豊島区の私立高校の学費はいくら?11校の初年度納付金と、支援金を引いた実負担【2026年度】

豊島区の私立高校 学費は平均約103万円
豊島区で高校から入れる私立高校は11校です。東京都が2025年12月に公表した最新の調査では、都内私立高校(全日制)の初年度納付金は平均1,007,549円。豊島区の11校の平均は1,030,100円で、都内平均より約2.3万円高い水準です。平均を押し上げているのは、学習院高等科・巣鴨・立教池袋の男子校3校。一方で、鉄道科や音楽科といった専門学科の学校もあります。支援金を引いたあとに何が残るのか、11校を1校ずつ計算して確かめます。
この記事でわかること
  • 豊島区の私立高校11校の初年度納付金の実額(2026年度)
  • 男子校3校の平均は約126万円、残る8校は約94万円
  • 支援後に手元から出る額は40.2万〜87.3万円
  • 授業料が上限を超える4校(学習院高等科・立教池袋・東京音楽大学付属・巣鴨)
  • 同じ912,000円でも、支援後は8.1万円違う2校
  • 区の奨学金(給付・対象は限定)と、入学時のお金の用意の仕方
この記事の前提

金額は、東京都が2025年12月18日に公表した「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」の学校別データに基づく2026年度のものです。この資料は「非募集校を除く」一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。この記事の「豊島区の私立高校」は、資料で豊島区に所在地がある11校(学習院高等科・巣鴨・立教池袋・川村・十文字・淑徳巣鴨・城西大学附属城西・昭和鉄道・東京音楽大学付属・豊島学院・豊南)を指します。支援制度の金額は、文部科学省・東京都・東京都私学財団の公表内容(2026年9月29日確認)によります。

目次

豊島区の私立高校11校の初年度納付金【2026年度】

まず実額から見ます。学科やコースによって金額が違う学校は、行を分けています。表は初年度納付金が低い順です。初年度納付金とは、入学した年に学校へ納めるお金の合計で、授業料(年額)・入学金・施設費・その他(教材費や行事費、諸会費など)の4つでできています。

学校(学科・コース)男女授業料(年額)入学金施設費その他初年度納付金
城西大学附属城西共学483,600円250,000円0円152,000円885,600円
淑徳巣鴨共学420,000円250,000円50,000円192,000円912,000円
東京音楽大学付属(音楽科)共学554,000円120,000円0円238,000円912,000円
豊島学院共学480,000円250,000円0円222,000円952,000円
川村女子校480,000円250,000円0円228,000円958,000円
豊南共学489,000円250,000円100,000円120,000円959,000円
昭和鉄道(鉄道科)共学474,000円250,000円0円240,000円964,000円
十文字女子校456,000円200,000円50,000円300,000円1,006,000円
巣鴨男子校516,000円350,000円0円232,500円1,098,500円
学習院高等科男子校718,000円300,000円0円292,000円1,310,000円
立教池袋男子校696,000円300,000円0円378,000円1,374,000円

いちばん低いのは城西大学附属城西の885,600円、いちばん高いのは立教池袋の1,374,000円です。その差は488,400円。同じ豊島区の私立高校でも、選ぶ学校とコースによって初年度の金額はこれだけ変わります。

11校の平均は103万円。都内平均と比べると

11校はいずれも1行なので、そのまま平均すると、11校の初年度納付金の平均は1,030,100円(約103万円)です。都内233校の平均1,007,549円と費目ごとに並べると、どこで差がついているかが見えてきます。

費目豊島区11校の平均都内233校の平均差
授業料(年額)524,200円512,882円約11,000円高い
入学金251,800円254,599円ほぼ同じ
施設費18,200円34,386円約16,000円低い
その他235,900円205,805円約30,000円高い
合計1,030,100円1,007,549円約23,000円高い

授業料の差は支援金でほとんど消えますが、入学金・施設費・「その他」の差は消えません。どの費目で差がついているかを先に見ておくと、このあとの「支援後の金額」が読みやすくなります。

男子校3校が、平均を押し上げている

豊島区の11校のうち、学習院高等科(1,310,000円)・巣鴨(1,098,500円)・立教池袋(1,374,000円)の男子校3校は、初年度納付金の平均が約126万円です。残る8校の平均は943,575円で、都内平均より約6.4万円低くなります。11校の平均が都内平均を上回るのは、この3校の金額が大きいからです。女子校や共学を考えている家庭は、8校の平均で見たほうが実感に近いでしょう。

「その他」の平均は、都内平均より約3万円高い

費目で見ると、豊島区の11校は「その他」の平均が235,864円で、都内平均(205,805円)より約3万円高くなっています。「その他」は支援金の対象外なので、この差は支援を受けたあともそのまま残ります。いちばん高い立教池袋は378,000円、いちばん低い豊南は120,000円で、その差は258,000円です。

豊島区の私立高校を3つの数字で

表を見る前に押さえたい3つの数字

細かい表に入る前に、豊島区の特徴を3つの数字でつかんでおきます。

01

区内に11校

高校から入れる区内の私立は11校。男子校が3校、女子校が川村と十文字の2校、共学が6校です。

02

男子校3校

学習院高等科・巣鴨・立教池袋の3校は、初年度納付金の平均が約126万円。11校の平均を都内平均より高くしています。

03

約55万円

支援金で授業料がほぼ消えても、入学金・施設費・その他は残ります。11校の平均で、初年度に約55万円が手元から出ていきます。

男子校3校とそれ以外で、金額の水準が大きく違う。支援金を引いたあとの差を見ていきます。

「無償化」で、授業料はどこまで下がるのか

2026年度(令和8年度)から、国の就学支援金は所得制限が撤廃されました。私立高校の全日制で年457,200円。これに東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金が年43,800円加わり、合わせて年501,000円まで、授業料が支援されます。東京都の助成も所得制限はありません。制度の変更点は就学支援金が2026年度に変わった3つの点にまとめています。

豊島区の11行を、この501,000円に当てはめてみます。

  • 城西大学附属城西…授業料483,600円 → 全額が支援の範囲内
  • 淑徳巣鴨…授業料420,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 東京音楽大学付属(音楽科)…授業料554,000円 → 上限を53,000円超える
  • 豊島学院…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 川村…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 豊南…授業料489,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 昭和鉄道(鉄道科)…授業料474,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 十文字…授業料456,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 巣鴨…授業料516,000円 → 上限を15,000円超える
  • 学習院高等科…授業料718,000円 → 上限を217,000円超える
  • 立教池袋…授業料696,000円 → 上限を195,000円超える

11行のうち7行で、授業料の自己負担はゼロになります。上限を超えるのは4行です。該当するのは、学習院高等科(年217,000円)、立教池袋(年195,000円)、東京音楽大学付属(年53,000円)、巣鴨(年15,000円)です。学習院高等科は、授業料が毎年同じ額なら3年間で651,000円の自己負担になります。

なお、支援金は授業料の実額までしか出ません。授業料が上限より低い学校で、その差額がほかの費目に回ることはない点に注意してください。

支援金について押さえておく3つ
  • 国と都は別々の申請です(2026年度は国が6月、都が7月)。どちらか一方だけ出して終わらないように
  • 都の助成は、保護者と生徒がともに都内に住んでいることが条件です。通う学校が都外でも対象になります(通信制課程は除く)
  • 支援されるのは授業料に対してだけ。東京都私学財団の案内にも「授業料には施設費や積立費等は含まれません」とあります
オレンジの電卓を持ってメモを見比べる手元

支援を引いたあとに残るお金|11校の実負担

支援金が使えるのは授業料だけなので、入学金・施設費・その他はそのまま手元から出ていきます。11行それぞれについて、初年度に実際に出ていく額を計算しました。表は手元から出る額が低い順です。

学校(学科・コース)初年度納付金授業料の自己負担入学金+施設費+その他初年度に手元から出る額
城西大学附属城西885,600円0円402,000円402,000円
東京音楽大学付属(音楽科)912,000円53,000円358,000円411,000円
豊南959,000円0円470,000円470,000円
豊島学院952,000円0円472,000円472,000円
川村958,000円0円478,000円478,000円
昭和鉄道(鉄道科)964,000円0円490,000円490,000円
淑徳巣鴨912,000円0円492,000円492,000円
十文字1,006,000円0円550,000円550,000円
巣鴨1,098,500円15,000円582,500円597,500円
学習院高等科1,310,000円217,000円592,000円809,000円
立教池袋1,374,000円195,000円678,000円873,000円

11校の基本のコースで平均すると、初年度に手元から出るのは約550,000円(約55万円)です。都内平均の費目(入学金・施設費・その他)で同じ計算をすると約495,000円なので、豊島区の11校は支援後の負担が都内平均より約5.5万円高い水準です。男子校3校を除いた8校で平均すると約47.1万円で、都内平均より低くなります。しかもここに制服代や修学旅行の積立、通学定期代は入っていません。減ったのは授業料の部分だけで、入学時にまとまって出ていくお金は、以前とほとんど変わっていないのです。

総額の差「48.8万円」は、支援後に「47.1万円」

総額でいちばん低い城西大学附属城西(885,600円)といちばん高い立教池袋(1,374,000円)の差は488,400円。支援後に手元から出る額で比べても、城西大学附属城西(402,000円)と立教池袋(873,000円)の差は471,000円です。上限を超える授業料がそのまま残るため、差はほとんど縮まりません。

もうひとつ注目したいのが、初年度納付金がどちらも912,000円の淑徳巣鴨と東京音楽大学付属です。支援後は、淑徳巣鴨が492,000円、東京音楽大学付属が411,000円と、81,000円の差がつきます。東京音楽大学付属は授業料が上限を53,000円超えるものの、入学金が120,000円と11校でいちばん低いためです。総額が同じでも、費目の配分によって支援後の負担は変わります。

2年目以降は、入学金がなくなる

入学金は初年度だけのお金です。2年目以降は、授業料が上限を超える学校ではその差額と、「その他」にあたる費用が中心になります。ただし「その他」に入る費目(教材費・行事費・諸会費・積立金など)が毎年同じ額かどうかは、学校によって違います。修学旅行の積立をいつ、いくら納めるかも学校ごとに違うため、3年間の総額は説明会で聞いておきましょう。何を聞けば漏れがないかは、説明会で必ず聞きたい「お金」の7項目に整理しています。

授業料以外を支える制度もあります(所得要件あり)

東京都には「私立高等学校等奨学給付金」があり、教科書代・教材費・学用品費など、授業料以外の教育費に使えます。こちらには所得要件があり、住民税の所得割額で段階的に判定されます。全日制の場合、住民税非課税相当の世帯で年152,000円、所得割額105,500円未満の世帯で年50,670円、182,500円未満の世帯で年38,000円です。支援金と違って「全員が対象」ではないので、対象になりそうな家庭は忘れずに申請してください。

豊島区ならではの事情|鉄道科と音楽科、普通科以外の2校

豊島区には、都の資料に普通科以外の学科だけが載っている学校が2校あります。昭和鉄道は鉄道科、東京音楽大学付属は音楽科です。

昭和鉄道(鉄道科)の初年度納付金は964,000円で、支援後に手元から出る額は490,000円。東京音楽大学付属(音楽科)は912,000円で、支援後は411,000円です。専門学科だからといって、普通科より初年度の負担が大きいとは限りません。ただし専門学科では、実習や楽器・レッスンなどにかかる費用が、初年度納付金とは別に必要になることがあります。都の資料からはその内訳は読み取れないので、説明会で確かめておきましょう。

進みたい分野がはっきりしている子にとっては、区内でこうした学科を比べられることも、豊島区の特徴です。

都立高校と比べると、入学金だけで大きな差

比較のために、都立高校の金額も確認しておきます。東京都教育委員会によると、都立高校の全日制の授業料は年118,800円(月9,900円)で、就学支援金の受給が認定されれば授業料は無料になります。入学料は5,650円です。

比べる項目豊島区の私立11校(平均)都立高校(全日制)
授業料(年額)524,200円118,800円
支援後の授業料0円(上限を超える学校は差額)0円
入学金・入学料251,800円5,650円
施設費・その他254,000円学校ごとの徴収金(教材費など)
初年度に手元から出る額約550,000円入学料+学校ごとの徴収金

授業料はどちらも支援でゼロに近づきますが、入学金だけで24.6万円ほどの差があります。「私立も無償化されたから、都立と同じくらい」という理解は、授業料に限った話だと考えておくのが安全です。

ノートに書き込みながら勉強する様子

私立の全日制が合わないとき|通信制という選択肢

ここまでは、毎日通う全日制の話です。学費を調べていくうちに「そもそも毎日通う前提でいいのだろうか」と考え始める方もいます。体調のこと、人間関係のこと、あるいは中学校で登校が難しかった時期があった場合はなおさらです。豊島区の居場所や学びの場については、豊島区のフリースクール一覧でも紹介しています。

金額の面だけを見ると、通信制は全日制と大きく違います。

都立の通信制は、区外の3校から選ぶ

東京都立高校の通信制課程は、一橋高校(千代田区)・新宿山吹高校(新宿区)・砂川高校(立川市)の3校です。豊島区内にはないため、新宿区の新宿山吹高校か、千代田区の一橋高校が現実的な候補になります。新宿山吹高校は東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅・東西線の早稲田駅と神楽坂駅から徒歩10分、一橋高校は都営新宿線の馬喰横山駅から徒歩4分です。スクーリングの日だけ通う形なので、毎日の通学より負担は小さくなります。

都立通信制の授業料は1単位につき336円、入学料は500円です。仮に年25単位を履修しても授業料は8,400円で、入学料と合わせて初年度は約9,000円。授業料は就学支援金の対象にもなります。

私立の通信制は、支援金の計算方法が違う

私立の通信制高校には「年額制」と「単位制」があります。年額制なら就学支援金の上限は年337,200円。単位制の場合は1単位あたり13,668円で、年間30単位・通算74単位までという上限があります。履修する単位数が少ない年は支給額も少なくなるため、授業料が支援金の枠内に収まるかどうかは、学校の料金体系と履修単位数の両方で決まります。

さらに東京都には、都内に住んでいて、東京都以外の自治体が認可した私立通信制高校に通う生徒を対象にした「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」があります。国の就学支援金と合わせて、最大で年337,200円まで助成されます。全国から生徒を受け入れる広域通信制高校には都外で認可された学校が多いので、豊島区から通う場合も当てはまることがあります。

通信制に「サポート校」を足すと、いくらになるか

通信制高校を検討するとき、多くの家庭がもうひとつの費用に行き当たります。サポート校です。

通信制高校は、レポートを自分で進め、決められた回数のスクーリングに通って単位を取ります。自分のペースで進められる反面、「毎日の枠組みがない」ことが負担になる子もいます。レポートが溜まる、生活のリズムが崩れる、一日中誰とも話さない日が続く。サポート校は、そこを埋めるために通う場所です。仕組みと費用の考え方は通信制高校にサポート校を足すという選び方にまとめています。

サポート校の費用は、支援金の対象外

東京都の都認可外通信制向けの助成の案内には、対象外になるものがはっきり書かれています。「入学金、施設整備費、通学にかかる交通費、サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外です」。つまり、通信制高校の学費とサポート校の受講料が、それぞれ別に発生します。支援が効くのは通信制高校の授業料のほうだけです。

NIJIN高等学院(ニジ高)を例にすると、入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)で、初年度は453,000円。これに提携する通信制高校の学費が別途かかり、そちらには就学支援金が適用されます。ニジ高の公式サイトでは、提携校としてワオ高等学校・鹿島山北高等学校・開志創造高等学校が案内されています。

選び方初年度に手元から出る額(目安)支援の対象
私立の全日制(豊島区11校の平均)約550,000円授業料のみ。入学金・施設費・その他は対象外
都立の全日制入学料5,650円+学校ごとの徴収金授業料(支援で無料)
都立の通信制(年25単位の場合)約9,000円授業料も支援の対象
私立の通信制+サポート校(ニジ高の場合)453,000円+通信制の自己負担分通信制の授業料のみ。サポート校の受講料は対象外

並べてみると、私立全日制の約55万円と、通信制+サポート校の約45万円+αは、近い水準にあります。違うのは、その金額に何が含まれているかです。全日制は「毎日通う校舎と、そこでの人間関係と、部活や行事」が含まれた金額。通信制+サポート校は「自分のペースで進める仕組みと、伴走してくれる人」が含まれた金額。金額で選ぶというより、何にお金を払うのかで選ぶことになります。

3つの選択肢を正直に比較

3つの道を5つの観点で比べる

私立の
全日制
都立の
通信制
通信制+
ニジ高
初年度の
手出し
△
約55万円
○
約9,000円
△
45.3万円+
通信制分
支援金で
まかなえる
△
授業料
のみ
○
授業料が
対象
×
受講料は
対象外
毎日通う
必要
×
毎日通学
○
自宅学習
中心
○
オンライン
中心
少人数で
関われる
△
学校
による
△
自分で
つくる
○
1クラス
8人
途中から
入れる
△
欠員募集
による
△
募集時期
による
○
転入学は
通年受付

○=対応 △=一部・条件つき ×=非対応 / ※東京都・東京都教育委員会・各校公式サイトの公表内容をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

表のとおり、ニジ高には合わないかもしれない点もあります。サポート校の受講料は支援の対象外なので、都立の通信制だけで進めるより初年度の負担は大きくなります。また、オンライン中心の学び方なので、パソコンと通信環境が必要です。毎日同じ校舎に通い、大人数の部活や行事を経験したい子には、全日制のほうが合うでしょう。反対に、毎日の通学が負担で、それでも一人で進めるのは不安だという場合には、この組み合わせが現実的な選択肢になります。

毎日の通学が負担なら、
通信制+サポート校という形も。

NIJIN高等学院は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。オンライン中心で、1クラス8人の少人数制。豊島区の自宅から、自分のペースで高校卒業をめざせます。

1クラス8人の少人数制オンライン中心転入学は通年受付
NIJIN高等学院を見てみる →

組み合わせによって金額は変わるので、数字を入れて確かめられるようにしてあります。通信制高校の学費シミュレーターで、実質の負担額を計算してみる

黄色い背景に置いた電卓とノート

学費を比べるときに、金額の外で見ておきたいこと

男子校3校・女子校2校・共学6校

11校のうち、学習院高等科・巣鴨・立教池袋は男子校、川村と十文字は女子校、残る6校は共学です。男子校3校とそれ以外の8校では、初年度納付金の平均が30万円以上違います。男女別の学校を考えるかどうかで、比べる相手と予算の目安が変わる区です。

施設費は3校、2年目以降も確認を

豊島区で施設費がかかるのは、十文字(50,000円)・淑徳巣鴨(50,000円)・豊南(100,000円)の3校です。施設費や「その他」が入学時だけなのか、毎年かかるのかは学校によって違い、都の資料からは読み取れません。3年間の総額で比べると、初年度だけの比較とは順位が変わることがあります。

説明会で聞いておきたいこと

  • 「その他」に何が含まれているか(教材費・行事費・諸会費・積立金の内訳)
  • 施設費や「その他」のうち、2年目以降も毎年かかるもの
  • 就学支援金が決まるまでの間、授業料をいったん全額納めるのかどうか
  • 制服・体操着・指定品の合計額と、購入の時期
  • 学校独自の奨学金や特待生制度、東京都私学財団の入学支度金貸付制度の有無

いつ、いくら出ていくのか|1年目のお金の流れ

総額と同じくらい大事なのが、お金が出ていく時期です。支援金はあとから入ってくるものなので、時期によっては一時的に立て替えが必要になります。

時期出ていくお金・手続きメモ
合格発表〜入学手続き入学金(豊島区の11校は120,000〜350,000円)支援の対象外。併願校の手続き期限もあわせて確認
入学前後制服・体操着・指定品、教材費など初年度納付金の表には入っていない費用
4月〜授業料(学校の定めた方法で納付)支援金の認定前は、いったん納める運用の学校もある
6月国の就学支援金の申請2026年度から所得制限なし。申請しないと受けられない
7月東京都の授業料軽減助成金の申請(通常申請)国とは別の申請。都内在住が条件
10月・12月・翌3月都の助成金の支払い(都内校)都外校は12月・翌3月のいずれか

入学時のまとまった支出には、都の無利息の入学支度金

入学金は支援の対象外で、しかも合格からの短い期間にまとめて必要になります。東京都私学財団には「入学支度金貸付事業」があり、都内に住んでいて、この制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に、25万円を無利息で貸し付けます。入学金のほか、授業料や施設設備費など入学時に学校へ払う費用に使え、3年間の在学中に返済します。申し込みは学校経由で、時期や方法は学校ごとに違います。

豊島区の奨学金(給付・入学時5万〜6万円、対象は限定)

豊島区には、返済不要の奨学金があります。区のページ(2026年5月27日更新)によると、高等学校等に入学・在学する生徒のうち、生活保護を受けている世帯には入学時5万円・在学時3万円、住民税非課税で児童扶養手当を受けている世帯には入学時6万円・在学時2万円を給付します。児童扶養手当の世帯は、豊島区に1年以上住んでいることが条件です。対象者には4月中旬に申請書類が送られ、2026年度の申請期限は6月10日でした。対象が限られる制度なので、それ以外の家庭は、東京都私学財団の入学支度金や学校独自の制度で入学時の費用を考えることになります。また、受験の前にかかるお金には、東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」があります。東京都福祉局の案内(2026年4月1日更新)によると、所得の要件を満たす都内の世帯の中学3年生などを対象に、学習塾などの受講料を最高30万円、高校の受験料を2万7,400円まで無利子で貸し付け、高校に入学すれば返済が免除されます。相談・申請の窓口は、住んでいる区市町村です。

支援金で授業料がゼロに近づいても、入学時のまとまった支出は残ります。その部分をどう用意するかまで決めておくと、合格後に慌てずに済みます。

よくある質問

豊島区の私立高校は、何校ありますか?
東京都の「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」で豊島区に所在地があるのは、学習院高等科・巣鴨・立教池袋・川村・十文字・淑徳巣鴨・城西大学附属城西・昭和鉄道・東京音楽大学付属・豊島学院・豊南の11校です。この資料は非募集校を除いた一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。高校から入れる私立として比べられるのは、この11校です。
支援金を受けると、豊島区の私立高校の授業料は無料になりますか?
11行のうち7行は、国の就学支援金(年457,200円)と東京都の助成金(年43,800円)の合計501,000円の範囲に授業料が収まり、自己負担はなくなります。上限を超えるのは学習院高等科(差額217,000円)、巣鴨(差額15,000円)、立教池袋(差額195,000円)、東京音楽大学付属(音楽科)(差額53,000円)です。
「無償化」なのに、なぜ初年度に40万円以上かかるのですか?
支援金が使えるのは授業料だけだからです。入学金(120,000〜350,000円)と施設費・「その他」は支援の対象外で、そのまま手元から出ていきます。豊島区の11校では、初年度に402,000〜873,000円が残ります。
豊島区で、男子校以外の私立高校の学費はどのくらいですか?
東京都の資料では、男子校3校(学習院高等科・巣鴨・立教池袋)を除いた8校の初年度納付金は885,600〜1,006,000円で、平均は943,575円です。支援を引いたあとに手元から出る額の平均は約47.1万円で、都内平均の費目で計算した約49.5万円より低くなります。
年収が高い家庭でも、支援金は受けられますか?
受けられます。2026年度から国の就学支援金は所得制限が撤廃され、東京都の授業料軽減助成金にも所得制限はありません。ただし、どちらも申請が必要で、国と都は別々に申し込みます。
入学金をすぐに用意できない場合、使える制度はありますか?
東京都私学財団の「入学支度金貸付事業」では、都内在住で、制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に25万円を無利息で貸し付けます(申し込みは学校経由)。また、豊島区には、生活保護を受けている世帯や、住民税非課税で児童扶養手当を受けている世帯の生徒に、入学時5万〜6万円を給付する奨学金があります(対象者に4月中旬に申請書類を送付)。
就学支援金は、いつ手元に入りますか?
国の就学支援金は、生徒や保護者に直接支給されるのではなく、学校が受け取って授業料に充てる仕組みです。そのため、学校によっては認定までの間に授業料をいったん納め、あとで調整する運用になります。東京都の助成金は申請後に支払われ、都内校は10月・12月・翌年3月のいずれかです。
豊島区から通える都立の通信制高校はありますか?
豊島区内にはありません。都立の通信制は一橋高校(千代田区)・新宿山吹高校(新宿区)・砂川高校(立川市)の3校で、豊島区からは新宿山吹高校か一橋高校が現実的な候補です。授業料は1単位336円、入学料は500円です。
サポート校の費用に、就学支援金は使えますか?
使えません。東京都の案内でも「サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外」とされています。支援が適用されるのは、在籍する通信制高校の授業料のほうです。サポート校の受講料は、別に用意する必要があります。
全日制が合わなかったら、あとから通信制に移れますか?
高校に入学したあとでも、転入・編入という形で通信制に移ることはできます。受け入れの時期は学校によって違い、通年で受け付けているところもあります。それまでに取った単位の扱いも学校ごとに違うので、移る前に確認が必要です。仕組みは高校の転入と編入の違いで整理しています。

まとめ

豊島区で高校から入れる私立高校は11校で、初年度納付金は885,600〜1,374,000円、11校の平均は1,030,100円です。都内平均より約2.3万円高いのは、学習院高等科・巣鴨・立教池袋の男子校3校の金額が大きいためで、残る8校の平均は943,575円でした。2026年度から就学支援金の所得制限がなくなり、東京都の助成と合わせて授業料は年501,000円まで支援されます。上限を超えるのは学習院高等科・立教池袋・東京音楽大学付属・巣鴨の4校です。

それでも入学金・施設費・「その他」は対象外のまま残り、初年度に402,000〜873,000円、平均で約55万円が手元から出ていきます。総額が同じ912,000円の2校でも、支援後は81,000円の差がつきます。支援後に手元から出る額で並べ直し、毎日通う形が合わないときの通信制・サポート校まで、同じ物差しで比べてみてください。

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入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)。提携する通信制高校の学費は別途かかります。

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文責:にじいろ編集部
公開日:2026年9月29日 / 最終更新:2026年9月29日

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