富士宮市から通えるフリースクール5選|市内1か所は送迎無料。富士・御殿場・静岡まで比較【2026年版】

富士宮市のフリースクール5選(富士山と富士宮市の町並み)

「富士宮市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
富士宮市内には、月会費10,000円で平日毎日開いていて、施設から30分圏内なら無料で送迎してくれる居場所「ちっとらっつ」があります。一方で、静岡県教育委員会の民間施設の一覧(令和8年2月5日現在)に、富士宮市の施設は1件も載っていませんでした。市の公的な受け皿は、青少年相談センターの「教育支援センター」(平日9:00〜14:10)です。この記事では、富士宮市から通える5か所と、市の窓口でわかっていること・わからないことを、公式の記載だけをもとに整理しました。

この記事でわかること

  • 富士宮市から通えるフリースクール5か所の場所・対象・開所日・費用(公式サイトで確認できた範囲)
  • 市内の「ちっとらっつ」と、富士市・御殿場市・静岡市の4か所の違い
  • 市の教育支援センターの開級時間と申込の順番(まず電話→面接相談→手続き)
  • 「富士宮市教育委員会の委託で出席扱い」と公式に書いている、富士市の施設のこと
  • フリースクールの費用相場と、補助が確認できなかったこと
  • 「通える場所がない」と感じたときに残る選択肢と、自宅から毎日「登校」できるNIJINアカデミーのメタバース校舎の特徴

この記事は、市・県の公式ページと各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年9月時点)。

目次

富士宮市の今の状況を、数字と場所で確かめる

まず、富士宮市で「学校のかわりに通える場所」がどれくらいあるのかを、公的な資料で確かめました。

静岡県教育委員会は「フリースクール等民間施設情報」という一覧をPDFで公開しています(令和8年2月5日現在)。所在地の欄を1行ずつ確認しましたが、富士宮市に所在する施設は掲載されていませんでした。近くでは、富士市に2件、御殿場市に2件が載っています。

ただし、この一覧には但し書きがあります。PDFの冒頭に「この様式を用いての施設紹介は任意となっており、名簿登載している団体すべての情報が掲載されているわけではありません」と書かれています。実際、この記事で1番目に紹介する富士宮市宮原の「ちっとらっつ」は、公式サイトで場所・時間・料金を公開しているのに、県の一覧には載っていません。県の一覧に名前がないことは、「市内に1つもない」という意味ではありません。

不登校の人数はどうでしょうか。静岡県全体では、令和6年度に公立の小学校で5,112人、中学校で6,792人、合わせて11,904人が不登校でした(政令市を含む)。前の年度は小学校4,679人・中学校6,845人だったので、小学生が大きく増えています。

富士宮市単独の人数は、市の公式サイトと公表資料では確認できませんでした。ただ、市教育委員会の「令和6年度 富士宮の教育」には、「年々増加傾向にある不登校の問題」という言葉があり、各学校で作成した「不登校初期対応マニュアル」を使って組織的に対応すること、不登校対策支援員・スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーと連携すること、1人1台端末を不登校対策でも使い「学びの場の確保に努めます」ということが書かれています。令和7年11月の市議会でも、不登校児童生徒の出席の扱いや人数の推移が一般質問の通告に挙がっています。市も「増えている」と認識していて、議会でも取り上げられている課題だということです。

また、国が設置を進めている「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」は、静岡県内では静岡市の2校だけで、富士宮市にはありません。富士宮市の保護者が選べるのは、市の教育支援センター、民間のフリースクール、オンラインの3つが中心になります。

富士宮市ならではの事情は、「市外の施設は、車か鉄道の乗り換えが前提になる」ことです。市内から出るとき、鉄道はJR身延線で富士駅に出て東海道線に乗り換えるのが基本になります。富士市の施設でも駅から離れている場所が多く、実際には車での送迎を考えるご家庭が多いはずです。だからこそ、市内にあって送迎がある「ちっとらっつ」の存在は大きいと言えます。

富士宮市で保護者がつまずきやすいところ

知っておきたい3つの壁

公式の記載から見えてきた、富士宮市ならではの事情です。

01

県の一覧に市内は0件

県の民間施設一覧に富士宮市の施設は載っていません。市内の「ちっとらっつ」は公式サイトでだけ情報を公開しています。

02

市の教室の費用が書かれていない

教育支援センターは平日9:00〜14:10と公表されていますが、費用と出席の扱いは市のページに記載がありません。

03

補助がなく、市外は移動が長い

保護者向けの利用料補助は確認できませんでした。市外の4か所は富士市・御殿場市・静岡市にあります。

3つとも「電話で確かめれば前に進める」壁です。窓口の番号はこの記事の後半にまとめています。

富士宮市から通えるフリースクール5選(比較一覧)

富士宮市内の1か所と、隣の富士市、富士山の東側の御殿場市、県庁所在地の静岡市にある合わせて5か所です。費用は、公式サイトに書かれている金額だけを載せています。

スクール名エリア・最寄り対象開所費用の目安(公式)
ちっとらっつ富士宮市宮原(市内)
施設から30分圏内は無料送迎
小学生・中学生・高校生月〜金 9:00〜16:00入会金15,000円
月会費10,000円
コスモスクール未来 富士校富士市松岡小学生〜高校生(県一覧)水・金 10:00〜15:00週1回 月10,000円
週2回 月18,000円
入学金は別途(金額の記載なし)
ふりースペース にこはぴ御殿場市竈
南御殿場駅まで送迎あり
小1〜高3(県一覧)月〜金 9:00〜15:00週1回 月5,000円〜
週5回 月18,000円
こどもカレッジ御殿場市神山小1〜中3(県一覧)月・火・金(公式)公式に記載なし
フリースクールTOMARIGI静岡市葵区御幸町
JR静岡駅から徒歩約3分
小4以上月〜金 10:30〜15:30入会金19,800円
月4回16,500円〜月12回49,500円(税込)

表の見方のポイントは3つです。1つ目は、平日5日開いているのは、ちっとらっつ・にこはぴ・TOMARIGIの3か所だということ。2つ目は、月額がいちばん安く始められるのは、にこはぴの週1回5,000円、平日毎日通っても定額なのはちっとらっつの月10,000円だということ。3つ目は、市内から毎日通うことを考えると、送迎まで含めて現実的なのは、ちっとらっつだということです。

なお、富士市の施設については富士市から通えるフリースクール5選|補助はないが、無料で出席扱いの場所がある【2026年版】、御殿場市の2か所については御殿場市から通えるフリースクール5選|市内に2か所・週1回5,000円から【2026年版】でも詳しく紹介しています。

机の上に重ねたノートとタブレット

5か所を1か所ずつ紹介します

1. ちっとらっつ(富士宮市宮原)|市内で唯一、平日毎日・送迎つき

富士宮市の保護者に、いちばん最初に知ってほしい場所です。

「ちっとらっつ」は、公式サイトで「居場所支援施設」と名乗っている施設です。名前の由来について、公式サイトには「ちっとらっつ」とは富士宮の方言で「少しずつ」という言葉で、「少しずつ、前に進めばいい」という思いを名前にした、と書かれています。

所在地は富士宮市宮原454-13。対象は小学生・中学生・高校生、開所は月曜日〜金曜日の9:00〜16:00です。料金は入会金15,000円、月会費10,000円と公式サイトに明記されています。月会費制なので、通う日数が増えても月額は変わらない書き方です(税込・税別の表記はありませんでした)。

そして富士宮市の事情にとって大きいのが、「施設から30分圏内は送迎いたします(無料)」という一文です。市外の施設だと保護者の送迎が毎日の負担になりますが、ここは送迎を施設側に頼める可能性があります。自宅が30分圏内に入るかどうかは、問い合わせのときに住所を伝えて確認してください。

活動については「決まったカリキュラムはなく、一人一人の学びを創っていきます」とあり、アート体験(似顔絵・パステル画・ものづくり)、合気道教室、書道教室、料理教室、読み聞かせなどのアクティビティがあります。アクティビティは別料金と書かれているので、月会費に含まれる範囲は確認が必要です。職員については、校長経験者・教諭経験者・社会教育士・教育相談員などの資格や経歴を持つ職員と、元不登校児・現不登校児の保護者が従事していると紹介されています。

入会までの流れは、問い合わせ(電話かフォーム)→入会相談(無料)→面談→申込の4段階です。出席扱いについての記載は公式サイトにありませんでした。在籍校との連携がどこまでできるかは、入会相談のときに聞いておきましょう。また、静岡県教育委員会の一覧には掲載されていません(前述のとおり一覧は任意掲載です)。

  • 所在地:富士宮市宮原454-13/TEL 090-4478-4938
  • 対象:小学生・中学生・高校生
  • 開所:月〜金 9:00〜16:00
  • 費用:入会金15,000円・月会費10,000円(アクティビティは別途)
  • 送迎:施設から30分圏内は無料
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし

2. コスモスクール未来 富士校(富士市松岡)|出席カウントを公式に明記

富士市にある、NPO法人が運営するフリースクールです。富士宮市から見ると、富士市の中では比較的近い側にあります。

開校日は水曜日と金曜日の10:00〜15:00。料金は週1回コースが月10,000円、週2回コースが月18,000円、お試しコースが1日3,000円です。入学金が別途かかると書かれていますが、金額は公式サイトに記載がありませんでした。訪問学習(1回90分3,000円)もありますが、対象は静岡市内・富士市内限定と書かれているので、富士宮市のご家庭は対象外になる可能性があります。

このスクールのいちばんの特徴は、公式サイトのトップに「在籍している小中学校と連携し、出席にカウントできます。」と書かれていることです。出席の扱いを最終的に判断するのは在籍校の校長ですが、施設側がはっきり書いているのは、学校と話すときの材料になります。

なお、静岡県の一覧では料金が「入会金無し/月額8,000〜18,000円(週2回)」となっていて、公式サイトの記載と食い違っています。この記事では公式サイトの金額を採用しました。申し込み前に必ず確認してください。

  • 所在地:富士市松岡1515-17/TEL 0545-60-7030
  • 対象:小学生〜高校生(県一覧)
  • 開所:水・金 10:00〜15:00
  • 費用:週1回 月10,000円・週2回 月18,000円・お試し1日3,000円/入学金は金額の記載なし
  • 出席扱い:「出席にカウントできます」と公式に明記

3. ふりースペース にこはぴ(御殿場市竈)|週1回5,000円から、オンラインも同額

御殿場市にある、株式会社が運営するフリースペースです。富士宮市からは距離がありますが、料金の安さと柔軟さで候補に入れました。

開所は月曜日〜金曜日の9:00〜15:00で、「9:00〜15:00内であれば時間は自由です」と書かれています。料金は週5回で月18,000円、週4回15,000円、週3回10,000円、週2回8,000円、週1回5,000円、単発1,500円です(「※変更の可能性あり」の注記つき)。リモート(オンライン)での参加も同じ料金で、オンラインは9:15〜14:45です。

富士宮市から毎日通うのは大変でも、「週1回だけ通所、ほかの日はリモート」という組み合わせを同じ料金体系で選べるのは、この施設ならではです。送迎は南御殿場駅までで、片道100円・往復150円。「非課税世帯や諸事象により、利用料のお支払いが難しい方はご相談ください」という一文もあります。

注意点として、運営会社は放課後等デイサービスも運営しています。にこはぴはフリースペースとして別に案内されていますが、利用の枠組みは問い合わせのときに確認してください。

  • 所在地:御殿場市竈838-1/TEL 0550-70-9343
  • 対象:小1〜高3(県一覧。公式に記載なし)
  • 開所:月〜金 9:00〜15:00(オンラインは9:15〜14:45)
  • 費用:週1回 月5,000円〜週5回 月18,000円・単発1,500円(通所・リモート同額)
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし

4. こどもカレッジ(御殿場市神山)|曜日ごとにテーマが違う

御殿場市神山にある、曜日ごとに学ぶテーマが決まっているスクールです。

公式サイトでは、月曜日がレジリエンス、火曜日が基礎学習、金曜日が探求という構成になっています。金曜日の探求はギフテッドにも対応していて、定員は5名です。コースは「週3コース」と「週2以下チケットコース」があり、申込は個別説明会(または個別LINE)→体験→保護者面談→入会の順番です。

料金は公式サイトに記載がありませんでした。静岡県の一覧には「入会金3,300円・回数制1回1,650円」とありますが、公式で確認できないため、この記事では費用として扱っていません。また、開校曜日も県の一覧では「月火木金(週4回)」となっていて、公式の「月・火・金」と食い違っています。問い合わせのときに両方を確認してください。

  • 所在地:御殿場市神山416-2/TEL 050-1721-3090
  • 対象:小1〜中3(高校生は応相談・県一覧)
  • 開所:月・火・金(公式)
  • 費用:公式サイトに記載なし
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし

5. フリースクールTOMARIGI(静岡市葵区御幸町)|駅から徒歩3分、料金はすべて税込で公開

静岡市のJR静岡駅から徒歩約3分の場所にあるフリースクールです。清水区にも教室(清水区下清水町、入江岡駅から徒歩約10分)があります。

富士宮市からは、JR身延線で富士駅に出て、東海道線に乗り換えて静岡駅へ向かう経路になります。乗り換えが1回あるので毎日は大変ですが、中学生以上で「電車に乗る練習も兼ねて週1〜2回」という使い方なら現実的です。駅から近いので、駅からの移動で迷う心配は少ない場所です。

対象は小学4年生以上、開所は月曜日〜金曜日の10:30〜15:30。料金は税込で、入会金19,800円、フリースクールは月4回16,500円・月8回33,000円・月12回49,500円です。ほかに、フリースペース(月4回6,600円〜)や1回4,950円の「TRY DAY」もあります。料金がすべて税込で公開されているのは、比べるときに助かります。

  • 所在地:静岡市葵区御幸町11-8(JR静岡駅から徒歩約3分)
  • 対象:小学4年生以上
  • 開所:月〜金 10:30〜15:30
  • 費用:入会金19,800円・月4回16,500円〜月12回49,500円(税込)
  • 出席扱い:公式サイトに記載なし

静岡市の施設をもっと見たい方は、静岡市葵区から通えるフリースクール5選|県の補助は運営者向け・葵区の新しい公立校【2026年版】も参考にしてください。

富士宮市から通う場合の費用相場と、補助の有無

5か所の費用を、同じ条件で並べ直してみます。ここでは「週2回くらい通う」場合の月額で比べました。

スクール週2回くらいの月額最初にかかるお金毎日通う場合
ちっとらっつ月10,000円(月会費)入会金15,000円月10,000円のまま
コスモスクール未来 富士校月18,000円入学金(金額の記載なし)開校は水・金のみ
にこはぴ月8,000円記載なし週5回 月18,000円
こどもカレッジ公式に記載なし公式に記載なし開校は月・火・金
TOMARIGI月8回 33,000円(税込)入会金19,800円(税込)月12回 49,500円(税込)

こうして並べると、週2回で月8,000円〜33,000円と、場所によって4倍ほどの差があります。フリースクールの月謝は数万円になることも少なくないので、市内のちっとらっつ(平日毎日で月10,000円)と御殿場市のにこはぴ(週5回で月18,000円)は、かなり抑えた金額だと言えます。ただし、交通費・昼食代・アクティビティ代・教材費は別になることがあるので、「月会費に何が含まれるか」を必ず聞いてください。

補助について。富士宮市の公式サイトで、保護者向けのフリースクール利用料や交通費の補助を探しましたが、確認できませんでした。

静岡県には「フリースクール等支援事業費補助金」がありますが、補助の対象はフリースクールを運営する民間の団体で、補助率は補助対象経費の2分の1以内、上限は1運営主体あたり年1,000千円です。保護者が直接受け取れる補助ではありません。「県の補助があるから安くなる」とは限らないので注意してください。

費用をできるだけ抑えたいときの順番としては、①市の教育支援センター(費用は電話で確認)→②ちっとらっつ・にこはぴのような定額・少額の施設→③必要に応じて他の施設、と考えると無理がありません。

本が積まれた窓辺の机とノートパソコン、そばで休む子犬

その前に確認したい、富士宮市の公的な窓口

民間のフリースクールを探す前に(あるいは同時に)、市の窓口も確認しておきましょう。富士宮市では、市教育委員会の「青少年相談センター」が不登校の相談を受けていて、その中に「教育支援センター」があります。

青少年相談センター(相談の入り口)

市の公式ページによると、青少年相談センターは「悩みや不安をかかえる青少年やこどものことで心配ごとをお持ちの保護者及び関係者の相談に応じています」。相談の方法は電話・面接・メールの3つです。

  • 電話相談:小中学生に関すること 0544-22-0064/中学校卒業から39歳までの方に関すること 0544-22-1252(月〜金 9:00〜17:00、祝祭日・年末年始は休み)
  • 面接相談:申込みは「電話での予約」「来所しての予約」「学校を通しての予約」の3通り。面接予約は0544-22-0064
  • メール相談:e-sodan@city.fujinomiya.lg.jp。送信は24時間365日できますが、返信は平日9:00〜16:30、メールでの回答は原則1回です
  • 夜間開設:第2・第4水曜日は20:00まで(祝日の場合は翌日の木曜日)

面接相談を「学校を通さず、保護者から直接予約できる」ことと、月2回の夜間開設があることは、働いている保護者にとって大事なポイントです。平日の昼間に動けない場合は、第2・第4水曜日の夜を使う方法があります。

教育支援センター(学校に行けない子が通う場所)

市の公式ページでは、教育支援センターは「学校に行けない児童生徒に、心の栄養を蓄えるような居場所・学びの場所を目指します」と説明されています。支援の方針は、家庭以外に活動の場を提供して基本的な生活習慣づくりを支援すること、個に合った活動で自己理解と学習意欲を育むこと、共同生活を通して人とのかかわりなどの社会性を育むこと、の3つです。

  • 開級日:月曜日〜金曜日(祝祭日・長期休業中は休み)
  • 時間:9:00〜14:10
  • 申込み:まず電話→面接相談→手続き(電話は0544-22-0064)
  • 費用:市の公式ページに記載がなく、確認できませんでした
  • 出席の扱い:市の公式ページに記載がなく、確認できませんでした

所在地にも注意が必要です。市の公式ページの問い合わせ先は「社会教育課家庭・青少年係(弓沢町150番地・市役所6階)」ですが、これは担当課の住所です。市の「令和6年度 富士宮の教育」では、青少年相談センターの所在地は矢立町693番地と書かれ、静岡県の「市町教育支援センター一覧」では富士宮市医師会館内となっています。実際に通う場所は、最初の電話で必ず確認してください。

「無料なのか」「通った日が出席になるのか」は、多くの保護者がいちばん知りたいところだと思います。この記事では推測で書かずに「確認できませんでした」としました。電話のときに「費用はかかりますか」「通った日は在籍校で出席扱いになりますか」の2つをそのまま聞いてみてください。

参考:富士宮市教育委員会の委託で「出席扱い」と書いている施設(富士市)

富士市厚原にある一般社団法人サン・ビレッジの「アルファー教室」は、公式サイトに「富士・富士宮市の教育委員会の委託を受け、サンビレッジの利用が出席扱いとなります。」と書いています。富士市の北側にあり、富士宮市から比較的近い場所です。

ただし、この教室は放課後等デイサービスの枠組みで運営されていて、料金は「放課後等デイサービスのご利用料金(上限負担額)は国の定めた公費基準によります」とあります。対象も「学校へ通うことに困難さを感じている発達障害・適応障害等の小・中学生」です。利用には福祉サービスの手続き(受給者証など)が必要になる可能性が高いため、この記事では5選とは分けて紹介しました。見学・相談は無料で、自宅への送迎サービスもあると書かれています(TEL 0545-71-3995)。

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「市内の1か所は合うかわからない」「市外に毎日送るのは難しい」と感じた方もいると思います。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。

3つの選択肢を正直に比較

通所・市の窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
富士宮市の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
富士宮市内に場所がある△
市内は
ちっとらっつ1か所
○
教育支援
センター
○
自宅から
送迎がいらない△
市内は送迎あり
市外は車か鉄道
△
市内だが
送迎の記載なし
○
移動なし
平日毎日通える△
5か所中3か所が
平日5日
○
月〜金
9:00〜14:10
○
時間割が公開
費用が事前にわかる△
5か所中1か所は
公式に記載なし
×
費用の記載なし
○
料金表が公開
対面で人と直接会える○
同じ部屋で
過ごせる
○
職員・仲間と
過ごせる
×
画面越し
(対面はない)

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと静岡県教育委員会の一覧の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

表のとおり、オンラインは移動がいらない・時間割や料金が公開されている点で強い一方、同じ部屋で人と直接会うことはできません。どれか1つが正解というより、お子さんの今の状態に合わせて組み合わせるものだと考えてください。

オンラインが向いているとき

富士宮市は市域が広く、北部の朝霧・白糸・上井出のあたりから市の中心部や富士市へ出るだけでも時間がかかります。「まず生活のリズムを戻したい」「送迎の負担を先に減らしたい」という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。人が多い場所が苦手な子にとっても、最初の一歩としてハードルが低いことがあります。

逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。富士宮市の場合は、市内にちっとらっつと教育支援センターがあるので、「オンラインで生活を整えてから、週に何日か通所へ」という順番が組みやすい地域でもあります。にこはぴのように、通所とリモートを同じ料金で組み合わせられる施設もあります。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  • 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
  • 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
  • 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
  • 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、静岡県内のどこか

この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。

NIJINアカデミーのメタバース校舎|富士宮市の自宅から毎日「登校」する学校

オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。

NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。

NIJINアカデミーならではの3つの特徴

「通えない」を前提につくったメタバース校舎

公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。

01

顔も声も出さなくていい

カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。

02

関わる人数を自分で選べる

担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。

03

学年も地域もこえて学べる

現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。

「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。

1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は、日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。

学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。「まず元気を取り戻す」ところから始めて、少しずつ外の世界へという流れは、ちっとらっつの名前の由来と同じ「少しずつ」の考え方に近いものです。

先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。

確認したいことNIJINアカデミーの場合(公式の記載)
出席の扱い出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です
同じ時間に同じ仲間と過ごせるか朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります
料金の総額メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり
対面の機会全国52か所にリアル教室があり、静岡県内は掛川市。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる)

合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額は市内のちっとらっつ(月会費10,000円)より高いこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、市内の居場所や教育支援センターと組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

それでも、富士宮市の北部から毎日市外へ送迎する負担や、「人の多い場所にはまだ行けない」という段階を考えると、通学時間0分で毎日同じ仲間と過ごせるメタバース校舎は、ほかの4つの施設とは違う役割を持つ選択肢です。

送迎がむずかしい日も、
自宅から「登校」できる学校。

NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。

出席認定 希望者の97%カメラOFFでもOK42都道府県から通学
NIJINアカデミーを見てみる →

見学で聞いておきたいこと

通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。富士宮市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。

  • 【富士宮市から通う場合に特に大事】送迎はあるか、どこまで来てもらえるか。ちっとらっつは「施設から30分圏内は無料」、にこはぴは南御殿場駅までです。自宅の住所で対象になるかを確認
  • 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(活動報告など)を作ってもらえるか。富士宮市立の学校で実績があるか
  • 月会費に含まれるもの。昼食、教材、アクティビティ、イベントの費用は別か
  • 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
  • 同じ年ごろの子がいるか。小学生と高校生が同じ部屋で過ごす施設では、年齢の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
  • スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
  • 休んだときの扱い。月会費制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
  • 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用

見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。見学は1か所で決めず、できれば2か所以上を比べてみてください。

日差しの入る図書室の学習机

よくある質問

富士宮市内にフリースクールはありますか。

静岡県教育委員会の「フリースクール等民間施設情報」(令和8年2月5日現在)には、富士宮市の施設は掲載されていませんでした。ただしこの一覧は任意掲載です。市内には、公式サイトで情報を公開している「ちっとらっつ」(富士宮市宮原454-13)があり、月〜金9:00〜16:00、入会金15,000円・月会費10,000円で、小学生から高校生までが対象です。

富士宮市の教育支援センター(適応指導教室)は無料ですか。

市の公式ページには費用の記載がなく、確認できませんでした。この記事では推測で「無料」とは書いていません。開級は月〜金の9:00〜14:10(祝祭日・長期休業中は休み)で、申込みは「まず電話→面接相談→手続き」の順番です。青少年相談センター(0544-22-0064)に費用もあわせて確認してください。

教育支援センターに申し込むには、学校を通す必要がありますか。

市の公式ページでは、教育支援センターの申込みは「まず電話→面接相談→手続き」とされていて、在籍校を通すことが条件だとは書かれていません。また、青少年相談センターの面接相談は「電話での予約」「来所しての予約」「学校を通しての予約」の3通りから選べます。保護者から直接電話して大丈夫です。

フリースクールに通うと、学校の出席扱いになりますか。

出席扱いにするかどうかは、在籍している学校の校長が判断します。今回紹介した施設のうち、公式サイトで出席について書いているのは、コスモスクール未来(「出席にカウントできます」)と、富士市のアルファー教室(「富士・富士宮市の教育委員会の委託を受け、サンビレッジの利用が出席扱い」)です。ほかの施設は記載がなかったので、見学のときに実績を聞いてください。

富士宮市にフリースクールの利用料の補助はありますか。

富士宮市の公式サイトでは、保護者向けのフリースクール利用料や交通費の補助は確認できませんでした。静岡県の「フリースクール等支援事業費補助金」は、フリースクールを運営する民間団体が対象で、保護者が直接受け取る補助ではありません。

富士宮市の不登校の人数はどれくらいですか。

富士宮市単独の人数は、市の公式サイトと公表資料では確認できませんでした。市教育委員会の「令和6年度 富士宮の教育」には「年々増加傾向にある不登校の問題」と書かれています。静岡県全体では、令和6年度に公立の小学校5,112人・中学校6,792人、合わせて11,904人が不登校でした(政令市を含む)。

車がなくても通える場所はありますか。

市内のちっとらっつは、施設から30分圏内なら無料で送迎してくれると公式サイトに書かれています。市外では、静岡市のTOMARIGIがJR静岡駅から徒歩約3分で、富士宮市からはJR身延線で富士駅に出て東海道線に乗り換えて向かえます。御殿場市のにこはぴは南御殿場駅までの送迎があります。

平日の昼間に相談の電話をかける時間がありません。

富士宮市の青少年相談センターは、第2・第4水曜日は20:00まで相談に応じています(祝日の場合は翌日の木曜日)。また、メール相談(e-sodan@city.fujinomiya.lg.jp)は24時間いつでも送れます。返信は平日9:00〜16:30で、メールでの回答は原則1回です。

オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。

文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。

高校生でも通える場所はありますか。

ちっとらっつは公式サイトで対象を「小学生・中学生・高校生」としています。ほかに、コスモスクール未来は小学生〜高校生、にこはぴは小1〜高3(いずれも静岡県の一覧の記載)、TOMARIGIは小学4年生以上です。こどもカレッジは小1〜中3で、高校生は応相談とされています。

まとめ

富士宮市でフリースクールを探すときに押さえておきたいことを、もう一度まとめます。

  • 静岡県の民間施設一覧に富士宮市の施設は0件。ただし一覧は任意掲載で、市内にはちっとらっつ(宮原・平日毎日・月会費10,000円・30分圏内は無料送迎)がある
  • 市外の選択肢は、富士市のコスモスクール未来(水・金、出席カウントを明記)、御殿場市のにこはぴ(週1回5,000円〜・リモート同額)とこどもカレッジ、静岡市のTOMARIGI(静岡駅徒歩3分・税込料金を公開)
  • 市の公的な受け皿は青少年相談センターの教育支援センター(月〜金9:00〜14:10)。申込みは「まず電話→面接相談→手続き」。費用と出席の扱いは公式ページで確認できなかった
  • 第2・第4水曜日の夜間相談とメール相談があるので、平日昼間に動けない保護者も相談できる
  • 保護者向けの利用料補助は確認できなかった。県の補助は運営者向け

最初の一歩としては、①青少年相談センター(0544-22-0064)に電話して、教育支援センターの費用と出席の扱いを聞く、②ちっとらっつの無料の入会相談を申し込む、の2つを同じ週に進めるのがおすすめです。市の窓口と民間の居場所を並べて比べられるので、お子さんに合う場所を選びやすくなります。どちらも合わなかったときは、オンラインという選択肢も残っています。焦らず、お子さんのペースで「少しずつ」進めていきましょう。

レースのカーテン越しの光が入る部屋の机とランプ

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文責:にじいろ編集部

公開日:2026年9月29日 / 最終更新:2026年9月29日

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