のもと、子どもの決定と活動を尊重し、スクーリングを全面的に協力・援助すること」。合う・合わないがはっきり分かれるタイプなので、体験入学(1日3,000円)から始めるのがよいと思います。なお、所在地の詳細は説明会の申し込み時に伝える運用で、公式サイトには「伊豆長岡駅より車で約6分、狩野川リバーサイドパーク付近」とだけ書かれています。
5. MOAスクール大仁校(伊豆の国市浮橋)|農場も牧場もある約100haの敷地で、個別に組み立てる
2005年4月に、伊豆の国市の「大仁瑞泉郷」で開講したフリースクールです。公式サイトには、内閣総理大臣許可法人である(一社)日本青少年育成協会の正会員で「優秀認定校」に指定されていること、これまでに130人以上の不登校の児童・生徒や仕事に就いていない若者を受け入れてきたことが書かれています。
いちばんの特徴は環境です。公式サイトが挙げている設備は、体験農場、牧場、売店、レストラン、運動場、体育館、プール、技術・家庭科室、視聴覚室(遠方の方には宿泊施設もあり)。プログラムの例も「畑での農業体験、動物(ウサギなど)との触れ合い、ビオトープ作り、職業体験(売店、レストラン)、散策、川遊び、海や山での自然体験、美術館見学など」と、机に向かうこと以外の入口が多く用意されています。敷地内に提携医療機関(エムオーエー奥熱海クリニック・内科、心療内科)があることも公式サイトに明記されています。
「当スクールは個別対応です。お一人お一人に合ったプログラムをご相談の上で設定し、目標達成と自立に向けて一緒に歩みます。まずはお気軽にご相談(無料)ください」というのが公式サイトの案内です。ただし、対象学年・開校曜日・時間・料金は公式サイトに書かれていません。上の表の金額は県の一覧(令和8年2月5日現在)に載っていたもので、「入会金なし、月額14,000円(給食付きで週1回受講の場合)」です。週2回以上ならいくらになるのかは書かれていないので、電話(0557-84-2030)で確かめてください。
御殿場市から通う場合の費用相場と、補助の有無
今回の5か所を月額でならべると、いちばん低いのがふりースペース にこはぴの週1コース5,000円、いちばん高いのがあおぞら学校の正規生徒(週4日)30,000円です。間に、こどもカレッジの回数制(1回1,650円)、コスモスクール未来の週1回10,000円・週2回18,000円、MOAスクールの14,000円(週1回・給食付き)が入ります。入会金は0円(にこはぴ・MOA)から30,000円(あおぞら学校)まで幅があり、こどもカレッジは3,300円です。コスモスクール未来は「入学時は、別途入学金が発生いたします」と書かれているだけで、金額は公式サイトに載っていません。
ここに交通費が乗ります。市内の2か所については、にこはぴが「電車の方は南御殿場駅までの送迎を行います」と公式サイトに書いています。希望者には片道100円・往復150円の送迎もあります。市外の3か所は、富士市へはJR御殿場線で沼津に出てからJR東海道線、伊豆の国市へは沼津・三島を経由して伊豆箱根鉄道駿豆線と、いずれも乗り換えが2回入ります。片道1時間を超えることもあるので、週2回以上通うつもりなら、市内の2か所を先に検討することをおすすめします。
静岡県の補助は、保護者向けではなく「施設(運営者)向け」です。県の「フリースクール等支援事業費補助金」のページには、補助の対象が「不登校児童生徒に対し社会的自立を目指す目的をもって学校以外の場において行われる学習活動、教育相談、体験活動等の事業を行う民間の団体」と書かれています。補助率は「補助対象経費の実支出額の2分の1以内」、上限は「1運営主体あたり年1,000千円」です。つまり、家庭が払う月謝が直接安くなる制度ではありません。
御殿場市のフリースクール利用料の補助は、今回市の公式ページを見た範囲では確認できませんでした。交通費の補助も見つかりませんでした。なお、にこはぴの公式サイトには「非課税世帯や諸事象により、利用料のお支払いが難しい方はご相談ください」という一文があります。制度としての補助はなくても、施設側で相談に応じる姿勢を示している例です。費用が理由であきらめる前に、一度相談してみてください。

御殿場市の公的な窓口(教育支援センター等)
ここは、この記事でいちばん正直に書かなければならない章です。
御殿場市の教育支援センター(適応指導教室にあたるもの)について、名称・所在地・開室時間・費用・申し込みの流れのいずれも、今回、市の公式ページで見つけることができませんでした。市の教育施策に関する資料には、令和8年度から支援員を新たに配置するという記述はありましたが、教室そのものの案内ページにはたどりつけませんでした。
「ない」と言っているのではありません。「あるかもしれないが、公表されている情報からは確認できなかった」ということです。ほかの市——たとえば三島市はふれあい教室の場所と曜日と申し込みの流れを、裾野市は鈴木図書館2階という場所と月〜金9:00〜14:30という時間を、それぞれ公式ページに載せています。御殿場市についてはそれが見つからなかったので、この記事に書くことができません。
確実なのは、御殿場市教育委員会 学校教育課(0550-82-4534)に直接問い合わせることです。「学校に行きづらい子の、学校以外の通い先について聞きたい」と伝えれば、窓口につないでもらえるはずです。まず担任に相談する道もあります。
あわせて、市の資料には令和8年度から支援員を新たに配置するという記述がありました。学校の中の居場所(校内の支援室)についても、担任か学校教育課に聞いてみてください。
学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)は、文部科学省の一覧では静岡県内に静岡市の2校(静岡学園なごみ中学校=本校型、末広中学校=分教室型)があるだけです。いずれも静岡市の学校なので、御殿場市の子どもがそのまま通える学校ではありません。
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
御殿場市は市内に2か所あるので、まずはそちらを見るのが順番だと思います。そのうえで、「その2か所とも曜日が合わない」「そもそも家から出るのがまだ難しい」という場合には、自宅から参加できるオンラインのスクールも選択肢になります。
通所・御殿場市の公的な窓口・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | 御殿場市の 公的な窓口 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 御殿場市内に場所がある | ○ 市内に2か所 | △ 公式ページで 確認できず | ○ 自宅から |
| 平日毎日の枠がある | ○ にこはぴは 月〜金9:00〜15:00 | △ 開室時間が 確認できず | ○ 平日毎日 |
| 費用 | △ 月5,000〜 30,000円 | △ 確認できず | △ スクールにより 異なる |
| 調べればわかる | ○ 公式サイトあり | × 電話で聞くしかない | ○ 公式サイトあり |
| 対面で人と 直接会える | ○ 毎回 | ○ 毎回 | × 画面ごしが基本 |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・御殿場市の公式ページで確認できた内容と、オンラインスクール一般の傾向をもとにした整理です。制度・費用は2026年9月時点。
オンラインが向いているとき
朝起きて支度をして、電車やバスに乗って、知らない場所のドアを開ける——この一連の行程そのものが重い時期があります。御殿場市の場合、にこはぴがリモートにも通所と同じ料金で対応しています(オンライン対応時間9:15〜14:45)。「まずリモートで参加して、慣れたら通う」という移行が、同じスクールの中でできるのは大きな利点です。オンライン専門のスクールを選ぶ場合も、後から対面の機会があるかどうかを確認してください。
オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと
- 在籍校が出席扱いにしてくれるか。出席の扱いを決めるのは在籍校の校長です。オンラインでも文部科学省の通知にもとづいて認められる場合がありますが、事前に担任・学年主任と相談しておかないと、あとから「聞いていない」となりがちです。
- 画面の向こうに「その子の担当」がいるか。動画を見るだけの教材と、担任がついて毎日声をかけるスクールとでは、続き方がまったく違います。
- カメラをオフにしていてよいか。顔を出すことが条件になっていると、それだけで通えなくなる子がいます。
- 対面で会う機会があるか。下の比較表でオンラインを×にしたのはここです。年に数回でもリアルで集まる機会があるかどうかを聞いてください。
見学のときに聞いておきたいこと
今回の5か所は、公式サイトに書かれている情報量にかなり差があります。とくにMOAスクール大仁校とこどもカレッジは、料金や対象学年が公式サイトに載っていません。次のことは、見学か電話のときに必ず聞いてください。
- いまの料金と、月額に含まれないもの(教材費、昼食代、外出時の実費、送迎費)。にこはぴの公式サイトには「外出時は別途実費がかかります」「その他ご利用に応じてコピー代、昼食代、送迎費などが別途かかります」と書かれています。
- 開所している曜日と時間、そのうち何時に来ても/帰ってもよいのか。にこはぴは「9:00〜15:00内であれば時間は自由です」と明記しています。
- 対象学年。小学校低学年を受け入れているか、中学3年生の受験期はどう扱うか。
- 在籍校への出席の報告をしてくれるか。コスモスクール未来は「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と公式に書いています。
- その日その子が何もしなくてよいか。「来ただけ」の日を許す場所かどうかは、長く通えるかを大きく左右します。
- 体験の費用と回数。あおぞら学校は体験入学1日3,000円、コスモスクール未来はお試しコース1日3,000円、こどもカレッジは体験から入る流れです。

よくある質問
Q. フリースクールに通った日は、学校の出席になりますか。
A. 出席として扱うかどうかを決めるのは、在籍している学校の校長です。施設が決めるのではありません。今回の5か所のうち、コスモスクール未来は公式サイトに「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と書いています。にこはぴも「ご希望に応じて学校との連携も行います」としています。まず担任に「この施設に通うことを考えている」と伝え、学校側の窓口を決めてもらうところから始めると進めやすくなります。
Q. 静岡県内のフリースクールは全部で何か所あるのですか。
A. 正確な数は公表されていません。静岡県の「フリースクール等民間施設情報」には多くの施設が載っていますが、資料の冒頭に「この様式を用いての施設紹介は任意となっており、名簿登載している団体すべての情報が掲載されているわけではありませんので、御承知おきください。」と明記されています。ですから「県内に◯◯校」という数字を出しているサイトがあっても、その数を信じない方が安全です。
Q. 放課後等デイサービスもフリースクールとして紹介されていることがありますが、同じものですか。
A. 別のものです。放課後等デイサービスは児童福祉法にもとづく福祉サービスで、原則として障害児通所支援の受給者証が必要になり、費用も世帯の所得に応じた自己負担額になります。この記事では、フリースクールと性質が違うため掲載していません。ただ、朝から受け入れている事業所もあるので、受給者証をお持ちなら選択肢のひとつにはなります。
Q. 御殿場市の教育支援センター(適応指導教室)はどこにありますか。
A. 今回、市の公式ページで名称・所在地・開室時間を見つけることができませんでした。推測で書くことはできないので、御殿場市教育委員会 学校教育課(0550-82-4534)に直接お問い合わせください。「ない」という意味ではなく、「公表されている情報からは確認できなかった」ということです。
Q. 市内の2か所は、どちらが安いですか。
A. 月額でいちばん低いのは、にこはぴの週1コース5,000円です。週5コースでも18,000円で、リモートも同じ料金です。こどもカレッジは回数制で、県の一覧によると入会金3,300円・1回1,650円。週に何回行くかで逆転するので、通う回数を決めてから比べてください。ただしこどもカレッジの料金は公式サイトに載っていないので、必ず本人に確認を。
Q. にこはぴの運営会社は放課後等デイサービスもやっているそうですが、大丈夫ですか。
A. 株式会社ぴっぴーのは「ゆーもぁ」「ゆーもぁ+」という放課後等デイサービスも運営しています。フリースクール(ふりースペース にこはぴ)はそれとは別のサービスで、受給者証がなくても利用できる料金体系が公式サイトに示されています。問い合わせのときに「フリースクールの方の話です」と伝えれば行き違いはありません。
Q. 御殿場市に住んでいなくても、市内の2か所に通えますか。
A. どちらも公式サイトに「御殿場市民限定」といった条件は書かれていません。こどもカレッジの説明会の案内は「対象:静岡東部にお住まいで、フリースクールを探している方」となっています。裾野市や小山町からの利用も想定されていると読めます。
まとめ
御殿場市は、静岡県東部の中では珍しく、市内にフリースクールが2か所ある市です。にこはぴは月〜金の9:00〜15:00で時間は自由、週1コース月5,000円から週5コース月18,000円まで、リモートも同じ料金。こどもカレッジは曜日ごとにコンセプトが変わり、金曜は探究とギフテッド対応(定員5名)。性格の違う2か所が市内にあるというのは、選ぶ側にとってかなり大きいことです。
市外に目を向けると、富士市にコスモスクール未来富士校(水・金、週1回月10,000円)、伊豆の国市にあおぞら学校とMOAスクール大仁校があります。ただし御殿場からは乗り換えが2回入り、片道1時間を超えることもあります。
公的な窓口については、今回、市の公式ページで教育支援センターの名称も場所も確認できませんでした。学校教育課(0550-82-4534)に直接聞くのが確実です。また、御殿場市にも静岡県にも、保護者が受け取れるフリースクール利用料の補助は見つかりませんでした。
選択肢があるというのは、それだけで少し気持ちが軽くなることだと思います。まずは市内2か所のどちらかに、体験の申し込みを1件。そこからで大丈夫です。

この記事の内容を確かめるための一次資料

御殿場市には市内に2か所のフリースクールがあります。まずはそちらを見ていただくのが順番です。そのうえで、開いている曜日が合わない、あるいは家から出ること自体がまだ難しい、という時期もあります。NIJINアカデミーは、自宅から参加できるオンラインのオルタナティブスクールです。担任がつき、朝の会から一日が始まります。通所と並べて比べる材料のひとつとして、のぞいてみてください。
文責:にじいろ編集部
公開日:2026年9月24日 / 最終更新:2026年9月24日

