三島市から通えるフリースクール5選|市内は放課後等デイ1か所・通えるのは隣の3市【2026年版】

三島市で「フリースクールを探そう」と検索すると、意外なほど何も出てきません。静岡県がまとめている民間施設の一覧を開くと、三島市の住所で載っているのは放課後等デイサービスが1か所だけ。フリースクールらしいフリースクールは、市内には見当たらないのです。
でも、三島は交通の便がいい街です。駿豆線に乗れば伊豆の国市に2か所、御殿場線をたどれば御殿場市に2か所、東海道線で西へ向かえば富士市に1か所。この記事では、その5か所を公式サイトで1つずつ確認してまとめました。料金が公式サイトに載っていない施設は「載っていない」とそのまま書いています。

この記事でわかること

  • 三島市内にフリースクールが見当たらない理由と、県の一覧の読み方
  • 三島から通える5か所の費用・対象・開所曜日(公式サイトで確認したものだけ)
  • 三島市ふれあい教室の開室曜日・申し込みの流れ・費用の記載の有無
  • 三島市・静岡県にフリースクール利用料の補助があるかどうか
  • 見学のときに聞いておきたい6つのこと

この記事で「県の一覧」と書いているのは、静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)のことです。この資料の冒頭には「この様式を用いての施設紹介は任意となっており、名簿登載している団体すべての情報が掲載されているわけではありませんので、御承知おきください。」と書かれています。つまり、ここに載っていない施設もあります。「一覧にない=存在しない」ではない、という前提でお読みください。

目次

三島市の今:市内に民間の施設が見当たらない

静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)を三島市で探すと、出てくるのはリベラスコーレ(三島市本町9-3)1件だけです。ただしこの施設は、県の一覧の対象欄に「小学生・中学生・高校生(原則受給者症を持っていることが条件)」、費用欄に「入会金:なし 費用:世帯収入に応じた自己負担額(標準世帯で月額4,600円)」と書かれているとおり、放課後等デイサービスです。児童福祉法にもとづく福祉サービスであり、この記事でいう「フリースクール」とは仕組みが違うので、5選には入れていません(受給者証をお持ちなら、朝9:30から受け入れているので選択肢にはなります)。

つまり、三島市内で月謝制のフリースクールを探すと、県の一覧の範囲では見つかりません。一方で三島は、伊豆箱根鉄道駿豆線・JR東海道線・JR御殿場線(沼津乗換)が使える街です。この記事では、その3方向にある5か所を紹介します。

公的な受け皿としては、市の教育支援センターにあたる三島市ふれあい教室が市民生涯学習センターの3階にあります。開室は火曜〜金曜の9:30〜15:00で、月曜日は開室していません。市内の全中学校には「校内支援室」が置かれ、指導員7人とふれあい教室指導員3人が配置されています(詳しくは後述します)。

静岡県教育委員会がまとめた令和6年度の調査では、県内の公立小学校で5,112人、公立中学校で6,792人、あわせて11,904人が不登校でした(政令市を含む数字です)。前の年度は小学校4,679人・中学校6,845人でしたから、小学校で大きく増えています。なお、この資料には「1,000人当たり何人」という出現率が印刷されていないため、この記事では実数だけを使います。市ごとの人数は、後述のとおり公表されていない市が多く、今回は確認できませんでした。

三島市でつまずきやすいところ

市内に選択肢がないぶん、移動と曜日でつまずく

三島市の場合、施設選びそのものより「どうやって毎週そこまで行くか」「その曜日に開いているか」が先に問題になります。

01

市内に0か所

県の一覧で三島市に載っているのは放課後等デイサービス1か所だけです。月謝制のフリースクールに通うなら、伊豆の国市・御殿場市・富士市のいずれかへ出ることになります。

02

曜日が合わない

コスモスクール未来富士校は水・金、あおぞら学校は月〜木、こどもカレッジは曜日ごとにコンセプトが違います。「行きたい曜日に開いていない」が起きやすいので、先に曜日から確認してください。

03

補助がない

静岡県の補助は施設(運営者)向けで、保護者が受け取れるものではありません。三島市にも利用料の補助は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。月謝はそのまま家計にかかります。

このうち「曜日が合わない」は、複数の施設を見比べれば解けることが多い問題です。まずは5か所の開所曜日を並べて見てください。

三島市から通えるフリースクール5選(一覧で比べる)

三島市から公共交通で通える範囲にある5か所です。費用は、公式サイトに載っているものは公式サイトから、載っていないものは静岡県の一覧から採り、どちらなのかを1か所ずつ本文に書いています。

スクール名所在地・行き方対象形態・開所費用の目安
オルタナティブスクールあおぞら学校伊豆の国市(伊豆長岡駅から車で約6分)
伊豆箱根鉄道駿豆線で三島駅から伊豆長岡駅へ。
公式サイトは「伊豆長岡駅より車で約6分」
おおむね6歳〜18歳(おおむね4歳からビジター制度)通所(月〜木 10:00〜16:00)入学金30,000円/正規(週4日)月30,000円、ビジター 週1 月12,000円・週2 月18,000円・週3 月24,000円
MOAスクール大仁校伊豆の国市浮橋1601-1
伊豆箱根鉄道駿豆線で三島駅から大仁駅方面へ。
県の一覧は「熱海駅から車で約30分」
小学1年生〜中学3年生(高校生以上は要相談)通所(個別対応)入会金なし/月額14,000円(給食付きで週1回受講の場合)
NPO法人コスモスクール未来 富士校富士市松岡1515-17
JR東海道線で三島駅から富士駅方面へ
小学生・中学生(高校生・通信制高校生の支援も実施)通所(水・金 10:00〜15:00)週1回 月10,000円/週2回 月18,000円/お試し1日3,000円(入学金は別途・金額の記載なし)
ふりースペース にこはぴ御殿場市竈838-1
JR御殿場線(沼津乗換)で御殿場方面へ。
南御殿場駅まで送迎あり
小学1年生〜高校3年生(県の一覧の記載)通所+オンライン(月〜金 9:00〜15:00)週5 18,000円/週4 15,000円/週3 10,000円/週2 8,000円/週1 5,000円/単発1,500円(いずれも月額・単発は1日)
こどもカレッジ(みんカレくすのき)御殿場市神山416-2
JR御殿場線(沼津乗換)で御殿場方面へ
小学1年生〜中学3年生(高校生は応相談・県の一覧の記載)通所(週3コース/週2以下のチケットコース)入会金3,300円/回数制 1回1,650円

費用の幅は月5,000円(にこはぴの週1コース)から月30,000円(あおぞら学校の正規生徒)まで。回数制のこどもカレッジは1回1,650円です。次の章で、5か所を1つずつ見ていきます。

木の机の上に置かれたノートと、窓から差し込む日差し

5か所を1か所ずつ紹介します

1. オルタナティブスクールあおぞら学校(伊豆の国市)|カリキュラムもテストも評価もない、会議で決める学校

アメリカ・マサチューセッツ州のサドベリー・バレー・スクールをモデルに、2019年4月に開校しました(旧・伊豆サドベリースクール)。公式サイトの説明は明快です。「カリキュラム、テスト、評価は一切なく、学ぶ内容は全て生徒自身が決め、自らの好奇心をとことん追求していきます」。同時に、ルール設定・イベント企画・予算など学校運営のすべてを「スクール会議」で決め、決まったことは生徒・スタッフ・保護者全員で守ります。

開校日は月曜〜木曜(祝日を含む)の10時〜16時、入学年齢はおおむね6歳〜18歳。おおむね4歳(年少の学年)からはビジター制度があり、年少は週1日まで、年中は週2日まで、年長は月10日まで(おおむね週3日)利用できます。

料金は公式サイトにはっきり書かれています。正規生徒(週4日利用)は入学金30,000円、学費は1人月30,000円(2人目以降は1人月10,000円)。ビジター生徒(週1〜3日)は入学金30,000円で、週1コース月12,000円・週2コース月18,000円・週3コース月24,000円。体験入学は1日3,000円です。ビジター生徒の枠には限りがあるとも書かれています。

入学には条件があります。公式サイトの原文は「本人が希望していること、学校で決められたルール、会議での決定事項を守れること、保護者はあおぞら学校の理念のもと、子どもの決定と活動を尊重し、スクーリングを全面的に協力・援助すること」。合う・合わないがはっきり分かれるタイプなので、体験入学(1日3,000円)から始めるのがよいと思います。なお、所在地の詳細は説明会の申し込み時に伝える運用で、公式サイトには「伊豆長岡駅より車で約6分、狩野川リバーサイドパーク付近」とだけ書かれています。

2. MOAスクール大仁校(伊豆の国市浮橋)|農場も牧場もある約100haの敷地で、個別に組み立てる

2005年4月に、伊豆の国市の「大仁瑞泉郷」で開講したフリースクールです。公式サイトには、内閣総理大臣許可法人である(一社)日本青少年育成協会の正会員で「優秀認定校」に指定されていること、これまでに130人以上の不登校の児童・生徒や仕事に就いていない若者を受け入れてきたことが書かれています。

いちばんの特徴は環境です。公式サイトが挙げている設備は、体験農場、牧場、売店、レストラン、運動場、体育館、プール、技術・家庭科室、視聴覚室(遠方の方には宿泊施設もあり)。プログラムの例も「畑での農業体験、動物(ウサギなど)との触れ合い、ビオトープ作り、職業体験(売店、レストラン)、散策、川遊び、海や山での自然体験、美術館見学など」と、机に向かうこと以外の入口が多く用意されています。敷地内に提携医療機関(エムオーエー奥熱海クリニック・内科、心療内科)があることも公式サイトに明記されています。

「当スクールは個別対応です。お一人お一人に合ったプログラムをご相談の上で設定し、目標達成と自立に向けて一緒に歩みます。まずはお気軽にご相談(無料)ください」というのが公式サイトの案内です。ただし、対象学年・開校曜日・時間・料金は公式サイトに書かれていません。上の表の金額は県の一覧(令和8年2月5日現在)に載っていたもので、「入会金なし、月額14,000円(給食付きで週1回受講の場合)」です。週2回以上ならいくらになるのかは書かれていないので、電話(0557-84-2030)で確かめてください。

3. NPO法人コスモスクール未来 富士校(富士市松岡)|生徒2〜3名にスタッフ1名。出席カウントを明記している

静岡校(静岡市葵区)と富士校(富士市松岡)の2教室をもつNPO法人です。富士校は水曜と金曜の10:00〜15:00の開校で、公式サイトに「生徒2〜3名に対し、1名の経験豊富なスタッフがマンツーマンで勉強を教え、わからなかった勉強を”わかる”に変えて自信をつけていきます」と書かれています。

料金も公式サイトに明記されています。小学生・中学生学習サポートコースは週1回(10時から15時)で月額10,000円、週2回で月額18,000円。いきなり決めなくてよいように「お試しコース(1〜2ヶ月)」があり、週1〜2日・120分で1日3,000円、最長2か月程度まで利用できます(前日までに予約)。訪問学習サポートは1回90分3,000円で、「訪問学習は、静岡市内・富士市内に限ります」という条件つきです。入学時に別途入学金が発生すると書かれていますが、金額はサイトに載っていないので問い合わせが必要です。

この記事で紹介する5か所の中で、出席の扱いについていちばんはっきり書いているのがここです。公式サイトのトップに「出席カウント 在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます。」とあります。ただし最終的に出席と認めるかどうかを決めるのは在籍校の校長なので、「連携の実績がある」と読むのが正確です。

見学・相談は随時・無料で、「通常の開校日なので、実際に生徒さんが勉強している様子を見ることもできます」とのこと。なお、県の一覧の富士校の料金欄は「入会金無し/月額8,000円〜18,000円(週2回)」となっていて、公式サイトの金額と食い違います。この記事では公式サイトの金額を採りました。

4. ふりースペース にこはぴ(御殿場市竈)|週1回5,000円から、リモートも同じ料金

御殿場市竈にあるフリースペースです。運営は株式会社ぴっぴーの。公式サイトの「フリースクール」ページに、開所時間も料金も送迎も、めずらしいほどはっきり書かれています。

オープン時間は9:00〜15:00(月〜金、祝日はお休み)で、「9:00〜15:00内であれば時間は自由です」。オンライン(リモート)対応は9:15〜14:45。料金は週5コース18,000円/週4コース15,000円/週3コース10,000円/週2コース8,000円/週1コース5,000円(いずれも月額)、単発1,500円/日で、「リモートも上記の料金になります」と書かれています。週1回5,000円という価格は、この記事で紹介する5か所の中でいちばん低い月額です。

送迎は「基本的にご自身かご家族でお願いします」としたうえで、希望者には片道100円・往復150円。電車で来る場合は南御殿場駅までの送迎があります。昼食は1食350円(みんなで作る方式。公式サイトには「現在コロナ対策のため、昼食作りは中止しております」とあります)。お弁当も可です。

「慣れるまでは保護者の同伴可、またスタッフがご自宅まで伺います。(無料)」「フリースクールについての説明も必要に応じてご自宅まで伺わせていただきます。(無料)」「ご希望に応じて学校との連携も行います」と書かれているのも、外に出ることがまだ難しい段階では大きいと思います。「非課税世帯や諸事象により、利用料のお支払いが難しい方はご相談ください」という一文もあります。

注意点を2つ。①対象学年は公式サイトに書かれていません。県の一覧には「小学1年生から高校3年生まで」とあります。②県の一覧の料金(週5コース20,000円など)は、公式サイトの現行料金より高く、旧料金と見られます。また、運営会社は放課後等デイサービス(「ゆーもぁ」「ゆーもぁ+」)も運営しています。フリースクールはそれとは別のサービスですが、問い合わせのときにどちらの話かを明確にしておくと行き違いがありません。

5. こどもカレッジ(御殿場市神山)|曜日ごとにコンセプトが違う。金曜は探究、ギフテッド対応

「みんカレくすのき」という、おとなの生涯学習と子どもの居場所・学習の場をあわせて運営する団体のフリースクールです。公式サイトによれば、2022年から市民ボランティア活動として不登校の子どもの学習支援を行ってきた流れの上にあります。

この施設の特徴は、曜日ごとにコンセプトを変えていることです。公式サイトの原文は「主に、月曜日はレジリエンス(ストレス耐性)、火曜日は基礎学習(教科)、金曜日は探求(ギフテッド対応)です」。金曜の探究クラスには音楽体験・英会話・プログラミングが加わり、アメリカの学校で導入されているSEL(情動学習)メソッドも取り入れているとあります(定員5名)。「今日は勉強、今日は好きなこと」と曜日で切り替えられるので、教科学習が苦しい時期でも通う日を選べます。

月曜日には市民ボランティアも参加します。公式サイトには「ボランティアは、不登校対応や子どもの心理について学んでいます。土日に来る、高校生ボランティア(メンタルフレンド)や、様々な経歴を持つ市民らと関わる中で、他者に『ありのまま受け入れられる経験』を重ね、社会性を身につけていきます」とあります。自力で通う子の場合、入退室と同時に保護者にメールが届くチェックインシステムも採っています。

申し込みは「個別説明会(または個別LINE)⇒ 体験 ⇒ 保護者面談 ⇒ 入会」。公式サイトは見学より体験をすすめていて、「1時間程度でもいいので、実際に現地で何かして過ごしてみます。勉強道具を持ってきてもいいし、タブレットやパソコン、お絵描き道具、漫画など、好きなグッズを持ち込みOK」と書かれています。

料金は公式サイトに書かれていません。県の一覧には「入会金3,300円、回数制 1回1,650円」とあります。コースは公式サイトの申込欄に「週3コース」「週2以下チケットコース」の2つが出てきます。また、開校曜日は県の一覧が「月火木金(週4回)」なのに対し、公式サイトで説明されているのは月・火・金の3つだけで、木曜については書かれていません。曜日と金額は、問い合わせのときに必ず確認してください。

三島市から通う場合の費用相場と、補助の有無

今回の5か所を月額でならべると、いちばん低いのがふりースペース にこはぴの週1コース5,000円、いちばん高いのがあおぞら学校の正規生徒(週4日)30,000円です。間に、こどもカレッジの回数制(1回1,650円)、コスモスクール未来の週1回10,000円・週2回18,000円、MOAスクールの14,000円(週1回・給食付き)が入ります。入会金は0円(にこはぴ・MOA)から30,000円(あおぞら学校)まで幅があり、こどもカレッジは3,300円です。コスモスクール未来は「入学時は、別途入学金が発生いたします」と書かれているだけで、金額は公式サイトに載っていません。

ここに交通費が乗ります。三島から伊豆長岡・大仁方面は伊豆箱根鉄道駿豆線、富士方面はJR東海道線、御殿場方面はJR御殿場線(沼津乗換)です。週2回以上通うなら定期券を含めて月額に足して考えてください。にこはぴは、電車で来る場合に南御殿場駅までの送迎があり、希望者には片道100円・往復150円の送迎もあります。あおぞら学校は伊豆長岡駅から車で約6分の場所なので、駅からの足をどうするかを見学時に相談しておくとよいと思います。

静岡県の補助は、保護者向けではなく「施設(運営者)向け」です。県の「フリースクール等支援事業費補助金」のページには、補助の対象が「不登校児童生徒に対し社会的自立を目指す目的をもって学校以外の場において行われる学習活動、教育相談、体験活動等の事業を行う民間の団体」と書かれています。補助率は「補助対象経費の実支出額の2分の1以内」、上限は「1運営主体あたり年1,000千円」です。つまり、家庭が払う月謝が直接安くなる制度ではありません。

三島市のフリースクール利用料の補助は、今回市の公式ページを見た範囲では確認できませんでした。交通費の補助も見つかりませんでした。「ない」と断言はできませんが、少なくとも公表された制度としては見つからない、というのが正確なところです。気になる場合は青少年相談室(055-983-0886)に直接聞いてみてください。

窓辺に置かれた机と椅子のある明るい部屋

三島市の公的な窓口(三島市ふれあい教室)

三島市の教育支援センターにあたるのが三島市ふれあい教室です。場所は市民生涯学習センターの3階。開室は火曜日から金曜日の9:30〜15:00で、月曜日は開室していません。週5日ではない点は、生活のリズムを組み立てるうえで先に知っておきたいところです。

申し込みの流れは、市のページによると「学校と相談したうえで青少年相談室(055-983-0886)へ連絡 → 見学 → 面談 → 在籍校に通室願を提出」という順番です。最後に在籍校へ通室願を出す形なので、学校をまったく通さずに利用を始めることはできません。また「小学生は保護者の送迎が必要」とも書かれています。共働きのご家庭では、ここが現実的なハードルになることがあります。

費用については、市のページに記載がありませんでした。「無料」と書いてあるわけではないので、この記事では「無料」とは書きません。公的な教室なので大きな負担にはならない可能性が高いのですが、公表されていないことを断定するわけにはいかないので、通室を考える段階で青少年相談室に確認してください。

あわせて、三島市は全中学校に「校内支援室」を置いています。指導員7人と、ふれあい教室の指導員3人が配置されていると市の資料にあります。教室には入れないけれど学校の建物までは行ける、という段階なら、まずここを相談先にできます。

学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)は、文部科学省の一覧では静岡県内に静岡市の2校(静岡学園なごみ中学校=本校型、末広中学校=分教室型)があるだけです。いずれも静岡市の学校なので、三島市の子どもがそのまま通える学校ではありません。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで「どこも遠い」「その曜日は無理だ」と思われたかもしれません。三島市の場合、通所の選択肢はすべて市外にあります。移動が負担になる時期には、自宅から参加できるオンラインのスクールも現実的な選択肢になります。

3つの選択肢を正直に比べる

通所・三島市の公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
三島市の
ふれあい教室
オンライン
(自宅から)
三島市内に場所がある×
市内に月謝制の
施設は見当たらない
○
市民生涯学習
センター3階
○
自宅から
週5日の枠がある△
週5は
にこはぴのみ
×
火〜金
(月曜は開室なし)
○
平日毎日
費用△
月5,000〜
30,000円
△
市のページに
記載なし
△
スクールにより
異なる
学校を通さずに
始められる
○
直接申し込み
×
在籍校に
通室願を提出
○
直接申し込み
対面で人と
直接会える
○
毎回
○
毎回
×
画面ごしが基本

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・三島市の公式ページで確認できた内容と、オンラインスクール一般の傾向をもとにした整理です。制度・費用は2026年9月時点。

オンラインが向いているとき

朝起きて支度をして、電車やバスに乗って、知らない場所のドアを開ける——この一連の行程そのものが重い時期があります。三島市のように通所先がすべて市外にある地域では、「まず生活のリズムを戻す」段階と「外に出る」段階を分けて考えたほうがうまくいくことがあります。オンラインで朝の時間に人と会う習慣ができてから、月1回でも伊豆の国や御殿場へ出かけてみる——という順番でも遅くはありません。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  1. 在籍校が出席扱いにしてくれるか。出席の扱いを決めるのは在籍校の校長です。オンラインでも文部科学省の通知にもとづいて認められる場合がありますが、事前に担任・学年主任と相談しておかないと、あとから「聞いていない」となりがちです。
  2. 画面の向こうに「その子の担当」がいるか。動画を見るだけの教材と、担任がついて毎日声をかけるスクールとでは、続き方がまったく違います。
  3. カメラをオフにしていてよいか。顔を出すことが条件になっていると、それだけで通えなくなる子がいます。
  4. 対面で会う機会があるか。下の比較表でオンラインを×にしたのはここです。年に数回でもリアルで集まる機会があるかどうかを聞いてください。

見学のときに聞いておきたいこと

今回の5か所は、公式サイトに書かれている情報量にかなり差があります。とくにMOAスクール大仁校とこどもカレッジは、料金や対象学年が公式サイトに載っていません。次のことは、見学か電話のときに必ず聞いてください。

  • いまの料金と、月額に含まれないもの(教材費、昼食代、外出時の実費、送迎費)。にこはぴの公式サイトには「外出時は別途実費がかかります」「その他ご利用に応じてコピー代、昼食代、送迎費などが別途かかります」と書かれています。
  • 開所している曜日と時間、そのうち何時に来ても/帰ってもよいのか。にこはぴは「9:00〜15:00内であれば時間は自由です」と明記しています。
  • 対象学年。小学校低学年を受け入れているか、中学3年生の受験期はどう扱うか。
  • 在籍校への出席の報告をしてくれるか。コスモスクール未来は「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と公式に書いています。
  • その日その子が何もしなくてよいか。「来ただけ」の日を許す場所かどうかは、長く通えるかを大きく左右します。
  • 体験の費用と回数。あおぞら学校は体験入学1日3,000円、コスモスクール未来はお試しコース1日3,000円、こどもカレッジは体験から入る流れです。
窓辺に並べられた観葉植物の鉢

よくある質問

Q. フリースクールに通った日は、学校の出席になりますか。

A. 出席として扱うかどうかを決めるのは、在籍している学校の校長です。施設が決めるのではありません。今回の5か所のうち、コスモスクール未来は公式サイトに「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます」と書いています。にこはぴも「ご希望に応じて学校との連携も行います」としています。まず担任に「この施設に通うことを考えている」と伝え、学校側の窓口を決めてもらうところから始めると進めやすくなります。

Q. 静岡県内のフリースクールは全部で何か所あるのですか。

A. 正確な数は公表されていません。静岡県の「フリースクール等民間施設情報」には多くの施設が載っていますが、資料の冒頭に「この様式を用いての施設紹介は任意となっており、名簿登載している団体すべての情報が掲載されているわけではありませんので、御承知おきください。」と明記されています。ですから「県内に◯◯校」という数字を出しているサイトがあっても、その数を信じない方が安全です。

Q. 放課後等デイサービスもフリースクールとして紹介されていることがありますが、同じものですか。

A. 別のものです。放課後等デイサービスは児童福祉法にもとづく福祉サービスで、原則として障害児通所支援の受給者証が必要になり、費用も世帯の所得に応じた自己負担額になります。この記事では、フリースクールと性質が違うため掲載していません。ただ、朝から受け入れている事業所もあるので、受給者証をお持ちなら選択肢のひとつにはなります。

Q. 三島市内にフリースクールは本当にないのですか。

A. 「県の一覧に載っていない」というのが正確な言い方です。静岡県の一覧で三島市の住所で載っているのは放課後等デイサービス1か所だけでした。ただし、この一覧への掲載は任意なので、載っていない団体が市内で活動している可能性はあります。三島市ふれあい教室(青少年相談室 055-983-0886)に「市内で通える場所を知りませんか」と聞いてみるのが、いちばん確実だと思います。

Q. 三島市ふれあい教室は無料ですか。

A. 市のページに費用の記載がなく、今回は確認できませんでした。公表されていないことを「無料です」と書くわけにはいかないので、この記事では「記載なし」としています。青少年相談室(055-983-0886)に直接お尋ねください。

Q. 月曜日はどこも開いていないのでしょうか。

A. 三島市ふれあい教室は月曜が開室日ではありません。民間では、あおぞら学校が月〜木、こどもカレッジは月曜に「レジリエンス」のクラスがあります。にこはぴは月〜金です。月曜に行ける場所は、この3か所を当たってみてください。

Q. 伊豆の国市の2か所は、どちらも三島から通いやすいですか。

A. どちらも伊豆箱根鉄道駿豆線沿いですが、性格はかなり違います。あおぞら学校は伊豆長岡駅から車で約6分で、カリキュラムもテストもない「会議で決める学校」。MOAスクール大仁校は大仁瑞泉郷という広大な敷地の中にあり、農場や牧場での体験が中心です。どちらも駅から歩ける距離ではないので、送り迎えの方法を見学時に相談してください。

まとめ

三島市は、市内に月謝制のフリースクールが見当たらない一方で、駿豆線・東海道線・御殿場線が使える立地です。今回の5か所は、伊豆の国市に2か所(あおぞら学校・MOAスクール大仁校)、御殿場市に2か所(にこはぴ・こどもカレッジ)、富士市に1か所(コスモスクール未来富士校)。費用は月5,000円から30,000円まで幅があり、回数制のこどもカレッジは1回1,650円です。

公的な受け皿は三島市ふれあい教室(市民生涯学習センター3階、火〜金9:30〜15:00)。月曜は開室していません。費用の記載はなく、申し込みには在籍校への通室願が必要です。小学生は保護者の送迎が必要とも書かれています。

そして、三島市にも静岡県にも、保護者が受け取れるフリースクール利用料の補助は見つかりませんでした。県の補助は施設(運営者)向けです。月謝はそのまま家計にかかる、という前提で見比べてください。

最後に一つだけ。ここに挙げた5か所のうち、公式サイトに料金まで書いているのは3か所(あおぞら学校・にこはぴ・コスモスクール未来)です。残りの2か所は県の一覧の金額しか手がかりがありません。「サイトに書いていないから不誠実」ではなく、小さな団体ほど個別に相談して決めている、ということが多いです。まずは電話で1本、聞いてみるところからで大丈夫です。

図書館の閲覧席に並ぶ木のテーブルと椅子

この記事の内容を確かめるための一次資料

NIJINアカデミー|オルタナティブスクール小中高一貫校
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

三島市の場合、通所できるフリースクールはすべて市外にあります。伊豆の国市・御殿場市・富士市のどこへ行くにも電車に乗る必要があり、その移動そのものが重い時期もあります。NIJINアカデミーは、自宅から参加できるオンラインのオルタナティブスクールです。担任がつき、朝の会から一日が始まります。「まず生活のリズムを戻したい」「外に出る前に、人と話す時間をつくりたい」という段階の選択肢として、一度のぞいてみてください。

文責:にじいろ編集部

公開日:2026年9月24日 / 最終更新:2026年9月24日

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