甲賀市から通えるフリースクール・学びの場まとめ|市のつばめ・やまびこと、認定施設の居場所6か所【2026年版】

山を望む、畑の広がる景色

「甲賀市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
甲賀市(人口86,222人・世帯数38,561世帯・2026年8月31日、市公式)には、市の教育支援センターの水口教室「つばめ」と信楽サテライト教室「やまびこ」があります。民間は、市が認定した施設の一覧(令和8年7月7日現在・市内8施設)から、貴生川フリースクール・スマイル甲賀ほっとルーム・フリースクール凪・ばあちゃんち・向明塾・ココろぷろを、市の認定資料に書かれたことだけで整理しました。

この記事でわかること

  • 市の「つばめ」「やまびこ」の場所・時間・申込の入り口
  • 市の認定資料に載る市内6か所の開所日と、書かれた料金
  • 市の補助(授業料の半分・月額上限4万円と、交通費の補助)の条件と窓口
  • どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、市・県の相談窓口

この記事は、甲賀市・滋賀県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。

目次

甲賀市の今の状況を、数字と場所で確かめる

甲賀市は滋賀県の東南部にある市で、住民基本台帳の人口は86,222人、世帯数は38,561世帯です(2026年8月31日現在、市公式)。2004年10月1日に、水口・土山・甲賀・甲南・信楽の5町が合併して市になりました。面積は481.62平方キロメートルで、JR草津線が横切り、貴生川駅から近江鉄道と信楽高原鐵道につながっています(市公式)。

市内の不登校の児童生徒数は、小・中別の実数を、今回確認した市の資料では見つけられませんでした。市の総合教育会議の資料(令和7年第2回)には、令和7年12月末の時点で、小学校・中学校とも在籍率が全国・県より高い「高止まり」の状態だと書かれています。市の教育支援センターの利用は、令和6年度が21人(のべ978回)、令和7年12月末が体験・見学を含めて35人です。

通える場所は、市の教育支援センターの「つばめ」と「やまびこ」、全小学校にあるスペシャルサポートルーム、そして市が認定した民間施設です。市には、認定した施設に通う授業料と交通費の補助もあります。

全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。滋賀県では、県教育委員会が県議会に提出した資料で、令和6年度の県内の小学校の不登校は1,702人(在籍率2.22%)、中学校は2,603人(同6.40%)と示されています(国立・公立・私立の合計)。甲賀市の人数は、市の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。

甲賀市で保護者がつまずきやすいところ

知っておきたい3つの壁

公式の記載から見えてきた、甲賀市ならではの事情です。

01

市の補助は、授業料の半分に加えて、交通費にも使える

甲賀市の補助は、授業料の2分の1(生活保護の世帯は全額、就学援助の世帯は4分の3)が月額4万円まで、交通費は実費が月額1万円までです。ほかに、過去1年間におおむね30日以上登校していないこと、週1回以上の通所、在籍校長の確認などの条件があります。

02

市内の民間は、小さな居場所が多く、公式サイトまでは確認できなかった

市が認定した市内の施設は、居場所型の小さな場所が中心で、無料と書かれた場所も複数あります。今回は、各施設の公式サイトまでは確認できず、内容は市の認定資料に書かれたものです。通う前に、最新の内容を確かめてください。

03

市の教室は、水口の「つばめ」と、信楽の「やまびこ」

「つばめ」は水口町貴生川、「やまびこ」は信楽町長野にあります。申込は在籍校を通す形で、費用は市の資料に書かれていません。資料の版によって、時間の書き方が違うので、最新の案内を市に確かめてください。

3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。

甲賀市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)

甲賀市内の民間は、市の認定施設の一覧に載る8施設のうち、フリースクール・居場所として使える6か所を載せています(残りの2か所は、乗馬クラブとスポーツクラブの活動型の枠です)。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトや市の資料に書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。

施設名(場所)対象開所日費用の目安最寄駅・アクセス(公式)
貴生川フリースクール
(甲賀市水口町三大寺1113)
小・中学生(市の認定資料)貴生川小学校の登校日と同じ日の 9:00〜15:30(市の認定資料)。県の資料は月〜金 9:30〜15:00入会金3,000円+授業料49,800円(月)+給食費250円(1日)(市の認定資料)。県の資料は月60,000円最寄り駅は資料に書かれていません
スマイル甲賀ほっとルーム
(甲賀市甲賀町大原中1065)
小・中学生(市の認定資料)月・水・金 10:00〜15:00(市の認定資料)無料(市の認定資料に記載)最寄り駅は資料に書かれていません
フリースクール凪(なぎ)
(甲賀市甲南町竜法師1100)
小・中学生(市の認定資料)毎週水曜 10:00〜17:00(市の認定資料)無料(市の認定資料に記載)最寄り駅は資料に書かれていません
こどもの居場所 ばあちゃんち
(甲賀市水口町本町3-1-18)
小・中学生(市の認定資料)第1・第3金曜 9:00〜15:00(市の認定資料)無料(市の認定資料に記載)最寄り駅は資料に書かれていません
向明塾(こうめいじゅく)
(甲賀市水口町山2648-4)
小・中学生(市の認定資料)月・木 10:00〜14:10(市の認定資料)授業料1日4,000円+昼食500円(市の認定資料)最寄り駅は資料に書かれていません
ココろぷろ 水口綾野教室
(甲賀市水口町城内5-2)
小・中学生(市の認定資料)基本は午前中で、要相談(市の認定資料)入会金4,000円+1回8,000〜14,000円(市の認定資料)最寄り駅は資料に書かれていません

6か所は、すべて市の認定資料に書かれた内容をもとにしています。貴生川フリースクールは入会金と授業料、向明塾は1日あたりの授業料、ココろぷろは入会金と1回あたりの料金が書かれています。スマイル甲賀ほっとルーム・フリースクール凪・ばあちゃんちは「無料」と書かれていますが、開く日が月に数回から週3日まで違います。貴生川フリースクールは、県の資料と金額・時間が違うので、通う前に確かめてください。

通い方は、各施設の最寄り駅が、市の認定資料に書かれていません。所在地は、貴生川フリースクールが水口町三大寺、スマイル甲賀ほっとルームが甲賀町大原中、フリースクール凪が甲南町竜法師、ばあちゃんちが水口町本町、向明塾が水口町山、ココろぷろが水口町城内です。市の「つばめ」は水口町貴生川558、「やまびこ」は信楽町長野1251にあります。市が広いので、通う場所までの距離と移動の手段を、先に確かめておくことが大切です。

日の差す、フローリングの何もない明るい部屋

6か所を1か所ずつ紹介します

ここからは、6か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。

1. 貴生川フリースクール(甲賀市水口町三大寺1113)|2020年9月に開設。市の認定施設

甲賀市水口町三大寺1113の「貴生川フリースクール」は、2020年9月に開設された民間のフリースクールで、甲賀市の認定施設です。法人格や運営の形態は、市の資料に書かれていません。

  • 対象(市の認定資料):小・中学生
  • 時間(市の認定資料):貴生川小学校の登校日と同じ日の9:00〜15:30。県の資料は月〜金の9:30〜15:00
  • 費用(市の認定資料):入会金3,000円、授業料49,800円(月)、給食費250円(1日)。県の資料には月60,000円とあり、金額が違います

公式サイトは、今回、確認できませんでした(アクセス時に証明書のエラーが出ました)。金額と時間は市の認定資料に書かれていることなので、通う前に施設へ確認してください。

2. スマイル甲賀ほっとルーム(甲賀市甲賀町大原中1065)|甲賀町大原中の居場所。2024年4月に開設

甲賀市甲賀町大原中1065の「スマイル甲賀ほっとルーム」は、2024年4月に開設された居場所で、甲賀市の認定施設です。

  • 対象(市の認定資料):小・中学生
  • 開所(市の認定資料):月・水・金の10:00〜15:00
  • 費用(市の認定資料):無料と書かれています

公式サイトは確認できませんでした。市の認定資料に書かれていることだけを載せているので、通う前に、場所と開所日を問い合わせで確かめてください。

3. フリースクール凪(なぎ)(甲賀市甲南町竜法師1100)|甲南町の毎週水曜のフリースクール。2024年7月に開設

甲賀市甲南町竜法師1100の「フリースクール凪」は、2024年7月に開設された、週1日(水曜)のフリースクールで、甲賀市の認定施設です。

  • 対象(市の認定資料):小・中学生
  • 開所(市の認定資料):毎週水曜の10:00〜17:00
  • 費用(市の認定資料):無料と書かれています
  • 電話(市の認定資料):0748-70-3796

公式サイトは確認できませんでした。週に1日だけ通う形から始めたい場合の選択肢になります。

4. こどもの居場所 ばあちゃんち(甲賀市水口町本町3-1-18)|水口町の居場所。月2回の開所。2022年10月に開設

甲賀市水口町本町3-1-18の「こどもの居場所 ばあちゃんち」は、2022年10月に開設された居場所で、甲賀市の認定施設です。

  • 対象(市の認定資料):小・中学生
  • 開所(市の認定資料):第1・第3金曜の9:00〜15:00(月2回)
  • 費用(市の認定資料):無料と書かれています

公式サイトは確認できませんでした。毎日通う場所ではなく、月に2回、家の外に出る練習をする場所として考えると使いやすいかもしれません。

5. 向明塾(こうめいじゅく)(甲賀市水口町山2648-4)|2019年開設。週2日の学習中心の場

甲賀市水口町山2648-4の「向明塾」は、2019年に開設された民間の施設で、甲賀市の認定施設です。

  • 対象(市の認定資料):小・中学生
  • 開所(市の認定資料):月・木の10:00〜14:10
  • 費用(市の認定資料):授業料は1日4,000円、昼食は500円
  • 電話(市の認定資料):0748-89-9092

公式サイトは確認できませんでした。1日ごとの料金なので、通う日数に合わせて月の費用を計算できます。

6. ココろぷろ 水口綾野教室(甲賀市水口町城内5-2)|1998年開設の教室。基本は午前中で相談制

甲賀市水口町城内5-2の「ココろぷろ 水口綾野教室」は、1998年に開設された教室で、甲賀市の認定施設です。県の別の資料には、住所が「城東5-25」と書かれているものもあり、住所が一致していません。

  • 対象(市の認定資料):小・中学生
  • 時間(市の認定資料):基本は午前中で、要相談
  • 費用(市の認定資料):入会金4,000円、1回8,000〜14,000円
  • 電話(市の認定資料):0748-63-3362

公式サイトは確認できませんでした。1回あたりの金額に幅があるので、内容と回数を問い合わせで確かめてください。

甲賀市から通う場合の費用相場と、補助の有無

6か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。

施設名入会金月額の目安出典
貴生川フリースクール3,000円(市の認定資料)授業料49,800円(月)。給食費250円/日(市の認定資料)。県の資料は月60,000円甲賀市の認定資料・県の資料
スマイル甲賀ほっとルーム記載なし無料(市の認定資料に記載)甲賀市の認定資料
フリースクール凪記載なし無料(市の認定資料に記載)甲賀市の認定資料
こどもの居場所 ばあちゃんち記載なし無料(市の認定資料に記載)甲賀市の認定資料
向明塾記載なし1日4,000円。昼食500円(市の認定資料)甲賀市の認定資料
ココろぷろ 水口綾野教室4,000円(市の認定資料)1回8,000〜14,000円(市の認定資料)甲賀市の認定資料

費用は、市の認定資料に書かれた金額を並べました。貴生川フリースクールは入会金3,000円+授業料49,800円(月)+給食費250円(1日)、向明塾は授業料1日4,000円+昼食500円、ココろぷろは入会金4,000円+1回8,000〜14,000円です。スマイル甲賀ほっとルーム・フリースクール凪・ばあちゃんちは、市の認定資料に「無料」と書かれています。市の「つばめ」「やまびこ」の費用は、市の資料に書かれていません。

甲賀市には、フリースクール利用の授業料と交通費の補助があります。市の公式ページによると、「甲賀市フリースクール利用児童生徒支援補助金」は、授業料について、補助対象経費の2分の1(生活保護を受けている世帯は全額、就学援助を受けている世帯は4分の3)が、月額4万円を上限に補助されます。交通費は、月額で実費が、1万円を上限に補助されます。対象は、認定の申請の前1年間におおむね30日以上登校していない児童生徒の保護者で、週1回以上の通所、在籍校長の確認、情報の共有への同意が必要です。施設は、民間の経営で、市のガイドラインに沿い、1年以上の実績があり、学校の課業時間内に受け入れて、学校や市と連携できることなどが、認定の要件です。申請は、学校教育課(市役所4階)に認定申請書を出し、そのあとは月ごとに実績を報告します(電話 0748-69-2243)。県には、市町が行う民間施設の利用料の助成を支える「フリースクール等民間施設利用者支援事業費補助金」があります(令和7年度の県の資料)。保護者への助成そのものは市町が行い、内容は市町ごとに違います。認定施設の一覧(令和8年7月7日現在)には、市内の8施設を含む13施設が載っています。市外では、日野町の日野・里山フリースクール、草津市のアットスクール、大津市の施設などが載っています。この記事で紹介した施設でも、認定の有無は一覧で確かめてから通ってください。

費用をおさえる方法としては、①市の「つばめ」「やまびこ」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

色えんぴつやペンが並ぶ、「今日の予定」と書かれた机

その前に確認したい、甲賀市の公的な窓口

民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。隣の市の学び場は、東近江市から通えるフリースクール、栗東市から通えるフリースクールでも整理しています。

教育支援センター「つばめ」「やまびこ」

市の公式ページと、令和8年4月版のリーフレットには、次のように書かれています。

  • つばめ(水口教室):甲賀市水口町貴生川558。中学生は月・水・金の9:00〜13:00(学習の補充は14:00まで)、小学生は火・木の9:00〜12:00
  • やまびこ(信楽サテライト教室):甲賀市信楽町長野1251(信楽子育て支援センター2階)。月〜金で、相談のうえ開きます
  • 対象:学校に行きづらい子どもたち(再登校と社会的な自立を支援)
  • 電話:0748-65-5512(2つの教室で共通)
  • 申込:本人と保護者が在籍校に相談し、見学・体験をしたあと、希望を学校に伝え、学校の指示で手続きします
  • 費用:市の資料には書かれていません

以前の版のリーフレットや県の資料では、小学生の時間の書き方が違うので、通う前に、市に最新の時間を確かめてください。

校内の居場所

スペシャルサポートルームは、全小学校に設置されています(令和7年12月末の利用は115人)。中学校の設置は、今回の資料では確認できませんでした。

相談の窓口

  • 学校教育課 学びの多様化推進係:0748-69-2256(月〜金の9:00〜17:00)
  • 学校教育課(補助金・認定):0748-69-2243
  • 発達支援課 育ちと学びの相談:0748-69-2178(平日9:00〜16:45、4歳以上。電話・ファクスで予約)
  • 子育て政策課 学齢期相談:0748-69-2184(月・水・金。電話・メール・面談)
  • 学びの多様化学校:市の資料では、設置の状況を確認できませんでした

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。

3つの選択肢を正直に比較

通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
甲賀市の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
対面で人と直接会える○
小さな場所で、人と過ごせる
○
つばめ・やまびこで、職員と会える
×
画面越し(対面の時間はない)
少ない日数から始めやすい○
週1日や月に数回から使える場所がある(凪・ばあちゃんち・ほっとルームなど)
△
つばめは曜日が決まっている(中学生は月・水・金など)
△
平日毎日の授業が基本
費用を抑えやすい○
無料と書かれた場所がある(市の認定資料)。補助は授業料と交通費
△
費用の記載は確認できず(要問合せ)
△
月25,443円(メタバース通学)
天候・移動に左右されにくい△
市が広く、場所によっては移動が必要
△
水口町貴生川/信楽町長野まで通う必要がある
○
自宅から参加できる
学校の出席扱いにつなげやすい△
補助の条件は在籍校長の確認。扱いは在籍校長の判断
△
申込は在籍校を通す。出席扱いの記載は確認できず
△
在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記)

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと滋賀県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。

オンラインが向いているとき

甲賀市は広く、通う場所までの距離が負担になることもあります。毎日の移動や人の多い環境がまだ負担、という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。

逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。甲賀市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に1〜2日は市内の居場所や、市のつばめ・やまびこへ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  • 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
  • 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
  • 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
  • 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、滋賀県内のどこか

この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。

NIJINアカデミーのメタバース校舎|甲賀市の自宅から毎日「登校」する学校

オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。

NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。

NIJINアカデミーならではの3つの特徴

「通えない」を前提につくったメタバース校舎

公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。

01

顔も声も出さなくていい

カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。

02

関わる人数を自分で選べる

担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。

03

学年も地域もこえて学べる

現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。

「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。

1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。

学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。

先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。

確認したいことNIJINアカデミーの場合(公式の記載)
出席の扱い出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です
同じ時間に同じ仲間と過ごせるか朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります
料金の総額メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり
対面の機会全国52か所にリアル教室があり、リアル教室は、公式サイトの「リアル教室情報」で都道府県ごとに探せます(滋賀県内の教室は、今回、公式サイトで確認できませんでした。県の民間施設の紹介に載っているNIJINアカデミーは、オンラインの校舎です)。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる)

合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、つばめやほっとルーム・凪などの居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。

外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。

NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。

出席認定 希望者の97%カメラOFFでもOK42都道府県から通学
NIJINアカデミーを見てみる →

見学で聞いておきたいこと

通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。甲賀市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。

  • 【甲賀市ならでは】認定施設かどうかと、交通費の補助の確認。甲賀市の補助は、市が認定した施設が対象で、授業料のほかに、交通費(月額で実費・上限1万円)も対象になります。見学の前に、認定施設の一覧(令和8年7月7日現在)で、通いたい施設が載っているかを確かめ、通う道のりの交通費も、学校教育課に聞いておく
  • 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。甲賀市立の学校で実績があるか
  • 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
  • 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
  • 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
  • スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
  • 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
  • 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用

見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。「つばめ」「やまびこ」や校内のスペシャルサポートルームとの併用を考えている場合は、在籍校と学校教育課にも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

方眼の定規と色えんぴつ、ノートが置かれた机

よくある質問

甲賀市に、市が運営するフリースクールはありますか。

市が運営する「フリースクール」ではなく、教育支援センターの水口教室「つばめ」(水口町貴生川558)と、信楽サテライト教室「やまびこ」(信楽町長野1251)があります。電話は0748-65-5512です。申込は在籍校に相談する形で、費用は市の資料に書かれていません(令和8年4月版)。

「つばめ」の開く日と時間は、いつですか。

令和8年4月版のリーフレットでは、中学生が月・水・金の9:00〜13:00(学習の補充は14:00まで)、小学生が火・木の9:00〜12:00です。以前の版や県の資料では、小学生の時間の書き方が違うので、通う前に、市に最新の時間を確かめてください。

甲賀市内に民間のフリースクールはありますか。

市の認定施設の一覧(令和8年7月7日現在)に、市内の8施設が載っています。この記事では、そのうち、貴生川フリースクール・スマイル甲賀ほっとルーム・フリースクール凪・ばあちゃんち・向明塾・ココろぷろの6か所を載せました。ほかの2か所は、乗馬クラブとスポーツクラブの活動型の枠です。

甲賀市の補助は、いくらまでですか。

授業料は、補助対象経費の2分の1(生活保護を受けている世帯は全額、就学援助を受けている世帯は4分の3)が、月額4万円までです。交通費は、月額で実費が、1万円までです(市公式)。

補助は、どこに申請しますか。

学校教育課(市役所4階、0748-69-2243)に、認定申請書を出します。そのあとは、月ごとに実績を報告します。

貴生川フリースクールの料金はいくらですか。

市の認定資料には、入会金3,000円、授業料が月49,800円、給食費が1日250円と書かれています。貴生川小学校の登校日と同じ日の9:00〜15:30に開いています。県の資料には、月60,000円・月〜金の9:30〜15:00と書かれていて、金額と時間が違うので、通う前に確かめてください。

無料の居場所はありますか。

市の認定資料に、スマイル甲賀ほっとルーム(月・水・金の10:00〜15:00)、フリースクール凪(毎週水曜の10:00〜17:00)、ばあちゃんち(第1・第3金曜の9:00〜15:00)が「無料」と書かれています。各施設の公式サイトは今回確認できていないので、通う前に、最新の内容を確かめてください。

甲賀市の不登校の子は、どのくらいいますか。

小・中別の実数は、今回確認した市の資料では見つかりませんでした。市の総合教育会議の資料には、令和7年12月末の時点で、小・中学校とも在籍率が全国・県より高い「高止まり」と書かれています。

甲賀市に、学びの多様化学校(不登校特例校)はありますか。

市の資料では、設置の状況を確認できませんでした。「ない」とは断定できないので、お住まいの学校か学校教育課に確認してください。

オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。

文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。

まとめ

甲賀市から通える場所は、市の「つばめ」「やまびこ」、校内のスペシャルサポートルーム、市の認定資料に載る市内6か所が候補になります。

  • 「つばめ」は水口町貴生川、「やまびこ」は信楽町長野。申込は在籍校へ
  • 民間は、市内の貴生川フリースクール・スマイル甲賀ほっとルーム・凪・ばあちゃんち・向明塾・ココろぷろ(無料と書かれた場所もあり)
  • 市の補助は、授業料の半分(月額4万円まで)と交通費(月額1万円まで)
  • 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります

甲賀市には補助の制度がありますが、認定施設が対象なので、通う前に認定の有無と、交通費の扱いを確かめておく必要があります。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

落ち葉のある小道ぞいの、ベンチと木々

この記事の内容を確かめるための一次資料

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文責:にじいろ編集部

公開日:2026年10月6日 / 最終更新:2026年10月6日

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