草津市から通えるフリースクール・学びの場まとめ|市のやまびこ教室と、アットスクール・HOPE・大津市の施設【2026年版】

湖と山を望む街並み

「草津市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
草津市(人口142,010人・世帯数66,801世帯・2026年8月31日、市公式)には、市の教育研究所内の「やまびこ教室」と、市立の全小・中学校の校内にある「登校支援室」があります。民間は、市内のアットスクール・HOPE・トライ式中等部と、隣の大津市の2か所を、公式サイトや市・県の資料で確認できたことだけで整理しました。

この記事でわかること

  • 市の「やまびこ教室」と、校内の「登校支援室」の場所・時間・相談の入り口
  • 市内の3か所と、大津市の2か所の開所日と、公式に書かれた料金
  • 市の利用料補助(月額上限4万円・認定施設が対象)の条件と窓口
  • どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、市・県の相談窓口

この記事は、草津市・滋賀県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。

目次

草津市の今の状況を、数字と場所で確かめる

草津市は滋賀県の南部にある市で、住民基本台帳の人口は142,010人(男71,156人・女70,854人)、世帯数は66,801世帯です(2026年8月31日現在、市公式)。1954年10月15日に市制を施行し、JR東海道本線(琵琶湖線)・草津線の草津駅と、琵琶湖線の南草津駅があります(市公式)。

市内の不登校の児童生徒数は、今回確認した市の公式資料では、小・中別の数字を確認できませんでした。教育委員会の会議録には「不登校児童生徒等の課題は年々増加傾向」と書かれていますが、人数は書かれていません。県の報告資料にも、令和5年度は「小学校は増加、中学校は横ばい」との記述があるだけです。

通える場所は、市の教育研究所内の「やまびこ教室」、市立の全小・中学校にある校内の「登校支援室」、そして市内と隣の大津市の民間施設です。市には、認定した施設に通う費用の補助もあります。

全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。滋賀県では、県教育委員会が県議会に提出した資料で、令和6年度の県内の小学校の不登校は1,702人(在籍率2.22%)、中学校は2,603人(同6.40%)と示されています(国立・公立・私立の合計)。草津市の人数は、市の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。

草津市で保護者がつまずきやすいところ

知っておきたい3つの壁

公式の記載から見えてきた、草津市ならではの事情です。

01

市の補助は「認定施設に週1回以上通い、出席扱いになること」が入口

草津市の補助(月額4万円が上限)は、過去1年間の欠席が約30日以上で、市の認定施設に週1回以上通い、その利用が学校で出席扱いになることなど、7つの条件をすべて満たす必要があります。まず在籍校に出席扱いの相談をする順番になります。

02

市内の民間は、運営の形がさまざま

市内で公式に確認できたのは、株式会社が運営するアットスクール、認定NPO法人のHOPE、全国展開のトライ式中等部です。対象の学年や開所の曜日、料金の出し方が施設ごとに違うので、お子さんに合う形を見学で確かめる必要があります。

03

市の教室は「やまびこ教室」。費用と申込の手順は公式ページの本文に書かれていない

市の公式ページには、場所と開室の曜日・時間が書かれています。費用と申込の手順は本文になく、「入級の流れ」という資料があると書かれていますが、今回は中身を確認できませんでした。教育支援センターという名前は使われていません。

3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。

草津市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)

草津市内の民間は、公式サイトで確認できた3か所です。ほかに、隣の大津市の2か所を、草津市の補助の認定施設一覧に載っているものから選んで載せています。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトや市の資料に書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。

施設名(場所)対象開所日費用の目安最寄駅・アクセス(公式)
アットスクール(フリースクール「A-COLORS」)
(草津市大路1-18-28 藤井ビル2階)
小3〜高校生(公式)火・木 10:30〜14:30。少人数(最大6名)(公式)週1回 19,800円/週2回 31,680円(公式)。入会金は公式ページに記載なしJR草津駅東口から徒歩6分(公式)
フリー&アフタースクールHOPE
(草津市大路1-19-13・認定NPO法人くさつ未来プロジェクト)
小学生〜高校生(公式)フリースクール:火・木 10:00〜14:00(公式)1回4,000円。月5回以上で月20,000円(公式)出会い広場の近く(公式)。最寄り駅は公式に書かれていません
トライ式中等部 草津キャンパス
(草津市西大路町1番28号 KENTPLAZA 1階)
中学1〜3年生(公式)9:00〜16:00(日・祝は休み)(公式)金額は公式ページに記載なしJR草津駅西口から徒歩1分(公式)
フリースクール昼TRY部(NPO法人D.Live)
(大津市大萱1-9-7 ワイエムビル202)
小5〜高3(公式)月〜金 10:00〜14:00(水曜は学習コースで10:00〜15:30)。放課後枠あり(公式)入会金30,000円+週1回15,000〜20,000円(公式)瀬田駅から徒歩5分(公式)
みんなのわがや
(大津市大江3丁目7-13・満月喫茶店内)
小1から(公式)「おはよう枠」は9:00〜13:00ほか(公式)入会金10,000円+1回3,000円(月10回以上は月30,000円が上限)(公式)最寄り駅は公式に書かれていません

5か所を並べると、公式サイトで確認できたことの量に差があります。アットスクール・HOPE・昼TRY部・みんなのわがやは、開所日や料金まで公式に書かれています。トライ式中等部は、開所時間は分かりますが、金額が公式に載っていません。みんなのわがやは県の資料と金額の書き方が違うので、通う前に最新の内容を確かめてください。

通い方は、アットスクールがJR草津駅東口から徒歩6分、トライ式中等部が草津駅西口から徒歩1分、昼TRY部が大津市の瀬田駅から徒歩5分(いずれも公式)です。HOPEは出会い広場の近くと公式に書かれていますが、最寄り駅の記載はなく、みんなのわがやも最寄り駅は書かれていません。市の「やまびこ教室」は、草津市青地町1086の教育研究所内にあります。

色えんぴつと、うさぎの絵が描かれた紙

5か所を1か所ずつ紹介します

ここからは、5か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。

1. アットスクール(フリースクール「A-COLORS」)(草津市大路1-18-28 藤井ビル2階)|草津駅から徒歩圏。株式会社が運営する少人数のフリースクール

草津市大路1-18-28の藤井ビル2階にある「アットスクール」は、株式会社アットスクールが運営する、フリースクール(A-COLORS)と個別指導の教室です。公式サイトでは、小学3年生から高校生までのフリースクールとして案内されています(別のページには「18歳まで」の記載もあります)。

  • 開所(公式):火・木の10:30〜14:30。最大6名の少人数。教室の受付は火〜金10:00〜20:00、土10:00〜18:00(日・月・祝は休み)
  • 費用(公式):週1回 19,800円、週2回 31,680円。個別指導を併用すると20%割引になる旨の記載があります。入会金は、公式ページには書かれていません(県の資料には22,000円とあります)
  • アクセス(公式):JR草津駅東口から徒歩6分
  • 電話:077-565-7337

公式サイトには、出席扱いは学校長の判断である旨と、県内の一部の市町で月最大4万円を限度に一部補助がある旨が書かれています。草津市と守山市の、補助の対象になる施設の一覧にも載っています(各市の公式ページ)。

2. フリー&アフタースクールHOPE(草津市大路1-19-13・認定NPO法人くさつ未来プロジェクト)|認定NPO法人が運営。草津市の認定施設

草津市大路1-19-13にある「フリー&アフタースクールHOPE」は、認定NPO法人くさつ未来プロジェクトが運営しています。公式サイトでは、出会い広場の近くと案内されています。

  • 対象(公式):小学生から高校生まで
  • 開所(公式):フリースクールは火・木の10:00〜14:00。アフタースクールは月・水・金の15:00〜18:00
  • 費用(公式):フリースクールは1回4,000円で、月5回以上は月20,000円。入会金10,000円は「現在無料」と書かれています。アフタースクールは1回2,000円、5回券8,000円、10回券15,000円

公式サイトには、草津市・大津市・守山市で補助の対象になる旨が書かれています。草津市の補助の認定施設一覧(令和8年7月9日現在)にも載っています。電話番号は公式に書かれておらず、連絡はメールやフォームです。

3. トライ式中等部 草津キャンパス(草津市西大路町1番28号 KENTPLAZA 1階)|全国チェーンの中学生向けキャンパス。草津駅西口から徒歩1分

草津市西大路町のKENTPLAZA 1階にある「トライ式中等部 草津キャンパス」は、全国展開する株式会社が運営する、中学生向けのキャンパスです。

  • 対象(公式):中学1年生から3年生まで
  • 時間(公式):9:00〜16:00(日・祝は休み)。自習室は22:00まで
  • アクセス(公式):JR草津駅西口から徒歩1分
  • 電話(公式):0120-919-439
  • 費用:公式ページには具体的な金額が書かれていません

公式ブログ(2025年4月17日)には、草津市・守山市・甲賀市の認定施設になっている旨の記載があります。草津市の補助の認定施設一覧にも「トライ式中等部草津キャンパス」が載っています。金額は、問い合わせで確かめてください。

4. フリースクール昼TRY部(NPO法人D.Live)(大津市大萱1-9-7 ワイエムビル202)|大津市の瀬田駅近く。草津市の補助の対象になっている

大津市大萱1-9-7のワイエムビル202にある「フリースクール昼TRY部」は、NPO法人D.Liveが運営しています。草津市に近い大津市の瀬田駅の近くにあります。

  • 対象(公式):小学5年生から高校3年生まで
  • 開所(公式):月〜金の10:00〜14:00(水曜は学習コースで10:00〜15:30)。放課後の枠もあります
  • 費用(公式):入会金30,000円。週1回は小学生15,000円・中高生20,000円、週2回は25,000円・30,000円、週3回は30,000円・35,000円(月額)。1回ごとの利用は4,000〜5,000円
  • アクセス(公式):瀬田駅から徒歩5分

公式サイトには「草津市・大津市のフリースクール支援対象(令和8年6月時点)」の旨が書かれています。草津市の補助の認定施設一覧にも載っています。

5. みんなのわがや(大津市大江3丁目7-13・満月喫茶店内)|個人運営の小さな居場所。大津市に移転した

「みんなのわがや」は、個人が運営する小さな居場所で、公式サイトによると、2025年12月から大津市大江3丁目7-13の満月喫茶店の中で開いています。県の資料(2026年3月時点)には旧住所(大津市一里山)が載ったままなので、通う前に場所を確かめてください。

  • 対象(公式):小学1年生から
  • 時間(公式):平日9:00〜13:00の「おはよう枠」などがあります。金曜には算数教室(2026年4月から)もあります
  • 費用(公式):入会金10,000円(軽減あり)、1回3,000円で、月10回以上は月30,000円が上限。家庭学習・実験は1時間4,000円。初回の40分は無料と書かれています

県の資料には「5回以上で月20,000円」とあり、公式の上限30,000円と書き方が違います。この記事では公式の金額を載せました。電話番号は公式に書かれておらず、連絡はフォームです。草津市の補助の認定施設一覧にも載っています。

草津市から通う場合の費用相場と、補助の有無

5か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。

施設名入会金月額の目安出典
アットスクール公式ページに記載なし(県の資料は22,000円)週1回 19,800円/週2回 31,680円(公式)公式サイト・県の資料
フリー&アフタースクールHOPE10,000円(公式に「現在無料」と記載)1回4,000円。月5回以上で月20,000円(公式)公式サイト
トライ式中等部 草津キャンパス公式ページに記載なし公式ページに金額の記載なし公式サイト
フリースクール昼TRY部30,000円(公式)週1回 小学生15,000円/中高生20,000円、週2回 25,000円/30,000円、週3回 30,000円/35,000円(公式)公式サイト
みんなのわがや10,000円(軽減あり・公式)1回3,000円。月10回以上は月30,000円が上限。家庭学習・実験は1時間4,000円(公式)公式サイト(県の資料は金額の書き方が異なる)

費用は、公式サイトの金額を並べました。アットスクールは週1回19,800円・週2回31,680円、HOPEは1回4,000円(月5回以上で月20,000円)、昼TRY部は入会金30,000円+週1回15,000〜20,000円、みんなのわがやは入会金10,000円+1回3,000円(月30,000円が上限)です。トライ式中等部は、公式ページに金額が載っていません。市の「やまびこ教室」の費用も、市の公式ページには書かれていません。

草津市には、フリースクール等の利用料の補助があります。市の公式ページ(更新日は2026年7月9日)によると、「草津市フリースクール利用児童生徒支援補助金」は、月額4万円を上限とする対象経費について、生活保護を受けている世帯は10分の10、就学援助を受けている世帯は4分の3、それ以外は2分の1が補助されます。対象は、過去1年間の欠席が約30日以上で、認定された施設に週1回以上通い、施設と学校が情報を共有することに同意し、利用が学校で出席扱いになり、ほかの補助を受けておらず、市税の滞納がないことなど、7つの条件を満たす保護者です。申請は、保護者が教育委員会 児童生徒支援課(市役所6階の窓口)に認定申請書を出す形で、学校経由ではなく市に直接です(電話 077-561-2437)。県には、市町が行う民間施設の利用料の助成を支える「フリースクール等民間施設利用者支援事業費補助金」があります(令和7年度の県の資料)。保護者への助成そのものは市町が行い、内容は市町ごとに違います。認定施設の一覧(令和8年7月9日現在)には、市内のアットスクール、HOPE、トライ式中等部草津キャンパスのほか、大津市の昼TRY部やみんなのわがや、守山市のコトバラボ、オンライン型のNIJINアカデミーなども載っています。この記事で紹介した施設でも、認定の有無は一覧で確かめてから通ってください。

費用をおさえる方法としては、①市の「やまびこ教室」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

開いた本のそばに置かれた、温かいお茶のカップ

その前に確認したい、草津市の公的な窓口

民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。隣の市の学び場は、大津市から通えるフリースクール、守山市から通えるフリースクール、栗東市から通えるフリースクールでも整理しています。

やまびこ教育相談室・やまびこ教室

市の公式ページ(更新日は2026年6月2日)には、次のように書かれています。

  • 場所:草津市青地町1086番地(市の教育研究所内)。教室は青地・上笠・野路の3教室ですが、各教室の住所は公式ページに書かれていません
  • 対象:草津市に住む児童・生徒(幼児や保護者の相談も受けています)
  • 開室:月・水・木・金の9:30〜15:00(水曜は14:00まで)。土曜は電話相談のみで、10:00〜17:00
  • 電話:平日の相談 077-563-1270/土曜の相談 077-514-7350/代表 077-563-0334
  • 費用・申込方法:公式ページの本文には書かれていません(「入級の流れ」という資料があると書かれていますが、今回は中身を確認できませんでした)

県の報告資料によると、令和6年度に上笠教室が新設されました(2024年8月26日に開室)。

各学校の「登校支援室」

市立の小・中学校の校内にある、通常の教室以外の学びの場で、令和6年度に市内の公立小中学校の全校に設置されました。申し込みは、担任・学年主任・教育相談担当に相談する形で、費用は公式ページに書かれていません。「校内教育支援センター」ではなく、「登校支援室」という名前です。

相談の窓口

  • 教育委員会 児童生徒支援課:077-561-2437(草津市草津3丁目13-30)
  • 学びの多様化学校:市の公式ページでは確認できませんでした(「ない」とは断定できません)

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。

3つの選択肢を正直に比較

通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
草津市の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
対面で人と直接会える○
小さな場所で、人と過ごせる
○
やまびこ教室で、職員と会える
×
画面越し(対面の時間はない)
少ない日数から始めやすい○
週1日から通える場所がある(アットスクール・HOPE)
△
開室の曜日が決まっている(月・水・木・金)
△
平日毎日の授業が基本
費用を抑えやすい△
月19,800円〜。補助(月上限4万円)は認定施設が対象
△
費用の記載は確認できず(要問合せ)
△
月25,443円(メタバース通学)
天候・移動に左右されにくい△
草津駅近く/大津市の瀬田駅近くまで移動する場所も
△
青地町の教育研究所まで通う必要がある
○
自宅から参加できる
学校の出席扱いにつなげやすい△
市の補助は「出席扱い」が条件。扱いは在籍校長の判断
△
出席扱いの記載は確認できず(在籍校に確認)
△
在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記)

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと滋賀県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。

オンラインが向いているとき

草津市内の民間は3か所ですが、毎日の移動や人の多い環境がまだ負担、という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。市の補助の認定施設の一覧には、オンライン型のNIJINアカデミーも載っています(草津市の公式ページ)。

逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。草津市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に1〜2日は市内の居場所へ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  • 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
  • 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
  • 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
  • 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、滋賀県内のどこか

この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。

NIJINアカデミーのメタバース校舎|草津市の自宅から毎日「登校」する学校

オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。

NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。

NIJINアカデミーならではの3つの特徴

「通えない」を前提につくったメタバース校舎

公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。

01

顔も声も出さなくていい

カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。

02

関わる人数を自分で選べる

担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。

03

学年も地域もこえて学べる

現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。

「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。

1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。

学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。

先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。

確認したいことNIJINアカデミーの場合(公式の記載)
出席の扱い出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です
同じ時間に同じ仲間と過ごせるか朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります
料金の総額メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり
対面の機会全国52か所にリアル教室があり、リアル教室は、公式サイトの「リアル教室情報」で都道府県ごとに探せます(滋賀県内の教室は、今回、公式サイトで確認できませんでした。県の民間施設の紹介に載っているNIJINアカデミーは、オンラインの校舎です)。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる)

合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、やまびこ教室や、アットスクール・HOPEなどの居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。

外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。

NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。

出席認定 希望者の97%カメラOFFでもOK42都道府県から通学
NIJINアカデミーを見てみる →

見学で聞いておきたいこと

通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。草津市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。

  • 【草津市ならでは】補助の認定施設かどうかの確認。草津市の補助は、市が認定した施設が対象です。見学の前に、市の認定施設の一覧(令和8年7月9日現在)で、通いたい施設が載っているかを確かめ、出席扱いについては在籍校にも相談しておく
  • 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。草津市立の学校で実績があるか
  • 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
  • 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
  • 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
  • スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
  • 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
  • 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用

見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。「やまびこ教室」や校内の「登校支援室」との併用を考えている場合は、在籍校と児童生徒支援課にも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

日の差す、何もない明るい部屋

よくある質問

草津市に、市が運営するフリースクールはありますか。

市が運営する「フリースクール」ではなく、教育研究所内(草津市青地町1086)に「やまびこ教室」があります。開室は月・水・木・金の9:30〜15:00(水曜は14:00まで)で、土曜は電話相談のみです(市公式・更新日は2026年6月2日)。費用と申込の手順は、公式ページの本文に書かれていません。電話は、平日の相談が077-563-1270です。

草津市内に民間のフリースクールはありますか。

今回確認した範囲では、公式サイトで確認できた市内の民間は、アットスクール、HOPE、トライ式中等部の3か所です。市の補助の認定施設一覧には、ほかにも市内の施設の名前が載っていますが、公式サイトを確認できなかったり、どんな施設か確認できなかったりしたので、この記事には載せていません。

草津市の補助は、いくらまでですか。

月額4万円を上限とする対象経費について、生活保護を受けている世帯は10分の10、就学援助を受けている世帯は4分の3、それ以外は2分の1が補助されます(市公式・更新日は2026年7月9日)。対象は授業料などの対象経費で、認定された施設に通う場合です。

補助は、どこに申請しますか。

保護者が、教育委員会 児童生徒支援課(市役所6階の窓口)に、様式第1号の対象者認定申請書を出します。学校経由ではなく、市に直接です。電話は077-561-2437です。

アットスクールの料金はいくらですか。

公式サイトには、フリースクールが週1回19,800円、週2回31,680円と書かれています(月額)。入会金は公式ページに記載がなく、県の資料には22,000円とあります。

HOPE(くさつ未来プロジェクト)の料金はいくらですか。

公式サイトには、フリースクールは1回4,000円で、月5回以上は月20,000円と書かれています。入会金10,000円は「現在無料」と書かれています。

草津市の不登校の子は、どのくらいいますか。

市の公式資料では、小・中別の人数を確認できませんでした。県教育委員会の資料では、令和6年度の県内の不登校は、小学校1,702人、中学校2,603人です(国立・公立・私立の合計)。

フリースクールに通うと、学校の出席扱いになりますか。

出席扱いにするかどうかは、在籍する学校の校長が判断します。草津市の補助は、「利用が学校で出席扱いになること」が条件の一つです。通う前に、在籍校と施設の両方に相談してください。

草津市に、学びの多様化学校(不登校特例校)はありますか。

市の公式ページ(不登校支援のポータル)では確認できませんでした。「ない」とは断定できないので、お住まいの学校か児童生徒支援課に確認してください。

オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。

文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。

まとめ

草津市から通える場所は、市の「やまびこ教室」と校内の「登校支援室」、市内の民間3か所、隣の大津市の2か所が候補になります。

  • 「やまびこ教室」は教育研究所内(青地町)。月・水・木・金の9:30〜15:00(水曜は14:00まで)
  • 民間は、市内のアットスクール(週1回19,800円〜)・HOPE(1回4,000円)・トライ式中等部と、大津市の2か所
  • 市の補助は、認定施設に週1回以上通い、出席扱いになることなどが条件で、月額4万円が上限
  • 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります

草津市には補助の制度がありますが、認定施設であることと7つの条件があるので、通う前に認定の有無を確かめておく必要があります。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

窓辺に並ぶ観葉植物の鉢

この記事の内容を確かめるための一次資料

※確認日:2026年10月6日

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文責:にじいろ編集部

公開日:2026年10月6日 / 最終更新:2026年10月6日

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