呉市から通えるフリースクール5選|市内に4つ、でも2つは島にあります【2026年版】

「呉市 フリースクール」で検索すると、市内の施設がいくつか出てきます。数だけ見れば少なくありません。ところが住所をひとつずつ地図で確かめると、2か所は島にありました。呉市は面積が広く、中心部と島しょ部では通いやすさがまったく違います。この記事では、施設の場所と交通手段まで具体的に書いたうえで、費用と出席扱いの扱いを並べます。
この記事でわかること
  • 呉市内の民間フリースクール4か所のうち、中心市街地にあるのはフリースクールNoa呉の1か所だけ。2か所は蒲刈島・倉橋島にあり、公共交通でのアクセスは限られます
  • 呉市にも広島県にも、保護者向けのフリースクール利用料補助は確認できませんでした。広島県がやっているのは補助金ではなく「情報共有会」です
  • 呉市には市営の無料の居場所が2種類あります。教育支援センター「つばきルーム」3か所と、19校に専属支援員を置く「SSR(スペシャルサポートルーム)」です
  • 福山市のように市が「フリースクール」という名前で無料施設を運営している、という形は呉市にはありません
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと呉市・広島県の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。

目次

呉市内に民間のフリースクールは4つ。でも2つは島にあります

先に地理の話をさせてください。呉市は平成の合併で島しょ部まで市域が広がった市です。市内に4か所ある民間フリースクールのうち、フリースクール遊夢YU-YUは蒲刈島(呉市蒲刈大浦)、プロカテぐりっぷは倉橋島(呉市倉橋町)にあります。どちらも安芸灘とびしま海道や倉橋方面で、呉市の中心部から車で行く前提の場所です。

呉線沿線で電車で通えるのは、JR安芸阿賀駅から徒歩3分の自分いろさがし虹いろ広場と、呉駅・れんがどおりに近いフリースクールNoa呉です。ただし虹いろ広場は小学1年生から6年生までが対象で、中学生は通えません。つまり呉市の中心部で、中学生が電車で通える民間フリースクールは実質1か所ということになります。

「呉市内だから通える」と一括りにしないでください。ここを確認しないまま見学の予約を入れると、あとで通い続けられないことに気づくことになります。

そのうえで補助制度の話です。呉市の「助成・手当」の一覧を最初から最後まで見ましたが、フリースクール関連の項目はありませんでした。市の「教育」カテゴリの一覧に至っては、「フリースクール」という語そのものが出てきません。市が公開している不登校支援のリーフレットにも補助金の記載はなく、フリースクールについては「連携施設の照会は学校安全課(0823-25-3456)へ」という案内だけです。

では広島県はどうか。ここは誤解が多いところなので、はっきり書きます。広島県がフリースクールに対して行っているのは補助金ではありません。県教育委員会のページに書かれているのは「フリースクール等の不登校等児童生徒を支援している団体と市町教育委員会及び広島県教育委員会が不登校等児童生徒に対する効果的な取組について情報共有する情報共有会を開催」という内容で、ページ内に「補助」「助成」という語は一度も出てきません。連携団体の一覧も公開されていません。

尾道市については、利用料を半額助成するという報道が出ています。ただし尾道市の公式サイト上に、この制度のページを見つけることができませんでした。尾道市教育委員会の手続き・申請の一覧にも、不登校関連は適応指導教室と教育相談しか並んでいません。仮に制度があったとしても、この種の助成は尾道市在住者が対象になるのが通例です。呉市にお住まいなら、当てにしないで計画を立ててください。

呉市から通えるフリースクール5選(比較一覧)

呉市内の4施設を、場所と交通手段まで書いて並べました。「記載なし」は公式サイトに書かれていないという意味です。費用を公開しているのは4校のうち3校です。

スクール名 エリア 対象 形態 費用の目安
フリースクールNoa 呉 呉市中央2丁目・呉駅/れんがどおり至近 原則 中学1年〜3年(小学校高学年は要相談) 通所型(開所曜日・時間の記載なし) 記載なし(要問い合わせ)
自分いろさがし虹いろ広場 呉市阿賀中央・JR安芸阿賀駅 徒歩3分 小学1年〜6年のみ(中学生は対象外) 月火木金 9:00〜14:00/水 9:00〜12:00 入会金無料・1日1,300円
フリースクール遊夢YU-YU 呉市蒲刈大浦(蒲刈島・恋ケ浜グランブルー内) 小学生〜高校生 週3日コース=火・木・金 10:30〜16:30 入学金5,000円+年会費2,000円+1日2,500円
プロカテぐりっぷ 呉市倉橋町(倉橋島 小中学生 平日 11:00〜15:00 入会金22,000円+月20,900円〜33,000円
NIJINアカデミー メタバース校舎 オンライン・全国どこからでも 小学生・中学生 オンライン・少人数の学級制 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)

5校を1校ずつ紹介します

机の上に広げたノートと本。フリースクールを比べて選ぶイメージ
※写真はイメージです

1. フリースクールNoa 呉|呉駅・れんがどおり至近。出席扱いへの姿勢を明記している

運営:記載なし(公式サイトに法人名・代表者の記載を確認できず)

中学生が呉市の中心部で電車で通える、実質唯一の民間フリースクールです。

所在地は呉市中央2丁目3-16 福井堂ビル2階。呉駅やれんがどおりからすぐの市街地中心部です。ただし公式サイトに徒歩何分という記載はありませんでした。

対象は「原則、中学1年生から中学3年生まで」。小学校高学年については「お子さまの状況やご希望を確認の上で対応」と書かれており、要相談の扱いです。呉市の中心部で中学生が通える民間施設は、現状ここだけと考えて差し支えありません。

出席扱いについての書き方が、この記事の4校のなかでいちばん具体的です。在籍校に連絡して活動を報告し、毎月の学習状況レポートを作成して学校と共有することで「出席扱いを全面的にバックアップ」する、と書かれています。同時に「学校によっては判断を保留する場合もあります」という注記も置かれていて、断定していません。この正直さは信用できる書き方だと思います。

一方で、開所曜日と時間、そして費用は公式サイトに記載がありませんでした。サイトに載っているのは「受付時間 平日10〜17時」という電話の受付時間だけで、料金ページにも金額の表示がありません。見学のときに、通える曜日と1年間の総額を必ず聞いてください。

Noaは呉のほかに東広島市西条と広島市中区八丁堀にも拠点があります。呉の曜日が合わないときや、進学で住む場所が変わるときに、同じ運営の別拠点に移れるというのは選択肢としては悪くありません。

  • 所在地:呉市中央2丁目3-16 福井堂ビル2階(呉駅・れんがどおり至近)
  • 対象:原則 中学1年〜3年(小学校高学年は状況・希望を確認のうえ対応)
  • 開所曜日・時間:記載なし(電話受付は平日10〜17時)
  • 費用:記載なし(料金ページにも金額表示なし)
  • 出席扱い:毎月の学習状況レポートを学校と共有して「全面的にバックアップ」。ただし「学校によっては判断を保留する場合もあります」と注記

2. 自分いろさがし虹いろ広場|安芸阿賀駅から徒歩3分、1日1,300円。ただし小学生専用

運営:一般社団法人(公式サイトに法人名の明記なし)

呉市内でいちばん費用が低く、駅から近い場所です。中学生は対象外という点だけ注意してください。

所在地は呉市阿賀中央6丁目2-11 阿賀プラザ2階。公式サイトに「JR安芸阿賀駅 徒歩3分」と明記されています。呉線沿線なので、中心部からも東からも電車で通えます。

対象は小学校1年生から6年生までです。呉市内では珍しい小学生特化の施設で、逆に中学生は通えません。ここは間違えやすいので、最初に確認してください。

費用は入会金が無料、利用料が1日1,300円。この記事で紹介している施設のなかで最も低い水準です。週2日通っても月1万円強に収まる計算になります。

開所は月・火・木・金が9:00〜14:00、水曜だけ9:00〜12:00。平日5日開いていて、朝から午後までという構成です。小学生が生活リズムを整えるには使いやすい時間帯です。

出席扱いについては公式サイトに記載がありませんでした。また連絡先はメールアドレス(info@rainbowsquare.jp)のみで、電話番号の記載がありません。急ぎで話を聞きたい場合は、この点も含めて考えてください。

  • 所在地:呉市阿賀中央6丁目2-11 阿賀プラザ2階(JR安芸阿賀駅 徒歩3分)
  • 対象:小学1年生〜6年生(中学生は対象外)
  • 開所:月・火・木・金 9:00〜14:00/水 9:00〜12:00
  • 費用:入会金無料・1日1,300円
  • 出席扱い:記載なし/連絡はメールのみ

3. フリースクール遊夢YU-YU|蒲刈島。出席扱いに触れている数少ない施設

運営:代表 山本英治/副代表 高田晴渡(法人格の記載なし)

海沿いの環境で過ごせる場所ですが、通うには車が前提になります。

所在地は呉市蒲刈大浦3506、恋ケ浜グランブルー内。蒲刈島で、安芸灘とびしま海道沿いです。公式サイトに最寄駅の記載はありません。呉市の中心部から通うなら自家用車が前提になると考えてください。

対象は小学生から高校生まで。週3日コースが火・木・金の10:30〜16:30です。

費用は入学金5,000円、年会費2,000円、1日払いが2,500円。週3日通うと月30,000円前後になる計算です。別メニューとして家庭教師(月・水コース 週1回80分)が小学生は月謝12,000円+教材費500円、中高生は月謝13,000円+教材費500円、水泳の個人レッスンが月謝10,000円(プール入館料込み)で用意されています。

出席扱いについては、公式サイトに「各小・中学校が出席扱いとなります」という短い記載があります。ただし要件についての説明はありません。この一文だけを根拠に手続きが進むとは考えず、在籍校にも必ず確認してください。

海のそばで水泳のレッスンまである、という環境は、教室で座り続けることが苦しい子には合う可能性があります。通いの負担と天秤にかけて考えてください。

  • 所在地:呉市蒲刈大浦3506 恋ケ浜グランブルー内(蒲刈島・最寄駅の記載なし)
  • 対象:小学生〜高校生
  • 開所:週3日コース=火・木・金 10:30〜16:30
  • 費用:入学金5,000円+年会費2,000円+1日2,500円(家庭教師・水泳は別メニュー)
  • 出席扱い:「各小・中学校が出席扱いとなります」と記載(要件の説明はなし

4. プロカテぐりっぷ|倉橋島。平日5日、月額制でいちばん通学日数が多い

運営:記載なし(公式サイトに運営法人の記載を確認できず)

平日毎日開いていて月額制。呉市内では「毎日通う」に近い形が取れる数少ない施設です。

所在地は呉市倉橋町字中田5978-2。倉橋島にあります。こちらも中心部からは距離があり、車での送迎が前提になります。

対象は小中学生。開所は平日の11:00〜15:00で、週5日開いています。

費用は入会金22,000円、月額が1日コース20,900円、2日コース25,300円、フリーコース33,000円(いずれも税込)。フリーコースで毎日通う形にすると、呉市内では最も高い水準になります。ただし1日あたりに直すと、1日2,500円の遊夢YU-YUより安い計算です。

連絡先は0823-24-4466とメール(prokate@cei-prokate.com)が公開されています。電話で話せる窓口があるのは、最初の一歩としては大きい要素です。

出席扱いについては、トップページにも支援のページにも「出席扱い」という語が一度も出てきません。記載がないということは、在籍校との連携の仕組みが用意されているかどうかも分からない、ということです。必ず問い合わせてください。

  • 所在地:呉市倉橋町字中田5978-2(倉橋島
  • 対象:小中学生
  • 開所:平日 11:00〜15:00
  • 費用:入会金22,000円+月額 1日コース20,900円/2日コース25,300円/フリーコース33,000円(税込)
  • 出席扱い:記載なし(公式サイトに「出席扱い」の語がありません)

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、呉市のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

なお、NIJINアカデミーのリアル教室は広島県内に1校あります。広島福山校(広島県福山市水呑町2704-5)です。ただし公式ページが通学圏として案内しているのは福山市・尾道市・三原市・倉敷市で、呉市は含まれていません。呉市から福山市までは同じ県内とはいえ約100km、JR呉線経由で片道2時間を超えます。2026年9月時点で公式サイトから確認できる範囲では、呉市から通えるリアル教室はありません。呉市から使えるのはメタバース校舎のほうです。ごまかさずに書いておくと、島しょ部にお住まいの場合、この「移動がゼロ」という点はほかの4校では代えがきかない部分です。また、この記事を書いているにじいろ編集部は、NIJINアカデミーを運営する株式会社NIJINの編集部です。他の4校と同じ項目・同じ粒度で書くようにしていますが、そのうえでお読みください。

呉市のフリースクール費用相場と、使える補助制度

まず相場です。費用を公開しているのは4校のうち3校で、虹いろ広場が1日1,300円(入会金無料)、遊夢YU-YUが1日2,500円(入学金5,000円+年会費2,000円)、プロカテぐりっぷが入会金22,000円+月20,900円〜33,000円。フリースクールNoa呉は非公開です。1校が非公開なので相場を断定はしませんが、週2日程度なら月10,000円〜21,000円、ほぼ毎日通う形なら月30,000円前後、というのが公開されている範囲から言えることです。

全国の数字と比べます。文部科学省のフリースクール等に関する調査では、入会金が約53,000円、月額の利用料が33,000円程度とされています。呉市の施設は入会金が0円〜22,000円と全国平均よりかなり低く、月額も毎日通う形でようやく全国平均に届く水準です。費用面では、呉市は決して不利ではありません。

ただし月謝以外のところに注意してください。呉市でいちばん大きいのは交通費と送迎の負担です。蒲刈島の遊夢YU-YU、倉橋島のプロカテぐりっぷに中心部から通う場合、往復のガソリン代と時間が毎日かかります。週5日通えば、月謝より送迎のほうが家計と生活への影響が大きいということも十分あり得ます。虹いろ広場と遊夢YU-YUは1日いくらの料金なので、「行けない日は払わない」形にできる点はありがたい設計です。

そのうえで、補助制度がどうなっているかを表にまとめます。

自治体 制度 だれが対象か 上限
呉市 フリースクール利用料の補助は確認できませんでした。市の「助成・手当」一覧に該当項目がなく、「教育」カテゴリに「フリースクール」の語も出てきません
広島県 補助金ではありません。行っているのは市町教委と支援団体の「情報共有会」の開催。連携団体の一覧も非公開
尾道市 利用料の半額助成が報道されましたが、尾道市公式サイト上に制度ページを確認できませんでした (仮にあっても尾道市在住者が対象になるのが通例です) 確認できず
東広島市 不登校支援のページが取得できず、補助の有無を確認できませんでした

取り違えやすいところを整理します。「広島県にフリースクールの補助がある」という言い方を見かけることがありますが、正確ではありません。県教育委員会のページに「補助」「助成」という語はなく、書かれているのは情報共有会の開催です。県から保護者にお金が出る仕組みは、2026年9月時点では確認できません。

もうひとつ、福山市との違いにも触れておきます。福山市では、市が自らの事業を「福山市フリースクールかがやき」という名前で運営していて、市内3か所・利用料無料です。同じ広島県内でも、福山市で「フリースクール」と言えば市営の無料施設を指すことがあります。呉市はこの用語法を採っていません。呉市の公的な居場所は「つばきルーム」と「SSR」という名前で、市の事業名としての「フリースクール」は出てきません。呉市で「フリースクール」と言えば民間施設のことです。福山市の記事や資料をそのまま読むと混乱しますので、ここは分けて考えてください。

その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください

呉市には、市が運営している無料の場所が2種類あります。島まで通う前に、まずこちらを確認してください。

ひとつめが教育支援センター「つばきルーム」です。市内に3か所あります。つばき中央ルーム(呉市和庄1丁目2番13号・すこやかセンターくれ4階)、つばき延崎ルーム(呉市阿賀南6丁目4番28号・延崎小学校内)、つばき安浦ルーム(呉市安浦町中央5丁目1番8号)です。

対象は呉市立の小中学校および義務教育学校の不登校等児童生徒。開設は火・水・金が9:00〜16:00、月・木が9:00〜12:00です。費用は「必要ありません」と市のページに明記されています。リーフレットには「好きな時間に来て、帰ることが可能」という記載もあり、1日いなくてもいい設計になっています。

出席扱いについては、市のページに「一定の要件を満たせば、指導要録上『出席扱い』とすることができます」と書かれています。手続きの入口は「まずは、所属校にその旨を連絡してください」です。市の窓口に直接ではなく、在籍校から始まります。なお、オンライン対応についての記載はありませんでした。

ふたつめがSSR(スペシャルサポートルーム)です。呉市は19校に専属の支援員を配置しており、このほかに広島県の不登校SSR推進校や加配教員等を活用して運営している学校もあります。対象は「学校生活に不安や困難さを持っている児童生徒」。個別学習スペース、談話スペース、畳でくつろげるスペースなどが用意されています。市のリーフレットには、SSRの利用も一定の要件を満たせば出席扱いとすることができると書かれています。自分の子の学校に置かれているかどうかは担任に聞いてください。

呉市外の選択肢もひとつ挙げておきます。広島県教育支援センター「SCHOOL”S”(スクールエス)」です。東広島市八本松南1丁目2-1の広島県立教育センター内にあり、対象は「広島県に住んでいる不登校等の小中学生」。市町ではなく県の施設なので、呉市在住でも利用できます。呉市のリーフレットには「来室・オンライン対応」という記載があり、家から参加できる可能性があります。問い合わせは082-228-3500です。

相談だけをしたい場合の窓口も整理しておきます。呉市教育委員会 学校安全課(0823-25-3456)がいじめ・不登校の相談とフリースクールの照会を受けていて、学校の先生の経験者が対応すると明記されています。ほかに呉市こども家庭相談課(0823-25-3599/18歳未満)、呉こどもチャット相談(24時間・小学5年生以上)、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)、ひろしまチャイルドライン(0120-99-7777/毎日16:00〜21:00)があります。スクールソーシャルワーカーは各中学校区に配置されており、阿賀・東畑・吉浦・昭和北の各中学校区への配置が明記されています。

なお、出席扱いの「一定の要件」の具体的な中身は、公表されている資料では確認できませんでした。ここは学校安全課(0823-25-3456)に直接聞くのが確実です。フリースクールを決めるのと同じタイミングで、在籍校と学校安全課の両方に相談を始めてください。

明るい部屋で、ノートパソコンのそばに座って学ぶ子ども
※写真はイメージです

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。呉市独自の補助は確認できず、隣の宇部市の補助も市内居住が要件で呉市民は使えません。フリースクールの数と性格は地域によって大きく違い、都市部と同じ前提で探すと必ず行き詰まります。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
通いやすさ 自宅から参加でき、島しょ部でも移動がゼロ 中心部なら呉駅・安芸阿賀駅から徒歩圏。蒲刈島・倉橋島は車での送迎が前提
費用 月25,443円(初月のみ入学金33,000円)。交通費・ガソリン代はかからない 1日1,300円〜2,500円、月20,900円〜33,000円。ここに送迎の負担が加わる
人とのつながり 少人数の学級制で、カメラをオフにしたままの参加もできる 海のそばで過ごす、水泳を習うなど、その場所でしかできない体験がある
出席扱い 希望した方の97%が認定されています(2026年4月時点の実績値。必ず認定されるという意味ではありません) Noa呉は学習レポートで「バックアップ」(学校によっては保留もあると注記)、遊夢YU-YUは短い記載あり、他2校は記載なし。呉市の「一定の要件」の中身は非公表です
始めるまでの早さ 転校の手続きは要りません 見学・面談・空き待ちがある。開所曜日が公開されていない施設もある
向いている時期 外に出ること自体がまだ難しい段階 家の外に出られるようになり、慣らしていく段階

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。呉市から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。

呉市は、費用そのものは全国平均より低い一方で、移動の負担が他の市より重くなりやすい市です。中心部から島しょ部の施設へ毎日送迎するとなると、家庭の負担は月謝以上になります。まずは無料のつばきルームやSSR、県のSCHOOL”S”を確かめ、それでも合う場所がないときに、家からつながれる選択肢を検討する——という順番が、呉市では現実的です。ふだんは家からオンライン、体調のいい日だけ近くの居場所へという組み立て方もできます。

見学で聞いておきたいこと

家のテーブルで向かい合って話す親子
※写真はイメージです

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
  • 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

呉市に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
確認できませんでした。呉市の「助成・手当」の一覧にフリースクール関連の項目はなく、市の「教育」カテゴリの一覧には「フリースクール」という語そのものが出てきません。市の不登校支援リーフレットにも補助金の記載はなく、フリースクールについては「連携施設の照会は学校安全課(0823-25-3456)へ」という案内だけです。広島県にも保護者向けの補助はありません。
呉市のフリースクールの費用相場はどのくらいですか。
公開されている範囲では、週2日程度で月10,000円〜21,000円、ほぼ毎日通う形で月30,000円前後です。虹いろ広場が1日1,300円(入会金無料)、遊夢YU-YUが1日2,500円(入学金5,000円+年会費2,000円)、プロカテぐりっぷが入会金22,000円+月20,900円〜33,000円。フリースクールNoa呉は非公開のため、相場を1つの数字で断定することはできません。全国の水準(入会金約53,000円・月額33,000円程度)と比べると、呉市は低い側です。
広島県のフリースクール補助金は、呉市から使えますか。
広島県にフリースクールの補助金はありません。広島県教育委員会が行っているのは、フリースクール等の支援団体と市町教育委員会・県教育委員会が情報を共有する「情報共有会」の開催です。ページ内に「補助」「助成」という語は出てきません。尾道市の半額助成は報道されていますが、尾道市の公式サイト上に制度ページを確認できませんでした。仮にあっても尾道市在住者が対象になるのが通例です。
フリースクールに通うと、いつから出席扱いになりますか。
呉市は、フリースクール利用もSSR利用も「一定の要件を満たす場合」に指導要録上の出席扱いとすることができる、と公表しています。ただし「一定の要件」の具体的な中身は、公表資料では確認できませんでした。照会先は学校安全課(0823-25-3456)です。通い始めた日から自動的に、ではありません。施設を決めるのと同じタイミングで、在籍校と学校安全課の両方に相談を始めてください。
教育支援センター(適応指導教室)とフリースクールは何が違いますか。
呉市の教育支援センター「つばきルーム」は市が運営していて、費用は必要ありませんと明記されています。対象は呉市立の小中学校・義務教育学校に在籍する不登校等児童生徒で、手続きの入口は所属校への連絡です。開設は火・水・金が9:00〜16:00、月・木が9:00〜12:00。民間のフリースクールは在籍校の制限がなく時間の使い方も自由度が高いかわりに、費用がかかり、出席扱いは学校ごとの判断になります。
小学生でも通えますか。
自分いろさがし虹いろ広場は小学1年生から6年生までが対象で、逆に中学生は通えません。遊夢YU-YUは小学生から高校生まで、プロカテぐりっぷは小中学生が対象です。フリースクールNoa呉は原則中学1年生から3年生までで、小学校高学年は状況と希望を確認のうえ対応とされています。小学校低学年で中心部に通いたい場合、選択肢は虹いろ広場が中心になります。
発達特性のある子でも通えますか。
この記事で紹介している施設の公式サイトには、発達特性のある子の受け入れについて明記したものはありませんでした。呉市は19校にSSR(スペシャルサポートルーム)を置いていて、「学校生活に不安や困難さを持っている児童生徒」が対象と書かれています。まずは在籍校のSSRの有無を担任に確認し、あわせて学校安全課(0823-25-3456)や呉市こども家庭相談課(0823-25-3599)に相談してから決めるほうが、遠回りになりません。
補助金の対象施設の一覧はありますか。
ありません。呉市にも広島県にも制度自体が確認できないためです。広島県は連携している団体の一覧も公開していません。フリースクールの連携施設について知りたい場合は、呉市教育委員会 学校安全課(0823-25-3456)が照会を受け付けていますので、そちらに問い合わせてください。
広島県に、学びの多様化学校はありますか。
広島県内には設置されていません。文部科学省が公開している学びの多様化学校の設置者一覧に、広島県の記載はありません。中国地方では岡山県美作市(作東中学校の分教室「樸学園」・美作高等学校のコース)と島根県江津市(石見智翠館高等学校のコース)のみです。呉市からはどれも片道数時間かかり、現実的な通学先にはなりません。なお、福山市の「常石ともに学園」は公立初のイエナプラン教育校で、学びの多様化学校とは別の枠組みです。混同しないでください。

まとめ

呉市内の民間フリースクールは4か所ありますが、蒲刈島と倉橋島にある2か所は車での送迎が前提です。電車で通えるのは呉駅近くのフリースクールNoa呉と、安芸阿賀駅徒歩3分の虹いろ広場。ただし虹いろ広場は小学生専用なので、中学生が中心部で電車で通える民間施設は実質1か所です。

呉市にも広島県にも、保護者向けのフリースクール利用料補助は確認できませんでした。広島県がやっているのは補助金ではなく情報共有会です。尾道市の半額助成は報道されていますが公式サイトで確認できず、仮にあっても尾道市在住者が対象になるのが通例です。

そのかわり、呉市には市が運営する無料の場所があります。教育支援センター「つばきルーム」3か所は費用が必要ないと明記されていますし、19校にはSSR(スペシャルサポートルーム)が置かれています。県のSCHOOL”S”は広島県在住であれば呉市からでも利用でき、来室とオンラインの両方に対応しています。民間の施設を探す前に、まずこの3つを確認してください。

費用そのものは、呉市は全国平均より低い側です。入会金は0円から22,000円、1日1,300円から通える場所もあります。むしろ重くなりやすいのは交通費と送迎の負担で、島しょ部の施設に毎日通うとなると月謝以上の影響が出ることもあります。

外に出ること自体がまだ難しい段階なら、家からつながれる選択肢を先に持っておくのが現実的です。NIJINアカデミーのリアル教室は呉市から通える範囲になく、福山校の通学圏にも呉市は入っていませんが、メタバース校舎なら呉市のどこからでも参加できます。ふだんは家から、体調のいい日だけ近くの居場所へ、という組み合わせ方も取れます。

内容を確かめるための一次資料

  1. 呉市「つばきルーム(教育支援センター)」(ページ
  2. 呉市「SSR(スペシャルサポートルーム)の設置状況」(ページ
  3. 呉市「不登校支援リーフレット」PDF(ページ
  4. 呉市「相談窓口一覧」(ページ
  5. 呉市「いいばしょいろいろ」(ページ
  6. 呉市「助成・手当」一覧(ページ
  7. 呉市「教育」カテゴリ一覧(ページ
  8. 広島県教育委員会「フリースクール等民間団体との連携について」(県ポータル出典)(ページ
  9. 広島県教育委員会「令和8年度 情報共有会」(県ポータル出典)(ページ
  10. 広島県教育支援センター「SCHOOL’S(スクールエス)」(県ポータル出典)(ページ
  11. 尾道市教育委員会「手続き・申請・相談」一覧(ページ
  12. 文部科学省「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」(ページ
  13. 自分いろさがし虹いろ広場 公式サイト(ページ
  14. フリースクール遊夢YU-YU 公式サイト(ページ
  15. フリースクールNoa 呉 公式サイト(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月15日 / 最終更新:2026年9月15日
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