「いすみ市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
いすみ市で不登校や行きしぶりのお子さんがいる保護者の方に向けて、千葉県の資料で通級費用が無料と書かれている市の教室「いすみほっとスクール」と、一宮町・長南町・茂原市の民間の学び場3か所を、公式の情報をもとにまとめました。
この記事でわかること
- いすみ市から通える民間の学び場3か所(SOTOBOコミュニティスクール・Frog Flag・One and only)の費用・開所日・対象
- 市の教室「いすみほっとスクール」の曜日・費用・問い合わせ先と、情報が食い違っている点
- 県の夷隅教育相談室と、県のオンライン支援(エデュオプちば・放課後メタバースちば)
- 通うのが難しいときのオンラインという選択肢と、見学で聞くこと
この記事は、いすみ市・千葉県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。いすみ市内に、公式の情報で開所日や費用まで確認できる民間のフリースクールは見つかりませんでした。そのため、この記事は「5選」ではなく、一宮町・長南町・茂原市の3か所と公的な受け皿をそのまま並べています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。
いすみ市の今の状況を、数字と場所で確かめる
いすみ市は房総半島の東側、外房に面した市です。市の公式サイトによると、2026年9月1日現在の人口は33,666人、世帯数は16,828世帯です。2005年(平成17年)12月5日に市制を施行しました。市内にはJR外房線の大原駅があります。
海と田んぼが広がる土地柄で、学校や施設への移動は、住んでいる地区によって大きく変わります。民間の学び場まで通うには、外房線やバス、家族の送迎が前提になります。
千葉県全体では、令和6年度の公立小・中学校の不登校は14,599人(小学校6,121人・中学校8,478人)で、前年度の14,300人から増えています(千葉市を含む県の公表値)。 いすみ市では、令和6年に年間30日以上欠席した児童生徒が、小学校27人・中学校37人で、年々増えています(いすみ市こども計画・令和8年3月)。
知っておきたい3つの壁
公式の記載から見えてきた、いすみ市ならではの事情です。
01
市の教室は、公式ページが見つかりにくい
いすみほっとスクールの曜日と費用は県の資料で確認できましたが、市の公式ページでは開室日や申込方法を見つけられませんでした。所在地も、市の規則と県の資料で書かれ方が違います。
02
市内の民間は、確認できなかった
いすみ市内で、公式の情報から開所日と費用まで確認できる民間の学び場は見つかりませんでした。2023年にいすみ市大原でプレ開校したSOTOBOは、同年10月に市内での活動を終えて、のちに一宮町へ移っています。
03
利用料の補助は見つからない
市のフリースクール利用料の補助は、公式で確認できませんでした。千葉県の補助は、フリースクールを運営する団体が対象です。
3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。
いすみ市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)
いすみ市内で公式の情報から確認できる民間の学び場は見つからなかったため、隣の一宮町・長南町と、茂原市にある3か所を並べました。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは報道やフリースクール情報サイトの金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。
| 施設名(場所) | 対象 | 開所日 | 費用の目安 | 最寄駅・アクセス(公式) |
|---|---|---|---|---|
| SOTOBOコミュニティスクール (長生郡一宮町田町) | 小1〜小6 | 公式で確認できず | 入会費50,000円/月額65,000円(スポットは1日4,000円) | 上総一ノ宮駅 徒歩約10分 |
| Frog Flag (長生郡長南町) | 不登校の子どもと親 | フリースペース 月・水・金 10:00〜15:30/個別支援は火・木(予約制) | フリースペース 1回5,000円(送迎込・回数券は3,000円〜)/申込料10,000円 | 茂原駅 8:30発・16:30着の送迎あり |
| フリースクール One and only (茂原市本納) | 小学生〜 | 月〜金 9:00〜17:00 | 1回2,000円(食事代込)/月額上限36,000円 | 公式に記載なし |
3か所は、対象も、開く日も、費用の決まり方もはっきり違います。SOTOBOは小学生だけで月額65,000円、Frog Flagは1回5,000円(送迎込み)、One and onlyは1回2,000円で月の上限が36,000円と、通う回数で費用が変わるのは後の2か所です。
通い方は、SOTOBOがJR上総一ノ宮駅から徒歩約10分、Frog Flagが茂原駅からの送迎(8:30発・16:30着)、One and onlyは茂原市本納にあります。大原駅などからの電車・バスの所要時間は、公式の資料では確認できませんでした。外房線の時刻は、JR東日本の時刻表で確かめてください。

3か所を1か所ずつ紹介します
ここからは、3か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。
1. SOTOBOコミュニティスクール(一宮町田町)|小学生向けのオルタナティブスクール
一般社団法人うみかぜが運営する「千葉・外房のオルタナティブスクール」で、長生郡一宮町田町の旧一宮保育所を使っています。JR外房線の上総一ノ宮駅から徒歩約10分で、対象は小学1年生から6年生です。
- 学費(公式・税表記なし):入会費50,000円(週5日)、月額会費65,000円。「年間費用の目安:約80〜85万円(入会費、月額会費含む)※諸費用別途」
- スポット利用(公式):入会費20,000円、1日4,000円
- 開校の曜日・時間:公式サイトでは確認できませんでした
- 電話:090-2721-8073(平日9:00〜17:00)
「在籍校の出席として認められるよう」在籍校への定期的な学習状況の報告などを行う、と公式に書いているのが特徴です。毎日通う形だと費用は年間80万円台になるので、スポット利用から試す方法もあります。対象は小学生だけです。
2. Frog Flag(長生郡長南町)|茂原駅から送迎のある、不登校の子と親のための居場所
長生郡長南町にある、不登校の子どもと親が対象の居場所です。運営者の公式サイトに、フリースペースと個別支援の案内があります。詳しい住所と運営者名は、公式サイトに載っていませんでした。
- フリースペース(公式):月・水・金の10:00〜15:30。1回5,000円(送迎込み)、回数券は1回3,000円から
- 個別支援(公式):90分5,000円
- 申込料(公式):10,000円
- 送迎:茂原駅 8:30発・16:30着の送迎がある(公式の案内)
情報サイトには時間を「10〜16時」と書くものがあり、公式の15:30と食い違っています。この記事では公式の表記を載せています。1回ごとの料金なので、週に何日通うかで月の費用が変わります。出席扱いは公式サイトで確認できなかったので、問い合わせで確かめてください。
3. フリースクール One and only(茂原市本納)|食事代込みで1回2,000円、平日毎日
合同会社KY Flightsが運営する「ファミリーケアハウス One and only」のフリースクールで、茂原市本納2346-3にあります。千葉県のサポートガイド(令和8年度版)の民間団体一覧に「フリースクール One and only」として載っています。
- 開所(公式):月〜金 9:00〜17:00(土日祝は休み)
- 費用(公式):「2,000 円 / 1回」(食事代込みの一律料金)。預かり・スクール利用は月額上限36,000円。税の表記と入会金の記載はありません
- 電話:070-8319-9321
1回ごとの料金に上限があるので、通う日数が少ないうちは費用をおさえられ、毎日通っても月36,000円までです。最寄駅と出席扱いは公式で確認できませんでした(県のサポートガイドは、出席扱いとされた子がいる団体の一覧です)。
いすみ市から通う場合の費用相場と、補助の有無
3か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。
| 施設名 | 入会金 | 月額の目安 | 出典 |
|---|---|---|---|
| SOTOBOコミュニティスクール | 50,000円(週5日)/20,000円(スポット利用) | 65,000円(スポット利用は1日4,000円) | 公式(税表記なし) |
| Frog Flag | 申込料 10,000円 | 1回5,000円(送迎込)。回数券は1回3,000円〜 | 公式(税表記なし) |
| One and only | 記載なし | 1回2,000円(食事代込)。月額上限36,000円 | 公式(税表記なし) |
費用がはっきりしているのは、SOTOBOの入会費50,000円・月額65,000円(スポット利用は1日4,000円)、Frog Flagの申込料10,000円と1回5,000円(送迎込み)、One and onlyの1回2,000円(食事代込み・月額上限36,000円)です。毎日通うならSOTOBOの月額が基準になり、回数を絞るならFrog FlagやOne and onlyのように1回ごとの料金の場所のほうが、月の費用を調整しやすくなります。交通費は別にかかります。
補助については、いすみ市の公式サイトではフリースクールの利用料の補助を確認できませんでした。千葉県には、フリースクールを運営する団体向けの「フリースクール活動支援事業」(補助率2分の1、1団体あたり上限100万円)がありますが、保護者への利用料の補助は県の公式ページでは確認できませんでした。県内では千葉市(「学びのサポートクーポン」年額60,000円、令和8年10月開始)、松戸市(月額利用料の3分の1・月上限1万円)、印西市(月額上限20,000円)が保護者向けの補助を公式に案内していますが、どれもその市に住む子が対象で、いすみ市は含まれていません。 いすみ市の「支援・助成」のページに載っているのは教材費・就学援助・給食費で、フリースクールの利用料は載っていません(2026年10月時点で確認)。
費用をおさえる方法としては、①市の「いすみほっとスクール」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

その前に確認したい、いすみ市の公的な窓口
民間の場所を探す前に、市や県の窓口も知っておくと選択肢が広がります。いすみ市は市内に確認できる民間の場がないぶん、市の教室と相談窓口が身近な選択肢になります。茂原市の学び場は、茂原市から通えるフリースクールでも紹介しています。
適応指導教室「いすみほっとスクール」(通う場所)
千葉県の資料(「困難を有する子ども・若者の居場所(市町村設置)」の不登校の項)に、いすみ市教育委員会の適応指導教室として載っています。対象は夷隅郡市内の小・中学校に在籍する児童生徒で、自立と集団への適応を図り、あわせて在籍校への復帰を促すことが目的とされています。教育相談、学習・読書・絵画・室内ゲームなどの自主活動、製作・スポーツ・合唱・体験活動などの集団活動を行います。
- 開室(県の資料):月・水・金の9:00〜15:00
- 費用(県の資料):「通級費用は無料」と書かれています
- 場所:市の設置規則(令和2年教育委員会規則第3号)には「いすみ市深堀689番地1」とあります。県の資料の住所は「いすみ市大原7400-1」で、市役所の住所と同じため、問い合わせ先の住所と思われます。食い違っているので、行く前に電話で確かめてください
- 問い合わせ(県の資料):いすみ市教育委員会 学校教育課 0470-62-3621
曜日は、情報サイトには「火・水・金」と書かれているものもありますが、記載年度が不明でした。この記事では県の資料の月・水・金を載せています。申込の流れ(体験や入室の手続き、出席扱い)は、市の公式ページでは見つけられませんでした。学校教育課か、在籍校の先生に確かめてください。
県の夷隅教育相談室
千葉県の機関で、勝浦市・いすみ市・大多喜町・御宿町を担当しています。場所は夷隅郡大多喜町猿稲14で、電話相談は0470-82-2412(9:00〜17:00)です。県の公式ページの更新日は2026年6月8日で、費用や対象年齢、曜日の記載は確認できませんでした。
県のオンライン支援
県の「エデュオプちば」は、県内の小学4〜6年生と中学生で、30日以上欠席している不登校の状態の子が対象のオンライン授業です。国語・社会・数学(算数)・理科・英語の5教科を、Google Meetで、ハンドルネームで顔や声を出さずに受けられます。問い合わせは、県の不登校児童生徒支援室(0120-23-1008)です。「放課後メタバースちば〜こさぽんの家〜」は、3D仮想空間の居場所で、県内の小学4〜6年生と中学生が対象です。毎週火・木の15:00〜17:00(祝日と長期休業中を除く)に開いています。
市内の小さな居場所
いすみ市の古民家を拠点にするイキイキ塾(イキイキ里山スクール)が、運営者の公式noteで「2025年4月から昼間のフリースクールを始める予定」と告知しています。ただし、住所・曜日・費用・現在の開所状況は公式で確認できなかったので、この記事では紹介の対象にしていません。また、いすみ市大原の「つながるココ」は、不登校や発達の悩みを持つ保護者のための交流の場です(運営団体のブログでは、ココ部屋は毎週火・木の13:00〜17:00、参加費無料と案内されています)。子どもが通うフリースクールではありません。
それでも「合いそうな場所がない」と思ったら
ここまで読んで、「市内に通える民間の場がない」「一宮や茂原まで通うのは負担が大きい」と感じた方もいると思います。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。
通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で
| フリースクール (通所) | いすみ市の 公的な窓口 | オンライン (自宅から) | |
|---|---|---|---|
| 市内に場所がある | × 市内の民間は 確認できず | ○ 市の教室 ほっとスクール | ○ 自宅が そのまま教室 |
| 送迎・移動がいらない | × 電車・バス・ 車で市外へ | × 市内だが 通う必要あり | ○ 移動なし |
| 費用が事前にわかる | △ 施設ごとに 違う | ○ 通級は無料と 県の資料に記載 | ○ 月額が 公式に載る |
| 在籍校とのつながり | △ 出席扱いは 施設ごとに確認 | ○ 在籍校への 復帰が目的 | △ 出席扱いは 要確認 |
| 同じ部屋で人と会える | ○ 少人数で 顔を合わせる | ○ 教室で 職員と会える | × 画面越し |
○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと千葉県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。
オンラインが向いているとき
いすみ市から一宮町・長南町・茂原市の施設に通うには、外房線やバス、家族の送迎が必要です。所要時間は公式の資料では確認できませんでした。「まず生活のリズムを戻したい」「長い移動がまだ負担」という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天気や体調の波に左右されずに続けられます。
逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。いすみ市の場合は、市の「いすみほっとスクール」が月・水・金に開いているので、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に何日かは市の教室へ」という組み合わせも考えられます。
オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと
- 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
- 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
- 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
- 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、千葉県内のどこか
この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。
NIJINアカデミーのメタバース校舎|いすみ市の自宅から毎日「登校」する学校
オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。
NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。
「通えない」を前提につくったメタバース校舎
公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。
01
顔も声も出さなくていい
カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。
02
関わる人数を自分で選べる
担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。
03
学年も地域もこえて学べる
現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。
「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。
1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。
学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。
先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。
| 確認したいこと | NIJINアカデミーの場合(公式の記載) |
|---|---|
| 出席の扱い | 出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です |
| 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか | 朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります |
| 料金の総額 | メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり |
| 対面の機会 | 全国52か所にリアル教室があり、千葉県内では東金市(NIJINアカデミー千葉東金校・毎週土曜)と佐倉市(千葉佐倉校・毎週木曜)に教室があります。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる) |
合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額は、メタバースだけなら月25,443円(税込)で、SOTOBOの月額65,000円(入会費は別)より低く、交通費はかからない一方、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、市のほっとスクールや近くの居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。
海と田んぼが広がるいすみ市では、住んでいる地区によって、学び場までの距離が大きく違います。42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、移動時間ゼロで毎日いろいろな人とつながれます。ほかの3か所とは違う役割を持つ選択肢です。
いすみ市の自宅から「登校」できる学校。
NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。
見学で聞いておきたいこと
通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。いすみ市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。
- 【いすみ市ならでは】住んでいる地区からの通い方。大原・夷隅・岬などの地区から、一宮町や茂原市の施設まで片道どのくらいかかるか、外房線やバスの本数と送迎の要否を具体的に確かめる
- 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。いすみ市立の学校で実績があるか
- 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
- 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
- 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
- スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
- 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
- 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用
見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。いすみほっとスクールとの併用を考えている場合は、在籍校にも同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

よくある質問
いすみ市にフリースクールはありますか。
いすみ市内に、公式の情報から開所日と費用まで確認できる民間のフリースクールは見つかりませんでした。2023年にいすみ市大原でプレ開校したSOTOBOコミュニティスクールは、同年10月に市内での活動を終え、現在は一宮町にあります。イキイキ塾は2025年4月から昼間のフリースクールを始める予定と告知していますが、現在の開所状況は確認できませんでした。
いすみほっとスクールの曜日と費用は?
千葉県の資料に、月・水・金の9:00〜15:00、通級費用は無料と書かれています。情報サイトの古い記載には曜日が違うものもあるので、利用前に学校教育課(0470-62-3621)で確かめてください。
いすみほっとスクールはどこにありますか。
市の規則では「いすみ市深堀689番地1」とされています。県の資料の住所は市役所と同じ「いすみ市大原7400-1」で、食い違っています。行く前に電話で場所を確かめてください。
いすみほっとスクールの申し込み方法は?
市の公式ページでは、申込の流れを確認できませんでした。県の資料では利用相談先が学校教育課(0470-62-3621)とされているので、まず電話か、在籍校の先生に相談してください。
いすみ市にフリースクールの利用料の補助はありますか。
市の公式サイトでは見つかりませんでした。市の「支援・助成」のページに載っているのは教材費・就学援助・給食費です。県の補助は、運営する団体向けです。
SOTOBOコミュニティスクールの費用は?
公式サイトには、入会費50,000円(週5日)、月額会費65,000円、スポット利用は入会費20,000円・1日4,000円と書かれています。公式の目安として、年間約80〜85万円(諸費用は別)とされています。対象は小学1〜6年生です。
Frog Flagはどんな場所ですか。
長南町の居場所で、運営者の公式サイトに、不登校の子どもと親が対象、フリースペースは月・水・金の10:00〜15:30、1回5,000円(送迎込み・回数券は3,000円から)、申込料10,000円と書かれています。詳しい住所と運営者名は公式に載っていませんでした。情報サイトには時間を「10〜16時」と書くものがあり、食い違っています。
県のオンライン支援は使えますか。
千葉県の「エデュオプちば」(小学4〜6年生と中学生で、30日以上欠席している不登校の状態の子が対象)と、「放課後メタバースちば」(小学4〜6年生と中学生、毎週火・木の15:00〜17:00)があります。県内に住んでいれば、いすみ市からも対象になります。申込や条件は県のページで確認してください。
オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。
文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。
まとめ
いすみ市には、県の資料で通級費用が無料とされている市の教室「いすみほっとスクール」と、県の夷隅教育相談室があります。市内に公式の情報で確認できる民間のフリースクールは見つかりませんでしたが、一宮町・長南町・茂原市の学び場に通うことができます。
- まず相談したいとき:市の学校教育課(0470-62-3621)/県の夷隅教育相談室(0470-82-2412、9:00〜17:00)
- 市の教室を使いたいとき:いすみほっとスクール(月・水・金 9:00〜15:00、通級費用は無料と県の資料に記載)
- 電車で通える場所を探すとき:SOTOBOコミュニティスクール(一宮町・上総一ノ宮駅から徒歩約10分)
- 回数を絞って試したいとき:Frog Flag(1回5,000円)やOne and only(1回2,000円)
- 移動がまだ難しいとき:自宅から「登校」できるオンラインのフリースクール
いすみ市ではフリースクールの利用料の補助が公式に確認できないので、費用は家庭の負担になる前提で考えておく必要があります。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

この記事の内容を確かめるための一次資料
- いすみ市公式サイト(人口・世帯数)
- 千葉県「困難を有する子ども・若者の居場所(市町村設置)」
- いすみ市適応指導教室設置規則(例規集)
- 千葉県「教育相談機関(夷隅教育相談室ほか)」
- 千葉県「エデュオプちば」
- 千葉県「放課後メタバースちば〜こさぽんの家〜」
- SOTOBOコミュニティスクール運営の公式note(2023年10月12日)
- イキイキ里山スクール(イキイキ塾)の公式note
- 千葉県「フリースクール活動支援事業」
- SOTOBOコミュニティスクール 公式サイト
- Frog Flag 公式サイト
- ファミリーケアハウス One and only 公式サイト
- 千葉県教育委員会「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」結果
- 千葉県不登校児童生徒の教育機会の確保を支援する条例
- 千葉県教育委員会「不登校対策」(サポートガイド・エデュオプちば・放課後メタバースちば)
- 千葉県「よくある質問:フリースクールについて」
- 千葉市「千葉市学びのサポートクーポン」
- 松戸市「フリースクール等利用料の補助」
- 印西市「印西市フリースクール等利用児童生徒支援補助金」
- 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
- 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)
- NIJINアカデミー 公式サイト(累計入学者数・出席認定率・学費・メタバース校舎・教育モデル)
※確認日:2026年10月6日
文責:にじいろ編集部
公開日:2026年10月6日 / 最終更新:2026年10月6日


