東近江市から通えるフリースクール・学びの場まとめ|市のオアシス3か所と、ひかりサポート・にじや教室・近江八幡市の施設【2026年版】

田んぼの間をのびる農道

「東近江市で、学校のかわりに通える場所はありますか」
東近江市(人口110,257人・世帯数48,343世帯・2026年9月1日、市公式)には、市の教育支援センターに当たる「オアシスようかいち」「オアシスのとがわ」「オアシスがもう」の3か所があります。民間は、市内のひかりサポート・にじや教室・ふぉるすりーると、隣の近江八幡市のSince・ひとつぶてんとう園を、公式サイトや県の資料で確認できたことだけで整理しました。

この記事でわかること

  • 市の「オアシス」3か所の場所・時間・申込の入り口
  • 市内の3か所と、近江八幡市の2か所の開所日と、公式に書かれた料金
  • 市の補助(月額上限4万円・授業料のみ)の条件と申請の時期
  • どれも合わないときの選択肢(オンライン)と、市・県の相談窓口

この記事は、東近江市・滋賀県の公式資料と各施設の公式サイトに書かれていることだけを根拠にしています。公式に記載がなかったことは「確認できませんでした」とそのまま書いています。費用や曜日は変わることがあるので、実際に動く前に各施設へご確認ください(2026年10月時点)。

目次

東近江市の今の状況を、数字と場所で確かめる

東近江市は滋賀県の南東部にある市で、住民基本台帳の人口は110,257人(男55,216人・女55,041人)、世帯数は48,343世帯です(2026年9月1日現在、市公式)。2005年2月11日に、八日市市・永源寺町・五個荘町・愛東町・湖東町が合併して市になり、2006年1月1日に蒲生町・能登川町が加わりました(総務省統計局のe-Stat)。東は三重県との県境に接し、面積は約388平方キロメートルです。鉄道は、近江鉄道の八日市駅と、JR琵琶湖線の能登川駅があります。

市内の不登校の児童生徒数は、市の審議会資料に載っています。令和6年は小学校135人(2.18%)、中学校207人(6.62%)で、合わせて342人です。令和2年は、小学校96人(1.49%)、中学校122人(3.9%)でしたので、4年のあいだに、小学校は約1.4倍、中学校は約1.7倍に増えています(年の表記は元の資料のままです)。

通える場所は、市の「オアシス」3か所、校内教育支援センター、そして市内と隣の近江八幡市の民間施設です。市には、フリースクール等に通う授業料の補助もあります。

全国では、文部科学省の調査で令和6年度の小・中学校の不登校は35万3,970人と過去最多になりました。滋賀県では、県教育委員会が県議会に提出した資料で、令和6年度の県内の小学校の不登校は1,702人(在籍率2.22%)、中学校は2,603人(同6.40%)と示されています(国立・公立・私立の合計)。東近江市の人数は、市の公表資料で確認できた範囲を、次の節に書いています。

東近江市で保護者がつまずきやすいところ

知っておきたい3つの壁

公式の記載から見えてきた、東近江市ならではの事情です。

01

市の補助は「授業料だけ」で、入会金や教材費は対象外

東近江市の補助(月額4万円が上限)は、対象の経費が授業料に限られます。入会金や教材費は対象外と書かれています。見学のときに、月々の費用のうち、授業料にあたる部分がいくらかを、施設に聞いておく必要があります。

02

申請は「学期ごと」で、期間が決まっている

補助の申請は、学期ごとにまとめて行い、1学期分は7月21日〜8月10日、2学期分は12月25日〜翌年1月15日、3学期分は3月25日〜4月10日です。通い始めた時期によっては、次の申請期間まで待つことになります。

03

市の「オアシス」は、学校を通して申し込む

「オアシス」は、直接ではなく、学校を通して申し込む形です。費用は市の公式ページに書かれていません。市内の民間は、運営の形や料金の出し方が、施設ごとに違います。

3つとも「どこに・いくら・どう通うか」を先に整理すれば前に進める壁です。このあと順番に見ていきます。

東近江市から通えるフリースクールと学びの場(比較一覧)

東近江市内の民間は、公式サイトで確認できた3か所です(ひかりサポート・にじや教室・ふぉるすりーる)。ほかに、隣の近江八幡市の2か所(Since・ひとつぶてんとう園)を選んで載せています。費用は公式サイトの金額を優先し、公式に記載がないものは各施設の公式サイトや市の資料に書かれた金額を、出典をつけて書いています。放課後等デイサービスや児童発達支援の事業所は、この記事では対象から外しました。

施設名(場所)対象開所日費用の目安最寄駅・アクセス(公式)
フリースクールひかりサポート 能登川校
(東近江市能登川町28-3 中村工業ビル)
不登校・ホームスクールの小学生・中学生(公式)火〜金 10:00〜14:00(公式の料金ページ)。県の資料は10:00〜14:20週1回17,600円/週2回22,000円/週3・4回27,500円(月額・税込・公式)JR能登川駅(市の合併資料による。公式には駅名の記載なし)
にじや教室
(東近江市小脇町468)
小学生・中学生(公式)原則 平日10:00〜12:00の完全予約制(公式)1回5,000円(税別)。入会金・書類作成費は別途(金額は問い合わせ)(公式)箕作小学校から徒歩3分(公式)
ふぉるすりーる(一般社団法人フォルスリール)八日市本部
(東近江市栄町3-24)
公式ページに小学5年生〜大学受験生の事例の記載(対象の線引きは書かれていません)受付10:00〜20:30。休みは基本的に月曜(公式)学年・週の回数で変わるため問い合わせ(公式に金額の記載なし)最寄り駅は公式に書かれていません
フリースクールSince(NPO法人)
(近江八幡市安土町常楽寺74)
小学生・中学生(公式のサービスページ)。県の資料は小〜高校生公式ページに記載なし。県の資料は月〜金 9:00〜16:00週5コース50,000円/週2コース40,000円/週1コース30,000円/単発5,000円(公式)最寄り駅は公式に書かれていません
ひとつぶてんとう園
(近江八幡市池田町5丁目34)
幼児部・小学部(公式)。公式は妊婦・乳幼児から中高生までと案内小学部1:月〜水 10:00〜14:00(親子同伴)。小学部2:月〜金 10:00〜15:00(月・火は親子同伴、水〜金は子どものみ)(公式)月額20,000円(幼児部・小学部の基本料金・公式)最寄り駅は公式に書かれていません

5か所を並べると、公式サイトで確認できたことの量に差があります。ひかりサポート・にじや教室・Since・ひとつぶてんとう園は、料金まで公式に書かれています。ふぉるすりーるは、料金が「学年と週の回数で変わるので問い合わせ」とされ、金額が公式に載っていません。Sinceは、公式の金額と県の資料の金額が違うので、通う前に最新の内容を確かめてください。

通い方は、にじや教室が箕作小学校から徒歩3分(公式)です。ひかりサポートは能登川町にあり、JR能登川駅が近い(市の合併資料による)とされています。ふぉるすりーるは八日市の栄町にあり、最寄り駅は公式に書かれていません。Sinceとひとつぶてんとう園は近江八幡市にあり、最寄り駅は公式に書かれていません。市の「オアシス」は、文化交流センター2階(ようかいち)、能登川コミセン別館2階(のとがわ)、蒲生支所3階(がもう)にあります。

色えんぴつや文房具が置かれた、キーボードのある机

5か所を1か所ずつ紹介します

ここからは、5か所の公式サイトと公的な資料に書かれていることを1か所ずつまとめます。資料によって書き方が違うところは、両方を載せています。「出席扱い」について公式に書かれていない施設が多いので、その点は見学のときに必ず聞いてください。

1. フリースクールひかりサポート 能登川校(東近江市能登川町28-3 中村工業ビル)|学習塾が母体。東近江市の補助の対象施設に挙がる

東近江市能登川町28-3の中村工業ビルにある「フリースクールひかりサポート 能登川校」は、学習塾を母体とする民間教育機関が運営しています。公式サイトでは、不登校やホームスクールの小学生・中学生が対象と案内されています(高校生は系列のサポート校です)。

  • 開所(公式):火〜金の10:00〜14:00(県の資料は10:00〜14:20)
  • 費用(公式・税込):週1回17,600円、週2回22,000円、週3回・週4回27,500円(月額)。ほかに施設使用料2,200円/月、教材費(1科目1,500〜2,500円ほど)、ICT教材(初月12,500円、以降8,800円/月)などが書かれています。入会金は公式に明記がなく、1週間の無料体験があります
  • 電話:0748-42-9788

東近江市の公式資料(令和7年11月)には、補助の対象施設として「ひかりサポート(東近江市)」が挙がっています。近江八幡市在住の人は受講料助成の対象になると、公式サイトにも書かれています。

2. にじや教室(東近江市小脇町468)|アート学童や語学講座も開く小さな教室

東近江市小脇町468の「にじや教室」は、アート学童や語学講座、相談室も開いている小さな教室で、フリースクールの利用は小学生・中学生が対象です。運営の法人名は、公式サイトでは確認できませんでした。

  • 開所(公式):原則として平日の10:00〜12:00で、完全予約制
  • 費用(公式):1回5,000円(税別)。入会金と個別書類の作成費が別にかかり、金額は問い合わせと書かれています
  • アクセス(公式):箕作小学校から徒歩3分

公式サイトには、学校と連携して出席認定などの相談を受けるとあります。第三者のサイトに「1回3,000円(税別)」と載っていることがありますが、公式サイトは5,000円(税別)なので、そちらを載せました。電話番号は公式に書かれていません。

3. ふぉるすりーる(一般社団法人フォルスリール)八日市本部(東近江市栄町3-24)|マンツーマンの学校復帰支援。居場所カフェも併設

東近江市栄町3-24の「ふぉるすりーる」は、一般社団法人フォルスリールが運営しています。公式サイトには「学校復帰支援型フリースクール」(マンツーマン)の案内があり、同じ建物で、アットスクール八日市教室も開いています。

  • 受付(公式):10:00〜20:30。休みは基本的に月曜(アットスクール八日市教室のページは日・月)
  • 費用(公式):学年や週の回数で変わるため問い合わせ、と書かれていて、金額は確認できませんでした
  • 併設の居場所カフェ(公式):日・水・木・土の11:00〜17:00。ドリンクは300円から
  • 電話:八日市本部 0748-34-0382

出席扱いや東近江市の補助への対応は、公式サイトに明記がありません。通う前に、在籍校と施設の両方に確認してください。

4. フリースクールSince(NPO法人)(近江八幡市安土町常楽寺74)|近江八幡市のNPO。見学から3日間の体験の流れがある

近江八幡市安土町常楽寺74にある「フリースクールSince」は、NPO法人Sinceが運営しています。公式サイトでは、対象は小学生・中学生と案内されています(県の資料には小学生から高校生とあります)。

  • 費用(公式):週5コース50,000円、週2コース40,000円、週1コース30,000円、単発5,000円。入会金や税の扱いは書かれていません
  • 開所:公式ページには曜日・時間の記載がありません。県の資料は月〜金の9:00〜16:00
  • 体験の流れ(公式):見学(無料)→体験1日目と保護者面談→体験2日目と子どもの面談→体験3日目と3者面談

公式のページには、「近江八幡市の場合、月謝50,000円−補助20,000円=家庭負担30,000円」という例も書かれています。県の資料の金額(週5が30,000円など)とは大きく違います。県の資料が補助後の自己負担額かどうかは確認できていないので、この記事では公式の金額を載せました。連絡先は携帯電話のため載せていません。

5. ひとつぶてんとう園(近江八幡市池田町5丁目34)|体験型のフリースクール。親子で通う日がある

近江八幡市池田町5丁目34の「ひとつぶてんとう園」は、体験型のフリースクールです。法人の形態は公式サイトで確認できませんでした。

  • 開所(公式):小学部1は月〜水の10:00〜14:00(親子同伴)。小学部2は月〜金の10:00〜15:00で、月・火は親子同伴、水〜金は子どものみ。週5日で通う形では、他の施設との併用はできないと書かれています
  • 費用(公式):幼児部・小学部の基本料金は月額20,000円。体験参加は1家族1日500円(1〜3日間)。市区町村の補助金を使う場合や、経済状況に応じた割引の相談もできると書かれています

公式サイトには、出席扱いや市区町村の補助についての記載があります。連絡先は携帯電話のため載せておらず、見学・体験の申し込みは公式サイトのフォームです。

東近江市から通う場合の費用相場と、補助の有無

5か所の費用を、入会金と月額で並べました。交通費・昼食代・教材費は別になることがあります。

施設名入会金月額の目安出典
フリースクールひかりサポート公式に明記なし(1週間の無料体験あり)週1回17,600円/週2回22,000円/週3・4回27,500円(税込)。ほかに施設使用料2,200円/月など(公式)公式サイト
にじや教室別途必要(金額は問い合わせ・公式)1回5,000円(税別)(公式)公式サイト
ふぉるすりーる公式に記載なし公式に金額の記載なし(学年・週の回数で変わるため問い合わせ)公式サイト
フリースクールSince公式に記載なし週5 50,000円/週2 40,000円/週1 30,000円/単発5,000円(公式)。県の資料は週5 30,000円/週2 20,000円/週1 15,000円公式サイト・県の資料
ひとつぶてんとう園公式に記載なし月額20,000円(基本料金)。体験参加は1家族1日500円(公式)公式サイト

費用は、公式サイトの金額を並べました。ひかりサポートは週1回17,600円・週2回22,000円・週3・4回27,500円(月額・税込)で、別に施設使用料などがかかります。にじや教室は1回5,000円(税別)、Sinceは週5コース50,000円・週2コース40,000円・週1コース30,000円、ひとつぶてんとう園は月額20,000円です。ふぉるすりーるは、公式に金額の記載がありません。市の「オアシス」の費用も、市の公式ページには書かれていません。

東近江市には、フリースクール等の授業料の補助があります。市の公式ページによると、「東近江市フリースクール等支援補助金」は、授業料を対象に、月額4万円を上限として、一般の世帯は負担額の2分の1(上限2万円)、準要保護の世帯は4分の3(上限3万円)、要保護の世帯は全額(上限4万円)が補助されます。対象は、学校の課業時間内に原則として月1回以上、民間施設に通い、施設から在籍校への情報提供に同意し、在籍校の校長が出席扱いとしていて、ほかの補助を受けていない保護者です。入会金や教材費は対象外です。申請は学期ごとにまとめて行います(児童生徒成長支援室 0748-22-0120、学校教育課 0748-24-5671)。県には、市町が行う民間施設の利用料の助成を支える「フリースクール等民間施設利用者支援事業費補助金」があります(令和7年度の県の資料)。保護者への助成そのものは市町が行い、内容は市町ごとに違います。市の審議会資料(令和7年11月)には、補助の対象になる施設として、市内のひかりサポートと、近江八幡市のひとつぶてんとう園などの名前が載っています。市の公式ページでは、施設を事前に認定するかどうかは確認できませんでした。この記事で紹介した施設でも、対象かどうかは、児童生徒成長支援室で確かめてから通ってください。

費用をおさえる方法としては、①市の「オアシス」を中心にして、民間は週1回にとどめる、②1回ごとの料金や会費の安い場所から始めて、合うかどうかを確かめる、③移動がいらないオンラインと組み合わせて、交通費と移動時間をかけない、の3つが考えられます。

机の上の観葉植物と、ノート・付せん

その前に確認したい、東近江市の公的な窓口

民間の場所を探す前に、市の窓口も知っておくと選択肢が広がります。隣の市の学び場は、近江八幡市から通えるフリースクール、甲賀市から通えるフリースクールでも整理しています。

教育支援センター「オアシス」(3か所)

市の公式ページ(児童生徒成長支援室・不登校相談)には、次のように書かれています。

  • 場所:「オアシスようかいち」(文化交流センター2階)、「オアシスのとがわ」(能登川コミセン別館2階)、「オアシスがもう」(蒲生支所3階)。番地までの住所は、公式ページに書かれていません
  • 対象:小学生・中学生
  • 時間:小集団の活動は平日の10時〜12時。個別の支援は平日の13時30分〜16時30分に、週1回30〜50分です
  • 申込:「学校を通して申し込んでください」と書かれています
  • 電話:0748-22-0120(児童生徒成長支援室)。不登校の相談の受付は、月曜が13時〜16時、火〜金曜が9時〜16時30分です
  • 費用:公式ページには書かれていません

校内教育支援センター

市の審議会資料(令和7年11月)によると、令和6年度は小学校9校・中学校7校に設置され、令和7年度は検証校8校を加えて、合わせて24校です。

相談の窓口

  • 児童生徒成長支援室:0748-22-0120
  • 学校教育課:0748-24-5671
  • 学校問題対策支援室:0748-24-5520
  • 学びの多様化学校:市の公式ページでは確認できませんでした(「ない」とは断定できません)

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

通える場所が近くにあっても、「どれも今は合わない」「まだ外に出るのがつらい」と感じることは珍しくありません。そのときに残る選択肢がオンラインのフリースクールです。まず、3つの選択肢を正直に比べてみます。

3つの選択肢を正直に比較

通所・公的な窓口・オンラインを5つの観点で

フリースクール
(通所)
東近江市の
公的な窓口
オンライン
(自宅から)
対面で人と直接会える○
小さな場所で、人と過ごせる
○
オアシスで、職員と会える
×
画面越し(対面の時間はない)
少ない日数から始めやすい○
週1回から通える場所がある(ひかりサポート・Since)
△
小集団は平日10〜12時。個別は週1回30〜50分
△
平日毎日の授業が基本
費用を抑えやすい△
月17,600円〜。補助(月上限4万円)は授業料のみ
△
費用の記載は確認できず(要問合せ)
△
月25,443円(メタバース通学)
天候・移動に左右されにくい△
市内の別の地区や近江八幡市まで移動する場所も
△
3か所の中から、通いやすい場所を選ぶ
○
自宅から参加できる
学校の出席扱いにつなげやすい△
補助の条件は在籍校の校長が出席扱いとしていること
△
出席扱いの記載は確認できず(在籍校に確認)
△
在籍校長の判断(NIJINは希望者の97%と公式表記)

○=対応 △=一部 ×=非対応 / ※各施設・自治体の公式サイトと滋賀県の公表資料の記載をもとにした一般的な傾向です。制度・費用は2026年10月時点。

オンラインが向いているとき

東近江市は広く、通う場所までの距離が負担になることもあります。毎日の移動や人の多い環境がまだ負担、という段階では、オンラインが向いています。朝決まった時間に画面の前に座る形なら、天候や家族の仕事の都合に左右されずに続けられます。

逆に、体を動かしたい、同じ部屋で誰かと過ごしたいという気持ちが強い子には、オンラインだけでは足りません。上の表でオンラインに×を付けたのはそこです。東近江市の場合は、「オンラインで毎日の学びを続けながら、週に1〜2日は市内の居場所や、市のオアシスへ」という組み合わせも考えられます(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

オンラインを選ぶ前に確認したい4つのこと

  • 出席の扱い:在籍校で出席扱いになった実績があるか。手続きの書類を出してもらえるか
  • 同じ時間に同じ仲間と過ごせるか:録画の授業を見るだけか、決まった時間に先生や仲間と会えるか
  • 料金の総額:月額のほかに入学金・施設利用料・オプションがあるか。税込か
  • 対面の機会:リアルの教室やイベントがあるか。ある場合、滋賀県内のどこか

この4つは、このあと紹介するNIJINアカデミーを含め、どのオンラインスクールを検討するときにも同じように聞いてください。

NIJINアカデミーのメタバース校舎|東近江市の自宅から毎日「登校」する学校

オンラインの選択肢の1つとして、にじいろを運営する株式会社NIJINのオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を紹介します。自社のサービスなので、良い点だけでなく、合わないかもしれない点も書きます。

NIJINアカデミーのいちばんの特徴は、オンラインを「通所の代わり」ではなく「本校舎」にしていることです。公式サイトには「メタバース校舎が、毎日みんなが通う本校舎です」とあり、朝アバターで登校して、授業を受けて、休み時間に雑談して、帰るという、学校と同じ1日がメタバースの中で続きます。録画の授業を見るだけの学習サービスとも、週1回のオンライン面談とも違う形です。公式サイトでは「日本初、公教育を持ち運び可能にしたオルタナティブスクール小中高一貫校」と紹介されています。

NIJINアカデミーならではの3つの特徴

「通えない」を前提につくったメタバース校舎

公式サイトの記載から、ほかのオンラインスクールと違う点を3つにまとめました。

01

顔も声も出さなくていい

カメラはOFFのまま、アバターが教室にいてくれます。発言はチャットでも、反応はリアクションボタンでも大丈夫。しんどくなったら途中で抜けてもいい、と公式に書かれています。

02

関わる人数を自分で選べる

担任と1対1→クラス(8〜12人)→校舎(約150人)→全校、と出ていく範囲を自分で決められます。校舎を4つ(サン・ムーン・ゴールド・スター)に分けているのは、人が顔と名前を覚えられる約150人を超えないためです。

03

学年も地域もこえて学べる

現役教員のリアルタイム授業が月100コマ以上あり、受けたい授業を自分で選べます(学年もこえられる)。42都道府県の子どもと、共創してきた100社の企業・自治体・大学の大人が同じ校舎に集まります。

「家から出られない時期」でも、学び・友だち・会話・運動を切らさずにいられる、というのが公式の考え方です。

1日の過ごし方も、学校にかなり近い形です。公式サイトによると、朝の会・帰りの会で1日を始めて終え、月100コマ以上の授業から受けたいものを選びます。画面の前で体を動かす「ホーム体育」、クラスの困りごとを自分たちで話し合う「クラス会議」、毎週火曜13:00の「全校ホームルーム」(YouTubeでも生配信)、マイクラ・イラスト・将棋・鉄道などのサークル活動、学園祭などの年間イベントもあります。授業は日本最大級の教師団体「授業てらす」と連携していて、アーカイブは500本以上と公表されています。

学び方には3つの段階があります。公式の教育モデルでは、まず「自分を好きになる」(〜6か月)、次に「学びを好きになる」(〜8か月)、そして「社会を好きになる」(〜12か月)という順番で、最後の段階では100以上の企業・自治体・機関と連携しながら、地域課題の解決や商品アイディア、アプリ開発、ラジオ配信など「誰かのために何かをしたい」という思いを形にしていきます。

先ほどの「確認したい4つのこと」に、NIJINアカデミーを当てはめるとこうなります。

確認したいことNIJINアカデミーの場合(公式の記載)
出席の扱い出席認定は希望者の97%(公式サイトの表記)。最終的に判断するのは在籍校の校長です
同じ時間に同じ仲間と過ごせるか朝の会・帰りの会があり、クラスは8〜12人。担任と1対1で話せる時間もあります
料金の総額メタバース通学 月25,443円(税込・メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)/入学金33,000円(税込・初月のみ)。専任サポート(月16,500円)などのオプションあり
対面の機会全国52か所にリアル教室があり、リアル教室は、公式サイトの「リアル教室情報」で都道府県ごとに探せます(滋賀県内の教室は、今回、公式サイトで確認できませんでした。県の民間施設の紹介に載っているNIJINアカデミーは、オンラインの校舎です)。ハイブリッド通学は月41,943円〜(リアル教室の料金・開校日は教室ごとに異なる)

合わないかもしれない点も正直に書いておきます。1つ目は、同じ部屋で人と直接会うことはできないこと(上の比較表で×にしたところです)。2つ目は、月額(メタバース通学で月25,443円)が、週単位で通う場合より高くなることもある一方、毎日の授業と仲間との時間があり、メタバースだけの場合は対面の時間はないこと。3つ目は、公式に「自宅からPCひとつでワンクリック登校」とあるとおり、パソコンと通信環境が必要なことです。体を動かしたい・人と直接会いたい気持ちが強い子は、オアシスや、ひかりサポート・にじや教室などの居場所と組み合わせる形を考えてみてください(併用できるかどうかは、それぞれに確認が必要です)。

通える場所が合わなくても、42都道府県の子どもと、100社の企業・自治体・大学の大人が集まるメタバース校舎なら、家にいながら毎日いろいろな人とつながれます。

外に出られない日も、自宅から「登校」できる学校。

NIJINアカデミーは、メタバースの本校舎に毎日通えるオルタナティブスクールです。カメラOFF・チャットでの発言でも参加できます。

出席認定 希望者の97%カメラOFFでもOK42都道府県から通学
NIJINアカデミーを見てみる →

見学で聞いておきたいこと

通所でもオンラインでも、見学や体験のときに聞いておくと後で困らない質問をまとめました。東近江市から通う場合に特に大事なものに印をつけています。

  • 【東近江市ならでは】補助の申請期間と、対象外の経費の確認。東近江市の補助は、学期ごとに申請の期間が決まっていて(1学期分は7月21日〜8月10日など)、入会金や教材費は対象外です。通い始める前に、次の申請期間と、月々の費用のうち授業料にあたる部分を、施設と児童生徒成長支援室に聞いておく
  • 【特に大事】出席扱いの実績。在籍校に出す書類(通所の記録・活動報告など)を作ってもらえるか。東近江市立の学校で実績があるか
  • 月会費に含まれるもの。昼食、教材、イベント、交通費は別か
  • 1日の過ごし方。来る時間・帰る時間は自由か。勉強の時間はあるか。何もしないで過ごしてもよいか
  • 同じ年ごろの子がいるか。年齢の幅が広い施設では、年の近い子がいるかどうかで居心地が変わります
  • スタッフの人数と経歴。教員経験者や相談員がいるか。保護者との連絡の頻度と方法
  • 休んだとき・やめるときの扱い。月謝制の場合、休んだ日の分はどうなるか。途中でやめるときの手続き
  • 体験できる回数。1回だけか、何回か試せるか。体験の費用

見学のときは、お子さんが「ここならいてもいいかも」と感じるかどうかがいちばん大事です。保護者が良いと思っても、本人が落ち着かない場所なら続きません。「オアシス」や校内教育支援センターとの併用を考えている場合は、在籍校と児童生徒成長支援室にも、同じ時期に相談しておくと、手続きが進めやすくなります。

棚に置かれた観葉植物と小物

よくある質問

東近江市に、市が運営するフリースクールはありますか。

市が運営する「フリースクール」ではなく、教育支援センターに当たる「オアシス」が、文化交流センター(ようかいち)・能登川コミセン別館(のとがわ)・蒲生支所(がもう)の3か所にあります。小集団は平日の10時〜12時、個別は平日の13時30分〜16時30分に週1回30〜50分です。申込は学校を通し、電話は0748-22-0120です。費用は公式ページに書かれていません。

東近江市内に民間のフリースクールはありますか。

公式サイトで確認できたのは、フリースクールひかりサポート(能登川町)、にじや教室(小脇町)、ふぉるすりーる(栄町)の3か所です。隣の近江八幡市にも、Sinceとひとつぶてんとう園があります。

東近江市の補助は、いくらまでですか。

授業料を対象に、月額4万円が上限です。一般の世帯は負担額の2分の1(上限2万円)、準要保護の世帯は4分の3(上限3万円)、要保護の世帯は全額(上限4万円)です。入会金や教材費は対象外です(市公式)。

補助の申請は、いつですか。

学期ごとにまとめて行い、1学期分は7月21日〜8月10日、2学期分は12月25日〜翌年1月15日、3学期分は3月25日〜4月10日です(市公式)。問い合わせは、児童生徒成長支援室(0748-22-0120)か学校教育課(0748-24-5671)です。

ひかりサポートの料金はいくらですか。

公式の料金ページ(月額・税込)では、週1回が17,600円、週2回が22,000円、週3回・週4回が27,500円です。火〜金の10:00〜14:00で、別に施設使用料や教材費などがかかります。

にじや教室の料金はいくらですか。

公式サイトには、1回5,000円(税別)と書かれています。入会金と書類作成費は別に必要で、金額は問い合わせとされています。原則として平日の10時〜12時の完全予約制です。

Sinceの料金はいくらですか。

公式サイトには、週5コース50,000円、週2コース40,000円、週1コース30,000円、単発5,000円と書かれています。県の資料には、これより低い金額が載っているので、通う前に、最新の料金を確かめてください。

東近江市の不登校の子は、どのくらいいますか。

市の審議会資料では、令和6年は小学校135人(2.18%)、中学校207人(6.62%)で、合わせて342人でした。令和2年は、小学校96人、中学校122人です(年の表記は元の資料のままです)。

東近江市に、学びの多様化学校(不登校特例校)はありますか。

市の公式ページでは確認できませんでした。「ない」とは断定できないので、お住まいの学校か児童生徒成長支援室に確認してください。

オンラインのフリースクールでも、学校の出席扱いになりますか。

文部科学省の考え方では、自宅でのICTを使った学習も、一定の要件を満たせば校長の判断で出席扱いにできるとされています。判断するのは在籍校の校長なので、まず学校に相談してください。たとえばNIJINアカデミーは、出席認定を「希望者の97%」と公式サイトで公表しています。検討しているスクールがあれば、在籍校とのやりとりをどこまで手伝ってもらえるかを聞いておくと安心です。

まとめ

東近江市から通える場所は、市の「オアシス」と校内教育支援センター、市内の民間3か所、隣の近江八幡市の2か所が候補になります。

  • 「オアシス」は市内3か所。小集団は平日10〜12時、申込は学校を通します
  • 民間は、市内のひかりサポート(週1回17,600円〜)・にじや教室・ふぉるすりーると、近江八幡市のSince・ひとつぶてんとう園
  • 市の補助は、授業料のみが対象で、月額4万円が上限。申請は学期ごと
  • 合わないときは、オンラインと、市・県の相談窓口があります

東近江市には補助の制度がありますが、授業料のみが対象で、申請の期間も決まっているので、通う前に次の申請の時期を確かめておく必要があります。だからこそ、「週何日・どこで・いくらで」を先に決めてから見学に行くと、比べやすくなります。お子さんが「ここならいてもいいかも」と思える場所は、市の中にも、市の外にも、画面の向こうにもあります。焦らず、一つずつ確かめていきましょう。

窓辺の棚に並ぶ観葉植物

この記事の内容を確かめるための一次資料

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文責:にじいろ編集部

公開日:2026年10月6日 / 最終更新:2026年10月6日

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