【2026年版】川越市から通えるフリースクール5選|補助制度は確認できず・費用と出席扱いを比べる

先に正直に書きます。川越市にも埼玉県にも、保護者が直接使えるフリースクール利用料の補助は公式に確認できませんでした。そして川越市周辺は、費用を公開している民間フリースクールがとても少ない地域です。だからこそ「いくらかかるか」と「何が無料で使えるか」を先に押さえてください。公式サイトに書いてあることだけでまとめました。
この記事でわかること
  • 川越市・埼玉県・近隣4市のいずれにも保護者向けの利用料補助が確認できないこと
  • ⚠️ 埼玉県内で唯一の吉川市の助成は15歳以上が対象。小中学生は使えません
  • 川越市とその周辺で通える4校。ただし費用を公開しているのは1校だけです
  • ⚠️ 川越市の公的な教育支援室はオンライン非対応。隣の坂戸市・鶴ヶ島市は対応しています
編集部より

この記事は、オルタナティブスクール「NIJINアカデミー」を運営する株式会社NIJINが編集しています。5校目に自社のスクールを紹介していますので、その前提でお読みください。掲載している他校の情報は各施設の公式サイトと川越市・埼玉県の公式ページから引用し、編集部で確認したものです。

目次

川越市に補助制度は見当たりません。県にもありません

フリースクールを調べ始めると、まず費用の話になります。川越市の場合、ここははっきりしています。

編集部で川越市の公式サイトを確認しました。「子育て・教育に関する手当・助成」の一覧、「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」、「不登校児童生徒支援プラン」。いずれにもフリースクール利用料の補助は載っていませんでした。

埼玉県も同じです。県教育委員会の「不登校の子供たちとその保護者を支援するためのサイト」と「総合的な不登校対策」を確認しましたが、保護者向け・運営者向けを問わず、フリースクールへの補助制度の記載はありませんでした。県がやっているのは、民間の団体・施設の一覧PDFの公開と、メタバース空間を使った支援事業です。

近隣も見ました。さいたま市・所沢市・ふじみ野市・狭山市のいずれも、保護者向けの利用料補助は公式サイトで確認できませんでした。

⚠️ 埼玉県内で保護者向けの助成を持っているのは吉川市ですが、これも川越市のご家庭には関係がありません。吉川市の「若者に対するフリースクール利用料助成」は15歳(義務教育後)から30歳未満が対象で、小中学生は対象外。しかも吉川市内在住が要件です。「埼玉県にも補助のある市がある」という情報を見かけても、小中学生の話ではありません。

ただし「川越市には絶対に無い」と言い切るのは、公式に書かれていないことを書くことになります。制度は年度で変わるので、川越市立教育センター(049-234-8333)に一度確認してください。そのうえで、補助なしで始められる形を組み立てるのが現実的です。

川越市から通えるフリースクール5選(比較一覧)

公式サイトで確認できた情報だけを載せています。この地域は「記載なし」が多く、4校のうち費用を公開しているのは1校だけでした。推測では埋めていません。

スクール名 エリア 対象 形態 費用の目安
翔志学園中等部 川越市菅原町 記載なし(中等部) 通学(週1〜3日)と在宅を選ぶ 記載なし(要問い合わせ)
NPO法人ダイバーシティ・スクール 川越市通町・本川越駅 徒歩7分 記載なし 全科目の完全個別指導+体験活動 記載なし(要問い合わせ)
フリースペースちょこ 川越市砂新田・霞ヶ関駅近く 記載なし 居場所型。虐待シェルター機能も併設 記載なし(要問い合わせ)
フリースクール 和〜なごみ〜 ふじみ野市大原・上福岡駅 小学1年〜中学3年 学習指導が中心。週2回/週4回/単発 週2回 20,000円/週4回 35,000円/1回 2,500円
NIJINアカデミー メタバース校舎 オンライン・全国どこからでも 小学生・中学生 オンライン・少人数の学級制 公式サイトに掲載

5校を1校ずつ紹介します

机の上に広げたノートと本。フリースクールを比べて選ぶイメージ
※写真はイメージです

1. フリースクール 和〜なごみ〜(ふじみ野市・上福岡駅)

運営:寺子屋夢

この記事で唯一、費用を公開している施設です。1回2,500円から試せます。

川越市外になりますが、東武東上線で上福岡までは川越から数駅。川越市周辺で、月額と単発の料金を公式に出している唯一の施設なので、費用の見通しを立てるならまずここが基準になります。

料金は週2回 20,000円、週4回 35,000円(いずれも月額)。加えて1回2,500円の回数制があり、月14回以上になると月謝額に統一されます。いきなり月額を契約せずに、1回から試せるのは大きい。

掲げているのは「学習指導を中心としたフリースクール」。学習につまずいた子に学習の楽しさを取り戻させることを重視しています。母体は発達障がい・学習障がいのある子の学習塾「寺子屋夢」で、学習支援のノウハウがあります。

曜日の組み方が細かいのも特徴です。週2回は(月・木)(月・金)(火・木)(火・金)から選べ、水曜はSST(ソーシャルスキルトレーニング)に充てられています。学習と対人スキルの両輪という設計です。

⚠️ 出席扱いについては公式サイトに記載がありません。入会金・年会費・教材費の記載もありません。開所は月〜金の9:30〜12:20(放課後は14時まで自由時間)。問い合わせは母体の寺子屋夢(049-293-3558)へ。

  • 所在地:ふじみ野市大原1-2-15-2F(上福岡駅)
  • 対象:小学1年〜中学3年
  • 費用:週2回 20,000円/週4回 35,000円/1回 2,500円(入会金・教材費の記載なし)
  • 開所:月〜金 9:30〜12:20(放課後は14時まで自由時間)。水曜はSST
  • 出席扱い:記載なし

2. 翔志学園中等部(川越市菅原町)

運営:翔志学園

通学と在宅を選べて、中学卒業後の進路が通信制高校に地続きです。

川越市内では、公式サイトで活動の中身がいちばん読み取れる施設です。週1〜3日の通学コースと、在宅コースがあり、家から出るのが難しい時期は在宅で籍を持つという選び方ができます。

授業は月・水・木の13:00〜15:50。午後からなので、朝起きるのがつらい時期でも間に合います。ICT教材を使ったオンライン学習に加えて、ボードゲーム・実験・グループワークなど対面ならではの活動があり、東京ディズニーリゾートへの校外学習などのイベントも年間を通じて組まれています。

通信制高校と連携しているため、中学卒業後の進路がそのまま接続します。中学期に慣れた場所と人のまま高校期へ移れる選択肢を持てるのは、実務的に小さくありません。

⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。費用ページはありますが金額の掲載がなく、電話(050-5217-7234)での問い合わせ案内のみです。対象学年の明記もありません。

出席扱いについては断定していません。書かれているのは「文部科学省の通知に沿って学校と連携し、『ICT教材』を使ったオンライン学習×学習計画で出席扱いになるためのサポートを行います」まで。サポートするという表現で、認定を約束しているわけではありません。

  • 所在地:川越市菅原町11-27 SSJビル2F(最寄駅・徒歩分数の記載なし)/050-5217-7234
  • 対象:記載なし
  • 費用:記載なし(要問い合わせ)
  • 開所:月・水・木 13:00〜15:50
  • 出席扱い:断定なし。「出席扱いになるためのサポートを行います」と記載

3. NPO法人 ダイバーシティ・スクール(川越市通町・本川越駅 徒歩7分)

運営:特定非営利活動法人 ダイバーシティ・スクール

全科目の完全個別指導。発達障がい・学習障がいへの対応を前面に出しています。

本川越駅から徒歩7分。川越市内では数少ない、駅からの距離が読める施設です。

特徴は全科目の完全個別指導であること。「自分の好きなことを尊重して、楽しみながら個性を伸ばしていく」という方針で、発達障がい・学習障がいへの対応を明示しています。

活動の幅が広いのもこの法人らしいところです。専門家によるプログラミング指導、ネイティブスピーカーによる語学指導、ヨーガ・スポーツ・工芸などの体験活動を組み合わせています。子ども部門のほかに大人部門・外国人支援部門もあり、放課後等デイサービスも併設しています。

通う頻度は「皆様のご予定で出来る限り調整いたします」とされていて、固定の枠はありません。

⚠️ 費用・対象学年・開所日時・出席扱いのいずれも公式サイトに記載がありません。「料金に関しては直接お問い合わせください」とのみ書かれています。なお公式サイト内に「南大塚駅北口徒歩1分」という別の記載もあり、拠点が複数ある可能性があります。訪問前に確認してください。

  • 所在地:川越市通町5-5 シンザンⅢ 302(本川越駅 徒歩7分)
  • 対象:記載なし
  • 費用:記載なし(要問い合わせ)
  • 開所:記載なし
  • 出席扱い:記載なし

4. フリースペースちょこ(川越市砂新田・霞ヶ関駅近く)

運営:こども未来づくり総合サポートセンター ちょこ

学習より先に、安心して過ごせる場所を確保することを重視しています。

ここは性格がはっきりしています。学習の場ではなく、居場所です。不登校の子どもや「行き場のないお子さん」のための場所として、「1人で静かに過ごしたり、同じ状況の仲間や先生と過ごせる」環境を用意しています。

勉強を先に求めない、というのは実は大事な選択肢です。学校を離れた直後は、学習の話をされること自体がつらい時期があります。そういう段階で入れる場所が市内にあることは覚えておいてください。

虐待シェルターの機能も併せ持ち、地域連携による支援の充実を掲げています。家庭の状況が複雑な場合でも相談先になり得ます。

⚠️ 費用・対象学年・開所日時・出席扱いのいずれも公式サイトに記載がありません。電話受付は10:00〜19:00(049-293-5503)。まず電話で状況を話すところから始めてください。

  • 所在地:川越市砂新田96-12(霞ヶ関駅近く。徒歩分数の記載なし)/049-293-5503
  • 対象:記載なし
  • 費用:記載なし(要問い合わせ)
  • 開所:記載なし(電話受付10:00〜19:00)
  • 出席扱い:記載なし

5. NIJINアカデミー メタバース校舎(オンライン・全国どこからでも)

運営:株式会社NIJIN(このサイト「にじいろ」の運営会社です)

家から出ることそのものが難しい段階のための選択肢。運営元は当サイトと同じ株式会社NIJINです。

ここまでの4か所が「距離」や「合うかどうか」で難しかった場合の、第三の選択肢です。自宅からオンラインで通うタイプで、川越市のどこに住んでいても条件は変わりません。

メタバース校舎は平日毎日開いています。授業は月100コマ以上あり、アーカイブが500本以上。全教科・領域をカバーしていて、そのなかから選んで受ける形です。カメラオフ・チャットのみ・見ているだけでも参加できると明記されているので、「話すのがつらい」段階でも席に着けます。授業は録画で後から見ることもできます。

費用は月25,443円(税込/メタバース料23,760円+施設利用料1,683円)、初月のみ入学金33,000円。在籍校の籍はそのままで、転校の手続きも学校への申請も要りません。出席扱いについては、希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表されています(2026年4月時点)。毎週の「学びのポートフォリオ」と毎月の出席証明書の発行、在籍校や教育委員会とのやりとりを担当がサポートする体制です。ただし出席認定の基準は地域や在籍校によって違うので、そこは確認が必要です。なお、この記事を書いているのは同じ株式会社NIJINです。その前提でお読みください。

  • 形態:オンライン(メタバース校舎)。平日毎日開校
  • 対象:小学1年生〜中学3年生(就学前のお子さんも入学可能/高校段階はNIJIN高等学院)
  • 授業:月100コマ以上のオンライン授業+アーカイブ500本以上。全教科・領域をカバー
  • 参加の仕方:カメラオフ・チャットのみ・見るだけでも参加可。授業は録画で後から視聴可
  • 費用:月25,443円(税込)=メタバース料23,760円+施設利用料1,683円/初月のみ入学金33,000円(税込)
  • 在籍校との関係:転校・申請は不要。籍はそのまま。出席扱いは希望した生徒の97%が認定(2026年4月時点/基準は地域・在籍校により異なる)
  • サポート:毎週「学びのポートフォリオ」発行/毎月の出席証明書発行/在籍校・教育委員会とのやりとりを担当がサポート
  • 体験:オンラインの無料体験会あり

出典:NIJINアカデミー「学費・プラン」(2026年9月12日確認)

⚠️ NIJINアカデミーのリアル教室は、2026年9月時点で公式サイトで確認できる範囲では埼玉県内にありません。最寄りは練馬石神井公園校ですが、公式が通学圏として案内しているのは練馬区・杉並区・中野区・豊島区・西東京市・東久留米市・新座市で、川越市は含まれていません。川越市から使えるのはメタバース校舎(オンライン)です。

川越市のフリースクール費用相場と、使える補助制度

正直に書きます。川越市周辺は「相場」を出せる地域ではありません。今回調べた4校のうち、公式サイトに金額を載せているのはフリースクール和の1校だけでした。実際に確認できた数字は週2回で月20,000円、週4回で月35,000円、単発1回2,500円。これが唯一の手がかりです。

残る3校(翔志学園中等部・ダイバーシティ・スクール・フリースペースちょこ)は、費用ページがあっても金額が書かれていないか、「直接お問い合わせください」とだけ記されています。見学の前に電話で聞くことが前提になる地域だと考えてください。

月謝以外の費用についても、4校とも入会金・教材費・施設維持費・保険料の記載がありません。「無い」のではなく「書かれていない」だけの可能性が高いので、問い合わせのときは月謝ではなく「1年間の総額でいくらか」を聞いてください。参考までに、吉川市の助成要綱には「教材費などの実費は助成対象外」と明記されており、自治体側は月謝以外に費用が発生することを前提にしています。

補助制度については、冒頭で書いたとおりです。整理しておきます。

自治体 制度 だれが対象か 上限
川越市 保護者向けの補助は公式に確認できませんでした
埼玉県 補助制度の記載を確認できませんでした。県がやっているのは民間団体・施設の一覧PDFの公開とメタバース支援事業
さいたま市・所沢市・ふじみ野市・狭山市 いずれも保護者向けの補助は公式に確認できませんでした
吉川市 若者に対するフリースクール利用料助成 15歳(義務教育後)〜30歳未満で吉川市内在住。小中学生は対象外 利用料の1/3・月10,000円

⚠️ 「埼玉県にもフリースクールの助成がある市がある」という情報は、小中学生の話ではありません。吉川市の制度は義務教育を終えた15歳以上が対象です。川越市にお住まいの小中学生のご家庭が使える利用料補助は、2026年9月時点では見当たりませんでした。

補助が無いぶん、次の章の「無料で使えるもの」を先に確認してください。川越市の場合、ここが実質的な第一歩になります。

その前に。無料かもしれない公的な窓口も確認してください

民間のフリースクールを検討する前に、川越市の公的な窓口を見ておいてください。併用している家庭もあります。

川越市の教育支援センターにあたるのは「つばさ教室」と「小学生学習支援室」です。場所はどちらも川越市大字的場2649番地1(教育センター第一分室リベーラおよび第二分室)。

  • つばさ教室(中学生と小学生):月〜金(祝休日を除く)9:30〜15:00
  • 小学生学習支援室(小学生):月〜金 9:00〜正午。火・木は第一分室、月・水・金は第二分室

申し込みはまず保護者が教育相談(面接相談)を申し込むところから始まります。教育相談員と見学・体験をしたうえで通室の方法を決める流れです。予約は049-234-8333/049-234-8334(月〜金 9:00〜17:00)。電話相談は049-234-8335(月〜金 9:00〜16:00)。

⚠️ 費用は公式サイトに記載がありません。公立の教育支援センターは無料の自治体が多いのですが、川越市について「無料」と書かれた記述は確認できていません。電話のときに一緒に聞いてください。

⚠️ もうひとつ、知っておいてほしい差があります。埼玉県が公開している教育支援センター一覧(令和8年度)によると、隣の坂戸市(ぱすてる)と鶴ヶ島市(アペルト)はオンライン学習・オンライン相談に対応していますが、川越市のつばさ教室・小学生学習支援室はどちらも非対応です。川越市の公的支援は対面が前提だということです。家から出るのが難しい段階だと、ここが壁になります。

県の窓口は24時間つながります。彩の国 よりそうみんなの電話・メール教育相談は、子ども用が#7300/0120-86-3192、保護者用が048-556-0874。どちらも毎日24時間です。LINE相談は月〜金の17:00〜22:00。

学びの多様化学校(不登校特例校)を探している場合、埼玉県内には2校ありますが、川越市とその周辺にはありません。さいたま市立いろどり学園と川口市立芝園学園です。いずれも市立なので、通常はその市に在住・在籍していることが入学の前提になります。

明るい部屋で、ノートパソコンのそばに座って学ぶ子ども
※写真はイメージです

それでも「合いそうな場所がない」と思ったら

ここまで読んで、「どれもうちの子には難しそう」と感じた方もいると思います。距離、費用、開いている曜日、本人の状態。どれか一つが引っかかるだけで、選択肢は一気に減ります。

そう感じるのは、選び方が悪いからではありません。川越市独自の補助は確認できず、隣の宇部市の補助も市内居住が要件で川越市民は使えません。フリースクールの数と性格は地域によって大きく違い、都市部と同じ前提で探すと必ず行き詰まります。

そのときに検討したいのが、3つ目の選択肢としてのオンラインです。「通えないから仕方なく」ではなく、条件によっては最初から合理的な選択になります。

観点 オンライン(例:NIJINアカデミー) 通所フリースクール
通いやすさ 自宅から参加でき、近所の目が気にならない 通える距離と、体調の良い日に限られる
費用 月25,443円(税込・初月のみ入学金33,000円)。交通費はかからない 公開しているのは1校のみ(週2回20,000円/週4回35,000円)。他3校は要問い合わせ
補助金 川越市・埼玉県ともに保護者向けの補助は確認できませんでした 同じくありません。吉川市の制度は15歳以上が対象です
オンライン対応 オンラインそのものです 川越市の公的な教育支援室はオンライン非対応。民間もオンライン対応の明記なし
出席扱い 希望した生徒の97%が在籍校に認められたと公表(2026年4月時点) 断定している施設はありません。1校が「サポートを行う」と記載
向いている時期 外に出ること自体がまだ難しい段階 外に出られて、場所や人に慣らしていきたい段階

オンラインが向いているのは、こういうときです

オンラインを検討したほうがいいサイン
  • 近くに施設はあるが、そこまで行く体力・気力が今はない
  • 家から出ること自体が、今いちばんの壁になっている
  • 人が多い場所や、初めての場所が苦手で、通所のハードル自体が高い
  • 送り迎えができる大人が家にいない、または毎日は難しい
  • 学年の途中で、まず学習が止まらない状態をつくりたい

とくに2つ目が大きいです。施設が合わないのではなく、家から出られないことが壁になっているなら、施設をいくら探しても解決しません。問題の場所が違うからです。この場合は、まず家の中に学びと人とのつながりを戻すほうが順番として先になります。

オンラインを選ぶとき、必ず確認したい4つのこと

ただし、オンラインなら何でもいいわけではありません。次の4つは、どのサービスを見るときにも同じように聞いてください。

  • ① 開いている日数:週1回だけなのか、平日毎日なのか。「オンラインだから毎日」とは限りません
  • ② カメラオフでも参加できるか:顔出しが必須だと、通所と同じハードルが別の形で戻ってきます。チャットのみ・見るだけの参加が認められているかを確認してください
  • ③ 出席扱いの実績:「できます」ではなく「希望した人の何%が認定されたか」を数字で聞いてください。制度上は可能でも、実績がなければ手続きは手探りになります
  • ④ 学校とのやりとりを誰がやるか:保護者が毎回説明するのか、事業者側が資料を出して交渉まで担うのか。ここが家庭の負担を大きく左右します

③と④は特に見落とされます。オンラインで学ぶこと自体より、それを在籍校にどう認めてもらうかのほうが実務としては重く、そこを事業者がどこまで引き受けるかで家庭の消耗がまったく変わります。

⚠️ なお、この記事の5つ目に挙げたNIJINアカデミーは、このサイト「にじいろ」を運営する株式会社NIJINの事業です。だからこそ、上の4つの観点はどのサービスにも当てはまる形で書きました。川越市から使えるオンラインの選択肢は他にもあります。同じ4つの質問を並べて、比べたうえで選んでください。

川越市の場合、公的な教育支援室がオンラインに対応していないぶん、「まだ外に出られない」段階の受け皿が市内に乏しいのが実情です。その時期をどう過ごすかという意味で、オンラインは現実的な選択肢になります。

見学で聞いておきたいこと

家のテーブルで向かい合って話す親子
※写真はイメージです

見学に行くとき、パンフレットに書いてあることを聞き直しても意味がありません。書いていないことを聞いてください。

見学のときに聞くこと
  • 今日みたいに気持ちが不安定な日に、途中で帰ることはできますか
  • 在籍校への出席報告は、誰がどの頻度で行っていますか
  • うちの子と年齢の近い子は、今何人くらい来ていますか
  • 学習は何をどこまで見てもらえますか。教科の指導はありますか
  • 見学から実際に通い始めるまで、どのくらいかかりますか
  • 合わなかったときに、途中でやめる手続きと費用はどうなりますか

よくある質問

川越市に、フリースクール利用料の補助制度はありますか。
編集部が確認した範囲では、公式に見当たりませんでした。市の「子育て・教育に関する手当・助成」一覧、「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」、「不登校児童生徒支援プラン」のいずれにも記載がありません。制度は年度で変わるので、川越市立教育センター(049-234-8333)に確認してください。
埼玉県の補助制度はありますか。
確認できませんでした。県教育委員会のページには、保護者向け・運営者向けを問わずフリースクール補助の記載がありません。県がやっているのは、民間の団体・施設の一覧PDFの公開と、メタバース空間を使った支援事業です。
埼玉県内に助成のある市があると聞きました。川越市から使えますか。
使えません。吉川市の「若者に対するフリースクール利用料助成」は15歳(義務教育後)から30歳未満が対象で、小中学生は対象外です。しかも吉川市内在住が要件です。さいたま市・所沢市・ふじみ野市・狭山市にも保護者向けの補助は確認できませんでした。
川越市のフリースクールの費用相場はどのくらいですか。
相場を出せる地域ではありません。今回調べた4校のうち金額を公開しているのは1校だけで、週2回で月20,000円、週4回で月35,000円、単発1回2,500円でした。残る3校は問い合わせが前提です。
費用を抑えて始めたいのですが。
単発で試せるものから使ってください。フリースクール和は1回2,500円の回数制があります。そのうえで、まず川越市の教育支援室(つばさ教室・小学生学習支援室)の相談を申し込むのが順番として現実的です。ただし費用は公式に記載がないので、無料と思い込まずに確認してください。
出席扱いになりますか。
断定している施設はありません。翔志学園中等部は「出席扱いになるためのサポートを行います」という書き方で、残る3校は出席扱いについての記載がありません。判断するのは在籍校の校長です。川越市は出席扱いの要件を公式ページに示しているので、早めに在籍校と教育センターに相談してください。
小学生でも通えますか。
フリースクール和は小学1年生から受け入れています。翔志学園中等部・ダイバーシティ・スクール・フリースペースちょこは対象学年の明記がないため、問い合わせが必要です。翔志学園は「中等部」という名称ですが、対象の記載はありません。
公的な教育支援室はオンラインでも使えますか。
川越市のつばさ教室・小学生学習支援室は、オンライン学習・オンライン相談のどちらにも対応していません(埼玉県が公開している教育支援センター一覧より)。隣の坂戸市「ぱすてる」と鶴ヶ島市「アペルト」は対応しています。家から出るのが難しい段階だと、ここが川越市の弱点になります。
埼玉県に学びの多様化学校はありますか。
県内に2校ありますが、川越市とその周辺にはありません。さいたま市立いろどり学園(小学部・中学部)と川口市立芝園学園(中学校)です。いずれも市立のため、通常はその市に在住・在籍していることが前提になります。

まとめ

川越市は、補助制度が無く、民間の費用も公開されていないという、情報の面ではかなり厳しい地域です。「調べても分からない」と感じていたなら、それはご家庭の調べ方の問題ではありません。

だからこそ、順番が大事になります。まず川越市立教育センター(049-234-8333)に教育相談を申し込む。教育支援室に通うにはこの相談が入口になっていますし、市が把握している選択肢もそこで聞けます。

民間を見るなら、費用が読めるフリースクール和(1回2,500円から)を基準にして、他の3校に電話で「1年間の総額」を聞いて並べてください。翔志学園中等部は通学と在宅を選べて進路が通信制高校に地続きダイバーシティ・スクールは全科目の個別指導で駅から徒歩7分フリースペースちょこは学習より先に居場所。性格がはっきり分かれているので、いまのお子さんに必要なのがどれかで選べます。

⚠️ ひとつだけ、川越市の構造的な弱点を書いておきます。市の公的な教育支援室はオンラインに対応していません。隣の坂戸市・鶴ヶ島市は対応しているのに、です。つまり「まだ外に出られない」段階の受け皿が、市内には乏しい。

その時期をどう過ごすかという意味で、オンラインという第三の選択肢があります。焦らず、いまの状態から始められるところを選んでください。

内容を確かめるための一次資料

  1. 川越市「教育支援室(つばさ教室・小学生学習支援室)」(ページ
  2. 川越市「不登校児童生徒の出席扱い・成績評価について」(ページ
  3. 川越市「不登校児童生徒支援プラン」(ページ
  4. 川越市「教育相談」(ページ
  5. 川越市「子育て・教育に関する手当・助成」(ページ
  6. 埼玉県教育委員会「困ったときの相談窓口」(県ポータル出典)(ページ
  7. 埼玉県教育委員会「不登校の子供たちとその保護者を支援するためのサイト」(県ポータル出典)(ページ
  8. 埼玉県教育委員会「総合的な不登校対策」(県ポータル出典)(ページ
  9. 埼玉県「教育支援センター一覧(令和8年度)」(県ポータル出典)(ページ
  10. 吉川市「若者に対するフリースクール利用料助成」(ページ
  11. 文部科学省「学びの多様化学校の設置者一覧」(ページ
  12. 翔志学園中等部 公式サイト(ページ
  13. NPO法人ダイバーシティ・スクール 公式サイト(ページ
  14. フリースペースちょこ 公式サイト(ページ
  15. フリースクール和〜なごみ〜(寺子屋夢)公式サイト(ページ
「通える距離に見つからない」ときの、もうひとつの選択肢

NIJINアカデミーは、週4日のメタバース校舎と週1日のリアル教室を組み合わせて通えるオルタナティブスクールです。東京都内では南大沢駅のそばにリアル教室があり、毎週木曜に開いています。まずはオンラインの無料体験会から。

文責:にじいろ編集部(編集部について訂正・修正に関する方針
公開日:2026年9月15日 / 最終更新:2026年9月15日
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