近江八幡市から通えるフリースクール・学びの場まとめ|市のにこまるルームと、Since・ひとつぶてんとう園・東近江市の施設【2026年版】

青空の下、田んぼの先に広がる街並み

「近江八幡市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
近江八幡市(人口81,706人・世帯数36,748世帯・2026年8月31日、市公式)には、市の教育支援ルーム「にこまるルーム」と、家庭へ出向く「にこまる訪問」があります。民間は、市内のフリースクールSince・ひとつぶてんとう園・蜜柑の木と、隣の東近江市のひかりサポート・にじや教室を、公式サイトや県の資料で確認できたことだけで整理しました。

この記事でわかること

  • 市の「にこまるルーム」と「にこまる訪問」の場所・時間・申込の入り口
  • 市内の3か所と、東近江市の2か所の開所日と、公式に書かれた料金
  • 市の補助(月額上限4万円・市長が認めた施設が対象)の条件と窓口
  • どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、市・県の相談窓口

この記事は、近江八幡市・滋賀県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。

目次

近江八幡市の今の状況を、数字と場所で確かめる

近江八幡市は滋賀県の中央部にある市で、北は琵琶湖に面しています。住民基本台帳の人口は81,706人(男40,175人・女41,531人)、世帯数は36,748世帯です(2026年8月31日現在、市公式)。2010年に、旧近江八幡市と旧安土町が合併して今の市になりました(市の基本構想)。JR近江八幡駅があり、民間施設の公式ページには、駅の西口から徒歩の案内が載っています。

市内の不登校の児童生徒数は、市の計画資料(子ども・若者計画、令和7年10月)に載っています。令和5年は小学校105人、中学校171人で、合わせて276人です(年の表記は元の資料のままです)。令和元年は小学校54人、中学校95人でしたので、4年のあいだに、小学校は約2倍、中学校は約1.8倍に増えています。

通える場所は、市の教育支援ルーム「にこまるルーム」、家庭へ出向く「にこまる訪問」、校内のスペシャルサポートルーム、そして市内と隣の東近江市の民間施設です。市には、市長が認めた施設に通う費用の補助もあります。

全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。滋賀県では、県教育委員会が県議会に提出した資料で、令和6年度の県内の小学校の不登校は1,702人(在籍率2.22%)、中学校は2,603人(同6.40%)と示されています(国立・公立・私立の合計)。近江八幡市の人数は、市の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。

近江八幡市で保護者がつまずきやすいところ

知っておきたい3つの壁

公式の記載から見えてきた、近江八幡市ならではの事情です。

01

市の補助は、「市長が認めた施設」が対象で、認定施設の名前は公式に載っていない

近江八幡市の補助(月額4万円が上限)は、市長が認めたフリースクール等民間施設を使う場合の補助です。認定された個別の施設名は、市の公式ページに掲載されていません。通いたい施設が対象かを、先に学校教育課に確かめる必要があります。

02

市内の民間は、運営の形がさまざま

市内で公式に確認できたのは、NPO法人のSince、体験型のひとつぶてんとう園、月に1回ほどの居場所を開く一般社団法人の蜜柑の木です。通う頻度も、週5日から月1回までと幅があります。

03

市の「にこまるルーム」は、在籍校を通して申し込む

「にこまるルーム」と「にこまる訪問」は、在籍する小・中学校に連絡する形で、直接申し込む形ではありません。費用は、市の公式ページに書かれていません。

3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。

近江八幡市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)

近江八幡市内の民間は、公式サイトで確認できた3か所です。ほかに、隣の東近江市の2か所(ひかりサポートは県の資料の内容、にじや教室は公式)を選んで載せています。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトや市の資料に書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。

施設名(場所)対象開所日費用の目安最寄駅・アクセス(公式)
フリースクールSince(NPO法人)
(近江八幡市安土町常楽寺74)
小学生・中学生(公式のサービスページ)。県の資料は小〜高校生公式ページに記載なし。県の資料は月〜金 9:00〜16:00週5コース50,000円/週2コース40,000円/週1コース30,000円/単発5,000円(公式)最寄り駅は公式に書かれていません
ひとつぶてんとう園
(近江八幡市池田町5丁目34)
幼児部・小学部(公式)。公式は妊婦・乳幼児から中高生までと案内小学部1:月〜水 10:00〜14:00(親子同伴)。小学部2:月〜金 10:00〜15:00(月・火は親子同伴、水〜金は子どものみ)(公式)月額20,000円(幼児部・小学部の基本料金・公式)最寄り駅は公式に書かれていません
蜜柑の木(一般社団法人)
(近江八幡市内・野洲市でも開催)
中高生と保護者、不登校などの親子(公式)近江八幡:毎月第2木曜 16:00〜20:00(5月・8月は休み)。野洲市:毎月最終週の土曜 10:00〜14:00(公式)大人300円(食事付き)/子どもの居場所「にじっこ」1,000円(公式)会場の最寄り駅は公式に書かれていません
フリースクールひかりサポート 能登川校
(東近江市能登川町28-3 中村工業ビル)
不登校・ホームスクールの小学生・中学生(公式)火〜金 10:00〜14:00(公式の料金ページ)。県の資料は10:00〜14:20週1回17,600円/週2回22,000円/週3・4回27,500円(月額・税込・公式)JR能登川駅(市の合併資料による。公式には駅名の記載なし)
にじや教室
(東近江市小脇町468)
小学生・中学生(公式)原則 平日10:00〜12:00の完全予約制(公式)1回5,000円(税別)。入会金・書類作成費は別途(金額は問い合わせ)(公式)箕作小学校から徒歩3分(公式)

5か所を並べると、確認できたことの量に差があります。Since・ひとつぶてんとう園・蜜柑の木・にじや教室は、料金が公式に書かれています。ひかりサポートは、公式の料金ページの金額です。Sinceは、公式の金額と県の資料の金額が違うので、通う前に最新の内容を確かめてください。蜜柑の木は、月に1回ほどの居場所で、毎日通う学校の代わりというより、親子の居場所・親の会として使う形です。

通い方は、Sinceが近江八幡市安土町常楽寺、ひとつぶてんとう園が池田町、蜜柑の木が近江八幡市内(野洲市でも開催)にあり、いずれも最寄り駅は公式に書かれていません。にじや教室は箕作小学校から徒歩3分(公式)、ひかりサポートは能登川町にあり、JR能登川駅が近い(市の合併資料による)とされています。市の「にこまるルーム」は、県のリーフレットでは、鷹飼町52の「マナビィ」内と書かれています。

コーヒーカップとミモザの花、開いた本

5か所を1か所ずつ紹介します

ここからは、5か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。

1. フリースクールSince(NPO法人)(近江八幡市安土町常楽寺74)|近江八幡市のNPO。見学から3日間の体験の流れがある

近江八幡市安土町常楽寺74にある「フリースクールSince」は、NPO法人Sinceが運営しています。公式サイトでは、対象は小学生・中学生と案内されています(県の資料には小学生から高校生とあります)。

  • 費用(公式):週5コース50,000円、週2コース40,000円、週1コース30,000円、単発5,000円。入会金や税の扱いは書かれていません
  • 開所:公式ページには曜日・時間の記載がありません。県の資料は月〜金の9:00〜16:00
  • 体験の流れ(公式):見学(無料)→体験1日目と保護者面談→体験2日目と子どもの面談→体験3日目と3者面談

公式のページには、「近江八幡市の場合、月謝50,000円−補助20,000円=家庭負担30,000円」という例も書かれています。県の資料の金額(週5が30,000円など)とは大きく違います。県の資料が補助後の自己負担額かどうかは確認できていないので、この記事では公式の金額を載せました。連絡先は携帯電話のため載せていません。

2. ひとつぶてんとう園(近江八幡市池田町5丁目34)|体験型のフリースクール。親子で通う日がある

近江八幡市池田町5丁目34の「ひとつぶてんとう園」は、体験型のフリースクールです。法人の形態は公式サイトで確認できませんでした。

  • 開所(公式):小学部1は月〜水の10:00〜14:00(親子同伴)。小学部2は月〜金の10:00〜15:00で、月・火は親子同伴、水〜金は子どものみ。週5日で通う形では、他の施設との併用はできないと書かれています
  • 費用(公式):幼児部・小学部の基本料金は月額20,000円。体験参加は1家族1日500円(1〜3日間)。市区町村の補助金を使う場合や、経済状況に応じた割引の相談もできると書かれています

公式サイトには、出席扱いや市区町村の補助についての記載があります。連絡先は携帯電話のため載せておらず、見学・体験の申し込みは公式サイトのフォームです。

3. 蜜柑の木(一般社団法人)(近江八幡市内・野洲市でも開催)|月1回の居場所と親の会。フリースクールではない

「一般社団法人 蜜柑の木」は、不登校などの親子が集まる、月1回の居場所と親の会、子ども食堂を開いています。毎日通うフリースクールではなく、「学校の外に、月に1回出られる場所」として知っておくと使いやすいかもしれません。

  • 開催(公式):近江八幡で毎月第2木曜の16:00〜20:00(5月・8月は休み)、野洲市で毎月最終週の土曜10:00〜14:00
  • 対象(公式):中高生と保護者、不登校などの親子
  • 費用(公式):大人300円(食事付き)。子どもの居場所「にじっこ」は1,000円

公式サイトには、「フリースクールひかり近江八幡キャンパス」での学習サポートの記載もあります。連絡先は携帯電話のため載せていません。

4. フリースクールひかりサポート 能登川校(東近江市能登川町28-3 中村工業ビル)|学習塾が母体。東近江市の補助の対象施設に挙がる

東近江市能登川町28-3の中村工業ビルにある「フリースクールひかりサポート 能登川校」は、学習塾を母体とする民間教育機関が運営しています。公式サイトでは、不登校やホームスクールの小学生・中学生が対象と案内されています(高校生は系列のサポート校です)。

  • 開所(公式):火〜金の10:00〜14:00(県の資料は10:00〜14:20)
  • 費用(公式・税込):週1回17,600円、週2回22,000円、週3回・週4回27,500円(月額)。ほかに施設使用料2,200円/月、教材費(1科目1,500〜2,500円ほど)、ICT教材(初月12,500円、以降8,800円/月)などが書かれています。入会金は公式に明記がなく、1週間の無料体験があります
  • 電話:0748-42-9788

東近江市の公式資料(令和7年11月)には、補助の対象施設として「ひかりサポート(東近江市)」が挙がっています。近江八幡市在住の人は受講料助成の対象になると、公式サイトにも書かれています。

5. にじや教室(東近江市小脇町468)|アート学童や語学講座も開く小さな教室

東近江市小脇町468の「にじや教室」は、アート学童や語学講座、相談室も開いている小さな教室で、フリースクールの利用は小学生・中学生が対象です。運営の法人名は、公式サイトでは確認できませんでした。

  • 開所(公式):原則として平日の10:00〜12:00で、完全予約制
  • 費用(公式):1回5,000円(税別)。入会金と個別書類の作成費が別にかかり、金額は問い合わせと書かれています
  • アクセス(公式):箕作小学校から徒歩3分

公式サイトには、学校と連携して出席認定などの相談を受けるとあります。第三者のサイトに「1回3,000円(税別)」と載っていることがありますが、公式サイトは5,000円(税別)なので、そちらを載せました。電話番号は公式に書かれていません。

近江八幡市から通う場合の費用相場と、補助の有無

5か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。

施設名入会金月額の目安出典
フリースクールSince公式に記載なし週5 50,000円/週2 40,000円/週1 30,000円/単発5,000円(公式)。県の資料は週5 30,000円/週2 20,000円/週1 15,000円公式サイト・県の資料
ひとつぶてんとう園公式に記載なし月額20,000円(基本料金)。体験参加は1家族1日500円(公式)公式サイト
蜜柑の木記載なし大人300円(食事付き)。子ども1,000円(にじっこ)(公式)公式サイト
フリースクールひかりサポート公式に明記なし(1週間の無料体験あり)週1回17,600円/週2回22,000円/週3・4回27,500円(税込)。ほかに施設使用料2,200円/月など(公式)公式サイト
にじや教室別途必要(金額は問い合わせ・公式)1回5,000円(税別)(公式)公式サイト

費用は、公式サイトの金額を並べました。Sinceは週5コース50,000円・週2コース40,000円・週1コース30,000円(単発5,000円)、ひとつぶてんとう園は月額20,000円、蜜柑の木は大人300円(食事付き)・子ども1,000円、ひかりサポートは週1回17,600円・週2回22,000円・週3・4回27,500円、にじや教室は1回5,000円(税別)です。市の「にこまるルーム」の費用は、市の公式ページには書かれていません。

近江八幡市には、フリースクール等の利用料の補助があります。市の公式ページ(更新日は2026年4月1日)によると、「フリースクール等民間施設利用児童生徒支援補助金」は、補助対象経費の月額4万円を上限として、要保護の世帯は100%、準要保護の世帯は75%、それ以外は50%が補助されます。対象は、市内に住み、一定期間登校できずに、市長が認めるフリースクール等の民間施設を利用する小・中学生の保護者です。申請は、対象者認定申請書(様式第1号)と交付申請書兼請求書(様式第4号)を、教育委員会事務局 学校教育課(市役所2階北側)に出し、毎月の利用状況の報告(様式第5号)も必要です(電話 0748-36-5531)。このほか、施設向けの運営支援補助金(補助対象経費の2分の1以内、1施設あたり年200万円が限度)もあります。県には、市町が行う民間施設の利用料の助成を支える「フリースクール等民間施設利用者支援事業費補助金」があります(令和7年度の県の資料)。保護者への助成そのものは市町が行い、内容は市町ごとに違います。市長が認めた施設の名前は、公式ページに載っていません。市のガイドライン(令和6年3月改定)には、課業日・課業時間(8:30〜16:00)に、おおむね週3日以上開いていることが目安として書かれています。この記事で紹介した施設でも、対象かどうかは、学校教育課で確かめてから通ってください。

費用をおさえる方法としては、①市の「にこまるルーム」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

本の上に置かれた、すみれ色の花の入ったカップ

その前に確認したい、近江八幡市の公的な窓口

民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。隣の市の学び場は、東近江市から通えるフリースクール、守山市から通えるフリースクールでも整理しています。

教育支援ルーム「にこまるルーム」

市の公式ページと案内資料には、次のように書かれています。

  • 場所:案内資料に所在地の記載はありません。県のリーフレットには、近江八幡市鷹飼町52「マナビィ」内とあります
  • 対象:市内に住む、不登校の小・中学生
  • 開室:月〜金の9:00〜15:30
  • 内容:個別学習、スポーツ・文化・創作・野外活動・園芸など
  • 申込:在籍する小・中学校に連絡します
  • 電話:0748-37-8877(県のリーフレットの記載)
  • 費用:市の公式ページには書かれていません

訪問型の支援「にこまる訪問」

訪問による支援が必要な、不登校の小・中学生が対象です。平日の9時〜16時の間で、1人につき週1回、1時間ほどです。申込は、在籍校に連絡します。

教育相談室・校内の支援

  • 教育相談室:近江八幡市鷹飼町52 マナビィ2階。電話は0748-37-8877(つながらない場合は0748-37-1205)。受付は月〜木が9:00〜16:30、金が10:00〜17:30で、電話と来所の相談を受けています
  • スペシャルサポートルーム:学校に来られても教室に入りにくい子の、教室以外の学びの場です。市の評価資料には、小・中学校に設置済みで、専属の支援員を置いていると書かれています(配置校数は確認できませんでした)
  • 複合教育支援センター:教育相談の機能を集める新しい施設で、令和8年度末の完成予定です(市の計画資料)

相談の窓口

  • 教育委員会 教育研究所:0748-36-5574(市役所本庁舎2階北側)
  • 教育委員会 学校教育課:0748-36-5531
  • 学びの多様化学校:市の公式ページでは確認できませんでした(「ない」とは断定できません)

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。

3つの選択肢を正直に比較

通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
近江八幡市の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
対面で人と直接会える○
小さな場所で、人と過ごせる
○
にこまるルームで、職員と会える/訪問も選べる
×
画面越し(対面の時間はない)
少ない日数から始めやすい○
週1日・月1回から使える場所がある(Since・蜜柑の木ほか)
△
開室は月〜金。申込は在籍校を通す
△
平日毎日の授業が基本
費用を抑えやすい△
月20,000円〜(ひとつぶてんとう園)。補助(月上限4万円)は市長が認めた施設が対象
△
費用の記載は確認できず(要問合せ)
△
月25,443円(メタバース通学)
天候・移動に左右されにくい△
市内や東近江市まで移動する場所が中心
○
訪問型の支援(にこまる訪問)も選べる
○
自宅から参加できる
学校の出席扱いにつなげやすい△
補助の対象は「市長が認めた施設」。出席扱いは在籍校長の判断
△
出席扱いの記載は確認できず(在籍校に確認)
△
在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記)

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと滋賀県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。

オンラインが向いているとき

近江八幡市内の民間は3か所ですが、毎日の移動や人の多い環境がまだ負担、という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。

逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。近江八幡市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に1〜2日は市内の居場所や、市の教室へ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  • 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
  • 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
  • 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
  • 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、滋賀県内のどこか

この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。

NIJINアカデミーのメタバース校舎|近江八幡市の自宅から毎日「登校」する学校

オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。

NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。

NIJINアカデミーならではの3つの特徴

「通えない」を前提につくったメタバース校舎

公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。

01

顔も声も出さなくていい

カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。

02

関わる人数を自分で選べる

担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。

03

学年も地域もこえて学べる

現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。

「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。

1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。

学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。

先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。

確認したいことNIJINアカデミーの場合(公式の記載)
出席の扱い出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です
同じ時間に同じ仲間と過ごせるか朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります
料金の総額メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり
対面の機会全国52か所にリアル教室があり、リアル教室は、公式サイトの「リアル教室情報」で都道府県ごとに探せます(滋賀県内の教室は、今回、公式サイトで確認できませんでした。県の民間施設の紹介に載っているNIJINアカデミーは、オンラインの校舎です)。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる)

合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、にこまるルームや、Since・ひとつぶてんとう園などの居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。

外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。

NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。

出席認定 希望者の97%カメラOFFでもOK42都道府県から通学
NIJINアカデミーを見てみる →

見学で聞いておきたいこと

通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。近江八幡市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。

  • 【近江八幡市ならでは】補助の対象施設かどうかの確認。近江八幡市の補助は、市長が認めた施設が対象で、認定された施設の名前が公式ページに載っていません。見学の前に、学校教育課(0748-36-5531)に、通いたい施設が対象かを確かめ、毎月の利用状況の報告が必要な点も聞いておく
  • 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。近江八幡市立の学校で実績があるか
  • 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
  • 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
  • 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
  • スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
  • 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
  • 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用

見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。「にこまるルーム」や「にこまる訪問」との併用を考えている場合は、在籍校と学校教育課にも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

積み重ねたノートの上に置かれた、眼鏡とペン

よくある質問

近江八幡市に、市が運営するフリースクールはありますか。

市が運営する「フリースクール」ではなく、教育支援ルーム「にこまるルーム」があります。月〜金の9:00〜15:30で、申込は在籍する小・中学校に連絡する形です。費用は、市の公式ページに書かれていません。所在地は、県のリーフレットには、鷹飼町52「マナビィ」内とあります。

「にこまる訪問」とは、何ですか。

家庭へ出向く形の支援です。訪問による支援が必要な、不登校の小・中学生が対象で、平日の9時〜16時の間に、1人につき週1回、1時間ほどです。申込は、在籍校に連絡します(市の案内資料)。

近江八幡市内に民間のフリースクールはありますか。

公式サイトで確認できたのは、NPO法人のフリースクールSince(安土町常楽寺)、体験型のひとつぶてんとう園(池田町)、月に1回ほどの居場所を開く蜜柑の木です。アットスクール近江八幡教室は、公式サイトで個別指導の教室として案内されており、フリースクールとしての記載は確認できなかったので、この記事では載せていません。

近江八幡市の補助は、いくらまでですか。

補助対象経費の月額4万円が上限で、要保護の世帯は100%、準要保護の世帯は75%、それ以外は50%です(市公式・更新日は2026年4月1日)。市長が認めたフリースクール等の民間施設を利用する場合が対象です。

補助は、どこに申請しますか。

教育委員会事務局 学校教育課(市役所2階北側、0748-36-5531)に、様式第1号の対象者認定申請書などを出します。毎月の利用状況の報告(様式第5号)も必要です。

Sinceの料金はいくらですか。

公式サイトには、週5コース50,000円、週2コース40,000円、週1コース30,000円、単発5,000円と書かれています。県の資料には、これより低い金額が載っているので、通う前に、最新の料金を確かめてください。

ひとつぶてんとう園の料金はいくらですか。

公式サイトには、幼児部・小学部の基本料金が月額20,000円と書かれています。体験参加は、1家族1日500円です。市区町村の補助金の利用や、経済状況に応じた割引の相談もできると、公式に書かれています。

近江八幡市の不登校の子は、どのくらいいますか。

市の計画資料(令和7年10月)では、令和5年は小学校105人、中学校171人で、合わせて276人でした。令和元年は、小学校54人、中学校95人です(年の表記は元の資料のままです)。

近江八幡市に、学びの多様化学校(不登校特例校)はありますか。

市の公式ページでは確認できませんでした。「ない」とは断定できないので、お住まいの学校か学校教育課に確認してください。

オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。

文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。

まとめ

近江八幡市から通える場所は、市の「にこまるルーム」と「にこまる訪問」、市内の民間3か所、隣の東近江市の2か所が候補になります。

  • 「にこまるルーム」は月〜金の9:00〜15:30で、申込は在籍校へ。家庭へ出向く「にこまる訪問」もあります
  • 民間は、市内のSince(週1コース30,000円〜)・ひとつぶてんとう園(月20,000円)・蜜柑の木と、東近江市の2か所
  • 市の補助は、市長が認めた施設が対象で、月額4万円が上限
  • 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります

近江八幡市には補助の制度がありますが、対象の施設名が公式に載っていないので、通う前に学校教育課へ対象かどうかを確かめておく必要があります。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

日の差す、フローリングの何もない明るい部屋

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文責:にじいろ編集部

公開日:2026年10月6日 / 最終更新:2026年10月6日

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