海外に住む子どもが日本の教科書を受け取る方法は、これから日本を出国するか、すでに海外に住んでいるかで異なります。海外在住中は、原則として地域を管轄する日本大使館・総領事館(在外公館)が窓口です。出国前なら、公益財団法人海外子女教育振興財団(JOES)への申請が基本です。対象条件や受付時期は、居住地を管轄する在外公館とJOESの最新案内で確かめてください。
にじいろは株式会社NIJINが運営し、この記事で紹介するともだちじゃぱんも同社の事業です。この記事では、選択肢を順位づけせず、出国前・海外滞在中の手続き順に整理します。記事内の制度情報は文部科学省・JOES・在外公館の公式案内を確認し、2026年10月25日時点の情報を記載しています。
海外在住の子どもが日本の教科書を受け取る方法
教科書の受け取り先は、出国前ならJOES、すでに海外にいるなら居住地を管轄する在外公館が基本です。日本人学校・補習授業校に在籍する場合は、学校を通じて配付されることがあります。まず、現在の居住地、出国日、学校への在籍状況、子どもの学年を確認しましょう。
| 状況 | 最初に確認する窓口 | 確認すること |
|---|---|---|
| これから日本を出国する | JOES「出国前の方」 | 対象条件、出国時期に合う教科書、申請書類、受け取り方法と送料 |
| すでに海外に住んでいる | 居住地を管轄する日本大使館・総領事館 | 在留届、現地の申請期間、受け取り場所・送付条件 |
| 日本人学校・補習授業校に在籍している | 在籍校 | 学校経由での配付対象か、個人申請が必要か |
文部科学省は小・中学校用など義務教育段階の教科書を購入し、在外公館等を通じて海外在留児童生徒に給与しています。日本人学校・補習授業校の在籍者は学校経由、それ以外の子どもは在外公館経由となる扱いが示されています。実際の受付方法や期限は国・地域ごとに違うため、全国共通の日程として決めつけないことが大切です。文部科学省「在外教育情報」と管轄公館の案内を確認しましょう。
日本の教科書で自宅学習を進める方法を探しているご家庭には、海外で日本語を使う相手や学びの場も選択肢になります。ともだちじゃぱんは海外で育つ子ども向けのオンライン日本語スクールとして、2026年12月のパイロット開校を案内しています。教科書の配付制度とは別のサービスであり、教科書の支給や日本の学校の在籍・卒業資格を提供するものではありません。現在の開校状況や体験の内容を確認したい方は公式案内をご覧ください。
対象になる子どもと、受け取れる教科書
文部科学省の案内では、原則として日本国籍を持ち、海外に長期滞在する予定の義務教育学齢期の子どもが対象です。二重国籍を含む日本国籍保持者について説明されています。永住資格がある場合の扱いには例外が記されているため、国籍や在留資格だけで自己判断せず、管轄の在外公館に確認してください。
海外在留中に給与される教科書は、小・中学校用と特別支援学校の小学部・中学部用を含む、文部科学省検定済み教科書等です。原則として国内で需要数の多い教科書が給与されます。地域の在外教育施設によって使用する教科書が異なることもあるため、在籍校がある場合は学校の案内を優先します。高等学校の教科書を一律に無償配付する制度ではありません。
また、年度途中に海外へ出国する子どもについては、文部科学省がJOESに配付業務を依頼しており、出国前にJOESへ申請して受け取る流れです。すでに日本で同じ学年の教科書を受け取っている場合は、追加給与されない扱いが示されています。現在使っている教科書の出版社や学年を学校に確認し、重複を避けてください。
制度の基本は文部科学省「在外日本人子女等への教科書の無償給与」と「在外教育情報」で確認できます。どちらも2026年10月25日に確認しました。
これから海外へ出国する場合の申請手順
出国前の申請は、渡航日が決まったら早めに着手します。JOESの現行案内は、出国予定日の2か月前以降に申請するよう案内しています。年度・学年・出国月により配付対象となる教科書が変わるため、手続きのタイミングは個別の最新案内で確認してください。
- 子どもの対象条件を確認する。国籍、滞在予定、義務教育の学齢、赴任先、出国日を確認します。
- 在籍校に教科書給与証明書を依頼する。現在使っている教科書と出版社が記載された原本が必要です。前年度から引き継ぐ教科書があれば記載を確認します。
- JOESマイポータルで申請書類を用意する。子どもごとの申請書類をダウンロードし、確認票など必要書類を揃えます。
- 受け取り方法を選び、書類を提出する。JOESの案内に従って、宅配または東京本部窓口の手続きを選びます。宅配の場合は送料・梱包手数料がかかります。
- 届いた教科書と明細を照合する。出国前に、教科・学年・冊数などが書類と一致しているか確認します。
JOESが案内している宅配の送料・梱包手数料は、2026年10月25日確認時点で1家族2,000円(税込)です。東京本部窓口で受け取る場合は支払い不要と案内されています。郵送料は改定されることがあるため、申請前に出国前の教科書申請案内を再確認してください。
出国日が延期・中止になった場合は、教科書を返本する必要があるとJOESが案内しています。申請書類や教科書を受け取ったままにせず、状況が変わった時点で同財団に連絡してください。教科書は輸送中の紛失・破損に備え、JOESの現行案内どおり手荷物で運ぶことも検討しましょう。
すでに海外に住んでいる場合の受け取り方
すでに海外にいる場合、まず現在の住所を管轄する日本大使館・総領事館の教科書案内を探します。国の中でも管轄が分かれている場合があるため、近くにある公館ではなく、住所を管轄する公館を確認してください。申請時期・在留届・受付方法・配付時期は公館によって異なります。
日本人学校や補習授業校に在籍している子どもは、学校から教科書が配付される場合があります。学校経由の配付と個人申請の両方を重ねるのではなく、まず学校に確認してください。在籍していない子どもは、在外公館からの配付手続きについて確認します。
締切を過ぎた場合や出国前に受け取り忘れた場合、JOESではなく在外公館に教科書追加送付申請を行う案内があります。教科書そのものは無償でも、送料・手数料等は申請者負担となり、金額は重量や配送先で変わります。申請先や必要書類は各公館の案内に従ってください。JOESの海外滞在中の方向け案内も参照できます。
教科書を受け取ったあと、家庭で確認したいこと
教科書の受け取りは、日本の教科書を使って学ぶための教材面の支援です。授業、個別指導、宿題の添削、在籍証明、現地校の単位認定などが一緒に提供される制度ではありません。何をどの順番で進めるかは、子どもの日本語力や現地校の学習負担に合わせて決めましょう。
| 確認すること | 家庭でできる確認 | 必要に応じて相談する先 |
|---|---|---|
| 教科書の学年・教科 | 配付明細と実物を照合し、前学年からの継続教材も確認 | 在籍校、JOESまたは管轄の在外公館 |
| 学習量 | 現地校の課題・休息・日本語学習の時間を一緒に見える化 | 現地校、家庭の教育相談窓口 |
| 読み書きのつまずき | 音読だけでなく、本人が書いた文や説明の理解も確認 | 在籍校、日本語の学習支援先 |
| 日本語を使う相手 | 家族との会話、読書、同年代と話す機会を無理なく組み合わせる | 地域の補習校、オンラインの日本語学習先 |
教科書を最初から最後まで短期間で終えることだけを目標にすると、現地校の学習や休息とぶつかることがあります。毎週の学習時間を決めるなら、子どもと相談し、続けられる短い区切りから始めます。日本語の教科書を読む時間と、日本語で人とやり取りする時間は役割が異なるため、必要に応じて組み合わせる方法もあります。
日本語補習校が近くにない家庭の選び方は、「日本語補習校が近くにないときの学び方」も参考になります。海外での子どもの居場所やオンラインの交流については、オンラインで友だちや居場所を作る方法、海外転居に伴う学校の手続きは不登校のまま海外へ引っ越すときの手続きで整理しています。
関係する窓口・サービスの概要
公益財団法人 海外子女教育振興財団(JOES)
- 所在地
- 東京都港区愛宕1-3-4 愛宕東洋ビル6階
- 対象
- 出国前に日本の教科書を申請する義務教育学齢期の子ども等。詳細は公式の対象条件によります。
- 費用
- 対象教科書は無償。出国前の宅配受け取りは送料・梱包手数料2,000円(税込、1家族)。JOES窓口受け取りは支払い不要と案内。
- 連絡先
- 教科書に関する問い合わせ:03-4330-1349
出典:文部科学省の制度・所在地案内、JOESの出国前手続き・費用、JOES教科書Q&A・電話番号(いずれも2026年10月25日確認)
ともだちじゃぱん
- 所在地・学び方
- オンラインの日本語スクール。通学型の施設ではありません。
- 対象
- 海外で育つ子ども向けの日本語学習・交流の場として案内。
- 費用
- 2026年12月のパイロット開校前の専任サポート体験プランは月額16,500円(税込)。開校後の学費は資料案内。
- 相談・案内
- 入学案内ページから無料体験・相談、学校案内を確認できます。
保護者からよくある質問
対象条件に当てはまる義務教育学齢期の子どもは、日本の教科書を無償で受け取れる制度があります。出国前はJOES、海外滞在中は住所を管轄する在外公館が基本の窓口です。送料・手数料は別途かかる場合があります。文部科学省の制度案内と各窓口の最新情報を確認してください。
文部科学省は、原則として日本国籍を持ち、海外に長期滞在する義務教育学齢期の児童生徒を対象として案内しています。永住資格など個別事情による扱いがあるため、在留資格だけで判断せず管轄公館へ確認してください。
出国前の教科書給与は、公益財団法人海外子女教育振興財団(JOES)が案内しています。出国予定日が決まったら、JOESの「出国前の方」ページで受付可能時期、必要書類、受け取り方法を確認し、在籍校に教科書給与証明書の発行を依頼します。
まず住所を管轄する日本大使館または総領事館に問い合わせてください。申請期間や在留届、受け取り方法は公館によって異なります。日本人学校・補習授業校に在籍する場合は、学校から配付されることもあるため、在籍校にも確認しましょう。
文部科学省の案内では、在外教育施設に在籍する児童生徒には施設から給与され、在籍していない場合は在外公館から給与されます。学校ごとの手続きもあるため、個人申請を重ねる前に在籍校へ確認してください。
JOESの案内では、申請書類のほか、在籍校が発行する教科書給与証明書などが必要です。証明書には使用教科書と出版社が記載されます。学年・出国時期によって例外や必要な記載があるので、JOESの最新手順を確認してください。
居住地を管轄する在外公館に教科書追加送付申請の手続きを確認してください。JOESの海外滞在中の方向け案内では、申請先は在外公館とされ、送料・手数料等は申請者負担です。受付時期や配送条件も公館の案内に従いましょう。
文部科学省の制度案内は、原則として日本国籍を保持する児童生徒を対象としています。外国籍のみの場合の扱いは制度対象と異なるため、必要な教科書の購入先などを管轄公館または公式案内で確認してください。
文部科学省の案内で給与対象として説明されているのは、小・中学校用など義務教育段階の教科書です。高等学校の教科書を一律に無償配付する制度とは案内されていません。必要な教材は在籍校や出版社等に確認してください。
いいえ。ここで説明しているのは教科書の配付手続きであり、学校への入学・在籍、授業の受講、単位や出席扱いを認定する手続きではありません。学校への在籍や帰国時の転入は、受け入れ先の学校・教育委員会へ別に確認してください。
まとめ
海外で日本の教科書を受け取る手続きは、出国前ならJOES、海外滞在中なら住所を管轄する在外公館が基本です。在籍する学校を通じて受け取る場合もあるため、申請を始める前に学校・公館・JOESの最新案内を照合しましょう。対象条件、受付時期、配付学年、費用のうち送料等は個別に異なることがあります。教科書での学習に加えて、家庭に合う日本語の使い方や学びの場も無理のない範囲で検討してください。


