杉並区の私立高校の学費はいくら?10校の初年度納付金と、支援金を引いた実負担【2026年度】

杉並区の私立高校 学費は平均約99万円
杉並区で高校から入れる私立高校は10校。そのうち7校は、校名に大学の名前が入る学校です。東京都が2025年12月に公表した最新の調査では、都内私立高校(全日制)の初年度納付金は平均1,007,549円。杉並区の10校の平均は994,030円で、都内平均より約1.4万円低い水準です。ただ杉並区には、授業料が支援の上限を超える学校・コースが12行中6行あります。支援金を引いたあとに何が残るのか、10校12学科・コースを1行ずつ計算して確かめます。
この記事でわかること
  • 杉並区の私立高校10校(12学科・コース)の初年度納付金の実額(2026年度)
  • 授業料が支援の上限を超えるのは12行中6行
  • 支援後に手元から出る額は42万〜106.5万円
  • 同じ学校でも、コースで支援後の負担が変わる2校
  • 区独自の奨学金(私立は入学準備金30万円以内・無利子)
  • 毎日通う形が合わないときの、通信制・サポート校の金額との比べ方
この記事の前提

金額は、東京都が2025年12月18日に公表した「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」の学校別データに基づく2026年度のものです。この資料は「非募集校を除く」一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。この記事の「杉並区の私立高校」は、資料で杉並区に所在地がある10校(佼成学園・女子美術大学付属・國學院大學久我山・杉並学院・専修大学附属・中央大学杉並・東京立正・日本大学第二・日本大学鶴ヶ丘・文化学園大学杉並)を指します。支援制度の金額は、文部科学省・東京都・東京都私学財団の公表内容(2026年9月29日確認)によります。

目次

杉並区の私立高校10校の初年度納付金【2026年度】

まず実額から見ます。学科やコースによって金額が違う学校は、行を分けています。表は初年度納付金が低い順です。初年度納付金とは、入学した年に学校へ納めるお金の合計で、授業料(年額)・入学金・施設費・その他(教材費や行事費、諸会費など)の4つでできています。

学校(学科・コース)男女授業料(年額)入学金施設費その他初年度納付金
専修大学附属共学456,000円220,000円0円200,000円876,000円
文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース以外)共学480,000円280,000円50,000円96,000円906,000円
日本大学鶴ヶ丘共学474,000円230,000円0円207,700円911,700円
東京立正共学480,000円250,000円0円192,000円922,000円
杉並学院共学480,000円240,000円70,000円201,600円991,600円
日本大学第二共学504,000円250,000円0円250,000円1,004,000円
國學院大學久我山共学480,000円280,000円0円294,000円1,054,000円
女子美術大学付属女子校684,000円232,000円0円150,000円1,066,000円
佼成学園(グローバルコース以外)男子校516,000円255,000円90,000円216,000円1,077,000円
佼成学園(グローバルコース)男子校564,000円255,000円90,000円216,000円1,125,000円
中央大学杉並共学552,000円290,000円0円290,000円1,132,000円
文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース)共学1,140,000円280,000円50,000円96,000円1,566,000円

いちばん低いのは専修大学附属の876,000円、いちばん高いのは文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース)の1,566,000円です。その差は690,000円。同じ杉並区の私立高校でも、選ぶ学校とコースによって初年度の金額はこれだけ変わります。

10校の平均は99.4万円。都内平均と比べると

コースが分かれている学校は表の基本のコース(佼成学園はグローバルコース以外、文化学園大学杉並はダブルディプロマコース以外)で数えると、10校の初年度納付金の平均は994,030円(約99.4万円)です。都内233校の平均1,007,549円と費目ごとに並べると、どこで差がついているかが見えてきます。

費目杉並区10校の平均都内233校の平均差
授業料(年額)510,600円512,882円ほぼ同じ
入学金252,700円254,599円ほぼ同じ
施設費21,000円34,386円約13,000円低い
その他209,700円205,805円ほぼ同じ
合計994,000円1,007,549円約14,000円低い

授業料の差は支援金でほとんど消えますが、入学金・施設費・「その他」の差は消えません。どの費目で差がついているかを先に見ておくと、このあとの「支援後の金額」が読みやすくなります。

校名に大学の名前が入る学校が7校

杉並区の10校のうち、女子美術大学付属・國學院大學久我山・専修大学附属・中央大学杉並・日本大学第二・日本大学鶴ヶ丘・文化学園大学杉並の7校は、校名に大学の名前が入っています。7校の初年度納付金は876,000〜1,132,000円(基本のコース)と幅があり、「大学の名前が入っているから高い」とは限りません。いちばん低い専修大学附属と、いちばん高い中央大学杉並の差は256,000円です。

授業料の平均は、支援の上限とほぼ同じ

杉並区の10校の授業料の平均は510,600円で、都内平均(512,882円)とほぼ同じです。ただ、授業料が年501,000円を超える学校・コースが12行中6行あり、女子美術大学付属(684,000円)や中央大学杉並(552,000円)では、支援を受けても授業料の一部が残ります。平均が支援の上限にほぼ重なっているぶん、学校ごとに「授業料が残るか、残らないか」が分かれる区です。

杉並区の私立高校を3つの数字で

表を見る前に押さえたい3つの数字

細かい表に入る前に、杉並区の特徴を3つの数字でつかんでおきます。

01

区内に10校

高校から入れる区内の私立は10校。男子校が佼成学園、女子校が女子美術大学付属で、残る8校は共学です。

02

上限超え6行

授業料が支援の上限(年501,000円)を超える行が12行中6行。超えた分は、支援後も自己負担として残ります。

03

約50.9万円

支援金で授業料がほぼ消えても、入学金・施設費・その他は残ります。10校の平均で、初年度に約50.9万円が手元から出ていきます。

授業料が残る学校と、残らない学校。その分かれ目を、支援金の仕組みから見ていきます。

「無償化」で、授業料はどこまで下がるのか

2026年度(令和8年度)から、国の就学支援金は所得制限が撤廃されました。私立高校の全日制で年457,200円。これに東京都の私立高等学校等授業料軽減助成金が年43,800円加わり、合わせて年501,000円まで、授業料が支援されます。東京都の助成も所得制限はありません。制度の変更点は就学支援金が2026年度に変わった3つの点にまとめています。

杉並区の12行を、この501,000円に当てはめてみます。

  • 専修大学附属…授業料456,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース以外)…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 日本大学鶴ヶ丘…授業料474,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 東京立正…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 杉並学院…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 日本大学第二…授業料504,000円 → 上限を3,000円超える
  • 國學院大學久我山…授業料480,000円 → 全額が支援の範囲内
  • 女子美術大学付属…授業料684,000円 → 上限を183,000円超える
  • 佼成学園(グローバルコース以外)…授業料516,000円 → 上限を15,000円超える
  • 佼成学園(グローバルコース)…授業料564,000円 → 上限を63,000円超える
  • 中央大学杉並…授業料552,000円 → 上限を51,000円超える
  • 文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース)…授業料1,140,000円 → 上限を639,000円超える

12行のうち6行で、授業料の自己負担はゼロになります。上限を超えるのは6行です。該当するのは、文化学園大学杉並のダブルディプロマコース(年639,000円)、女子美術大学付属(年183,000円)、佼成学園のグローバルコース(年63,000円)とグローバルコース以外(年15,000円)、中央大学杉並(年51,000円)、日本大学第二(年3,000円)です。女子美術大学付属は、授業料が毎年同じ額なら3年間で549,000円の自己負担になります。

なお、支援金は授業料の実額までしか出ません。授業料が上限より低い学校で、その差額がほかの費目に回ることはない点に注意してください。

支援金について押さえておく3つ
  • 国と都は別々の申請です(2026年度は国が6月、都が7月)。どちらか一方だけ出して終わらないように
  • 都の助成は、保護者と生徒がともに都内に住んでいることが条件です。通う学校が都外でも対象になります(通信制課程は除く)
  • 支援されるのは授業料に対してだけ。東京都私学財団の案内にも「授業料には施設費や積立費等は含まれません」とあります
スマートフォンの電卓と手帳で計算する手元

支援を引いたあとに残るお金|10校12学科・コースの実負担

支援金が使えるのは授業料だけなので、入学金・施設費・その他はそのまま手元から出ていきます。12行それぞれについて、初年度に実際に出ていく額を計算しました。表は手元から出る額が低い順です。

学校(学科・コース)初年度納付金授業料の自己負担入学金+施設費+その他初年度に手元から出る額
専修大学附属876,000円0円420,000円420,000円
文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース以外)906,000円0円426,000円426,000円
日本大学鶴ヶ丘911,700円0円437,700円437,700円
東京立正922,000円0円442,000円442,000円
日本大学第二1,004,000円3,000円500,000円503,000円
杉並学院991,600円0円511,600円511,600円
女子美術大学付属1,066,000円183,000円382,000円565,000円
國學院大學久我山1,054,000円0円574,000円574,000円
佼成学園(グローバルコース以外)1,077,000円15,000円561,000円576,000円
佼成学園(グローバルコース)1,125,000円63,000円561,000円624,000円
中央大学杉並1,132,000円51,000円580,000円631,000円
文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース)1,566,000円639,000円426,000円1,065,000円

10校の基本のコースで平均すると、初年度に手元から出るのは約509,000円(約50.9万円)です。都内平均の費目(入学金・施設費・その他)で同じ計算をすると約495,000円なので、杉並区の10校は総額では都内平均より低いのに、支援後は約1.4万円高い水準です。授業料が上限を超える学校が多いことが効いています。しかもここに制服代や修学旅行の積立、通学定期代は入っていません。減ったのは授業料の部分だけで、入学時にまとまって出ていくお金は、以前とほとんど変わっていないのです。

総額の差「69万円」は、支援後に「64.5万円」

総額でいちばん低い専修大学附属(876,000円)といちばん高い文化学園大学杉並のダブルディプロマコース(1,566,000円)の差は690,000円。支援後に手元から出る額で比べても、専修大学附属(420,000円)と文化学園大学杉並のダブルディプロマコース(1,065,000円)の差は645,000円です。ダブルディプロマコースを除いて基本のコースだけで比べても、専修大学附属の420,000円から中央大学杉並の631,000円まで、211,000円の差があります。

注目したいのは、総額では杉並学院(991,600円)より高い日本大学第二(1,004,000円)が、支援後は503,000円と、杉並学院(511,600円)より低くなることです。杉並学院は施設費が70,000円かかり、日本大学第二は授業料が上限を3,000円超えるだけなので、支援の「効き目」が大きくなります。総額の順番と支援後の順番は、同じとは限りません。

2年目以降は、入学金がなくなる

入学金は初年度だけのお金です。2年目以降は、授業料が上限を超える学校ではその差額と、「その他」にあたる費用が中心になります。ただし「その他」に入る費目(教材費・行事費・諸会費・積立金など)が毎年同じ額かどうかは、学校によって違います。修学旅行の積立をいつ、いくら納めるかも学校ごとに違うため、3年間の総額は説明会で聞いておきましょう。何を聞けば漏れがないかは、説明会で必ず聞きたい「お金」の7項目に整理しています。

授業料以外を支える制度もあります(所得要件あり)

東京都には「私立高等学校等奨学給付金」があり、教科書代・教材費・学用品費など、授業料以外の教育費に使えます。こちらには所得要件があり、住民税の所得割額で段階的に判定されます。全日制の場合、住民税非課税相当の世帯で年152,000円、所得割額105,500円未満の世帯で年50,670円、182,500円未満の世帯で年38,000円です。支援金と違って「全員が対象」ではないので、対象になりそうな家庭は忘れずに申請してください。

杉並区ならではの事情|同じ学校でも、コースで負担が変わる

杉並区には、同じ学校の中で、コースによって授業料が分かれている学校が2校あります。佼成学園は、グローバルコース以外が授業料516,000円、グローバルコースが564,000円。文化学園大学杉並は、ダブルディプロマコース以外が480,000円、ダブルディプロマコースが1,140,000円です。

この差は、支援後にそのまま残ります。佼成学園ではグローバルコースを選ぶと、支援後に手元から出る額が576,000円から624,000円へ、48,000円増えます。文化学園大学杉並では、ダブルディプロマコースを選ぶと426,000円から1,065,000円へ、639,000円増えます。ダブルディプロマコース以外は授業料が上限の範囲内に収まる一方、ダブルディプロマコースは授業料の半分以上が支援の外に出るためです。

学校を決めてからコースを選ぶ、という順番だと、この差に気づくのが遅れがちです。コースの金額が学年によって変わるのかどうかも、説明会で確かめておきましょう。

都立高校と比べると、入学金だけで大きな差

比較のために、都立高校の金額も確認しておきます。東京都教育委員会によると、都立高校の全日制の授業料は年118,800円(月9,900円)で、就学支援金の受給が認定されれば授業料は無料になります。入学料は5,650円です。

比べる項目杉並区の私立10校(平均)都立高校(全日制)
授業料(年額)510,600円118,800円
支援後の授業料0円(上限を超える学校は差額)0円
入学金・入学料252,700円5,650円
施設費・その他230,700円学校ごとの徴収金(教材費など)
初年度に手元から出る額約509,000円入学料+学校ごとの徴収金

授業料はどちらも支援でゼロに近づきますが、入学金だけで24.7万円ほどの差があります。「私立も無償化されたから、都立と同じくらい」という理解は、授業料に限った話だと考えておくのが安全です。

明るい窓際の机で書類に書き込む様子

私立の全日制が合わないとき|通信制という選択肢

ここまでは、毎日通う全日制の話です。学費を調べていくうちに「そもそも毎日通う前提でいいのだろうか」と考え始める方もいます。体調のこと、人間関係のこと、あるいは中学校で登校が難しかった時期があった場合はなおさらです。杉並区の居場所や学びの場については、杉並区のフリースクール一覧でも紹介しています。

金額の面だけを見ると、通信制は全日制と大きく違います。

都立の通信制は、区外の3校から選ぶ

東京都立高校の通信制課程は、一橋高校(千代田区)・新宿山吹高校(新宿区)・砂川高校(立川市)の3校です。杉並区内にはないため、新宿区の新宿山吹高校か、千代田区の一橋高校が現実的な候補になります。新宿山吹高校は東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅・東西線の早稲田駅と神楽坂駅から徒歩10分、一橋高校は都営新宿線の馬喰横山駅から徒歩4分です。スクーリングの日だけ通う形なので、毎日の通学より負担は小さくなります。

都立通信制の授業料は1単位につき336円、入学料は500円です。仮に年25単位を履修しても授業料は8,400円で、入学料と合わせて初年度は約9,000円。授業料は就学支援金の対象にもなります。

私立の通信制は、支援金の計算方法が違う

私立の通信制高校には「年額制」と「単位制」があります。年額制なら就学支援金の上限は年337,200円。単位制の場合は1単位あたり13,668円で、年間30単位・通算74単位までという上限があります。履修する単位数が少ない年は支給額も少なくなるため、授業料が支援金の枠内に収まるかどうかは、学校の料金体系と履修単位数の両方で決まります。

さらに東京都には、都内に住んでいて、東京都以外の自治体が認可した私立通信制高校に通う生徒を対象にした「私立都認可外通信制高等学校在学生授業料助成金」があります。国の就学支援金と合わせて、最大で年337,200円まで助成されます。全国から生徒を受け入れる広域通信制高校には都外で認可された学校が多いので、杉並区から通う場合も当てはまることがあります。

通信制に「サポート校」を足すと、いくらになるか

通信制高校を検討するとき、多くの家庭がもうひとつの費用に行き当たります。サポート校です。

通信制高校は、レポートを自分で進め、決められた回数のスクーリングに通って単位を取ります。自分のペースで進められる反面、「毎日の枠組みがない」ことが負担になる子もいます。レポートが溜まる、生活のリズムが崩れる、一日中誰とも話さない日が続く。サポート校は、そこを埋めるために通う場所です。仕組みと費用の考え方は通信制高校にサポート校を足すという選び方にまとめています。

サポート校の費用は、支援金の対象外

東京都の都認可外通信制向けの助成の案内には、対象外になるものがはっきり書かれています。「入学金、施設整備費、通学にかかる交通費、サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外です」。つまり、通信制高校の学費とサポート校の受講料が、それぞれ別に発生します。支援が効くのは通信制高校の授業料のほうだけです。

NIJIN高等学院(ニジ高)を例にすると、入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)で、初年度は453,000円。これに提携する通信制高校の学費が別途かかり、そちらには就学支援金が適用されます。ニジ高の公式サイトでは、提携校としてワオ高等学校・鹿島山北高等学校・開志創造高等学校が案内されています。

選び方初年度に手元から出る額(目安)支援の対象
私立の全日制(杉並区10校の平均)約509,000円授業料のみ。入学金・施設費・その他は対象外
都立の全日制入学料5,650円+学校ごとの徴収金授業料(支援で無料)
都立の通信制(年25単位の場合)約9,000円授業料も支援の対象
私立の通信制+サポート校(ニジ高の場合)453,000円+通信制の自己負担分通信制の授業料のみ。サポート校の受講料は対象外

並べてみると、私立全日制の約50.9万円と、通信制+サポート校の約45万円+αは、近い水準にあります。違うのは、その金額に何が含まれているかです。全日制は「毎日通う校舎と、そこでの人間関係と、部活や行事」が含まれた金額。通信制+サポート校は「自分のペースで進める仕組みと、伴走してくれる人」が含まれた金額。金額で選ぶというより、何にお金を払うのかで選ぶことになります。

3つの選択肢を正直に比較

3つの道を5つの観点で比べる

私立の
全日制
都立の
通信制
通信制+
ニジ高
初年度の
手出し
△
約50.9万円
○
約9,000円
△
45.3万円+
通信制分
支援金で
まかなえる
△
授業料
のみ
○
授業料が
対象
×
受講料は
対象外
毎日通う
必要
×
毎日通学
○
自宅学習
中心
○
オンライン
中心
少人数で
関われる
△
学校
による
△
自分で
つくる
○
1クラス
8人
途中から
入れる
△
欠員募集
による
△
募集時期
による
○
転入学は
通年受付

○=対応 △=一部・条件つき ×=非対応 / ※東京都・東京都教育委員会・各校公式サイトの公表内容をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年9月時点。

表のとおり、ニジ高には合わないかもしれない点もあります。サポート校の受講料は支援の対象外なので、都立の通信制だけで進めるより初年度の負担は大きくなります。また、オンライン中心の学び方なので、パソコンと通信環境が必要です。毎日同じ校舎に通い、大人数の部活や行事を経験したい子には、全日制のほうが合うでしょう。反対に、毎日の通学が負担で、それでも一人で進めるのは不安だという場合には、この組み合わせが現実的な選択肢になります。

毎日の通学が負担なら、
通信制+サポート校という形も。

NIJIN高等学院は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。オンライン中心で、1クラス8人の少人数制。杉並区の自宅から、自分のペースで高校卒業をめざせます。

1クラス8人の少人数制オンライン中心転入学は通年受付
NIJIN高等学院を見てみる →

組み合わせによって金額は変わるので、数字を入れて確かめられるようにしてあります。通信制高校の学費シミュレーターで、実質の負担額を計算してみる

リングノートとペンのクローズアップ

学費を比べるときに、金額の外で見ておきたいこと

男子校1校・女子校1校・共学8校

10校のうち、佼成学園は男子校、女子美術大学付属は女子校、残る8校は共学です。校名に大学の名前が入る7校も、系列の大学への進学の仕組みは学校ごとに違います。内部進学の条件や割合は、金額とは別に、説明会で確かめておきたい点です。

施設費は3校、「その他」は幅が大きい

杉並区で施設費がかかるのは、佼成学園(90,000円)・杉並学院(70,000円)・文化学園大学杉並(50,000円)の3校です。「その他」は96,000〜294,000円と幅があります。施設費や「その他」が入学時だけなのか、毎年かかるのかは学校によって違い、都の資料からは読み取れません。3年間の総額で比べると、初年度だけの比較とは順位が変わることがあります。

説明会で聞いておきたいこと

  • 「その他」に何が含まれているか(教材費・行事費・諸会費・積立金の内訳)
  • 施設費や「その他」のうち、2年目以降も毎年かかるもの
  • 就学支援金が決まるまでの間、授業料をいったん全額納めるのかどうか
  • 制服・体操着・指定品の合計額と、購入の時期
  • 学校独自の奨学金や特待生制度、東京都私学財団の入学支度金貸付制度の有無

いつ、いくら出ていくのか|1年目のお金の流れ

総額と同じくらい大事なのが、お金が出ていく時期です。支援金はあとから入ってくるものなので、時期によっては一時的に立て替えが必要になります。

時期出ていくお金・手続きメモ
合格発表〜入学手続き入学金(杉並区の10校は220,000〜290,000円)支援の対象外。併願校の手続き期限もあわせて確認
入学前後制服・体操着・指定品、教材費など初年度納付金の表には入っていない費用
4月〜授業料(学校の定めた方法で納付)支援金の認定前は、いったん納める運用の学校もある
6月国の就学支援金の申請2026年度から所得制限なし。申請しないと受けられない
7月東京都の授業料軽減助成金の申請(通常申請)国とは別の申請。都内在住が条件
10月・12月・翌3月都の助成金の支払い(都内校)都外校は12月・翌3月のいずれか

入学時のまとまった支出には、都の無利息の入学支度金

入学金は支援の対象外で、しかも合格からの短い期間にまとめて必要になります。東京都私学財団には「入学支度金貸付事業」があり、都内に住んでいて、この制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に、25万円を無利息で貸し付けます。入学金のほか、授業料や施設設備費など入学時に学校へ払う費用に使え、3年間の在学中に返済します。申し込みは学校経由で、時期や方法は学校ごとに違います。

杉並区奨学金(私立は入学準備金30万円以内・無利子)

杉並区には、区独自の「杉並区奨学金」の貸付があります。区のページによると、私立高校に入学する場合は入学準備金30万円以内、在学中は月2万9,000円以内を無利子で貸し付けます(国公立は入学準備金10万円以内・月1万7,000円以内)。対象は、向学心があり、経済的な理由で修学が難しい区民の生徒本人で、連帯保証人が必要です。返還は貸付が終わってから1年据え置いたあと、10年以内。入学準備金は、入学前の1月上旬から3月上旬に申請します。

支援金で授業料がゼロに近づいても、入学時のまとまった支出は残ります。その部分をどう用意するかまで決めておくと、合格後に慌てずに済みます。

よくある質問

杉並区の私立高校は、何校ありますか?
東京都の「令和8年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況」で杉並区に所在地があるのは、佼成学園・女子美術大学付属・國學院大學久我山・杉並学院・専修大学附属・中央大学杉並・東京立正・日本大学第二・日本大学鶴ヶ丘・文化学園大学杉並の10校です。この資料は非募集校を除いた一覧なので、中高一貫で高校からの募集がない学校は含まれていません。高校から入れる私立として比べられるのは、この10校です。
支援金を受けると、杉並区の私立高校の授業料は無料になりますか?
12行のうち6行は、国の就学支援金(年457,200円)と東京都の助成金(年43,800円)の合計501,000円の範囲に授業料が収まり、自己負担はなくなります。上限を超えるのは佼成学園(グローバルコース以外)(差額15,000円)、佼成学園(グローバルコース)(差額63,000円)、女子美術大学付属(差額183,000円)、中央大学杉並(差額51,000円)、日本大学第二(差額3,000円)、文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース)(差額639,000円)です。
「無償化」なのに、なぜ初年度に40万円以上かかるのですか?
支援金が使えるのは授業料だけだからです。入学金(220,000〜290,000円)と施設費・「その他」は支援の対象外で、そのまま手元から出ていきます。杉並区の10校では、初年度に420,000〜1,065,000円が残ります。
杉並区で、授業料が支援の範囲に収まる私立高校はどこですか?
東京都の資料では、杉並区の12行のうち、國學院大學久我山・杉並学院・専修大学附属・東京立正・日本大学鶴ヶ丘・文化学園大学杉並(ダブルディプロマコース以外)の6行は、授業料が年501,000円の範囲に収まります。残る6行は上限を超え、その差額は支援後も自己負担になります。
年収が高い家庭でも、支援金は受けられますか?
受けられます。2026年度から国の就学支援金は所得制限が撤廃され、東京都の授業料軽減助成金にも所得制限はありません。ただし、どちらも申請が必要で、国と都は別々に申し込みます。
入学金をすぐに用意できない場合、使える制度はありますか?
東京都私学財団の「入学支度金貸付事業」では、都内在住で、制度のある都内の私立高校に入学する生徒の保護者に25万円を無利息で貸し付けます(申し込みは学校経由)。また、杉並区の「杉並区奨学金」では、私立高校に入学する区民の生徒に、入学準備金30万円以内を無利子で貸し付けます(連帯保証人が必要・入学前の1月上旬〜3月上旬に申請)。
就学支援金は、いつ手元に入りますか?
国の就学支援金は、生徒や保護者に直接支給されるのではなく、学校が受け取って授業料に充てる仕組みです。そのため、学校によっては認定までの間に授業料をいったん納め、あとで調整する運用になります。東京都の助成金は申請後に支払われ、都内校は10月・12月・翌年3月のいずれかです。
杉並区から通える都立の通信制高校はありますか?
杉並区内にはありません。都立の通信制は一橋高校(千代田区)・新宿山吹高校(新宿区)・砂川高校(立川市)の3校で、杉並区からは新宿山吹高校か一橋高校が現実的な候補です。授業料は1単位336円、入学料は500円です。
サポート校の費用に、就学支援金は使えますか?
使えません。東京都の案内でも「サポート校・技能教育施設等の受講料等は対象外」とされています。支援が適用されるのは、在籍する通信制高校の授業料のほうです。サポート校の受講料は、別に用意する必要があります。
全日制が合わなかったら、あとから通信制に移れますか?
高校に入学したあとでも、転入・編入という形で通信制に移ることはできます。受け入れの時期は学校によって違い、通年で受け付けているところもあります。それまでに取った単位の扱いも学校ごとに違うので、移る前に確認が必要です。仕組みは高校の転入と編入の違いで整理しています。

まとめ

杉並区で高校から入れる私立高校は10校で、初年度納付金は876,000〜1,566,000円、10校の平均は994,030円です。10校のうち7校は、校名に大学の名前が入る学校でした。2026年度から就学支援金の所得制限がなくなり、東京都の助成と合わせて授業料は年501,000円まで支援されますが、杉並区では12行中6行で授業料が上限を超えます。

そのため、入学金・施設費・「その他」に加えて授業料の差額も残り、初年度に420,000〜1,065,000円、平均で約50.9万円が手元から出ていきます。総額では都内平均より低いのに、支援後は都内平均より高くなるのが杉並区の特徴です。同じ学校でもコースで負担が変わるので、支援後に手元から出る額で並べ直し、毎日通う形が合わないときの通信制・サポート校まで、同じ物差しで比べてみてください。

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入学金55,000円・授業料 年398,000円(月39,800円)。提携する通信制高校の学費は別途かかります。

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文責:にじいろ編集部
公開日:2026年9月29日 / 最終更新:2026年9月29日

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