江東区の私立高校の学費はいくら?4校の初年度納付金と、支援金を引いた実負担【2026年度】

江東区の私立高校の学費|運河沿いの遊歩道と高層ビル、青空
江東区で高校から入れる私立高校は、中村・かえつ有明・芝浦工業大学附属・中央学院大学中央の4校です。東京都が2025年12月に公表した最新の調査では、都内私立高校(全日制)の初年度納付金は平均1,007,549円。江東区の4校の平均は983,750円で、都内平均より2万円ほど低い水準です。ところが支援金を引いたあとの「手元から出ていく額」で比べると、江東区は都内平均とほぼ同じか、わずかに上回ります。総額では見えないこの逆転がなぜ起きるのか。4校6学科・コースを1行ずつ計算して確かめます。
この記事でわかること
  • 江東区の私立高校4校(6学科・コース)の初年度納付金の実額(2026年度)
  • 総額は都内平均より低いのに、支援後の負担は都内平均並みになる理由
  • 上限を超えるのは1校だけ。その差額39,000円の意味
  • 支援を受けても初年度に残る43.9万〜56.5万円の中身
  • 区の給付型奨学金と、都の無利息の入学支度金
  • 毎日通う形が合わないときの、通信制・サポート校の金額との比べ方
この記事の前提

金額は、東京都が2025年12月18日に公表した「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」の学校別データに基づく2026年度のものです。この資料は「非募集校を除く」一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。この記事の「江東区の私立高校」は、資料で江東区に所在地がある4校(中村・かえつ有明・芝浦工業大学附属・中央学院大学中央)を指します。支援制度の金額は、文部科学省・東京都・東京都私学財団の公表内容(2026年9月29日確認)によります。

目次

江東区の私立高校4校の初年度納付金【2026年度】

まず実額から見ます。学科やコースによって金額が違う学校は、行を分けています。表は初年度納付金が低い順です。初年度納付金とは、入学した年に学校へ納めるお金の合計で、授業料(年額)・入学金・施設費・その他(教材費や行事費、諸会費など)の4つでできています。

学校(学科・コース)男女授業料(年額)入学金施設費その他初年度納付金
中央学院大学中央(普通科)共学456,000円250,000円0円189,000円895,000円
中央学院大学中央(商業科)共学456,000円250,000円0円189,000円895,000円
中村(国際コース以外)女子校480,000円250,000円0円204,000円934,000円
中村(国際コース)女子校480,000円250,000円0円240,000円970,000円
芝浦工業大学附属共学496,000円280,000円0円264,000円1,040,000円
かえつ有明共学540,000円250,000円0円276,000円1,066,000円

いちばん低いのは中央学院大学中央(普通科)の895,000円、いちばん高いのはかえつ有明の1,066,000円です。その差は171,000円。同じ江東区の私立高校でも、選ぶ学校とコースによって初年度の金額はこれだけ変わります。

4校の平均は98.4万円。都内平均と比べると

コースが分かれている学校は表の基本のコース(中村は国際コース以外、中央学院大学中央は普通科)で数えると、4校の初年度納付金の平均は983,750円(約98.4万円)です。都内233校の平均1,007,549円と費目ごとに並べると、どこで差がついているかが見えてきます。

費目江東区4校の平均都内233校の平均差
授業料(年額)493,000円512,882円約20,000円低い
入学金257,500円254,599円ほぼ同じ
施設費0円34,386円約34,000円低い
その他233,300円205,805円約27,000円高い
合計983,800円1,007,549円約24,000円低い

授業料の差は支援金でほとんど消えますが、入学金・施設費・「その他」の差は消えません。どの費目で差がついているかを先に見ておくと、このあとの「支援後の金額」が読みやすくなります。

4校とも施設費は0円。そのかわり「その他」が高い

江東区の4校は、どの学科・コースも施設費が0円です。都内平均の34,386円がかからないのは小さくない利点です。一方で「その他」は189,000〜276,000円で、4校の平均は233,250円。都内平均の205,805円を約2.7万円上回っています。「その他」には教材費・行事費・諸会費などが入り、何を含めるかは学校ごとに違います。施設費がゼロでも、別の名目でまとまった額がかかる、という読み方をしておくと見誤りません。

中村は、コースで36,000円違う

女子校の中村は、国際コースとそれ以外のコースで授業料・入学金は同じ(480,000円・250,000円)ですが、「その他」が204,000円と240,000円に分かれています。初年度で36,000円の差です。中央学院大学中央は普通科と商業科で金額がまったく同じなので、こちらは学科の中身だけで選べます。

江東区の私立高校を3つの数字で

表を見る前に押さえたい3つの数字

細かい表に入る前に、江東区の特徴を3つの数字でつかんでおきます。

01

区内に4校

高校から入れる区内の私立は4校。女子校が中村の1校、残る3校は共学です。候補を広げるなら、隣の江戸川区や墨田区も視野に入ります。

02

施設費0円

4校6学科・コースすべてで施設費は0円。支援の対象外になる費目のひとつがまるごとかかりません。

03

約50万円

支援金で授業料がほぼ消えても、入学金と「その他」は残ります。4校の平均で、初年度に約50万円が手元から出ていきます。

3つめの「約50万円」は、都内平均とほぼ同じ水準です。総額が低いのに、なぜそうなるのか。支援金の仕組みから見ていきます。

「無償化」で、授業料はどこまで下がるのか

2026年度(令和8年度)から、国の就学支援金は所得制限が撤廃されました。私立高校の全日制で年457,200円。これに東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金が年43,800円加わり、合わせて年501,000円まで、授業料が支援されます。東京都の助成も所得制限はありません。制度の変更点は就学支援金が2026年度に変わった3つの点にまとめています。

江東区の6行を、この501,000円に当てはめてみます。

  • 中央学院大学中央(普通科)…授業料456,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 中央学院大学中央(商業科)…授業料456,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 中村(国際コース以外)…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 中村(国際コース)…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 芝浦工業大学附属…授業料496,000円 → 全額が支援の範囲内
  • かえつ有明…授業料540,000円 → 上限を39,000円超える

6行のうち5行で、授業料の自己負担はゼロになります。上限を超えるのは1行です。かえつ有明の授業料は540,000円で、上限を39,000円超えます。この39,000円は、支援を受けたあとも毎年自己負担として残る額です。3年間なら117,000円になります。

なお、支援金は授業料の実額までしか出ません。授業料が上限より低い学校で、その差額がほかの費目に回ることはない点に注意してください。

支援金について押さえておく3つ
  • 国と都は別々の申請です(2026年度は国が6月、都が7月)。どちらか一方だけ出して終わらないように
  • 都の助成は、保護者と生徒がともに都内に住んでいることが条件です。通う学校が都外でも対象になります(通信制課程は除く)
  • 支援されるのは授業料に対してだけ。東京都私学財団の案内にも「授業料には施設費や積立費等は含まれません」とあります
電卓と書類で費用を計算する手元

支援を引いたあとに残るお金|4校6学科・コースの実負担

支援金が使えるのは授業料だけなので、入学金・施設費・その他はそのまま手元から出ていきます。6行それぞれについて、初年度に実際に出ていく額を計算しました。表は手元から出る額が低い順です。

学校(学科・コース)初年度納付金授業料の自己負担入学金+施設費+その他初年度に手元から出る額
中央学院大学中央(普通科)895,000円0円439,000円439,000円
中央学院大学中央(商業科)895,000円0円439,000円439,000円
中村(国際コース以外)934,000円0円454,000円454,000円
中村(国際コース)970,000円0円490,000円490,000円
芝浦工業大学附属1,040,000円0円544,000円544,000円
かえつ有明1,066,000円39,000円526,000円565,000円

4校の基本のコースで平均すると、初年度に手元から出るのは約501,000円(約50.1万円)です。都内平均の費目(入学金・施設費・その他)で同じ計算をすると約495,000円なので、江東区の4校は総額では都内平均より約2.4万円低いのに、支援後はほぼ同じになります。入学金(平均257,500円)と「その他」(平均233,250円)が都内平均より高いためです。しかもここに制服代や修学旅行の積立、通学定期代は入っていません。減ったのは授業料の部分だけで、入学時にまとまって出ていくお金は、以前とほとんど変わっていないのです。

総額の差「17.1万円」は、支援後も「12.6万円」残る

江戸川区や文京区では、支援金を引くと学校どうしの差が大きく縮みました。江東区は少し事情が違います。総額でいちばん低い中央学院大学中央(895,000円)といちばん高いかえつ有明(1,066,000円)の差は171,000円。支援後に手元から出る額で比べても、439,000円と565,000円で126,000円の差が残ります。

理由は2つあります。ひとつは、かえつ有明の授業料が上限を超えていて、その39,000円が支援後も残ること。もうひとつは、学校ごとの差の多くが授業料ではなく「その他」と入学金にあることです。「その他」は189,000円から276,000円まで87,000円の幅があり、ここは支援金では埋まりません。江東区は、支援後の金額で比べてはじめて、学校ごとの違いが正しく見える区だといえます。

2年目以降は、入学金がなくなる

入学金は初年度だけのお金です。2年目以降は、授業料が上限を超える学校ではその差額と、「その他」にあたる費用が中心になります。ただし「その他」に入る費目(教材費・行事費・諸会費・積立金など)が毎年同じ額かどうかは、学校によって違います。修学旅行の積立をいつ、いくら納めるかも学校ごとに違うため、3年間の総額は説明会で聞いておきましょう。何を聞けば漏れがないかは、説明会で必ず聞きたい「お金」の7項目に整理しています。

授業料以外を支える制度もあります(所得要件あり)

東京都には「私立高等学校等奨学給付金」があり、教科書代・教材費・学用品費など、授業料以外の教育費に使えます。こちらには所得要件があり、住民税の所得割額で段階的に判定されます。全日制の場合、住民税非課税相当の世帯で年152,000円、所得割額105,500円未満の世帯で年50,670円、182,500円未満の世帯で年38,000円です。支援金と違って「全員が対象」ではないので、対象になりそうな家庭は忘れずに申請してください。

江東区ならではの事情|隣の区の私立や、都立との比べ方

江東区は、東は江戸川区と、北は墨田区と、西は隅田川をはさんで中央区と接しています。区内の私立高校が4校と多くはないため、隣接する区の私立を候補に入れる家庭も少なくありません。江戸川区の3校は初年度納付金が805,000〜960,000円で、支援後に手元から出る額は415,000〜472,000円でした(江戸川区の私立高校の学費)。江東区の4校(439,000〜565,000円)と比べると、区をまたぐだけで支援後の負担の水準が変わることがわかります。

支援制度の条件は、区をまたいでも変わりません。国の就学支援金は住んでいる場所を問わず、東京都の授業料軽減助成金は生徒と保護者が都内に住んでいれば、都外の学校に通う場合も対象です(通信制課程は除く)。

都立高校と比べると、入学金だけで大きな差

比較のために、都立高校の金額も確認しておきます。東京都教育委員会によると、都立高校の全日制の授業料は年118,800円(月9,900円)で、就学支援金の受給が認定されれば授業料は無料になります。入学料は5,650円です。

比べる項目江東区の私立4校(平均)都立高校(全日制)
授業料(年額)493,000円118,800円
支援後の授業料0円(上限を超える学校は差額)0円
入学金・入学料257,500円5,650円
施設費・その他233,300円学校ごとの徴収金(教材費など)
初年度に手元から出る額約501,000円入学料+学校ごとの徴収金

授業料はどちらも支援でゼロに近づきますが、入学金だけで25.2万円ほどの差があります。「私立も無償化されたから、都立と同じくらい」という理解は、授業料に限った話だと考えておくのが安全です。

ノートに書き込みながら資料を読む様子

私立の全日制が合わないとき|通信制という選択肢

ここまでは、毎日通う全日制の話です。学費を調べていくうちに「そもそも毎日通う前提でいいのだろうか」と考え始める方もいます。体調のこと、人間関係のこと、あるいは中学校で登校が難しかった時期があった場合はなおさらです。江東区内の居場所や学びの場については、江東区のフリースクール一覧でも紹介しています。

金額の面だけを見ると、通信制は全日制と大きく違います。

都立の通信制は、都営新宿線で乗り換えなし

東京都立高校の通信制課程は、一橋高校(千代田区)・新宿山吹高校(新宿区)・砂川高校(立川市)の3校です。江東区内にはありませんが、一橋高校は都営新宿線の馬喰横山駅から徒歩4分。区内の森下・菊川・住吉・西大島・大島・東大島の各駅から、乗り換えなしで向かえます。JR総武快速線の馬喰町駅からも徒歩3分です。

都立通信制の授業料は1単位につき336円、入学料は500円です。仮に年25単位を履修しても授業料は8,400円で、入学料と合わせて初年度は約9,000円。授業料は就学支援金の対象にもなります。

私立の通信制は、支援金の計算方法が違う

私立の通信制高校には「年額制」と「単位制」があります。年額制なら就学支援金の上限は年337,200円。単位制の場合は1単位あたり13,668円で、年間30単位・通算74単位までという上限があります。履修する単位数が少ない年は支給額も少なくなるため、授業料が支援金の枠内に収まるかどうかは、学校の料金体系と履修単位数の両方で決まります。

さらに東京都には、都内に住んでいて、東京都以外の自治体が認可した私立通信制高校に通う生徒を対象にした「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」があります。国の就学支援金と合わせて、最大で年337,200円まで助成されます。全国から生徒を受け入れる広域通信制高校には都外で認可された学校が多いので、江東区から通う場合も当てはまることがあります。

通信制に「サポート校」を足すと、いくらになるか

通信制高校を検討するとき、多くの家庭がもうひとつの費用に行き当たります。サポート校です。

通信制高校は、レポートを自分で進め、決められた回数のスクーリングに通って単位を取ります。自分のペースで進められる反面、「毎日の枠組みがない」ことが負担になる子もいます。レポートが溜まる、生活のリズムが崩れる、一日中誰とも話さない日が続く。サポート校は、そこを埋めるために通う場所です。仕組みと費用の考え方は通信制高校にサポート校を足すという選び方にまとめています。

サポート校の費用は、支援金の対象外

東京都の都認可外通信制向けの助成の案内には、対象外になるものがはっきり書かれています。「入学金、施設整備費、通学にかかる交通費、サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外です」。つまり、通信制高校の学費とサポート校の受講料が、それぞれ別に発生します。支援が効くのは通信制高校の授業料のほうだけです。

NIJIN高等学院(ニジ高)を例にすると、入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)で、初年度は453,000円。これに提携する通信制高校の学費が別途かかり、そちらには就学支援金が適用されます。ニジ高の公式サイトでは、提携校としてワオ高等学校・鹿島山北高等学校・開志創造高等学校が案内されています。

選び方初年度に手元から出る額(目安)支援の対象
私立の全日制(江東区4校の平均)約501,000円授業料のみ。入学金・施設費・その他は対象外
都立の全日制入学料5,650円+学校ごとの徴収金授業料(支援で無料)
都立の通信制(年25単位の場合)約9,000円授業料も支援の対象
私立の通信制+サポート校(ニジ高の場合)453,000円+通信制の自己負担分通信制の授業料のみ。サポート校の受講料は対象外

並べてみると、私立全日制の約50.1万円と、通信制+サポート校の約45万円+αは、近い水準にあります。違うのは、その金額に何が含まれているかです。全日制は「毎日通う校舎と、そこでの人間関係と、部活や行事」が含まれた金額。通信制+サポート校は「自分のペースで進める仕組みと、伴走してくれる人」が含まれた金額。金額で選ぶというより、何にお金を払うのかで選ぶことになります。

3つの選択肢を正直に比較

3つの道を5つの観点で比べる

私立の
全日制
都立の
通信制
通信制+
ニジ高
初年度の
手出し
△
約50.1万円
○
約9,000円
△
45.3万円+
通信制分
支援金で
まかなえる
△
授業料
のみ
○
授業料が
対象
×
受講料は
対象外
毎日通う
必要
×
毎日通学
○
自宅学習
中心
○
オンライン
中心
少人数で
関われる
△
学校
による
△
自分で
つくる
○
1クラス
8人
途中から
入れる
△
欠員募集
による
△
募集時期
による
○
転入学は
通年受付

○=対応 △=一部・条件つき ×=非対応 / ※東京都・東京都教育委員会・各校公式サイトの公表内容をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

表のとおり、ニジ高には合わないかもしれない点もあります。サポート校の受講料は支援の対象外なので、都立の通信制だけで進めるより初年度の負担は大きくなります。また、オンライン中心の学び方なので、パソコンと通信環境が必要です。毎日同じ校舎に通い、大人数の部活や行事を経験したい子には、全日制のほうが合うでしょう。反対に、毎日の通学が負担で、それでも一人で進めるのは不安だという場合には、この組み合わせが現実的な選択肢になります。

毎日の通学が負担なら、
通信制+サポート校という形も。

NIJIN高等学院は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。オンライン中心で、1クラス8人の少人数制。江東区の自宅から、自分のペースで高校卒業をめざせます。

1クラス8人の少人数制オンライン中心転入学は通年受付
NIJIN高等学院を見てみる →

組み合わせによって金額は変わるので、数字を入れて確かめられるようにしてあります。通信制高校の学費シミュレーターで、実質の負担額を計算してみる

机の上に広げた参考書とノート

学費を比べるときに、金額の外で見ておきたいこと

女子校は1校。共学の3校は性格がはっきり分かれる

4校のうち、中村は女子校、かえつ有明・芝浦工業大学附属・中央学院大学中央は共学です。共学の3校は、大学附属(芝浦工業大学附属)、商業科を持つ学校(中央学院大学中央)など、学校の成り立ちがそれぞれ違います。金額の差より、何を学ぶ学校かの差のほうが大きい組み合わせです。

「その他」の中身を、学校ごとに並べる

江東区では「その他」が学校間の差の中心です。説明会で内訳を聞くときは、教材費・行事費・諸会費・積立金のどれが何円なのかを、4校とも同じ項目で書き出してみてください。同じ「その他」でも、毎年かかるものと入学時だけのものが混ざっています。ここを分けると、2年目以降の負担も見えてきます。

説明会で聞いておきたいこと

  • 「その他」に何が含まれているか(教材費・行事費・諸会費・積立金の内訳)
  • 施設費や「その他」のうち、2年目以降も毎年かかるもの
  • 就学支援金が決まるまでの間、授業料をいったん全額納めるのかどうか
  • 制服・体操着・指定品の合計額と、購入の時期
  • 学校独自の奨学金や特待生制度、東京都私学財団の入学支度金貸付制度の有無

いつ、いくら出ていくのか|1年目のお金の流れ

総額と同じくらい大事なのが、お金が出ていく時期です。支援金はあとから入ってくるものなので、時期によっては一時的に立て替えが必要になります。

時期出ていくお金・手続きメモ
合格発表〜入学手続き入学金(江東区の4校は250,000〜280,000円)支援の対象外。併願校の手続き期限もあわせて確認
入学前後制服・体操着・指定品、教材費など初年度納付金の表には入っていない費用
4月〜授業料(学校の定めた方法で納付)支援金の認定前は、いったん納める運用の学校もある
6月国の就学支援金の申請2026年度から所得制限なし。申請しないと受けられない
7月東京都の授業料軽減助成金の申請(通常申請)国とは別の申請。都内在住が条件
10月・12月・翌3月都の助成金の支払い(都内校)都外校は12月・翌3月のいずれか

入学時のまとまった支出には、都の無利息の入学支度金

入学金は支援の対象外で、しかも合格からの短い期間にまとめて必要になります。東京都私学財団には「入学支度金貸付事業」があり、都内に住んでいて、この制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に、25万円を無利息で貸し付けます。入学金のほか、授業料や施設設備費など入学時に学校へ払う費用に使え、3年間の在学中に返済します。申し込みは学校経由で、時期や方法は学校ごとに違います。

江東区の給付型奨学金(中学3年生が対象)

江東区には、返済不要の「江東区奨学資金」があります。区のページ(2025年12月10日更新)によると、月額1万円(年12万円)に加えて、入学時に入学準備金10万円が給付されます。対象は保護者が区内に1年以上続けて住んでいる中学3年生で、世帯収入の合計が600万円以下、評定平均が5段階で3.5以上という要件があります。令和8年度生の募集は12月9日に締め切られていて、区立中学校の生徒は在学校を通じて申し込みます。

支援金で授業料がゼロに近づいても、入学時のまとまった支出は残ります。その部分をどう用意するかまで決めておくと、合格後に慌てずに済みます。

よくある質問

江東区の私立高校は、何校ありますか?
東京都の「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」で江東区に所在地があるのは、中村・かえつ有明・芝浦工業大学附属・中央学院大学中央の4校です。この資料は非募集校を除いた一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。高校から入れる私立として比べられるのは、この4校です。
支援金を受けると、江東区の私立高校の授業料は無料になりますか?
6行のうち5行は、国の就学支援金(年457,200円)と東京都の助成金(年43,800円)の合計501,000円の範囲に授業料が収まり、自己負担はなくなります。上限を超えるのはかえつ有明(差額39,000円)です。
「無償化」なのに、なぜ初年度に40万円以上かかるのですか?
支援金が使えるのは授業料だけだからです。入学金(250,000〜280,000円)と施設費・「その他」は支援の対象外で、そのまま手元から出ていきます。江東区の4校では、初年度に439,000〜565,000円が残ります。
かえつ有明の授業料が上限を超えているのは、どのくらい影響しますか?
かえつ有明の授業料は540,000円で、国と都の支援の合計501,000円を39,000円上回ります。この差額は支援後も毎年自己負担として残るので、3年間で117,000円です。ただ江東区では、入学金や「その他」の差のほうが大きく、4校の支援後の負担は439,000〜565,000円に分かれます。
年収が高い家庭でも、支援金は受けられますか?
受けられます。2026年度から国の就学支援金は所得制限が撤廃され、東京都の授業料軽減助成金にも所得制限はありません。ただし、どちらも申請が必要で、国と都は別々に申し込みます。
入学金をすぐに用意できない場合、使える制度はありますか?
東京都私学財団の「入学支度金貸付事業」では、都内在住で、制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に25万円を無利息で貸し付けます(申し込みは学校経由)。また、江東区の中学3年生なら、返済不要の「江東区奨学資金」(月額1万円+入学準備金10万円、世帯収入600万円以下・評定平均3.5以上などの要件あり)があります。
就学支援金は、いつ手元に入りますか?
国の就学支援金は、生徒や保護者に直接支給されるのではなく、学校が受け取って授業料に充てる仕組みです。そのため、学校によっては認定までの間に授業料をいったん納め、あとで調整する運用になります。東京都の助成金は申請後に支払われ、都内校は10月・12月・翌年3月のいずれかです。
江東区から通いやすい都立の通信制高校はどこですか?
千代田区の一橋高校です。都営新宿線の馬喰横山駅から徒歩4分なので、区内の森下・菊川・住吉・西大島・大島・東大島の各駅から乗り換えなしで向かえます。授業料は1単位336円、入学料は500円です。
サポート校の費用に、就学支援金は使えますか?
使えません。東京都の案内でも「サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外」とされています。支援が適用されるのは、在籍する通信制高校の授業料のほうです。サポート校の受講料は、別に用意する必要があります。
全日制が合わなかったら、あとから通信制に移れますか?
高校に入学したあとでも、転入・編入という形で通信制に移ることはできます。受け入れの時期は学校によって違い、通年で受け付けているところもあります。それまでに取った単位の扱いも学校ごとに違うので、移る前に確認が必要です。仕組みは高校の転入と編入の違いで整理しています。

まとめ

江東区で高校から入れる私立高校は中村・かえつ有明・芝浦工業大学附属・中央学院大学中央の4校で、初年度納付金は895,000〜1,066,000円、4校の平均は983,750円です。都内平均より約2.4万円低く、4校とも施設費は0円でした。2026年度から就学支援金の所得制限がなくなり、東京都の助成と合わせて授業料は年501,000円まで支援されます。上限を超えるのはかえつ有明(年39,000円)だけです。

それでも入学金と「その他」は対象外のまま残り、初年度に439,000〜565,000円、平均で約50万円が手元から出ていきます。総額では都内平均より低いのに、支援後はほぼ都内平均並み。江東区では「総額」ではなく「支援後に手元から出る額」で並べ直すことが、学校選びの第一歩になります。そのうえで、隣の区の私立や都立、そして毎日通う形が合わないときの通信制とサポート校まで、同じ物差しで比べてみてください。

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入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)。提携する通信制高校の学費は別途かかります。

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文責:にじいろ編集部
公開日:2026年9月29日 / 最終更新:2026年9月29日

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